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20151108 秋雨の散歩道:コミスジの幼虫を見つけた

DIARY Vol.10 (696): #58, 2015 :  

本日はせっかくの日曜日なのに朝から生憎の雨模様。
こんな日は家でほっこりするのも良いが、週に一度はフィールドを散歩したい。
そこで昼食後に、近くの雑木林の周りを傘を差しながら歩くことにした。



秋色(黄色〜レンガ色)に色づく葡萄棚

面白いことに、棚の色合いが微妙に異なっている。
これは葡萄の種類が異なるため-----かも知れない。

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---- A Landscape of Vineyard with Autumn Colour-- (Shikishima-cho in Yamanashi)

--------November-08/2015, Canon EOS 6D, EF100mm Macro IS USM



コミスジの幼虫を見つけた

クズの葉の一部が枯れている部分で茶色い幼虫を発見。
本日の散歩の課題にしたコミスジの幼虫にちがいない。

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------A Catterpillar of Common Glider-- (Shikishima-cho in Yamanashi)

--------November-08/2015, Canon EOS 70D, EF8-15mm FISHEYE USM


コミスジの幼虫は、背面の模様が魚の形。
とくに、後部は金魚の尾ヒレみたい。

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---- -A Catterpillar of Common Glider-- (Shikishima-cho in Yamanashi)

--------November-08/2015, Canon EOS 70D, EF8-15mm FISHEYE USM, Macro twin light MT-24EX


横から見ると波打った枯れ葉みたいだ。

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---- -A Catterpillar of Common Glider-- (Shikishima-cho in Yamanashi)

--------November-08/2015, Canon EOS 6D, EF100mm Macro IS USM, Macro twin light MT-24EX


TG-3の顕微鏡モードで深度合成。
体に細かい毛が密生しているのがわかる。

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-----A Catterpillar of Common Glider-- (Shikishima-cho in Yamanashi)

--------November-08/2015, Olympus Stylus Tough TG3


まだ緑色が残る葉でもコミスジの幼虫を見つけた。
この幼虫はうっすらと緑色を帯びている。

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-----A Catterpillar of Common Glider-- (Shikishima-cho in Yamanashi)

--------November-08/2015, Canon EOS 6D, EF100mm Macro IS USM, Olympus Stylus Tough TG-3



擬態の名人 キノカワガ

地衣類がついた斜面で偶然キノカワガを見つけた。
何度見てもすごい擬態だな。

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-----Blenina senex-- (Shikishima-cho in Yamanashi)

--------November-08/2015, Olympus Stylus Tough TG3



??虫眼鏡ノート

秋も深まり肌寒い季節になってきた。

本日は小雨模様だったので、傘を差しての散歩になった。嬉しいことにクズの葉にコミスジの幼虫を見つけることができた。コミスジの幼虫は今年の課題だった。興味深いのはまだ緑色が残る葉では幼虫も緑色を帯びていたことだった(擬態?)。擬態といえば、地衣類が付着した斜面で「擬態の名人キノカワガ」も見つけることができた。昆虫たちの擬態はいつも巧みなものだ。

今月は毎週のように出張があって落ち着かない。でも、週末の日曜日だけは何とかフィールドに出たいと思っている。このところ万歩計を持参しているが、先週、東京に滞在した時に水道橋から御茶ノ水まで歩いて、1日で2万歩を超えた。いつか1日3万歩にも挑戦したいと思っている。

Written by 虫林花山





by tyu-rinkazan | 2015-11-08 23:28 | ▣コミスジ | Comments(4)

20151017 晩秋の散歩道:ミヤマシジミ青♀、クロツバメシジミなど

DIARY Vol.10 (693): #55, 2015 :  

本日(土曜日)は晩秋の蝶たちを探して散歩した。
この時期のフィールドはとにかく気持ちが良い。


富士にはウラナミシジミがよく似合う ----???

甲府市街地と富士山が見下ろせる丘に立ち寄ってみた。

何頭ものウラナミシジミやヤマトシジミがエノコログサ(ネコジャラシ)の上に静止していた。両種とも草の上を寝ぐらにする蝶なので、ブラシのような枯れ穂はお気に入りのベッドになっているみたいだ。ちょうど雲が切れて富士山が顔を出してくれたので、蝶の背景に富士山を入れて撮影することができた。

富士には月見草がよく似合う」は太宰治の有名なフレーズ。
富士にはウラナミシジミがよく似合う」は虫林の無名なフレーズ---アホ。

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---- ウラナミシジミと富士山-A Pea Blue and Mt. Fuji

-----(Yamanashi, 17/October/2015, Canon EOS6D, EF100mm F2.8/L Macro IS USM, Macro twin light MT-24EX


逆光の蝶をシルエットにして撮影。
こちらもそれなりに雰囲気があって良いなと思う。

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---- ウラナミシジミと富士山-A Pea Blue and Mt. Fuji

-----(Yamanashi, 17/October/2015, Canon EOS6D, EF100mm F2.8/L Macro IS USM



ミヤマシジミの青♀を探して

久しぶりにミヤマシジミのポイントに立ち寄ってみた。
新鮮なメスが飛び立って、オオマツヨイグサの黄色い花に静止した。

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---- オオマツヨイグサの花で静止するミヤマシジミ♀-A female of the Reverdin's Blue on the yellow flower

-----(Yamanashi, 17/October/2015, Canon EOS6D, EF100mm F2.8/L Macro IS USM, Macro twin light MT-24EX


新鮮なミヤマシジミ♀が低い場所で開翅した。
みると、翅に青い麟粉がのって美しい。
まるで青いシャドーでお化粧したようだ。

ミヤマシジミの♀は秋になると青麟がのって美しくなる。
これは幼虫時の低温環境によるものらしいが、詳しいことは不明。

青♀の青い程度をグレード(3段階)にすると、今回のものは結構グレードが高そうだ(グレード2.5?)。
以前の青♀グレード3の記事)←ここをクリックするとジャンプ。

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---- ミヤマシジミ青♀-A female of the Reverdin's Blue with well developed blue scales

-----(Yamanashi, 17/October/2015, Canon EOS6D, EF100mm F2.8/L Macro IS USM, Macro twin light MT-24EX



クロツバメシジミ

そろそろツメレンゲの開花期なので、クロツバメシジミ(クロツ)のポイントにも寄ってみた。ここのツメレンゲ群落は他の場所よりも立派だが、数は年々減ってきているようで、株も小型化しているように思える。回復してほしいものだ。

新鮮な個体が1頭現れてくれたので撮影。

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---- ツメレンゲ群落とクロツバメシジミ-A female of the Reverdin's Blue on the yellow flower

-----(Yamanashi, 17/October/2015, Canon EOS6D, EF100mm F2.8/L Macro IS USM, Macro twin light MT-24EX



ホシホウジャクの翅を止める

ツメレンゲの花には沢山のホシホウジャクが訪れていた。

ホウジャクはホバリングしながら蜜を吸うので、良い花で待っていると次々に訪れてくれた。しかし、ホシホウジャクの翅の動きはとても速くて、自然光ではシャッター速度が2000の1でも翅が止まらない。そこで、ストロボ発光量を32分1にして撮影してみたところ何とか翅の動きを止めることができた。。

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---- 吸蜜するホシホウジャク-Macroglossum pyrrhosticta

-----(Yamanashi, 17/October/2015, Canon EOS6D, EF100mm F2.8/L Macro IS USM, Macro twin light MT-24EX



??虫眼鏡ノート

僕のフィールド散歩は、昆虫探索とその撮影が主たる目的だが、気分転換、思索、健康増進(維持?)なども大事な要素だと思っている(むしろ僕には後者の方が重要かも)。どんなに忙しくても、週1回くらいはフィールドを歩く時間がひねり出せるので(たとえ出張先でもね)、高いお金を払ってスポーツジムに行く必要は無いと思っている。最近、腕時計型の万歩計を購入したので、フィールド散歩での歩数を計測しているが、おおむね6000−7000歩だ。これでは散歩といっても「ドライブ散歩」で「歩く散歩」ではない。10000歩は超えないとね。

Written by 虫林花山





by tyu-rinkazan | 2015-10-18 20:22 | ▣ミヤマシジミ | Comments(8)

20150920 シルバーウィークの散歩道2:赤と黒(ヒガンバナと黒系アゲハなど)

DIARY Vol.10 (689): #51, 2015 :  

虫友のカオヤイさんがタイから一時帰国されました。そこで、本日(日曜日)はタイ王国のカオヤイさんタイの自然と風景)、昆虫・植物写真家の山口 進さん花と虫の地球)、けっして目がふしあなではない(むしろかなり鋭い)spaticaさんふしあな日記)たちとマイポイントで「秋のムシ撮影」を楽しむことになりました。とにかく、爽やかな秋晴れの一日を気のおけない虫仲間と時空間を共有できることはとても嬉しい。


秋景色

ちょうど収穫時期になり、黄色く色づいた稲田が目に眩しい。
連結赤とんぼが稲田の上を飛んでいたのでカメラを向けた。
アキアカネかナツアカネか確認したいけど-----野暮かな。

山口さんによれば、最近はアキアカネが減少しているらしい。

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---- 秋景色- Autumn Landscape (Red dragonfly)

-----(Yamanashi, 20/September/2015, Canon EOS6D, EF100mm F2.8/L Macro IS USM



ヒガンバナと黒系アゲハ

途中、土手を赤く色どるヒガンバナ(彼岸花)の群落を見つけた。
このヒガンバナは別名「曼珠沙華」、「死人花」「地獄花」。
お彼岸の頃に花をつけるのでこんな名前が付いたみたいだ。
少しおどろおどろしくて怖いが、ヒガンバナには罪はない。

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---- ヒガンバナ- Hurricane lily

-----(Yamanashi, 20/September/2015, Canon EOS6D, EF24-70mm F4/L IS USM


ヒガンバナの群落はどこにでもあるが、そこに蝶の姿を見ることは少ない。虫林がこの時期に訪れる林道では、ヒガンバナの赤い花に黒系アゲハ(ナガサキアゲハ、クロアゲハ、カラスアゲハ、オナガアゲハ)が次々に集まる。ちかくにミカンの木があるからだろう。

赤と黒」はスタンダールの小説のタイトル。
ヒガンバナとクロ系アゲハは自然界の「赤と黒」だね。

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---- オナガアゲハ-The Long Tail Spangle

-----(Shizuoka, 20/September/2015, Olympus OM-D E-M1, MZD40-150mm F2.8

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---- クロアゲハ-The Spangle

-----(Shizuoka, 20/September/2015, Olympus OM-D E-M1, MZD40-150mm F2.8

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---- ナガサキアゲハ-The Great Mormon

-----(Shizuoka, 20/September/2015, Olympus OM-D E-M1, MZD40-150mm F2.8



クリシギゾウムシ

クリシギゾウムシはクリの実に穴を開ける害虫だが、その長い口吻はとてもフォトジェニックだ。ここのクリは枝が低いので撮影しやすい。今回も多くの個体を観察することができた。

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---- クリシギゾウムシ-Glosbe

-----(Shizuoka, 20/September/2015, Olympus OM-D E-M1, MZD40-150mm F2.8



マエグロハネナガウンカ

時系列的に逆になってしまったが、朝、集合場所の山口 進さん宅に到着してみると何やら雰囲気がおかしい。山口さんが笑顔で「虫林さんが大好きな虫がいるよ」と声をかけてくれたので、早速、下草の葉に目をやるとそこにはヘンテコリンな虫の姿。聞くと、spaticaさんが見つけたとのこと---さすが。

姿形はアカハネナガウンカに似ているが、それよりも一回り大きくて赤くない。撮影してモニターで確認してみると、禿げ上がった頭、大きくて丸い目、象の鼻のような口吻。かなり異形のヘンテコリンな虫だ。

調べてみるとマエグロハネナガウンカらしい----同定に自信ない。

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---- マエグロハネナガウンカ-Zoraida pterophoroides

-----(Yamanashi, 20/September/2015, Olympus OM-D E-M1, MZD60mm F2.8 Macro



??虫眼鏡ノート

秋晴れの穏やかな1日を虫仲間たちと一緒に楽しめたのが嬉しい。夕方、山口さん宅ではオオクワ大好きのN君夫妻も加わり、虫談義は尽きることなく続いてしまいました。皆さんのタイの話に胸の高鳴りを禁じ得ず、タイ王国をまた訪れてみたくなります(タイ王国中毒症に罹っているのかも)。皆さん、またいつかご一緒しましょう。


Written by 虫林花山





by tyu-rinkazan | 2015-09-23 16:39 | ▣ナガサキアゲハ | Comments(8)

20150919 シルバーウィークの散歩道:高嶺のヒメオオクワガタにやっと出会えた

DIARY Vol.10 (688): #50, 2015 :  

これまで何度もヒメオオクワガタ(以下、ヒメオオ)の探索行を行ってきましたが、残念ながらまだ一度も出会えていません。虫林にとっては「憧れの虫」です。憧れの虫は出会えない(出会うことが難しい)から憧れなのですが、憧れのままで終わるのはなんとも残念です。連休初日の今日(土曜日)は、「高嶺の花」ならぬ「高嶺のヒメオオ」を探して、県内のブナ・ミズナラ帯を散歩してみることにしました。


秋の風物詩(きのこ売店)

秋になると野生のキノコを売る店が増えます。

並んでいるキノコを見るとハナイグチ、タマゴタケ、クロタケ、ハイイロシメジ、キシメジ、シモフリシメジ、コウタケ、ホウキタケなどがあるようです。とにかく、野生のキノコはそれぞれが秋の風物詩です。

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---- キノコを売る店-

-----(Yamanashi, 19/September/2015, Canon EOS 6D, EF24-70mm F4/L IS USM


とうとうヒメオオクワガタを発見!

ブナ・ミズナラが混在する林に沿った道をゆっくりと歩いた。
道路脇のヤナギの木をみていくが、そこにヒメオオの姿はない。
この場所で探し始めてから何本のヤナギの木を見ただろうか?

諦めて帰ろうとした時、高さ5mほどのヤナギの木の枝に黒い塊を見つけた。
早速、望遠レンズで撮影して確認すると交尾しているクワガタでした。
腹部が黒いのでヒメオオに違いありません。
葉が邪魔してうまく撮影できませんが、とにかくヒメオオに出会えたので満足。

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---- ヒメオオクワガタ- Dorcus montivagus montivagus

-----(Yamanashi, 19/September/2015, Olympus OM-D E-M1, MZD40-150mm F2.8


さらにこの木では手の届く範囲の枝に単独のオスが発見できました。

でも、かなり古い個体のようで、両方の触角の半分が欠損し、大顎もすり減っているようです。クワガタの触角は匂いやメスのフェロモンを感じ取るためのセンサー。これが欠損するとメスを見つけることができません。

近くで見るヒメオオの♂はとても迫力があります。

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---- ヒメオオクワガタ- Dorcus montivagus montivagus

-----(Yamanashi, 19/September/2015, Olympus OM-D E-M1, MZD40-150mm F2.8, Olympus Stylus TG-3 Tough

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---- ヒメオオクワガタ- Dorcus montivagus montivagus

-----(Yamanashi, 19/September/2015, Canon EOS 70D, EF8-15mm F4/L USM



ハスオビヒゲナガカミキリに出会った

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---- ハスオビヒゲカミキリ- Cleptometopus bimaculatus

-----(Yamanashi, 19/September/2015, Olympus OM-D E-M1, MZD60mm Macro, Stylus TG-3




??虫眼鏡ノート

d0090322_8202350.jpg性格、性質などを考慮しながら場所を決めてヒメオオを探すのはなかなか楽しいものです。今回やっと憧れのヒメオオに会えてとても嬉しく思いました。

今回の散歩の前に家で「検索入門 クワガタムシ」(黒澤良彦、岡島秀治、山口進 著)をめくってみました。このハンディなフィールド図鑑は初版(昭和63年)からすでに27年もたっていますが、内容は驚くほど豊富かつ正確。今でも古さはまったく感じられません。この本は「クワガタムシのバイブル」といわれるのがよくわかります。年号をまたぐ名著ですね。

ところで、ラグビーW杯で日本チームが南アフリカのスプリングボックスに勝利した! おめでとう!



Written by 虫林花山





by tyu-rinkazan | 2015-09-21 08:20 | ■甲虫 | Comments(6)

20150913 白露の散歩道:秋告虫(ツマグロキチョウ秋型やクリシギゾウムシなど)に会いに行く

DIARY Vol.10 (687): #49, 2015 :  

チョウの季節型には、幼虫時の気温とともに日照時間が強く関係(環境適応)。
9月の中旬という時期は、虫たちが夏型から秋型に入れ替わる移行期だ。
そろそろ僕も服を変えて、気分も変えて体型も変えて、「秋型の虫林」に変身???
今回は秋告虫たちに会いに南部に向かった。


秋型のツマグロキチョウに会う

小雨が降っていたが、数頭のツマグロキチョウが飛び出した。
みると、すでに翅はとんがり、翅裏の線状紋も明瞭だ----秋型。

秋型のツマグロキチョウは枯葉や黄変した葉で翅を休めた。
たしかにこのような場所にいる彼らはとても見つけにくい。
秋型のツマグロキチョウと枯葉や黄葉した葉の組み合わせは秋らしい。

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---- 秋型のツマグロキチョウ- The Angulated Grass Yellow, autumn type

-----(Shizuoka, 13/September/2015, Olympus OM-D E-M1, MZD50-150mm


秋型の独特の姿、すなわち翅が尖り、翅裏の線状紋が明瞭。
この時期はツマグロキチョウの秋型に秋の深まりを感じる。

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---- 秋型のツマグロキチョウ- The Angulated Grass Yellow, autumn type

-----(Shizuoka, 13/September/2015, Olympus OM-D E-M1, MZD50-150mm


まだ夏型の姿も見ることができた。
下の写真は水滴がついた葉の上で静止したツマグロキチョウ夏型。

ツマグロキチョウの夏型は翅が丸く、線状紋が不明瞭。

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---- 夏型のツマグロキチョウ- The Angulated Grass Yellow, autumn type

-----(Shizuoka, 13/September/2015, Olympus OM-D E-M1, MZD50-150mm



クリシギゾウムシ

近くの栗の木でクリシギゾウムシ♂♀を観察。

メスはお風呂に浸かるような姿で産卵し、オスはそのそばに待機している。
オスの口吻も長いが、メスの口吻はオスよりも倍以上も長い。

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---- クリシギゾウムシ-Chestnut weevil

-----(Shizuoka, 12/September/2015, Olympus OM-D E-M1, MZD60mm Macro


クリシギゾウムシ♀の長い口吻を魚露目レンズで強調してみた。

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---- クリシギゾウムシ-Chestnut weevil

-----(Shizuoka, 12/September/2015, Olympus Stylus TG3 tough, Gyorome8


TG-3の顕微鏡モードでメスの頭部を拡大した。
以前から撮影したいと思っていたが、今回やっと満足できる写真が撮れた。

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---- クリシギゾウムシ-Chestnut weevil

-----(Shizuoka, 12/September/2015, Olympus Stylus TG3 tough,



ヒガンバナと黒系アゲハ

真っ赤な色のヒガンバナに黒系アゲハが群れていた。
みたところ、ナガサキアゲハ、オナガアゲハが多い。

ヒガンバナ(彼岸花)の英名はhurricane lilyというらしい。
台風百合(hurricane lily)とは何ともクールな名前だ。
このヒガンバナには黒系アゲハが多く集まるようだ。

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---- ヒガンバナに黒系アゲハ-Sawtooth oak

-----(Shizuoka, 13/September/2015, Olympus OM-D E-M1, MZD50-150mm


吸蜜するナガサキアゲハ♂を撮影した。
雨上がりで蜜が多いのだろうか、ゆっくりと吸蜜していた。

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---- ヒガンバナに黒系アゲハ-Sawtooth oak

-----(Shizuoka, 13/September/2015, Olympus OM-D E-M1, MZD50-150mm



葛の花のウラギンシジミの幼虫

教えていただき、クズの花でウラギンシジミの幼虫を探した。
下の写真の丸で囲んだところに幼虫がいるのがわかるかな。
幼虫は花弁の色や形、大きさによく似ていると思うがどうだろう。

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---- 葛の花のウラギンシジミの幼虫-A caterpillar of Toothed Sunbeam

-----(Yamanashi, 13/September/2015, Olympus OM-D E-M1, MZD60mm Macro



ウラギンシジミの幼虫を拡大。

突起がある方が前のように見えるが、実はそちらが後ろになる。
刺激するとその突起から線香花火のような毛が出てくるらしい。

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---- 葛の花のウラギンシジミの幼虫- A caterpillar of Toothed Sunbeam

-----(Yamanashi, 13/September/2015, Olympus OM-D E-M1, MZD60mm Macro



クロコノマチョウとフクラスズメガの幼虫

ススキの葉裏に細長い幼虫を見つけた----クロコノマチョウの幼虫。
クロコノマチョウの幼虫は頭部が黒くて角(突起)がある。

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---- クロコノマチョウの幼虫-A caterpillar of the Dark Evening Brown.

-----(Yamanashi, 13/September/2015, Olympus OM-D E-M1, MZD60mm Macro


イラクサに静止するフクラスズメガの幼虫。

この幼虫は刺激すると頭部を激しく振るので驚いた。
この行動はフクラスズメの幼虫独特のものらしい。

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---- フクラスズメガの幼虫-A caterpillar of Arcte coerula

-----(Yamanashi, 13/September/2015, Olympus OM-D E-M1, MZD12mm



??虫眼鏡ノート

稲穂も色づいて、秋が日1日と深まってくるのが実感出来る季節になりました。今回は秋を告げる「秋告虫」に会いたくて、県南の県境部を中心に回ってみました。同行者は敬愛してやまない昆虫写真家の山口進さんで、ストレスフリーの気楽な散歩となりました。次週末はシルバーウィークですが、まだ行く先を決めていません。でも、虫を探すフィールド散歩ではどこに行こうか考えるのも楽しいものですね。

Written by 虫林花山





by tyu-rinkazan | 2015-09-14 19:08 | ▣ツマグロキチョウ | Comments(10)

20150905 里山の散歩道:オオクワガタ♂とアケビコノハの幼虫など

DIARY Vol.10 (686): #48, 2015 :  

今週末(土曜日)は虫友のNさんがオオクワガタ(以下オオクワ)のポイントを案内してくれることになった。オオクワガタといえば 「日本の甲虫界のスーパースター」 の名をほしいままにしている有名な虫。でも、近年は乱獲と自然破壊でその個体数が激減し、自然条件下でこの虫に会うのは容易ではない。虫林はオオクワ産地の山梨県に住んでいながらこれまでオオクワを撮影したことが無い。つまり、虫林にとってオオクワは「目の上のたんこぶ」ならぬ「目の上のオオクワ」になっているのだ。今回は是非とも-----。


里山の散歩道

春先によく訪れた谷戸。
今は夏の暑さも過ぎて、気持ちが良い散歩道だ。
この周りの雑木林には里山の昆虫が多い。

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---- 里山の散歩道-Walking path in Satoyama

-----(Yamanashi, 05/September/2015, Canon EOS 6D, EF24−70mm F4/L IS USM



台場クヌギ

オオクワは幹が肥大して怪物のような台場クヌギに棲む。
台場クヌギの表面はキノコや苔が生えて貫禄十分だ。

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---- 台場クヌギ-Sawtooth oak

-----(Yamanashi, 05/September/2015, Canon EOS 6D, EF24−70mm F4/L IS USM


台場クヌギにはしばしば空洞ができる。
そこがオオクワの棲家になるようだが、この木の空洞にはスズメバチの巣-----要注意。

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---- 台場クヌギにスズメバチの巣-Sawtooth oak

-----(Yamanashi, 05/September/2015, Canon EOS 6D, EF24−70mm F4/L IS USM



オオクワガタ

陽が西に傾き始めると、Nさんは台場クヌギの林を次々と見回った。
大きな木に登り樹洞をチェックしていたNさんから突然の声。

Nさん「オオクワがいるよ!中歯型のオスだね」
虫林「本当? やったー」
Nさん「あ! 下に落ちた」
虫林「ま、まずい。僕にはみえないよ---」
Nさん「見えてるよ。もっと前、そこそこ」
虫林「あ!いた。嬉しいな」

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---- 台場クヌギ-Sawtooth oak

-----(Yamanashi, 05/September/2015, Canon EOS 70D, EF8-15mm F4/L USM Fisheye


中歯型のオオクワガタ♂。
光量が乏しいので、ストロボ使用。

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---- オオクワガタ♂-A male of giant stag beetle

-----(Yamanashi, 05/September/2015, Canon EOS 6D, EF100mm F2.8/L IS USM Macro, Flash(+)

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---- オオクワガタ♂-A male of giant stag beetle

-----(Yamanashi, 05/September/2015, Canon EOS 70D, EF8-15mm F4/L IS USM Macro



アケビコノハの幼虫

アケビコノハといえば成虫もユニークなのだが、幼虫もなかなか面白い。

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---- アケビコノハの幼虫- The Japanese Argus

-----(Yamanashi, 23/August/2015, Canon EOS 6D, EF24-70mm F4/L IS USM



ゴマダラチョウの幼虫

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---- ゴマダラチョウの幼虫-A caterpillar of Eudocima tyrannus

-----(Yamanashi, 23/August/2015, Canon EOS 70D, EF8-12mm F4/L USM



クサカゲロウ類の幼虫

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---- クサカゲロウ類の幼虫-A caterpillar of green lacewing

-----(Yamanashi, 23/August/2015, Canon EOS 6D, EF100mm F2.8/L IS USM



??虫眼鏡ノート

ヒメオオクワガタは今年の課題。本日の午前中は高原でヒメオオクワガタを探しましたが、残念ながら見つけることができませんでした。とにかく何度かトライしてみたいと思っています。午後からはNさんの後をついてオオクワガタポイントを何箇所も回りました。さすが彼はオオクワ専門家だけあってオオクワガタの中歯型♂を見つけてくれました。中歯型とはいえ、オオクワガタはオオクワガタですね。憧れの虫にフィールドで会えて嬉しいです。Nさんに感謝。ちなみに、見つけたオオクワガタは撮影後に元の場所に戻しました。

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名残りセミ

これから秋もますます深まりフィールド散歩が楽しみですが、本来の仕事の方も忙しくなります。
でも、「人間万事が塞翁が馬」。なるようにしかならない、

Written by 虫林花山





by tyu-rinkazan | 2015-09-06 20:57 | ■甲虫 | Comments(10)

2015080 秋霖の散歩道:美麗なハンミョウと異形のエゴヒゲナガゾウムシほか

DIARY Vol.10 (685): #47, 2015 :  

週末は前線が停滞して典型的な「秋霖」になった。フィールドは晴れた時のキラキラとした輝きも良いが、曇り空の下のしっとりと水の気に満ちた空気の中での散歩も気持ちが良いものだ。まるで自然の水に疲れた心が溶けていくような気持ちになる---かな。この時期にみることができる虫たちの多くは、今年の夏をすぎた「なごり虫」。


稲穂の間に小さなセセリの姿を見つけたので虫景写真。
秋になってイチモンジセセリの数が増えてきたようだ。

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---- 稲田の秋(イチモンジセセリ)- Autumn Landscape

-----(Yamanashi, 29/August/2015, Canon EOS 6D, EF100mm F2.8/L IS USM Macro



ハンミョウ

川沿いのコンクリートの土手上に何頭もの道教え(ハンミョウ)が点々と見られた。
甲府市内でのナミハンミョウの棲息地はかなり限られるいるように思われる。

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---- ハンミョウ-Japanese tiger beetle

-----(Yamanashi, 29/August/2015, Canon EOS 70D, EF8-15mm F4/L USM FISHEYE


日本のハンミョウやタマムシの美しさは国際的にもトップクラスと思う。ハンミョウの毒々しい色彩(青い地に赤、緑、白い紋が混在)は太陽光の反射のためと言われているが、本当のところはわからないといえる。南国にも地味な色のハンミョウはいくらでもいるからね。

美しい模様の虫を美しく撮るのは簡単のようだが意外に難しいものだ。
今回はハンミョウをマクロレンズ付きのフルサイズ機で「本気撮り」した。

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---- ハンミョウ-Japanese tiger beetle

-----(Yamanashi, 29/August/2015, Canon EOS 6D, EF100mm F2.8/L IS USM Macro


ハンミョウはTiger beetleと呼ばれる肉食性昆虫。
美しいが獰猛な昆虫ハンターなのだ。
頭部を前から見るとやはり怖い顔だな。

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---- ハンミョウ-Japanese tiger beetle

-----(Yamanashi, 23/August/2015, Canon EOS 6D, EF100mm F4/L IS USM



コニワハンミョウ

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---- コニワハンミョウ-Cicindela transbaicalica japanensis

-----(Yamanashi, 23/August/2015, Canon EOS 6D, EF100mm F4/L IS USM



エゴヒゲナガゾウムシ

道路の脇に実を沢山つけたエゴノキを見つけた。
みると多くの実に小さな穴が空いているではないか。
エゴヒゲナガゾウムシの仕業に違いない。
でも、8月も終わりなので、さすがに時期的に遅すぎるかもしれない。

幸いなことに、成虫を探してみるとメスの姿を見つけた。

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---- エゴヒゲナガゾウムシ♀ -Exechesops leucopis

-----(Yamanashi, 23/August/2015, Canon EOS 6D, EF100mm F4/L IS USM

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---- 穴を開けるエゴヒゲナガゾウムシ♀ -Exechesops leucopis

-----(Yamanashi, 29/August/2015, Olympus OM-D E-M1, MZD60mm f2.8 Macro, Tough TG-3

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---- 産卵するエゴヒゲナガゾウムシ♀の顔のアップ (馬顔)-Exechesops leucopis

-----(Yamanashi, 29/August/2015, Olympus Tough TG-3, 深度合成



ウラギンシジミ

甲府市内を一望できる丘の上の展望台に立ち寄ってみた。
ウラギンシジミが草の茎に何頭も付いていた。

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---- ウラギンシジミ- Toothed Sunbeam

-----(Yamanashi, 29/August/2015, Ricoh GR-D III



??虫眼鏡ノート

今週末は今年の目標虫の一つのカワラハンミョウに会いたいと思い、広い河原を3時間ほど歩いた。でも、残念ながら見つけることができなかった。時期的なものかそれとも天候不順のためなのか理由はわからないが、もともと個体数が少ないのですでに絶滅したのかもしれない。憧れの虫は憧れのままになった。

でも、ハンミョウやコニワハンミョウはみることができ、さらに異形の虫エゴヒゲナガゾウムシもみることができたのは嬉しい。

Written by 虫林花山





by tyu-rinkazan | 2015-08-30 18:28 | ■甲虫 | Comments(6)

20150823 高山の散歩道:ベニヒカゲとシラフヒゲナガカミキリほか

DIARY Vol.10 (684): #46, 2015 :  

先日、家の棚を整理していて、以前に愛用していたリコーのGR Digital IIIを見つけた。このカメラは数年前にオリンパス TOUGH TG-3 を購入してからお蔵入りしていたのだが、昔のGRを意識した「コンパクトな黒塗りツヤ消しボディ」は今見てもやはり格好良い。どこか故障しているわけでもないので、このまま寝かしておくのはもったいない。いつもポケットに入れて普段使い用のカメラにしよう。

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---- GR-D IIIで撮影したトリカブトの花- Monkshood

-----(Yamanashi, 23/August/2015, Ricoh GR-D III



ベニヒカゲが飛ぶ草地にて

本日(日曜日)は雲が多いがなんとかもちそうだ。
そこで、ベニヒカゲに会いに八ヶ岳を散歩することにした。
1年に1度はこの蝶に会わないと落ち着かないからね。


汗をかきながらダケカンバの林を抜け針葉樹林(トウヒ)帯に入った。
立ち止まって見渡すとガレ場の草つきに小さな黒っぽい蝶の姿を見つけた。
今年もベニヒカゲに会うことができた。

ベニヒカゲは少し飛んではトウヒの幼木の枝に静止した。

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---- ベニヒカゲ-The Japanese Argus

-----(Yamanashi, 23/August/2015, Canon EOS 70D, EF8-15mm F4/L USM FISHEYE


ベニヒカゲの飛翔はあまり速くないので、飛翔写真を撮影することにした。

でも、曇っていて光量が少なめなのと、黒っぽい蝶なので林を背景にするとコントラストがつきにくい。
ハイスピードシンクロでストロボを補助光にして蝶の姿を強調してみた。

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---- 飛翔するベニヒカゲ- The Japanese Argus

-----(Yamanashi, 23/August/2015, Canon EOS 70D, EF8-15mm F4/L USM FISHEYE, ストロボ(+)


この場所にはヤツタカネアザミ以外の花はほとんどない。。
ベニヒカゲはたまにこのアザミでの吸蜜が観察できた。

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---- ヤツタカネアザミで吸蜜するベニヒカゲ- The Japanese Argus

-----(Yamanashi, 23/August/2015, Canon EOS 6D, EF100mm F4/L IS USM


ベニヒカゲの個体変異。
下の上下の写真の個体の紋をみると少し違いがあるのがわかるだろう。

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---- ベニヒカゲの紋変異- The Japanese Argus

-----(Yamanashi, 23/August/2015, Canon EOS 6D, EF100mm F4/L IS USM


正面からベニヒカゲを近接撮影。
小さなGR−D IIIにストロボ+自家製ディフューザーを用いた。

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---- ベニヒカゲ- The Japanese Argus

-----(Yamanashi, 23/August/2015, Ricoh GR-D III



ダケカンバの樹液にエルタテハ

ダケカンバの幹に何頭ものエルタテハが集まっていた。
どうやら樹液が出ているようだ。

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---- エルタテハ - The Large Comma

-----(Yamanashi, 23/August/2015, Canon EOS 6D, EF100mm F4/L IS USM



イチモンジセセリ

ここは標高が亜高山帯だが、イチモンジセセリが多い。
彼らは集団で移動の途中なのだろうか。

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---- イチモンジセセリ - The Strait Swift

-----(Yamanashi, 23/August/2015, Canon EOS 6D, EF100mm F4/L IS USM



シラフヒゲナガカミキリ

トウヒの樹幹にシラフヒゲナガカミキリのメスを見つけた。
シラフヒゲナガカミキリは高標高の針葉樹に集まる。

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---- シラフヒゲナガカミキリ-Monochamus (Monochamus) nitens

-----(Yamanashi, 23/August/2015, Canon EOS 70D, EF8-15mm F4/L USM FISHEYE



アカアシクワガタ

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---- アカアシクワガタ-Monochamus (Monochamus) nitens

-----(Yamanashi, 23/August/2015, Canon EOS 6D, EF100mm F4/L IS USM



??虫眼鏡ノート

高山蝶のベニヒカゲは毎年一度は会いたい蝶である。

そこで、数年前に見つけたベニヒカゲが多い草つきまで散歩した。ベニヒカゲの個体数は例年に比較して少ないようだったが、新鮮な個体が多くみられたのが嬉しかった。高山の草つきに独り佇み、ベニヒカゲの飛ぶ姿をみるのは何とも満ち足りた時間に想える。今回の散歩では久しぶりにGR−D IIIをポケットに入れたが、やはり使いやすいカメラだと思う。

Written by 虫林花山





by tyu-rinkazan | 2015-08-26 21:31 | ▣ベニヒカゲ | Comments(8)

20150822 蝉時雨の公園の散歩道:スミナガシとミカドミンミンに会う

DIARY Vol.10 (683): #45, 2015 :  

日本の四季(春は桜、夏は蝉時雨、秋は紅葉、冬は雪)。
そう、日本の夏は「蝉時雨」なのだ。
丘の上の公園では、「夏を惜しむ蝉時雨」が降り注いでいる。

去り行く夏を惜しみながら公園を散歩してみた。


ムクドリの群れ

最近、夕暮れ時になると「ムクドリの群れ」を見るようになった。
職場の敷地内にあるシイの小さな林が彼らのねぐらになっている。
まだ青みを残す夕空を背景に鳥の群れが空を埋める。

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---- ムクドリの群れ-A large swarm of birds in the background of dark sky.

-----(Yamanashi, 15/August/2015, Canon EOS 70D, EF8-15mm F4/L USM FISHEYE



公園の蝶

公園内のクヌギの樹液にスミナガシを見つけた。

そういえば、スミナガシには今年はまだ出会っていなかった。
思いがけないチョウとの出会いに思わず顔がほころんだ。

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---- スミナガシ -Asian Constable

-----(Yamanashi, 22/August/2015, Canon EOS 6D, EF100mm F4/L IS USM


キマダラヒカゲは通好みのチョウだと思う。
この時期には個体数が多い。

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---- サトキマダラヒカゲ - Neope goschkevitschii

-----(Yamanashi, 22/August/2015, Canon EOS 6D, EF100mm F4/L IS USM



ミンミンゼミの通常型と緑化型

ゆく夏を惜しむかのようなセミの合唱。

この公園内にもミンミンゼミの個体数は多い。
ミンミンゼミは北海道から九州に広く分布する。
個体数が多いのは圧倒的に関東地方のようだ。
この時期、関西ではクマゼミの方が多いからね。

アブラゼミとミンミンゼミの合唱は日本の夏。

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---- ミンミンゼミ-Robust Cicada (common type)

-----(Yamanashi, 2/August/2015, Canon EOS 70D, EF8-15mm F4/L USM FISHEYE


この公園には桜の古木にミンミンゼミが多いようだ。
それほど苦労せずに緑化型ミンミンゼミを見つけた。

緑化型ミンミンゼミは苔むした樹幹に保護色になる。

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---- 緑化型(ミカド型)ミンミンゼミ- Robust Cicada (Mikado type)

-----(Yamanashi, 2/August/2015, Canon EOS 70D, EF8-15mm F4/L USM FISHEYE


甲府盆地のミンミンゼミは緑化型の出現率が高い。
緑化型とは体の黒色班が消失した個体のことをいう。
この黒色班の消失程度は個体によって様々だ。
ほとんど体に黒色班が消失した個体を「ミカドミンミン」と呼ぶ。

下の写真の左が通常型、右がミカド型。
ミカド型として出したが、前胸背にちょっとだけ黒色紋が残っているね。。

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---- ミンミンゼミ- Robust Cicada (left: Common type, right: Mikado type)

-----(Yamanashi, 2/August/2015, Canon EOS 70D, EF8-15mm F4/L USM FISHEYE


こちらは完全なミカドミンミン。

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---- ミカドミンミン- Robust Cicada (Mikado type)

-----(Yamanashi, 2/August/2015, Canon EOS 70D, EF8-15mm F4/L USM FISHEYE



??虫眼鏡ノート

昨日の午後は東京で会議があり、その後の夕食会にも出たので帰宅がかなり遅くなった。この程度の出張は若い頃には苦にもならなかったが、近頃はやはり少し疲れる。寄る年波というやつかな。そこで、今回は甲府市内の公園を散歩することにした。この公園ではアカボシゴマダラらしき蝶をみたという噂を聞いているのでそれも期待したが見ることができなかった。


Written by 虫林花山





by tyu-rinkazan | 2015-08-23 08:21 | ■他の昆虫 | Comments(4)

20150804 ルリボシカミキリの青とダイコクコガネの角に魅せられて

DIARY Vol.10 (678): #40, 2015 :  

センス・オブ・ワンダー Sense of Wonder
生物学者の福岡伸一氏は著書「ルリボシカミキリの青」の中でルリボシカミキリに出会った時の感激が研究者の道を志すきっかけになったと述べている。他でもない虫林も、子供の頃からルリボシカミキリに憧れ、中学生の頃に初めて出会った時の感動は今でも鮮明に覚えている。その出会いが人生の選択までも決定したとは思わないが、自然界の生物が持つ計り知れない「美しさ」、「奇妙さ」や「不思議さ」に対する驚きこそ センス・オブ・ワンダーですね。大事にしたいものです。


フェルメールの絵の中の青色は独特の色合いで知られる。
下の写真の左は有名な「青いターバンの少女」。
下の写真の右は福岡伸一氏の著書「ルリボシカミキリの青」。

フェルメールブルーはルリボシカミキリの青色かな?

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----ーーーーーーーーー フェルメールの青とルリボシカミキリの青-

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ルリボシカミキリを撮影した

先日、昆虫写真家の山口進氏から突然の電話が入った。
聞くと、ご自宅の庭でルリボシカミキリが発生しているとのこと。
早速、訪れてみると、庭の立木にその美しい姿を見つけた。

ルリボシカミキリは山の娘ロザリア(属名Rosalia)。
ロザリアは青い服をまとい、虫林を惑わす。

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---- ルリボシカミキリ- Rosalia batesi

-----(Yamanashi, 30/July/2015, Olympus OM-D E-M1, MZD60mm Macro


しばらくぶりで見るルリボシカミキリの青。
オリンパスのカメラは青色の発色に定評がある(オリンパスブルー)。。

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---- ルリボシカミキリ- Rosalia batesi

-----(Yamanashi, 30/July/2015, Olympus OM-D E-M1, MZD60mm Macro



ダイコクコガネ

今年は山梨県内の牧場でダイコクコガネを探している。
しかし、残念ながら僕自身はまだ見つけていない。
下の写真は知人のダイコクコガネをお借りして撮影したものです。

ダイコクコガネの魅力は「彫刻的な美」。

魚露目レンズを通して見るダイコクコガネの姿は重厚でいかつくてクール。
体全体が黒光りし、前胸背は盾のように広がり、大きなツノが飛び出ている
まるで「中生代白亜紀の恐竜トリケラトプス」のような迫力がある。

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---- ダイコクコガネとトリケラトプス-Copris ochus and Triceratops

-----(Olympus TG-3 tough, Gyorome8

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---- ダイコクコガネ-Copris ochus

-----(Olympus TG-3 tough, Gyorome8



??虫眼鏡ノート

今回はフォトジェニックな甲虫2種を掲載しました。このような昆虫は何度見てもその美しさや奇怪な形態に驚いてしまう。そんなセンス・オブ・ワンダーは昆虫を撮影しているとしばしば感じ取ることができる。しかし、見ることに慣れてしまうと、その驚きは消失し当たり前となってしまうのが残念だ。虫の写真を撮る限りセンス・オブ・ワンダーを大事にしたいと思う。

今年の夏も残り少なくなってきた。
暑さに負けずにフィールドに出たいものだ

Written by 虫林花山





by tyu-rinkazan | 2015-08-05 20:28 | ■カミキリムシ | Comments(4)