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20160522 富士山麓の散歩道:イワワキセダカコブヤハズカミキリなど

DIARY Vol.11 (724): #20, 2016 :  

<虫屋の魂百まで>
思い起こせば、若い時(高校生)はカミキリムシに傾倒し、当時活発だった京浜昆虫同好会(昔の虫屋さんは知っているね)に入って、大人たちのなかで背伸びしていた(生意気だった)。時は過ぎ、現在では昆虫とは関係がない仕事についているが、週末になると相変わらず虫を追っている。人の本質的な趣味嗜好は、若い時に形成され、年が経ってもほとんど変わりがないのかもしれないな。ということで、本日はFBでお知り合いになった虫虫さんとラスカルさんの甲虫探索行にご一緒させていただいた。


富士山コーラ

最近、道の駅に行くと「ご当地もの」が並んでいることが多い。この道の駅で見つけた「富士山サイダー」、「富士山コーラ」は多分ご当地清涼飲料なのだろう。さっそく、富士山コーラを購入して飲んでみることにした。驚いたことにというか、このコーラはカルピスのような乳白色をしているが、味はまさしくコーラであった。以前、ペプシから季節限定で「ホワイトコーラ」なるものが発売されていたが、富士山コーラもその類なのだろうか。

曰く、「富士にはコーラがよく似合う?」。

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----富士山コーラ--
There were some local products at the Michi-no-eki Narusawa, I bought a “Fuji-san Cola” and took a picture of it in the background of Mt. Fuji

May-22-2016, Yamanashi, Panasonic Lumix CM-10



ゴマダラオトシブミ

途中待ち合わせ場所に向う途中でちょっと寄り道してみた。
クリの葉で揺籃を作るゴマダラオトシブミを見つけた。

今年は春先からオトシブミ類を追っているが、この仲間の中でもゴマダラオトシブミは黄色時に黒い点が鮮やかで、なかなかフォトジェニックな虫だ。彼らの揺籃作りをみると、メスはとても力持ちで、設計図もないのに葉を折りたたんで綺麗に葉を巻いていく。揺籃作りは学習したものではなくて、生まれ持ったものなのだろうか。オスは揺籃作りしているメスの周りをウロウロしているだけで、あまり役にたっていないようだ。むしろ邪魔しているようにみえるから情けないな。

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---- Paroplapoderus pardalis
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May-22-2016, Yamanashi, Canon EOS 6D, EF100mm Macro, Twin flash (+)

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---- Euurobracon jokohamae
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May-22-2016, Yamanashi, Olympus Stylus TG-3 Tough



イワワキセダカコブヤハズカミキリ

ある花を探しながら山の斜面を登った。
結構急な斜面で、日頃の不摂生が身にしみる。

そろそろ汗ばんできた時に、虫虫さんが大きな立ち枯れの幹でセダカコブヤハズカミキリを見つけてくれた。ちょうど大きなサルノコシカケの下で少し薄暗い場所だが、よく見つけたものである。宮下、白州、渡辺らによる「富士山のフジコブとセダカコブの調査報告」によれば、富士山では両種が同所的に混棲するが、セダカコブの分布は狭く、個体数も少ないようだ。ちなみに富士山のセダカコブはイワワキセダカコブヤハズカミキリ(本州:関東中部太平洋側、近畿地方中南部)という名前が付いている。

これまで山梨県産のコブヤハズ3種の中で、セダカコブだけは撮影したことがなかったので喜んで撮影させていただいた。初見の昆虫をみると、どうも冷静になれずに納得する写真を撮るのが難しい。まだまだ未熟ということかな。

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---- Parechthistatus gibber shibatai
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May-22-2016, Yamanashi, Canon EOS 70D, EF8-15mm Fisheye, flash (+)

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---- Parechthistatus gibber shibatai
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May-22-2016, Yamanashi, Canon EOS 6D, EF100mm Macro, Twin flash (+)



トウカイコルリクワガタ

大きな倒木に腰掛けて、ラスカルさんからオキナワホソコバネカミキリ発見のお話を聞いたり、写真を見せてもらったりしていた。すると、虫虫さんが小さな甲虫を持ってきた。なんとコルリクワガタではないか。昆虫を見つける能力は、人によって大きく差があるようだが、その違いは、経験、知識、性格とともに「センス」が大きな要因になるように思う。虫虫さんはもっていますね。

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---- Platycerus acuticollis takakuwai
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May-22-2016, Yamanashi, Canon EOS 6D, EF100mm Macro, Twin flash (+)



ルイスクビナガハムシ

別の林道に移動して、ラスカルさんと話しながら歩いていると、虫虫さんが小さなハムシを持ってきてくれた。ラスカルさんによれば、この虫はちょうど話に出たルイスクビナガハムシということだ。美麗かつ局所的なハムシで、その道の愛好者に人気が高いらしい。富士山以外にはなかなかお目にかかれないということなので撮影させていただいた。

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---- Lilioceris lewisi
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May-22-2016, Yamanashi, Canon EOS 6D, EF100mm Macro, Twin flash (+)


オオモンキゴミムシダマシ

サルノコシカケで大きな甲虫を見つけた。てっきりオオキノコムシだと思っていたが、調べてみるとオオモンキゴミムシダマシのようだ。このムシは北海道~九州に分布するが,山地帯に局地的に分布し個体数も少ないとのこと。

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---- Diaperis niponensis
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May-22-2016, Yamanashi, Canon EOS 6D, EF100mm Macro, Twin flash (+)



虫眼鏡ノート

今回の散歩では、当初目的とした昆虫は撮影できなかった。多分、鹿の食害が影響しているのかもしれない。鹿や猿による自然破壊が富士山ばかりでなく多くの地域で深刻な問題となっている。動物の保護と自然破壊、動物愛護と被害(食害)-----難しいが、我々ナチュラリストが最も感じることができる問題だね。そろそろ真剣に対処しないと取り返しがつかない事態になる。今回は、虫虫さんとラスカルさんにご一緒させていただき、大変楽しい時間を過ごすことができました。感謝します。

春は瞬く間に過ぎ、夏も短い-----うーむ、なんとなく焦ってくるな


Written by 虫林花山


by tyu-rinkazan | 2016-05-30 23:08 | ■カミキリムシ | Comments(8)

20160508 コナラ林の散歩道:尾が長〜いウマノオバチ♀を撮影した

DIARY Vol.11 (723): #19, 2016 :  

このところ、仕事の行事が多くてなかなかブログが更新ができないでいる。
今回は遅ればせながら、連休中に撮影した「ウマノオバチ」を供覧することにした。


ウマノオバチ

「ウマノオバチ」という名前の寄生蜂は、馬の尾のような長い尾(産卵管)が特徴。この尾の長さは国際的にみても多分トップクラスにちがいない(トップかも)。このフォトジェニックともいえるハチをゆっくりと撮影してみたいと思っていたが、なかなかその機会がなかった。でも、今年は多くの個体が出現したので何とか色々なシーンを撮影できた。

カミキリムシの幼虫の食痕があるコナラの木で待っていると、ウマノオバチのメスが長い尾をなびかせて飛来した。100mm マクロにフラッシュを併用して撮影した。

[
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----長い尾(産卵管)のウマノオバチ--
Looking at the trunk of Konara oak, I found a flying female of Euurobracon jokohamae with a long ovipositor .

May-8-2016, Yamanashi, Canon EOS 6D, EF100mm Macro, Twin flash (+)


葉や幹に静止したウマノオバチのメス。

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----A female of Euurobracon jokohamae resting on the leaf and tree trunk
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May-8-2016, Yamanashi, Canon EOS 6D, EF100mm Macro, Twin flash (+)


風で長い尾が裏返った。

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---- A female of Euurobracon jokohamae
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May-8-2016, Yamanashi, Canon EOS 6D, EF100mm Macro, Twin flash (+)


カミキリムシの穴を物色するメス。

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---- A female of Euurobracon jokohamae
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May-8-2016, Yamanashi, Canon EOS 6D, EF100mm Macro, Twin flash (+)


産卵するメス。

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----A female of Euurobracon jokohamae egg-lying with long
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May-8-2016, Yamanashi, Canon EOS 6D, EF100mm Macro, Twin flash (+)


TG−3で撮影。

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---- Euurobracon jokohamae
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May-8-2016, Yamanashi, Olympus Stylus TG-3


注(訂正):下の写真はウマノオバチのオスではなくヒメウマノオバチのメスとのご指摘がありました。このヒメウマノオバチ♀もウマノオバチと混在して、数はウマノオバチよりも多く見かけました。有難うございました。

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----A female of Euurobracon breviterebrae resting on the leaf.
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May-8-2016, Yamanashi, Canon EOS 6D, EF100mm Macro, Twin flash (+)



虫眼鏡ノート

今年はコナラにカミキリムシ(ミヤマカミキリ、シロスジカミキリ)の食痕が多く、この幼虫に寄生するウマノオバチも多いようだ。ウマノオバチは以前に1回だけ撮影したことがあるが、ゆっくりと観察できたのは今回が初めてだった。とにかくこのハチの特徴の長い尾は風に揺れてしまうので、写真で全体を写しとめるのは結構苦労した。

これでやっとゴールデンウィークの記事は終了したのでほっとしています。


Written by 虫林花山


by tyu-rinkazan | 2016-05-23 22:13 | ■他の昆虫 | Comments(8)

20160503 初夏の散歩道:ルイスアシナガオトシブミの揺籃作りを観察した

DIARY Vol.11 (721): #17, 2016 :  

初夏の山を彩るフジの花。

フジの属名の「Wisteria」は、アメリカの有名な解剖学者「Casper Wistar」」の名にちなみます。さらに、彼の名がついたThe Wistar Instituteは、ペンシルバニア大学の中にあって、ワクチンの開発や癌遺伝子のクローニング、モノクローナル抗体の作成などで有名です。

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----藤の花--
It has already become early summer because of fresh leaves and wisteria flowers. My calendar is based on the seasonal changes of insects and flowers.

May-3-2016, Yamanashi, Panasonic CM10


ダイミョウセセリ:Daimio tethys

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---- Daimio tethys
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May-3-2016, Yamanashi, Canon EOS6D with EF100m Macro


クロミドリシジミの幼虫:A caterpillar of Favonius yuasai

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---- A caterpillar of Favonius yuasai
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May-3-2016, Yamanashi, Canon EOS70D with EF8-15m Fisheye


ルイスアシナガオトシブミ:Henicolabus lewisii

先週に下見したポイントを再訪しました。
思惑通り、ルイスアシナガオトシブミがケヤキの葉の上に多数認められました。

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----Henicolabus lewisii
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May-3-2016, Yamanashi, Olympus Stylus TG-3 tough with Gyorome 8

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----Henicolabus lewisii
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May-3-2016, Yamanashi, Olympus Stylus TG-3 tough


揺籃作りも見ることができました。揺籃作りは概ね30分ほどかかるようです。その間、何度も見回って、揺籃作りの進行状況をチェックしました。
なかなか面白いものです。

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----Making cradle by Henicolabus lewisii
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May-3-2016, Yamanashi, Canon EOS 6D, EF100mm Macro


メスが揺籃の柄を切っているとアリが邪魔をした。
アリの妨害がひどいので、メスは切るのを諦めて立ち去った。

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---- Interference of cutting stalk of cradle by ants by Henicolabus lewisii
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May-3-2016, Yamanashi, Canon EOS 6D, EF100mm Macro


虫眼鏡ノート

なんとかルイスアシナガオトシブミの揺籃作りを観察することができました。ここにはイタヤハマキチョッキリもいるので探しましたが、残念ながら見ることができませんでした。ゴールデンウイークは残り少ないので、是非とも散歩したいと思います。

Written by 虫林花山


by tyu-rinkazan | 2016-05-07 19:04 | ■甲虫 | Comments(6)

20160408 南信の散歩道:春の蛾・御三家(オオシモフリスズメ、イボタガ、エゾヨツメ)+1を探して

DIARY Vol.11 (718): #14, 2016 :  

桜が開花すると、僕の周りの自然界が一気に賑やかになります。まるで冬の呪縛から解き放たように一気に活性が上がったように思えるのです。そんな春の昆虫たちの中にオオシモフリスズメ、イボタガ、エゾヨツメといった蛾の重鎮がいます。ブログの友人がこの3種の蛾を「春の蛾・御三家」と呼んでいましたが、なるほど御三家とは言い得て妙な表現ですね。そこで、今週はその御三家を求めて南信地方を訪れることにしました。

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Spring Monster (オオシモフリスズメ:Langia zenzeroides nawai)

この蛾の北限とされている南信地方を訪れてみました。この蛾の分布はやや局地的なようで、見ることができる場所は限られるようです。最初に訪れたポイントでは見ることができませんでしたが、次に訪れた場所で数頭に出会うことができました。そこの電灯はそれほど明るくはありませんが、発生木の関係なのか集まっていました。

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Langia zenzeroides nawai--
I took some pictures of a male of the largest hawk moth, Langia zenzeroides nawai, flying around the light in the night.

April-08-2016, Nagano, Canon EOS6D with EF100mm Macro


オオシモフリスズメは春に発生する蛾では最も大きくて迫力があります。Spring Monster (春の怪物)と呼んでも過言ではないでしょう。

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Langia zenzeroides nawai
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April-08-2016, Nagano, Canon EOS6D with EF100mm Macro

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Langia zenzeroides nawai
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April-08-2016, Nagano, Canon EOS6D with EF100mm Macro

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Langia zenzeroides nawai
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April-08-2016, Nagano, Canon EOS6D with LAOWA 15mm Wide-macro




イボタガ (Brahmaea japonica)

イボタガは春を代表する蛾としてつとに有名です。この蛾は僕が子供の頃には春になると見ることができましたが、最近は出会っていませんでした。本日は数頭が灯りの傍の壁面にひっそりと静止していました。

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Brahmaea japonica
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April-08-2016, Nagano, Canon EOS6D with LAOWA 15mm Wide-macro


この個体はとても新鮮で綺麗でした。
これまで出会ったイボタガの中でもトップクラスです・

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Brahmaea japonica
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April-08-2016, Nagano, Canon EOS6D with EF100mm Macro

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Brahmaea japonica
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April-08-2016, Nagano, Canon EOS6D with LAOWA 15mm Wide-macro



エゾヨツメ(Aglia japonica microtau Inoue)

御三家の一つはヤママユの仲間のエゾヨツメです。
この蛾の撮影は1週間前でした。

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Aglia japonica microtau Inoue
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April-02-2016, Yamanashi, Canon EOS6D with EF100mm Macro



トビモンオオエダシャク(Biston robustus robustus)

トビモンオオエダシャクも見つかりました。
この蛾の幼虫は小枝に擬態するので知られています。

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Biston robustus robustus
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April-02-2016, Yamanashi, Canon EOS6D with EF100mm Macro



虫眼鏡ノート

今週末はフィールド散歩の時間がとれそうもありません。そこで、昆虫写真家の山口進さんと一緒に、金曜日の夜に春の蛾・御三家の撮影にチャレンジしてみました。数年ぶりでオオシモフリスズメに出会いましたが、その大きさもさることながら、翅の形や模様は美的観点からもなかなか秀逸です。また、イボタガやエゾヨツメもそれぞれ独特の魅力がありますね。

これからの時期は本業の方が忙しくなりますが、何としても時間を見つけてフィールド散歩に出たいなと思います。

Written by 虫林花山


by tyu-rinkazan | 2016-04-13 21:33 | Comments(6)

20160327 武田の杜の散歩道:春型のアゲハ類は美しい

DIARY Vol.11 (716): #12, 2016 :  

数日前の天気予報では、日曜日の天気は芳しくなかったので、フィールド散歩は諦めていました。でも、あにはからんや、本日は朝から青空が広がって良い天気になりました。やはり、この時期の天気予報は直前のものしかあてになりませんね。ということで、午前中はマイフィールドにしている武田の杜に行ってみることにしました。

今年は暖冬で、桜の開花も少し早かったようですが、その後の寒さで季節の歩が止まってしまいました。まあ、結局は例年並みといったところでしょうか。ここ武田の杜では、桜の花は2−5分咲きでしたが、コブシの花が満開でした。

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---- Magnolia kobus --
The recent low temperature makes the advance of flowering time very slow. The Magnolia kobus is in full bloom in Takeda forest

March-27/2016, Takeda forest in Kofu-city, Yamanashi, Panasonic LUMIX DMC-CM10


アゲハ類の春型がもう出ていた

本日は少し急なトレッキングコースを辿り、小さな神社があるピークにいってみた。そこには数頭のヒオドシチョウとともにキアゲハの春型が占有行動をしていました。このピークにはキアゲハ春型が何頭も訪れてくれましたが、ヒオドシチョウとキアゲハのバトルがしばしばみられました。

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----The Battle of Swallowtail and Large Tortoisshell
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March-27/2016, Takeda forest in Kofu-city, Yamanashi, Canon EOS 70D, EF 8-15mm Fisheye

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----The Large Tortoisshell
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March-27/2016, Takedanomori in Kofu-city, Yamanashi, Canon EOS 70D, EF 8-15mm Fisheye

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---- The Swallowtail, Spring type
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March-27/2016, Takedanomori in Kofu-city, Yamanashi, Canon EOS 6D, EF 300mm



ニオイタチツボスミレは蝶が好む

ナミアゲハ春型やミヤマセセリがしばしばニオタチツボイスミレの花で吸蜜してくれました。この時期、タチツボスミレよりもニオイタチツボスミレの方が蝶たちが好むようです。

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---- Viola obtusa
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March-27/2016, Takedanomori in Kofu-city, Yamanashi, Canon EOS 6D, LAOWA 15mm

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----A Chinese Yellow Swallowtail sucking nectar from Viola obtusa
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March-27/2016, Takedanomori in Kofu-city, Yamanashi, Canon EOS 6D, EF 300mm

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----A male of Spring Flat sucking nectar from Violet
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March-27/2016, Takeda forest in Kofu-city, Yamanashi, Canon EOS 6D, EF 300mm

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----A male of Spring Flat sucking nectar from Ajuga nipponensis
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March-27/2016, Takeda forest in Kofu-city, Yamanashi, Canon EOS 6D, EF 300mm


虫眼鏡ノート

この時期は天気予報を常に気にしているが、今週は良い方向に外れたみたいだ。来週は気温が上昇するみたいだが、週末は晴れてくれるだろうか。
 アゲハやキアゲハの春型は、夏型に比べて小さく、色も鮮やかで美しい。でも、意外に撮影しにくいものです。本日は運良く両種とも撮影することができたのはラッキーでした。とくにキアゲハの占有行動は見応えがありました。

里山の春の蝶が出揃いましたね。

Written by 虫林花山


by tyu-rinkazan | 2016-03-27 18:44 | ▣ナミアゲハ | Comments(8)

20160326 県南の散歩道:キブシの花でコツバメとスギタニルリシジミを見る

DIARY Vol.11 (715): #11, 2016 :  

このところ海外出張などもあり、しばらくフィールド散歩に出ることができませんでした。なんとなく息苦しく、また気分も落ち込んでしまいます(散歩中毒症状)。今週末はやっと時間ができたので、いつもご一緒している昆虫写真家の山口進さんと県南部のフィールドに出ることにしました(3週間ぶり)。この時期のフィールド散歩は、まだ冬の面影を残す茶がれた景色の中に薄紅色の桜の花が色を添えている。そんな早春の景色を愛でながら、カメラをもってのんびりと歩いた。

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----Early Spring Walk--
Walking along the forest path, we could see cherry blossom almost in full bloom by the road. I took a picture of this early spring landscape.

(March-26/2016, Nanbu-cho in Yamanashi, Panasonic LUMIX DMC-CM10


キブシの花で吸蜜する蝶

林道の脇に蝶が集まるキブシの花があります。以前は低くて撮影しやすかったのですが、木がだんだんと大きくなって、今では脚立の上に乗って撮影しなければなりません。でも、期待どおり、キブシの花にコツバメやスギタニルリシジミが吸蜜に訪れていました。春一番にでてくるSpring Ephemeralです。

コツバメは逆光で縁毛が青く光っていました。

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----The Tailless Hairstreak
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(March-26/2016, Nanbu-cho in Yamanashi, Canon EOS 6D, EF300mm

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----The The Sugitani's Hedge Blue
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(March-26/2016, Nanbu-cho in Yamanashi, Canon EOS 6D, EF300mm


スギタニルリは葉上に静止して翅を開いてくれました。この蝶は地面ではけっして翅を開かないので、半開きながら喜んで撮影しました。地味な蝶ですが、ここのスギタニは大型で、ルリシジミと大きさはかわりません。

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----The The Sugitani's Hedge Blue
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(March-26/2016, Nanbu-cho in Yamanashi, Canon EOS 6D, EF300mm


虫眼鏡ノート

今年は暖冬だと思っていたが、このところの寒さで季節の歩みが遅くなったようです。でも、県南部では少ないながらもコツバメやスギタニルリシジミに出会うことができました。これから桜の花が満開になると、ギフチョウをはじめ、いろいろな蝶たちが出てきて賑やかな季節になります。

楽しみです。

Written by 虫林花山


by tyu-rinkazan | 2016-03-26 20:57 | ▣スギタニルリシジミ | Comments(0)

20160306 早春の散歩道:越冬明けのヒオドシチョウとテングチョウに会う

DIARY Vol.11 (714): #10, 2016 :  

昨日は東京から帰宅したのが夜遅かったので、朝はゆっくりと起きた。「虫林暁を覚えず」といったところかな。でも、朝の気温が低いこの時期は、チョウたちも起きるのが遅いのでちょうど良いのだ。本日は雲が少し多いようだが日差しがあるので、いつものコナラの森を散歩してみることにした。それにしても、スギ花粉が----うーむ。

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----Konara Forest--
Walking along the path in sunny place, I found the over-wintered butterflies.

(March-06/2016, Kofu in Yamanashi, Olympus Pen E-P5, Panasonic 8mm Fisheye


越冬明けのヒオドシチョウとテングチョウ

林の中の明るい小道にはたくさんのヒオドシチョウやテングチョウに出会った。春の暖かい日差しを受けて気持ちよさそうだ。

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----The Large Tortoisshell
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(March-06/2016, Kofu in Yamanashi, Olympus OM-D E-M1, MZD40-150mm

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----The European Beak sun-bathing with the wings opened.
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(March-06/2016, Kofu in Yamanashi, Olympus OM-D E-M1, MZD40-150mm


紅梅にテングチョウが集まっていた。他にも梅の花はあるのだが、どういうわけか、この木の花に多くのテングチョウが吸蜜に訪れる。梅の花はかなり終わりに近かったが、比較的新しい花を選んで吸蜜しているようだった。

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----An European Beak sucking on the flowers of red apricot
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(March-06/2016, Kofu in Yamanashi, Olympus OM-D E-M1, MZD40-150mm



虫眼鏡ノート

これまでミヤマセセリの初見は3月10日前後だったので、本日観察できれば僕の初見レコード更新だった。残念ながらミヤマセセリはみることができなかったが、ヒオドシチョウやテングチョウ、キタテハ、キチョウ、スジボソヤマキチョウたちに会うことができたので満足だ。

来週は出張で留守にするので散歩ができない。

Written by 虫林花山


by tyu-rinkazan | 2016-03-07 05:24 | Comments(6)

20160221 河川敷の散歩道:フッチー(フチグロトゲエダシャク)が飛んだ

DIARY Vol.11 (712): #08, 2016 :  

本日(日曜日)は朝から快晴。先週、早春の蛾「フチグロトゲエダシャク」の発生が確認できた河原の土手に行ってみることにした。現地に到着してみると、風がかなり強くて少し肌寒い。でも、このくらいの陽気ならフチグロ♂は飛ぶはずだと思い、草が刈られて絨毯のようになった土手の斜面を一人でノンビリと歩いてみた。

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----Riverbank--
It was fair but very windy in the morning. Looking for the spring moth, “Nyssiodes lefuarius, I walked around on the riverbank with cameras.

(February-21/2016, South Alps-shi in Yamanashi, Olympus OM-D E-M1, Lumix 8mm G Fisheye)



春を告げるフチグロトゲエダシャク Nyssiodes lefuarius

到着してしばらくすると(午前10時過ぎ)。数は少ないものの、目的のフチグロが散発的に飛び始めた。フチグロは小さくて、枯葉の色に溶け込んでしまうので、飛んでいる姿を確認できても、見失ってしまうことが多い。せっかく飛び出したのに撮影できないのは、欲求不満だけが溜まって、精神衛生上あまりよくないな。

やっと枯れ草の上で静止してくれた。

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---- A male of Nyssiodes lefuarius resting on the dead leaf. --

------- February-21/2016, South Alps-shi in Yamanashi
------ Olympus OM-D E-M1, Panasonic Lumix 8mm G Fisheye


フチグロトゲエダシャクは早春だけに発生する蛾で、スプリングエフェメラルの一つとされている。この蛾は日本全国に分布するが、どこでもみられるものではなくて、幾つかの県では絶滅危惧種や準絶滅危惧種に指定されている。

その名のようにオスは翅の縁が黒くて内部が褐色。
枯れ草の中で静止されると発見するのが極めて困難だ。

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---- A male of Nyssiodes lefuarius resting on the dry leaf. --

------- February-21/2016, South Alps-shi in Yamanashi
------ Olympus OM-D E-M1, Olympus MZD60mm Macro ED MSC


体には長い毛が密生している。

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---- A densely haired body of Nyssiodes lefuarius --

------- February-21/2016, South Alps-shi in Yamanashi
------ Olympus Stylus Tough TG-3


オスを目で追っていると怪しい動きを示した。
案の定、枯れ草の中で交尾していた。

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---- A mating behavior of Nyssiodes lefuarius --

------- February-21/2016, South Alps-shi in Yamanashi
------ Olympus OM-D E-M1, Olympus MZD60mm Macro ED MSC


オスは翅を有していて飛び回るが、メスには翅がない。
でも、フェロモンを発してオスを呼び寄せるのだろう。
これだけ広い場所でオスを惹きつけるのだから、フェロモンは強力だな。

この写真には、2頭のメスが写っている。

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---- Two females of Nyssiodes lefuarius --

------- February-21/2016, South Alps-shi in Yamanashi
------ Olympus OM-D E-M1, Panasonic Lumix 8mm G Fisheye


フチグロのメスに翅がないのは、鳥など多くの天敵から身を守るためであろう。
こんな広い場所で跳び回れば、鳥たちに簡単に捕食されてしまうからね。
メスの形はどこかユーモラスで、フッチーのキャラクター人形ができそうだ。

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---- A female of Nyssiodes lefuarius --

------- February-21/2016, South Alps-shi in Yamanashi
------ Olympus OM-D E-M1, Olympus MZD60mm Macro ED MSC, Olympus Stylus Tough TG-3



虫眼鏡ノート

本日は風が強く、少し肌寒かったが、フチグロトゲエダシャクのオスは出てきてくれた。数は多くはなかったが、オス、メス、交尾の写真が撮影できたのはよかった。まだ、時期的には発生初期だと思われるので、来週あたりはもっと多くの個体が見られるだろう。午前中で撮影を終了し、午後からはこれまで調べていなかった場所を歩いてみた。結局、僕の万歩計では2万歩をこえることができた。

本日はフチグロトゲエダシャク以外に、モンキチョウやキタテハなどもみることができた。来週あたりはミヤマセセリの羽化が気になるが、まだ早いかな。

Written by 虫林花山


by tyu-rinkazan | 2016-02-21 19:22 | ■他の昆虫 | Comments(4)

20160213 県南の散歩道:セツブンソウ、モンキチョウ、キタテハ、トゲフタオタマムシなど

DIARY Vol.11 (711): #07, 2016 :  

本日は気温が17℃まであがり、突然4月の陽気になった。

このところ、週末に会議や学会などが入ってしまい、フィールド散歩にでることができなかった。近頃、体調が悪いのはもしかして「散歩(酸素?)欠乏症状」かもしれないなと思う(本当はたんなる花粉症)。唯一の特効薬はもちろん散歩しかない-----などと言い訳がましいことを呟きながら、本日は県南部のフィールドに出かけた。


セツブンソウ Winter aconite

途中、スプリングエフェメラルとして知られるセツブンソウの自生地に立ち寄ってみた。残念ながら、花はすでに終わりに近いようで、数も少なく、花弁が傷んでいるものが多かった。例年だと2月20日前後が花の盛期なので油断していたが、今年は暖冬の影響でかなり早まったみたいだ。

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----Eranthis pinnatifida--
This unusual warm weather is confusing me with the flower of season. Although I could see the flowers of Eranthis pinnatifida, they were already in the final stage. It could be 2 weeks earlier than usual in cycle of the season.

(February-13/2016, Ichikawa-Sango in Yamanashi, Canon EOS 6D, LAOWA 15mm F4 Wide Macro)


この花は楚々として可憐で、春の妖精を思わせる。しかし、英名の「Winter aconite」 とは「冬トリカブト」のことだ。すなわち、全てのパーツに毒を持つキンポウゲ科の毒草なのだ。可憐な見かけと恐ろしい毒とのギャップがなんとも魅力的に思えてくる。

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----Eranthis pinnatifida--

-------February-13/2016, Ichikawa-Sango-cho in Yamanashi
------ Olympus OM-D E-M1+MZD60mm Macro, Olympus Stylus Tough TG-3



新成虫(モンキチョウ)と越冬蝶

そろそろ今年に羽化した新成虫が出てきても良い時期なので、日当たりの良い土手を歩いてみた。すると、2頭のモンキチョウが飛び出した。

日本のモンキチョウという蝶はそれなりに美しく、コリアスの仲間の中でもpoliographusという日本亜種になるので、もう少し珍重されても良さそうなものだが、とにかく数が多すぎるので見向きもされないのだ。でも、この時期のモンキチョウだけは銀幕のスターのように輝いて見えるから不思議だ。

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----Eastern Pale Clouded Yellow --

-------February-13/2016, Nanbu-cho in Yamanashi
------ Olympus OM-D E-M1, MZD40-150mm F2.8 Pro SWD, Teleconverter MC-14


モンキチョウとともにキタテハやウラギンシジミなどの成虫越冬のチョウたちも見つけることができた。チョウたちは寒い冬を越すのに、種によって異なる形(成虫、蛹、卵)をとるのが不思議だ。成虫の発生時期とは必ずしも関係なさそうに見える。冬に休むことを忘れた人間たちは大自然の生理に反しているに違いない。少なくとも冬はあくせくしないでおこうと思うのだが-----。

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----Over-wintered Butterflies--

-------February-13/2016, Nanbu-cho in Yamanashi
------ Olympus OM-D E-M1, MZD40-150mm F2.8 Pro SWD, Teleconverter MC-14



ノスタルジックインセクトのトゲフタオタマムシ

数週間前にトゲフタオタマムシが棲息する杉林を見つけた。本日はトゲフタオタマムシをしっかりと撮影するために、再びこの杉林を訪れてみた。探し始めてまもなく、大きな杉の木の樹皮下にじっと静止するトゲフタオタマムシを見つけることができた。

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----Dicerca tibialis --

-------February-13/2016, Nanbu-cho in Yamanashi
------Canon EOS 6D , LAOWA 15mm Wide Macro


トゲフタオタマムシは局所的分布を示すタマムシで、体長1cmほどの地味な色彩だが、なんとも言えない格調の高さが感じられる(侘び寂びの世界)。だいぶ昔になるが、この虫が神奈川県の大山に多産することがわかり、たくさんの甲虫屋が「大山詣」をしたものだ。虫林は以前に一度この虫を県南部で撮影したことがあるが、以後に出会っていなかった。注:下の写真の2枚目は2週間前に撮影したものです。

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d0090322_20204793.jpg
d0090322_2021275.jpg
----Dicerca tibialis --

-------February-13/2016, Nanbu-cho in Yamanashi
------Olympus OM-D E-M1, MZD60mm F2.8 Macro,Olympus Stylus Tough TG-3



虫眼鏡ノート

本日は気温が上がり、少し歩くと額に汗が滲んできた。
来週はまた寒くなるみたいだが、これからが楽しみだ。


Written by 虫林花山


by tyu-rinkazan | 2016-02-14 20:29 | ■甲虫 | Comments(10)

20160131 真冬の散歩道:Gyorome 8で楽しむ

DIARY Vol.11 (710): #06, 2016 :  

冬の間は機材のテストで楽しめる。数年前まではオリンパスのマクロレンズにテレコンを付けてGyorome撮影していたが、Gyoromeレンズがオリンパスのコンデジ(タフ)との相性が抜群に良いので、最近はタフばかりを使用していた。でも、タフでは逆光や暗い場所での Gyorome 写真はなかなか難しくて、やはり補助光(ストロボ)が使用したくなる。そこで、今回はキャノンとオリンパスのマクロレンズに Gyorome を装着して撮影してみることにした。

下の写真はオリンパスOM-Dに60ミリマクロレンズを付け、クリップオンストロボ+ディフューザー
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Gyoromeでストロボ撮影

結論からすると、キャノンの100mmマクロもオリンパスの60mm マクロも、レンズにGyoromeを付けて撮影すると周囲がケラれてしまう。とくにキャノンの場合はケラレが大きい。ただ、キャノンの場合はマクロツインストロボでの撮影を期待したのだが、どういうわけかカメラがうまく作動しなかった。

オリンパスでは、ケラれるもののトリミングすれば-----あるいはしなくても。


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----Insect-eye image of a overwintering caterpillar of Japanese Circe-- (Kofu-shi, Yamanashi)

------- January-31/2016, Olympus OM-D E-M1+MZD60mm Macro + Gyorome8

越冬しているハムシを葉の上で撮影。

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----Insect-eye image of a leaf beetle-- (Kofu-shi, Yamanashi)

------- January-31/2016, Olympus OM-D E-M1+MZD60mm Macro + Gyorome8



????虫眼鏡ノート

オリンパスの60ミリマクロにGyorome8を装着してストロボ撮影してみたが、やはりケラれてしまったのは残念だな(予想はしていたけどね)。マイクロフォーサーズ用のテレコン (X1.4程度)があればよいのだが-----(オリンパスさんお願いします)。とにかく、ストロボ撮影は暗いところでは必須なものなので、今年はこのシステムでも少しやってみようと思う。

Written by 虫林花山


by tyu-rinkazan | 2016-02-07 21:52 | ■撮影機材ほか | Comments(2)