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20150324 アメリカ合衆国の散歩道(続):ボストン科学博物館で温まった

DIARY Vol.10 (653): #15, 2015 :  

僕は自然史博物館が好きです(日本では上野の科学博物館かな)。そこには地球のロマンを感じ取ることができるからです。今回訪れたボストンには、「Museum of Science(Boston)」という博物館があります。ホテルのコンシャルジェの話では、車で10分ほどのチャールス川の河口に建っているということでしたので立ち寄ってみました。


凍るチャールス川とカナダガン

チャールス川 Charles river の川面には大きな氷が浮かんでいました。
ボストンは大学や研究所が多い都市です。
川の氷を見ながら「文化は北から?」という言葉が頭に浮かんできました。

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---- 氷が浮かぶチャールス川-A landscape of Charles river with ices

-----(Boston, US, Mar/24/2015、Olympus Pen EP-5, M.ZD12mm)


カナダガンは日本では迷鳥(迷い込んだ鳥)。
でも、北米では冬期には普通に見ることができる鳥。
見ていると、かなり喧嘩っ早い鳥ように思えた。

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---- カナダガン- Canada goose

-----(Boston, US, Mar/24/2015、Olympus Pen EP-5, M.ZD12mm)



科学博物館

科学博物館 Museum of Science の外観は何となく殺風景

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---- 科学博物館-Museum of Science (Boston)

-----(Boston, US, Mar/24/2015、Olympus Pen EP-5, M.ZD12mm)



小部屋に写真、数個の昆虫の標本箱、ノートなどが飾ってありました。
他の部屋の展示品が豪華なのにここだけ“あれ?”ていう雰囲気。
写真に添えられた名前は、アルフェウス・ハイアット(Alpheus Hyatt)


アルフェウス・ハイアット(April 5, 1838 – January 15, 1902) はアメリカの動物学者で古生物学者。脊椎動物の化石の研究者として知られています。ハイアットは1862年にハーバード大学を卒業して、その後、マサチューセッツ工科大学(Massachusetts Institute of Technology)の教授として務め、ボストン自然史協会の運営にも深くかかわった人物です。

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---- アルフェウス・ハイアット-Alpheus Hyatt

-----(Boston, US, Mar/24/2015、Olympus Pen EP-5, M.ZD12mm)



この博物館には蝶園(バタフライガーデン)が併設されています。

ここは何が良いか?と申しますと、第一に室内が暖かいことです。
ボストンは寒いので、蝶園に来ると、身も心もリラックスしてほっこりできます。

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---- 蝶園-Butterfly Firm

-----(Boston, US, Mar/24/2015、Olympus Pen EP-5, M.ZD12mm)



そとの気温は零下ですが、バタフライガーデンの温室内はポカポカ、ヌクヌク、ホクホクしていました。完全に南国の別世界です。さらに、色とりどりの蝶まで飛んでいるのですから、虫林にとってはまさしく天国ですね。この寒い冬の間はこのバタフライガーデンでほっこりとしたいものです(バタフライガーデン浴)。

色鮮やかなドクチョウの仲間やモルフォチョウなどの南米の蝶たち。
静止した写真とともに少しだけ飛翔写真も撮影しました。

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---- ドクチョウ-Butterfly Firm

-----(Boston, US, Mar/24/2015、Olympus Pen EP-5, M.ZD12mm)

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---- タテハチョウ-Butterfly Firm

-----(Boston, US, Mar/24/2015、Olympus Pen EP-5, M.ZD12mm)

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---- モルフォチョウ-Butterfly Firm

-----(Boston, US, Mar/24/2015、Olympus Pen EP-5, M.ZD12mm)


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---- 巨大なバッタ-A Big Grasshopper

-----(Boston, US, Mar/24/2015、Olympus Pen EP-5, M.ZD12mm)



ボストンの夜

夜空に月が輝いていました。
クラムチャウダーを注文しました。

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---- 町の夜景-A night landscape of Boston

-----(Boston, US, Mar/24/2015、Olympus Pen EP-5, M.ZD12mm)

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---- 名物のクラムチャウダー-Cramchauder

-----(Boston, US, Mar/24/2015、Olympus Pen EP-5, M.ZD12mm)




Note

これで、アメリカ合衆国のボストンの記事を終了します。

博物館の壁には、発見(Discover)、想像(Imagine), 探索 (Search), 革新(Innovate)の4つの文字の看板があった。いずれも大事な言葉で、科学の原動力といえる根本的な精神が含まれています。略してDISIということで覚えておこう-----すぐに忘れる?
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この1週間でミヤマセセリやコツバメ、ギフチョウなどがいっぺんに飛び始めているようですね。
今週末は僕も春の昆虫たちに会いたいな。

By 虫林花山


by tyu-rinkazan | 2015-03-26 22:51 | ● United States | Comments(4)

20150322 アメリカ合衆国の散歩道:ボストンの街かどにて

DIARY Vol.10 (652): #14, 2015 :  

アメリカ合衆国マサチューセッツ州のボストンに学会出張。


ボストンの街

滞在したホテルの部屋からボストンの街が一望できました。
赤レンガの建物が多くて、ヨーロッパのような趣があります。

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---- ボストンの風景-A landscape of Boston city

-----(Boston, US, Mar/22/2015、Olympus Pen EP-5, M.ZD12mm)



とにかく、外に出ると風が冷たいのには閉口しました。
ただ冷たいというのではなく、危険なほどの冷たさなのです。
ホームレスが冬を越すのが困難なほどの冷たさなのです。

今年の東海岸は雪が多く、ボストンでも、2月の降雪量が観測史上最高の115cmとなったということです。現在は「大雪?何ですかそれは」の状態なのですが、市内の所々にまだマダラ状に雪が残っています。

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---- 雪が残るボストン-Boston with remnant snow

-----(Boston, US, Mar/22/2015、Olympus Pen EP-5, M.ZD12mm)




ボストン交響楽団コンサート

シンフォニーホールでのボストン交響楽団 The Boston Symphony Orchestra のチケットが運良く取れました。ボストン交響楽団といえば、世界の名だたる指揮者がタクトを振ったオーケストラで、その中にはご存じの小澤征爾もいます。ちなみに小澤征爾さんは1973年から2002年まで(30年間)常任指揮者を務め、歴代の常任指揮者の中では最も長いと思われます。

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---- ボストン交響楽団チケット-A Ticket for the Boston symphony orchestra

-----(Boston, US, Mar/22/2015、Olympus Pen EP-5, M.ZD12mm)


ところが、僕の研究分野のセッションがこの演奏会の時間帯と大きく重なってしまったのです。もちろん、残念ではありますが、演奏会よりも研究のセッションに参加する方を優先したのはいうまでもありません(本来の目的ですからね)。そこで、虫林よりも音楽をより解し、音楽をより愛し、もって、このボストン交響楽団を聞くに値するであろう家内が一人で行きました。

下の写真は家内が撮影したシンフォニーホール内部です。

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---- シンフォニーホール- Symphony Hall

-----(Boston, US, Mar/22/2015、Olympus Pen EP-5, M.ZD12mm)




ボストンの街かど

写真がとらえた場面は、撮った瞬間から過去になる。
写真がとらえた場面は、必ずそこに自分が存在する。
写真とは自分の過去、過去の自分の手鏡だ

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---- 街角風景-A landscape of Boston

-----(Boston, US, Mar/22/2015、Olympus Pen EP-5, M.ZD12mm)

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---- 我儘なレストラン-Wagamama Restaurant

-----(Boston, US, Mar/22/2015、Olympus Pen EP-5, M.ZD12mm)



レンズのマグカップ

キャノンの標準レンズがお土産屋にあった。
よく見るとイミテーションで、カップになっていた。
驚きの技術(3-Dプリンター?)です。

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---- キャノン EF24-105mm のマグカップ- Imitation of Canon EF24-105mm (Mag cup)

-----(Boston, US, Mar/22/2015、Olympus Pen EP-5, M.ZD12mm)

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---- キャノン EF24-105mm のマグカップ- Imitation of Canon EF24-105mm (Mag cup)

-----(Boston, US, Mar/22/2015、Olympus Pen EP-5, M.ZD12mm)



Note

そろそろ日本では桜もほころぶ頃ですが、ボストンに出張しています。

ボストンは緯度からすれば旭川と同じくらいということですが、本当に寒くて、冷たい風も吹きまくり散歩どころではありませんでした。春の声を聴くのはまだ1か月以上も先のようです。まだボストンに滞在中で、ホテルからこの記事をアップしました。気が向けばもう一つ追加するかもしれません。もう少し(あと2日ほど)ボストンに滞在します。


追:kmkurobeさん、今年のギフ初見おめでとう。


By 虫林花山


by tyu-rinkazan | 2015-03-23 19:31 | ● United States | Comments(6)

20140301 米国サンディエゴ郊外の散歩道(2):カリフォルニアイチモンジほか

DIARY #010 :

サンディエゴ郊外の ロス・ペナスキートス・キャニオン保護区 Los Penasquitos Canyon Preserve には Waterfall(滝)があるという。

そこで、Waterfall の標識に従って見に行ったが、渓谷の単なる段差だった。下の写真で白い波のように見えるのは泡です。何メートルの落差から滝と呼ぶかの定義はない。滝評論家の虫林にとっては、数メートルほどの落ち込みは「滝であって滝にあらず」ですな。

滝はともかくとして、キャニオンの周りは南カリフォルニアの自然そのものなのだ。
ママス&パパスの「夢のカリフォルニア」が脳裏に浮かぶ。

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----- Waterfall?

---- Olympus Pen E-P5, MZD12-40mm, MZD14-150mm




サボテンとモンシロチョウ

サボテンの上に静止した白いチョウを見つけた。
近づいてみるとモンシロチョウ。
サボテンとモンシロチョウとは面白い!

北米のモンシロチョウは19世紀(1860年頃)にヨーロッパからカナダに侵入したものらしい。今ではアメリカ合衆国全域からメキシコ北部に進出しているというのだから恐ろしい(まるでエイリアンだね)。ちなみに日本のモンシロチョウは奈良時代に大根の栽培と共に移入されたそうである。

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----- Small White

---- Olympus OM-D E-M5, ZD50-200mm




占有行動を示すカリフォルニアイチモンジ

灌木の枝でテリトリーを張っている大きなタテハチョウを見つけた。
前翅に大きなオレンジ紋が良く目立つ-----California Sister(カリフォルニアの娘)

この California Sister は、僕が見守っているのを知ってか知らずか木の梢を悠々と旋回していたが、しばらくするとうまい具合に低い枝に降りて静止した。どうやらテリトリーを見張っているようだ。大きさはアカタテハよりも明らかに大きくて、日本のスミナガシほどもあるように思う。

黒地に大きなオレンジ紋がひときわ目立つ。
上品かつ華麗にしてお洒落-------だな。

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----- California Sister

---- Olympus OM-D E-M5, ZD50-200mm




カリフォルニアヒメヒカゲ

ドライな草原にはヒラヒラと頼りなげに飛ぶ小さな蛾------と思ったらヒメヒカゲだった。
場所によってはかなり個体数が多くて、歩くたびに飛び出すほどだ。

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----- Common Ringlet

---- Olympus OM-D E-M5, ZD50-200mm




アメリカカバイロシジミ

青いシジミチョウが目の前の花を訪れた。
どうせルリシジミの仲間だろうと思いながら目をやると、翅裏の紋がカバイロシジミに似ていた。

日本のカバイロシジミは北海道と青森県に生息している。そんな北方系のチョウにカリフォルニア南部でお目にかかるとは意外だった。その後もカバイロシジミらしい個体を何度も目にしたが、飛び回るだけで静止しなかった。

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----- Silvery Blue

---- Olympus OM-D E-M5, ZD50-200mm




キベリタテハ

色褪せた越冬明けのキベリタテハを数頭見つけた。
カルフォルニアには多いチョウらしい。

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----- Mourning Cloak

---- Olympus OM-D E-M5, ZD50-200mm




ゴミムシダマシ

トレッキングコースの入り口付近は広い農地になっているが、その地面にはゴミムシダマシの1種 がもそもそ這っていた。個体数はかなり多く、よく見ると地面に点々とその姿を認めた。体全体が光沢のある黒色で、体長2-3センチほどもあってなかなか立派な甲虫だ。

指で少し刺激するとお尻を高く上げる姿勢をとった。

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----- Tenebrionid Beetle

---- E-M1 + MZD60mm, TG2 + Gyorome8




Notes :

これでサンディエゴのフィールド散歩は終了です。

今回のサンディエゴ行は機中泊を含めて4泊5日だったのでとても慌ただしかった。スケジュールがタイトでフィールド散歩は無理かなと思っていたが、何とか半日開けることができたので、タクシーで Los Penasquitos Canyon Preserve に行くことができた。まだ春浅くチョウの姿は多いとはいえなかったが、この保全地域はサンディエゴに近いわりにカルフォルニア南部の自然が楽しめる散歩道だと思う。

もう一日くらい滞在して散歩したいと思ったが、これが目的ではないのでそうもいかない。
日本での仕事が待っている-----ウーム、残念。

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Nature Diary vol.9 (10): #570, 2014
Date: Mar-02 (Sunday)
Place: Sun Diego, USA



by tyu-rinkazan | 2014-03-09 05:16 | Comments(8)

20140301 米国サンディエゴ郊外の散歩道 (1):サラツマキチョウ

DIARY #009 :

今回はアメリカ西海岸のサンディエゴ (San Diego)を訪れた。

15年ほど前にサンディエゴを訪れたときはロス経由で入ったものだが、一緒に行った方の荷物が届かないという事件があった。以来、アメリカの空港に限らず、国際線から国内線に乗り換えるときはいつも荷物のことが気になってしまう。今は成田空港から1日1便だけだが直行便があるので、荷物のことなど気にする必要もなくてとても楽ちんだ。

旅に出ると空を見上げることが多くなる。
カルフォルニアの青い空と白い雲をドラマチックトーンで撮影。
  

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----- San Diego

---- Olympus Pen E-P5, MZD12-40mm, MZD14-150mm




Los Penasquitos Canyon Preserve

ホテルで調べてみると(いつも行き当たりばったり)、サンディエゴの町中には緑が多い公園などはなさそうだ。でも、市内から約20マイルほどの郊外にLos Penasquitos Canyon Preserve という自然保護区があることを見つけた。そこに行けばチョウの姿を見ることができるに違いない。半日ほど時間があいたので、早速訪れた。

入り口から歩き始めると、小川に沿ってトレールがつけられていてとても良い環境だ。森を抜けるとドライな荒涼とした土地に丈の低い棘をもった草や木が繁茂し、大きなサボテンが点在していた。こりゃあまるで西部劇の世界に入ってしまったようだ。

春だというのに空には「鰯雲」が覆っていた。
オリンパスのドラマチックトーンは雲の撮影に適しているな。

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----- Los Penasquitos Canyon Preserve

---- Olympus Pen E-P5, MZD12-40mm



サラツマキチョウ

目の前に小型のシロチョウが飛び出した。
みると、クモマツマキチョウ(クモツキ)の仲間のようだ。
虫屋のはしくれである虫林は、日本のクモツキには特別な感情を持っている。

調べてみるとサラツマキチョウという種類らしい。
この愛らしいツマキチョウはカルフォルニアに広く分布する。

サラ様(様つけかい)は黒い縁取りが発達している。美しいけれど日本のクモツキの清楚なものではなくて、どちらか問えばバタ臭いクモツキと表現できるかもしれない。とにかくアメリカ南部西海岸で、思いがけずツマキチョウに出会うことができて幸福感につつまれた。

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----- Anthocharis sara sara

---- Pen E-P5 + Lumix G 8mm Fisheye, E-M1 + ZD50-200mm



サラは局所的だが、小さな花が地面に咲く場所では数多く見ることができた。

地面の花から花へと吸蜜しながら渡り歩くので、地面を這うように腰をかがめて追いかけるのでつらい。まるでスクワットやうさぎ跳びでもしながら撮影しているみたいだ。でも、目の前に美しいチョウがいるのだからそんなことを思うことが間違っている。

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----- Anthocharis sara sara

---- E-M1 + MZD60mm




さらにTG-2に魚露目を付けて、虫の目写真も撮影してみた。
日本のクモツキだと難しいが、アメリカのサラは魚露目撮影も許してくれた。

裏面から見るとまさしくクモツキだね。

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----- Anthocharis sara sara

---- TG-2 + Gyorome8

 


Notes :

サンディエゴはこれが2回目の訪問だ。1回目は15年前だがその時はUCSDの構内から外に出なかった。今回はダウンタウンのGas lampのホテルに宿泊した。Los Penasquitos Canyon Preserveは偶然見つけたサンディエゴ郊外の散歩道だ。春まだ浅いという感じでチョウはそれほど多くは見ることができなかった。でも、今年の新成虫撮影は、日本ではなくカルフォルニアということになった。

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次回はカルフォルニアで出会ったチョウをもう少し掲載する。



Nature Diary vol.9 (09): #569, 2014
Date: Mar-02 (Sunday)
Place: Sun Diego, USA



by tyu-rinkazan | 2014-03-07 01:13 | Comments(12)

20130224 米国の散歩道:Baltimoreにて

Diary
出張での海外渡航前は仕事の整理や発表の準備などに忙殺され、初めて滞在する街でさえもろくすっぽ調べないままでヒコーキにとび乗ってしまうことが多い。とくに、今回のように3月初め(早すぎ)、アメリカ北部(寒すぎ)、3泊4日(短かすぎ)では、街の様子などを調べるモティベーションが欠落してしまう。

虫林:「アメリカのボルチモアにちょっと行ってくるよ」
家内:「ボルチモアってアメリカのどこらへんにあるの?」
虫林:「え(汗)、ウ〜〜ン わかんない」----- CMのローラ風。

日本からはニューヨークJFK空港経由でボルチモア(Baltimore)に到着。

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夕方のボルチモア..The evening landscape of Baltimore city
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(Sony RX100, Mar-03-2013, Baltimore, US)


ボルチモアはこの時期寒い。
日本とは多分1ヶ月くらい季節が逆戻り。

夕方、ホテルのフロントで推薦されたシーフードレストラン「Phillips」を訪問。

クラムチャウダー
カキ
ソフトシェルクラブ(カニ)
ボルチモアのビール


いうことなし。

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シーフードレストラン“Phillips”...Seafood Restaurant
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(Sony RX100, Mar-03-2013, Baltimore, US)


学会のセッションの間が2時間ほど空いたので、近くのジョンホプキンス病院をタクシーで訪れた。
全米で19年連続の評価1位の病院とのこと。

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ジョンスホプキンス病院...The Johns Hopkins Hospital
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(Sony RX100, Mar-03-2013, Baltimore, US)



Afterword
このブログはボルチモアのホテルから更新した。
この時期のボルチモアはとにかくまだ寒い。外を歩くと身を切られるような寒さだ。

明日は朝のデルタ便で帰国するが、天気予報は雪 (winter storm) だ。
しっかりと飛んでくれることを祈らざるをえない。


Nature Diary vol.8(11): #498
Written by 虫林花山





by tyu-rinkazan | 2013-03-05 20:10 | Comments(10)

20120504 Guamの散歩道(2):マルバネルリマダラの乱舞など

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Nature Diary 7(22):#447

グアムはこの時期雨期で、午後になると強い雨が降る。でも、南国の雨は一時的でしばらくするとあがるので、現地の人は傘など持っていないという。少しの雨を気にして傘をさすのは日本人だけかもしれないな。

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雨期

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Rainy season
Canon 7D, Sigma 17-70mm, ISO200 (2012-May-04, Guam, US)



マルバネルリマダラ; Euploea eunice

一頭の黒っぽいマダラチョウが葉の上に静止して、少し翅を開いてくれた。見ると前翅に丸い青い紋が目立つ。マルバネルリマダラだ。

マルバネルリマダラとは台湾以来の出会いはだが、このチョウを見ると南国を感じる。ここでは個体数はかなり多いみたいで、良く飛翔する姿を目にする。日本の沖縄でも近年は毎年見かけることができるらしいが、まだまだ少ない蝶らしい。

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葉上に静止するマルバネルリマダラ

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A butterfly, Euploea Eunice, resting on the leaf with the wings semi-opened.
Canon 7D, EF 100mm F2.8L Macro IS USM, ISO400 (2012-May-04, Guam, US)


海に面した公園(パセオ公園)。

家族と一緒にのんびりと公園内を歩いていると、ヤシの木の向こうにある何の変哲もない小さなショボイ木の周りを何頭もの黒っぽいチョウが飛んでいるのを発見。

♪♪この木なんの木 気になる木 蝶々が集まる木ですから〜♪♪

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気になる木

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Strange tree
Canon 7D, EF 100mm F2.8L Macro IS USM, ISO400 (2012-May-04, Guam, US)


木に近づくと、20頭ほどのマルバネルリマダラが飛び立って、周りを乱舞し始めた。そうなると虫林はのんびりと散歩どころではなくなる(虫屋の性かな)。背後から感じる家族の嘲笑の気配など気にもしないで、すぐに駆け寄ってみたのはいうまでもない。

マダラチョウ科のチョウたちはよく集団で行動したりするらしいが、僕にとってはマルバネルリマダラの乱舞は初めての経験で、胸のときめきを禁じ得ないのだ。

しばらくすると枝のあちらこちらに静止した(写真下)。

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マルバネルリマダラの乱舞

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Flying butterflies, Euploea Eunice, in a disorderly manner
Canon 7D, EF 100mm F2.8L Macro IS USM, ISO400 (2012-May-04, Guam, US)


マルバネルリマダラの「てんこ盛り」。

午後4時を過ぎているので、この木を「ネグラ」として集合したとも考えたが、よく見ると彼らはストローを出してそれぞれ吸蜜しているではないか。マルバネルリマダラが「てんこ盛り」になるこのとても地味な花の木はいったい何者?

一応、「マルバネの木」と名付けておこう。

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マルバネルリマダラのてんこ盛り

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Butterflies, Euploea Eunice, nectaring on the flowers
Canon 7D, EF 100mm F2.8L Macro IS USM, ISO400 (2012-May-04, Guam, US)

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マルバネルリマダラの吸蜜

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Butterflies, Euploea Eunice, nectaring on the flowers
Canon 7D, EF 100mm F2.8L Macro IS USM, ISO400 (2012-May-04, Guam, US)


葉の下にすごくカラフルな幼虫を見つけた。この色彩、形はどうやらマダラチョウ科のものみたいだ。幼虫はあまり得意でないが、マルバネルリマダラの終齢かな。

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マルバネルリマダラの幼虫

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A caterpillar of Euploea eunice
Ricoh GRD, ISO100 (2012-May-04, Guam, US)



リュウキュウムラサキ; The Great Eggfly

リュウキュウムラサキのオスが白い紋をチラつかせながら旋回していた。時々静止するが、占有行動(テリトリー)なので、見晴らしの高い枝先を選ぶ。小石を投げて飛び立たせることにしたが、何度もやっていると、リュウムラも馬鹿馬鹿しくなったようで、フイとどこかに行ってしまった。

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リュウキュウムラサキ♂

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A male of the Great Eggfly resting on the leaf.
Canon 7D, Sigma 17-70mm, ISO200 (2012-May-04, Guam, US)

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リュウキュウムラサキ♀

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The Great Eggfly
Canon 7D, Sigma 17-70mm, ISO200 (2012-May-04, Guam, US)


小道の脇にはリュウムラの♀をひらひらと舞っていた。

♂と違って比較的低い場所に静止してくれるので撮影はしやすかった。リュウムラのメスは後翅の白い紋の大きさに個体変異が顕著にみられるようだ。以前、蝶友ダンダラさん(小畦川日記)がサイパンで、美しいパラオ型のリュウムラ♀を撮影していたので、グアムでもと思ったが、そうは問屋がおろさなかったな。

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リュウキュウムラサキ♀

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A female of the Great Eggfly resting with the wings opened.
Canon 7D, EF 100mm F2.8L Macro IS USM, ISO400 (2012-May-03, Guam, US)



その他; Miscellaneous

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ウスイロコノマチョウ

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The Common Evening Brown
Canon 7D, EF 100mm F2.8L Macro IS USM, ISO400 (2012-May-03, Guam, US)


草地に入ると小さなシジミチョウが沢山舞っていた。あまりに小さいのでホリイコシジミかなと思ったが、多分、ヒメシルビアシジミだろう。

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ヒメシルビアシジミ

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Zizina otis
Canon 7D, EF 100mm F2.8L Macro IS USM, ISO400 (2012-May-03, Guam, US)


§ Afterword §

一応これでフィールド散歩のグアム編は終了。

今回散策したのは、タモンビーチという超有名な海岸に面したホテルの周りだけなので、グアムの蝶相に関して語るのはおこがましい----でも厚顔無恥な虫林は語っちゃおう。

ホテルから連続した林の中の道を歩いてみると、シロオビアゲハの飛ぶ姿をしばしば見かける。リュウキュウムラサキやマルバネルリマダラも比較的容易に見ることができた。一度だけオオカバマダラも姿を見せ、思わず胸をときめかせたが飛去ってしまった。雨後にはウスイロコノマがひっそりと現れ、ヒメシルビアシジミは草地に沢山みられた。その他、キチョウの仲間はどこにでも多く、ウラナミシジミも何頭かでてきた。

もっとじっくりと探せばいろいろな蝶たちが観察できるに違いないと思う。
それにしても、グアムはのんびりとしていて、命の洗濯には良い場所だと思う。

また、いつの日にか訪れたい。


以上、 by 虫林花山

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by tyu-rinkazan | 2012-05-09 07:36 | Comments(10)

20120503 Guamの散歩道(1):砂浜のシロオビアゲハなど

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Nature Diary 7(21):#446

<グアムにて>
今年のゴールデンウィークは上の息子の慶事で、家族全員でグアム (Guam) に滞在した。日本からは飛行機で3時間ちょっとで行ける至近の「南海の孤島」だ。虫屋(虫好きの人)はだれでも「南海の孤島」、「灼熱のジャングル」などといったキーワードには、まるでパブロフの犬(反射の実験で有名)のように、とても敏感に反応するものだ。ちなみに不肖虫林も思わず涎が出てしまった(ウソ)。

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グアムってアメリカ合衆国なのはわかっていても、どこの州に属するの?

てっきりハワイ州かなと思っていたが、実はグァム準州で、法律はカルフォルニア州に準じるということらしい。これって小笠原が東京都というのと同じような感覚かね-----違うか。1時期は日本軍が統治。

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海岸線の風景

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Landscape of the seashore
Canon 7D, Sigma 17-70mm, ISO200 (2012-May-04, Guam, US)


グアムには今でも素朴な雰囲気が残っている。

実際、20年前にグアムに移り住んだというタクシーの運転手さんに、
「20年前と今とではグアムもずいぶんとかわったでしょ?」----と聞いてみたら、
「なーんも変わらんよ」-----という返事が返ってきた。

ミクロネシアとはそんな場所なのだ。

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海岸線の風景

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Landscape of the seashore
Canon 7D, Sigma 17-70mm, ISO200 (2012-May-04, Guam, US)


珊瑚の白い砂が透明な水に透けて、空の青と渾然と混ざり合った海の色を作り出す。

こんな景色を見ていると、虫林の脳はすっかり軟化融解してしまい、思考停止状態に陥ってしまうようだ。日本に帰ってからの仕事-----ウーム、考えたくない。

グアムでは全ての時間がゆっくりと過ぎていく。

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海岸線の風景

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Landscape of the seashore
Canon 7D, Sigma 17-70mm, ISO200 (2012-May-04, Guam, US)


砂浜にサンゴ礁のかけら。
多分、子供が集めて遊んだ名残かもしれないな。

南国の楽しさがそこに凝縮されているようで、見ているだけで癒される気がする。そうだこの写真を虫林のノートパソコンの背景画面に貼付けてみようかな。

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サンゴのかけら

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Fragments of the coral
Canon 7D, EF 100mm F2.8L Macro IS USM, ISO400 (2012-May-03, Guam, US)


部屋からはタモン湾が一望。

「夕陽評論家」を自称する虫林は(ウソつけ)、夕方、一人でベランダのデッキチェアーに腰掛けて、水面をオレンジ色に照らす夕陽が、次第にその輝きを失うまでの一部始終をゆっくりと眺めた。

雲の間からもれる夕陽の柱がいわゆる 「天使の階段」 を形作り、オレンジ色に輝く水面をゆっくりと一艘のカヌーが過ぎていった。思えば、何と贅沢で豊穣な時間なのだろうか。

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夕陽とカヌー

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The evening sun showing a so-called “Engel ladder”
Canon 7D, Sigma 17-70mm, ISO200 (2012-May-04, Guam, US)



シロオビアゲハ; The Common Mormon

夕方、砂浜で吸水するシロオビアゲハを見つけた。

砂浜とチョウの吸水はやはり何となく違和感を覚える。というのも、人間の場合、海水を飲むとその塩分濃度が血液や細胞内の濃度よりもかなり高いために、浸透圧の関係で体内の水分がむしろ喪失して、かえって喉が乾いてしまうことになる。つまり、海水はそのままでは飲料水にはならいない。

チョウたちの血液(体液)のミネラル濃度はどうなのかな?

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砂浜で吸水するシロオビアゲハ

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A male of the Common Mormon feeding minerals on the beach.
Canon 7D, EF 100mm F2.8L Macro IS USM, ISO400 (2012-May-03, Guam, US)


ブーゲンビリアの赤い花にシロオビアゲハが絡んでいた。
南国の写真にはしばしば出てくるステレオタイプの光景だ。

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ブーゲンビリアの花とシロオビアゲハ

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Gift from the sea
Canon 7D, EF 100mm F2.8L Macro IS USM, ISO400 (2012-May-03, Guam, US)



その他; Miscellaneous

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金緑色のカメノコハムシ

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Golden-green coulored leaf beetle
Canon 7D, EF 100mm F2.8L Macro IS USM, ISO400 (2012-May-03, Guam, US)

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怪しいハエ

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Funny fly
Canon 7D, EF 100mm F2.8L Macro IS USM, ISO400 (2012-May-03, Guam, US)


カメレオンを発見した。

これまで南国には何度も訪問したが、カメレオンに出会ったことはなかった。海岸を散歩していたときに、砂浜に近い場所の葉の上にカメさんに会うことができた。下はカメレオンの顔を近接撮影したものだが、カメラを近づけても逃げようともしない。

いい度胸をしているのかそれともおバカなのか----多分、後者かな。

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カメレオン

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Green cameleon
Canon 7D, EF 100mm F2.8L Macro IS USM, ISO400 (2012-May-03, Guam, US)


§ Afterword §

やはり南海の孤島なので蒸し暑いが、グアムの風土や生活のテンポは、毎日、あたふた、ドタバタ、せかせかと暮らしている虫林にとってはとても癒されるものだった。今回は息子の慶事がメインだったので、十分な探索は不可能だったが、全般的にグアムには昆虫はあまり多くはなさそうだ。息子夫婦はこの夏に日本を離れる予定なので、これからは家族全員が一同に顔を揃える機会もずいぶんと少なくなってしまうだろうな------。



次回はもう少しチョウの写真を中心にしてアップしようと思っている。




以上、 by 虫林花山

by tyu-rinkazan | 2012-05-07 08:18 | Comments(12)

20110227 米国サンアントニオの蝶たち (2)

Nature Diary #0375

§ Diary §

シカゴ上空に差し掛かった時、雲海の上にブロッケン現象(Brocken spectre)を見た。

ブロッケン現象の発生原理を考えれば、飛行機で見かけるチャンスはけっして少なくはないと思うが、山以外でこのブロッケンをみるのは初めてでした。

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雲海のブロッケン現象

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Canon 7D, Sigma 17-70mm, ASA200
(San Antonio, USA, 2月27日)



サンアントニオのお土産を物色していたら、お店の片隅に「コウロギと芋虫のお菓子?」を見つけました。箱の裏にnutrition agentと書かれていたので、 栄養食として販売されているのかも知れません。コウロギはサワークリーム味で、芋虫はチェダーチーズ味らしい。

日本をはじめアジアにもひろく食虫習慣はありますが、アメリカにもこのようなものがあるとは知りませんでした-----ちなみに帰国後、まだこれを味見した人はいない

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» アメリカチャマダラセセリ
Checkered Skipper; Pyrgus communis


サンアントニオ植物園の花壇では、沢山のチャマダラセセリが訪花していた。

チャマダラセセリといっても日本のものとは異なる種類のアメリカチャマダラセセリ(アメチャマ)です。アメチャマはこちらでは広く分布する普通種のようですが、日本のチャマを知る虫屋の僕には、見るとやはり感激してしまいます。

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黄色い花で吸蜜するアメリカチャマダラセセリ♀

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Canon 7D, EF100mm Macro, ASA400
(San Antonio, USA, 2月27日)



アメチャマは、メスに比べてオスの方白斑の数が多い。

でも、ここにはミナミチャマダラセセリという別種がいるはずだが、アメチャマとミナミチャマの両種は非常に良く似ていて、翅表での判定は難しそうだ。まあ、常識的に考えると、撮影したチャマはアメリカチャマと考えるのが妥当と思いました。

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アメリカチャマダラセセリ♂

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Canon 7D, EF300mm, ASA400
(San Antonio, USA, 2月27日)

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アメリカチャマダラセセリ♂

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Canon 7D, EF300mm, ASA400
(San Antonio, USA, 2月27日)




» ホレースミヤマセセリ Horace's Duskywing;, Battus philenor

日本のミヤマセセリに良く似たセセリも出現した。
このセセリは花壇や白い木の花に沢山集まっていました。

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ホレースミヤマセセリ

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Canon 7D, EF300mm, ASA400
(San Antonio, USA, 2月27日)




» ソウシキセセリ Funereal Skipper;, Erynnis funerelis

気の毒なことに、このセセリの名前には Funereal skipper (葬式セセリ) という。
そんな名前が付けられていれば、このセセリが少しオドロオドロしく見えてきてしまう。

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ソウシキミヤマセセリ

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Canon 7D, EF300mm, ASA400
(San Antonio, USA, 2月27日)




» Clouded Skipper ; Lerema accius

このClouded Slipper という英名に、適当な和名は付けにくい。
付けにくいものには、無理につける必要がなかろうと思います。

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Clouded Skipper

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Canon 7D, EF Sigma 17-70mm, ASA400, Trimming (+)
(San Antonio, USA, 2月27日)




» その他 Miscellaneous

その他、まだまだ多くのチョウを見ることが出来ました。
以下に数種類のものを供覧します。

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クサトベラコノハチョウ:Goatweed leafwing

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Canon 7D, EF 300mm, ASA800
(San Antonio, USA, 2月27日)

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アメリカタテハモドキ Buckeye

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Canon 7D, EF 100mm Macro, ASA400
(San Antonio, USA, 2月27日)

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アメリカヒメアカタテハ American Painted Lady

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Canon 7D, EF 100mm Macro, ASA400
(San Antonio, USA, 2月27日)

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テングチョウ Snout Butterfly

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Canon 7D, EF 100mm Macro, ASA400
(San Antonio, USA, 2月27日)

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ホクベイヒョウモンモドキ Field Crescent

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Canon 7D, EF 100mm Macro, ASA400
(San Antonio, USA, 2月27日)


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§ Afterword §

ここ San Antonio はアメリカ合衆国テキサス州で、ちょうどメキシコとの国境の町です。そうすると、これらの蝶たちは、メキシコ北部とほぼおなじです。国境などは人間の社会の区分で、昆虫や植物には国境などはありません----当たり前。

まだ撮影したチョウたちは何種類かありますが、いつか供覧してみたいと思います。


これでサンアントニオの日記は終了します。





以上、 by 虫林花山
by tyu-rinkazan | 2011-03-07 06:39 | Comments(8)

20110227 米国サンアントニオの蝶たち

Nature Diary #0374


§ Diary §

日曜日(27日)は朝から雨。

しかたがないので、ホテルの部屋で遅れている原稿を書いていたところ、あにはからんや正午を過ぎるとそれまで空を覆っていた雲が突然切れて、雲の間から青空が顔を出すと同時に暖かな陽も差してきた。さらにしばらくすると青空はどんどんひろがってきた。

早速、サンアントニオ植物園 (San Antonio Botanical Garden) を訪問。

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サンアントニオ植物園 の入り口

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Olympus EP-1, MZD14-42mm, ASA200
(San Antonio, USA, 2月27日)




» トラフアゲハ Tiger Swallowtail; Papilio glaucus

植物園の自然観察路の脇でグミに似た低木を見つけました。

何気なくその木に目を向けると、遠目にもそれとわかるほど鮮やかな黄色のアゲハチョウが吸蜜に訪れていました。このアゲハチョウは トラフアゲハ Tiger Swallowtail という名前の米国で最もポピュラーなチョウです。

今まで過去に訪れた夏の米国では、何度もこのトラフアゲハが空中を素晴らしいスピードで飛び去る姿を目撃してきましたが、どういうわけか花での吸蜜を見ていませんでした。今回はやっと念願かなって 「空の韋駄天野郎 トラフアゲハ」 が花で吸蜜する姿を、至近距離でゆっくりと観察することがことができました。

見れば見るほど「水もしたたる良いチョウ」だな。

まだ発生初期のようで、見つけた個体はいずれも新鮮な♂のようでした。

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白い花で吸蜜するトラフアゲハ

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Canon 7D, Sigma 17-70mm, ASA400
(San Antonio, USA, 2月27日)



トラフアゲハはキアゲハほど大きさで、翅表は黄色地に黒いラインが入っていわゆる虎(Tiger)模様のチョウです。チョウの中でトラ模様を示すチョウは意外に多い。多分、黄色一色よりもトラ模様の方が、背景に溶け込んで天敵たちに見つかりにくいためでしょう。

自然界の現象は、つきつめてみると常に合目的でその巧妙さに驚かされる。

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吸蜜するトラフアゲハ

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Canon 7D, EF300mm, ASA400
(San Antonio, USA, 2月27日)



花壇の花でもトラフアゲハの姿を見かけました。

しばらく観察していると、トラフアゲハ\は青いパンジーを特に好んで吸蜜していることに気づきました。そういえば、ギフチョウも青系統の色が好みですね。

蝶には花の色の好みがあるのは事実で、蝶の種類によって好きな花の色は異なるるようです。でも、どの蝶にも好まれるのは赤紫や青紫の花でしょう。トラフアゲハが青紫色のパンジーに惹かれたのは自然の生理ということになりますね。

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飛翔するTiger Swallowtail

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Canon 7D, EF300mm, ASA400
(San Antonio, USA, 2月27日)




» アオジャコウアゲハ Pipe-Vine Swallowtail; Battus philenor

小型の黒いアオジャコウアゲハ Pipe-Vine Swallowtail を見つけた。

英名の Pipe-Vine とは ウマノスズクサ科のアリストロキアという植物の名前らしい。

一般にウマノスズクサを食べるジャコウアゲハの仲間は体に毒を持っていて、このチョウを食べた鳥は、2度と食べないことが実験的に証明されています。そのため、無毒のチョウがこのアオジャコウアゲハに擬態することが知られています。前述のトラフアゲハのメスもその一つです。

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吸蜜する アオジャコウアゲハ

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Canon 7D, EF300mm, ASA400
(San Antonio, USA, 2月27日)



この アオジャコウアゲハ もやはり翅裏にオレンジ色の大きな紋が並んでいてなかなか見ごたえのある美しさを示す。

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吸蜜する アオジャコウアゲハ

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Canon 7D, Sigma 17-70mm, ASA400
(San Antonio, USA, 2月27日)



旋回飛翔(占有行動)を示すアオジャコウアゲハを見つけました。

この個体はテリトリーの独占欲が強くて、2時間ほどしてからまた同じ場所に戻ってみるとまだ木の周りで占有行動を示していました。

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飛翔するアオジャコウアゲハ

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Canon 7D, Sigma 10mm Fisheye, Kenko X1.4, ASA400, Trimming (+)
(San Antonio, USA, 2月27日)




» メスクロキアゲハBlack Swallowtail; Papilio polyxenes

Black Swallowtail は日本語にするとクロアゲハですが、実際はキアゲハに近い。

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飛翔するBlack Swallowtail

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Canon 7D, EF 100mm Macro, ASA400, Trimming (+)
(San Antonio, USA, 2月27日)




» イヌモンキチョウ Dog Face ; Colias cesonia

「Dog Face 犬の顔」という面白い名前のシロチョウです。

どうして「犬の顔」なのかというと、このチョウが翅を広げた時の様子が犬の顔に見えるからです。すなわち、尖った翅先が耳で、翅表の黒紋が目や鼻に見えます。

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吸蜜するイヌモンキチョウ

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Canon 7D, EF 300mm, ASA800
(San Antonio, USA, 2月27日)



チョウが花に飛び移る直前の姿勢を写したものか、それとも花から飛び立った直後かの2つの可能性が考えられます。多分、前者だと思いますが、自信はありません。

この写真を見る限り、チョウの翅は適度に柔らかくかつ適度に硬そうです。
多分、チョウの飛翔には硬軟のバランスがとれた翅が重要なのでしょう。

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飛翔するイヌモンキチョウ

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Canon 7D, EF 300mm, ASA800
(San Antonio, USA, 2月27日)




» オオムラサキシジミGreat Purple Hairstreak ; Atlides halesus

白い花に集まったチョウ達の中に、大きな黒いシジミチョウを見つけました。

しかし、発見した時には木の上方の花で吸蜜していたので、撮影は困難でした。
そこで、心の中で「降りて来い!」と叫んだのですが、チョウは一向に降りてきてくれませんでした。最後には「お願いだから降りてきてください!」と丁寧にお願いしたら撮影可能な下枝まで降りてきたのです(本当かい?)。

このチョウはオオムラサキシジミというシジミチョウで、英名を Great Purple Hairstreak というが、Great Blue Hairstreak とも呼ばれている。

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吸蜜するオオムラサキシジミ

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Canon 7D, EF 100mm Macro, ASA400
(San Antonio, USA, 2月27日)



このシジミチョウは、名前に Great という文字が冠せられているように Hairstreak の仲間では最も大きいようです。ちなみにButterflies of Houston and Southeast Texas という図鑑をみると「最も大きくて最も豪華な熱帯性のシジミチョウ」と記載されていました。

カメラに100ミリのマクロレンズを装着して近接してみると、翅裏の基部に毒々しいほど派手な赤紋が目に飛び込んできました。また、後翅尾部の近くには青銀色の紋が怪しく輝き、長さが著しく異なる尾状突起が2対(4本)あります。

一度お目にかかったら忘れることができないシジミチョウです。

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吸蜜するオオムラサキシジミの♀

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Canon 7D, EF 100mm Macro, ASA400
(San Antonio, USA, 2月27日)



同じ木の花で。吸蜜に訪れていたオオムラサキシジミのオスも発見。

この個体は残念ながら翅の尾部が欠損していましたが、翅裏はメスと同様の赤紋に加えて、鮮やかな青い紋が翅裏にひろがっていて、メスよりも派手な印象を受けます。良く見ると腹部が明るいオレンジ色なのもどことなくトロピカルな配色です。

少し逆光だったので、外部フラッシュを使用しました。

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吸蜜するオオムラサキシジミ ♂

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Canon 7D, EF 100mm Macro, ASA400, 430EXII
(San Antonio, USA, 2月27日)



チョウを上から見ると、尾状突起が何かの昆虫の長い触角のように見えます。
また、横に広がった部分は虫の頭部を模倣していそうです。

つまり、鳥などに体の前と後ろを誤認させる擬態かも知れませんね。

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オオムラサキシジミ の翅後端が横に広がる

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Canon 7D, EF 300mm, ASA800
(San Antonio, USA, 2月27日)


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§ Afterword §

今から6年前にも同じ時期にこの植物園を訪れました。その時に比べて、今回の方が花は少なかったですが、チョウの種類数、個体数ともかなり多く観察できたように思います。

サンアントニオ植物園はダウンタウンから車で10分ほどの至近距離にある上に、敷地がかなり広くて、自然の林を残した散歩道もつくられています。また、チョウだけでなく鳥の種類も豊富なようですので自然愛好者にはお勧めの場所といえるでしょう。

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以上、 by 虫林花山
by tyu-rinkazan | 2011-03-03 23:58 | Comments(14)

20110227 米国テキサス州サンアントニオにて

Nature Diary #0373


§ Diary §

テキサス州サンアントニオ(San Antonio)に学会出張。

実はサンアントニオは僕の日記の原点なのです。
というのも、現在の拙ブログ「Nature Diary」の前身である「虫林花山の散歩道日記」を6年前の年頭に立ち上げました。これはホームページの中での散歩日記だったのですが、その日記のまさしく最初の記事がサンアントニオだったからです。


アメリカで愛されている名優の故ジョンウェインが主演した映画で、有名な「アラモ砦」がありますが、このアラモ砦がこのサンアントニオの観光名所となっています。

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アラモ砦

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Canon 7D, Sigma 17-70mm, ASA400
(San Antonio, USA, 2月26日)



アラモ砦の前の広場には沢山の小さな露店があって、面白そうなものを売っていました。

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アラモ砦前広場の露天商

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Canon 7D, Sigma 17-70mm, ASA400
(San Antonio, USA, 2月26日)




» Texan Crescent; Authanassa texana

学会場からほど近い小さな公園を少しだけ散歩したところ、ほんの小さな草叢に小型のタテハの仲間 Texan Crescent を発見しました。 

Texan Crescentはアメリカ南部からメキシコ、グアテマラまで広く分布するタテハチョウです。小型で結構すばやく飛ぶので、注意しないと見逃してしまいます。

名前にテキサスという文字が入っているのは、テキサスで最初に見つかったということでしょう。色合い模様とも、少し地味な印象を受けますが、この小型のタテハチョウが陽だまりで日光浴をする姿はとても風情を感じます。

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陽だまり日光浴するTexan Crescent

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Canon 7D, Sigma 17-70mm, ASA400
(San Antonio, USA, 2月26日)





» Gray Hairstreak; Strymon melinus

公園に小さなリンゴの木があって、花をつけていました。何度か観察していたところ、Gray Hairstreakが吸蜜に訪れてくれました。アメリカでは最も普通のHairstreakですが、どことなく気品のようなものが漂っています。

近づいても吸蜜に夢中であまり気にしないようなので、広角で撮影できました。

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リンゴの花で吸蜜するGray Hairstreak

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Canon 7D, Sigma 17-70mm, ASA400
(San Antonio, USA, 2月26日)

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リンゴの花で吸蜜するGray Hairstreak

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Canon 7D, Sigma 17-70mm, ASA400
(San Antonio, USA, 2月26日)

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リンゴの花で吸蜜するGray Hairstreak

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Canon 7D, Sigma 17-70mm, ASA400
(San Antonio, USA, 2月26日)




» アカタテハ ; Red Admiral

アカタテハも見つけることができました。
こちらのアカタテハは日本でみるものよりも一回り小型で可愛い感じがします。

南部とはいえ、まだ心もとない陽の光を受けて翅を広げました。

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アカタテハ

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Canon 7D, Sigma 17-70mm, ASA400
(San Antonio, USA, 2月26日)

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► アカタテハ

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Canon 7D, Sigma 17-70mm, ASA400
(San Antonio, USA, 2月26日)




» その他 ; Miscellaneous

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River Walk のレストラン

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Canon 7D, Sigma 17-70mm, ASA400
(San Antonio, USA, 2月26日)

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River Walk のレストラン

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Canon 7D, Sigma 17-70mm, ASA400
(San Antonio, USA, 2月26日)


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§ Afterword §

サンアントニオはメキシコと国境を接して南部に位置しますので、虫林が住む山梨県に比べるとさすがに暖かく感じました。

学会場の近くは綺麗に整備され過ぎていて、ほとんど自然が残っていません。それでも、本日、掲載したものの他に、キチョウの仲間を数種と小型のクロアゲハを見ることができました。本来蝶が多いところのようです。

半日でも(数時間でも)良いから前回も訪れたボタニカルガーデンを散歩してみたいのですが、滞在中はあまり天気が良くなさそうなので、少し心配しています。

サンアントニオのホテルからアップしました。





以上、 by 虫林花山
by tyu-rinkazan | 2011-02-28 17:44 | Comments(8)