NATURE DIARY

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20170820 河原の散歩道:フォトジェニックな虫(アカハネナガウンカ)に出会う

DIARY Vol.11 (753): #17, 2017 :

フォトジェニックな虫とは、その虫の写真を見る人が驚いたり、感心したり、癒されたりする虫のことだと思います。つまり、見る人の心が動く虫のことです。アカハネナガウンカという虫は、拡大してみると姿、形がユニークで、その顔にはどこか愛嬌があります。その意味では、フォトジェニックな癒し系インセクトといえるかも知れません。この虫は以前から撮影したいと思っていましたが、どこに行けば会えるのかわかりませんでした。今回は河原に近い耕作地の周りで偶然に見つけることができました。



アカハネナガウンカ

昆虫写真家の山口進さんとエゴヒゲナガゾウムシの撮影を目的として、河原に近い耕作地を訪れました。現地に到着後、辺りを見回ってみると、ススキの葉裏に翅が長いオレンジ色の虫を見つけました。アカハネナガウンカです。さらに探してみると、近くのススキの葉に多くの本種を見ることができました。この虫は以前から注目していましたが、これまでなかなか出会うことがかないませんでした。喜んで撮影したことはいうまでもありません。


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----葉裏に並ぶアカハネナガウンカ
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(August-20-2017, Shizuoka, Canon EOS M6, EF 100mm Macro F2.8 IS USM)


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----葉裏に並ぶアカハネナガウンカ
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(August-20-2017, Shizuoka, Canon EOS M6, EF 8-15mm Fisheye F3.5 USM, EF 100mm Macro F2.8 IS USM)


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----アカハネナガウンカ
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(August-20-2017, Shizuoka, Canon EOS M6, M-EF 28mm Macro F3.5 IS STM)


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----アカハネナガウンカ
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(August-20-2017, Shizuoka, Olympus Tough TG-4)



エゴヒゲナガゾウムシ

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----エゴヒゲナガゾウムシの♂♀ペア
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(August-20-2017, Shizuoka, Canon EOS M6, M-EF 28mm Macro F3.5 IS STM)



Written by 虫林花山


by tyu-rinkazan | 2017-08-28 22:41 | ■他の昆虫 | Comments(3)

20170805 真夏の散歩道:山里の青ゴマと黒ゴマ

DIARY Vol.11 (752): #16, 2017 :

虫仲間では、黒ゴマ(黒いゴマシジミ)よりも青ゴマ(翅表が青いゴマシジミ)が珍重されます。同じ種類なのに色彩で差別するなんて----ウーム、このご時世だとインセクトハラスメント(虫差別)で訴えられるかもしれないな。でも、青ゴマの深い青には「フェルメールの青」に通じるような何ともいえない魅力があるのも事実です(ガングロ化粧の黒ゴマはちょっとね)。ということで、今年の夏も美しい青ゴマを求めて信州の山里を訪れることにしました。


真夏の山里

青い空と白い雲
ヒマワリの花と花豆(ベニバナインゲン)の棚

真夏の太陽が照り付ける信州の山里で、流れる汗を拭きながらゴマシジミを探しました。耕作地の周りでは、クルマユリやオミナエシが咲き、キキョウの花が夏の終わりを知らせてくれる。こんな場所をのんびりと蝶を探して歩けるなんて、幸せ以外の何物でもないなと思う。

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----ヒマワリ
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(July-30-2017, Yamanashi, Canon EOS M6, EF 8-15mm F3.5 IS STM)



ゴマシジミ

到着して畑の土手の草地を歩くと、ふらふらと飛び回るゴマシジミを見つけました。ゴマシジミは綺麗なオダマキの花に静止したので、思わず撮影しました。でも、ゴマシジミといえば、ワレモコウの花との組み合わせがやはり本命だね。

富士には月見草が良く似合う-----太宰治
ゴマにはワレモコウが良く似合う-----虫林

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----ゴマシジミ♂
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(August-6,12-2017, Nagano, Canon EOS M6, EF 100mm F2.8 IS USM)


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----ゴマシジミ♂飛翔
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(August-6,12-2017, Nagano, Canon EOS M6, EF 8-15mm F3.5 IS STM


Nikon1 V3 + 70-300mmで撮る
ダンダラさんが親切にもNikon 1での撮影を教えてくれた。実際、撮影させていただくと小さくて性能もなかなか良さそうだ。そこで、ネットで調べてみると、アマゾンで Nikon1 V3のプレミアムキットの新品があった(Nikon1 V3は現在すでに生産終了)で、思わずポチっとしてしまい、ニッコールVR 70-300mmレンズも中野のフジヤカメラで中古を見つけて手に入れました。え~今頃Nikon1ですかといわれるかもしれませんね。次の週末、また同地を訪れて試撮影してみることにしました。


とにかく、パスト連射機能を使用してゴマの飛翔を撮影してみました。

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----ゴマシジミ飛翔
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(August-12-2017, Nagano, Nikon1 V3, Nikkor VR 70-300mm f/4.5-5.6)





Written by 虫林花山


by tyu-rinkazan | 2017-08-21 06:54 | ▣ゴマシジミ | Comments(3)

20170731 八ヶ岳の散歩道:ハンノキ林の妖精(ミドリシジミ)に出会う

DIARY Vol.11 (751): #15, 2017 :

今週末は、昆虫写真家の山口進さんと一緒に八ヶ岳山麓のハンノキ林にミドリシジミを見に行くことにした。しかし、週末の天気予報は曇りのち雨でどうもパッとしない-----ネバーマインド、ミドリシジミの撮影には、ピーカンよりも曇っている方が適しているのだ。というのも、この蝶は曇っていても少し明るくなれば容易に開翅してくれるし、翅の輝きや色の出も雲のフィルターがあった方が良いからね。


ハンノキ林のミドリシジミ

湿地の周りのハンノキ林。竿で枝をペシペシと叩いてみると、ミドリシジミが飛び出した。今年はまだ発生初期のようで、新鮮な個体が多いようだ。面白いことに、ミドリシジミはクルミの葉で休んでいるようで、クルミの枝をたたくとオナガシジミとともに飛び出した。オナガシジミとは大きさや飛翔速度が違うので、飛んでいても両者の区別は難しくない。

下の写真は目の高さよりも高い位置のハンノキの葉に静止しているミドリシジミを、手を伸ばして広角撮影した時のものだ。キャノンのEOS M6にアダプターを介してEF8-15mm を装着しての撮影だが、この組み合わせは片手でも楽に操作できるので気に入っている。


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----ハンノキに静止したミドリシジミ
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(July-30-2017, Yamanashi, Canon EOS M6, EF 8-15mm F3.5 IS STM)


下草に静止したミドリシジミの♂は少し待つとおもむろに開翅してくれた。
久しぶりに見るミドリシジミのメタリックグリーンはとても綺麗だ。


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----ミドリシジミ♂
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(July-30-2017, Yamanashi, Canon EOS M6, EF 8-15mm F3.5 IS STM)

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----ミドリシジミ♂
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(July-30-2017, Yamanashi, Canon EOS 7D M-II, EF100mm Macro F4 IS USM)


ミドリシジミの♀は地味だが、斑紋多型が面白い。
下の写真は赤紋だけが出るA型だ。
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----ミドリシジミ♀(A型)
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(July-30-2017, Yamanashi, Canon EOS M6, EF 8-15mm F3.5 IS STM)


ミドリシジミのメスの紋には多型性があり、A型、B型、AB型、O型(血液型みたい)に分類されている。下の写真は左上がA型、右上がB型と言いたいところだが、うっすらと橙紋があるのでAB型への移行型とした方が良いかも。左下はAB型、右下は紋がないO型である。

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----ミドリシジミ♀の斑紋多型
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(July-30-2017, Yamanashi, Canon EOS 7D M-II, EF100mm Macro F4 IS USM)


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----ミドリシジミ
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(July-30-2017, Yamanashi, Canon EOS 7D M-II, EF100mm Macro F4 IS USM)


さらにオリンパス TG-4で深度合成接写してみた。
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----ミドリシジミ
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(July-30-2017, Yamanashi, Olympus Tough TG4)



虫眼鏡ノート

今年のミドリシジミは個体数が多く、♂♀とも新鮮な個体を見ることができた。開翅させるために充電式LEDライトを使用してみたが、意外に効果があったように思う。蝶の撮影には色々な小道具を用いるのも楽しいものだ。これからも色々と試してみたいと思っている。本日は昆虫写真家の山口 進さんに同行していただき楽しい一日でした------感謝。

Written by 虫林花山


by tyu-rinkazan | 2017-08-05 01:55 | ▣ミドリシジミ | Comments(4)