NATURE DIARY

tyurin.exblog.jp

<   2015年 05月 ( 6 )   > この月の画像一覧

20150531 雑木林の散歩道:身近なゼフィルスなど

DIARY Vol.10 (665): #27, 2015 :  

本日(日曜日)は快晴、甲府市の最高気温は34.5℃-----全国最高。

昨日までの天気予報では「日曜日は曇り・雨」だったはずだ。
世の中には天気予報を頼りにして色々と計画・行動する人が多い。
ところが、「お天気おねえさん」は予報が外れても知らん顔。
小さな声で良いから「外してごめんね」くらいは言ってほしいな。
(身勝手な虫屋の独り言)

----------------------------------------------------------------------------------------


日曜日は朝遅く起きたので、遠出しないで近くの雑木林を散歩した。
そろそろ身近なゼフィルスが出ているはずだ。


ヒオドシチョウ

ヒオドシチョウの新成虫が元気に飛び交っていた。

しばらくすると、彼らは来年の春までの長い眠りにつくはず。
眠りにつく前に初夏の雑木林を謳歌しているのだ。

d0090322_2127542.jpg
---- ヒオドシチョウ-The Large Tortoisshell

-----(Kofu, Yamanashi, 31/May/2015、Canon EOS 6D, EF100mm F2.8L, IS USM Macro)



ゼフィルス

クヌギやコナラの雑木林に沿って歩いてみた。
ウラナミアカシジミ、アカシジミ、ミズイロオナガシジミなどがすでに出現。
いずれのゼフも普通種だがやはり嬉しい。

d0090322_2128279.jpg
---- ウラナミアカシジミ-The Zebra Hairstreak

-----(Kofu, Yamanashi, 31/May/2015、Canon EOS 70D, EF8-15mm F4L, USM Fisheye)

d0090322_2129946.jpg
---- アカシジミ-The Orange Hairstreak

-----(Kofu, Yamanashi, 01/June/2015、Canon EOS 6D, EF100mm F2.8L, IS USM Macro)

d0090322_2129397.jpg
---- ミズイロオナガシジミ-The Black-banded Hairstreak

-----(Kofu, Yamanashi, 31/May/2015、Canon EOS 6D, EF100mm F2.8L, IS USM Macro)



テングチョウ

今年も沢山発生している。

d0090322_2132239.jpg
---- テングチョウ-The Large Tortoisshell

-----(Kofu, Yamanashi, 31/May/2015、Canon EOS 6D, EF100mm F2.8L, IS USM Macro)



甲虫

スイカズラの葉裏にシラハタリンゴカミキリを見つけた。
葉の食痕で探せばこのカミキリに会える。

d0090322_21341063.jpg
d0090322_21342795.jpg
---- シラハタリンゴカミキリ-Oberea shirahatai

-----(Kofu, Yamanashi, 31/May/2015、Canon EOS EOS70D, EF8-15mm F4L, USM Fisheye, EOS6D, EF100mm F2.8L, IS USM Macro)

d0090322_21345339.jpg
---- ハンミョウ-Tiger beetle

-----(Kofu, Yamanashi, 31/May/2015、Canon EOS 6D, EF100mm F2.8L, IS USM Macro)



その他の昆虫

d0090322_21352140.jpg
---- アオクチブトカメムシ-Dinorhynchus dybowskyi

-----(Kofu, Yamanashi, 31/May/2015、Canon EOS 6D, EF100mm F2.8L, IS USM Macro)

d0090322_2135464.jpg
---- キバネツノトンボ-Ascalaphus ramburi

-----(Kofu, Yamanashi, 31/May/2015、Canon EOS 6D, EF100mm F2.8L, IS USM Macro)



??虫眼鏡ノート

毎日暑い日が続いています。こんな日の散歩は高標高の場所を選びたかったのですが、午後から来週(オーストラリア出張)の準備をしなければならず、近場の雑木林を歩いてみました。初夏の雑木林はすでにゼフィルスの季節を迎え、ウラナミアカシジミなどに会うことができました。これからの1か月が昆虫の最盛期ですね。



Written by 虫林花山


by tyu-rinkazan | 2015-05-31 21:35 | ▣ウラナミアカシジミ | Comments(5)

20150524 みちのく(岩手)の散歩道:ヨコヤマトラカミキリなど

DIARY Vol.10 (664): #26, 2015 :  

北上山地の深い森の中に少し入ってみた。
あちらこちらからエゾハルゼミの声が響き渡る。
ときおりツツドリのポ、ポ、ポという声も聞こえる。
森のフォトンチッドに酔いながらのんびりと散歩。
何ともいえない満たされた時間。


森の中を流れる水はあくまで透明。
水鏡のごとく葉の色を映して緑色に輝いていた。

d0090322_9575254.jpg
---- 翠緑の川-Reflecting River

-----(Iwate, 24/May/2015、Olympus OM-D E-M1, M.ZD60mm Macro)



フキの葉上のヨコヤマトラカミキリ

道端のフキの葉を何気なく見ると、そこにアリに似た小さな虫の姿。
目をこらしてみると何とヨコヤマトラカミキリだった。
こんなところでヨコヤマトラに会えるとは嬉しい限りだ。

d0090322_9594970.jpg
---- ヨコヤマトラカミキリ-Epiclytus yokoyamai

-----(Iwate, 24/May/2015、Olympus Pen E-P5, M.ZD12mm, OM-D E-M1 M.ZD 60mm Macro)


ちょうどそばにアリが通りかかった。
トラカミキリの姿はアリに似せているのかな(擬態)。

僕の脳裏に「カミキリ屋」だった若き日の思い出が頭をよぎる。
ヨコヤマはマツシタよりも少なく、ハセガワよりも多い---この意味わかるかな?
当時の僕にとって、ヨコヤマトラカミキリは憧れの虫のひとつだった。
ヨコヤマトラを探してミズキの花をよくスイーピングしたものだ。

d0090322_1001341.jpg
d0090322_1003159.jpg
---- ヨコヤマトラカミキリ-Epiclytus yokoyamai

-----(Iwate, 24/May/2015、Olympus OM-D E-M1 M.ZD 60mm Macro, Tough TG3)


日が当たるとおもむろに身づくろいを始めた。
脚をすり合わせたり、翅をひろげてみたりする。

昆虫たちは活動前に準備体操するようだ。

d0090322_1005321.jpg
---- ヨコヤマトラカミキリ-Epiclytus yokoyamai

-----(Iwate, 24/May/2015、Olympus Tough TG3, OM-D E-M1 M.ZD 60mm Macro)



シロヘリトラカミキリを発見

丸太に地味な模様のトラカミキリを見つけた。

初めはスギノアカネトラカミキリかなと思ったが、何か雰囲気が違う。
ウーム、岩手県で記録がある大珍品シロヘリトラカミキリに違いない。

d0090322_1011965.jpg
---- シロヘリトラカミキリ-Anaglyptus (Aglaophis) colobotheoides

-----(Iwate, 24/May/2015、Olympus OM-D E-M1, M.ZD 60mm Macro)


このトラカミキリは北海道に主として棲息する北方系の種。
本州では極めて稀だが、東北地方とくに岩手県で記録されている。
カミキリ屋としての血がにわかに騒ぎだした(天牛屋の魂、100まで)。

もちろん、撮影するのはこれが初めてだ。

d0090322_1014055.jpg
---- シロヘリトラカミキリ-Anaglyptus (Aglaophis) colobotheoides

-----(Iwate, 24/May/2015、Olympus Tough TG3)



丸太の上のハイイロハナカミキリ

針葉樹の丸太の上を素早く歩き回る虫がいた。
針葉樹の樹幹上にいると背景に見事なまでに溶け込んでいます。
よく見ると、ハイイロハナカミキリだった。

何ともカミキリムシらしくない形のカミキリムシ。
花に来ることがないのにハナカミキリとは----。

d0090322_102321.jpg
d0090322_10226100.jpg
---- ハイイロハナカミキリ-Rhagium (Rhagium ) japonicum

-----(Iwate, 24/May/2015、Olympus Tough TG-3)


頭部をTG3で拡大すると、古生代の恐竜みたいにも見えてくる。

d0090322_1025262.jpg
---- ハイイロハナカミキリ-Rhagium (Rhagium ) japonicum

-----(Iwate, 24/May/2015、Olympus Tough TG-3)



トウホクヒメハナカミキリ

いわゆるピドニアといわれるヒメハナカミキリの仲間。
昔はナガバヒメハナとされていたが、現在は独立種になっている。
この個体は♀だ。

d0090322_1031684.jpg
---- トウホクヒメハナカミキリ-Pidonia (Pidonia) michinokuensis

-----(Iwate, 24/May/2015、Olympus OM-D E-M1, M.ZD60mm Macro)



その他のカミキリ

その他のカミキリを組み写真にした。
どれも素晴らしいカミキリムシなので、それぞれ掲載したいが-----。

コトラカミキリ:以前に比べてかなり少なくなったようだ。
クリストフコトラカミキリ:春先に出るカミキリムシで、なかなか立派。
ニセヤツボシカミキリ:ヤツボシカミキリに似ている美しいフトカミキリ。
ネジロカミキリ:タラノキにつくカミキリムシ。春先に多く見る。

d0090322_1033712.jpg
---- カミキリ-Long-rorn Beetles

-----(Iwate, 24/May/2015、Olympus OM-D E-M1, M.ZD60mm Macro)



??虫眼鏡ノート

仕事の合間の週末を利用しての慌ただしいフィールド散歩でした。
これでみちのく岩手の散歩道の記事は終了します。

今回は「昔取った杵柄」のカミキリムシを掲載しました。カミキリムシの探索に費やした時間は少しでしたが、運よく面白い種類が撮影できました。陸中、北上山地の自然力の大きさが実感できたように思います。そんな贅沢な自然の中で、チョウやカミキリムシを探しながらのんびり歩ける喜びは何事に代えがたいものですね。

6月後半にも岩手でセミナーに招かれているので、次回の訪問が楽しみです。



Written by 虫林花山


by tyu-rinkazan | 2015-05-28 10:03 | ■カミキリムシ | Comments(8)

20150524 みちのく(岩手)の散歩道:チャマダラセセリとアズマギクなど

DIARY Vol.10 (663): #25, 2015 :  

待ち焦がれた春が瞬く間に過ぎて、暑い夏が駆け足でやってきました。
移り行く季節の狭間で、心地よい風に吹かれて散歩してみたいものです。

今回、学生講義を依頼され岩手県盛岡市を訪問することになりました。せっかく岩手にいけるのですから、講義が無いフリーの週末(土日)は日本のフィールドをのんびりと散歩してみたいものです(このところ海外出張が続いたので)。調べてみると、この時期の岩手ではチャマダラセセリ(愛称:チャマ)がちょうど出はじめのようです。ウーム、みちのくのチャマか---いいね。

とにかく、「風が吹き渡るチャマのフィールド」に出かけてみることにしました。

-------------------------------------------------------------------------------



アズマギクの咲く草原でチャマに会う

チャマダラセセリの棲息する草原。

キジムシロやタンポポとともにアズマギクが咲き乱れていました。
群生するアズマギクの薄紫色の花は、とても上品で艶やかでした。
こんな草原の花園に身を置けるだけで幸せな気分に満たされます。

d0090322_21455361.jpg
---- 群生するアズマギク-Erigeron thunbergii

-----(Iwate, 24/May/2015、Olympus Pen E-P5, M.ZD12mm)



アズマギクの花でチャマの吸蜜が撮影できたら嬉しいなと思っていたら----
なんと目の前の花にチャマの姿を見つけました。
じぇじぇじぇじぇじぇじぇじぇ じぇじぇじぇ(NHK連ドラあまちゃん風)。

黒い地に星を散らしたチャマと薄紫色のアズマギク
とても風情があってとてもフォトジェニック。

d0090322_21462411.jpg
---- アズマギクで吸蜜するチャマダラセセリ- Maculatus Skipper

-----(Iwate, 24/May/2015、Olympus OM-D E-M1, M.ZD40-150mm)


チャマは黒っぽくて、小さくて、素早い。
見つけてもすぐに見失ってしまうことが多い。
吸蜜も落ち着きなくじっとしてくれません。

d0090322_23454444.jpg
d0090322_21482290.jpg
---- アズマギクで吸蜜するチャマダラセセリ-A nectar-suckling Maculatus Skipper

-----(Iwate, 24/May/2015、Olympus Pen E-P5, Panasonic 8mm Fisheye)



タンポポで吸蜜

チャマの吸蜜シーンはタンポポで最も多く見られました。

d0090322_21484798.jpg
---- タンポポで吸蜜するチャマダラセセリ- A nectar-suckling Maculatus Skipper

-----(Iwate, 24/May/2015、Olympus OM-D E-M1, M.ZD40-150mm)



チャマがキジムシロの葉に産卵した

食草のキジムシロでも吸蜜シーンを撮影。

d0090322_21491359.jpg
---- キジムシロで吸蜜するチャマダラセセリ- Maculatus Skipper

-----(Iwate, 24/May/2015、Olympus OM-D E-M1, M.ZD40-150mm)


キジムシロで吸蜜した個体は、産卵行動したので驚きました。
発生の初期と思っていたら、すでに♀も出ていたのです。

d0090322_21493682.jpg
---- キジムシロで産卵するチャマダラセセリ- An egg-lying Maculatus Skipper

-----(Iwate, 24/May/2015、Olympus OM-D E-M1, M.ZD40-150mm)



オキナグサ

この草原にはオキナグサも所々で見ることができました。
英名は「頷くアネモネnodding anemone」というらしい。
花が下向きに咲くからでしょう。

d0090322_2150123.jpg
---- オキナグサ- nodding anemone

-----(Iwate, 24/May/2015、Olympus OM-D E-M1 MZD60mm Macro, Pen E-P5, Panasonic 8mm Fisheye)



チョウセンアカシジミの終齢幼虫

まだ時間があったので、チョウセンアカシジミのポイントで幼虫を探してみました。
見つかったのは葉柄に静止している大きな終齢幼虫1頭だけでした。
すでに木を降りて蛹になってしまったのでしょうか?

下の写真はチョウアカ幼虫から蜜をもらっているトビイロケアリ。
(どうやら色の濃い部分に蜜腺があるらしい)
チョウアカの幼虫とアリの共生は興味深いものですね。

d0090322_21503081.jpg
d0090322_21504738.jpg
---- チョウセンアカシジミの終齢幼虫- The Korean Hairstreak

-----(Iwate, 23/May/2015、Olympus OM-D E-M1 MZD60mm Macro, Tough TG3)



??虫眼鏡ノート

岩手県のチャマダラセセリの撮影はこれが初めてになります。

見つけた個体数が少なかったのは発生初期だったから?----とも思いました。でも、♀もすでにでているので、あながち発生初期とは言えないかもしれません。別のチャマポイントでは、結局1頭も見つけることができませんでした。聞くところによれば、岩手県でもチャマは減少傾向が著しいようです。とにかく、木曽や富士山の棲息地ようになる前に「専門家による早急な保全対策」が必要ですね。

思いがけず、現地でOTTOさん(OTTOの蝶々ブログ)とお連れの方に遭遇しました。
短い時間でしたがお話で来て嬉しかったです。チャマ情報を色々と教えていただき感謝します。

みちのく散歩道の記事はもう一回掲載する予定です(次回はカミキリ編かな)。


Written by 虫林花山


by tyu-rinkazan | 2015-05-25 21:59 | ▣チャマダラセセリ | Comments(8)

20150507 フィジー共和国の散歩道:怪物フィジーオオウスバカミキリなど

DIARY Vol.10 (662): #24, 2015 :  

怪物は博物館2階の小さな部屋に鎮座していた。
フィジーオオウスバカミキリ。

フィジーだけに産する巨大なカミキリムシで、体長は大きいものでは18㎝もあって、南米のタイタンオオウスバカミキリについで世界で2番目に大きいとのことだ。フィジーオオウスバカミキリには、鞘翅に明瞭な線状紋が並んでいて、無紋のタイタンよりはどこか格調が高くて、まるで古代生物的な雰囲気をもっている。

d0090322_982988.jpg
---- フィジーオオウスバカミキリ- Xixuthrus heros

-----(Suva in Fiji, 07/May/2015、Olympus Pen E-P5, M.ZD14-150mm)


下の写真の上はフィジーアゲハでモンキアゲハに似ているが小さい。フィジー滞在中に黒いアゲハチョウを1頭目撃したが、もしかしてこの蝶だったのかも知れない。

下の写真の下はフィジームラサキとでも呼んでおこう。
リュウキュウムラサキの仲間だが、極めて稀な種類だそうだ。

d0090322_985640.jpg
---- フィジーモンキアゲハとフィジームラサキ-Fijian butterfly

-----(Suva in Fiji, 07/May/2015、Olympus Pen E-P5, M.ZD14-150mm)



午後の海岸

d0090322_992428.jpg
---- フィジーの浜- Landscapes of seashore

-----(Suva in Fiji, 07/May/2015、Olympus Pen E-P5, M.ZD14-150mm)



沢山のシオマネキが大きなハサミを振っていた。
フィジーのシオマネキは明るい茶色でとても綺麗だ。 

d0090322_995422.jpg
---- シオマネキ- Landscapes of seashore

-----(Vanuadina Village in Fiji, 06/May/2015、Olympus Pen E-P5, M.ZD14-150mm)

d0090322_9101867.jpg
---- フィジーの浜- Landscapes of seashore

-----(Suva in Fiji, 07/May/2015、Olympus Pen E-P5, M.ZD14-150mm)



ラグビー

ホテルの前はラグビー場で、沢山の若者がプレーしていた。
やはりレベルは高そうに見えるが、何といっても彼らは楽しそうだ。

d0090322_9104370.jpg
---- ラグビー- Rugby

-----(Suva in Fiji, 07/May/2015、Olympus Pen E-P5, M.ZD14-150mm)



Grand Pacific Hotel

Suvaで宿泊したホテル。
映画にでも出てきそうな洒落た雰囲気のホテルだった。

d0090322_9111025.jpg
---- グランドパシフィックホテル- Grand Pacific Hotel

-----(Suva in Fiji, 07/May/2015、Olympus Pen E-P5, M.ZD14-150mm)



??虫眼鏡ノート

これでフィジー共和国の記事は終了。
フィジーは自然も人も興味深い国だった。
いつかもう一度訪れてフィジーの怪物フィジーオオウスバカミキリを探してみたいと思う。
My Dream----

d0090322_9114069.jpg



フィジーから3回飛行機を乗り換えて成田空港に到着した時には僕の荷物は届かなかった。
調べてもらったらまだ香港にあるとのこと、後で送ってもらうことにして帰宅した。
ちなみに、後日届いたトランクの中のカメラなどは無事だったのでほっとした。



Written by 虫林花山


by tyu-rinkazan | 2015-05-15 09:12 | ● Fiji | Comments(5)

20150507 フィジー共和国の散歩道:フィジージャノメなど

DIARY Vol.10 (661): #23, 2015 :  

虫林が宿泊したホテルで働いている「ペトロ君」は、体格がとても良くて筋肉質。聞いてみるとどうやらラグビーが好きらしい。さもありなん。フィジーといえばラグビーフットボールがとても盛んで、7人制ラグビーの世界大会では無敵の王者として知られるニュージーランド代表のオールブラックスを打破しているくらいだ。

虫林「ペトロ、ところで蝶が多い場所を知らないかい?」
ペトロ「蝶だったら僕の村に多いよ。よかったら明日案内するけど来る?」
虫林「どうやって行くの?」
ペトロ「バスを乗り継いで1時間くらいかな」


フィジーの風に吹かれて

彼が住む「バヌアディナ村」は20戸もないような田舎の小さな村。
バスが通る道から15分ほども歩かなければいけない。

ちょうど通りがかった女性たちは町での買い物帰りなのだろうか少し着飾っている。
「ブラ(こんにちは)」といいながら大きな声で笑った。
「村の人たちは人懐こくて底抜けに明るいね」というと、ペトロは「This is Fiji」といった。

思えば、こんな気持ちが良いフィジーの風に吹かれてみたかった-------。

d0090322_96219.jpg
---- フィジーの風- Landscapes of Vanuadina

-----(Vanuadina Village in Fiji, 06/May/2015、Olympus Pen E-P5, M.ZD14-150mm)


ペトロ君は兄弟や友人達を次々に紹介してくれた。
作業の手を止めてわざわざ挨拶に来てくれるのだから少し恐縮してしまう。
でも、彼らは写真に撮られることが大好きみたいだ。
「チーズ」などと言わなくても十分にいい笑顔を見せているではないか。
ちなみにペトロ君は後列左端の青いシャツ。

「フィジーの笑顔」は見るたびに僕を元気づけてくれる。

d0090322_97018.jpg
---- バヌアディナ村の男たち- Landscapes of Vanuadina Village

-----(Vanuadina Village in Fiji, 06/May/2015、Olympus Pen E-P5, M.ZD14-150mm)


ペトロは林の中の住人にまで僕を紹介してくれた。
家の中から眠そうな目をこすりながら子供が出てきてくれた。

d0090322_97319.jpg
---- 眠そうな子供-Sleepy Boy

-----(Vanuadina Village in Fiji, 06/May/2015、Olympus Pen E-P5, M.ZD14-150mm)



フィジージャノメ

ペトロ君の案内で農地の周りに広がる林の中の小道を歩いた。

足元からジャノメチョウの仲間が飛び出した。
日本のヒメウラナミジャノメに大きさ、形が似ている。
でも、こちらは明るい茶色で、なかなかおしゃれで美しい。
なかなか静止してくれないのが難点だ。。

フィジージャノメ(特産種)です。

d0090322_975734.jpg
d0090322_983372.jpg
d0090322_993179.jpg
---- フィジージャノメ-Xois sesara

-----(Vanuadina Village in Fiji, 06/May/2015、Olympus Pen E-P5, M.ZD14-150mm, OM-D E-M1 60mm Macro)


フィジージャノメは色々なところで見ることができました。
なかなか開翅してくれませんが、開始した時は白い翅が輝いて息をのみます。

d0090322_910327.jpg
d0090322_9102098.jpg
---- フィジージャノメ-Endemic Butterfly

-----(Vanuadina Village in Fiji, 06/May/2015、Olympus Pen E-P5, M.ZD14-150mm)



謎の蝶たち

突然、オオムラサキを思わせるような大きなタテハチョウが出現した。
すごく立派だったのだが、目の前を旋回して高い木の枝に静止。

イナズマチョウかフタオチョウの仲間の♀のように見えるがどうだろうか-------。

d0090322_9105317.jpg
---- タテハチョウの仲間-Unspecified Butterfly

-----(Vanuadina Village in Fiji, 06/May/2015、Olympus Pen E-P5, M.ZD14-150mm)



リュウキュウムラサキ

リュウキュウムラサキも時々姿を現した。
フィジーのリュウムラはいわゆる海洋島型を示すらしい。

d0090322_9112428.jpg
---- リュウキュウムラサキ-Hypolimnas bolina

-----(Vanuadina Village in Fiji, 06/May/2015、Olympus Pen E-P5, M.ZD14-150mm)


一方、下の写真は別の場所で撮影したものだ。
翅表がオレンジのようだがこの個体は♀?それとも別種?


d0090322_9115553.jpg
---- リュウキュウムラサキ♀?-Hypolimnas bolina

-----(Vanuadina Village in Fiji, 06/May/2015、Olympus Pen E-P5, M.ZD14-150mm)



マダラチョウの仲間

d0090322_9131170.jpg
d0090322_9134037.jpg
d0090322_914451.jpg
---- マダラチョウの仲間-Family Danainae

-----(Vanuadina Village in Fiji, 06/May/2015、Olympus Pen E-P5, M.ZD14-150mm)



キチョウの仲間

d0090322_9122261.jpg
---- キチョウの仲間-Eurema hecabe

-----(Vanuadina Village in Fiji, 06/May/2015、Olympus Pen E-P5, M.ZD14-150mm)



シジミの仲間

d0090322_9143110.jpg
---- シジミの仲間-Lycaenidae

-----(Vanuadina Village in Fiji, 06/May/2015、Olympus Pen E-P5, M.ZD14-150mm)



??虫眼鏡ノート

フィジーの人々は本当に親切で笑顔で接してくれた。
海外ではこのような対応に会うとほっとします。
昆虫の数は少ないものの、それぞれが特化していてそれはまたそれで楽しい。
あと一回だけフィジーで更新してみたいと思います。

Written by 虫林花山


by tyu-rinkazan | 2015-05-11 09:14 | ● Fiji | Comments(10)

20150507 フィジー共和国の散歩道:切手の中の昆虫たち

DIARY Vol.10 (660): #22, 2015 :  

仕事で南半球の島国フィジー共和国 Republic of Fiji を訪れました。

羽田から香港、香港からシドニー、シドニーからフィジー共和国のナンディ空港、さらに国内線(プロペラ機)で首都スバ( Suva) のナウソリ( Nausori)空港に降り立ちました。結局、羽田を飛び立ってから足掛け2日間(25時間)もかかったのですから疲れます。かなり以前に武田鉄矢が主演した映画のタイトル「思えば遠くへ来たもんだ」がふと頭に浮かびました。

ホテルに到着してから早速、フィジー共和国の昆虫をネットで調べてみると、大きさで世界第2位のウスバカミキリ(学名ヒーロー)以外はほとんどひっかかってきませんでした。フィジーは動植物の種類数に関してはさほど多くなさそうですが、典型的な島嶼性のファウナに特化(固有種が多い)しているのが面白そうです。特筆すべきは、フィジー政府からいくつかの代表的な昆虫を描いた切手が発行されていることです(フィジーの昆虫切手←クリックでジャンプ)。


切手の中の昆虫たち

雨にもめげず Suva市内からほど近い「Colo-i-Suva rain forest park」を散歩。
上述の昆虫切手に描かれている虫(フィジー独特?)が少しだけ撮影できました。

下の上はスジブトタマムシの1種で下はホソアカトンボの1種です。

d0090322_18523774.jpg
d0090322_18531117.jpg
---- 切手の昆虫たち-Inset Stamp of Fiji

-----(Fiji, May/07/2015、Olympus OM-D E-M1, Pen E-P5, M.ZD60mm, 40-150mm)



スジブトタマムシの一種

切手の昆虫の中に描かれたスジブトタマムシの1種の写真を追加掲載。

フィジーではこのスジブトタマムシの仲間が数種類いるようです。
いずれも格好が良いのですが、Paracupta flaviventris は最もシンプルかな。

小雨の中、道路整備のために切り倒された木の周りで見つけました。
とにかく、悪天候の中でのタマムシの発見ですから驚きました。
このタマムシはフィジーの切手に描かれているので、発見した時はとても嬉しかったです。

d0090322_18534175.jpg
---- スジブトタマムシの1種- Paracupta flaviventris

-----(Fiji, May/07/2015、Olympus Pen E-P5, M.ZD12mm)


スジブトタマムシの仲間は鞘翅の筋がはっきりしていてとてもクール。
このスジタマは日本のクロタマムシに黄色い帯を付けた感じかな。
大きさは2.5㎝ほどもあってなかなか立派でした。

d0090322_18562812.jpg
d0090322_18565341.jpg
d0090322_18571795.jpg
---- スジブトタマムシの1種- Paracupta flaviventris

-----(Fiji, May/07/2015、Olympus OM-D E-M1, Pen E-P5, M.ZD60mm, 40-150mm, Flash+)


??虫眼鏡ノート

まだフィジーに滞在中です。
国立フィジー大学での明日のレクチャーの準備をしながら画像をアップしています。

昆虫情報の少ないフィジーですので、すべてが新鮮で興味深く感じます。
毎日雨が降ってじめじめしていてまるで日本の梅雨のようです。
滞在中に散歩がもう少しできれば嬉しいのですが-------。

とにかく、次回はフィジーの蝶を掲載してみます。


Written by 虫林花山




by tyu-rinkazan | 2015-05-07 19:00 | ● Fiji | Comments(2)