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20150919 シルバーウィークの散歩道:高嶺のヒメオオクワガタにやっと出会えた

DIARY Vol.10 (688): #50, 2015 :  

これまで何度もヒメオオクワガタ(以下、ヒメオオ)の探索行を行ってきましたが、残念ながらまだ一度も出会えていません。虫林にとっては「憧れの虫」です。憧れの虫は出会えない(出会うことが難しい)から憧れなのですが、憧れのままで終わるのはなんとも残念です。連休初日の今日(土曜日)は、「高嶺の花」ならぬ「高嶺のヒメオオ」を探して、県内のブナ・ミズナラ帯を散歩してみることにしました。


秋の風物詩(きのこ売店)

秋になると野生のキノコを売る店が増えます。

並んでいるキノコを見るとハナイグチ、タマゴタケ、クロタケ、ハイイロシメジ、キシメジ、シモフリシメジ、コウタケ、ホウキタケなどがあるようです。とにかく、野生のキノコはそれぞれが秋の風物詩です。

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---- キノコを売る店-

-----(Yamanashi, 19/September/2015, Canon EOS 6D, EF24-70mm F4/L IS USM


とうとうヒメオオクワガタを発見!

ブナ・ミズナラが混在する林に沿った道をゆっくりと歩いた。
道路脇のヤナギの木をみていくが、そこにヒメオオの姿はない。
この場所で探し始めてから何本のヤナギの木を見ただろうか?

諦めて帰ろうとした時、高さ5mほどのヤナギの木の枝に黒い塊を見つけた。
早速、望遠レンズで撮影して確認すると交尾しているクワガタでした。
腹部が黒いのでヒメオオに違いありません。
葉が邪魔してうまく撮影できませんが、とにかくヒメオオに出会えたので満足。

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---- ヒメオオクワガタ- Dorcus montivagus montivagus

-----(Yamanashi, 19/September/2015, Olympus OM-D E-M1, MZD40-150mm F2.8


さらにこの木では手の届く範囲の枝に単独のオスが発見できました。

でも、かなり古い個体のようで、両方の触角の半分が欠損し、大顎もすり減っているようです。クワガタの触角は匂いやメスのフェロモンを感じ取るためのセンサー。これが欠損するとメスを見つけることができません。

近くで見るヒメオオの♂はとても迫力があります。

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---- ヒメオオクワガタ- Dorcus montivagus montivagus

-----(Yamanashi, 19/September/2015, Olympus OM-D E-M1, MZD40-150mm F2.8, Olympus Stylus TG-3 Tough

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---- ヒメオオクワガタ- Dorcus montivagus montivagus

-----(Yamanashi, 19/September/2015, Canon EOS 70D, EF8-15mm F4/L USM



ハスオビヒゲナガカミキリに出会った

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---- ハスオビヒゲカミキリ- Cleptometopus bimaculatus

-----(Yamanashi, 19/September/2015, Olympus OM-D E-M1, MZD60mm Macro, Stylus TG-3




??虫眼鏡ノート

d0090322_8202350.jpg性格、性質などを考慮しながら場所を決めてヒメオオを探すのはなかなか楽しいものです。今回やっと憧れのヒメオオに会えてとても嬉しく思いました。

今回の散歩の前に家で「検索入門 クワガタムシ」(黒澤良彦、岡島秀治、山口進 著)をめくってみました。このハンディなフィールド図鑑は初版(昭和63年)からすでに27年もたっていますが、内容は驚くほど豊富かつ正確。今でも古さはまったく感じられません。この本は「クワガタムシのバイブル」といわれるのがよくわかります。年号をまたぐ名著ですね。

ところで、ラグビーW杯で日本チームが南アフリカのスプリングボックスに勝利した! おめでとう!



Written by 虫林花山





by tyu-rinkazan | 2015-09-21 08:20 | ■甲虫 | Comments(6)

20150913 白露の散歩道:秋告虫(ツマグロキチョウ秋型やクリシギゾウムシなど)に会いに行く

DIARY Vol.10 (687): #49, 2015 :  

チョウの季節型には、幼虫時の気温とともに日照時間が強く関係(環境適応)。
9月の中旬という時期は、虫たちが夏型から秋型に入れ替わる移行期だ。
そろそろ僕も服を変えて、気分も変えて体型も変えて、「秋型の虫林」に変身???
今回は秋告虫たちに会いに南部に向かった。


秋型のツマグロキチョウに会う

小雨が降っていたが、数頭のツマグロキチョウが飛び出した。
みると、すでに翅はとんがり、翅裏の線状紋も明瞭だ----秋型。

秋型のツマグロキチョウは枯葉や黄変した葉で翅を休めた。
たしかにこのような場所にいる彼らはとても見つけにくい。
秋型のツマグロキチョウと枯葉や黄葉した葉の組み合わせは秋らしい。

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---- 秋型のツマグロキチョウ- The Angulated Grass Yellow, autumn type

-----(Shizuoka, 13/September/2015, Olympus OM-D E-M1, MZD50-150mm


秋型の独特の姿、すなわち翅が尖り、翅裏の線状紋が明瞭。
この時期はツマグロキチョウの秋型に秋の深まりを感じる。

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---- 秋型のツマグロキチョウ- The Angulated Grass Yellow, autumn type

-----(Shizuoka, 13/September/2015, Olympus OM-D E-M1, MZD50-150mm


まだ夏型の姿も見ることができた。
下の写真は水滴がついた葉の上で静止したツマグロキチョウ夏型。

ツマグロキチョウの夏型は翅が丸く、線状紋が不明瞭。

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---- 夏型のツマグロキチョウ- The Angulated Grass Yellow, autumn type

-----(Shizuoka, 13/September/2015, Olympus OM-D E-M1, MZD50-150mm



クリシギゾウムシ

近くの栗の木でクリシギゾウムシ♂♀を観察。

メスはお風呂に浸かるような姿で産卵し、オスはそのそばに待機している。
オスの口吻も長いが、メスの口吻はオスよりも倍以上も長い。

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---- クリシギゾウムシ-Chestnut weevil

-----(Shizuoka, 12/September/2015, Olympus OM-D E-M1, MZD60mm Macro


クリシギゾウムシ♀の長い口吻を魚露目レンズで強調してみた。

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---- クリシギゾウムシ-Chestnut weevil

-----(Shizuoka, 12/September/2015, Olympus Stylus TG3 tough, Gyorome8


TG-3の顕微鏡モードでメスの頭部を拡大した。
以前から撮影したいと思っていたが、今回やっと満足できる写真が撮れた。

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---- クリシギゾウムシ-Chestnut weevil

-----(Shizuoka, 12/September/2015, Olympus Stylus TG3 tough,



ヒガンバナと黒系アゲハ

真っ赤な色のヒガンバナに黒系アゲハが群れていた。
みたところ、ナガサキアゲハ、オナガアゲハが多い。

ヒガンバナ(彼岸花)の英名はhurricane lilyというらしい。
台風百合(hurricane lily)とは何ともクールな名前だ。
このヒガンバナには黒系アゲハが多く集まるようだ。

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---- ヒガンバナに黒系アゲハ-Sawtooth oak

-----(Shizuoka, 13/September/2015, Olympus OM-D E-M1, MZD50-150mm


吸蜜するナガサキアゲハ♂を撮影した。
雨上がりで蜜が多いのだろうか、ゆっくりと吸蜜していた。

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---- ヒガンバナに黒系アゲハ-Sawtooth oak

-----(Shizuoka, 13/September/2015, Olympus OM-D E-M1, MZD50-150mm



葛の花のウラギンシジミの幼虫

教えていただき、クズの花でウラギンシジミの幼虫を探した。
下の写真の丸で囲んだところに幼虫がいるのがわかるかな。
幼虫は花弁の色や形、大きさによく似ていると思うがどうだろう。

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---- 葛の花のウラギンシジミの幼虫-A caterpillar of Toothed Sunbeam

-----(Yamanashi, 13/September/2015, Olympus OM-D E-M1, MZD60mm Macro



ウラギンシジミの幼虫を拡大。

突起がある方が前のように見えるが、実はそちらが後ろになる。
刺激するとその突起から線香花火のような毛が出てくるらしい。

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---- 葛の花のウラギンシジミの幼虫- A caterpillar of Toothed Sunbeam

-----(Yamanashi, 13/September/2015, Olympus OM-D E-M1, MZD60mm Macro



クロコノマチョウとフクラスズメガの幼虫

ススキの葉裏に細長い幼虫を見つけた----クロコノマチョウの幼虫。
クロコノマチョウの幼虫は頭部が黒くて角(突起)がある。

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---- クロコノマチョウの幼虫-A caterpillar of the Dark Evening Brown.

-----(Yamanashi, 13/September/2015, Olympus OM-D E-M1, MZD60mm Macro


イラクサに静止するフクラスズメガの幼虫。

この幼虫は刺激すると頭部を激しく振るので驚いた。
この行動はフクラスズメの幼虫独特のものらしい。

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---- フクラスズメガの幼虫-A caterpillar of Arcte coerula

-----(Yamanashi, 13/September/2015, Olympus OM-D E-M1, MZD12mm



??虫眼鏡ノート

稲穂も色づいて、秋が日1日と深まってくるのが実感出来る季節になりました。今回は秋を告げる「秋告虫」に会いたくて、県南の県境部を中心に回ってみました。同行者は敬愛してやまない昆虫写真家の山口進さんで、ストレスフリーの気楽な散歩となりました。次週末はシルバーウィークですが、まだ行く先を決めていません。でも、虫を探すフィールド散歩ではどこに行こうか考えるのも楽しいものですね。

Written by 虫林花山





by tyu-rinkazan | 2015-09-14 19:08 | ▣ツマグロキチョウ | Comments(10)

20150905 里山の散歩道:オオクワガタ♂とアケビコノハの幼虫など

DIARY Vol.10 (686): #48, 2015 :  

今週末(土曜日)は虫友のNさんがオオクワガタ(以下オオクワ)のポイントを案内してくれることになった。オオクワガタといえば 「日本の甲虫界のスーパースター」 の名をほしいままにしている有名な虫。でも、近年は乱獲と自然破壊でその個体数が激減し、自然条件下でこの虫に会うのは容易ではない。虫林はオオクワ産地の山梨県に住んでいながらこれまでオオクワを撮影したことが無い。つまり、虫林にとってオオクワは「目の上のたんこぶ」ならぬ「目の上のオオクワ」になっているのだ。今回は是非とも-----。


里山の散歩道

春先によく訪れた谷戸。
今は夏の暑さも過ぎて、気持ちが良い散歩道だ。
この周りの雑木林には里山の昆虫が多い。

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---- 里山の散歩道-Walking path in Satoyama

-----(Yamanashi, 05/September/2015, Canon EOS 6D, EF24−70mm F4/L IS USM



台場クヌギ

オオクワは幹が肥大して怪物のような台場クヌギに棲む。
台場クヌギの表面はキノコや苔が生えて貫禄十分だ。

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---- 台場クヌギ-Sawtooth oak

-----(Yamanashi, 05/September/2015, Canon EOS 6D, EF24−70mm F4/L IS USM


台場クヌギにはしばしば空洞ができる。
そこがオオクワの棲家になるようだが、この木の空洞にはスズメバチの巣-----要注意。

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---- 台場クヌギにスズメバチの巣-Sawtooth oak

-----(Yamanashi, 05/September/2015, Canon EOS 6D, EF24−70mm F4/L IS USM



オオクワガタ

陽が西に傾き始めると、Nさんは台場クヌギの林を次々と見回った。
大きな木に登り樹洞をチェックしていたNさんから突然の声。

Nさん「オオクワがいるよ!中歯型のオスだね」
虫林「本当? やったー」
Nさん「あ! 下に落ちた」
虫林「ま、まずい。僕にはみえないよ---」
Nさん「見えてるよ。もっと前、そこそこ」
虫林「あ!いた。嬉しいな」

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---- 台場クヌギ-Sawtooth oak

-----(Yamanashi, 05/September/2015, Canon EOS 70D, EF8-15mm F4/L USM Fisheye


中歯型のオオクワガタ♂。
光量が乏しいので、ストロボ使用。

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---- オオクワガタ♂-A male of giant stag beetle

-----(Yamanashi, 05/September/2015, Canon EOS 6D, EF100mm F2.8/L IS USM Macro, Flash(+)

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---- オオクワガタ♂-A male of giant stag beetle

-----(Yamanashi, 05/September/2015, Canon EOS 70D, EF8-15mm F4/L IS USM Macro



アケビコノハの幼虫

アケビコノハといえば成虫もユニークなのだが、幼虫もなかなか面白い。

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---- アケビコノハの幼虫- The Japanese Argus

-----(Yamanashi, 23/August/2015, Canon EOS 6D, EF24-70mm F4/L IS USM



ゴマダラチョウの幼虫

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---- ゴマダラチョウの幼虫-A caterpillar of Eudocima tyrannus

-----(Yamanashi, 23/August/2015, Canon EOS 70D, EF8-12mm F4/L USM



クサカゲロウ類の幼虫

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---- クサカゲロウ類の幼虫-A caterpillar of green lacewing

-----(Yamanashi, 23/August/2015, Canon EOS 6D, EF100mm F2.8/L IS USM



??虫眼鏡ノート

ヒメオオクワガタは今年の課題。本日の午前中は高原でヒメオオクワガタを探しましたが、残念ながら見つけることができませんでした。とにかく何度かトライしてみたいと思っています。午後からはNさんの後をついてオオクワガタポイントを何箇所も回りました。さすが彼はオオクワ専門家だけあってオオクワガタの中歯型♂を見つけてくれました。中歯型とはいえ、オオクワガタはオオクワガタですね。憧れの虫にフィールドで会えて嬉しいです。Nさんに感謝。ちなみに、見つけたオオクワガタは撮影後に元の場所に戻しました。

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名残りセミ

これから秋もますます深まりフィールド散歩が楽しみですが、本来の仕事の方も忙しくなります。
でも、「人間万事が塞翁が馬」。なるようにしかならない、

Written by 虫林花山





by tyu-rinkazan | 2015-09-06 20:57 | ■甲虫 | Comments(10)

2015080 秋霖の散歩道:美麗なハンミョウと異形のエゴヒゲナガゾウムシほか

DIARY Vol.10 (685): #47, 2015 :  

週末は前線が停滞して典型的な「秋霖」になった。フィールドは晴れた時のキラキラとした輝きも良いが、曇り空の下のしっとりと水の気に満ちた空気の中での散歩も気持ちが良いものだ。まるで自然の水に疲れた心が溶けていくような気持ちになる---かな。この時期にみることができる虫たちの多くは、今年の夏をすぎた「なごり虫」。


稲穂の間に小さなセセリの姿を見つけたので虫景写真。
秋になってイチモンジセセリの数が増えてきたようだ。

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---- 稲田の秋(イチモンジセセリ)- Autumn Landscape

-----(Yamanashi, 29/August/2015, Canon EOS 6D, EF100mm F2.8/L IS USM Macro



ハンミョウ

川沿いのコンクリートの土手上に何頭もの道教え(ハンミョウ)が点々と見られた。
甲府市内でのナミハンミョウの棲息地はかなり限られるいるように思われる。

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---- ハンミョウ-Japanese tiger beetle

-----(Yamanashi, 29/August/2015, Canon EOS 70D, EF8-15mm F4/L USM FISHEYE


日本のハンミョウやタマムシの美しさは国際的にもトップクラスと思う。ハンミョウの毒々しい色彩(青い地に赤、緑、白い紋が混在)は太陽光の反射のためと言われているが、本当のところはわからないといえる。南国にも地味な色のハンミョウはいくらでもいるからね。

美しい模様の虫を美しく撮るのは簡単のようだが意外に難しいものだ。
今回はハンミョウをマクロレンズ付きのフルサイズ機で「本気撮り」した。

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---- ハンミョウ-Japanese tiger beetle

-----(Yamanashi, 29/August/2015, Canon EOS 6D, EF100mm F2.8/L IS USM Macro


ハンミョウはTiger beetleと呼ばれる肉食性昆虫。
美しいが獰猛な昆虫ハンターなのだ。
頭部を前から見るとやはり怖い顔だな。

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---- ハンミョウ-Japanese tiger beetle

-----(Yamanashi, 23/August/2015, Canon EOS 6D, EF100mm F4/L IS USM



コニワハンミョウ

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---- コニワハンミョウ-Cicindela transbaicalica japanensis

-----(Yamanashi, 23/August/2015, Canon EOS 6D, EF100mm F4/L IS USM



エゴヒゲナガゾウムシ

道路の脇に実を沢山つけたエゴノキを見つけた。
みると多くの実に小さな穴が空いているではないか。
エゴヒゲナガゾウムシの仕業に違いない。
でも、8月も終わりなので、さすがに時期的に遅すぎるかもしれない。

幸いなことに、成虫を探してみるとメスの姿を見つけた。

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---- エゴヒゲナガゾウムシ♀ -Exechesops leucopis

-----(Yamanashi, 23/August/2015, Canon EOS 6D, EF100mm F4/L IS USM

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---- 穴を開けるエゴヒゲナガゾウムシ♀ -Exechesops leucopis

-----(Yamanashi, 29/August/2015, Olympus OM-D E-M1, MZD60mm f2.8 Macro, Tough TG-3

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---- 産卵するエゴヒゲナガゾウムシ♀の顔のアップ (馬顔)-Exechesops leucopis

-----(Yamanashi, 29/August/2015, Olympus Tough TG-3, 深度合成



ウラギンシジミ

甲府市内を一望できる丘の上の展望台に立ち寄ってみた。
ウラギンシジミが草の茎に何頭も付いていた。

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---- ウラギンシジミ- Toothed Sunbeam

-----(Yamanashi, 29/August/2015, Ricoh GR-D III



??虫眼鏡ノート

今週末は今年の目標虫の一つのカワラハンミョウに会いたいと思い、広い河原を3時間ほど歩いた。でも、残念ながら見つけることができなかった。時期的なものかそれとも天候不順のためなのか理由はわからないが、もともと個体数が少ないのですでに絶滅したのかもしれない。憧れの虫は憧れのままになった。

でも、ハンミョウやコニワハンミョウはみることができ、さらに異形の虫エゴヒゲナガゾウムシもみることができたのは嬉しい。

Written by 虫林花山





by tyu-rinkazan | 2015-08-30 18:28 | ■甲虫 | Comments(6)

20150823 高山の散歩道:ベニヒカゲとシラフヒゲナガカミキリほか

DIARY Vol.10 (684): #46, 2015 :  

先日、家の棚を整理していて、以前に愛用していたリコーのGR Digital IIIを見つけた。このカメラは数年前にオリンパス TOUGH TG-3 を購入してからお蔵入りしていたのだが、昔のGRを意識した「コンパクトな黒塗りツヤ消しボディ」は今見てもやはり格好良い。どこか故障しているわけでもないので、このまま寝かしておくのはもったいない。いつもポケットに入れて普段使い用のカメラにしよう。

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---- GR-D IIIで撮影したトリカブトの花- Monkshood

-----(Yamanashi, 23/August/2015, Ricoh GR-D III



ベニヒカゲが飛ぶ草地にて

本日(日曜日)は雲が多いがなんとかもちそうだ。
そこで、ベニヒカゲに会いに八ヶ岳を散歩することにした。
1年に1度はこの蝶に会わないと落ち着かないからね。


汗をかきながらダケカンバの林を抜け針葉樹林(トウヒ)帯に入った。
立ち止まって見渡すとガレ場の草つきに小さな黒っぽい蝶の姿を見つけた。
今年もベニヒカゲに会うことができた。

ベニヒカゲは少し飛んではトウヒの幼木の枝に静止した。

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---- ベニヒカゲ-The Japanese Argus

-----(Yamanashi, 23/August/2015, Canon EOS 70D, EF8-15mm F4/L USM FISHEYE


ベニヒカゲの飛翔はあまり速くないので、飛翔写真を撮影することにした。

でも、曇っていて光量が少なめなのと、黒っぽい蝶なので林を背景にするとコントラストがつきにくい。
ハイスピードシンクロでストロボを補助光にして蝶の姿を強調してみた。

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---- 飛翔するベニヒカゲ- The Japanese Argus

-----(Yamanashi, 23/August/2015, Canon EOS 70D, EF8-15mm F4/L USM FISHEYE, ストロボ(+)


この場所にはヤツタカネアザミ以外の花はほとんどない。。
ベニヒカゲはたまにこのアザミでの吸蜜が観察できた。

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---- ヤツタカネアザミで吸蜜するベニヒカゲ- The Japanese Argus

-----(Yamanashi, 23/August/2015, Canon EOS 6D, EF100mm F4/L IS USM


ベニヒカゲの個体変異。
下の上下の写真の個体の紋をみると少し違いがあるのがわかるだろう。

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---- ベニヒカゲの紋変異- The Japanese Argus

-----(Yamanashi, 23/August/2015, Canon EOS 6D, EF100mm F4/L IS USM


正面からベニヒカゲを近接撮影。
小さなGR−D IIIにストロボ+自家製ディフューザーを用いた。

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---- ベニヒカゲ- The Japanese Argus

-----(Yamanashi, 23/August/2015, Ricoh GR-D III



ダケカンバの樹液にエルタテハ

ダケカンバの幹に何頭ものエルタテハが集まっていた。
どうやら樹液が出ているようだ。

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---- エルタテハ - The Large Comma

-----(Yamanashi, 23/August/2015, Canon EOS 6D, EF100mm F4/L IS USM



イチモンジセセリ

ここは標高が亜高山帯だが、イチモンジセセリが多い。
彼らは集団で移動の途中なのだろうか。

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---- イチモンジセセリ - The Strait Swift

-----(Yamanashi, 23/August/2015, Canon EOS 6D, EF100mm F4/L IS USM



シラフヒゲナガカミキリ

トウヒの樹幹にシラフヒゲナガカミキリのメスを見つけた。
シラフヒゲナガカミキリは高標高の針葉樹に集まる。

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---- シラフヒゲナガカミキリ-Monochamus (Monochamus) nitens

-----(Yamanashi, 23/August/2015, Canon EOS 70D, EF8-15mm F4/L USM FISHEYE



アカアシクワガタ

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---- アカアシクワガタ-Monochamus (Monochamus) nitens

-----(Yamanashi, 23/August/2015, Canon EOS 6D, EF100mm F4/L IS USM



??虫眼鏡ノート

高山蝶のベニヒカゲは毎年一度は会いたい蝶である。

そこで、数年前に見つけたベニヒカゲが多い草つきまで散歩した。ベニヒカゲの個体数は例年に比較して少ないようだったが、新鮮な個体が多くみられたのが嬉しかった。高山の草つきに独り佇み、ベニヒカゲの飛ぶ姿をみるのは何とも満ち足りた時間に想える。今回の散歩では久しぶりにGR−D IIIをポケットに入れたが、やはり使いやすいカメラだと思う。

Written by 虫林花山





by tyu-rinkazan | 2015-08-26 21:31 | ▣ベニヒカゲ | Comments(8)

20150822 蝉時雨の公園の散歩道:スミナガシとミカドミンミンに会う

DIARY Vol.10 (683): #45, 2015 :  

日本の四季(春は桜、夏は蝉時雨、秋は紅葉、冬は雪)。
そう、日本の夏は「蝉時雨」なのだ。
丘の上の公園では、「夏を惜しむ蝉時雨」が降り注いでいる。

去り行く夏を惜しみながら公園を散歩してみた。


ムクドリの群れ

最近、夕暮れ時になると「ムクドリの群れ」を見るようになった。
職場の敷地内にあるシイの小さな林が彼らのねぐらになっている。
まだ青みを残す夕空を背景に鳥の群れが空を埋める。

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---- ムクドリの群れ-A large swarm of birds in the background of dark sky.

-----(Yamanashi, 15/August/2015, Canon EOS 70D, EF8-15mm F4/L USM FISHEYE



公園の蝶

公園内のクヌギの樹液にスミナガシを見つけた。

そういえば、スミナガシには今年はまだ出会っていなかった。
思いがけないチョウとの出会いに思わず顔がほころんだ。

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---- スミナガシ -Asian Constable

-----(Yamanashi, 22/August/2015, Canon EOS 6D, EF100mm F4/L IS USM


キマダラヒカゲは通好みのチョウだと思う。
この時期には個体数が多い。

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---- サトキマダラヒカゲ - Neope goschkevitschii

-----(Yamanashi, 22/August/2015, Canon EOS 6D, EF100mm F4/L IS USM



ミンミンゼミの通常型と緑化型

ゆく夏を惜しむかのようなセミの合唱。

この公園内にもミンミンゼミの個体数は多い。
ミンミンゼミは北海道から九州に広く分布する。
個体数が多いのは圧倒的に関東地方のようだ。
この時期、関西ではクマゼミの方が多いからね。

アブラゼミとミンミンゼミの合唱は日本の夏。

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---- ミンミンゼミ-Robust Cicada (common type)

-----(Yamanashi, 2/August/2015, Canon EOS 70D, EF8-15mm F4/L USM FISHEYE


この公園には桜の古木にミンミンゼミが多いようだ。
それほど苦労せずに緑化型ミンミンゼミを見つけた。

緑化型ミンミンゼミは苔むした樹幹に保護色になる。

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---- 緑化型(ミカド型)ミンミンゼミ- Robust Cicada (Mikado type)

-----(Yamanashi, 2/August/2015, Canon EOS 70D, EF8-15mm F4/L USM FISHEYE


甲府盆地のミンミンゼミは緑化型の出現率が高い。
緑化型とは体の黒色班が消失した個体のことをいう。
この黒色班の消失程度は個体によって様々だ。
ほとんど体に黒色班が消失した個体を「ミカドミンミン」と呼ぶ。

下の写真の左が通常型、右がミカド型。
ミカド型として出したが、前胸背にちょっとだけ黒色紋が残っているね。。

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---- ミンミンゼミ- Robust Cicada (left: Common type, right: Mikado type)

-----(Yamanashi, 2/August/2015, Canon EOS 70D, EF8-15mm F4/L USM FISHEYE


こちらは完全なミカドミンミン。

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---- ミカドミンミン- Robust Cicada (Mikado type)

-----(Yamanashi, 2/August/2015, Canon EOS 70D, EF8-15mm F4/L USM FISHEYE



??虫眼鏡ノート

昨日の午後は東京で会議があり、その後の夕食会にも出たので帰宅がかなり遅くなった。この程度の出張は若い頃には苦にもならなかったが、近頃はやはり少し疲れる。寄る年波というやつかな。そこで、今回は甲府市内の公園を散歩することにした。この公園ではアカボシゴマダラらしき蝶をみたという噂を聞いているのでそれも期待したが見ることができなかった。


Written by 虫林花山





by tyu-rinkazan | 2015-08-23 08:21 | ■他の昆虫 | Comments(4)

20150804 ルリボシカミキリの青とダイコクコガネの角に魅せられて

DIARY Vol.10 (678): #40, 2015 :  

センス・オブ・ワンダー Sense of Wonder
生物学者の福岡伸一氏は著書「ルリボシカミキリの青」の中でルリボシカミキリに出会った時の感激が研究者の道を志すきっかけになったと述べている。他でもない虫林も、子供の頃からルリボシカミキリに憧れ、中学生の頃に初めて出会った時の感動は今でも鮮明に覚えている。その出会いが人生の選択までも決定したとは思わないが、自然界の生物が持つ計り知れない「美しさ」、「奇妙さ」や「不思議さ」に対する驚きこそ センス・オブ・ワンダーですね。大事にしたいものです。


フェルメールの絵の中の青色は独特の色合いで知られる。
下の写真の左は有名な「青いターバンの少女」。
下の写真の右は福岡伸一氏の著書「ルリボシカミキリの青」。

フェルメールブルーはルリボシカミキリの青色かな?

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----ーーーーーーーーー フェルメールの青とルリボシカミキリの青-

-----


ルリボシカミキリを撮影した

先日、昆虫写真家の山口進氏から突然の電話が入った。
聞くと、ご自宅の庭でルリボシカミキリが発生しているとのこと。
早速、訪れてみると、庭の立木にその美しい姿を見つけた。

ルリボシカミキリは山の娘ロザリア(属名Rosalia)。
ロザリアは青い服をまとい、虫林を惑わす。

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---- ルリボシカミキリ- Rosalia batesi

-----(Yamanashi, 30/July/2015, Olympus OM-D E-M1, MZD60mm Macro


しばらくぶりで見るルリボシカミキリの青。
オリンパスのカメラは青色の発色に定評がある(オリンパスブルー)。。

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---- ルリボシカミキリ- Rosalia batesi

-----(Yamanashi, 30/July/2015, Olympus OM-D E-M1, MZD60mm Macro



ダイコクコガネ

今年は山梨県内の牧場でダイコクコガネを探している。
しかし、残念ながら僕自身はまだ見つけていない。
下の写真は知人のダイコクコガネをお借りして撮影したものです。

ダイコクコガネの魅力は「彫刻的な美」。

魚露目レンズを通して見るダイコクコガネの姿は重厚でいかつくてクール。
体全体が黒光りし、前胸背は盾のように広がり、大きなツノが飛び出ている
まるで「中生代白亜紀の恐竜トリケラトプス」のような迫力がある。

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---- ダイコクコガネとトリケラトプス-Copris ochus and Triceratops

-----(Olympus TG-3 tough, Gyorome8

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---- ダイコクコガネ-Copris ochus

-----(Olympus TG-3 tough, Gyorome8



??虫眼鏡ノート

今回はフォトジェニックな甲虫2種を掲載しました。このような昆虫は何度見てもその美しさや奇怪な形態に驚いてしまう。そんなセンス・オブ・ワンダーは昆虫を撮影しているとしばしば感じ取ることができる。しかし、見ることに慣れてしまうと、その驚きは消失し当たり前となってしまうのが残念だ。虫の写真を撮る限りセンス・オブ・ワンダーを大事にしたいと思う。

今年の夏も残り少なくなってきた。
暑さに負けずにフィールドに出たいものだ

Written by 虫林花山





by tyu-rinkazan | 2015-08-05 20:28 | ■カミキリムシ | Comments(4)

20150725 県南の散歩道:ヤマビルも屁の河童のキリシマミドリシジミ

DIARY Vol.10 (676): #38, 2015 :

エメラルドグリーンに輝くキリシマミドリシジミはゼフィルスの王様(ゼフ王)。  

最近、山梨県の某所をキリシマミドリシジミが飛ぶことを知った。そこで、蝶友のダンダラさん(小畔川日記)をお誘いして山梨県産キリシマミドリシジミにチャレンジすることにした。その場所は数週間前にも二人で下見したが、観察地点までの道にヤマビルが多い。でも、エメラルドグリーンのゼフ王に会うためならヤマビルだろうがキングコブラ(日本にいない)だろうが「屁の河童」「平気の平左衛門」なのです。
    


渓谷にて

先日の大雨の影響か渓谷の流れは、白いしぶきをあげてすこぶる豪快。

幾つかのシャッター速度を選んで水の流れを撮影。
ちなみに下の写真は1/100秒で撮影したものです。

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------------------- 渓流-Mountain torrent

--------------------(Yamanashi, 25/July/2015, Olympus OM-D MZD ED40-150mm F2.8 Pro + X1.4 Telecon (MC-14)



ゼフのようなウラギンシジミ

谷に日が差してしばらくすると、白い翅裏を点滅して大型のシジミチョウが現れた。
枝先で占有(テリトリー)行動を行い、時々他の蝶と巴卍飛翔までした。
うーむ、どうやらゼフィルスのようだ。
やっと待望のキリシマミドリシジミが出現したのかなと思い喜んでカメラを向けた。

画像再生してみると、なんとウラギンシジミ♂だった。
ウラギンシジミの夏型はまるでゼフィルスみたいだな。

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---- ウラギンシジミ-Toothed Sunbeam

-----(Yamanashi, 25/July/2015, Olympus OM-D MZD ED40-150mm F2.8 Pro + X1.4 Telecon (MC-14)



ついにキリシマミドリシジミが出現した!

気温の上昇とともにいろいろな昆虫たちが飛ぶようになった。

期待に胸を膨らませながら待機したが、キリシマミドリシジミは一向に現れてくれなかった。到着後2時間が過ぎてそろそろ限界で諦めようかなと思ったその時に、背後から緑色に輝くシジミチョウが飛び出して、やや日陰のカシの葉上に静止した。

翅裏の白さは見まごう事なきキリシマミドリシジミだった。
「待てば海路の日和あり」とはこのことだな。
山梨県産のキリシマミドリの撮影は初めてだったので嬉しい。

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---- キリシマミドリシジミ-A male of the Wonderful green hairstreak

-----(Yamanashi, 25/July/2015, Canon EOS 6D + EF300mm f/4L IS USM + X1.4 Telecon



今回の撮影では、オリンパスのED40-150mm + 1.4倍テレコン(実質420mm)とCanon のEF300mm + 1.4倍テレコン(実質420mm)で撮影した。両方とも同じ倍率(420mm)だが、前者の方が大きく見えるように感じた。

数は多くないがキリシマミドリシジミは時々飛来してくれた。
ファインダーを通してみるキリシマミドリの翅の輝きに胸が高鳴る。
さすがゼフィルスの王様だ。

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---- キリシマミドリシジミ-A male of the Wonderful green hairstreak

-----(Yamanashi, 25/July/2015, Canon EOS 6D + EF300mm f/4L IS USM + X1.4 Telecon



これまでの経験から「キリシマミドリは見ることができても撮影は困難」
下の写真はトリミングしているが、何とかまともに撮影できたなと思う。

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---- キリシマミドリシジミ♂開翅-A male of the Wonderful green hairstreak with wings opened

-----(Yamanashi, 25/July/2015, Olympus OM-D MZD ED40-150mm F2.8 Pro + X1.4 Telecon (MC-14)



一度だけ距離にして2mほどの近さの葉に静止してくれた。
慌ててカメラを向けたが、葉が邪魔して全体を見る事ができない。

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---- キリシマミドリシジミ♂開翅-A male of the Wonderful green hairstreak with wings opened

-----(Yamanashi, 25/July/2015, Olympus OM-D MZD ED40-150mm F2.8 Pro + X1.4 Telecon (MC-14)



クロシジミの産卵を撮影した

キリシマミドリシジミを撮影した後、数週間前に偶然に見つけたクロシジミの発生地に立ち寄ってみた。ここは狭い範囲(多分20m四方)にクロシジミの密度が濃い。

到着して歩き出すとほどなく新鮮なメスが現れた。

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---- クロシジミ♀-A female of the Gray-pointed Pierrot

-----(Shizuoka, 25/July/2015, Canon EOS70D, EF8-15mm f4/L Fisheye USM

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---- クロシジミ♀-A female of the Gray-pointed Pierrot

-----(Shizuoka, 25/July/2015, Canon EOS 6D + EF300mm f/4L IS USM + X1.4 Telecon



メスの裏面は通常のものの他に、明らかに白化した個体も見られた。
残念ながらスレた個体だったが、裏面は明らかに白く、翅表にも紋がある。

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---- クロシジミ♀(白化型)-A female of the Gray-pointed Pierrot

-----(Shizuoka, 25/July/2015, Canon EOS 6D + EF300mm f/4L IS USM + X1.4 Telecon



少数ではあるが、新鮮なオス個体も見る事ができた。

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---- クロシジミ♂-A male of the Gray-pointed Pierrot

-----(Shizuoka, 25/July/2015, Canon EOS 6D + EF300mm f/4L IS USM + X1.4 Telecon



ススキの葉を観察すると、所々でクロシジミの卵をみつけた。

クロシジミの産卵シーンも見てみたいなと思っていたところ、ありがたいことにダンダラさんが見つけて呼んでくれた。このメス蝶は何度も産卵してくれたので、その様子をゆっくり観察できた。

メス蝶は明らかにクロオオアリの様子をみながら産卵していた。

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---- クロシジミ♀の産卵-A female of the Gray-pointed Pierrot

-----(Shizuoka, 25/July/2015, Canon EOS 6D + EF300mm f/4L IS USM + X1.4 Telecon



??虫眼鏡ノート

山梨県内でキリシマミドリシジミが見る事が出来てとても嬉しかったです。出現するまでの待ち時間が長かったので、虫林一人だったら諦めていたかもしれません。ダンダラさんのおかげです。キリシマミドリの数は多くなかったものの比較的近くで静止してくれたので、一応まともな写真が撮影できたように思います。とにかく、キリシマミドリシジミは見る事ができても撮影するのが難しい蝶ですからね。

クロシジミの産卵シーンの撮影も初めてでした。この蝶はアリとの共生が知られていますが、この場所は蝶とアリとの関係が観察しやすい環境です。来年以降も楽しみになってきました。

Written by 虫林花山





by tyu-rinkazan | 2015-07-30 03:35 | ▣キリシマミドリシジミ | Comments(6)

20150711 山里のお寺散歩:吸い戻しするオオムラサキ

DIARY Vol.10 (672): #34, 2015 :  

梅雨のこの時期は週末になると「どんよりと雲におおわれた空」を見ながら何度も深いため息をついてきました。でも、今週末は綺麗に晴れて青空が広がりました。「青い空を忘れた哀れな虫屋」の虫林には、久々の青い空と夏の太陽が嬉しくて、眩しくて、楽しくて、思わず目から涙があふれ出てしまいます----ウソつけ!

本日(土曜日)は甲府市郊外にある「お寺」を散歩することにしました。
そのお寺の境内には樹液を出す木(クヌギやコナラなど)がありません。
にもかかわらず、オオムラサキが沢山集まるとのことです。
何ともミステリアスで不思議な話(ウルトラQ?みたい)です----心惹かれます。


オオムラサキが飛び回るお寺にて

お寺の入り口には大きな門(仁王門というらしい)がある。
門の両脇には運慶作いう立派な仁王像が収められている。
このお寺は建立後900年も経っているらしい。

門には沢山の草鞋(ワラジ)が掛けられている(下の写真)。
その草鞋は「死後の旅の安全祈願」なのだろうか?

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---- お寺の門-Temple Gate

-----(Yamanashi, 11/July/2015, Canon 70D + EF24-70mm 4L


道路から階段を少し登ると、まもなく門の周囲に大きなタテハチョウ(オオムラサキ)が何頭も旋回しながら飛び回っているのが確認できた。見たところ、お寺の庭には樹液を出すような木が無いから不思議。

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---- 飛び回るオオムラサキ- A male of the giant purple

-----(Yamanashi, 11/July/2015, Canon 70D + EF8-12mm 4L Fisheye)



草履のオオムラサキ

門にかけられた沢山の草履にオオムラサキが止まった。

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---- オオムラサキ- A male of the Giant Purple

-----(Yamanashi, 11/July/2015, Canon 70D + EF100mm 2.8L Macro, Canon 6D + EF8-12mm 4L Fisheye



境内のオオムラサキ

オオムラサキは境内の色々な場所で翅を休めた。

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---- オオムラサキ- A male of the Giant Purple

-----(Yamanashi, 11/July/2015, Canon 6D + EF100mm 2.8L Macro, Canon 70D + EF24-70mm



オオムラサキの吸い戻し

境内に静止したオオムラサキは口吻を出していた。

d0090322_2340313.jpg
---- 口吻を出すオオムラサキ- A male of the giant purple

-----(Yamanashi, 11/July/2015, Canon 70D + EF100mm 2.8L Macro



見ると口吻の先の板が部分的に濡れている。
これは「吸い戻し行動 puddling behavior」に違いない。

「吸い戻し」とはセセリチョウやタテハチョウの仲間に見られる習性で、通常はオシッコをしてそこにミネラルなどの栄養分を溶かし、それを口吻で吸い戻す行為のことをさす。今回の場合はオシッコよりも口吻から水分を出して吸い戻しているようだった。

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---- 吸い戻すオオムラサキ- A male of the giant purple

-----(Yamanashi, 11/July/2015, Canon 70D + EF100mm 2.8L Macro



??虫眼鏡ノート

d0090322_2356038.jpg本日のニュースによれば、甲府市の日中最高気温は34℃を越えたそうです。さすがに暑くて、汗を拭き拭き撮影しました。でも、「オオムラサキの吸い戻し」を見るのは初めてでしたので(セセリチョウの仲間では過去に何度も見たことがある)、喜んで撮影しました。

この古いお寺の草履や壁、地面などには、オオムラサキたちが必要とするミネラルや栄養分が多いのかもしれません。つまり、オオムラサキたちは「食事(吸い戻し)」のためにこのお寺に集まってきているのでしょう。オオムラサキがこのお寺に集まる謎が少し解けたように思いました




Written by 虫林花山





by tyu-rinkazan | 2015-07-12 23:42 | ▣オオムラサキ | Comments(14)

20150621 梅雨空の下の散歩道:黒(クロミ)+ 黒(クロツ)+ヒル

DIARY Vol.10 (667): #29, 2015 :  

梅雨の候

このところ何かと用事が入り、週末にフィールドに出ることができませんでした。動植物の活性が最も高い6月にフィールド散歩ができないのは、ウィークエンドナチュラリストを自認する虫林には耐えられません。冷や汗、動悸などの散歩中毒の禁断症状も出てくる始末です------ウソ。そこで、本日は無理やりフィールドに出ることにしました(何とも言い訳がましいね)。

天気予報は生憎の「曇り時々雨、降水確率70%」。
今回は蝶友のダンダラさん(小畔川日記と一緒なので雨も気になりません。



ハルシャギク

自然状態の河川敷をオレンジ色に染めるハルシャギクの大群落。
北米からの帰化植物だが、この光景は見事としか言いようがない。

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---- ハルシャギクの群落- Coreopsis tinctoria(Plains coreopsis)

-----(Yamanashi, 21/June/2015、Canon 6D + EF100mm Macro)



クロミドリシジミは「翅裏美人」ならぬ「翅裏美蝶」

クロミドリシジミは翅裏の赤紋が大きくて美しい。
白線も太くてはっきりしている。
尾状突起が長くて、上を向いているのもクール。

今回は、フルサイズ機(6D)を用いて撮影してみた。

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d0090322_21422559.jpg
---- クロミドリシジミ♀の翅裏-A female of the Copper Hairstreak

-----(Yamanashi, 21/June/2015、Canon 70D + EF8-12mm, Canon 6D + EF100mm Macro)



クロツバメシジミ

クロツが発生している土手に立ち寄ると、多くの個体が飛んでいた。
これまでクロツは秋の蝶と思っていた-------。

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d0090322_21435496.jpg
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---- クロツバメシジミ-The Black Cupid

-----(Yamanashi, 21/June/2015、Canon 70D + EF8-12mm, Canon 6D + EF100mm Macro)



カミキリ


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d0090322_21461725.jpg
---- ラミーカミキリ-Paraglenea fortunei

-----(Yamanashi, 21/June/2015、Canon 6D + EF100mm Macro)

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---- ホソカミキリ-Distenia gracilis glacilis

-----(Yamanashi, 21/June/2015、Canon 6D + EF100mm Macro)



その他

d0090322_21473954.jpg
---- アワフキムシ-Froghopper

-----(Yamanashi, 21/June/2015、Canon 6D + EF100mm Macro)



??虫眼鏡ノート

本日は曇り時々小雨の中、信頼できる蝶友のダンダラさんとある場所を訪れてみました。ところが、そこはヒルが多くて、気が付くと長靴の表面をヒルが這っていました(下の写真の矢印はヒル)-----ぞっとしますね。結局、小雨の中で現地到着後、周囲を観察して早々に逃げ帰ってきた次第です。虫林は「雨にも負けず」なのですが、さすがにヒルには負けてしまいました。

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ところで、今月号の「月刊むし ゼフィルス特集号」にヒサマツミドリシジミについての報文が掲載されました(ヒサマツフリークの会著)。ヒサマツミドリは「憧れの蝶」です。そんな蝶の♀の興味ある生態が次々に解明されたことは喜ばしいことだし、虫林が住む山梨県に多く棲息していることを知ってとても嬉しく思いました。ヒサマツフリークの会の今後の観察と保護対策を期待したいと思います。


Written by 虫林花山


by tyu-rinkazan | 2015-06-22 21:49 | ▣クロミドリシジミ | Comments(6)