NATURE DIARY

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20160918 秋雨の中での散歩道;クヌギシギゾウムシなど

DIARY Vol.11 (731): #27, 2016 :
 
今年は次から次と台風が接近・上陸するので、週末は天候不順。
今回の3連休のうち唯一フリーの中日(18日)も雨模様。
楽しみにしていた友人たちとの蝶写撮影行が流れてしまいました。
残念ですが、虫屋は「泣く子と雨には勝てない」のです。

虫林は「全天候型ウィークエンドナチュラリスト」を自認している。
そこで、朝食後にぶらぶらと里山の雑木林を散歩することにしました。


秋めく里山

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---- 色づく稲田
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(September-18-2016, Yamanashi, Canon EOS M3, EF40-70mm f/4L IS USM)


雨の中、黄色い稲穂にウラナミシジミを見つけた。

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---- ウラナミシジミ
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(September-18-2016, Yamanashi, Canon EOS 5D M-III, EF100mm Macro f/4L IS USM)

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---- 戦うアメリカザリガニ
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(September-18-2016, Yamanashi, Canon EOS 5D M-III, EF100mm Macro f/4L IS USM)



クヌギ林にて

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----台場クヌギ
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(September-18-2016, Yamanashi, Canon EOS M3, EF40-70mm f/4L IS USM)


雨が止むと突然ウラギンシジミが飛び出した。

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----ウラギンシジミ♀
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(September-18-2016, Yamanashi, Canon EOS M3, EF40-70mm, EOS 5D M-III, EF100mm Macro)


クヌギの幹の穴の周囲にキイロスズメバチが集まっていた。
どうやら営巣しているのかもしれない。

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----キイロスズメバチ
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(September-18-2016, Yamanashi, Canon EOS 5D M-III, EF100mm Macro f/4L IS USM, MT-EX24)



クヌギシギゾウムシ

クリシギゾウムシ、コナラシギゾウムシ、ハイイロチョッキリは撮影していた.
でも、クヌギシギゾウムシやツバキシギゾウムシは出会ったことがなかった。
本日はクヌギ林で、クヌギシギゾウムシを探してみることにした。

熟したクヌギの実の上に口吻が長いシギゾウムシ。
クヌギシギゾウムシに違いない。

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----クヌギシギゾウムシ
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(September-18-2016, Yamanashi, Canon EOS 5D M-III, EF100mm Macro f/4L IS USM, MT-EX24)

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----クヌギシギゾウムシ
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(September-18-2016, Yamanashi, Canon EOS 5D M-III, EF100mm Macro f/4L IS USM, MT-EX24)




虫眼鏡ノート

本日は朝から雨模様でなかなか止まなかったので、傘をさして、長靴を履いて里山を散歩した。こんな時は家でゆっくりすれば良いのだが、ぼくにとってのフィールド散歩は気分転換とともに健康維持の目的もあるので、雨でもとにかく出ることにしている。今回は目的としたクヌギシギゾウムシを見ることができて嬉しい。来年は是非とも日本一口吻が長いといわれているツバキシギゾウムシにも挑戦してみたいなと思っています。


Written by 虫林花山


by tyu-rinkazan | 2016-09-19 21:32 | ■甲虫 | Comments(2)

20160911 里山の散歩道;クリシギゾウムシとコカブトムシ

DIARY Vol.11 (730): #26, 2016 :  

昨日〔土曜日〕は虫林が専門とする分野(昆虫分野ではないよ)の学会を主宰し、無事終了したのでほっとしています。日曜日の朝はのんびり、ゆっくり起きてフィールドに出ることにしました。外に出ると、日中の日差しはまだ夏の勢いを残していますが、本日は雲が多くて陽がかげると涼しい。はてさてどこに行こうかな。うーむ、そろそろ栗の実が熟す頃なので、口吻が長~いクリシギゾウムシという小さな甲虫を探してみよう。このゾウムシのメスの口吻はとても長くてフォトジェニックなのだ。栗の実の害虫として知られているけど、フィールドではそう簡単に見つけることができない。


栗の実

栗の実が熟して、一部はイガが茶色くなって割れている。
このくらいの時期がクリシギゾウムシ観察の適期なのだ。

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---- 栗の実
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(September-11-2016, Yamanashi, Canon EOS 5D M-III, EF40-70mm f/4L IS USM)


栗の木の周りを絡むように飛んでいたウラギンシジミ。
翅が尖がっていてすでに秋型になっている。

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---- ウラギンシジミ秋型
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(September-11-2016, Yamanashi, Canon EOS 5D M-III, EF100mm Macro f/4L IS USM)


クリシギゾウムシ

栗の実をゆっくり見ていくと、まだ青い実の上に小さな甲虫の姿。
目をこらしてみると、長い口吻が確認できた。
目的のクリシギゾウムシの♀にちがいない。

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----クリシギゾウムシ♀
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(September-11-2016, Yamanashi, Canon EOS 5D M-III, EF100mm Macro f/4L IS USM, MT-EX24)


しばらく観察していると、さかさまになって長い口吻を栗の実に入れていた。
さらに体を入れ替えて、お風呂に入るような恰好をしている------産卵行動。

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----クリシギゾウムシ♀
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(September-11-2016, Yamanashi, Canon EOS 5D M-III, EF100mm Macro f/4L IS USM, MT-EX24)


近くの枝には口吻が短いオスの姿も見つけた。

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----クリシギゾウムシ♂
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(September-11-2016, Yamanashi, Canon EOS 5D M-III, EF100mm Macro f/4L IS USM, MT-EX24)


コカブトムシ

クヌギ林では、大きな木の幹にコカブトムシの姿を見つけた。
コカブトムシといっても小さなカブトムシではない。
れっきとした別種で、前胸背の大きな窪みがクールだ。

この虫を見るのは何年ぶりだろうか。

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----コカブトムシ
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(September-11-2016, Yamanashi, Canon EOS7D M-II with ED8-15mm Fisheye, EOS 5D M-III with EF100mm Macro)



ミヤマカミキリ

クヌギの樹液で生き残りのミヤマカミキリを見つけた。

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----ミヤマカミキリ
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(September-11-2016, Yamanashi, Canon EOS7D M-II with ED8-15mm Fisheye)

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----ミヤマカミキリ
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(September-11-2016, Yamanashi, Canon EOS M3, EF-M 28mm f/3.5 Macro IS STM, Gyorome8, Speedlight 270EX)



虫眼鏡ノート

本日(日曜日)は学会も終了して、ほっこりとフィールド散歩をすることができた。この時期の里山は、秋の気配が日増しに濃くなり少し焦りを感じる-----虫屋の性かな。本日の天気予報は曇りのち雨だったが、雲が多いものの日中は結構良い天気になった。この頃、天気予報が良く外れるが、良い方に外れるのであればかえって得した気分になる。多分のこの時期の天気は場所により変化するので予報がし難いのだろう。がんばれ気象庁!


Written by 虫林花山


by tyu-rinkazan | 2016-09-13 11:41 | ■甲虫 | Comments(4)

20160904 山毛欅と樅の散歩道;アトコブゴミムシダマシとオオクロカミキリ

DIARY Vol.11 (729): #25, 2016 :  

マタンゴという名前をご存知かな(若い人は知らないと思う)。マタンゴとは東宝特撮映画「マタンゴ」(1963年)に登場する怪物で、キノコを食べた人間の体が凸凹に変形してしまうのだ。当時、僕はもちろん子供だったが、図鑑の中のアトコブゴミムシダマシが「マタンゴ」みたいだなと思った。以来、アトコブゴミムシダマシのことをマタンゴと呼んでいる。今回の散歩では、モミとブナの混成林の中でこのマタンゴを何頭も見ることができた。



モミとブナの森にて


一月ほど前に偶然見つけたモミとブナの森。
森の中は日差しが弱くて涼しい。
そんな森の中をのんびり散策してみた。

倒木や立ち枯れには立派なサルノコシカケ(コフキサルノコシカケ)を見つけた。
サルノコシカケは半円形で固く、名前のごとくお猿さんが腰かけるのにはちょうど良い。
大きなものはヒトノコシカケと呼んでもいいくらいだ。

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---- サルノコシカケ
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(September-04-2016, Yamanashi, Canon EOS 5D M-III, EF8-15mm f/4L Fisheye USM , Speedlight 430EX)



大きなモミの幹についたオオトラカミキリの食痕。
こんな食痕をみると心躍るがオオトラはなかなか見ることができない。
来年はオオトラを探してみよう。

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----オオトラカミキリの食痕
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(September-04-2016,, Yamanashi, Canon EOS M3, EF-M 28mm f/3.5 Macro IS STM)



アトコブゴミムシダマシ
大きなサルノコシカケを見ていくと、何頭ものアトコブゴミダマを見つけた。

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----アトコブゴミムシダマシ Phellopsis suberea
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(September-04-2016, Yamanashi, Canon EOS 5D M-III, EF8-15mm f/4L Fisheye USM , Speedlight 430EX)



どうやらキノコを食べているようだ。
アップで撮影すると、この虫はやはりマタンゴだった。

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----アトコブゴミムシダマシ Phellopsis suberea
----
(September-04-2016, Yamanashi, Canon EOS M3, EF60mm f/2.8 Macro USM , MT-EX24)



体長2㎝を越える大きなアトコブゴミダマを見つけた。
のんびりと白い部分を食べていた。

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----アトコブゴミムシダマシ Phellopsis suberea
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(September-04-2016, Yamanashi, Canon EOS M3, EF-M 28mm f/3.5 Macro IS STM, Speedlight 270EX)

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----アトコブゴミムシダマシ Phellopsis suberea
----
(September-04-2016, Yamanashi, Canon EOS M3, EF-M 28mm f/3.5 Macro IS STM, 270EX)



オオクロカミキリ
立ち枯れの樹皮を剥がしてみると、オオクロカミキリの♂がいた。

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----オオクロカミキリ Megasemum quadricostulatum
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(September-04-2016, Yamanashi, Canon EOS 5D M-III, EF8-15mm f/4L Fisheye USM , Speedlight 430EX)



虫眼鏡ノート

d0090322_2349118.jpg本日は雨の天気予報だったので、家で蟄居しようと思ったが、外を見ると日が差していました。このところ、前日の天気予報ですら外れるので信用できません。体の調子が今一つでしたが、晴れているのでフィールドに出ることにしました。残念ながらオオトラカミキリは見ることができませんでしたが、大きなサルノコシカケでマタンゴ(アトコブゴミムシダマシ)を撮影することができました。無理して散歩に出た甲斐があったというものです。




Written by 虫林花山


by tyu-rinkazan | 2016-09-06 23:47 | ■甲虫 | Comments(6)