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DIARY Vol.16 (792): #03, 2022

この寒い時期に、南斜面の土手で飛び回るチョウたちを見ることができた……地球温暖化のため? 昨年、ノーベル物理学賞に真鍋淑郎氏が選ばれたが、この受賞は50年以上も前に「二酸化炭素→地球の気温上昇→地球温暖化」の関係を明らかにし、気候の予測モデルをつくったことによる。また、彼は90歳にしてプリンストン大学の現役の研究員で、ヨガや水泳を楽しんでいるというのだからから驚きだ——-ファンタスティック。
とにかく、人類が生産活動すれば温暖化が進むことは自明なので、二酸化炭素排出増加→地球温暖化を阻止するためには、「三年寝太郎」を見習って活動を止めてみるのも一考だね。これを脱温暖化のための三年寝太郎運動と名付けようじゃないか。妄想は広がる-----。

越冬するウラギンシジミ

お寺に続く道路脇に植えられたツバキで、越冬しているウラギンシジミを見つけた。このシジミチョウは葉裏に逆さまに捕まり、長い冬が開けるのをじっと待っている。ウラギンシジミの羽裏は白磁のように純白で、とんがった翅の形は秋型の特徴でる。
フジフィルムの16mmは、広角レンズとしては非常に明るく(F1.4)、最短撮影距離が15cmと短く、0.21倍(フルサイズ換算で0.3倍)まで近接できる優秀なフィールドレンズだと思う。
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▶ウラギンシジミ
静岡県富士宮市、
Fujifilm X-pro3, XF16mmF1.4 R WR, Flash EF-60

葉の間から木漏れ日が当たっていたので、絞りを入れ、フラッシュを当てて逆光撮影してみた。こういう撮影では、太陽の大きさの調節が難しい。逆光撮影では、角度によって少しゴーストが出たが、モニターを見ながら調節できる。
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▶ウラギンシジミ
静岡県富士宮市、
Fujifilm X-pro3, XF16mmF1.4 R WR, Flash EF-60

ウラギンシジミは葉裏で逆さまになって冬を越える。拡大してみると、ウラギンシジミは暖かさそうなモフモフの毛が生えていて、足が異常に太いことがわかる。
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▶ウラギンシジミ
静岡県富士宮市、
Olympus Tough TG-6


ツマグロキチョウ

黄色い蝶がフラフラと飛び出し、葉の上に静止した。キタキチョウと思いながら目をやると、何とツモグロキチョウだった。ツマグロキチョウは全国的にも幻想しているチョウの一つで、この辺りでもみることは少ない。嬉しい驚きだった。
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▶ツマグロキチョウ
静岡県富士宮市、Fujifilm X-T4, XF80mm F2.8 R LM OIS WR Macro



ウラナミシジミ

暖かい草原で数頭のウラナミシジミが飛び回っていた。このシジミチョウの定着は、関東近辺では房総半島南部や伊豆半島南部らしいので、ここでは冬を越えられないはずだ。驚いたことに、新鮮な個体も混じっていた——-もしかして?
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▶ウラナミシジミ
静岡県富士宮市、Fujifilm X-T4, XF80mm F2.8 R LM OIS WR Macro



🔍虫眼鏡ノート

真冬とはいえ、陽だまりとなる草地を歩くと少し汗ばむほどに暖かかった。そのためか、休んでいるはずのツマグロキチョウに出会え、さらにはこの時期生き残っているウラナミシジミも見ることができた。富士フィルムのマクロレンズ(80mm)は、意外に大きくて重い、でもX1.4のテレコンが使用できるのが有難いな。

Written by 虫林花山

# by tyu-rinkazan | 2022-01-14 17:55 | ▣ウラギンシジミ | Comments(3)
DIARY Vol.16 (791): #02, 2022

上手下手はあるものの、全ての虫たちは何か別の生物や物に似せて生きているように見える。キノカワガという冬に出現する蛾は、擬態の名人(名蛾)で、樹皮の色や模様そっくりで、さらに表面の凹凸にまで似せて静止する術を持っている(樹皮化けの術)。

氷柱
水がシミ出す壁に大きなツララ(氷柱)が下がっていた。
思わず車を止めて撮影した。
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▶氷柱
山梨県北杜市、Fujifilm X-T4, XF80mm F2.8 R LM OIS WR Macro



キノカワガ Blenina senex

郊外の小さなお宮。写真右のケヤキの樹幹でキノカワガを見つけた。この蛾は毎年同じ場所で冬を越すみたいで、見つかるのは特定の木の特定の場所だ。きっと、日照時間、温度、風通しなどの条件があるのだろう。

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▶お宮
山梨県芦川村、Fujifilm X-pro3, XF16mmF1.4 R WR


到着して、ケヤキの樹皮を目を凝らして見ていくと、何とか2頭のキノカワガを見つけることができた。2頭の模様や色彩は微妙に違う。ここ数年、この場所でキノカワガを見ることができなかったので、見つけた時には嬉しく思った。<
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キノカワガ
山梨県芦川村、Fujifilm X-pro3, XF16mmF1.4 R WR

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キノカワガ
山梨県芦川村、Fujifilm X-T4, XF80mm F2.8 R LM OIS WR Macro



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キノカワガ
山梨県芦川村、Fujifilm X-pro3, XF16mmF1.4 R WR

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キノカワガ
山梨県芦川村、Fujifilm X-T4, XF80mm F2.8 R LM OIS WR Macro



🔍虫眼鏡ノート
正月明けは新型コロナの新規感染者数が激増し、日本中がビビっているようだ。まあ、昨年のクリスマスから新年にかけて楽しんだツケが回ってきたのだ。一方、アメリカでは一日の感染者数が100万人を越え、フランスでは10万人、イギリスでは20万人を超えたと報告がされている。これに比べれば、日本の感染者数なんて….と思うが、そうはいっても自分は罹りたくないので自粛している。そんな気分的、精神的に閉塞感が漂うコロナ禍時代(時期)だからこそ、気分転換、健康増進のために「フィールド散歩」がお勧めだね。いくらオミクロン株の感染力が強力でも、フィールド散歩は安全だと思うよ。

Written by 虫林花山

# by tyu-rinkazan | 2022-01-08 21:20 | ■他の昆虫 | Comments(0)
DIARY Vol.16 (790): #01, 2022

ウィークエンドナチュラリストを自認する僕は、カメラを片手に野山を歩き回ることが好きだ。若い頃はカメラやレンズの重さなど厭わずに歩いたが、今は軽くてフットワーク良く撮影できる機材が好ましいと思うようになった。
弘法筆を選ばず」という言葉があるが、「虫林カメラを選ぶ」のだ。僕にとっての良いカメラとは、スペックなどではなく、もっと精神的なもの------すなわち、「撮影する意欲や勇気を与えてくれるカメラ」だと思う。フジフィルムの「X-T4」はそんなことを思わせてくれるカメラだね。

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シモバシラ Collinsonia japonica

寒い上に風も強いので、家でマッタリ、ホッコリとしたいところだが、意を決して雑木林に出かけることにした。シソ科植物の「シモバシラ」の根元にできる氷の芸術「霜華」を見るためだ。
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冬に霜華が咲く雑木林
Fujifilm X-pro3, XF16mmF1.4 R WR

枯れたシモバシラの根元にできる氷「霜華」の大きさや形は様々で、見ていて飽きない。今年のものは例年よりも少なく、小さかったが、いくつか写真に撮影することができた。
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シモバシラ
Fujifilm X-pro3, XF16mmF1.4 R WR

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シモバシラ
Fujifilm X-pro3, FUJIFILM XF16mmF1.4 R WR

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シモバシラ
Fujifilm X-T4, XF80mm F2.8 R LM OIS WR Macro

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シモバシラ
Fujifilm X-T4, XF80mm F2.8 R LM OIS WR Macro

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シモバシラ
Fujifilm X-T4, XF80mm F2.8 R LM OIS WR Macro




🔍虫眼鏡ノート
僕の知るネイチャフォトグラファーで、フジのカメラ機材をメインで撮影しているのはあまりいない。実際、これまでフジフィルムは眼中になかったが、6.5段という強力な手ぶれ補正機能が内蔵された「X-T4」が発売されたことで、是非とも導入したいと思うようになったのだ。今回、フィールドで防塵防滴の80mmマクロレンズとともに試してみると、意外に使いやすかった。今年のネイチャーフォトライフは楽しみだな。

Written by 虫林花山

# by tyu-rinkazan | 2022-01-02 10:37 | ■野花 | Comments(6)
DIARY Vol.15 (789): #08, 2021 :

今年はコロナ禍もあって、週末や休日も家に籠ることが多かった。しかし、本日はこれまでの自閉症的ライフスタイルをやめて、古くからの虫友のOdaさん、Oshiroさんと一緒に県南の「ナガサキアゲハ」の撮影に行くことにした。やはり気のおけない虫仲間との撮影散歩はとてもいいな。
 このところ東京では人流は減っていないのに、コロナの新規感染者が目に見えて減少してきた。専門家はワクチン接種の効果が出たと喜んでいるが、「本当のところはコロナに聞いてくれ」といったところではないかな。なんとも頼りない話ではあるが、とにかく減少した事実は大きいな。


ナガサキアゲハ

ナガサキアゲハといえば南国の蝶のイメージがあるが、近年は山梨県でも普通に見られるアゲハチョウになったようだ(さすがに甲府市内で見かけることは少ないけどね)。県南部ではちょうどこの時期に、ヒガンバナやキバナコスモスの花に、ナガサキアゲハ、モンキアゲハなどの黒系アゲハが飛来する。
 今年はチョウの姿が少ない。ヒガンバナ群生地で待っていると、やっとナガサキアゲハのメスが一頭飛んできた。しかし、このメスはオスに追われて吸蜜できないまま飛んでいる。そこで、望遠飛翔写真を撮影してみた。なんとか、ナガサキアゲハ♀、♂、カラスアゲハ♂の追尾シーンが撮影できた。

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ナガサキアゲハ♀
Sep-20-2021, Shibakawa, Shizuoka,
Panasonic DC-G9 pro, Vario-Elmarit 50-200mm + X1.4 telecon


ヒガンバナと黒系アゲハ

ヒガンバナ(毒花)と黒系アゲハの黒との組み合わせは、スタンダールの小説の「赤と黒」を連想してしまう。つまりドラマティックな組み合わせなのだ—-ウソ。

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ヒガンバナとナガサキアゲハ
Sep-20-2021, Shibakawa, Shizuoka, Panasonic DC-G9 pro, Vario-Elmarit 50-200mm + X1.4 telecon

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ヒガンバナとモンキアゲハ
Sep-20-2021, Shibakawa, Shizuoka, Panasonic DC-G9 pro, Vario-Elmarit 50-200mm + X1.4 telecon

ヒガンバナと興徳寺

地元の方から「富士宮市の興徳寺というお寺にはヒガンバナが群生して綺麗だ」との情報を頂いたので、さっそく訪れてみることにした。到着してみると、なるほどお寺の参道や周囲斜面はヒガンバナの赤い色に覆われて見事な光景だった。
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興徳寺
Sep-20-2021, Fujinomiya, Shizuoka, Panasonic DC-G9 pro,


🔍虫眼鏡ノート

今年はコロナ禍ということもあって、週末にフィールド散歩ができず欲求不満の自閉症的ライフスタイルを続けてきた。これではウィークエンドナチュラリストの 名が廃れるというものだ。そんなこんなでゴロゴロしていたら、今年も
すでに最盛期は過ぎて、秋になってしまった----反省。


Written by 虫林花山

# by tyu-rinkazan | 2021-10-02 20:54 | ▣ナガサキアゲハ | Comments(0)


DIARY Vol.15 (788): #08, 2021 :

コロナ禍自粛で家に篭っていたら、いつの間にか時は過ぎ「桜の開花宣言」も出てしまった。人生は家に篭るほど長くないのだ。そこで、今週末はあまり天気は良くなさそうだが、里山の春を告げるミヤマセセリを探して、近くの丘陵のコナラ林を散歩することにしました。


コブシ

まだ冬枯れた雑木林の小高い丘では、コブシの花が満開でした。
コブシはモクレンの仲間だが、白モクレンとは違い、強かなのに清楚な美しさがある。
コブシの花は咲くとすぐに散り始める----今を愛でよう。

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▶満開のコブシの花に佇む
Mar-20-2021, Kofu, Yamanashi


ミヤマセセリ

林道を歩くと、足元から黒っぽいチョウが飛び出した-----ミヤマセセリ。このチョウをみると、里山のチョウ撮影シーズンが始まる。これまでのフィールド散歩では、ミヤマせせりの初見は3月15日過ぎなので、この時期に出ていても不思議ではない。

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日光浴するミヤマセセリ雄
Mar-20-2021, Kofu, Yamanashi, Panasonic DC-G9 pro, Vario-Elmarit 50-200mm + X1.4 telecon


驚いたことにメスも見かけました。
ミヤマセセリのメスは、翅に白い紋が広がって美しい。

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ミヤマセセリ雌
Mar-20-2021, Kofu, Yamanashi, Panasonic DC-G9 pro + Lumix G Fisheye 8mm, Vario-Elmarit 50-200mm + X1.4 telecon


まだ数少ないニオイスミレでの吸蜜。
コブシの花にも飛来したので慌てて撮影した。

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吸蜜するミヤマセセリ
Mar-20-2021, Kofu, Yamanashi, Panasonic DC-G9 pro, Vario-Elmarit 50-200mm + X1.4 telecon



その他

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テングチョウ
Mar-20-2021, Kofu, Yamanashi, Panasonic DC-G9 pro, Vario-Elmarit 50-200mm + X1.4 telecon

左上:ルリタテハ、右上:アカタテハ、左下:ルリシジミ、右下:キチョウ
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その他の蝶
Mar-20-2021, Kofu, Yamanashi, Panasonic DC-G9 pro, Vario-Elmarit 50-200mm + X1.4 telecon

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オツネントンボ
Mar-20-2021, Kofu, Yamanashi, Panasonic DC-G9 pro, Vario-Elmarit 50-200mm + X1.4 telecon



🔍虫眼鏡ノート

今年のソメイヨシノの開花は3月11日に広島からスタート、12日に福岡、14日に東京、松江、長崎で、15日には高松、松山、高知でも開花が発表された。そして虫林が住む山梨県甲府市でも本日(18日)に桜の開花宣言が出されました。甲府市の桜開花は例年よりも9日早く、昨年よりも4日早いそうです。ミヤマセセリが出現すると、ギフチョウが気になります。今年もフィールド散歩が楽しみです。


Written by 虫林花山

# by tyu-rinkazan | 2021-03-21 12:00 | ▣ミヤマセセリ | Comments(4)

My Photographic Adventures for Insects and Flowers in Nature on Earth


by 虫林花山