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20151229 師走の散歩道:氷霜とキノカワガ

DIARY Vol.10 (704): #67, 2015 :  

 暖冬とはいえ、さすがに本格的な冬の空気に包まれるようになった。やはり、冬はピリッと寒くないと冬らしくないな。この時期になるとなかなか昆虫の姿は見る事ができないが、それでも越冬している昆虫や冬に出てくる昆虫たちを探してみるのも楽しいものだ。
 本日は昼食後にキノカワガの撮影に向かった。キノカワガは樹皮に擬態するヤガ科の蛾で、成虫で越冬するのでこの時期には撮影したいものの一つだ。個体変異が大きくて、なかなか味わい深い色彩をしている。


氷霜 Ice Frost

白くなっている地面に近づいてみると、枯れ草の表面に霜が付いていた。
霜といっても細かい氷ではなく、ワイングラスのような氷の塊だ。

「氷霜」という言葉は木の枝に付いた霜を表すようだが、この霜も草に付いた霜が大きな氷の結晶になったもので、広い意味の氷霜で良いかも知れない。それにしても、大きさと形がよく揃っていて、なかなか綺麗だ。

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----Dead branches covered with ice frost -- (Ichikawa-Sango cho, Yamanashi)

------- December-30/2015, Olympus Stylus Tough TG-3, Canon EOS 70D, EF8-15mm F4L Fisheye USM


枯れ枝の表面に発達した霜を拡大撮影してみた。
面白い形の氷のクリスタルになっているのに驚いた。
冬の自然界の造形美といっておこう。

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----Magnification image: ice crystal of frost -- (Ichikawa-Sango cho, Yamanashi)

------- December-30/2015, Olympus Stylus Tough TG-3, Canon EOS 70D, EF8-15mm F4L Fisheye USM




キノカワガ

キノカワガの静止するケヤキを見ると、数頭が静止していた。
広角レンズにストロボを併用して、午後の陽を入れて撮影した。
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----Blenina senex -- (Ichikawa-Sango cho, Yamanashi)

------- December-30/2015, Canon EOS 70D, EF8-15mm F4L Fisheye USM


キノカワガの擬態は巧みなので、よく見ないと認識できない。

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----Blenina senex -- (Ichikawa-Sango cho, Yamanashi)

------- December-30/2015, Canon EOS 6D, EF100mm F2.8L Macro IS USM, MT-24EX Macro Twin Light


キノカワガの翅の色調や模様は個体間でかなり差がある。

白いものは樹皮の白い部分にいて、暗色のものは黒っぽい樹皮に付いている。
彼らは自分自身の色や模様が認識できているのだろうか?

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----Blenina senex -- (Ichikawa-Sango cho, Yamanashi)

------- December-30/2015, Canon EOS 6D, EF100mm F2.8L Macro IS USM, MT-24EX Macro Twin Light


TG−3の顕微鏡モード+深度合成機能を用いて頭部を拡大してみた。

すでにオリンパスはTG−4を出しているが、両者の違いはRAW撮影ができるかどうかだけなので、買い替えを控えている。それにしても、僕のTG-3は使い方が荒いために、モニターやボディの表面が傷だらけで、一部は破損もしている。そろそろTG−5を出して欲しいものだ。

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----Blenina senex -- (Ichikawa-Sango cho, Yamanashi)

------- December-30/2015, Olympus Stylus Tough TG-3



??虫眼鏡ノート

思い起こせば、今年も忙しい仕事の合間にいろいろな昆虫たちを撮影できたと思う。今年は国内の他にアメリカ、フィジー、ベトナム、中国、インドネシア、オーストラリアと海外にも度々訪れることができた。来年もすでに海外発表の予定が入っているが、テロの関係で少し控えるつもりだ。また、いくつか学会も主催する予定なので、色々と忙しい。何とか時間をつくってフィールド散歩を楽しみたいものだ。

Written by 虫林花山


by tyu-rinkazan | 2015-12-30 18:34 | ■他の昆虫 | Comments(4)

20151226 暖冬の散歩道:コマダラウスバカゲロウの幼虫を探して

DIARY Vol.10 (703): #66, 2015 :  

本日(土曜日)は久しぶりに昆虫写真家の山口進さんと一緒に近場を散歩した。山口さんはインドネシア取材から帰国してまだ数日しかたっていないが、快くお付き合いいただいた。山口さんとお話しすると、昆虫に対する価値観みたいなものが少しずつ変わってくるような気がする。
 日曜日は天気が良かったので、教えていただいたコマダラウスバカゲロウの幼虫が見られる場所を一人で訪れてみた。何といってもこの虫のカモフラージュはとても巧みで、ある意味フォトジェニックだからね。


落ち葉の霜

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----Frosted leaves-- (Kofu-shi, Yamanashi)

------- December-26/2015, Olympus Stylus Tough TG-3



コマダラウスバカゲロウの幼虫

コマダラウスバカゲロウの幼虫が棲息する道路脇の岩。
日が当たらず、表面には地衣類がひろがっている。

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----Habitat of lDendroleon yezoensis-- (Kofu-shi, Yamanashi)

------- December-26/2015, Canon EOS 6D, EF8-15mm F4L Fisheye USM



地衣類がある場所をゆっくりと見た。
コマダラウスバカゲロウの姿を地衣類の表面に見つけることができた。

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----A larva of Dendroleon yezoensis-- (Kofu-shi, Yamanashi)

------- December-26/2015, Canon EOS 6D, EF8-15mm F4L Fisheye USM


コマダラウスバカゲロウの幼虫は、体長5−8mm。
地衣類に溶け込むような擬態をしている。
この寒い時期には獲物も無いはずなのに、大顎を左右に広げて待ち構えている。

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----A larva of Dendroleon yezoensis-- (Kofu-shi, Yamanashi)

------- December-26/2015, Canon EOS 6D, EF100mm F2.8L Macro IS USM, MT-24EX Macro Twin Light


以前に見つけた崖よりも棲息密度はかなり高いようだ。
一度に3頭を入れて撮影できた。

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----Three larvas of Dendroleon yezoensis-- (Kai-shi, Yamanashi)

------- December-26/2015, Canon EOS 6D, EF100mm F2.8L Macro IS USM, MT-24EX Macro Twin Light



オリンパスのTG−3の顕微鏡モードで、深度合成を用いて撮影した。

拡大してみると、地衣類を体の表面に付けているのがよく分かる。多分、体の表面が粘着性で、その表面に地衣類が付着するのだろうが、どのようにそれを表面につけるのかが今ひとつよくわからない。

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----A composite photo of larva of Dendroleon yezoensis-- (Kofu-shi, Yamanashi)

------- December-26/2015, Olympus Stylus Tough TG-3



??虫眼鏡ノート

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今年のエルニーニョは非常に強く大規模らしい。この強力なエルニーニョは日本に暖冬をもたらす。実際、気象庁の発表ではむこう1ヶ月は高温傾向が続くということだ。当地では年明けに花をつける梅が、すでに花をつけ始めている。このままいけば、花の開花と越冬昆虫たちの目覚め、新昆虫の羽化などにズレが生じてきて、植物と昆虫の双方にとってはあまり好ましくないことになる。ひるがえって、人間についてはどうだろうか?異常気象がもたらす災害、環境の変化が良くないのは自明の理。

Written by 虫林花山


by tyu-rinkazan | 2015-12-27 18:29 | ■他の昆虫 | Comments(2)

20151220 極月の散歩道:ミスジチョウ幼虫とコマダラウスバカゲロウの幼虫

DIARY Vol.10 (702): #65, 2015 :  

どうやら、今年の冬はエルニーニョ現象のために暖冬になるらしい。
たしかに例年に比べて、フロントグラスの氷結が少ないように思う。
寒いのは嫌だけど、寒くないのも困る-----人間とは勝手な生き物だな。


梅の花がほころんだよ

年明けに咲くはずの梅の花がすでに綻んでいた。
うーむ、やはり暖冬のためのフライング。
エルニーニョめ!

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----The Japanese apricot already has started to be in bloom.-- (Kofu-shi, Yamanashi)

------- December-20/2015, Canon EOS 6D, EF100mm F2.8L Macro IS USM, MT-24EX Macro Twin Light





朝、霜が降りて白くなっていた。
近づいてみると氷の結晶が面白い。

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----Frosted leaves-- (Kofu-shi, Yamanashi)

------- December-20/2015, Olympus Stylus Tough TG-3


顕微鏡モードで拡大。

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----Frosted leaves-- (Kofu-shi, Yamanashi)

------- December-20/2015, Olympus Stylus Tough TG-3


ミスジチョウの越冬幼虫を発見

ミスジチョウの幼虫は、カエデの枯葉で越冬する。
先日見つけた個体は目の高さなので、撮影しやすい。

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----A overwintering caterpillar of the Sailer-- (Ashikawa, Yamanashi)

-------- December-20/2015, Canon EOS 6D, EF100mm F2.8L Macro IS USM, MT-24EX Macro Twin Light

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----A overwintering caterpillar of the Sailer-- (Ashikawa, Yamanashi)

-------- December-20/2015, Olympus Stylus tough TG-3



コマダラウスバカゲロウの幼虫

コマダラウスバカゲロウの幼虫は穴の中に入って越冬するのかなと思っていたが、この寒い時期でもまだ地衣類が付いた壁に静止していた。彼らはこのままで越冬するのだろうか、定期的に観察してみようと思う。

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----A larva of Dendroleon yezoensis-- (Kofu-shi, Yamanashi)

------- December-20/2015, Canon EOS 6D, EF100mm F2.8L Macro IS USM, MT-24EX Macro Twin Light

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----A larva of Dendroleon yezoensis-- (Kofu-shi, Yamanashi)

------- December-20/2015, Canon EOS 6D, EF100mm F2.8L Macro IS USM, MT-24EX Macro Twin Light


??虫眼鏡ノート

そろそろ寒くなってきて蝶の成虫の観察が難しくなってきた。こんな時には南半球か東南アジアの南国に行きたいなと思う。でも、冬の時期にはあくせくしないで、のんびりと越冬幼虫や越冬卵を探して散歩するのも悪くない。

Written by 虫林花山


by tyu-rinkazan | 2015-12-20 23:42 | ▣ミスジチョウ | Comments(6)

20151212 県南の散歩道:ムラサキシジミとウラギンシジミの日光浴

DIARY Vol.10 (701): #64, 2015 :  

木々は葉を落とし、地面には霜が降りる季節。そこで、「陽だまりの蝶たち Sunny spot butterflies」の撮影に、県南部の照葉樹林を訪れてみることにした。「え〜こんな寒い時期に蝶なんているの?」と周囲には驚かれるが、この時期でも天気さえ良ければ、越冬蝶たちが陽だまりに出てきて日光浴するのだ。



小さな神社

照葉樹林や竹林がある県南の小さな神社に到着。
神社の境内への入り口には2本のイチョウの木。

このイチョウは樹高20メートル以上の大きな古木で、幹周りも太い。樹齢は不明だが、100年は優に超えるだろう。冬になると大量の葉を落とし、境内はもちろんのこと神社の屋根まで黄葉したイチョウの葉に埋め尽くされる。日光の加減が問題だが、なんとか雰囲気のある写真が撮影できた。

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---- A yellow carpet of fallen leaves (ginkgo tree) on the ground of the small shrine-- (Nanbu-cho, Yamanashi)

------- December-12/2015, Canon EOS 70D, EF8-15mm F4L Fisheye USM



しだれ(垂れ)柿と小屋

川の横にたわわに実をつけた柿の木を見つけた。

葉が落ちて柿の実だけが枝に残っている。熟して落ちてしまわないうちに撮影しておこう。ところで、この木は枝が垂れていて、通常の柿の木とは雰囲気が異なる。「しだれ柿」という品種なのだろうか。古い小屋とこの垂れ柿のコラボが、なんとも言えない良い?雰囲気だった。

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----A persimmon tree with a lot of fruit and an old shed-- (Nanbu-cho, Yamanashi)

------- December-12/2015, Canon EOS 6D, EF100mm F2.8/L Macro IS USM



ムラサキシジミ

樫の木の周りをチラチラと飛び回る褐色の蝶を見つけた。
目的のムラサキシジミだ。

敏感でなかなか近づけないが、しばらく待っていると、目の前の葉に静止してくれた。「来ぬのなら、来るまで待とうムラサキシジミ」だね。でも、半開翅した後、直ぐに飛び去ってしまった。まったく、落ち着きが無い蝶だな。ムラサキシジミは毎年撮影しているけど、翅表の青い紋を見ると今でも動揺する。

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----A female of the Tailless Bushblue basking on the leaf -- (Nanbu-cho, Yamanashi)

------- December-12/2015, Canon EOS 6D, EF100mm F2.8/L Macro IS USM

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----A female of the Tailless Bushblue basking on the leaf -- (Nanbu-cho, Yamanashi)

------- December-12/2015, Canon EOS 6D, EF100mm F2.8/L Macro IS USM



神社のウラギンシジミ

ウラギンシジミがチラチラと白い翅裏を点滅させていた。止まるようで止まらない。ウラギンシジミは夏には高い木の上で生活しているようで、あまり見る機会がないが、秋なるとこちらではよく見る蝶だ。南方系の蝶だが、最近はその数が増えているような気がするな。どうだろうか?

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---- A Toothed Sunbeam basking at sunny spot-- (Shibakawa-cho, Shizuoka)

-------- December-12/2015, Canon EOS 6D, EF100mm F2.8L Macro IS USM

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---- A Toothed Sunbeam resting under the leaf -- (Shibakawa-cho, Shizuoka)

-------- December-12/2015, Canon EOS 6D, EF100mm F2.8L Macro IS USM



ヤマトシジミ

ヤマトシジミを1頭だけ見つけた。
この蝶は越冬しないので、文字通りの生き残り蝶なのだ。

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----A male of the pale grass blue-- (Shibakawa-cho, Shizuoka)

-------- December-12/2015, Canon EOS 6D, EF100mm F2.8L Macro IS USM



ミスジチョウの越冬幼虫を発見

ミスジチョウの幼虫は、カエデの枯葉で越冬する。越冬する葉は糸で枝に固定されているので、彼らを見つけるのは葉が完全に落ちた後が良い。今年も道路脇の枝にその姿を見つけることができた。挿入写真は夏に撮影したミスジチョウの成蝶。

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----A overwintering caterpillar of the Sailer-- (Ashikawa, Yamanashi)

-------- December-12/2015, Canon EOS 6D, EF100mm F2.8L Macro IS USM, MT-24EX Macro Twin Light



??虫眼鏡ノート

このごろスマホで写真を撮影する人が急増している。昨今のスマホは手振れ補正までも付いていて、そこそこばかりか結構良い写真が撮影出来る。さらにアプリと一体化した動画撮影も簡単にできるので、携帯性や利便性を考慮するならば普及するのはあたりまえだ。通常の一眼カメラは限られた目的のみの使用になってしまうのかも知れないな。不肖虫林は、スマホでの撮影はしない(というかガラケーなのだ)。

デジタル機器は使用しても、心はアナログ人間のままでいたいと思う。

Written by 虫林花山


by tyu-rinkazan | 2015-12-13 17:08 | ▣ミスジチョウ | Comments(8)

20151128 県南の散歩道:落ち柿とクロコノマチョウ(開翅撮影)

DIARY Vol.10 (700): #63, 2015 :  

<翅を開かない蝶たち>
蝶の中には、静止時にけっして翅を開かない種類がいくつもある。
例えば、春に出現するコツバメという蝶の開翅シーンを見た人はたぶんいないだろう。
翅表に大きな橙色の紋があるベニモンカラスシジミの開翅を見た人がいるだろうか。

ひるがえって、クロコノマチョウも翅を開かない蝶のひとつだ。
これまで飛翔撮影以外に、この蝶の翅表を撮影できていない。
この蝶は翅裏が超地味だけど、翅表はそれなりに美しいのだ。
いつかクロコノマの開翅を撮影したいと思っていた。


寒い朝

本日(土曜日)の朝は今年一番の寒さになった。

こんなに寒いと生来レイジーな虫林は布団から出るのが億劫になる。
とにかく、布団から這い出て、カメラを片手にフィールドに出よう。
ということで、本日は少しでも暖かい県南部に進路をとった。

丘からは雪化粧の富士山と朝靄に包まれた市街地が一望できた。

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---- Morning mist and Mt. Fuji with snow overlooked from hill -- (Kofu-city, Yamanashi)

------- November-28/2015, Canon EOS 6D, EF100mm F2.8/L Macro IS USM


川面に湯気(水蒸気)が立ちのぼり、日陰の葉には霜のデコレーション。
自然がみせる冬の表情を撮影してみた。

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---- Steaming surface of the river and frosted Leaves-- (Nanbu-cho, Yamanashi)

------- November-28/2015, Canon EOS 6D, EF100mm F2.8L Macro IS USM



神社のウラギンシジミ

入り口に大きなイチョウの木がある小さな神社。

イチョウの葉が黄葉して美しい。いつもだとこの時期にはイチョウの葉は完全に落ちて、地面がイチョウの葉で埋め尽くされる。でも、今年は黄葉の時期(進行)がすこし遅れているようで、イチョウの木はまだ葉をつけたままだ。今年は例年よりも暖かいのかな?


神社に続く道の脇の垣根で、葉裏で休むウラギンシジミを見つけた。
ストロボを装着し、弱い補助光を用いて日中シンクロ撮影をしてみた。

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---- A Toothed Sunbeam resting under the leaf -- (Shibakawa-cho, Shizuoka)

------- November-28/2015, Canon EOS 70D, EF8-15mm F4L Fisheye USM, Speed Light 430 EX

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---- A Toothed Sunbeam resting under the leaf -- (Shibakawa-cho, Shizuoka)

-------- November-28/2015, Canon EOS 6D, EF100mm F2.8L Macro IS USM, MT-24EX Macro Twin Light



落ち柿とクロコノマチョウ

今年の柿は豊産らしく、どこでも沢山の実をつけている。
林に接した柿の木の下にはたくさんの柿の実が落ちていた(落ち柿)。
みると、落ちた柿の実は熟しすぎて(腐って?)、果肉が見えている。

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----Dropped persimmons on the ground -- (Shibakawa-cho, Shizuoka)

------- November-28/2015, Canon EOS 70D, EF8-15mm F4L Fisheye USM


しばらく見ていると、日中にもかかわらず大きなクロコノマチョウが出てきた。
大きな個体で、バタバタという羽ばたきの音まで聞こえてくるようだ。

クロコノマという蝶はとても敏感で用心深いようだ。
そっと近づいても、すぐに飛ばれてしまうことが多い。
でも、落ちた柿で吸汁している時には近接撮影が可能。
食いしん坊な蝶に違いない。

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----Dark Evening Brown-- (Shibakawa-cho, Shizuoka)

------- November-28/2015, Canon EOS 70D, EF8-15mm F4L Fisheye USM, Speed Light 430 EX


この個体は落ちた柿の近くに飛来して、翅を開閉しながら柿の実に近づいた。
そこで、開翅時にタイミングを合わせてシャッターを押してみた。
後で確認すると、うまい具合に半開翅とフル開翅した状態が撮影できていた。

これまでクロコノマの開翅は撮影したことが無かったので嬉しかった。

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----A Dark Evening Brown with the wings opened-- (Shibakawa-cho, Shizuoka)

------- November-28/2015, Canon EOS 70D, EF300mm F4L IS USM


クロコノマには明るい茶色の個体と黒っぽい個体がある。

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---- A Dark Evening Brown taking the nectar from dropped persimmon fruits -- (Shibakawa-cho, Shizuoka)

------- November-28/2015, Canon EOS 70D, EF300mm F4L IS USM



犬が寝るバス停留所

この集落のバス停の待合所には犬がのんびりと寝ていた。

人が多くていつも忙しい都会では、バス停の待合室の前に犬でも寝ていようものなら、むやみに可愛がられるか、さもなくば文句の一つも出るかもしれないな。そもそも犬の方も、車やオートバイが通り過ぎる道の脇では騒がしくてのんびりと寝ることができないだろう。ここの犬は何とも太平楽だ。

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----The rural bus stop with a sleeping dog-- (Shibakawa-cho, Shizuoka)

------- November-28/2015, Canon EOS 6D, EF24-70mm F4L IS USM



??虫眼鏡ノート

これまで、クロコノマチョウの翅表は撮影できないと思っていた。でも、虫林も拙写真を提供させていただいたフィールドガイド「日本のチョウ」(日本チョウ類保全協会編, 2012)を見てみると、クロコノマの開翅写真が載っている。よくぞ撮影したものだと感心して、ため息をつきながら見ていた。今回、虫林もなんとかクロコノマの開翅シーンが撮影できた。カメラの液晶モニターで開翅を確認した時はとても嬉しかった。

蝶の開翅を撮影することの拘りや価値など、蝶の写真を撮っていない人にはまず理解できないに違いない。マニアックと言えばマニアックだが、それが蝶撮影の楽しみでもあるよね。

ウオールストリートジャーナルによれば、「自然の中に出かけると、創造性や幸福度、集中力が上がった」という研究結果が出ているとのことだ(http://www.lifehacker.jp/2012/06/120620naturemeritte.html)。たしかに、忙しい毎日の中で、ウィークエンドだけでもフィールドをのんびりと散歩すると精神的にも肉体的にも良いように思う。これからも、できるだけ散歩しようと思っている。

Written by 虫林花山


by tyu-rinkazan | 2015-12-03 01:01 | ▣クロコノマチョウ | Comments(23)