NATURE DIARY

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20150101 第9回虫林大賞発表:陸中の美蝶キマリンに魅せられて

謹賀新年
昨年中は拙写真と駄文にお付き合いいただき真に有難うございました。
本年もどうぞ宜しくお願い申し上げます。



<第9回虫林大賞 2015>
虫林大賞は毎年12月31日の夜、NHKの紅白歌合戦を見ながら、ミカンを食べながらの長時間選考の結果決定されます。今回の大賞は「陸中の美蝶キマリン」に決定いたしました。キマリンとはキマダラルリツバメシジミという愛らしいシジミチョウの愛称です(蝶友kenkenさんが好む)。岩手県の陸中地方はキマリンの北限になります。

キマリンを撮影した日は、レンタカーを借りて陸中を回っていました。朝から降っていた雨が午後になって上がったので、数年前に見つけたキマリンポイントに急ぎました。到着して間もなく、目の前のヒメジオンの群落の上を素晴らしいスピードで飛び回る小さなシジミチョウの姿を見つけました。「北限の陸中キマリン」です。これまでも陸中キマリンは撮影したことがありますが、個体が擦れていたり(特にオスは擦れやすい)、十分に近接できなかったり(テリ張りが高いところ)と満足のいくレベルの写真は撮れていませんでした。この日は個体数も多く、満足するレベルすなわち「翅表の鱗粉を解像するレベルの近接撮影」ができました。

夏の夕方、岩手県陸中地方の山中で一人ほくそ笑む虫林の姿あり------至福の時。

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------虫林大賞:北限の陸中キマリン (6月30日、岩手県)




<その他のノミネート作品>

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<甲虫部門賞>

今回の甲虫部門賞は、タイ王国のカオヤイ国立公園で出会ったアカエリエンマゴミムシが選出されました。日本国内ではないので、審査員に色眼鏡でみられてしまうというハンディキャップを乗り越えての受賞になりました。

このゴミムシは虫林が思う美虫の3大条件「形の面白さ(迫力でも良い)、大きさ、色彩の美しさ」を全て持ち合わせています。カオヤイさんによれば、自然状態での観察は極めて稀ということでした。また。本種はタイ国外持ち出しは禁止になっているらしい。

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-----アカエリエンマゴミムシ(10月07日、タイ王国)




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それでは、皆様のご多幸をお祈り申し上げます。
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Nature Diary vol.10 (639): #01, 2015
Date: January-01
Place: Kofu in Yamanashi




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過去の虫林大賞 (The best shot of the year by Tyurin)
第1回 (2007):オオイチモンジの集団吸水
第2回 (2008):アリに攻撃される岩手のチョウセンアカシジミ
第3回 (2009):カタクリで吸蜜する白馬のギフチョウ(イエローバンド)
第4回 (2010):福島のキマダラルリツバメ♂開翅
第5回 (2011):槍ヶ岳バックのタカネヒカゲ
第6回 (2012):クロミドリシジミ♂開翅
第7回 (2013):フウロソウで吸蜜するタカネキマダラセセリ



第8回(2014):テングの首飾り
第9回(2015):陸中のキマリン
by tyu-rinkazan | 2014-12-31 23:55 | その他・雑 | Comments(36)

20141228 今年最後の散歩道:フユシャクの丘にて

DIARY 9 (638): 77:

このブログでは記事冒頭の DIARY の後に数字が並んでいます。Diaryの文字の後の最初の数字はブログ開始からの年数(9は今年9年目の意味)、次の( )内はブログ開始からの総記事数、最後の数字は今年の記事数である。来年は拙ブログ開設10年目の年 (tenth anniversary)ということになる。友人から「そんなに忙しくしていて、よくブログを更新する時間がありますね」といわれる。「忙中閑あり」という言葉があるが、「暇なときに暇を見つけることはできないが(当たり前)、忙しい時だからこそちょっとの暇を見つける意義がある」。まあ、そんなことは気にしないで、とにかく虫や写真が面白いから続けているでいいでしょ?

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冬のコナラ林を散歩した

本日は寒いけど雲一つない晴天。

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---- 冬のコナラ林-Japanese Oaks and Blue Sky

----(Kofu-shi, Yamanashi, Dec. 28, 2014, Canon EOS 6D, EF8-15mm Fisheye F4/L USM)



フユシャクの丘

甲府市内を一望できる丘の上。

桜の木の幹をゆっくりと見ていくと、ナミスジフユエダシャクの♂♀やチャバネフユエダシャクの♀などのフユシャクを次々に見つけることができた。フユシャクは冬に羽化してくる蛾で、オスは地味な色合いの翅を持つが、♀は翅がまったく無いか痕跡程度しか残っていない。♀は体の模様が樹皮に巧みに擬態しているので見つけ難い。

フユシャクを探していた時に。山梨県立武田の杜サービスセンターのSさんとお会いした。
大変親切な方で、一緒にフユシャクを探していただいた。
これからセンターにも時々立ち寄ってお話してみたいと思っています。

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---- チャバネフユエダシャクの雌-Erannis golda

----(Kofu-shi, Yamanashi, Dec. 28, 2014、Canon EOS 6D, EF24-70mm F4/L IS USM, Olympus Stylus Tough TG-3)


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---- ナミスジフユエダシャクの雌- Operophtera brunnea

----(Kofu-shi, Yamanashi, Dec. 28, 2014) (Canon EOS 6D, EF8-15mm Fisheye F4/L USM, Olympus Stylus Tough TG-3)


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その他の昆虫

赤い木の実に静止しているヒラタアブを見つけた。
いつもは気にかけない昆虫だが、成虫が少ないこの時期には嬉しい。

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---- ヒラタアブ - Hirata Horsefly

----(Kofu-shi, Yamanashi, Dec. 28, 2014、Olympus OM-D EM-1, M.ZUIKO ED 60mm F2.8 Macro)


先週、ウラゴマダラシジミの越冬卵をやっと見つけた。
今週は別の場所で探してみたところ、あっさりと発見できてしまった。
一度見つけると次は楽に見つかるね。

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---- ウラゴマダラシジミの越冬卵 -Overwintering Egg of Blue Hairstreak

----(Kofu-shi, Yamanashi, Dec. 28, 2014、Olympus OM-D EM-1, M.ZUIKO ED 60mm F2.8 Macro, Tough TG-3)



Note :

年も押し迫り、これが今年最後の記事になります。
来年もどうぞよろしくお願い申し上げます。

By 虫林花山
by tyu-rinkazan | 2014-12-29 08:21 | ■他の昆虫 | Comments(6)

20141223 冬至の散歩道:ウラゴマダラシジミの越冬卵を発見した

DIARY 9 (76): #637 :  

どうも僕はウラゴマダラシジミ(以下ウラゴ)の越冬卵との相性が悪いらしい。これまで成虫を見た場所で何度も探しているのだがまだ見つけることができていないのだ。今年の冬こそウラゴの越冬卵をこの目で見たいと思い、先日もチャレンジしたがダメだった(返り討ち)。多分、「目が悪い」ことに加えて、生来の「堪え性が無い」「あきっぽい」「おっちょこちょい」などの性格面が災いしているのかもしれないなと思う----謙虚?

とにかく、ウラゴの越冬卵は「虫林の目の上の瘤」なのだ。そろそろこのタスクもコンプリートしないとね。
-----というわけで今週も探してみよう。



ウラゴマダラシジミの越冬卵を発見

よく散歩する谷地の雑木林の中の用水路に沿って歩いていくと、細いイボタノキを見つけた。

その枝をゆっくりと観察してみると赤茶色の小さな卵らしいものがついていた。
うーむ、目が悪いので自信がないが、色、形、大きさからウラゴの越冬卵に違いない-----嬉しい。
見つかってみると何ともあっけないものだ。

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-----▷❚ 用水路の脇の細いイボタノキ-- Ligustrum obtusifolium

----(Kofu-shi, Yamanashi, Dec. 23, 2014、Olympus OM-D EM-1, M.ZUIKO ED 60mm F2.8 Macro)


ゼフィルスの仲間の越冬卵の色は白いが、ウラゴは赤茶色で形態も独特だ。
下の写真の下はオリンパスTough TG-3にLEDを補助光にして、顕微鏡モード深度合成。

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-----▷❚ ウラゴマダラシジミの越冬卵--Overwintering egges of the Blue Hairstreak

----(Kofu-shi, Yamanashi, Dec. 23, 2014、Olympus OM-D EM-1, M.ZUIKO ED 60mm F2.8 Macro, Tough TG-3)



コナラの枯葉

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-----▷❚ コナラの枯葉 -- Konara Oak

-------(Hokuto-shi, Yamanashi, Dec. 21, 2014、Olympus OM-D EM-1, MZD 60mm F2.8 Macro)



Note :

当地ではウラゴは少ないチョウなので、その越冬卵を発見できるかどうか心配でした。
今回やっと撮影できたので、目の上のたんこぶをとることができたように思う。
今週末から冬休みになるのでゆっくりと散歩が楽しめそうだが、寒いので出不精になるかも。


By 虫林花山
by tyu-rinkazan | 2014-12-23 23:35 | ▣ウラゴマダラシジミ | Comments(8)

20141221 真冬の散歩道:枯葉に静止していたテングチョウを見つけた

DIARY 9 (75): #636 :  

先日(12月16日)、東京に所用で行った折に新宿で開催されていた日本チョウ類保全協会企画展「チョウが消えてゆく~絶滅の危機にあるチョウを守る~」に立ち寄ってみました。ここ数年、なかなかこの企画展に参加することができませんでしたが、しばらくぶりで蝶ブログ仲間の力作(写真)を見させていただきました。次回は僕もと思うのですが---。夕方には東京駅で保全協会事務局長の中村康弘さんとお会いしました。

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霜が付いた枯葉

霜が枯葉に降りて、辺縁や葉脈を白く飾っていた。
霜の白い輝きと葉色のコントラストが美しい、

この時期にはよく見ることができる光景だが、この美しいテクスチャは陽の光が当たると瞬時に消えてしまう。俳句の季語の「霜葉(そうよう)」とは紅葉のことらしい。でも、この写真のような「文字通りの霜葉」の方が風情があるように思うのだが------どうだろうか。

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----- 霜が付いた枯葉--Frosted Leaves

----(Hokuto-shi, Yamanashi, Dec. 21, 2014、Olympus OM-D EM-1, M.ZUIKO ED 60mm F2.8 Macro)



越冬していたテングチョウ

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----- 枯葉に静止していたテングチョウ -- European Beak

-------(Hokuto-shi, Yamanashi, Dec. 21, 2014、Olympus OM-D EM-1, Pana 8mm F3.5G FISHEYE, MZD 60mm F2.8 Macro)



キイロスズメバチの巣

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----- キイロスズメバチの巣 -- Yellow Hornets Nest

-------(Hokuto-shi, Yamanashi, Dec. 21, 2014、Olympus OM-D EM-1, M.ZUIKO ED 14-150mm F4-5.6)



近所のピラカンサス(トキワサンザシ)の実

PYRACANTHAはギリシャ語のPYRO(炎)+ ACANTHA(棘)の合成語。 これまで何度も見ているが、見るたびに感激する。遠目にみると確かに炎のように赤い。

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----- ピラカンサス(トキワサンザシ)の実 -- Pyracantha

-------(Hokuto-shi, Yamanashi, Dec. 21, 2014、Olympus OM-D EM-1, M.ZUIKO ED 14-150mm F4-5.6)



Note :

寒くなってきたが、やはりフィールドに出たくなる。
この時期、越冬成虫以外は見ることができないのが寂しい。
でも、冬があるから春が嬉しいのだ。
ウーム、これから3月までが長く感じるな。

By 虫林花山
by tyu-rinkazan | 2014-12-21 21:58 | ▣テングチョウ | Comments(4)

20141214 雑木林の散歩道;イボタノキのアカコブコブゾウムシなど

DIARY 9 (74): #635 :  

本日の天気はとても良いが、当地の朝の最低気温がマイナス3.1℃で今年最も低かった。しかし、こんな程度の気温で寒い寒いなどとぼやいてばかりいてはいけない。気象庁が発表した本日の全国市町村別気温表をみてみると、北海道の「陸別」では何とマイナス21.0℃だったのだ。陸別といえば道東にある思い出の町。というのも、虫林の若かりし頃(大学生時代)、北海道遠征(カミキリムシの採集を目的)した際に立ち寄った町なのだ。当時の僕は車もなく、寝袋で駅に泊まりながらの貧乏旅行だった。陸別の線路脇や丘の林を歩いて珍しいハナカミキリなどを採集したのを記憶している。今は昔------だね。

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☐冬野を彩る実

冬枯れた茶色一色の野にひときわ目立つ赤や黒紫の実。

赤い実はヒヨドリジョウゴ(鵯上戸、Solanum lyratum)
黒紫の実はエビズル(蝦蔓、Vitis ficifolia var. lobata)

エビズルは日本に広く分布し、無毒で食べることもできるらしいが、ヒヨドリジョウゴの方は明るい赤色で美味しそうに見えるが、実はソラニンという毒性物質を含むために生食は不可だ。でも、漢方ではヒヨドリジョウゴを解熱の生薬(白毛藤)として用いるらしい。

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----- 雑木林の実--Berry

----(Hokuto-shi, Yamanashi, Dec. 14, 2014、Canon EOS 6D, EF100mm Macro F2.4/L IS HSM)



イボタノキの枝で休むアカコブコブゾウムシ


ウラゴマダラシジミの越冬卵を探してイボタノキの枝を見て回った。

すでに何本のイボタノキの枝を見たのだろうか---------。
こういうシチュエーションでは、不安になると探し方が雑になる。
人間の眼、視力というのは、感情や精神活動に強く連携している。
2時間ほど探したが、見つけることができなかった。ネバーマインド!
 

小枝にしがみついているアカコブコブゾウムシを見つけた。
このゾウムシをイボタノキの枝で見るのは初めてだ。
結局、イボタノキで2頭見つけたのでこのゾウムシが好んで越冬するのかも知れないな。

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----- アカコブコブゾウムシ --Kobuzo rectirostris 

-------(Hokuto-shi, Yamanashi, Dec. 14, 2014、Canon EOS 6D, EF100mm Macro F2.4/L IS HSM)


オリンパスTG-3の顕微鏡モード深度合成機能を用いて接写した。

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----- アカコブコブゾウムシ -- Kobuzo rectirostris 

-------Hokuto-shi, Yamanashi, Dec. 14, 2014、Olympus Stylus TG-3

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----- 円周(全周)魚眼イメージ:アカコブコブゾウムシ -- Kobuzo rectirostris 

-------(Hokuto-shi, Yamanashi, Dec. 14, 2014、Canon EOS 6D, EF8-15mm Fisheye F4/L HSM, 430EX )



陽だまりで日光浴するテングチョウ


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----- テングチョウ -- European Beak

-------(Hokuto-shi, Yamanashi, Dec. 14, 2014、Canon EOS 6D, EF100mm Macro F2.4/L IS HSM)



モズの早贄(はやにえ)


イボタノキの枝にバッタが串刺しになっていた。
モズの仕業に違いない。

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----- モズのはやにえ-- Strange shaped grass hopper

-------(Hokuto-shi, Yamanashi, Dec. 14, 2014、Canon EOS 6D, EF100mm Macro F2.4/L IS HSM)



Note :

寒くなりました。実は本日のフィールド散歩の目的は「ウラゴマダラシジミの越冬卵」の撮影でした。夏にウラゴを見かけた場所でイボタノキの枝をゆっくりと見たのですが、残念ながら見つけることができませんでした。どうもウラゴの越冬卵は相性が悪いようです。でも、これからが楽しみです。 

By 虫林花山
by tyu-rinkazan | 2014-12-14 21:58 | ■甲虫 | Comments(2)

20141129 サラマ Bohol 島(フィリピン)の散歩道:南国の虫たち

DIARY 9 (73): #634 :  

トライシクル運転手のピーターが、「僕が住む村の周囲には良い林があって虫が多いよ」と言ってきた。たしかに、天気が悪くて気温も低いので、山の中にいても虫はあまり期待できない。そこで、半信半疑で彼の住む村に移動することにした。そこはボホール島の市街地から20分ほど山に入ったところにある小さな集落で、到着してみると確かに林が集落を囲んでいてフィールド散歩に良さそうだった。

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村の周囲の耕作地を散策した

林を抜けるとそこには耕作地がひろがり、茅葺のような屋根を持つ家があった。

大きな木の枝に女の子がハンモックで寝ていた。
おもむろに目を開けてこちらを見た。
許可を得て1枚だけ撮影させてもらった。

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----- ボホール島の耕作地--Landscapes of Bohol Island

------- Bohol Island, Philippines, Nov. 29, 2014、Olympus OM-D EM-1, MZD14-150mm



原色の虫

このカメムシは何ともすごい赤である--------ショッキングレッド。
赤色は緑色の補色。
緑の中でこの赤はとても良く目立つ。

自然界での赤は天敵にとっての警戒色を意味するのだろうか?
それとも、この虫は鮮やかな赤色の花にでも擬態しているのだろうか?

とにかく、こんな虫を見ると南国に来たことが実感できる。

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----- 赤いカメムシ -- Red shield bug

------- Bohol Island, Philippines, Nov. 29, 2014、Olympus OM-D EM-1, MZD60mm Macro



ヒプセアハレギチョウが多かった

天気が悪く蝶の姿が少ない。

でも、道の脇にハレギチョウの姿を時々見ることができた。
ヒプセアハレギチョウだ。

ヒプセアハレギチョウは各地(島)で独特の特徴があって、実に13種類もの亜種に分かれている。フィリピンのものは mindanensis という亜種名がつけられている。日本語にすると、 ミンダナオヒプセアハレギチョウ となる。ウーム、舌を噛みそうだ。

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----- ミンダナオヒプセアハレギチョウ -- Cethosia hypsea mindanensis

------- Bohol Island, Philippines, Nov. 29, 2014、Olympus OM-D EM-1, MZD60mm Macro



変な形のバッタを発見した

南国のバッタは色や形が多彩でとても面白い。
葉の上にヘンテコリンなバッタを見つけた。

下の写真のバッタは枯れ枝や枯葉にでも擬態しているみたいだ。

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----- ヘンテコリンなバッタ -- Strange shaped grass hopper

------- Bohol Island, Philippines, Nov. 29, 2014、Olympus OM-D EM-1, MZD60mm Macro,



美しいゾウムシを見つけた

実はフィリピンで最も期待していたのはカタゾウムシとの出会いだったが、残念ながら目的のカタゾウムシの姿は見ることができなかった。次回の楽しみとしておこう。

でも、下の写真のゾウムシはなかなか綺麗だ。

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----- ゾウムシ-- Weevil

------- Bohol Island, Philippines, Nov. 29, 2014、Olympus OM-D EM-1, MZD60mm Macro, Olympus Tough TG-3


燦然と輝くクモを見つけた

青緑色の金属光沢を持つクモがいた。
意外に動きがすばやくてすぐ葉の裏に隠れてしまった。

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----- 輝くクモ-- A brilliant blue spider

------- Bohol Island, Philippines, Nov. 29, 2014、Olympus OM-D EM-1, MZD60mm Macro,



Note :  

これでボホール島の記事は終了します。

ボホール島は面積が日本の四国の3分の1以下の小さな島ですが、蝶は日本全体よりも多い300種ほど記録されているようだ。今回は天気も悪くて、蝶の姿はあまり見ることができなかった。ボホール島は自然林が残されているので、もう少しゆっくりと観察すれば、面白い昆虫たちも数多く見ることができるだろう。


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 Saramat Bohol

By 虫林花山

by tyu-rinkazan | 2014-12-06 23:11 | ● Philippines | Comments(8)

20141129 サラマ Bohol 島(フィリピン)の散歩道:奇奇怪怪なツノゼミに出会う

DIARY 9 (72): #633 :

先日、しばらくぶりで昆虫写真家の山口進さんにお会いした。その時に「明後日からフィリピンのセブ島に出張します」とお話したところ、「それではセブに詳しい知人に様子を聞いてみますね」といってくれた。次の日、山口さんからメールが入り、「知人によればセブ島よりも近くのボホール島の方が自然の状態が良いそうだ」とのことだった。調べてみると、セブ島からボホール島には一日何便も船が出ている。そこで、学会終了後の土曜日1日をボホール島行にした。

ちなみにブログタイトルの「サラマ Salamat」とはタガログ語で「有難う」の意味。
山口進さんとその知人の方にサラマです。

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ボホール島ではトライシクル Tricycle で移動した

土曜日の朝まだ暗い午前4時にタクシーでセブ港に向かい、セブ港発午前6時05分の船に乗った。結局、ボホール島のタグビララン港には午前9時過ぎに到着した。港から山まではかなり離れているので、「トライシクル Tricycle」という現地の乗り物を利用することにした。これはオートバイに屋根付きサイドカーを付けただけもので、走るスピードは遅いけど、料金はタクシーよりもかなり安い。

途中、ロボックという町では修復中の大きな教会を見た。トライシクルのドライバーのピーターに聞いたところ、2013年10月15日にボホール島震源でおきた地震(マグニチュード7.1)により教会が崩れたということだった。

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----- ボホール島-- Bohol Island

------- Bohol Island, Philippines, Nov. 29, 2014、Olympus OM-D EM-1, MZD14-150mm



ボホール島でツノゼミを発見した

マン・メイド・フォレスト Man-Made- Forest.の手前で部落へ通じる小径を見つけた。
早速、トライシクルを止めてもらい、その小径を歩いてみることにした。

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----- 小径 -- Path

------- Bohol Island, Philippines, Nov. 29, 2014、Olympus OM-D EM-1, MZD14-150mm


ゆっくりと小道に沿って虫を探しながら歩いていくと、目の前の草の茎に茶色いゴミのようなものを見つけた。まさかと思いながら確認すると、嬉しいことにツノゼミの1種のようだ。前胸背が棒状に長く伸び、それが途中から二股に分かれ、ウサギの耳のようなものが付いているではないか------ウーム、奇々怪々な奴だ。

調べてみるとこのツノゼミはシロオビクワツノゼミPyrgonota bifoliataというらしい。このツノゼミはフィリピンの島々間の生物多様性の研究にも用いられるようなので、フィリピンの代表的なツノゼミの一つかも知れないな。

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----- シロオビクワツノゼミ -- Pyrgonota bifoliata

------- Bohol Island, Philippines, Nov. 29, 2014、Olympus OM-D EM-1, MZD60mm Macro, Olympus Tough TG-3


少し離れた別の小径でも同じ形のツノゼミを発見した。
同種だと思うが、こちら体の一部が白くてより美しい。

飛び去らないように慎重にアプローチしていたのだが、後ろからついてきたピーターが不用意に枝を揺らしてしまいツノゼミはどこかに飛び去ってしまった。でも、数枚は何とか撮影できたのだからよしとしよう。

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----- シロオビクワツノゼミ -- Pyrgonota bifoliata

------- Bohol Island, Philippines, Nov. 29, 2014、Olympus OM-D EM-1, MZD60mm Macro,



ツノゼミらしいツノゼミたち?もいた

他のツノゼミもポツポツと見つけることができた。
下のツノゼミはツノゼミの名前の通り、かわいい角が伸びている。
「ツノゼミらしいツノゼミ」という印象だ。

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----- ツノゼミの1種-- Tree Hopper sp

------- Bohol Island, Philippines, Nov. 29, 2014、Olympus OM-D EM-1, MZD60mm + Flash, Olympus Tough TG-3



角が牛のように前に飛び出しているものも見られた。

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----- ツノゼミの1種-- Tree Hopper sp

------- Vohole island, Philippines, Nov. 29, 2014、Olympus Tough TG-3



小さなツノゼミも見つけた

アリがたかっている茎を見ると、小さなツノゼミ(通常のツノゼミも小さいがこれらはさらに小さい)の姿もちらほら見かけることができた。小さすぎる上に天気が悪いので、TG-3+LEDライトでもシャッター速度が確保しにくい。

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----- マルおよびチビツノゼミの1種-- Tree Hopper sp

------- Bohol Island, Philippines, Nov. 29, 2014、Olympus Tough TG-3



ボホール島発最終便の船で午後8時過ぎにセブ港に戻った。
この島でのフィールド散歩は小さなアドベンチャーだった-----面白かった。

フィリピンの記事はもう少し続きます。
By 虫林花山
by tyu-rinkazan | 2014-12-02 00:06 | ● Philippines | Comments(10)