NATURE DIARY

tyurin.exblog.jp

タグ:China ( 20 ) タグの人気記事

20140321中国福建省福州の散歩道:道端のタイワンモンシロとキミスジ

DIARY #011 :

中国福建省の福州市を訪れた。

福州市を訪問するのはこれで3回目になるが、来るたびに近代的な街に変貌していくのが実感できる。そのスピードは驚くほど速く、まるで別の町に来たような錯覚さえ覚える。少しだけ時間をやりくりして、市民の散歩道になっている金鶏山公園を散歩した。

金鶏山公園の丘の上から見る福州の市街地は少し霞んでいた(PM2.5?)。

d0090322_21354245.jpg
----- Fujian city

---- Olympus Pen E-P5, MZD14-150mm



金鶏山公園の入り口で迎えの車を待つ間、街角の風景を少しスナップ。

太極拳を楽しむ人、物を売る女性、時代物の自転車、迷彩服を着たオジサン、大きな木の下で休む人、子供を迎えに来たお母さん等々、何でもないがどことなくホッとする光景。

d0090322_2137793.jpg
----- City landscapes of Fujian

---- Olympus Pen E-P5, MZD14-150mm




タイワンモンシロチョウ

ここ福州市の緯度は台湾とほぼ同じなので、南国のチョウとの出会いを期待して散歩したが、当初、気温が低いこともあってチョウばかりか昆虫の姿すら見ることができなかった。それでも気温が上がるとモンシロチョウの似たチョウが道路わきの黄色い花で舞っていた。

d0090322_21374521.jpg
d0090322_2138713.jpg
----- Indian Cabbage White.

---- Olympus OM-D E-M1, MZD12-40mm, MZD14-150mm




キミスジ

気温も上がらずチョウは期待できないので、早々に引き返そうかと思ったときに、キミスジが足元から飛び立ち、道路わきの石積や路面で翅を広げてくれた。こちらでは普通種のキミスジでも、異邦人の虫林には十分に興味深い。

d0090322_21384723.jpg
d0090322_21391910.jpg
----- Common Jester

---- Olympus OM-D E-M1, MZD12-40mm, MZD14-150mm



キミスジはピンク色のランタナの花でも吸蜜してくれた。
ピンクの花は集虫力が弱いように思うが熱心に吸蜜した。

d0090322_21394557.jpg
d0090322_2140772.jpg
----- Common Jester

---- Olympus Tough TG-2 + Gyorome8, OM-D EM-1, Lumix G Fisheye 8mm




Notes :

とにかく1泊2日の訪問なので、仕事の合間に公園(金鶏山公園)を少しだけ散歩したが不思議なくらいに昆虫たちの姿は無かった。中国は開発と近代化を急速に進めているが環境保護の意識はあまり高く無いように感じる。そんなことを少し思いながら市街地の金鶏山公園を散策した。

明日は広州経由でベトナムのホーチミンシティに移動する。



Nature Diary vol.9 (12): #572, 2014
Date: Mar-21 (Friday)
Place: Fuzhou in China



by tyu-rinkazan | 2014-03-26 21:41 | ● China | Comments(0)

20121209 中国福建省泉州の散歩道:お茶とアカネシロチョウ


Nature Diary vol.7(61): #486




泉州にて Quanzhou


泉州市の安渓県を案内していただいた。
安渓県は「茶都」という別称があるほどお茶の生産が盛んで、とくに「安渓鉄観音」は有名。

日本では烏龍茶(ウーロンチャ)のコマーシャルには決まって中国のシーンが出てきますので、「中国は烏龍茶」と思っている人が多いと思いますが、実際に中国で日常的に飲まれているのは「緑茶」や「ジャスミン茶」です。ちなみに、ネットで調べてみると、「烏龍茶は茶葉を摘んだ後に半発酵させたお茶で、緑茶は発酵の過程がなく、紅茶は完全に発酵させたものを乾燥させたもの」ということです。烏龍茶というのは緑茶と紅茶の中間なんですね。

とにかく、福建省まで来たからにはお茶畑に行ってみたいと思っていました。

d0090322_127224.jpg
-----棚田のような安渓県のお茶畑 .

-------Olympus OM-D E-M5, Dec-10-2012, China


安渓の茶畑は山の斜面に作られていました。
写真の左下に紅葉した葉が付いた木がありますが、これは柿の木だそうです。
茶畑は無農薬で作られているので、虫除けに柿の木を所々に植えるということでした。

d0090322_1282498.jpg
-----安渓県のお茶畑 .

-------Olympus OM-D E-M5, Dec-10-2012, China

d0090322_1291991.jpg
-----安渓県のお茶畑 .

-------Olympus OM-D E-M5, Dec-10-2012, China

d0090322_12101343.jpg
d0090322_12112293.jpg
-----お茶の収穫風景 .

-------Olympus OM-D E-M5, Dec-10-2012, China


お茶畑から帰る途中で本格的な中国茶(安渓鉄観音)を飲みました。

お茶をいれていただいた女性はその道のプロらしくて(実際、認定試験みたいなものがあるらしい)、流れるように美しい所作でお茶を出してくれました。虫林は中国茶についてあまりよく知りませんが、香り豊かな琥珀色の鉄観音茶は、何杯飲んでも飽きない味でした。

d0090322_12175776.jpg
-----安渓のお茶 .

-------Olympus OM-D E-M5, Dec-10-2012, China



アカネシロチョウ Delias pasithoe curasena

レストランに通じる小径を歩いていくと、周囲に植えられた花にシロチョウが沢山飛んでいるのを目にしました。泉州の緯度は台湾とほぼ同じとはいえこの時期ですから、チョウを見ることなど期待していませんでした-------嬉しい驚き。

飛んでいたシロチョウは見覚えがあるアカネシロチョウでした。

アカネシロチョウは3年前に福建省よりもさらに南の広西チワン族自治区南寧市内の公園で撮影したことがあります。今回はその時よりもさらに個体数が多いようでしたが、残念ながら時期的には遅いようで新鮮な個体を見ることはできませんでした。

d0090322_12121138.jpg
-----アカネシロチョウ . Delias pasithoe curasena

-------Olympus OM-D E-M5, Dec-10-2012, China

d0090322_1213116.jpg
-----アカネシロチョウ . Delias pasithoe curasena

-------Olympus OM-D E-M5, Dec-10-2012, China


ちなみにアカネシロチョウが属するDelias というグループは名の意味は「妖婦」だという。そういわれてみれば、アカネシロチョウを見ていると、少しケバい化粧をしたその道のオネーさんのようにも見えてこないでもないな。僕はチョウの妖婦にはイチコロです。

d0090322_12135830.jpg
-----アカネシロチョウ . Delias pasithoe curasena

-------Olympus OM-D E-M5, Dec-10-2012, China

d0090322_12145139.jpg
-----アカネシロチョウ . Delias pasithoe curasena

-------Olympus OM-D E-M5, Dec-10-2012, China



Afterword

泉州では以前から見てみたかった「安渓鉄観音」のホームタウンである安渓県に行くことができ、その広大なお茶畑を実際に見ることができました。さらにアカネシロチョウまで出てきてくれたのは嬉しい驚きというしかありません。福建省の泉州にくるのも大変ですが、さらに安渓県に足を伸ばす機会はなかなか無いでしょう。

でも、お茶の故郷とアカネシロチョウは僕の記憶の中でリンクしてしまいました。
これで、今回の中国行の記事は終了です。


以上、by 虫林花山




by tyu-rinkazan | 2012-12-22 12:20 | ● China | Comments(8)

20121209 中国福建省の散歩道:福州にて


Nature Diary vol.7(60): #485


中国の福建省福州市を訪れました。日中関係が尖閣諸島をめぐる領土問題で冷えこんでいるこの時期に中国に渡るのは少し心配でした。でも、幸いなことにその心配はまったくの杞憂に終わり、彼の地の大学の友人たちは以前と変わらぬ笑顔でわれわれを迎えてくれました。

友人の一人は、今の中国には貧困と富裕、民族と社会、農村と都会、個人と国家など----色々な問題があるといいます。
今はお互いに理解する努力こそが必要と思います。

d0090322_1385086.jpg
-----福州市の町並み(ドラマチックトーン) .
A landscape of Fuzhou
------Olympus OM-D, Dec-09-2012, Fuzhou, China


中国の大学では5年ごとにセレモニーを行うものらしい。このセレモニーは5のつく年より0がつく年の方がより派手だといいます。今回は大学創立75周年のセレモニーということで、より質素なはずなのですが、日本人の僕にとっては十分にど派手にみえました。

d0090322_1392221.jpg
-----大学創立75周年の垂れ幕 . The 75th anniversary of Fujian Medical University

------Olympus OM-D, Dec-09-2012, Fuzhou, China




三坊七巷 Three Lanes and Seven Alleys

三坊七巷という古い町をチョウさんにガイドしていただきました。

ここでは古い民家を改築した土産物屋や食堂がならび(観光地らしい)、その間に細い石畳の路地が規則正しく伸びています。この古い街並みの背景に新しいビルが聳え立ち、その新旧のコントラストは今の中国を象徴しているように見えました。

d0090322_1310021.jpg
-----三坊七巷の路地 .

------Olympus OM-D E-M5, Dec-09-2012, Fuzhou, China


外国の街角をぼんやりと歩いていると、時々ほっとするというかほっこりする光景に出会うことがあります。
そんな場面が撮影できるとちょっとばかり幸せな気分になることができます。

虫林にとって良いカメラとは、そんな場面を撮る勇気を与えてくれるカメラだと思います。

d0090322_13103375.jpg
-----笛を吹く人 .

-----Olympus OM-D E-M5, Dec-09-2012, Fuzhou, China

d0090322_1311646.jpg
-----スケッチする子供達と引率の先生 .

------Olympus OM-D E-M5, Dec-09-2012, Fuzhou, China

d0090322_13113357.jpg
-----柱の陰ではにかむ少年 .

------Olympus OM-D E-M5, Dec-09-2012, Fuzhou, China

d0090322_13115840.jpg
d0090322_13122311.jpg
-----古い民家 .

------Olympus OM-D E-M5, Dec-09-2012, Fuzhou, China

d0090322_1313096.jpg
-----琵琶を弾く女性 .

------Olympus OM-D E-M5, Dec-09-2012, Fuzhou, China

d0090322_13132943.jpg
-----中国のマクドナルド .

------Olympus OM-D E-M5, Dec-09-2012, Fuzhou, China



Afterword

今回の渡中も3泊4日の駆け足訪問でした。いつもと変わらず熱烈歓迎していただいて嬉しく思いましたが、それにしても、福州料理は魚介類がとても多くておいしい。でも、量が多すぎてね-----この旅行で体重が2kgぐらい増えてしまいました。あぶない、あぶない。

d0090322_1314915.jpg
盛り沢山の夕食 .



今回もオリンパスのOM-Dに14-150mmの交換レンズ1本という気軽な装備でした。この組み合わせは少し頼りない気もしないではありませんが、旅行にはとても便利でした。難点を一つ言うとすればバッテリーのもちが今ひとつかな思います。

次回の記事では福州のお隣の泉州についての記事を掲載しようと思います。

以上、by 虫林花山


by tyu-rinkazan | 2012-12-16 13:16 | ● China | Comments(4)

20110930 中国散歩:内蒙古自治区呼和浩特市にて

Nature Diary #413

内蒙古自治区の呼和浩特(フフホトHohhot)市に到着。

これまで過去4回ほど呼和浩特市を訪れた。訪れる度にこの町の発展には驚かされる。
発展は国や地域にとって大切。
けれども、発展によって失われるものもある----蒙古族の文化。

いまや、呼和浩特市には蒙古族は1割ほどしかいない。

d0090322_0185073.jpg
-----発展する市街地 (内モンゴル自治区呼和浩特市、9月30日)

.
-------Olympus E-3, ZD12-60mm, ASA400


旅に出ると、一歩外に踏み出す。
撮りたいものは目の前の世界。

撮った瞬間から過去になり、撮った瞬間からまた新しい時間が始まる。
写真は移りゆく時空の流れを止める。

d0090322_0195518.jpg
-----市街地 (内モンゴル自治区呼和浩特市、9月30日)

.
-------Olympus E-3, ZD12-60mm, ASA400

d0090322_0201359.jpg
-----三輪自動車と行き交う人々 (内モンゴル自治区呼和浩特市、9月30日)

.
-------Olympus E-3, ZD12-60mm, ASA400


世の中には人の心を優しくしてくれるものが確かに存在する。

鍵屋?のおじさんの陽気な笑顔。
タイヤを覗きこむ父とその横にしゃがんで待つ女の子。
バスがいつ来るのかと不安な様子で待つ二人の女性。

心から撮りたいと思える場面に出会った時、僕は幸せになる。
結局、写真撮影とは------自分を見つめる作業でしかない。

d0090322_0202922.jpg
-----道端でカギを作るおじさん (内モンゴル自治区呼和浩特市、9月30日)

.
-------Olympus E-3, ZD12-60mm, ASA400

d0090322_0204485.jpg
-----パンク修理を待つ親子 (内モンゴル自治区呼和浩特市、9月30日)

.
-------Olympus E-3, ZD12-60mm,ASA400

d0090322_021086.jpg
-----バスを待つ女性 (内モンゴル自治区呼和浩特市、9月30日)

.
-------Olympus E-3, ZD12-60mm, ASA400


明日(10月1日)から国慶節。
祭りのための大きな赤い風船?を運ぶ三輪自動車。

d0090322_021193.jpg
-----国慶節の飾りを運ぶ自動車 (内モンゴル自治区呼和浩特市、9月30日)

.
-------Olympus E-3, ZD12-60mm, ASA400


呼和浩特市郊外の果てしなく広がる原野。
吹き抜けるモンゴルの風が気持ちが良い。

d0090322_0213533.jpg
-----郊外の原野 (内モンゴル自治区呼和浩特市、9月30日)

.
-------Olympus E-3, ZD12-60mm, ASA400


原野の青い花を訪れた青いシジミチョウ------イダスシジミかな。同定困難。
この時期に、この場所で出会えたとは嬉しい驚きだ

d0090322_0214834.jpg
-----青いシジミチョウ (内モンゴル自治区呼和浩特市、9月30日)

.
-------Olympus E-3, ZD12-60mm, ASA400

d0090322_022155.jpg
-----青いシジミチョウ (内モンゴル自治区呼和浩特市、9月30日)

.
-------Olympus E-3, ZD12-60mm, ASA400


チョウたちは草原に咲いたわずかな花に群れている。
以前に大草原で出会ったことがあるアカオビシジミも見かけた。

d0090322_0221528.jpg
-----アカオビシジミ (内モンゴル自治区呼和浩特市、9月30日)

.
-------Olympus E-3, ZD12-60mm, ASA400


チョウセンシロチョウはここでは身近な蝶だ。
でも、旅人はその姿に目を向け撮影する。

d0090322_0223142.jpg
-----チョウセンシロチョウ (内モンゴル自治区呼和浩特市、9月30日)

.
-------Olympus E-3, ZD12-60mm, ASA400

d0090322_0224661.jpg
-----チョウセンシロチョウ (内モンゴル自治区呼和浩特市、9月30日)

.
-------Olympus E-3, ZD12-60mm, ASA400


モンキチョウ、ヒメアカタテハも見た。
モンキチョウを見ると、日本にいるような感覚にとらわれる。

d0090322_023483.jpg
-----モンキチョウ (内モンゴル自治区呼和浩特市、9月30日)

.
-------Olympus E-3, ZD12-60mm, ASA400


§ Afterword §


今回の出張は南は広東省から北は内モンゴル自治区まで、1週間で5つの大学を訪問した。以前にテレビで「○×弾丸ツアー」という番組があったが、まさに今回は「中国弾丸ツアー」だったように思う。したがって、自由になる時間など無く、ましてフィールド散歩などはほとんどできなかった。

でも、各地の友人たちに再会でき、各都市の異なる文化、風習に触れることが出来たのは嬉しい。
中国という国の大きさを改めて実感。

今回のNDで中国編は終わり。



以上、 by 虫林花山



昼中や 曇いらいらと 蝉の声(正岡子規)


by tyu-rinkazan | 2011-10-05 00:34 | Comments(10)

20110926 中国散歩:広東省広州市にて

Nature Diary #412

中華人民共和国(以下、中国)南部の広東省広州市の曁南大学(Jinan University)を訪れた。
この大学の学生は、中国以外の国に住む華僑の子息が多いという。

建物はとにかく大きい----この国は大きいものを愛し、大きいものに価値を求める。
下の写真は大学図書館で、ピンクの日傘でその大きさがわかるかな。
友人の友人である●×教授に案内された薄暗い研究室では、もくもくと実験する研究者の姿。

d0090322_123359.jpg
曁南大学の図書館(上)と研究室(下) (中国広東省広州市、9月26日)
.
Olympus E-3, ZD12-60mm, ASA400


広州市のシンボルの広州塔(タワー)から見下ろした。
電飾に飾られた街がそこにあった。

日本で節電を心がけている僕にはどうも-----。

d0090322_13860.jpg
d0090322_132355.jpg
電飾に飾られた街 (中国広東省広州市、9月26日)
.
Olympus E-3, ZD12-60mm, ASA800


好んで裏通りを歩いてみたくなる----人々の生活や人生模様が見えてくるからだ。

d0090322_133725.jpg
夜の裏通り (中国広東省広州市、9月26日)
.
Ricoh GXR, S10 24-72mm, ASA100


街をそぞろ歩いてみた。
南国広州市では陽が落ちても蒸し暑い。

d0090322_13507.jpg
d0090322_14531.jpg
夜の街角 (中国広東省広州市、9月26日)
.
Ricoh GXR, S10 24-72mm, ASA100


海鮮レストランには水槽が並ぶ。
魚以外に、ガムシやサナギなどの昆虫やカエル、ゴカイ?なども並んでいた。

広州には昆虫を食べる文化があると中国生まれの同行者が教えてくれた。

d0090322_142112.jpg
海鮮レストラン:ガムシ(下左)やサナギ(下右) (中国広東省広州市、9月26日)
.
Ricoh GXR, S10 24-72mm, ASA100


中国らしい写真を撮ってみたいと思った。

d0090322_143464.jpg
木を運ぶ人 (中国広東省広州市、9月26日)
.
Olympus E-3, ZD12-60mm, ASA400


大きな公園に案内された。
とにかく広大で木も多い、でも不思議と虫の影は薄かった。

d0090322_144616.jpg
大きな公園 (中国広東省広州市、9月26日)
.
Olympus E-3, ZD12-60mm, ASA400


小さな土産屋の脇でやっとチョウの姿を見つけた。
思わず駆け寄ってシャッターを押したところ、タテハモドキの仲間。

やはりここは南国だった。

d0090322_145830.jpg
ハイイロタテハモドキ (中国広東省広州市、9月26日)
.
Olympus E-3, ZD12-60mm, ASA400
d0090322_151464.jpg
ルリモンジャノメ (中国広東省広州市、9月26日)
.
Olympus E-3, ZD12-60mm, ASA400


§ Afterword §

今回の中国訪問は1週間で5つの都市の大学をまわる。とにかく日程的に時間がとてもタイトで、ノンビリできない。せっかく中国まで来てフィールド散歩ができないのは、虫屋の虫林にはとても残念だ。でも、仕事が目的なので、仕方がないと諦めよう。

持参したカメラは、Olympus E-3 + ZD12-60mm、Ricoh GXR + S10 24-72mmだけだ。最近はキャノンのカメラばかりを使用していたので、オリンパスの合焦世界最速コンビ(当時は)は久しぶりの出番だった。やはり、使い慣れたカメラは安心できるのが良い。


以上、 by 虫林花山





by tyu-rinkazan | 2011-10-02 01:15 | Comments(4)

2010606 中国(福建省福州市)散歩:キマダラルリツバメ

Nature Diary #0327
Date: June 06 (Sunday), 2010
Place: Fujian, China
Weather: Fine




§ Diary §

遼寧省大連市から北京経由で、福建省の省都である福州市にやってきました。
ここは緯度が台湾に近いこともあってとても暖かです(台湾の横)。



<鼓山にて>

到着したのは土曜日の夕方でしたが、次の日(日曜日)は大学も休みということで、福州市の郊外にある鼓山(コザン)を案内していただきました。

こういう公式接待では、一日中自由時間というものが無いのが難点ですが、とくに無理を言って、鼓山の散策路を2時間ほど一人で歩かせてもらうことにしました。とにかく、虫屋のはしくれでもある虫林が、こんな素晴らしい南国の福州まで来て、フィールド散歩を諦めきれるはずもありませんものね。

でも、散歩時間は2時間しかありませんので急がないと-----。

d0090322_833481.jpg
#1: 鼓山

.
A landscape of the Drum Hill
Olympus Pen EP-1, MZD17mm, ASA100
(2010-June-06, Fuzhou)




キマダラルリツバメ; Silverlines

メインロードから枝道に入って、未舗装の山道を進んでいくと、道路脇の葉の上で特徴的なトラ模様をもつシジミチョウを見つけました-----キマダラルリツバメ(キマルリ)です。

d0090322_8332286.jpg
#2: 葉上で静止するキマルリ♀

.
A female of Silverlines resting on the leaf
Olympus Pen EP-1, MZD17mm, ASA100
(2010-June-06, Kosan)



こんな遠くの国でキマルリに出会うとは何となく嬉しくなりました。この個体はとても新鮮で、特徴となる4本の尾状突起もしっかりとしていました。

d0090322_8333836.jpg
#3: 葉上で静止するキマルリ♀

.
A female of Silverlines resting on the leaf
Olympus E-3, Sigma 150mm Macro, ASA400
(2010-June-06, Kosan)

d0090322_8335371.jpg
#4: 葉上で静止するキマルリ♀

.
A female of Silverlines resting on the leaf
Olympus E-3, Sigma 150mm Macro, ASA400
(2010-June-06, Kosan)



しばらく撮影していると、葉の裏にもぐりこんだかと思うと腹部を曲げて産卵行動をはじめました。こんな時には、E-3のバリアングルモニターが威力を発揮しました。結局、そこには卵は産まれていなかったので、疑似産卵行動のようでした。

d0090322_834735.jpg
#5: 葉上で静止するキマルリ♀

.
A female pf Silverlines Pseudo-egglying under the leaf.
Olympus E-3, Sigma 150mm Macro, ASA400
(2010-June-06, Kosan)




<金鶏山公園にて>

2日後の6月8日にも少し散歩する時間ができました。そこで、宿泊しているホテルからほど近い緑が残る公園を歩いてみました。そこは、市街地の中にある丘で、丘の上からは福州の街並みが一望できました。

d0090322_8342194.jpg
#6: 公園から見た福州市街

.
A landcape of Fuzhou from the hill
Olympus EP-1, MZD17mm
(2010-June-08, Fuzhou)




この公園内にはランタナの花が多く見られましたが、どういうわけかこの花にあまりチョウが集まっていませんでした。時間がないので、花だけをポイントにして見回ってみると、崖の上に咲く花にキマルリが吸蜜していました。

d0090322_8343616.jpg
#7: ランタナの花で吸蜜するキマルリ

.
A male of Silverlines feeding on the flower of Lantana
Olympus E-3, Sigma 150mm Macro, ASA400
(2010-June-08, Fuzhou)




そこで、EP-1に17mmの組み合わせで、何とか福州市街地のビル群を入れて撮影してみました。この写真は少しだけトリミング拡大しています。

d0090322_8345018.jpg
#8: ランタナの花で吸蜜するキマルリ♂

.
A male of Silverlines feeding on the flower of Lantana
Olympus EP-1, MZD17mm, ASA100, Trimming (+)
(2010-June-08, Fuzhou)




リュックの中で眠っていた8mmレンズを思い出し、EC14 をかませての広角写真も撮影してみました。この組み合わせで撮影するのは久しぶりになりますが、やはり綺麗な写真が撮影できるようでした。

d0090322_83579.jpg
#9: ランタナの葉上で静止するキマルリ♂

.
A male of Silverlines resting on the leaf.
Olympus EP-3, ZD8mm Fisheye, EC-14, ASA400
(2010-June-08, Fuzhou)




写真はランタナの花で吸蜜しているキマルリを撮影したものですが、この個体はあまり新しく無いようで、残念なことに4本の尾状突起のうち、2本の先端が欠けていました。

d0090322_8352256.jpg
#10: ランタナの花で吸蜜するキマルリ♂

.
A male of Silverlines feeding on the flower of Lantana
Olympus EP-3, Sigma 150mm Macro, ASA400
(2010-June-08, Fuzhou)




キマルリは花に頭部を突っ込むような感じで吸蜜していました。さらに拡大してみると、その顔はなかなか可愛く、目はマダラ状の模様をしていることがわかりました。

d0090322_8353778.jpg
#11: ランタナの花で吸蜜するキマルリ♂

.
A male of Silverlines feeding on the flower of Lantana
Olympus EP-3, Sigma 150mm Macro, ASA400
(2010-June-08, Fuzhou)




**************************************************

§ Afterword §

福建省は海を挟んで台湾に面していますので、フィールドを歩いてみると、やはり多くの昆虫の姿を見ることができました。毒蛇はいるということでしたので、それなりに注意が必要ですが、あまりひどい所に立ち入らなければ大丈夫そうでした。

福州市は、街路樹などが緑が豊富で、とくにガジュマルが街路樹になっているのには驚きました。また、食事は主として海鮮料理で、我々、日本人にはとても過ごしやすい街でした。

そういえば、今年は寅(トラ)年ですので、キマルリは今年の年チョウですね。




滞在中は他にもいくつかの種類の蝶を撮影しましたが、これらはいつかの機会にお目にかけることにして、中国行きの記事はこれにてひとまず終了。




以上、 by 虫林花山




by tyu-rinkazan | 2010-06-11 08:37 | Comments(28)

2010603 中国(大連市)の街角にて:アカボシゴマダラ

Nature Diary #0326
Date: June 03 (Thursday), 2010
Place: Dalian, China
Weather: Fine




§ Diary §

1週間ほど中国に出張することになりました。

今回、訪れたのは遼寧省大連市と福建省福州市です。大連市も福州市もこれが初めての訪問ですが、とにかく仕事が主の公式訪問ですので、毎日予定がぎっしりと詰まっています。

フィールド散歩の時間をとるのは難しいが(当り前)、何とか少しでも-----。



大連市; Dalian

成田空港から中国航空China Airのヒコーキに乗り、約3時間で大連空港に到着しました。我々の乗った便は1時間30分ほど予定より遅れて到着しましたが、一足先に来ていた同僚のF教授と大連医科大学のL先生が空港の出口で出迎えてくれました。

ホテルの窓から見ると、人口600万人の大きな都市だけあってやはり高いビルが林立しています。でも、緑が残されているようなので救われるかな-----。

d0090322_10233095.jpg
#1: 午後の陽ざしを受けた大連市街

.
A landscape of Dilian
Olympus Pen EP-1, MZD17mm, ASA100
(2010-June-03, Dalian)



夕食は海に面した海鮮レストランに連れて行っていただきました。

大連は遼東半島にあって3方が海に面しています。そのため海産物が非常に豊富で、人々は海の幸を日常的に食べ、また海鮮料理専門のレストランも数多くあるようです。ここのレストランでは、入店するとまず初めに水槽の中の生きた魚やエビ、カニを選んで、それを調理してもらうというシステムをとっていました (#2a-b) ----安心。

この時期の中国では「山竹」という果物が売られていました。これは日本ではマンゴスチンと呼ばれているものですが、こちらでは安く手に入るので(1個50円ほど)、夜に果物市場(#2c)に行き買いました。手で割って白い実の部分を食べると、見かけとは裏腹にとても上品な甘みが口にひろがって美味でした(#2d)。

d0090322_10234672.jpg
#2: 大連の食事

.
Dalian foods
Olympus Pen EP-1, MZD17mm, ASA100
(2010-June-03, Dalian)



夕食後は大連市内を散歩しました。

メインロードから少し裏道に入った街角には、露店や屋台が並んでいて、人々の暮らしが鮮やかに浮き出ていました。とにかく、街角は賑やかで活気に満ちていて、喧騒さえもたくましく生きている証しのように見えました(#3a)。

露店で売られている「北京臭豆腐」をアベックが仲良く食べながら歩いていました。多分、食べているご本人たちはあまりその臭いを意識していないのでしょうが(#3b)、彼らの後ろを歩いていると漂ってくる臭いには閉口しました。

街頭将棋に興じるオジサンたちの姿は、どこか懐かしくそして微笑ましく思います (#3c)。所々で、犬料理のレストランを見かけました。多分、韓国系のレストランなのでしょう。この類のレストランを見るのは初めての経験でしたので興味がありました (#3d)。

d0090322_1024228.jpg
#3: 大連の街角風景

.
A landscape of town center
Olympus Pen EP-1, MZD17mm, ASA100
(2010-June-03, Dalian)



アカボシゴマダラ; Hestina assimilis, Red Ring Skirt

午後から2時間ほど時間がぽっかりと空いたので、近くの南山(ナンシャン)という山(丘?)をトレッキングしてみました。低い山とはいえ、日頃の運動不足が祟って登りにはひと汗かきましたが、稜線に出ると吹く風は涼しく、そこからは大連の町並みが一望できました(大連市の緯度は仙台と同じ)。

ふと、樹上をみると、アゲハのような模様の蝶がかなりのスピードで滑空していました。アゲハにしては飛ぶ速度が速すぎますし、滑空する性質もアゲハとは合いません。近くの木の梢に静止したので、足下のイバラを気にしながら近づいてみるとアカボシゴマダラでした。

d0090322_10501345.jpg
#4: 葉上のアカボシゴマダラ

.
A Red Ring Skirt perching on the leaf
Olympus E-3, Sigma 150mm Macro, ASA400
(2010-June-04, Dalian)



中国の蝶に疎い虫林には意外でしたが、このチョウは南アジアから朝鮮半島まで広く分布しますので、ここ遼東半島に棲息していてもまったく不思議はないようです。

日本では侵入生物として近年知られているチョウです。

このチョウは春型は赤い紋が出現しませんので、今回見つけた個体には、後翅に明らかな赤紋があるので夏型ということでしょうか。

d0090322_10243281.jpg
#5: アカボシゴマダラ

.
A Red Ring Skirt perching on the leaf
Olympus E-3, Sigma 150mm Macro, ASA400
(2010-June-04, Dalian)



ヒカゲチョウの1種; A sort of Tree Browns

待ち合わせの時間が押してきたので、そろそろ山を降りようとしていた時に、ふわふわと岩に絡むように飛翔するヒカゲチョウの一種を見つけた。

d0090322_10532035.jpg
#6: ヒカゲチョウの1種

.
A sort of Tree Browns resting on the stone.
Olympus E-3, Sigma 150mm Macro
(2010-June-04, Dalian)



なかなか静止しないこのヒカゲチョウの撮影に時間を費やしてしまい、撮影後は時間に追われるように、山道を駆け下って広い道路でタクシーをひろいました。

何とか集合時間に間に合うことが出来ましたのでほっとしました。

d0090322_1049202.jpg
#7: ヒカゲチョウの1種

.
A sort of Tree Browns resting on the stone.
Olympus E-3, Sigma 150mm Macro
(2010-June-04, Dalian)



**************************************************

§ Afterword §

中国の街角を歩いてみると、どこか懐かしく感じる場面が出てきます。それは昭和の時代に我々が体験し、現在では失われてしまったものかも知れません。

大連市でも何とかフィールド散歩ができ、僅か2種類ですが蝶を見つけることが出来ました。大連は緯度が仙台と同じくらいですので、吹く風が涼しく、朝晩は寒いくらいでした。基本的に昆虫の種類、個体数ともあまり多くは無さそうに見えましたが、虫林がただポイントを知らないだけなのかも知れませんね。


広大なキャンパスを誇る大連医科大学で大学院生たちに講義をして、その後一緒に写真を撮影しました。皆さんまたお会いしましょう!

d0090322_10252531.jpg
#8: 大連医科大学新キャンパスにて

.


その後、大連から福建省の福州市に移動しました。その記事は後日にアップします。


なお、宿泊したホテルでは、大連市、福州市ともにインターネットが使用可能な環境でしたが、多分、中国国内でのフィルター(規制)でも掛けられているのか、エキサイトブログへのアクセスが出来ませんでした。

以前の記事でコメントをいただいた方々には返事が遅れて申し訳ありません。




以上、 by 虫林花山




by tyu-rinkazan | 2010-06-10 10:29 | Comments(10)

20091107 続々中国南部の散歩:黄昏迫る香港のチョウ

Nature Diary #0289
Date: November 7th (Saturday), 2009
Place: Hong Kong in China
Weather:Fine



§ Diary §

土曜日(7日)は、南寧から杭州経由で正午すぎに香港に到着。

ホテルにチェックインした後、本場「飲茶」の昼食を摂った。昼食後に時計をみると、すでに午後3時をまわっているではないか----ウーム、あと数時間で陽が落ちてしまう。

なにはともあれ、「探蝶逍遥記」fanseab さんから教えて頂いたポイントに直行。

山上のトレイルに到着して周囲を見渡すと、午後の日に照らされた香港の山々が輝いていた。山々を覆う樹木は亜熱帯特有の大きな葉をもったものが多い。香港は以前(12年前まで)に自然保護の意識が高いイギリス領だったためか、自然環境の破壊も少ないようだ。

d0090322_1653030.jpg
西日に照らされた香港の樹林 (香港特別行政区香港島、11月7日)

.
A afternoon landscape from the hill top showing subtropical florae.
Olympus EP-1, ZD17mm, ASA200



ホシシジミタテハ; Zemeros flegyas flegyas

次第に弱くなっていく日の光に促されるように小道を急いで辿った。

林が切れて開けた場所に差し掛かると、陽が当たった灌木の周りでチラチラ飛んでは葉上に静止するゼフィルスくらいの大きさのチョウを見つけた。当初は撮影困難な高い場所でテリを張っていたが、しばらく待っているとうまい具合に下に降りてきてくれた。

そっと近づいてファインダーからチョウを見ると、シジミチョウではなくてタテハチョウだったので驚いた。こんな小さなタテハチョウを見るのは初めてだ。

調べてみると香港を代表するチョウの一つである ホシシジミタテハ らしい。

d0090322_16531637.jpg
葉上に静止したホシシジミタテハ (香港特別行政区香港島、11月7日)

.
A strange butterfly of Zemeros flegyas flegyas perching on the leaf with the wings semi-opened.
Olympus E-3, Sigma 150mm Macro, ASA400


道の脇の目の高さの葉上に静止したホシシジミタテハを撮影していたら、トレッカーが通り過ぎる時の音に驚いて飛び去ってしまった-----残念。まあ、土曜日はヒトが多いのが難点といえば難点だが、同じ問題は日本にもあるね。


シジミタテハというチョウの仲間は、名前が示すごとく、シジミチョウとタテハチョウの中間的特徴も持つという。つまり、シジミチョウでもなく、タテハチョウでもなく、シロチョウでもないヘンテコリンで摩訶不思議で魅力的な蝶なのだ。

d0090322_16533269.jpg
奇妙な蝶:ホシシジミタテハ (香港特別行政区香港島、11月7日)

.
Close-up view of Zemeros flegyas flegyas.
Olympus E-3, Sigma 150mm Macro, ASA400



マネアトラフシジミ; Rapala manea

道路脇の灌木の梢で、すごいスピードで飛ぶシジミチョウを見つけた。

静止したので、一応撮影して調べてみると、 マネアシジミ あるいは マネアトラフシジミ と呼ばれるシジミチョウらしいが、自信がない(自信があるわけが無い)。

葉の上で開翅したチョウ(円内)をみると、翅表全体が青いのがわかる----オスだ。

d0090322_16543738.jpg
マネアトラフシジミ (香港特別行政区香港島、11月7日)

.
Insert showing a male of Rapala manea resting on the leaf with the wings opened.
Olympus E-3, Sigma 150mm Macro, ASA400



オジロイナズマ; Euthalia phemius seitzi

d0090322_16545388.jpg
オジロイナズマ♀ (香港特別行政区香港島、11月7日)

.
A female of Euthalia phemius seitzi busking on the leaf.
Olympus E-3, Sigma 150mm Macro, ASA400



スジグロカバマダラ; Orange Tiger, Salatura genutia

歩いているとだんだん薄暗くなって、チョウが飛ぶ姿も見られなくなってしまった。こりゃあこれでジエンドかなと思い、ベンチに座ってボ~としていると、斜面の上部の林の縁でスジグロカバマダラが何頭もひらひら飛んでいた。

そこで、その斜面を登ってみると、驚いたことに10頭以上のスジグロカバマダラがふらふら飛んでいた。なるほど、この沢山のスジグロカバマダラたちは塒(ネグラ)を探しているのだ。

時間の経過とともに、スジグロカバマダラは細い枝などにぶら下がるようにして休止した。

d0090322_1655975.jpg
塒の枝に休むスジグロカバマダラ (香港特別行政区香港島、11月7日)

.
Two Orange Tigers sleeping on the branch in the evening.
Olympus E-3, Sigma 150mm Macro, ASA400

d0090322_16552480.jpg
スジグロカバマダラ (香港特別行政区香港島、11月7日)

.
Orange Tiger
Olympus E-3, Sigma 150mm Macro, ASA400

d0090322_16553735.jpg
スジグロカバマダラ (香港特別行政区香港島、11月7日)

.
Close-up view of Orange Tiger
Olympus E-3, Sigma 150mm Macro, ASA400



香港の風景; Landscapes of Hong Kong

d0090322_16554992.jpg
黄昏 (香港特別行政区香港島、11月7日)

.
Twilight time of Hong Kong
Olympus EP-1, ZD17mm, ASA200


d0090322_1656259.jpg
夜景 (香港特別行政区香港島、11月7日)

.
Night view of Hong Kong
Olympus EP-1, ZD17mm, ASA200


d0090322_16561484.jpg
水上レストラン"Jumbo" (香港特別行政区香港島、11月7日)

.
Restaurant “Jumbo”
Olympus EP-1, ZD17mm, ASA200


**************************************************

§ Afterword §

今回のフィールド散歩は数時間のみで、夕日との競争になってしまった。でも、陽が落ちても山の散歩道はとても安全で、土曜日とあって沢山の家族連れやカップルなどがいつまでも散歩を楽しんでいたのがとても優雅に見えたし印象的でもあった。

香港にはトレッキングコースが沢山あるので、いつかゆっくりと散策してみたいものである。


香港がイギリスから中国に返還され、中国の1部となってから12年も経つが、今でも中国から香港に入るには入国手続きが必要だし、欧米人の数も非常に多い、そして通貨も香港ドルのままである。虫林は返還前に1度訪れているが、その時の雰囲気とはやはり異なるものの、中国、中国という雰囲気とはかけ離れている。香港は今でも超一級の国際都市だ


これで、中国散歩は終了


なお、中国への出発直前(2日前)に、香港のポイントについて突然お尋ねしたにもかかわらず、快く情報をご教示していただいたfanseabさんに御礼申し上げます。この情報が無ければ、香港では食べて終わりでした。

-----う~、留守中に仕事がたまっているぞ~。 Never mind!




以上、 by 虫林花山


by tyu-rinkazan | 2009-11-15 16:57 | Comments(16)

20091106 続中国南部の散歩:ランタナの花に舞う妖婦たち

Nature Diary #0288
Date: November 6th (Friday), 2009
Place: Nanning in China
Weather:Fine



<夢と現実の狭間>

子供の頃、図鑑を眺めながら奇怪な形の甲虫や極彩色の南国のチョウたちに出会うことをいつも夢想していた。時は過ぎ、中国の最南部、ベトナムとの国境に近いここ南寧市の郊外の山で、美しい南国のチョウたちが飛び回る姿を実際に見ることができた。

しかし、人間の記憶とははかなくも頼りないもので、目の前で見ている光景も、やがて山が霧に包まれるように次第に忘れていくことになるのだろう。そうだ、今のうちにこのささやかな現実の断片だけでも拙ブログNature Diary (ND) に書き留めておこう。



§ Diary §

ガジュマル; Chinese banyan

青秀山では所々でガジュマルの木を見かけた。

ガジュマルという名はてっきり英名かと思っていたら、本来は沖縄の地方名らしい。この木の正式な英名は banyan という----ん! どこかで聞いた名だね。

11月とはいえ、じっとしていると汗が額からにじみ出てくる。照りつける午後の日差しを避けるために、ガジュマルの木がつくるわずかな木陰に隠れるように佇み、タオルで顔の汗を拭きながら、少し離れた場所にあるランタナやブーゲンビリアの花に飛来する南国のチョウたちを待った。ウーム、ここはやはり南国。

d0090322_2333561.jpg
ガジュマルの木陰 (広西チワン族自治区南寧市青秀山、11月6日)

.
I took some rest in the shade of this Chinese banyan tree. and watched the butterflies coming over to the flowers of Lantana.
Olympus EP-1, ZD17mm, f3.2, 1/320, ASA200



妖婦アカネシロチョウ; Red-base Jezebel, Delias pasithoe curasena

灌木の周りをヒラヒラと蛾のように飛ぶシロチョウが少し先の葉上に静止したので、あわてて駆け寄った。見ると鮮やかな赤と黄色のツートン模様の翅裏が目に飛び込んできた。

東南アジアに広く分布するカザリシロチョウの仲間のアカネシロチョウだった。

d0090322_0145375.jpg
葉上で休むアカネシロチョウ (広西チワン族自治区南寧市青秀山、11月6日)

.
A Red-base Jezebel resting on the leaf with the wings closed.
Olympus E-3, Sigma 150mm, f3.5, 1/320, EV-0.7, ASA400


カザリシロチョウの属名の Delias とは“妖婦”を表す言葉で、妖しいまでの美しさをもち、男を惑わす女性あるいは魔女を意味する。すなわち彼女(カザリシロチョウ)たちは、その美しさで純心なチョウの愛好家を惑わしてしまうのだろう。

虫林などは、この妖婦にかかればイチコロのコロだね。

d0090322_23355240.jpg
ランタナで吸蜜するアカネシロチョウ (広西チワン族自治区南寧市青秀山、11月6日)

.
A Red-base Jezebel feeding on the flowers of Lantana
Olympus EP-1


アカネシロチョウの翅表は意外に地味というかシンプルであまり面白みはない。しかし、翅裏は鮮やかな赤や黄色が配されて、悪くいえば厚化粧、良くいえばピカソの油絵でも連想するようなあでやかさがある。

このチョウは鳥があまり食べないと聞くが、真偽のほどは定かではない。

d0090322_2336720.jpg
葉上で休むアカネシロチョウ (広西チワン族自治区南寧市青秀山、11月6日)

.
Close-up view of Red-base Jezebel resting on the leaf.
Olympus E-3, Sigma 150mm, f3.5, 1/320, EV-0.7, ASA400



ベニモンシロチョウ; Delias hyporata heirte

しばらく他の場所を散策してから戻ってみると、前述のアカネシロチョウに負けず劣らず派手なシロチョウがランタナの花に吸蜜にやってきた。このチョウの色合いはアカネシロに似てなくもないが、模様は全く異なるので別種とすぐにわかる。

後で調べてみると、このチョウはベニモンシロチョウという名前で、東南アジアを中心に分布するようだ。やはりアカネシロと同様に Delias に属する 妖婦 の仲間だった。

d0090322_23582125.jpg
吸蜜するベニモンシロチョウ (広西チワン族自治区南寧市青秀山、11月6日)

.
A butterfly named Delias hyporata heirte feeding on the flowers of Lantana.
Olympus E-3, Sigma 150mm, ASA400


こちらの妖婦もチョウの愛好者を惑わす魅力を十二分に持っているようだ。写真家にとってはPhotogenicなシロチョウといえるだろう。

動きが遅いので撮影は楽だが、なかなかポーズが決まらなかった。

d0090322_23583556.jpg
ベニモンシロチョウ (広西チワン族自治区南寧市青秀山、11月6日)

.
A close-up view of Delias hyporata feeding on the flowers of Lantana.
Olympus E-3, Sigma 150mm, ASA400



リュウキュウムラサキ; Varied Eggfly, Hypolimnas bolina

リュウキュウムラサキのメスが吸蜜にやってきた。

一般的にチョウのオスとメスの数はほぼ同じかオスの方が多いのが通常だが、このリュウキュウムラサキはオスよりもメスが圧倒的に多いといわれている。メスが多ければ、オスがメスをた易く見つけることができるので楽だろうな。

d0090322_23585064.jpg
吸蜜するリュウキュウムラサキ♀ (広西チワン族自治区南寧市青秀山、11月6日)

.
A female of Varied Eggfly feeding on the flowers of Lantana.
Olympus E-3, Sigma 150mm, ASA400


少し吸蜜した後、近くの木の葉上で翅を開いて日光浴(?)を始めた。なかなかフレンドリーな個体なので、近づいて閉翅ポーズを撮影した。

リュウキュウムラサキのメスの色彩は個体変異が非常に多いことが知られている。虫林はあまり派手なものよりもこのくらいの雰囲気のある色彩が好ましいと思う。

d0090322_2359543.jpg
葉上で休むリュウキュウムラサキ♀ (広西チワン族自治区南寧市青秀山、11月6日)

.
A female of Varied Eggfly resting on the leaf with the wings opened.
Olympus E-3, Sigma 150mm, ASA400



アオスジアゲハ; Common Blue Bottlel, Graphium sarpedon

センダングサの花にアオスジアゲハが吸蜜に訪れた。

この地のアオスジアゲハは亜種になるのだろうか。色彩の違いを少し期待したが、日本で見る個体とほとんど差がないように見える。

d0090322_2359222.jpg
アオスジアゲハ (広西チワン族自治区南寧市青秀山、11月6日)

.
A Common Blue Bottlel which is not different with Japanese one in macroscopic findings feeding on the flowers.
Olympus E-3, Sigma 150mm, ASA400



ルリモンジャノメ; Elymnias hypermrestra hainana

d0090322_23593624.jpg
ルリモンジャノメ (広西チワン族自治区南寧市青秀山、11月6日)

.
A Elymnias hypermrestra hainana resting on the leaf
Olympus E-3, Sigma 150mm, ASA400



ヒメシルビアシジミ; Elymnias hypermrestra hainana

何の変哲もない草地で小型のシジミチョウを撮影した。当初はヤマトシジミかと思ったが、後で写真を見るとシルビアシジミの斑紋にそっくりだ。でも、撮影した場所にはシルビアシジミの食草であるミヤコグサなどは無かったように思う。

南国のシルビアは現在では別種になり、ヒメシルビアシジミとされている。

d0090322_23595015.jpg
ヒメシルビアシジミ (広西チワン族自治区南寧市青秀山、11月6日)

.
A small blue named Elymnias hypermrestra hainana recently recognized as a different species.
Olympus E-3, Sigma 150mm, ASA400



アカギカメムシ; Cantao ocellatus

美しい色彩のアカギカメムシの集団を葉裏で見つけた。このカメムシは奄美大島以南に分布する南国の虫なので、ここ南寧で見つけても不思議はない。

よく見るとこの木の葉には所々でこのカメムシが集まっているのがわかった。

d0090322_00389.jpg
アカギカメムシ (広西チワン族自治区南寧市青秀山、11月6日)

.
A Cantao ocellatus resting on the leaf in group.
Olympus EP-1


**************************************************

§ Afterword §

午後4時過ぎに始まるだろう夕方の吸蜜タイムまで粘ろうと思っていたが、少し疲れたので、軟弱な虫林はホテルに戻ることにした。考えてみれば、南寧は観光地としては日本で知られていないので、特別な用事でもなければ将来的に訪れることはないだろう。

でも、次回に訪れた時には、是非ともベトナムの近くの山岳地帯でゆっくりとチョウの撮影にいそしんでみたいものである。


中国最後は香港に移動した。あまり蝶は撮影できなかったが、気力があれば後日アップする。



以上、 by 虫林花山


by tyu-rinkazan | 2009-11-14 00:16 | Comments(16)

20091106 中国南部の散歩:ランタナが咲く山、ルリモンアゲハ

Nature Diary #0287
Date: November 6th (Friday), 2009
Place: Nanning in China
Weather:Fine



§ Diary §

学会の最終日は、すべてのセッションが午前中で終了し、午後からは excursion の予定。

そこで同行のK君とNa君が発表する午前中のセッションが終了後、虫林単独でフィールド散歩に出ることにした。時間的にかなりタイトなので遠い場所に行くことはできないが、とにかく近場で林があれば何とか蝶の撮影ができるだろう--------気楽。


<青秀山にて>
学会場の広西医科大学からタクシーで20分ほどの距離にある 青秀山 を訪れた。この山は山全体が公園化してかなり人の手が加わっているが、現地案内のNさんによれば、自然の亜熱帯雨林も少しは残っているとのことだった。

青秀山の入り口でタクシーから降り、バスに乗り換えて公園内の良さそうな場所で降りた(ここのバスは好きな場所でおりて、好きな場所で乗れるのでとても便利だった)。

鬱蒼とした亜熱帯林の中の長い階段を汗をかきながら登っていくと、突然目の前が開けてお寺の裏に出た。さっそく、入り口に周ってみると、このお寺は 観音禅寺 という名前で、900年前の宋の時代に建てられた由緒あるものらしい。

d0090322_22383289.jpg
観音禅寺(南寧市青秀山、11月5日)

.
A temple of Zen in Nanning.
Olympus EP-1

d0090322_22401471.jpg
観音禅寺(南寧市青秀山、11月5日)

.
A temple of Zen in Nanning.
Olympus EP-1


この寺の周りは亜熱帯雨林といえるような南国の植物が多く、奇怪な形のガジュマルの木や美しいブーゲンビリアの赤い花などが目立つ。

d0090322_22405856.jpg
ブーゲンビリアの花(青秀山、11月6日)

.
Tropical flower “Bougainvillea”
Olympus EP-1



ツマベニチョウ; Great Orange

大きなブーゲンビリアの花を見上げていると、しばしばツマベニチョウが樹上に飛来した。

しかし、彼らは 韋駄天 のような速さで飛びまわるだけで、決して花に立ち寄って吸蜜することはなかった。すでにお昼近くなので、花で吸蜜するよりも探雌飛翔あるいは別のことに興味が移ってしまったのかもしれない。

この素晴らしい Great Orange が目の前に何度も飛んでくれば、虫林の心臓は高鳴り、血圧が上昇し、髪の毛が逆立ってしまう。何とか撮影したいと思い、満開のブーゲンビリアの花の前でしばらく粘ってはみたが無駄だった。

飛来しては飛び去る彼らをただただ見上げていた------。

d0090322_22411522.jpg
ツマベニチョウ Great Orange
.
何度もブーゲンビリアの花上に飛来するが、吸蜜すること無飛び去った (青秀山、11月6日)

.
A Great Orange flying over the flower of Bougainvillea
Olympus E-3, Sigma 150mm, ASA400



ルリモンアゲハ; Paris Peacock、Papilio paris

大きなブーゲンビリアの傍で運良く満開のランタナの花を見つけた。注意深く探してみると小規模ながらもランタナの群落が他にも数か所あったので、ブーゲンビリアとランタナの群落を交互に見まわりながら蝶が飛来するのを待ってみた。

待つこと15分、突然、後翅表面の大きな青紋を点滅させながらルリモンアゲハが訪れてくれた。今回、ルリモンアゲハを撮影したかったので、心の中で小さくガッツポーズ。

d0090322_22413223.jpg
ルリモンアゲハ Paris Peacock
.
青い紋を点滅させて美しいルリモンアゲハが吸蜜に訪れてくれた (南寧市青秀山、11月6日)

.
A Paris Peacock feeding on the flowers of Lantana
Olympus E-3, Sigma 150mm, ASA400


ルリモンアゲハは東南アジアに広く分布する種類のようであるが、地域によりその斑紋や色に違い(地域変異)があることが知られている。

以前に台湾で撮影した個体は、今回のものと比較して紋の形や色が異なるようにみえる (台湾産は後翅表面の紋がここのものよりも緑っぽいかな?)(NDの台湾の記事にジャンプ)。

d0090322_22414512.jpg
ランタナの花で吸蜜するルリモンアゲハ(南寧市青秀山、11月6日)

.
A Paris Peacock feeding on the flowers of Lantana
Olympus E-3, Sigma 150mm, ASA400


ランタナの花は蝶(とくにアゲハ類)が好んで集まるのだ(以前に訪れた南米でもペナン島でも、南インドでもこの花を見つけて良い思いをしている)。そういえば、ランタナはもともと南米や南欧州が原産らしいが、東南アジアでも雑草化して分布を広げているらしい。

d0090322_22415980.jpg
ランタナの花で吸蜜するルリモンアゲハ(南寧市青秀山、11月6日)

.
A Paris Peacock feeding on the flowers of Lantana
Olympus E-3, Sigma 150mm, ASA400


ルリモンアゲハの裏面を見るとまさしくカラスアゲハとそっくりさんだ。ルリモンアゲハとカラスアゲハが同じ仲間であることが良く分かる。

d0090322_22421294.jpg
ランタナの花で吸蜜するルリモンアゲハ(南寧市青秀山、11月6日)

.
A Paris Peacock feeding on the flowers of Lantana
Olympus E-3, Sigma 150mm, ASA400


吸蜜するルリモンアゲハの拡大写真を撮影してみた。

d0090322_22422536.jpg
ランタナの花で吸蜜するルリモンアゲハ(南寧市青秀山、11月6日)

.
A Paris Peacock feeding on the flowers of Lantana
Olympus E-3, Sigma 150mm, ASA400


翅を完全に開くのは難しいので、吸蜜して翅を開いた瞬間をねらってシャッターを切った。翅表の両面がうまく撮影できたのはこの1枚だけだ。

d0090322_22423717.jpg
ランタナの花で吸蜜するルリモンアゲハ(南寧市青秀山、11月6日)

.
A Paris Peacock feeding on the flowers of Lantana
Olympus E-3, Sigma 150mm, ASA400


<飛翔>
広角レンズでの飛翔写真はなかなか撮影できなかったが、150mmの望遠マクロで吸蜜している個体を撮影しようとねらっていると、飛翔の良いチャンスが何度かあった。

この写真は吸蜜に訪れたルリモンを撮影したが、花に静止して蜜を吸う前にすでにストローを伸ばしているのがわかる。多分、多くの蝶で同じなのだろう。

d0090322_2242514.jpg
飛翔するルリモンアゲハ(南寧市青秀山、11月6日)

.
A flying feature of Paris Peacock
Olympus E-3, Sigma 150mm, ASA400

d0090322_2243430.jpg
飛翔するルリモンアゲハ(南寧市青秀山、11月6日)

.
A flying feature of Paris Peacock
Olympus E-3, Sigma 150mm, ASA400



シロオビアゲハ; Common Mormon、Papilio polytes

シロオビアゲハも時々ランタナの花で吸蜜してくれた。この個体は素晴らしく新鮮なので、ファインダーを見ながら唸ってしまった。

d0090322_22432251.jpg
シロオビアゲハ(南寧市青秀山、11月6日)

.
A Common Mormon feeding on the flowers of Lantana
Olympus E-3, Sigma 150mm, ASA400


**************************************************

§ Afterword §

南寧市は以前のブログでも書いたように、ビルが立ち並ぶ大きな都市なので、大学のキャンパス内で蝶の写真など望むべきも無かった。実際に内部を歩いてみても蝶など1頭もみなかったのだ。そこで、おおむね半日の間ではあったが、少し郊外に位置する青秀山を訪れてみた。

散歩といっても、ポイント見つけて数種類の蝶の撮影ができればいいなくらいの気楽なものだったので、ランタナの花で何種類かを撮影できたときにはとても嬉しかったのだ。


次回はカザリシロチョウなどをアップしようと思います





以上、 by 虫林花山


by tyu-rinkazan | 2009-11-09 22:57 | Comments(18)