NATURE DIARY

tyurin.exblog.jp

タグ:山梨県 ( 434 ) タグの人気記事

20160811 盛夏の散歩道:クロシジミの幼虫とエゴヒゲナガゾウムシ

DIARY Vol.11 (727): #23, 2016 :  

ブナの森にて

数ヶ月前にこのブナの森を訪れたときに、点在するモミの幹にオオトラカミキリ(以下オオトラ)の幼虫の食痕を見つけた。オオトラといえばスズメバチほどの大きさのトラカミキリで、昔から珍品の誉れ高い甲虫だ。そこで、今回はオオトラの成虫を狙ってこの森を再訪することにした。結論からすると、残念ながら目的のオオトラの姿は見ることができなかった。でも、大好きなブナ(山毛欅)の森の散歩は、涼しくて、フィトンチッドが豊富で、すこぶる気持ちよかった。

d0090322_1755846.jpg
ブナの巨木 Japanese beech tree
---(August-12-2016, Yamanashi, Canon EOS 5D M-III, EF8-15 f/4L USM, Speedlight 430EX)


d0090322_17552777.jpg
d0090322_17554039.jpg
オオセンチコガネ Geotrupes auratus auratus
--(August-12-2016, Yamanashi, Canon EOS 5D M-III, EF8-15 f/4L USM, EOS 7D M-II, EF-S60mm f/2.8 Macro USM, Speedlight 430EX)


d0090322_175627.jpg
ウスバカミキリ Aegosoma sinicum sinicum
--(August-12-2016, Yamanashi, Olympus Stylus TG3 Tough)




エゴヒゲナガゾウムシ

虫林が住む甲府市内でもエゴの木はたくさんあるが、どういうわけかエゴヒゲナガゾウムシの姿を見ることができない。そこで、午後からは県境部を越えて、数年前に見つけたエゴの木にエゴヒゲナガゾウムシを見に行った。このゾウムシはとても面白い顔(変な顔)でフォトジェニックな昆虫だが、撮影は意外に難しかった。

d0090322_17562293.jpg
エゴヒゲナガゾウムシ Exechesops leucopis
--(August-06-2016, Shizuoka, Canon EOS 7D M-II, EF-S 60mm f/2.8 Macro USM, Speedlight 430EX)



クロシジミ

ご一緒したY氏にクロシジミの幼虫を見つけていただいた。さすがアリ蝶の大御所だな。クロシジミの成虫(メス)もまだ2頭ほど生き残っていたが、ススキの茎にはクロオオアリとともに多数の1齢幼虫や3齢幼虫も観察することができた。

d0090322_17563869.jpg
クロシジミ The Gray-pointed Pierrot
--(August-06-2016, Shizuoka, Canon EOS 5D M-III, EF300mm f/4L IS USM, Speedlight 430EX)


d0090322_17565822.jpg
クロシジミの1齢幼虫(黄色矢印)と3齢幼虫(赤色矢印)とクロオオアリ
--(August-06-2016, Shizuoka, Canon EOS 5D M-III, EF100mm f/4L Macro IS USM, Speedlight 430EX)

d0090322_17575747.jpg
クロシジミの1齢幼虫とクロオオアリ The Gray-pointed Pierrot
--(August-06-2016, Nagano, Canon EOS 5D M-III, EF100mm f/4L Macro IS USM, Speedlight 430EX)




虫眼鏡ノート

オオトラカミキリは残念ながら見ることができなかった。オオトラカミキリは虫林にとって思い出深い昆虫なので、いつかは撮影してみたいと思います。ネバーギブアップかな。また、本命は外したものの、エゴヒゲナガゾウムシやクロシジミの幼虫など興味深い昆虫たちを撮影できたのは収穫だった。夏休みも残りわずかになりました。

Written by 虫林花山 


by tyu-rinkazan | 2016-08-14 17:58 | ▣クロシジミ | Comments(2)

20160806 信濃の高原散歩道:ムモンアカの乱舞と熊を見た

DIARY Vol.11 (726): #22, 2016 :  

熊と出会った
実はゴマ撮影に向かう途中で「」の姿を目撃した。熊といっても小熊くらいの大きさだったが、木の上から滑り降りてきて慌てて逃げていった。今年は全国各地で熊が出没しているが、これはブナなどの実が不作なためといわれている。でも、本当のところはよくわからない。ちなみに、熊に出会ってしまったら、「背中を見せて逃げるのは自殺行為」らしいので、その時は勇気を出して熊と睨み合うしかないかな。統計的に7-8月は熊が最も活発化する時期らしいので、フィールド散歩のときには注意しないといけないね。

今回はゴマ撮影の時に近くの場所で見たムモンアカシジミの記事を供覧することにする。


ムモンアカシジミ

ゴマシジミの撮影もひと段落したので、近くのムモンアカシジミのポイントに案内していただいた。ポイントに到着して、しばらく汗を拭きながらムモンアカを探していると、ダンダラさんの奥様がヒメジオンの花で吸蜜する個体を見つけてくれた。
             
d0090322_2149566.jpg
d0090322_21504324.jpg
ヒメジオンで吸蜜するムモンアカシジミ The Jonasi Orange Hairstreak.

(August-06-2016, Nagano, Canon EOS5D M-III, EF300mm f/4L IS USM, Speedlight 430EX)

d0090322_21513567.jpg
ヒメジオンで吸蜜するムモンアカシジミ The Jonasi Orange Hairstreak.

(August-06-2016, Nagano, Canon EOS5D M-III, EF300mm f/4L IS USM, Speedlight 430EX)



葉上に静止するムモンアカシジミを撮影。
一瞬翅を開いた時を撮影できたが、想定外だったので翅がブレてしまった。

d0090322_2151581.jpg
d0090322_21521229.jpg
開翅したムモンアカシジミ The Jonasi Orange Hairstreak.

(August-06-2016, Nagano, Canon EOS5D M-III, EF300mm f/4L IS USM, Speedlight 430EX)

d0090322_21524219.jpg
葉上で静止するムモンアカシジミ The Jonasi Orange Hairstreak.

(August-06-2016, Nagano, Canon EOS7D M-II, EF-S 60mm f2.8 Macro USM, Speedlight 430EX)


午後1時を過ぎると、ムモンアカシジミの飛翔が始まった。
これまでのんびりしていた蝶たちが信じられないスピードで飛び回る。
この蝶の乱舞はなかなか圧巻だった。

d0090322_21531716.jpg
d0090322_21533838.jpg
飛翔するムモンアカシジミ The Jonasi Orange Hairstreak.

(August-06-2016, Nagano, Canon EOS 5D M-III, EF300mm, EF8-15mm f/4L Fisheye USM, Speedlight 430EX)


乱舞が終了すると、あちらこちらで交尾する蝶たちを見ることができた。
一般的にゼフィルスの交尾はなかなか見ることができない。
でも、ムモンアカシジミの交尾シーンを見ることはそれほど難しくない。
幸いにして、近くの葉上で交尾するペアを見つけてくれたので、ゆっくり撮影できた。

d0090322_2154291.jpg
交尾するムモンアカシジミ The Jonasi Orange Hairstreak.

(August-06-2016, Nagano, Canon EOS 5D M-III, EF300mm f/4L IS USM, Speedlight 430EX)



近くの細いカエデの枝に沢山のアリ(クロクサアリ?)が集まっていた。ムモンアカシジミはアリとの共生が知られているが、このアリたちは関係ないかもしれないな。

d0090322_21542979.jpg
枝に集まるアリ

(August-06-2016, Nagano, Canon EOS 7D M-II, EF-S 60mm f2.8 Macro USM, Speedlight 430EX)



虫眼鏡ノート

アリ蝶であるゴマシジミ、オオゴマシジミ、ムモンアカシジミの発生時期(成虫)がほぼ同じなのは面白いと思います。この成虫発生の同時性とアリとの間には何か特別な関係がありそうにも思います。ムモンアカを撮影しながらふとそんな考えが頭をよぎりました。
 今年の夏休みは本業が忙しくて、ゆっくりと休めない。週末くらいはフィールド散歩に出ないと、こちらの方が「虫の息」になってしまう。昆虫の撮影は気分転換と健康維持にとても良いと思っています。是非とも週末はフィールドに出たいと思います。今回、ゴマ、ムモンアカの撮影に声をかけてくれた虫仲間の方々には改めて感謝する次第です。

Written by 虫林花山 


by tyu-rinkazan | 2016-08-10 21:54 | ▣ムモンアカシジミ | Comments(6)

20160731 南アルプスの散歩道:マッチ棒のようなホソツツリンゴカミキリ

DIARY Vol.11 (725): #21, 2016 :  

いつの間にか8月に入り、ミンミンゼミやアブラゼミの声が聞こえる季節となった。今年も夏の終わりになったことを感じて少し寂しい気分になります。これまでしばらくブログの更新をしていませんでしたが、そろそろ再開しなければと思います。今回はマッチ棒のように細い「ホソツツリンゴカミキリ」に会いに南アルプスの河原を訪れることにしました。。

南アルプスの峪

d0090322_2354565.jpg
広く明るい谷--
Valley of South Alps

July-31-2016, Yamanashi, Canon EOS5D M-III, EF8-15mm Fisheye

d0090322_236558.jpg
木から木が出ている変な木--
Strange Tree

July-31-2016, Yamanashi, Canon EOS5D M-III, EF8-15mm Fisheye



ホソツツリンゴカミキリ

d0090322_731665.jpg
----葉上で休むホソツツリンゴカミキリ Oberea nigriventris
------
July-31-2016, Yamanashi, Canon EOS5D M-III, EF8-15mm Fisheye, flash (+)

d0090322_6554868.jpg
----ホソツツリンゴカミキリ Oberea nigriventris
------
July-31-2016, Yamanashi, Canon EOS5D M-III, EF8-15mm Fisheye, flash (+)

d0090322_2373075.jpg
----マッチ棒のようなホソツツリンゴカミキリ Oberea nigriventris
------
July-31-2016, Yamanashi, Canon EOS7D M-II, EF100mm Macro, Twin flash (+)



アカハナカミキリとフタスジハナカミキリの異種間交尾

d0090322_2375639.jpg
----異種間交尾 Mating of different species
------
July-31-2016, Yamanashi, Canon EOS7D M-II, EF100mm Macro, Twin flash (+)



ミドリシジミ

d0090322_2381647.jpg
d0090322_2382991.jpg
----ミドリシジミ The Green Hairstreak
------
July-31-2016, Yamanashi, Canon EOS7D M-II, EF100mm Macro, Twin flash (+)



虫眼鏡ノート

これまで数か月もブログを休止していました、やはり時間的な余裕がなかったのがその原因ですが、これからは不定期になるかもしれませんが、ブログを継続していきたいと思っています。ブログにはFBと違った魅力がありますからね。


Written by 虫林花山


by tyu-rinkazan | 2016-08-03 23:08 | ■カミキリムシ | Comments(4)

20160522 富士山麓の散歩道:イワワキセダカコブヤハズカミキリなど

DIARY Vol.11 (724): #20, 2016 :  

<虫屋の魂百まで>
思い起こせば、若い時(高校生)はカミキリムシに傾倒し、当時活発だった京浜昆虫同好会(昔の虫屋さんは知っているね)に入って、大人たちのなかで背伸びしていた(生意気だった)。時は過ぎ、現在では昆虫とは関係がない仕事についているが、週末になると相変わらず虫を追っている。人の本質的な趣味嗜好は、若い時に形成され、年が経ってもほとんど変わりがないのかもしれないな。ということで、本日はFBでお知り合いになった虫虫さんとラスカルさんの甲虫探索行にご一緒させていただいた。


富士山コーラ

最近、道の駅に行くと「ご当地もの」が並んでいることが多い。この道の駅で見つけた「富士山サイダー」、「富士山コーラ」は多分ご当地清涼飲料なのだろう。さっそく、富士山コーラを購入して飲んでみることにした。驚いたことにというか、このコーラはカルピスのような乳白色をしているが、味はまさしくコーラであった。以前、ペプシから季節限定で「ホワイトコーラ」なるものが発売されていたが、富士山コーラもその類なのだろうか。

曰く、「富士にはコーラがよく似合う?」。

d0090322_2335556.jpg
----富士山コーラ--
There were some local products at the Michi-no-eki Narusawa, I bought a “Fuji-san Cola” and took a picture of it in the background of Mt. Fuji

May-22-2016, Yamanashi, Panasonic Lumix CM-10



ゴマダラオトシブミ

途中待ち合わせ場所に向う途中でちょっと寄り道してみた。
クリの葉で揺籃を作るゴマダラオトシブミを見つけた。

今年は春先からオトシブミ類を追っているが、この仲間の中でもゴマダラオトシブミは黄色時に黒い点が鮮やかで、なかなかフォトジェニックな虫だ。彼らの揺籃作りをみると、メスはとても力持ちで、設計図もないのに葉を折りたたんで綺麗に葉を巻いていく。揺籃作りは学習したものではなくて、生まれ持ったものなのだろうか。オスは揺籃作りしているメスの周りをウロウロしているだけで、あまり役にたっていないようだ。むしろ邪魔しているようにみえるから情けないな。

d0090322_2341835.jpg
---- Paroplapoderus pardalis
------
May-22-2016, Yamanashi, Canon EOS 6D, EF100mm Macro, Twin flash (+)

d0090322_2343630.jpg
---- Euurobracon jokohamae
------
May-22-2016, Yamanashi, Olympus Stylus TG-3 Tough



イワワキセダカコブヤハズカミキリ

ある花を探しながら山の斜面を登った。
結構急な斜面で、日頃の不摂生が身にしみる。

そろそろ汗ばんできた時に、虫虫さんが大きな立ち枯れの幹でセダカコブヤハズカミキリを見つけてくれた。ちょうど大きなサルノコシカケの下で少し薄暗い場所だが、よく見つけたものである。宮下、白州、渡辺らによる「富士山のフジコブとセダカコブの調査報告」によれば、富士山では両種が同所的に混棲するが、セダカコブの分布は狭く、個体数も少ないようだ。ちなみに富士山のセダカコブはイワワキセダカコブヤハズカミキリ(本州:関東中部太平洋側、近畿地方中南部)という名前が付いている。

これまで山梨県産のコブヤハズ3種の中で、セダカコブだけは撮影したことがなかったので喜んで撮影させていただいた。初見の昆虫をみると、どうも冷静になれずに納得する写真を撮るのが難しい。まだまだ未熟ということかな。

d0090322_2352750.jpg
---- Parechthistatus gibber shibatai
------
May-22-2016, Yamanashi, Canon EOS 70D, EF8-15mm Fisheye, flash (+)

d0090322_2364799.jpg
---- Parechthistatus gibber shibatai
------
May-22-2016, Yamanashi, Canon EOS 6D, EF100mm Macro, Twin flash (+)



トウカイコルリクワガタ

大きな倒木に腰掛けて、ラスカルさんからオキナワホソコバネカミキリ発見のお話を聞いたり、写真を見せてもらったりしていた。すると、虫虫さんが小さな甲虫を持ってきた。なんとコルリクワガタではないか。昆虫を見つける能力は、人によって大きく差があるようだが、その違いは、経験、知識、性格とともに「センス」が大きな要因になるように思う。虫虫さんはもっていますね。

d0090322_2371164.jpg
---- Platycerus acuticollis takakuwai
------
May-22-2016, Yamanashi, Canon EOS 6D, EF100mm Macro, Twin flash (+)



ルイスクビナガハムシ

別の林道に移動して、ラスカルさんと話しながら歩いていると、虫虫さんが小さなハムシを持ってきてくれた。ラスカルさんによれば、この虫はちょうど話に出たルイスクビナガハムシということだ。美麗かつ局所的なハムシで、その道の愛好者に人気が高いらしい。富士山以外にはなかなかお目にかかれないということなので撮影させていただいた。

d0090322_2372879.jpg
---- Lilioceris lewisi
------
May-22-2016, Yamanashi, Canon EOS 6D, EF100mm Macro, Twin flash (+)


オオモンキゴミムシダマシ

サルノコシカケで大きな甲虫を見つけた。てっきりオオキノコムシだと思っていたが、調べてみるとオオモンキゴミムシダマシのようだ。このムシは北海道~九州に分布するが,山地帯に局地的に分布し個体数も少ないとのこと。

d0090322_237504.jpg
---- Diaperis niponensis
------
May-22-2016, Yamanashi, Canon EOS 6D, EF100mm Macro, Twin flash (+)



虫眼鏡ノート

今回の散歩では、当初目的とした昆虫は撮影できなかった。多分、鹿の食害が影響しているのかもしれない。鹿や猿による自然破壊が富士山ばかりでなく多くの地域で深刻な問題となっている。動物の保護と自然破壊、動物愛護と被害(食害)-----難しいが、我々ナチュラリストが最も感じることができる問題だね。そろそろ真剣に対処しないと取り返しがつかない事態になる。今回は、虫虫さんとラスカルさんにご一緒させていただき、大変楽しい時間を過ごすことができました。感謝します。

春は瞬く間に過ぎ、夏も短い-----うーむ、なんとなく焦ってくるな


Written by 虫林花山


by tyu-rinkazan | 2016-05-30 23:08 | ■カミキリムシ | Comments(8)

20160508 コナラ林の散歩道:尾が長〜いウマノオバチ♀を撮影した

DIARY Vol.11 (723): #19, 2016 :  

このところ、仕事の行事が多くてなかなかブログが更新ができないでいる。
今回は遅ればせながら、連休中に撮影した「ウマノオバチ」を供覧することにした。


ウマノオバチ

「ウマノオバチ」という名前の寄生蜂は、馬の尾のような長い尾(産卵管)が特徴。この尾の長さは国際的にみても多分トップクラスにちがいない(トップかも)。このフォトジェニックともいえるハチをゆっくりと撮影してみたいと思っていたが、なかなかその機会がなかった。でも、今年は多くの個体が出現したので何とか色々なシーンを撮影できた。

カミキリムシの幼虫の食痕があるコナラの木で待っていると、ウマノオバチのメスが長い尾をなびかせて飛来した。100mm マクロにフラッシュを併用して撮影した。

[
d0090322_014638.jpg
----長い尾(産卵管)のウマノオバチ--
Looking at the trunk of Konara oak, I found a flying female of Euurobracon jokohamae with a long ovipositor .

May-8-2016, Yamanashi, Canon EOS 6D, EF100mm Macro, Twin flash (+)


葉や幹に静止したウマノオバチのメス。

d0090322_0142883.jpg
d0090322_0144177.jpg
----A female of Euurobracon jokohamae resting on the leaf and tree trunk
------
May-8-2016, Yamanashi, Canon EOS 6D, EF100mm Macro, Twin flash (+)


風で長い尾が裏返った。

d0090322_015545.jpg
---- A female of Euurobracon jokohamae
------
May-8-2016, Yamanashi, Canon EOS 6D, EF100mm Macro, Twin flash (+)


カミキリムシの穴を物色するメス。

d0090322_0153718.jpg
---- A female of Euurobracon jokohamae
------
May-8-2016, Yamanashi, Canon EOS 6D, EF100mm Macro, Twin flash (+)


産卵するメス。

d0090322_0161866.jpg
----A female of Euurobracon jokohamae egg-lying with long
------
May-8-2016, Yamanashi, Canon EOS 6D, EF100mm Macro, Twin flash (+)


TG−3で撮影。

d0090322_225471.jpg
d0090322_225228.jpg
---- Euurobracon jokohamae
------
May-8-2016, Yamanashi, Olympus Stylus TG-3


注(訂正):下の写真はウマノオバチのオスではなくヒメウマノオバチのメスとのご指摘がありました。このヒメウマノオバチ♀もウマノオバチと混在して、数はウマノオバチよりも多く見かけました。有難うございました。

d0090322_225409.jpg
----A female of Euurobracon breviterebrae resting on the leaf.
------
May-8-2016, Yamanashi, Canon EOS 6D, EF100mm Macro, Twin flash (+)



虫眼鏡ノート

今年はコナラにカミキリムシ(ミヤマカミキリ、シロスジカミキリ)の食痕が多く、この幼虫に寄生するウマノオバチも多いようだ。ウマノオバチは以前に1回だけ撮影したことがあるが、ゆっくりと観察できたのは今回が初めてだった。とにかくこのハチの特徴の長い尾は風に揺れてしまうので、写真で全体を写しとめるのは結構苦労した。

これでやっとゴールデンウィークの記事は終了したのでほっとしています。


Written by 虫林花山


by tyu-rinkazan | 2016-05-23 22:13 | ■他の昆虫 | Comments(8)

20160503 初夏の散歩道:ルイスアシナガオトシブミの揺籃作りを観察した

DIARY Vol.11 (721): #17, 2016 :  

初夏の山を彩るフジの花。

フジの属名の「Wisteria」は、アメリカの有名な解剖学者「Casper Wistar」」の名にちなみます。さらに、彼の名がついたThe Wistar Instituteは、ペンシルバニア大学の中にあって、ワクチンの開発や癌遺伝子のクローニング、モノクローナル抗体の作成などで有名です。

d0090322_1858416.jpg
----藤の花--
It has already become early summer because of fresh leaves and wisteria flowers. My calendar is based on the seasonal changes of insects and flowers.

May-3-2016, Yamanashi, Panasonic CM10


ダイミョウセセリ:Daimio tethys

d0090322_1911324.jpg
---- Daimio tethys
------
May-3-2016, Yamanashi, Canon EOS6D with EF100m Macro


クロミドリシジミの幼虫:A caterpillar of Favonius yuasai

d0090322_1913548.jpg
---- A caterpillar of Favonius yuasai
------
May-3-2016, Yamanashi, Canon EOS70D with EF8-15m Fisheye


ルイスアシナガオトシブミ:Henicolabus lewisii

先週に下見したポイントを再訪しました。
思惑通り、ルイスアシナガオトシブミがケヤキの葉の上に多数認められました。

d0090322_1915862.jpg
----Henicolabus lewisii
------
May-3-2016, Yamanashi, Olympus Stylus TG-3 tough with Gyorome 8

d0090322_1924466.jpg
d0090322_193314.jpg
d0090322_1932582.jpg
----Henicolabus lewisii
------
May-3-2016, Yamanashi, Olympus Stylus TG-3 tough


揺籃作りも見ることができました。揺籃作りは概ね30分ほどかかるようです。その間、何度も見回って、揺籃作りの進行状況をチェックしました。
なかなか面白いものです。

d0090322_1934985.jpg
----Making cradle by Henicolabus lewisii
------
May-3-2016, Yamanashi, Canon EOS 6D, EF100mm Macro


メスが揺籃の柄を切っているとアリが邪魔をした。
アリの妨害がひどいので、メスは切るのを諦めて立ち去った。

d0090322_1941235.jpg
---- Interference of cutting stalk of cradle by ants by Henicolabus lewisii
------
May-3-2016, Yamanashi, Canon EOS 6D, EF100mm Macro


虫眼鏡ノート

なんとかルイスアシナガオトシブミの揺籃作りを観察することができました。ここにはイタヤハマキチョッキリもいるので探しましたが、残念ながら見ることができませんでした。ゴールデンウイークは残り少ないので、是非とも散歩したいと思います。

Written by 虫林花山


by tyu-rinkazan | 2016-05-07 19:04 | ■甲虫 | Comments(6)

20160408 南信の散歩道:春の蛾・御三家(オオシモフリスズメ、イボタガ、エゾヨツメ)+1を探して

DIARY Vol.11 (718): #14, 2016 :  

桜が開花すると、僕の周りの自然界が一気に賑やかになります。まるで冬の呪縛から解き放たように一気に活性が上がったように思えるのです。そんな春の昆虫たちの中にオオシモフリスズメ、イボタガ、エゾヨツメといった蛾の重鎮がいます。ブログの友人がこの3種の蛾を「春の蛾・御三家」と呼んでいましたが、なるほど御三家とは言い得て妙な表現ですね。そこで、今週はその御三家を求めて南信地方を訪れることにしました。

-------------------------------------------------------------------------


Spring Monster (オオシモフリスズメ:Langia zenzeroides nawai)

この蛾の北限とされている南信地方を訪れてみました。この蛾の分布はやや局地的なようで、見ることができる場所は限られるようです。最初に訪れたポイントでは見ることができませんでしたが、次に訪れた場所で数頭に出会うことができました。そこの電灯はそれほど明るくはありませんが、発生木の関係なのか集まっていました。

d0090322_2301458.jpg
Langia zenzeroides nawai--
I took some pictures of a male of the largest hawk moth, Langia zenzeroides nawai, flying around the light in the night.

April-08-2016, Nagano, Canon EOS6D with EF100mm Macro


オオシモフリスズメは春に発生する蛾では最も大きくて迫力があります。Spring Monster (春の怪物)と呼んでも過言ではないでしょう。

d0090322_2303178.jpg
Langia zenzeroides nawai
-
April-08-2016, Nagano, Canon EOS6D with EF100mm Macro

d0090322_2305553.jpg
d0090322_2311455.jpg
d0090322_2312937.jpg
Langia zenzeroides nawai
-
April-08-2016, Nagano, Canon EOS6D with EF100mm Macro

d0090322_2314757.jpg
Langia zenzeroides nawai
-
April-08-2016, Nagano, Canon EOS6D with LAOWA 15mm Wide-macro




イボタガ (Brahmaea japonica)

イボタガは春を代表する蛾としてつとに有名です。この蛾は僕が子供の頃には春になると見ることができましたが、最近は出会っていませんでした。本日は数頭が灯りの傍の壁面にひっそりと静止していました。

d0090322_2341199.jpg
Brahmaea japonica
-
April-08-2016, Nagano, Canon EOS6D with LAOWA 15mm Wide-macro


この個体はとても新鮮で綺麗でした。
これまで出会ったイボタガの中でもトップクラスです・

d0090322_235623.jpg
Brahmaea japonica
-
April-08-2016, Nagano, Canon EOS6D with EF100mm Macro

d0090322_2352399.jpg
Brahmaea japonica
-
April-08-2016, Nagano, Canon EOS6D with LAOWA 15mm Wide-macro



エゾヨツメ(Aglia japonica microtau Inoue)

御三家の一つはヤママユの仲間のエゾヨツメです。
この蛾の撮影は1週間前でした。

d0090322_236773.jpg
d0090322_2362649.jpg
Aglia japonica microtau Inoue
-
April-02-2016, Yamanashi, Canon EOS6D with EF100mm Macro



トビモンオオエダシャク(Biston robustus robustus)

トビモンオオエダシャクも見つかりました。
この蛾の幼虫は小枝に擬態するので知られています。

d0090322_2364352.jpg
Biston robustus robustus
-
April-02-2016, Yamanashi, Canon EOS6D with EF100mm Macro



虫眼鏡ノート

今週末はフィールド散歩の時間がとれそうもありません。そこで、昆虫写真家の山口進さんと一緒に、金曜日の夜に春の蛾・御三家の撮影にチャレンジしてみました。数年ぶりでオオシモフリスズメに出会いましたが、その大きさもさることながら、翅の形や模様は美的観点からもなかなか秀逸です。また、イボタガやエゾヨツメもそれぞれ独特の魅力がありますね。

これからの時期は本業の方が忙しくなりますが、何としても時間を見つけてフィールド散歩に出たいなと思います。

Written by 虫林花山


by tyu-rinkazan | 2016-04-13 21:33 | Comments(6)

20160327 武田の杜の散歩道:春型のアゲハ類は美しい

DIARY Vol.11 (716): #12, 2016 :  

数日前の天気予報では、日曜日の天気は芳しくなかったので、フィールド散歩は諦めていました。でも、あにはからんや、本日は朝から青空が広がって良い天気になりました。やはり、この時期の天気予報は直前のものしかあてになりませんね。ということで、午前中はマイフィールドにしている武田の杜に行ってみることにしました。

今年は暖冬で、桜の開花も少し早かったようですが、その後の寒さで季節の歩が止まってしまいました。まあ、結局は例年並みといったところでしょうか。ここ武田の杜では、桜の花は2−5分咲きでしたが、コブシの花が満開でした。

d0090322_1837589.jpg
---- Magnolia kobus --
The recent low temperature makes the advance of flowering time very slow. The Magnolia kobus is in full bloom in Takeda forest

March-27/2016, Takeda forest in Kofu-city, Yamanashi, Panasonic LUMIX DMC-CM10


アゲハ類の春型がもう出ていた

本日は少し急なトレッキングコースを辿り、小さな神社があるピークにいってみた。そこには数頭のヒオドシチョウとともにキアゲハの春型が占有行動をしていました。このピークにはキアゲハ春型が何頭も訪れてくれましたが、ヒオドシチョウとキアゲハのバトルがしばしばみられました。

d0090322_18381733.jpg
----The Battle of Swallowtail and Large Tortoisshell
------
March-27/2016, Takeda forest in Kofu-city, Yamanashi, Canon EOS 70D, EF 8-15mm Fisheye

d0090322_18383936.jpg
----The Large Tortoisshell
------
March-27/2016, Takedanomori in Kofu-city, Yamanashi, Canon EOS 70D, EF 8-15mm Fisheye

d0090322_1839740.jpg
d0090322_18392550.jpg
---- The Swallowtail, Spring type
------
March-27/2016, Takedanomori in Kofu-city, Yamanashi, Canon EOS 6D, EF 300mm



ニオイタチツボスミレは蝶が好む

ナミアゲハ春型やミヤマセセリがしばしばニオタチツボイスミレの花で吸蜜してくれました。この時期、タチツボスミレよりもニオイタチツボスミレの方が蝶たちが好むようです。

d0090322_18394845.jpg
---- Viola obtusa
------
March-27/2016, Takedanomori in Kofu-city, Yamanashi, Canon EOS 6D, LAOWA 15mm

d0090322_18401013.jpg
----A Chinese Yellow Swallowtail sucking nectar from Viola obtusa
------
March-27/2016, Takedanomori in Kofu-city, Yamanashi, Canon EOS 6D, EF 300mm

d0090322_18403617.jpg
d0090322_18405272.jpg
----A male of Spring Flat sucking nectar from Violet
------
March-27/2016, Takeda forest in Kofu-city, Yamanashi, Canon EOS 6D, EF 300mm

d0090322_1841115.jpg
----A male of Spring Flat sucking nectar from Ajuga nipponensis
------
March-27/2016, Takeda forest in Kofu-city, Yamanashi, Canon EOS 6D, EF 300mm


虫眼鏡ノート

この時期は天気予報を常に気にしているが、今週は良い方向に外れたみたいだ。来週は気温が上昇するみたいだが、週末は晴れてくれるだろうか。
 アゲハやキアゲハの春型は、夏型に比べて小さく、色も鮮やかで美しい。でも、意外に撮影しにくいものです。本日は運良く両種とも撮影することができたのはラッキーでした。とくにキアゲハの占有行動は見応えがありました。

里山の春の蝶が出揃いましたね。

Written by 虫林花山


by tyu-rinkazan | 2016-03-27 18:44 | ▣ナミアゲハ | Comments(8)

20160326 県南の散歩道:キブシの花でコツバメとスギタニルリシジミを見る

DIARY Vol.11 (715): #11, 2016 :  

このところ海外出張などもあり、しばらくフィールド散歩に出ることができませんでした。なんとなく息苦しく、また気分も落ち込んでしまいます(散歩中毒症状)。今週末はやっと時間ができたので、いつもご一緒している昆虫写真家の山口進さんと県南部のフィールドに出ることにしました(3週間ぶり)。この時期のフィールド散歩は、まだ冬の面影を残す茶がれた景色の中に薄紅色の桜の花が色を添えている。そんな早春の景色を愛でながら、カメラをもってのんびりと歩いた。

d0090322_2056187.jpg
----Early Spring Walk--
Walking along the forest path, we could see cherry blossom almost in full bloom by the road. I took a picture of this early spring landscape.

(March-26/2016, Nanbu-cho in Yamanashi, Panasonic LUMIX DMC-CM10


キブシの花で吸蜜する蝶

林道の脇に蝶が集まるキブシの花があります。以前は低くて撮影しやすかったのですが、木がだんだんと大きくなって、今では脚立の上に乗って撮影しなければなりません。でも、期待どおり、キブシの花にコツバメやスギタニルリシジミが吸蜜に訪れていました。春一番にでてくるSpring Ephemeralです。

コツバメは逆光で縁毛が青く光っていました。

d0090322_20564274.jpg
----The Tailless Hairstreak
------
(March-26/2016, Nanbu-cho in Yamanashi, Canon EOS 6D, EF300mm

d0090322_2057081.jpg
----The The Sugitani's Hedge Blue
------
(March-26/2016, Nanbu-cho in Yamanashi, Canon EOS 6D, EF300mm


スギタニルリは葉上に静止して翅を開いてくれました。この蝶は地面ではけっして翅を開かないので、半開きながら喜んで撮影しました。地味な蝶ですが、ここのスギタニは大型で、ルリシジミと大きさはかわりません。

d0090322_20571930.jpg
d0090322_20573437.jpg
----The The Sugitani's Hedge Blue
------
(March-26/2016, Nanbu-cho in Yamanashi, Canon EOS 6D, EF300mm


虫眼鏡ノート

今年は暖冬だと思っていたが、このところの寒さで季節の歩みが遅くなったようです。でも、県南部では少ないながらもコツバメやスギタニルリシジミに出会うことができました。これから桜の花が満開になると、ギフチョウをはじめ、いろいろな蝶たちが出てきて賑やかな季節になります。

楽しみです。

Written by 虫林花山


by tyu-rinkazan | 2016-03-26 20:57 | ▣スギタニルリシジミ | Comments(0)

20160306 早春の散歩道:越冬明けのヒオドシチョウとテングチョウに会う

DIARY Vol.11 (714): #10, 2016 :  

昨日は東京から帰宅したのが夜遅かったので、朝はゆっくりと起きた。「虫林暁を覚えず」といったところかな。でも、朝の気温が低いこの時期は、チョウたちも起きるのが遅いのでちょうど良いのだ。本日は雲が少し多いようだが日差しがあるので、いつものコナラの森を散歩してみることにした。それにしても、スギ花粉が----うーむ。

d0090322_2141236.jpg
----Konara Forest--
Walking along the path in sunny place, I found the over-wintered butterflies.

(March-06/2016, Kofu in Yamanashi, Olympus Pen E-P5, Panasonic 8mm Fisheye


越冬明けのヒオドシチョウとテングチョウ

林の中の明るい小道にはたくさんのヒオドシチョウやテングチョウに出会った。春の暖かい日差しを受けて気持ちよさそうだ。

d0090322_21412822.jpg
----The Large Tortoisshell
------
(March-06/2016, Kofu in Yamanashi, Olympus OM-D E-M1, MZD40-150mm

d0090322_2142959.jpg
----The European Beak sun-bathing with the wings opened.
------
(March-06/2016, Kofu in Yamanashi, Olympus OM-D E-M1, MZD40-150mm


紅梅にテングチョウが集まっていた。他にも梅の花はあるのだが、どういうわけか、この木の花に多くのテングチョウが吸蜜に訪れる。梅の花はかなり終わりに近かったが、比較的新しい花を選んで吸蜜しているようだった。

d0090322_21422716.jpg
d0090322_21424541.jpg
----An European Beak sucking on the flowers of red apricot
------
(March-06/2016, Kofu in Yamanashi, Olympus OM-D E-M1, MZD40-150mm



虫眼鏡ノート

これまでミヤマセセリの初見は3月10日前後だったので、本日観察できれば僕の初見レコード更新だった。残念ながらミヤマセセリはみることができなかったが、ヒオドシチョウやテングチョウ、キタテハ、キチョウ、スジボソヤマキチョウたちに会うことができたので満足だ。

来週は出張で留守にするので散歩ができない。

Written by 虫林花山


by tyu-rinkazan | 2016-03-07 05:24 | Comments(6)