NATURE DIARY

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20170820 河原の散歩道:フォトジェニックな虫(アカハネナガウンカ)に出会う

DIARY Vol.11 (753): #17, 2017 :

フォトジェニックな虫とは、その虫の写真を見る人が驚いたり、感心したり、癒されたりする虫のことだと思います。つまり、見る人の心が動く虫のことです。アカハネナガウンカという虫は、拡大してみると姿、形がユニークで、その顔にはどこか愛嬌があります。その意味では、フォトジェニックな癒し系インセクトといえるかも知れません。この虫は以前から撮影したいと思っていましたが、どこに行けば会えるのかわかりませんでした。今回は河原に近い耕作地の周りで偶然に見つけることができました。



アカハネナガウンカ

昆虫写真家の山口進さんとエゴヒゲナガゾウムシの撮影を目的として、河原に近い耕作地を訪れました。現地に到着後、辺りを見回ってみると、ススキの葉裏に翅が長いオレンジ色の虫を見つけました。アカハネナガウンカです。さらに探してみると、近くのススキの葉に多くの本種を見ることができました。この虫は以前から注目していましたが、これまでなかなか出会うことがかないませんでした。喜んで撮影したことはいうまでもありません。


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----葉裏に並ぶアカハネナガウンカ
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(August-20-2017, Shizuoka, Canon EOS M6, EF 100mm Macro F2.8 IS USM)


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----葉裏に並ぶアカハネナガウンカ
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(August-20-2017, Shizuoka, Canon EOS M6, EF 8-15mm Fisheye F3.5 USM, EF 100mm Macro F2.8 IS USM)


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----アカハネナガウンカ
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(August-20-2017, Shizuoka, Canon EOS M6, M-EF 28mm Macro F3.5 IS STM)


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----アカハネナガウンカ
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(August-20-2017, Shizuoka, Olympus Tough TG-4)



エゴヒゲナガゾウムシ

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----エゴヒゲナガゾウムシの♂♀ペア
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(August-20-2017, Shizuoka, Canon EOS M6, M-EF 28mm Macro F3.5 IS STM)



Written by 虫林花山


by tyu-rinkazan | 2017-08-28 22:41 | ■他の昆虫 | Comments(3)

20161030 秋の散歩道:尖がったクロコノマと艶やかなヤマトシジミに出会う

DIARY Vol.11 (735): #32, 2016 :

この時期はいろいろな学会や研究会でのパーティが多く、いつもカロリーオーバーになります。賢明な諸兄は「出席しても食べなければいいじゃん」と思うかもしれませんが、食い意地が張った虫林は知らず知らずのうちに食べてしまいます。というのも、10-11月は虫林にとって一年で最も食欲旺盛な時期なのです(冬眠前の熊みたい)。食べ過ぎのリセットには、スポーツジムに行って運動するよりも虫を探しながらの秋のフィールドを散歩するに限ります。

今回は地球温暖化で分布を広げたといわれているクロコノマチョウ。
そんな蝶を探して県南部から静岡県北部を歩いてみました。


クロコノマチョウ

小さな神社の孟宗竹の竹林。
直径15㎝くらいはありそうだ。
そういえば、ここは春の筍が名産だ。
迫力あるのでカメラを向けた。

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----孟宗竹
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(October-30-2016, Yamanashi, Canon EOS 7D M-II, EF100mm F2.8L IS USM)


竹林に足を踏み入れると、足元から何頭もの大きな蝶が飛び出した。
バサバサと音を立てるように飛んで、近くに静止する。
この蝶の模様は地面に溶け込んでしまうので、よく見ないと見失う。
この時期に出てくるクロコノマはすべて翅の先が尖がった秋型だ。

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----栗の上で静止するクロコノマチョウ♀
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(October-30-2016, Yamanashi, Canon EOS 5D-MIII, EF8-15mm F4/L USM Fisheye)

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----栗の上で静止するクロコノマチョウ♀
----
(October-30-2016, Yamanashi, Canon EOS 7D M-II, EF100mm F2.8L IS USM)

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----クロコノマチョウ
----
(October-30-2016, Yamanashi, Canon EOS 7D M-II, EF100mm F2.8L IS USM)



低温期型のヤマトシジミ

川のそばでたくさんのヤマトシジミに出会った。
オスもメスも美しい低温期型に衣替えしていた。
この時期のヤマトシジミたちは光り輝いている。

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----ヤマトシジミ♂
----
(October-09-2016, Yamanashi, Canon EOS 7D M-II, EF100mm F2.8L IS USM)


ヤマトシジミのメスの翅表は夏型では一様に黒色。
でも、秋型(低温期型)になると青色がのってとても美しい。
艶やかな個体を発見したので撮影した。
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----艶やかな青色がのったヤマトシジミ♀低温期型
----
(October-09-2016, Yamanashi, Canon EOS 7D M-II, EF100mm F2.8L IS USM)


秋型メスの色合いは個体によってさまざまだ。
いくつか撮影して並べてみました。
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----ヤマトシジミ♀低温期型の色彩多型
----
(October-09-2016, Yamanashi, Canon EOS 7D M-II, EF100mm F2.8L IS USM)



ナガサキアゲハ蛹

小さな物置小屋の壁に大きな蛹を見つけた。
僕は蛹には疎いが多分ナガサキアゲハの蛹かな。
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----ナガサキアゲハ蛹
----
(October-09-2016, Yamanashi, Canon EOS M3D MEF28mm Macro)


虫眼鏡ノート

週末のフィールド散歩は気分転換、健康維持に大切だとうそぶいていつも出かけてしまう。それにしても虫との出会いが難しい季節になりました。今回は県南部の小さなお宮で、運よくクロコノマチョウに会うことができました。この蝶は県南部では比較的目にすることが多いが、虫林が住む甲府市ではあまり見たことがありません(多分、棲息していると思うのだが)。虫の少ないことの時期には撮影すると嬉しい蝶です。


Written by 虫林花山


by tyu-rinkazan | 2016-11-05 19:14 | ▣ヤマトシジミ | Comments(6)

20160811 盛夏の散歩道:クロシジミの幼虫とエゴヒゲナガゾウムシ

DIARY Vol.11 (727): #23, 2016 :  

ブナの森にて

数ヶ月前にこのブナの森を訪れたときに、点在するモミの幹にオオトラカミキリ(以下オオトラ)の幼虫の食痕を見つけた。オオトラといえばスズメバチほどの大きさのトラカミキリで、昔から珍品の誉れ高い甲虫だ。そこで、今回はオオトラの成虫を狙ってこの森を再訪することにした。結論からすると、残念ながら目的のオオトラの姿は見ることができなかった。でも、大好きなブナ(山毛欅)の森の散歩は、涼しくて、フィトンチッドが豊富で、すこぶる気持ちよかった。

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ブナの巨木 Japanese beech tree
---(August-12-2016, Yamanashi, Canon EOS 5D M-III, EF8-15 f/4L USM, Speedlight 430EX)


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オオセンチコガネ Geotrupes auratus auratus
--(August-12-2016, Yamanashi, Canon EOS 5D M-III, EF8-15 f/4L USM, EOS 7D M-II, EF-S60mm f/2.8 Macro USM, Speedlight 430EX)


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ウスバカミキリ Aegosoma sinicum sinicum
--(August-12-2016, Yamanashi, Olympus Stylus TG3 Tough)




エゴヒゲナガゾウムシ

虫林が住む甲府市内でもエゴの木はたくさんあるが、どういうわけかエゴヒゲナガゾウムシの姿を見ることができない。そこで、午後からは県境部を越えて、数年前に見つけたエゴの木にエゴヒゲナガゾウムシを見に行った。このゾウムシはとても面白い顔(変な顔)でフォトジェニックな昆虫だが、撮影は意外に難しかった。

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エゴヒゲナガゾウムシ Exechesops leucopis
--(August-06-2016, Shizuoka, Canon EOS 7D M-II, EF-S 60mm f/2.8 Macro USM, Speedlight 430EX)



クロシジミ

ご一緒したY氏にクロシジミの幼虫を見つけていただいた。さすがアリ蝶の大御所だな。クロシジミの成虫(メス)もまだ2頭ほど生き残っていたが、ススキの茎にはクロオオアリとともに多数の1齢幼虫や3齢幼虫も観察することができた。

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クロシジミ The Gray-pointed Pierrot
--(August-06-2016, Shizuoka, Canon EOS 5D M-III, EF300mm f/4L IS USM, Speedlight 430EX)


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クロシジミの1齢幼虫(黄色矢印)と3齢幼虫(赤色矢印)とクロオオアリ
--(August-06-2016, Shizuoka, Canon EOS 5D M-III, EF100mm f/4L Macro IS USM, Speedlight 430EX)

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クロシジミの1齢幼虫とクロオオアリ The Gray-pointed Pierrot
--(August-06-2016, Nagano, Canon EOS 5D M-III, EF100mm f/4L Macro IS USM, Speedlight 430EX)




虫眼鏡ノート

オオトラカミキリは残念ながら見ることができなかった。オオトラカミキリは虫林にとって思い出深い昆虫なので、いつかは撮影してみたいと思います。ネバーギブアップかな。また、本命は外したものの、エゴヒゲナガゾウムシやクロシジミの幼虫など興味深い昆虫たちを撮影できたのは収穫だった。夏休みも残りわずかになりました。

Written by 虫林花山 


by tyu-rinkazan | 2016-08-14 17:58 | ▣クロシジミ | Comments(2)

20160228 県南の散歩道:河津桜にアカタテハが訪れた

DIARY Vol.11 (713): #09, 2016 :  

本日は天気が良さそうだが、ミヤマセセリにはまだ少し早そうだ。そこで、朝食後にのんびりと県南部を歩くことにした。この陽気なら越冬明けの蝶たちもかなり出ているはず。ただ、県南部には杉林が多いので、スギ花粉が気になる。毎年、この時期はクシャミ、鼻水、目のかゆみなどの症状に悩まされているからね。


身延線の土手に沿って歩いて行くと、河津桜の花を見つけた。
カンカンという踏切の音とともにちょうど身延線の普通列車がきた。

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----Kawazu cherry blossom and the train--
Walk along the railway bank of Minobu-line, I found the pinkish Kawazu-cherry (Prunus lannesiana) known as an early blooming cherry.

(February-28/2016, Shibakawa-cho in Shizuoka, Canon EOS 70D, Laowa 15mm Macro


この土手には何頭ものモンキチョウが行ったり来たりしていた。タンポポの花で吸蜜するときのみがLaowa 15mmでのシャッターチャンスになる。このレンズは電気的な接点がないので、マニュアルファオーカスはもちろんのこと、露出もマニュアルになる。

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----A male of the Eastern Pale Clouded Yellow (Colias erate) --

------- February-28/2016, Shibakawa-cho in Shizuoka
------- Canon EOS 70D, Laowa 15mm Macro


林の周りの小川の縁。
すでにフキノトウが出ていた。

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----Butterbur scapes --

------- February-28/2016, Shibakawa-cho in Shizuoka
------- Canon EOS 70D, Laowa 15mm Macro



河津桜と白梅にアカタテハ

河津桜の花の周りにタテハチョウが絡んでいた。車を降りると飛び去ったが、しばらくするとまた飛来して、花で吸蜜を始めた。OM-Dに40-150mmをつけて撮影した。このレンズにはX1.4のテレコンをつけているが、テレコンをつけていると時々オートフォーカスの不具合が起こる。

桜の花で吸蜜するアカタテハを撮影できた。

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---- A Red Adminal sucking on Kawazu cherry blossom --

------- February-28/2016, Shibakawa-cho in Shizuoka
-------Olympus OM-D E-M1, MZD40-150mm, X1.4 telecon


白梅の花にもアカタテハが訪れていた。

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---- A Red Adminal sucking on the flowers of Japanese Apricot --

------- February-28/2016, Shibakawa-cho in Shizuoka
-------Olympus OM-D E-M1, MZD40-150mm, X1.4 telecon



テングチョウ

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---- The European Beak--

------- February-28/2016, Shibakawa-cho in Shizuoka
-------Canon EOS 70D, Laowa 15mm Macro, Olympus OM-D E-M1, MZD40-150mm, X1.4 telecon



虫眼鏡ノート

この時期には梅の花が満開で、梅の花に来るチョウを狙っていた。でも、思いがけず河津桜の花でアカタテハを撮影することができた。フィールド散歩にはいつも思いがけないことが起こるものだ。来週末あたりだと甲府市内の林でもテングチョウがたくさん出てくるはずだ。もしかしてミヤマセセリがでるかも-----楽しみですね。

Written by 虫林花山


by tyu-rinkazan | 2016-02-28 22:26 | ▣アカタテハ | Comments(6)

20151128 県南の散歩道:落ち柿とクロコノマチョウ(開翅撮影)

DIARY Vol.10 (700): #63, 2015 :  

<翅を開かない蝶たち>
蝶の中には、静止時にけっして翅を開かない種類がいくつもある。
例えば、春に出現するコツバメという蝶の開翅シーンを見た人はたぶんいないだろう。
翅表に大きな橙色の紋があるベニモンカラスシジミの開翅を見た人がいるだろうか。

ひるがえって、クロコノマチョウも翅を開かない蝶のひとつだ。
これまで飛翔撮影以外に、この蝶の翅表を撮影できていない。
この蝶は翅裏が超地味だけど、翅表はそれなりに美しいのだ。
いつかクロコノマの開翅を撮影したいと思っていた。


寒い朝

本日(土曜日)の朝は今年一番の寒さになった。

こんなに寒いと生来レイジーな虫林は布団から出るのが億劫になる。
とにかく、布団から這い出て、カメラを片手にフィールドに出よう。
ということで、本日は少しでも暖かい県南部に進路をとった。

丘からは雪化粧の富士山と朝靄に包まれた市街地が一望できた。

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---- Morning mist and Mt. Fuji with snow overlooked from hill -- (Kofu-city, Yamanashi)

------- November-28/2015, Canon EOS 6D, EF100mm F2.8/L Macro IS USM


川面に湯気(水蒸気)が立ちのぼり、日陰の葉には霜のデコレーション。
自然がみせる冬の表情を撮影してみた。

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---- Steaming surface of the river and frosted Leaves-- (Nanbu-cho, Yamanashi)

------- November-28/2015, Canon EOS 6D, EF100mm F2.8L Macro IS USM



神社のウラギンシジミ

入り口に大きなイチョウの木がある小さな神社。

イチョウの葉が黄葉して美しい。いつもだとこの時期にはイチョウの葉は完全に落ちて、地面がイチョウの葉で埋め尽くされる。でも、今年は黄葉の時期(進行)がすこし遅れているようで、イチョウの木はまだ葉をつけたままだ。今年は例年よりも暖かいのかな?


神社に続く道の脇の垣根で、葉裏で休むウラギンシジミを見つけた。
ストロボを装着し、弱い補助光を用いて日中シンクロ撮影をしてみた。

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---- A Toothed Sunbeam resting under the leaf -- (Shibakawa-cho, Shizuoka)

------- November-28/2015, Canon EOS 70D, EF8-15mm F4L Fisheye USM, Speed Light 430 EX

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---- A Toothed Sunbeam resting under the leaf -- (Shibakawa-cho, Shizuoka)

-------- November-28/2015, Canon EOS 6D, EF100mm F2.8L Macro IS USM, MT-24EX Macro Twin Light



落ち柿とクロコノマチョウ

今年の柿は豊産らしく、どこでも沢山の実をつけている。
林に接した柿の木の下にはたくさんの柿の実が落ちていた(落ち柿)。
みると、落ちた柿の実は熟しすぎて(腐って?)、果肉が見えている。

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----Dropped persimmons on the ground -- (Shibakawa-cho, Shizuoka)

------- November-28/2015, Canon EOS 70D, EF8-15mm F4L Fisheye USM


しばらく見ていると、日中にもかかわらず大きなクロコノマチョウが出てきた。
大きな個体で、バタバタという羽ばたきの音まで聞こえてくるようだ。

クロコノマという蝶はとても敏感で用心深いようだ。
そっと近づいても、すぐに飛ばれてしまうことが多い。
でも、落ちた柿で吸汁している時には近接撮影が可能。
食いしん坊な蝶に違いない。

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----Dark Evening Brown-- (Shibakawa-cho, Shizuoka)

------- November-28/2015, Canon EOS 70D, EF8-15mm F4L Fisheye USM, Speed Light 430 EX


この個体は落ちた柿の近くに飛来して、翅を開閉しながら柿の実に近づいた。
そこで、開翅時にタイミングを合わせてシャッターを押してみた。
後で確認すると、うまい具合に半開翅とフル開翅した状態が撮影できていた。

これまでクロコノマの開翅は撮影したことが無かったので嬉しかった。

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----A Dark Evening Brown with the wings opened-- (Shibakawa-cho, Shizuoka)

------- November-28/2015, Canon EOS 70D, EF300mm F4L IS USM


クロコノマには明るい茶色の個体と黒っぽい個体がある。

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---- A Dark Evening Brown taking the nectar from dropped persimmon fruits -- (Shibakawa-cho, Shizuoka)

------- November-28/2015, Canon EOS 70D, EF300mm F4L IS USM



犬が寝るバス停留所

この集落のバス停の待合所には犬がのんびりと寝ていた。

人が多くていつも忙しい都会では、バス停の待合室の前に犬でも寝ていようものなら、むやみに可愛がられるか、さもなくば文句の一つも出るかもしれないな。そもそも犬の方も、車やオートバイが通り過ぎる道の脇では騒がしくてのんびりと寝ることができないだろう。ここの犬は何とも太平楽だ。

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----The rural bus stop with a sleeping dog-- (Shibakawa-cho, Shizuoka)

------- November-28/2015, Canon EOS 6D, EF24-70mm F4L IS USM



??虫眼鏡ノート

これまで、クロコノマチョウの翅表は撮影できないと思っていた。でも、虫林も拙写真を提供させていただいたフィールドガイド「日本のチョウ」(日本チョウ類保全協会編, 2012)を見てみると、クロコノマの開翅写真が載っている。よくぞ撮影したものだと感心して、ため息をつきながら見ていた。今回、虫林もなんとかクロコノマの開翅シーンが撮影できた。カメラの液晶モニターで開翅を確認した時はとても嬉しかった。

蝶の開翅を撮影することの拘りや価値など、蝶の写真を撮っていない人にはまず理解できないに違いない。マニアックと言えばマニアックだが、それが蝶撮影の楽しみでもあるよね。

ウオールストリートジャーナルによれば、「自然の中に出かけると、創造性や幸福度、集中力が上がった」という研究結果が出ているとのことだ(http://www.lifehacker.jp/2012/06/120620naturemeritte.html)。たしかに、忙しい毎日の中で、ウィークエンドだけでもフィールドをのんびりと散歩すると精神的にも肉体的にも良いように思う。これからも、できるだけ散歩しようと思っている。

Written by 虫林花山


by tyu-rinkazan | 2015-12-03 01:01 | ▣クロコノマチョウ | Comments(23)

20151101 晩秋の散歩道:柿とクロコノマチョウの里山にて

DIARY Vol.10 (695): #57, 2015 :  

本日(日曜日)は天気が良いが、朝の気温が今年一番の低さになった。
こんなに寒いと、レイジーな虫林は布団から出たくなくなる。
暁を覚えないのは春眠だけではなく秋眠もだね(一年中かも)。
昆虫・植物写真家の花虫さん花と虫の地球)と一緒に南に車を向けた。


柿の木と電車

線路の側で柿の木を撮影していた時、突然、身延線の列車がやってきた。
おっと、思わず「にわか撮り鉄(鉄道写真マニア)」になった気分で撮影。

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---- A Train of Minobu Line Running in Autumn-- (Shibakawa-cho in Shizuoka)

--------November-01/2015, Olympus Pen E-P5, MZD12mm F2.0 ED MSC



柿の木

昨年は柿の実の付きが不作だったが、今年は嬉しいことに豊作みたいだ。
たわわに実をつけた柿の木を撮影(いったいこの柿の実は何個あるのだろうか)。

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---- Persimmon Trees Heavy with Fruits-- (Shibakawa-cho in Shizuoka)

--------Olympus Pen E-P5, MZD12mm ED MSC



クロコノマチョウが出現

竹林では足元から突然、クロコノマチョウが飛び出した。

ゆっくりと歩くと次々に出てきた。かなり数が多い。
しばらくぶりで見るクロコノマは大きく感じる。
バサバサと音を立てるように飛んで地面に静止した。

相変わらず怪しい雰囲気の蝶だ。

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---- -A Dark Evening Brown in Bamboo Grove-- (Shibakawa-cho in Shizuoka)

---------Olympus Pen E-P5, MZD12mm ED MSC , Olympus Stylus TG-3


逆光では翅表の紋が出てきれいだ。

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---- -A Dark Evening Brown against the Sunshine-- (Shibakawa-cho in Shizuoka)

---------Canon EOS 6D, EF100mm Macro IS USM



ベニシジミ

青紋が発達したベニシジミの開翅。

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---- -A Small Copper Resting on the Stalk of Grass-- (Shibakawa-cho in Shizuoka)

---------Canon EOS 6D, EF100mm Macro IS USM



蜘蛛

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---- -A Spider Catching a Horsefly-- (Shibakawa-cho in Shizuoka)

---------Canon EOS6D, EF100mm F2.8/L Macro IS USM, Macro twin light MT-24EX



??虫眼鏡ノート

朝は布団から出にくい季節になったが、ウィークエンドナチュラリストを自認にている虫林は、週に一度はフィールド散歩に出ないと落ち着かない。そこで。花虫さんと相談して、県南部の里山に柿の実を見にいくことにした。今年の柿は豊作のようだが、葉が落ちていない。ちょうど中途半端な時期だったようで、柿の実の撮影はいまいちだった。でも、クロコノマがとても多い場所を見つけたのは良かった。

Written by 虫林花山





by tyu-rinkazan | 2015-11-02 01:19 | ▣クロコノマチョウ | Comments(4)

20150920 シルバーウィークの散歩道2:赤と黒(ヒガンバナと黒系アゲハなど)

DIARY Vol.10 (689): #51, 2015 :  

虫友のカオヤイさんがタイから一時帰国されました。そこで、本日(日曜日)はタイ王国のカオヤイさんタイの自然と風景)、昆虫・植物写真家の山口 進さん花と虫の地球)、けっして目がふしあなではない(むしろかなり鋭い)spaticaさんふしあな日記)たちとマイポイントで「秋のムシ撮影」を楽しむことになりました。とにかく、爽やかな秋晴れの一日を気のおけない虫仲間と時空間を共有できることはとても嬉しい。


秋景色

ちょうど収穫時期になり、黄色く色づいた稲田が目に眩しい。
連結赤とんぼが稲田の上を飛んでいたのでカメラを向けた。
アキアカネかナツアカネか確認したいけど-----野暮かな。

山口さんによれば、最近はアキアカネが減少しているらしい。

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---- 秋景色- Autumn Landscape (Red dragonfly)

-----(Yamanashi, 20/September/2015, Canon EOS6D, EF100mm F2.8/L Macro IS USM



ヒガンバナと黒系アゲハ

途中、土手を赤く色どるヒガンバナ(彼岸花)の群落を見つけた。
このヒガンバナは別名「曼珠沙華」、「死人花」「地獄花」。
お彼岸の頃に花をつけるのでこんな名前が付いたみたいだ。
少しおどろおどろしくて怖いが、ヒガンバナには罪はない。

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---- ヒガンバナ- Hurricane lily

-----(Yamanashi, 20/September/2015, Canon EOS6D, EF24-70mm F4/L IS USM


ヒガンバナの群落はどこにでもあるが、そこに蝶の姿を見ることは少ない。虫林がこの時期に訪れる林道では、ヒガンバナの赤い花に黒系アゲハ(ナガサキアゲハ、クロアゲハ、カラスアゲハ、オナガアゲハ)が次々に集まる。ちかくにミカンの木があるからだろう。

赤と黒」はスタンダールの小説のタイトル。
ヒガンバナとクロ系アゲハは自然界の「赤と黒」だね。

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---- オナガアゲハ-The Long Tail Spangle

-----(Shizuoka, 20/September/2015, Olympus OM-D E-M1, MZD40-150mm F2.8

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---- クロアゲハ-The Spangle

-----(Shizuoka, 20/September/2015, Olympus OM-D E-M1, MZD40-150mm F2.8

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---- ナガサキアゲハ-The Great Mormon

-----(Shizuoka, 20/September/2015, Olympus OM-D E-M1, MZD40-150mm F2.8



クリシギゾウムシ

クリシギゾウムシはクリの実に穴を開ける害虫だが、その長い口吻はとてもフォトジェニックだ。ここのクリは枝が低いので撮影しやすい。今回も多くの個体を観察することができた。

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---- クリシギゾウムシ-Glosbe

-----(Shizuoka, 20/September/2015, Olympus OM-D E-M1, MZD40-150mm F2.8



マエグロハネナガウンカ

時系列的に逆になってしまったが、朝、集合場所の山口 進さん宅に到着してみると何やら雰囲気がおかしい。山口さんが笑顔で「虫林さんが大好きな虫がいるよ」と声をかけてくれたので、早速、下草の葉に目をやるとそこにはヘンテコリンな虫の姿。聞くと、spaticaさんが見つけたとのこと---さすが。

姿形はアカハネナガウンカに似ているが、それよりも一回り大きくて赤くない。撮影してモニターで確認してみると、禿げ上がった頭、大きくて丸い目、象の鼻のような口吻。かなり異形のヘンテコリンな虫だ。

調べてみるとマエグロハネナガウンカらしい----同定に自信ない。

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---- マエグロハネナガウンカ-Zoraida pterophoroides

-----(Yamanashi, 20/September/2015, Olympus OM-D E-M1, MZD60mm F2.8 Macro



??虫眼鏡ノート

秋晴れの穏やかな1日を虫仲間たちと一緒に楽しめたのが嬉しい。夕方、山口さん宅ではオオクワ大好きのN君夫妻も加わり、虫談義は尽きることなく続いてしまいました。皆さんのタイの話に胸の高鳴りを禁じ得ず、タイ王国をまた訪れてみたくなります(タイ王国中毒症に罹っているのかも)。皆さん、またいつかご一緒しましょう。


Written by 虫林花山





by tyu-rinkazan | 2015-09-23 16:39 | ▣ナガサキアゲハ | Comments(8)

20150913 白露の散歩道:秋告虫(ツマグロキチョウ秋型やクリシギゾウムシなど)に会いに行く

DIARY Vol.10 (687): #49, 2015 :  

チョウの季節型には、幼虫時の気温とともに日照時間が強く関係(環境適応)。
9月の中旬という時期は、虫たちが夏型から秋型に入れ替わる移行期だ。
そろそろ僕も服を変えて、気分も変えて体型も変えて、「秋型の虫林」に変身???
今回は秋告虫たちに会いに南部に向かった。


秋型のツマグロキチョウに会う

小雨が降っていたが、数頭のツマグロキチョウが飛び出した。
みると、すでに翅はとんがり、翅裏の線状紋も明瞭だ----秋型。

秋型のツマグロキチョウは枯葉や黄変した葉で翅を休めた。
たしかにこのような場所にいる彼らはとても見つけにくい。
秋型のツマグロキチョウと枯葉や黄葉した葉の組み合わせは秋らしい。

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---- 秋型のツマグロキチョウ- The Angulated Grass Yellow, autumn type

-----(Shizuoka, 13/September/2015, Olympus OM-D E-M1, MZD50-150mm


秋型の独特の姿、すなわち翅が尖り、翅裏の線状紋が明瞭。
この時期はツマグロキチョウの秋型に秋の深まりを感じる。

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---- 秋型のツマグロキチョウ- The Angulated Grass Yellow, autumn type

-----(Shizuoka, 13/September/2015, Olympus OM-D E-M1, MZD50-150mm


まだ夏型の姿も見ることができた。
下の写真は水滴がついた葉の上で静止したツマグロキチョウ夏型。

ツマグロキチョウの夏型は翅が丸く、線状紋が不明瞭。

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---- 夏型のツマグロキチョウ- The Angulated Grass Yellow, autumn type

-----(Shizuoka, 13/September/2015, Olympus OM-D E-M1, MZD50-150mm



クリシギゾウムシ

近くの栗の木でクリシギゾウムシ♂♀を観察。

メスはお風呂に浸かるような姿で産卵し、オスはそのそばに待機している。
オスの口吻も長いが、メスの口吻はオスよりも倍以上も長い。

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---- クリシギゾウムシ-Chestnut weevil

-----(Shizuoka, 12/September/2015, Olympus OM-D E-M1, MZD60mm Macro


クリシギゾウムシ♀の長い口吻を魚露目レンズで強調してみた。

d0090322_1941375.jpg
---- クリシギゾウムシ-Chestnut weevil

-----(Shizuoka, 12/September/2015, Olympus Stylus TG3 tough, Gyorome8


TG-3の顕微鏡モードでメスの頭部を拡大した。
以前から撮影したいと思っていたが、今回やっと満足できる写真が撮れた。

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---- クリシギゾウムシ-Chestnut weevil

-----(Shizuoka, 12/September/2015, Olympus Stylus TG3 tough,



ヒガンバナと黒系アゲハ

真っ赤な色のヒガンバナに黒系アゲハが群れていた。
みたところ、ナガサキアゲハ、オナガアゲハが多い。

ヒガンバナ(彼岸花)の英名はhurricane lilyというらしい。
台風百合(hurricane lily)とは何ともクールな名前だ。
このヒガンバナには黒系アゲハが多く集まるようだ。

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---- ヒガンバナに黒系アゲハ-Sawtooth oak

-----(Shizuoka, 13/September/2015, Olympus OM-D E-M1, MZD50-150mm


吸蜜するナガサキアゲハ♂を撮影した。
雨上がりで蜜が多いのだろうか、ゆっくりと吸蜜していた。

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---- ヒガンバナに黒系アゲハ-Sawtooth oak

-----(Shizuoka, 13/September/2015, Olympus OM-D E-M1, MZD50-150mm



葛の花のウラギンシジミの幼虫

教えていただき、クズの花でウラギンシジミの幼虫を探した。
下の写真の丸で囲んだところに幼虫がいるのがわかるかな。
幼虫は花弁の色や形、大きさによく似ていると思うがどうだろう。

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---- 葛の花のウラギンシジミの幼虫-A caterpillar of Toothed Sunbeam

-----(Yamanashi, 13/September/2015, Olympus OM-D E-M1, MZD60mm Macro



ウラギンシジミの幼虫を拡大。

突起がある方が前のように見えるが、実はそちらが後ろになる。
刺激するとその突起から線香花火のような毛が出てくるらしい。

d0090322_1955246.jpg
---- 葛の花のウラギンシジミの幼虫- A caterpillar of Toothed Sunbeam

-----(Yamanashi, 13/September/2015, Olympus OM-D E-M1, MZD60mm Macro



クロコノマチョウとフクラスズメガの幼虫

ススキの葉裏に細長い幼虫を見つけた----クロコノマチョウの幼虫。
クロコノマチョウの幼虫は頭部が黒くて角(突起)がある。

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---- クロコノマチョウの幼虫-A caterpillar of the Dark Evening Brown.

-----(Yamanashi, 13/September/2015, Olympus OM-D E-M1, MZD60mm Macro


イラクサに静止するフクラスズメガの幼虫。

この幼虫は刺激すると頭部を激しく振るので驚いた。
この行動はフクラスズメの幼虫独特のものらしい。

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---- フクラスズメガの幼虫-A caterpillar of Arcte coerula

-----(Yamanashi, 13/September/2015, Olympus OM-D E-M1, MZD12mm



??虫眼鏡ノート

稲穂も色づいて、秋が日1日と深まってくるのが実感出来る季節になりました。今回は秋を告げる「秋告虫」に会いたくて、県南の県境部を中心に回ってみました。同行者は敬愛してやまない昆虫写真家の山口進さんで、ストレスフリーの気楽な散歩となりました。次週末はシルバーウィークですが、まだ行く先を決めていません。でも、虫を探すフィールド散歩ではどこに行こうか考えるのも楽しいものですね。

Written by 虫林花山





by tyu-rinkazan | 2015-09-14 19:08 | ▣ツマグロキチョウ | Comments(10)

20150804 東京の散歩道:都心のセミは眠らない

DIARY Vol.10 (679): #41, 2015 :  

先日、池袋のサンシャインシティホテルに宿泊。
部屋の窓から見る都心の夜景をiPad で撮影。

近頃はiPadのカメラもバカにできないくらい進化している。iPad air 2に装着されているiSightカメラは、800万画素(バックカメラは120万画素)の裏面照射型CMOSセンサーとF2.4の明るいレンズの組み合わせを採用し、また秒10コマの連射までできるのだから驚くしかない。

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---- 夜景-Night View

-----(Tokyo, 05/August/2015, iPad Air2


都心のセミは眠らない

夜、ホテルの横の小さな公園の前を通るとセミが鳴いていた。
すでに午後10時をまわっているというのに------。
都心では暗くなることが無いので夜でも鳴いているのだろう。

都心のセミは眠らない。

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---- 夜のセミ-A Cicada in the Night

-----(Tokyo, 05/August/2015, iPad Air2


公園内を散歩すると、羽化して間もないセミの姿が目に入った。

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---- 夜のセミ-A Cicada in the Night

-----(Tokyo, 05/August/2015, iPad Air2


次の日の朝。
アブラゼミと一緒に散歩する人を撮影。

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---- 朝のセミ-A Cicada in the Morning

-----(Tokyo, 05/August/2015, iPad Air2


わずかな面積の土の地面には沢山のセミの幼虫が出た跡があった。

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---- セミの幼虫が出た跡-Holes of the larva of a cicada

-----(Tokyo, 05/August/2015, iPad Air2


??虫眼鏡ノート

都会の夜はとても明るく、夜中でもセミたちが鳴いていた。

池袋の駅にほど近いこの場所の地面は、大部分がコンクリートかアスファルトで塗り固められていて、セミたちが生きるスペースはかなり限られているにちがい無い。この公園のわずかな土の地面は彼らにとって貴重な住処になっているのだろう。都心のセミたちはしたたかに都会の中で適応しながら生きている。

Written by 虫林花山





by tyu-rinkazan | 2015-08-07 23:59 | ■他の昆虫 | Comments(4)

20150725 県南の散歩道:ヤマビルも屁の河童のキリシマミドリシジミ

DIARY Vol.10 (676): #38, 2015 :

エメラルドグリーンに輝くキリシマミドリシジミはゼフィルスの王様(ゼフ王)。  

最近、山梨県の某所をキリシマミドリシジミが飛ぶことを知った。そこで、蝶友のダンダラさん(小畔川日記)をお誘いして山梨県産キリシマミドリシジミにチャレンジすることにした。その場所は数週間前にも二人で下見したが、観察地点までの道にヤマビルが多い。でも、エメラルドグリーンのゼフ王に会うためならヤマビルだろうがキングコブラ(日本にいない)だろうが「屁の河童」「平気の平左衛門」なのです。
    


渓谷にて

先日の大雨の影響か渓谷の流れは、白いしぶきをあげてすこぶる豪快。

幾つかのシャッター速度を選んで水の流れを撮影。
ちなみに下の写真は1/100秒で撮影したものです。

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------------------- 渓流-Mountain torrent

--------------------(Yamanashi, 25/July/2015, Olympus OM-D MZD ED40-150mm F2.8 Pro + X1.4 Telecon (MC-14)



ゼフのようなウラギンシジミ

谷に日が差してしばらくすると、白い翅裏を点滅して大型のシジミチョウが現れた。
枝先で占有(テリトリー)行動を行い、時々他の蝶と巴卍飛翔までした。
うーむ、どうやらゼフィルスのようだ。
やっと待望のキリシマミドリシジミが出現したのかなと思い喜んでカメラを向けた。

画像再生してみると、なんとウラギンシジミ♂だった。
ウラギンシジミの夏型はまるでゼフィルスみたいだな。

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---- ウラギンシジミ-Toothed Sunbeam

-----(Yamanashi, 25/July/2015, Olympus OM-D MZD ED40-150mm F2.8 Pro + X1.4 Telecon (MC-14)



ついにキリシマミドリシジミが出現した!

気温の上昇とともにいろいろな昆虫たちが飛ぶようになった。

期待に胸を膨らませながら待機したが、キリシマミドリシジミは一向に現れてくれなかった。到着後2時間が過ぎてそろそろ限界で諦めようかなと思ったその時に、背後から緑色に輝くシジミチョウが飛び出して、やや日陰のカシの葉上に静止した。

翅裏の白さは見まごう事なきキリシマミドリシジミだった。
「待てば海路の日和あり」とはこのことだな。
山梨県産のキリシマミドリの撮影は初めてだったので嬉しい。

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---- キリシマミドリシジミ-A male of the Wonderful green hairstreak

-----(Yamanashi, 25/July/2015, Canon EOS 6D + EF300mm f/4L IS USM + X1.4 Telecon



今回の撮影では、オリンパスのED40-150mm + 1.4倍テレコン(実質420mm)とCanon のEF300mm + 1.4倍テレコン(実質420mm)で撮影した。両方とも同じ倍率(420mm)だが、前者の方が大きく見えるように感じた。

数は多くないがキリシマミドリシジミは時々飛来してくれた。
ファインダーを通してみるキリシマミドリの翅の輝きに胸が高鳴る。
さすがゼフィルスの王様だ。

d0090322_3285618.jpg
---- キリシマミドリシジミ-A male of the Wonderful green hairstreak

-----(Yamanashi, 25/July/2015, Canon EOS 6D + EF300mm f/4L IS USM + X1.4 Telecon



これまでの経験から「キリシマミドリは見ることができても撮影は困難」
下の写真はトリミングしているが、何とかまともに撮影できたなと思う。

d0090322_3292431.jpg
d0090322_3294050.jpg
---- キリシマミドリシジミ♂開翅-A male of the Wonderful green hairstreak with wings opened

-----(Yamanashi, 25/July/2015, Olympus OM-D MZD ED40-150mm F2.8 Pro + X1.4 Telecon (MC-14)



一度だけ距離にして2mほどの近さの葉に静止してくれた。
慌ててカメラを向けたが、葉が邪魔して全体を見る事ができない。

d0090322_330812.jpg
---- キリシマミドリシジミ♂開翅-A male of the Wonderful green hairstreak with wings opened

-----(Yamanashi, 25/July/2015, Olympus OM-D MZD ED40-150mm F2.8 Pro + X1.4 Telecon (MC-14)



クロシジミの産卵を撮影した

キリシマミドリシジミを撮影した後、数週間前に偶然に見つけたクロシジミの発生地に立ち寄ってみた。ここは狭い範囲(多分20m四方)にクロシジミの密度が濃い。

到着して歩き出すとほどなく新鮮なメスが現れた。

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---- クロシジミ♀-A female of the Gray-pointed Pierrot

-----(Shizuoka, 25/July/2015, Canon EOS70D, EF8-15mm f4/L Fisheye USM

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---- クロシジミ♀-A female of the Gray-pointed Pierrot

-----(Shizuoka, 25/July/2015, Canon EOS 6D + EF300mm f/4L IS USM + X1.4 Telecon



メスの裏面は通常のものの他に、明らかに白化した個体も見られた。
残念ながらスレた個体だったが、裏面は明らかに白く、翅表にも紋がある。

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d0090322_332654.jpg
---- クロシジミ♀(白化型)-A female of the Gray-pointed Pierrot

-----(Shizuoka, 25/July/2015, Canon EOS 6D + EF300mm f/4L IS USM + X1.4 Telecon



少数ではあるが、新鮮なオス個体も見る事ができた。

d0090322_3323750.jpg
---- クロシジミ♂-A male of the Gray-pointed Pierrot

-----(Shizuoka, 25/July/2015, Canon EOS 6D + EF300mm f/4L IS USM + X1.4 Telecon



ススキの葉を観察すると、所々でクロシジミの卵をみつけた。

クロシジミの産卵シーンも見てみたいなと思っていたところ、ありがたいことにダンダラさんが見つけて呼んでくれた。このメス蝶は何度も産卵してくれたので、その様子をゆっくり観察できた。

メス蝶は明らかにクロオオアリの様子をみながら産卵していた。

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---- クロシジミ♀の産卵-A female of the Gray-pointed Pierrot

-----(Shizuoka, 25/July/2015, Canon EOS 6D + EF300mm f/4L IS USM + X1.4 Telecon



??虫眼鏡ノート

山梨県内でキリシマミドリシジミが見る事が出来てとても嬉しかったです。出現するまでの待ち時間が長かったので、虫林一人だったら諦めていたかもしれません。ダンダラさんのおかげです。キリシマミドリの数は多くなかったものの比較的近くで静止してくれたので、一応まともな写真が撮影できたように思います。とにかく、キリシマミドリシジミは見る事ができても撮影するのが難しい蝶ですからね。

クロシジミの産卵シーンの撮影も初めてでした。この蝶はアリとの共生が知られていますが、この場所は蝶とアリとの関係が観察しやすい環境です。来年以降も楽しみになってきました。

Written by 虫林花山





by tyu-rinkazan | 2015-07-30 03:35 | ▣キリシマミドリシジミ | Comments(6)