人気ブログランキング |

20100117 凍てつく夜に虫屋が見る夢は(2) ;コンスタブルの蝶たち

Nature Diary #0301


§ Diary §

凍てつく夜に虫屋が見る夢は------。

昨年の7月、虫屋はイングランド Essex の田舎 デダム村 (Dedham) にいた。
そこは19世紀の風景画家 ジョン・コンスタブル John Constable が愛した場所。

d0090322_1619989.jpg
コンスタブルが描いた 「干草車」, ロンドンナショナルギャラリー所蔵

.
The Hay-Wain was painted by John Constable (11 June 1776 - 31 March 1837) who was an English Romantic painter. Born in Suffolk, he is known principally for his landscape paintings of Dedham Vale.



コンスタブルが好んで描いた フラットフォード(Flatford) は、大きな空と雲、輝くような光、牧草地を貫くストウ川 (River Stour) に沿って並ぶ柳の古木--------200年前と同じかも。


d0090322_16192685.jpg
フラットフォードの風景 Dedham, Essex, England, GB

.
A Landscape of Flatford

d0090322_16194297.jpg
フラットフォードの製粉所 Dedham, Essex, England, GB

.
Flatford Mill



ここの牧草地には、Meadow Brown (牧草地の茶色) や Gate Keeper (門番) と呼ばれるヒカゲチョウ科のチョウが多く見られた。「牧草地の茶色」や「門番」たちは、夕暮れ間もない光の中で、飛翔したり吸蜜したりと活発に活動していた。

虫屋は public footpath から牧草地の中に分け入り、草原に遊ぶ彼らを撮影した。

200年前、コンスタブルもここでこのチョウたちを見たに違いない。
そうだ、彼らは コンスタブルのチョウたち なのだ。


d0090322_1620049.jpg
Meadow Brown Dedham, Essex, England, GB

.



林望氏の著書のタイトル「イギリスがおいしい」は本当だ。
デダム村のレストランLe Talbooth

いつの間にかミシュランに認定されていたのには驚いた-------。

d0090322_16201497.jpg
Le Talbooth Dedham, Essex, England, GB

.




凍てつく夜に虫屋の見る夢は、昨年訪れた英国の日々。
またいつか訪れてみたい------。




以上、 by 虫林花山
Commented by 22wn3288 at 2010-01-18 09:29
絵の風景が、そのまま残っているというのは、本当なのですね。
その自然の中のチョウを見るというのは、流石です。私も画を見るのが好きなので、共感しました。(私はどちらかと言うと現代美術が好きですが)
Commented by ダンダラ at 2010-01-18 12:15 x
このチョウ、多分スイスでも撮影しましたが、環境が違うとまた違った感じに見えますね。
風景写真、素敵です。
Commented by himeoo27 at 2010-01-18 19:26
若かりしヒメオオもボーンマスというイングランド南部
の街に短期滞在したことがありました。
当時も今も変らぬ風景を残しているのかな????
とても懐かしい雰囲気で、同じ香りのする景色です。
Commented by 虫林 at 2010-01-18 23:20 x
22wn3288さん、
コンスタブルはターナーとならぶイギリスの風景画家です。彼の絵の中にはデダム村の雰囲気に満ちているような気がしました。
絵を描いた場所を訪ねてみるのもなかなか良いですよ。
Commented by 虫林 at 2010-01-18 23:22 x
ダンダラさん、
スイスの環境とはかなり違うので、蝶の雰囲気も違って見えるのかもしれませんね。とにかく、スイスはお花畑と蝶たちの楽園ですものね。
Meadow Brownはヨーロッパ全体に分布する普通種ですが、日本では見ることができないので、それなりに嬉しかったです。
Commented by 虫林 at 2010-01-18 23:24 x
ヒメオオさん、
ボーンマスはDosetの中の街ですね。昨年はDosetにも行きましたが、南イングランドはやはり綺麗でした。ボーンマスも当時とはあまり変わっていないと思いますよ。ボーンマスで蝶の撮影をしたいものです。
Commented by thecla at 2010-01-19 20:03 x
英国の風景とヒカゲチョウ、寒い日に思いをはせるにはいいかもしれないですね。
実は、私英国は一度も足を踏み入れたことがない(というか欧州はスイスのみ)ので、何となくあこがれてしまいます。
ちゃんとしたレストランに行けば英国でも美味しいところが多いのですね。
Commented by 虫林 at 2010-01-21 19:00 x
thaclaさん、
寒くなると、夏の日のことが色々と思い出されます。でも、それで暖かくはなりませんね(笑)。
ヨーロッパの蝶の分布を図鑑などで見ていると、スイスはとてもよさそうで僕もいつかは撮影に行ってみたいです。英国も種類は少ないですが、それはそれでなかなか面白いですよ。
英国のレストランは場所にもよりますが、ちゃんとしています。
多分, theclaさんならパブが面白いと思います。
Commented by maximiechan at 2010-01-22 20:46
今も19世紀の画家が愛した風景とそんなに変わらない風景を目にできるようですね。石造りの建物の特質、そして伝統を重んじる人々ならではなのでしょうか。今までにドイツ、オーストリア、スペインを旅しましたが、定年後ゆっくりとヨーロッパを回ってみたいと思っています。伝統ある町並みや風景、蝶、高山植物などを求めて・・・。
Commented by clossiana at 2010-01-23 11:59
製粉所は昔は水車小屋だったのでしょうね。ものの本によれば中世の頃は水や火を操ることが出来る人たちは恐れられていたようで、城壁の内部には住めなかったのだそうです。そういう雰囲気がコンスタブルの絵に時代を超えて残っている感じがします。
Commented by chochoensis at 2010-01-23 12:04 x
イギリスの風景・・・本当に素晴らしいですね・・・ジャノメチョウの淡いオレンジ色が北米産を想いだします、素敵です・・・。
Commented by 虫林 at 2010-01-23 15:29 x
maximiechan さん、
ヨーロッパの街を歩くと、そこの文化の匂いが漂ってきて、飽きることがありませんね。ご定年後にゆっくりと旅されるとのこと、羨ましい限りです。小生も是非ともそのようなスローな旅をしてみたいな。
Commented by 虫林 at 2010-01-23 15:31 x
clossianaさん、
おっしゃる通りで、製粉所は以前には水車小屋だったみたいです。なるほど、水や火を操る人はそんな意味があったのですね。勉強になりました。
そういう目で、もう一度ほかのコンスタブルの絵を見てみたいと思います。
Commented by 虫林 at 2010-01-23 15:34 x
chochoensisさん、
イギリスの風景をイギリス人たちはとても愛しているように思えます。我々も日本の風景や土地にもっとプライドをもってよいかと思います。
ジャノメチョウの淡い色は、やはり北方系の特色なんですね。
名前
URL
画像認証
削除用パスワード
by tyu-rinkazan | 2010-01-17 16:32 | Comments(14)