20100808 戦国武将とムモンアカシジミ
2010年 08月 16日
<山梨県北杜市に生息するゴマシジミの保全活動へご協力のお願い>
ゴマシジミの生息地である山梨県北杜市の2ヵ所(旧明野村で1ヶ所、旧須玉町で1ヶ所)で、2009年よりゴマシジミの生息環境の保全活動が、地元、 北杜市オオムラサキセンター、日本チョウ類保全協会により行われています。保全活動を進めるにあたり、草刈りなどの管理活動にご協力いただけるボランティアを募集しております。
本活動にご協力いただける方は、ご連絡をお願いいたします。
NPO法人 日本チョウ類保全協会
**************************************************
Nature Diary #0343
Date: August 08 (Sunday), 2010
Place: Nagano
Weather: Cloudy and later rainy
<一石二鳥の棲息地>
ムモンアカシジミ(ムモンアカ)のポイントは虫林が住む山梨県内にもいくつかあるが、いずれも人間の生活空間に近い里山の一部で、その範囲は非常に狭い。聞くところによると、banyanさんのムモンアカポイントは、戦国武将ゆかりの城下町にあるらしい。そこで、そのことを家内に話したら、是非とも行ってみたいという返事が返ってきた。ムモンアカの棲息地が一石二鳥、一挙両得の場所とは有り難いものだ。
「夢をつかんだ奴より、夢を追っている奴の方が、時に力を発揮するもんでさぁ。」
(真田幸村の言葉より)
§ Diary §
活動時間に近くなったので、ポイントに戻ってみると、蝶友の cantussさん (蝶の玉手箱)が撮影されていた。ここは初めての場所なので、cactuss さんに様子を聞くと、まだ午前11時ころだが、ムモンアカはすでにポツポツと飛翔しているらしい。
▶ムモンアカシジミ; Jonasi Orange Hairstreak
1頭が水田側の土手にある草の上に静止した。
何しろ草の生えた土手の斜面なので、足下の不安定性を気にしながらゆっくりと近づいて、ライブビューファインダーを見ながら手だけを伸ばして撮影した。なお、写真の背景の一部はレタッチソフトでぼかしています。

#1: 葉上に静止するムモンアカシジミ
.
A wide-view of Jonasi Orange Hairstreak resting on the leaf.
Olympus E-620, ZD 8mm Fisheye,EC-14,ASA200
(August-08-2010, Nagano)
一頭のムモンアカが発生木から少し離れた道路脇の下草の上に静止した。
ムモンアカのこのオレンジ色は、アカシジミやウラナミアカシジミのものよりも、より深くより鮮やかでとてもゴージャスな美しさがある。

#2: 葉上に静止するムモンアカシジミ
.
A Jonasi Orange Hairstreak resting on the leaf.
Olympus E-3, ZD 50mm Macro,EC-14,ASA200
(August-08-2010, Nagano)

#3: 葉上に静止するムモンアカシジミ
.
A Jonasi Orange Hairstreak resting on the leaf.
Olympus E-3, ZD 50mm Macro, EC-14,ASA200
(August-08-2010, Nagano)
<開翅>
チョウは静止した時の開翅率から、「簡単に開翅する」、「なかなか開翅しない」、「絶対に開翅しない」の3種類に分類できる。その分類でいえばムモンアカは[なかなか開翅しないチョウ]のグループ属すると思われる。まあ、チョウが翅を閉じたの開いたのといって一喜一憂するのは、蝶の写真愛好者にしか理解できない心理だろうけどね。
目の前の葉で静止していたムモンアカが、翅を動かしたかと思うと、少しずつゆっくりと開いてくれた。胸ドッキリの嬉しい瞬間だ。

#4: ムモンアカシジミ♀の開翅
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Jonasi Orange Hairstreak
Olympus E-3, ZD 8mm Fisheye, EC-14,ASA200
(August-08-2010, Nagano)

#5: ムモンアカシジミ♀の半開翅
.
Jonasi Orange Hairstreak
Olympus E-3, ZD 50mm Macro,EC-14,ASA200
(August-08-2010, Nagano)

#6: ムモンアカシジミ♀の半開翅
.
Jonasi Orange Hairstreak
Olympus E-3, ZD 50mm Macro, EC-14,ASA200
(August-08-2010, Nagano)

#7: ムモンアカシジミ♀の半開翅
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Jonasi Orange Hairstreak
Olympus E-3, ZD 50mm Macro, EC-14,ASA200
(August-08-2010, Nagano)
翅表に黒い紋が無いオスの開翅も撮影できた。
こちらは少し遠かったのでトリミングしています。なにしろ、本日はSigmaの150mmマクロがドック入りしているので、ZD50mm + 1.4倍テレコンで撮影した。

#8: ムモンアカシジミ♂の開翅
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Jonasi Orange Hairstreak
Olympus E-3, ZD 50mm Macro,EC-14,ASA200
(August-08-2010, Nagano)
<集団飛翔>
ムモンアカは木の上部の枝の見通しの良い葉上にいて、他の個体がくるとそれにつられるように次々に飛び出し、数頭で卍飛翔を示す。一見遊んでいるようにも見えなくも無いが、彼らにとって、これはメスを手に入れるための〔真剣な戦い〕なのだ----プロレス用語ではバトルロイヤル飛翔という(ウソ)。

#9: ムモンアカシジミの飛翔
.
Some Jonasi Orange Hairstreaks flying in the group.
Olympus E-3, ZD 50mm Macro,EC-14,ASA1250,Trimming(+)
(August-08-2010, Nagano)
<求愛>
葉上での求愛は2頭が原則だが、しばしば他の♂が乱入するシーンも見られた。
さらに5頭での集団求愛も見ることができた。

#10: ムモンアカシジミの集団求愛
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Jonasi Orange Hairstreak
Olympus E-3, ZD 50mm Macro,EC-14,ASA200
(August-08-2010, Nagano)
<交尾>
求愛行動の後は、あちらこちらで交尾が観察できた。

#11: 交尾する2組のムモンアカシジミ
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Mating two pair of Jonasi Orange Hairstreak
Olympus E-3, ZD 50mm Macro,EC-14,ASA200
(August-08-2010, Nagano)

#12: ムモンアカシジミの交尾
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Jonasi Orange Hairstreak
Olympus E-3, ZD 50mm Macro,EC-14,ASA200
(August-08-2010, Nagano)
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§ Afterword §
ムモンアカは発生が局所的な蝶である。発生地をみても何の変哲もないように見えるが、それなりに条件がそろっているのだろう。とくに、このチョウはアリ蝶なので、アリとの関係がすこぶる重要になるようだ。とにかく、ムモンアカに関しては、まだまだわからないことが多い。
午後から雨になったので、撮影を諦めて、街で家内を拾ってから帰った。
家内の方も、戦国武将ゆかりの古い街を見ることができてとても満足していたのでほっとしました。
banyanさん、貴重な情報をありがとうございました。
またご一緒できましたcactussさんにも感謝します。楽しい一日になりました。
以上、 by 虫林花山
ゴマシジミの生息地である山梨県北杜市の2ヵ所(旧明野村で1ヶ所、旧須玉町で1ヶ所)で、2009年よりゴマシジミの生息環境の保全活動が、地元、 北杜市オオムラサキセンター、日本チョウ類保全協会により行われています。保全活動を進めるにあたり、草刈りなどの管理活動にご協力いただけるボランティアを募集しております。
本活動にご協力いただける方は、ご連絡をお願いいたします。
NPO法人 日本チョウ類保全協会
Nature Diary #0343
Date: August 08 (Sunday), 2010
Place: Nagano
Weather: Cloudy and later rainy
<一石二鳥の棲息地>
ムモンアカシジミ(ムモンアカ)のポイントは虫林が住む山梨県内にもいくつかあるが、いずれも人間の生活空間に近い里山の一部で、その範囲は非常に狭い。聞くところによると、banyanさんのムモンアカポイントは、戦国武将ゆかりの城下町にあるらしい。そこで、そのことを家内に話したら、是非とも行ってみたいという返事が返ってきた。ムモンアカの棲息地が一石二鳥、一挙両得の場所とは有り難いものだ。
「夢をつかんだ奴より、夢を追っている奴の方が、時に力を発揮するもんでさぁ。」
(真田幸村の言葉より)
§ Diary §
活動時間に近くなったので、ポイントに戻ってみると、蝶友の cantussさん (蝶の玉手箱)が撮影されていた。ここは初めての場所なので、cactuss さんに様子を聞くと、まだ午前11時ころだが、ムモンアカはすでにポツポツと飛翔しているらしい。
▶ムモンアカシジミ; Jonasi Orange Hairstreak
1頭が水田側の土手にある草の上に静止した。
何しろ草の生えた土手の斜面なので、足下の不安定性を気にしながらゆっくりと近づいて、ライブビューファインダーを見ながら手だけを伸ばして撮影した。なお、写真の背景の一部はレタッチソフトでぼかしています。

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A wide-view of Jonasi Orange Hairstreak resting on the leaf.
Olympus E-620, ZD 8mm Fisheye,EC-14,ASA200
(August-08-2010, Nagano)
一頭のムモンアカが発生木から少し離れた道路脇の下草の上に静止した。
ムモンアカのこのオレンジ色は、アカシジミやウラナミアカシジミのものよりも、より深くより鮮やかでとてもゴージャスな美しさがある。

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A Jonasi Orange Hairstreak resting on the leaf.
Olympus E-3, ZD 50mm Macro,EC-14,ASA200
(August-08-2010, Nagano)

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A Jonasi Orange Hairstreak resting on the leaf.
Olympus E-3, ZD 50mm Macro, EC-14,ASA200
(August-08-2010, Nagano)
<開翅>
チョウは静止した時の開翅率から、「簡単に開翅する」、「なかなか開翅しない」、「絶対に開翅しない」の3種類に分類できる。その分類でいえばムモンアカは[なかなか開翅しないチョウ]のグループ属すると思われる。まあ、チョウが翅を閉じたの開いたのといって一喜一憂するのは、蝶の写真愛好者にしか理解できない心理だろうけどね。
目の前の葉で静止していたムモンアカが、翅を動かしたかと思うと、少しずつゆっくりと開いてくれた。胸ドッキリの嬉しい瞬間だ。

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Jonasi Orange Hairstreak
Olympus E-3, ZD 8mm Fisheye, EC-14,ASA200
(August-08-2010, Nagano)

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Jonasi Orange Hairstreak
Olympus E-3, ZD 50mm Macro,EC-14,ASA200
(August-08-2010, Nagano)

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Jonasi Orange Hairstreak
Olympus E-3, ZD 50mm Macro, EC-14,ASA200
(August-08-2010, Nagano)

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Jonasi Orange Hairstreak
Olympus E-3, ZD 50mm Macro, EC-14,ASA200
(August-08-2010, Nagano)
翅表に黒い紋が無いオスの開翅も撮影できた。
こちらは少し遠かったのでトリミングしています。なにしろ、本日はSigmaの150mmマクロがドック入りしているので、ZD50mm + 1.4倍テレコンで撮影した。

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Jonasi Orange Hairstreak
Olympus E-3, ZD 50mm Macro,EC-14,ASA200
(August-08-2010, Nagano)
<集団飛翔>
ムモンアカは木の上部の枝の見通しの良い葉上にいて、他の個体がくるとそれにつられるように次々に飛び出し、数頭で卍飛翔を示す。一見遊んでいるようにも見えなくも無いが、彼らにとって、これはメスを手に入れるための〔真剣な戦い〕なのだ----プロレス用語ではバトルロイヤル飛翔という(ウソ)。

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Some Jonasi Orange Hairstreaks flying in the group.
Olympus E-3, ZD 50mm Macro,EC-14,ASA1250,Trimming(+)
(August-08-2010, Nagano)
<求愛>
葉上での求愛は2頭が原則だが、しばしば他の♂が乱入するシーンも見られた。
さらに5頭での集団求愛も見ることができた。

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Jonasi Orange Hairstreak
Olympus E-3, ZD 50mm Macro,EC-14,ASA200
(August-08-2010, Nagano)
<交尾>
求愛行動の後は、あちらこちらで交尾が観察できた。

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Mating two pair of Jonasi Orange Hairstreak
Olympus E-3, ZD 50mm Macro,EC-14,ASA200
(August-08-2010, Nagano)

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Jonasi Orange Hairstreak
Olympus E-3, ZD 50mm Macro,EC-14,ASA200
(August-08-2010, Nagano)
§ Afterword §
ムモンアカは発生が局所的な蝶である。発生地をみても何の変哲もないように見えるが、それなりに条件がそろっているのだろう。とくに、このチョウはアリ蝶なので、アリとの関係がすこぶる重要になるようだ。とにかく、ムモンアカに関しては、まだまだわからないことが多い。
午後から雨になったので、撮影を諦めて、街で家内を拾ってから帰った。
家内の方も、戦国武将ゆかりの古い街を見ることができてとても満足していたのでほっとしました。
banyanさん、貴重な情報をありがとうございました。
またご一緒できましたcactussさんにも感謝します。楽しい一日になりました。
以上、 by 虫林花山
ムモンアカシジミのオレンジ色の開翅、交尾素晴らしいですね!
奥さまも満足されたのが、さらに最高の遠征だったと思います。
奥さまも満足されたのが、さらに最高の遠征だったと思います。
0
当日は望遠飛翔の撮影法を教えて頂き、ありがとうございました。
あんな撮り方でちゃんと撮影できているとはすばらしいです。
飛翔と集団求愛は小生は撮影できませんでしたが、いいチャンスをものにしましたね。
あの後で、交尾が何組も交尾が成立していたとの事から交尾の時間帯はテリ張り後なんですね。
あんな撮り方でちゃんと撮影できているとはすばらしいです。
飛翔と集団求愛は小生は撮影できませんでしたが、いいチャンスをものにしましたね。
あの後で、交尾が何組も交尾が成立していたとの事から交尾の時間帯はテリ張り後なんですね。
4頭の卍飛翔といい、2組の交尾といい、5頭の集団求愛といい、
複数でのムモンアカの生態写真、素晴らしいです。
そこの環境での生態がとても良く伝わりました。
また、開翅も雌雄でゲットされており、羨ましい限りのお写真でした。
複数でのムモンアカの生態写真、素晴らしいです。
そこの環境での生態がとても良く伝わりました。
また、開翅も雌雄でゲットされており、羨ましい限りのお写真でした。
ここのポイントの個体数も素晴らしい感じですね。
さまざまな複数体のシーンを一気にものにされている力量に感服いたしました。
ムモンアカシジミには交尾飛翔がないそうなので、交尾体にいくら近づいても大丈夫なのでしょうか。
さまざまな複数体のシーンを一気にものにされている力量に感服いたしました。
ムモンアカシジミには交尾飛翔がないそうなので、交尾体にいくら近づいても大丈夫なのでしょうか。
cactussさん、
色々とこちらこそ教えて頂き有難う御座いました。
求愛や交尾は帰る間際で、cactussポイントで観察できたものです。お陰さまでよい写真が撮れて満足しています。
またどこぞでご一緒できるかもしれませんが宜しくお願いします。
色々とこちらこそ教えて頂き有難う御座いました。
求愛や交尾は帰る間際で、cactussポイントで観察できたものです。お陰さまでよい写真が撮れて満足しています。
またどこぞでご一緒できるかもしれませんが宜しくお願いします。
hirax2 さん、
コメント有難う御座いました。
僕は今までムモンアカの開翅を撮影したことがなかったので、嬉しかったです。かなり離れた場所での開翅はあるのですが、今回は50mmマクロで十分でした。
コメント有難う御座いました。
僕は今までムモンアカの開翅を撮影したことがなかったので、嬉しかったです。かなり離れた場所での開翅はあるのですが、今回は50mmマクロで十分でした。
Yodaさん、
有難う御座いました。
交尾飛翔は無いに等しく、刺激するとすぐに分かれてしまいますが、また交尾します。交尾したまま落ちてくるのもありますよ。
今回は交尾がかなりの数見られたので、良かったです。
有難う御座いました。
交尾飛翔は無いに等しく、刺激するとすぐに分かれてしまいますが、また交尾します。交尾したまま落ちてくるのもありますよ。
今回は交尾がかなりの数見られたので、良かったです。
22wn3288 さん、
コメント有難う御座います。
ムモンアカは交尾しやすいシジミチョウですね。でも、数が少ないと気のうえで交尾しますので、手も足もでません。ここは、数が多いのと木もそれほど大きくないのが利点でした。
コメント有難う御座います。
ムモンアカは交尾しやすいシジミチョウですね。でも、数が少ないと気のうえで交尾しますので、手も足もでません。ここは、数が多いのと木もそれほど大きくないのが利点でした。
by tyu-rinkazan
| 2010-08-16 20:50
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Comments(12)
