NATURE DIARY

tyurin.exblog.jp

2010626 みちのく陸中散歩(2):キンヘリタマムシと天牛

Nature Diary #0331
Date: June 26th (Saturday), 2010
Place: Iwate
Weather: Fine




§ Diary §

キマルリポイントを探索する途中で、小さな広葉樹の貯木場を見つけました。以前,カミキリ屋だった虫林には、このような林間の貯木場はとても魅力的に目に映ります。



キンヘリタマムシ; Poecilonota

貯木場に積まれている材木をゆっくりと見ていくと、ハルニレと思われる材木の上で金緑色に輝く体長1cmほどの小型のタマムシを何頭も見つけました。これはキンヘリタマムシという名前のタマムシです-----まるで森の宝石のよう。

d0090322_17364847.jpg
#1: 材木上のキンヘリタマムシ

.
A jewel beetle resting on the timber
Nikon CoolPix P100
(2010-June-26, Iwate)



このタマムシは北方系のようで、ここ岩手県の陸中地方では稀ならず見られます。

タマムシの仲間は、日中には活発に動き回りますので、なかなかゆっくりと撮影させてくれません。でも、静止するときもあって、何とか近接撮影することに成功しました。

d0090322_1737524.jpg
#2: 材木上のキンヘリタマムシ

.
A jewel beetle resting on the timber
Olympus E-3, Sigma 150mm Macro, ASA400, Trimming (+)
(2010-June-26, Iwate)




ヒゲナガシラホシカミキリ; Eumecocera argyrostica

白い紋がよく目立つヒゲナガシラホシカミキリのメスを見つけました。本種の雄は全体的に黒色で、鞘羽には白い紋がありません。

このカミキリもなかなか Good looking な昆虫だね。

d0090322_17371928.jpg
#3: ヒゲナガシラホシカミキリ♀

.
A female of a long-horned beetle, Eumecocera argyrostica, resting on the timber..
Olympus E-3, Sigma 150mm Macro, ASA400
(2010-June-26, Iwate)




ミチノクケマダラカミキリ; Agapanthia daurica sakai

道路脇のオオハナウド?の葉上にミチノクケマダラカミキリが静止していました。

ミチノクケマダラカミキリは北海道に産するケマダラカミキリとは別亜種となっており、岩手県、青森県、秋田県で産します(新潟県、群馬県でも記録があるようです)。しかし、岩手県を除く各県での記録は単発的なもののようです。

d0090322_17373432.jpg
#4: ミチノクケマダラカミキリ

.
Agapanthia daurica sakai
Panasonic DMC-LX3, ASA100
(2010-June-26, Iwate)

d0090322_17374843.jpg
#5: ミチノクケマダラカミキリ

.
Agapanthia daurica sakai
Olympus E-3, Sigma 150mm Macro, ASA400
(2010-June-26, Iwate)



キモンカミキリ; Menesia sulphurata

目の前でシオヤアブが、飛翔中だったキモンカミキリを捕らえて材木上で静止しました。

見ていると、シオヤアブは何とかキモンカミキリを食べようとしているのだが、キモンカミキリの体は硬いみたいで、結局、シオヤアブはキモンカミキリを離してしまいました。

何となくホッとしました。

d0090322_1738260.jpg
#6: シオヤアブに襲われたキモンカミキリ

.
A long-horned beetle, Menesia sulphurata, attacked by a horsefly
Olympus E-3, Sigma 150mm Macro, ASA400
(2010-June-26, Iwate)

d0090322_17381735.jpg
#7: シオヤアブに襲われたキモンカミキリ

.
A long-horned beetle, Menesia sulphurata, attacked by a horsefly
Olympus E-3, Sigma 150mm Macro, ASA400
(2010-June-26, Iwate)




シナカミキリ; Eutetrapha sedecimpunctata

カミキリムシの中で、フトカミキリ科は虫林の好みです。

シナカミキリは良く見るカミキリムシですが、このフトカミキリ科に属していて、みると撮影してしまいます。動きが鈍いようですので、不用意にカメラを近づけると、ポロリと落ちてしまいます。意外に敏感なのです。

d0090322_17383139.jpg
#8: シナカミキリ

.
A long-horned beetle, Eutetrapha sedecimpunctata, resting on the timber.
Olympus E-3, Sigma 150mm Macro, ASA400
(2010-June-26, Iwate)

d0090322_17385055.jpg
#9: シナカミキリ

.
A long-horned beetle, Eutetrapha sedecimpunctata, resting on the timber.
Panasonic DMC-LX3, ASA100
(2010-June-26, Iwate)





**************************************************

§ Afterword §

今回の日記では、陸中で見かけた甲虫たちをアップしてみました。

甲虫については目に付いた種類をただ撮影しただけなので少し後悔しています。時期的にはカンボクやゴトウズルといったカミキリムシが好む花が満開で、ネットで掬えばそれなりの種類が落ちてきたと思うが、カメラ撮影だと高い位置の花はノーチャンスになってしまうのが苦しいところです(仕方がないか)。

来年もこの時期に陸中を訪れることが出来れば嬉しいです。






以上、 by 虫林花山
Commented by 蝶山人 at 2010-07-01 19:58 x
蝶バカで甲虫には疎いのですが
東北のキタマイマイと
キンヘリタマムシはそそられます。

岩手のヒメギフの季節
キタマイマイ掘りは楽しいらしいですよ。

この季節の東北魅力ですね。
Commented by ヘムレン at 2010-07-01 21:16 x
綺麗なタマムシですね(**)。。しかも色がよく出ていて素晴らしいですね。カミキリも見たことがない種類ばかり・・・ため息ものです。
東北は、蝶もほかの昆虫も目を見張るものばかりですね(^^)
Commented by yoda-1 at 2010-07-02 12:38
キンヘリタマムシにえらく感動しました。
こんな綺麗な種がいるのであれば、やはり甲虫に熱中するときが
来ても後悔しないように思えました。
シナカミキリの終わりの画像には、愛車も写っているのでしょうか。
愛車も長距離移動、お疲れさまのいたわりを感じました。
Commented by chochoensis at 2010-07-02 20:05
虫林さん、!どれも魅力満開・・・凄いですね・・・さすが=甲虫専門家=の虫林さんならではの撮影ですね・・・どれもピントがシャープで見事な写真に見とれました・・・=カミキリも素晴らしいですが、「キンヘリタマムシ」には驚きました!!!素晴らしいです。さすが!!!
Commented by himeoo27 at 2010-07-02 21:08
「キンヘリタマムシ」綺麗ですね!これらの写真を見ると先日の新潟&福島遠征の時、山中に貯木場があったのでyodaさんに頼んで車を止めて貰うべきだったと反省しきりです。
Commented by 蘭丸 at 2010-07-05 05:04 x
虫林san、おはようございます。
憧れのキンヘリタマムシ。。。ハッとさせられてしまいました。
シナカミキリと御愛車のツーショット。此方も、遠征ならではの写真ですね。
Commented by clossiana at 2010-07-05 07:54
未だ見たこともないキンヘリタマムシに私が出会ったとして、その時に動き回ってばかりいたら半狂乱になってしまうだろうなと思いました。それは他のカミキリについても同様でシオヤアブなどは虐殺したい衝動に駆られたと思います。その点、虫林さんの落ち着き様は信じ難いですが、だからこんなに凄い写真をさりげなく並べられるのでしょうね。
Commented by 虫林 at 2010-07-05 18:58 x
蝶山人さん、
東北のキタマイマイはとても綺麗ですね。ヒメギフの時期にオサ彫りでキタマイマイは確かにグッドアイデアですね。僕ならそれにマークオサムシも加えたいな。
Commented by 虫林 at 2010-07-05 19:01 x
ヘムレンさん、
コメント有難う御座います。
岩手の陸中の昆虫は特化したものが多くて面白いです。とくに、ミチノクケマダラカミキリは陸中以外の場所で見つけるのは至難の業でしょう。その他にもまだ色々興味深い昆虫が多いので探してみたいものです。
Commented by 虫林 at 2010-07-05 19:52 x
Yodaさん、
コメント有難う御座います。
キンヘリタマムシの仲間はどれも綺麗で、みれば撮影したくなりますね。甲虫はチョウとは違った楽しみがあるので、それはそれで楽しいですよ。
Commented by 虫林 at 2010-07-05 19:54 x
chochoensisさん、
コメント有難う御座います。
キンヘリタマムシは、以前から岩手で是非とも撮影したい昆虫でした。今回は、山の中の木材置き場でやっと撮影できたので嬉しかったです。まだ、他にも撮影したものがいくつかあるので、来年もチャレンジしてみたいです。
Commented by 虫林 at 2010-07-05 19:57 x
ヒメオオさん、
コメント有難う御座います。
キンヘリタマムシは福島でも撮影可能です。また、福島ではさらに稀種のアカヘリミドリタマムシが記録されていますので、次回から気お付けられるとよいかと思います。
Commented by 虫林 at 2010-07-05 20:00 x
蘭丸さん、
コメント有難う御座います。
キンヘリタマムシはいつか撮影しようと思っていた虫で、キマルリと同じくらい嬉しかったです。
シナカミキリの撮影のときに、愛車が偶然に背景に入ることがわかり、構図を決めながらゆっくりと撮影しました。甲虫だとあまり動きませんので、楽ですね。
Commented by 虫林 at 2010-07-05 20:03 x
clossiana さん、
コメント有難う御座います。
キンヘリタマムシに限らず、タマムシの仲間は動き回ったり、飛んでしまったりと落ち着いてなかなか撮影できませんね。幸いにしてキンヘリタマムシは何頭もいたので、落ち着いて撮影できました。撮影しているときは僕自身はあまり落ち着いていないことが多いので、 clossiana さんにそういわれると恥ずかしく思います。
by tyu-rinkazan | 2010-07-01 17:50 | Comments(14)