20100822 駿河の国散歩:キリシマミドリシジミ♀探索
2010年 08月 26日
Nature Diary #0346
Date: August 22 (Sunday), 2010
Place: Shizuoka
Weather: Cloudy and fine
<残暑の候>
残暑の候---ウー、まだ暑い。
でも、この頃は、ひどい暑さの中に秋の気配をわずかながらも感じ取れるようになってきた。セミたちの合唱も夏の終わりをあたかも惜しんでいるようにも聞こえる。
そろそろ、夏休みモード(キリギリスさんモード)から仕事モード(アリンコモード)へと変換しなければ---と殊勝に思っている今日この頃だが、実際の頭の中は依然としてキリギリスさんモードのままだから困る。
§ Diary §
日曜日(22日)は「キリシマミドリシジミのメスねらい」で出陣した。
もちろん、キリシマミドリの発生盛期からはズレズレなのは承知の上だが、メスならまだ生き残っているはずだし、運が良ければ産卵行動なども観察できるかも知れないと思ったのだ---かなり楽観的。まあ、たまには 「ボウズ覚悟、玉砕覚悟の撮影行」 も良いと思う。
ということで、今回はかなりリスキーな撮影行だったが、ダンダラさん(小畦川日記)もご一緒することになったので心強い。
訪れた場所は、前回(8月7日)の訪問時に、運良く見つけたポイントだ。
ここは、早くから朝日があたる斜面だが、到着してみるとあいにく霧がかかっていた。しかし、しばらく待っていると日も出て明るくなってきたので、お茶を飲みながらチョウが飛び出すのを待った。
クロスフィンガー!

#1: アカガシの木
.
A habitat of Wonderful Green Hairstreak
Olympus E-3, ZD8mm Fisheye, EC-14, ASA400
(2010-August-22, Shizuoka)
▶キリシマミドリシジミ; Wonderful Green Hairstreak
ポイントのアカガシを見上げていると、茶色っぽい小型のシジミチョウ(ムラサキシジミ)とともに、一見してそれとわかる白い大型のシジミチョウが何頭か飛び出した----ウーム、キリシマミドリに違いない。
相変わらず、飛ぶ姿は見えても撮影可能位置まではなかなか降りてこなかった。
しばらく見守っているとやっと1頭が比較的低い枝の葉上に静止したのをダンダラさんが教えてくれた。残念ながら葉が邪魔をしてチョウの体の一部しか見えない。しかし、翅裏の模様はまさしく今回の目標「キリシマミドリのメス」だった。
一応、ボウズは免れた---ホッとした。

#2: 葉上に静止したキリシマミドリシジミ♀
A female of Wonderful Green Hairstreak resting on the leaf.
Olympus E-3, Sigma 150mm Macro, ASA400
(2010-August-22, Shizuoka)
幼木での産卵シーンを期待して、林道を歩いてみた。
途中、何の変哲もないアカガシを叩くと、キリシマミドリが数頭飛び出したので驚いた。その内の1頭は15mほど追跡したところ、うまい具合にヒノキの枝先に静止してくれた。
ヒノキの枝先のキリシマミドリのシルエット。

#3: キリシマミドリシジミのシルエット
A male of Wonderful Green Hairstreak resting on the leaf.
Olympus E-3, Sigma 150mm Macro, ASA400
(2010-August-22, Shizuoka)
枝先に静止するチョウは飛び去る様子もないので、順光になるように、背丈ほどもあるススキをかき分けてゆっくりと回り込んでみた。
ファインダーで見ると、翅裏の様子はどうやらキリシマミドリのオスだが、見るからに尾羽打ち枯らして色も褪せている。この時期のオスなのだから古くても当たり前なのだ。

#4: 枝先に静止したキリシマミドリシジミ♂
A male of Wonderful Green Hairstreak resting on the leaf.
Olympus E-3, Sigma 150mm Macro, ASA400、トリミング
(2010-August-22, Shizuoka)
静止しているキリシマミドリの後翅が一部欠損していた。その欠損部からは反対側の翅表の緑色がはっきりと見えた。

#5: 枝先に静止したキリシマミドリシジミ♂
A male of Wonderful Green Hairstreak resting on the leaf.
Olympus E-3, Sigma 150mm Macro, ASA400
(2010-August-22, Shizuoka)
▶その他; Miscelaneous
前回の撮影行(8月初旬)には、あまり姿を見せなかったムラサキシジミが今回は多く見られた。
キリシマミドリとは同所的に棲息するようだが、大きさが明らかに異なるのと飛翔時の色も異なるので両者を見間違うことはない(キリシマミドリの方が大きくて白い)。

#6:ムラサキシジミ
Japanese Oakblue
Olympus E-3, Sigma 150mm Macro, ASA400
(2010-August-22, Shizuoka)
この林道には、アオスジアゲハ、クロアゲハ、カラスアゲハ、ジャコウアゲハなど、この時期アゲハの仲間が多く見られた。
アオスジアゲハはサンショウの花に集まっていた。

#7: アオスジアゲハ
Common Bluebottle
Olympus E-3, Sigma 150mm Macro, ASA400
(2010-August-22, Shizuoka)
ジャコウアゲハもフワフワと緩やかに飛翔する姿がしばしば認められた。メスは明るい茶色で、いつみても美しい。

#8: ジャコウアゲハ♀
Chinese Windmill
Olympus E-3, Sigma 150mm Macro, ASA400
(2010-August-22, Shizuoka)
ジャノメチョウはどこにいっても見られるチョウの1種だが、この時にみた個体はとりわけ大きくて、大きさはおよそオオヒカゲほどもあった。

#9: ジャノメチョウ
Dryad
Olympus E-3, Sigma 150mm Macro, ASA400
(2010-August-22, Shizuoka)
**************************************************
§ Afterword §
今回は時期外れではあるが、「ボウズ覚悟、玉砕覚悟」で前回見つけたポイントをもう一度訪れてみたのだが、何とかまたキリシマミドリの姿を見ることができ、また撮影できたのは嬉しい限りだ。
しかし、撮影できた♂♀のキリシマミドリは、両方とも満足いく写真からはほど遠く、これからもリスク覚悟に通うことになるだろう。でも、今回の撮影も含めて、キリシマミドリシジミの生態が少しずつわかってきたような気がしている。今年はあと1回くらいは訪れてみたいものだ。
今回は「チェレンジ撮影行」にも関わらず、お付き合いいただいたダンダラさんに感謝します。
以上、 by 虫林花山
Date: August 22 (Sunday), 2010
Place: Shizuoka
Weather: Cloudy and fine
<残暑の候>
残暑の候---ウー、まだ暑い。
でも、この頃は、ひどい暑さの中に秋の気配をわずかながらも感じ取れるようになってきた。セミたちの合唱も夏の終わりをあたかも惜しんでいるようにも聞こえる。
そろそろ、夏休みモード(キリギリスさんモード)から仕事モード(アリンコモード)へと変換しなければ---と殊勝に思っている今日この頃だが、実際の頭の中は依然としてキリギリスさんモードのままだから困る。
§ Diary §
日曜日(22日)は「キリシマミドリシジミのメスねらい」で出陣した。
もちろん、キリシマミドリの発生盛期からはズレズレなのは承知の上だが、メスならまだ生き残っているはずだし、運が良ければ産卵行動なども観察できるかも知れないと思ったのだ---かなり楽観的。まあ、たまには 「ボウズ覚悟、玉砕覚悟の撮影行」 も良いと思う。
ということで、今回はかなりリスキーな撮影行だったが、ダンダラさん(小畦川日記)もご一緒することになったので心強い。
訪れた場所は、前回(8月7日)の訪問時に、運良く見つけたポイントだ。
ここは、早くから朝日があたる斜面だが、到着してみるとあいにく霧がかかっていた。しかし、しばらく待っていると日も出て明るくなってきたので、お茶を飲みながらチョウが飛び出すのを待った。
クロスフィンガー!

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A habitat of Wonderful Green Hairstreak
Olympus E-3, ZD8mm Fisheye, EC-14, ASA400
(2010-August-22, Shizuoka)
▶キリシマミドリシジミ; Wonderful Green Hairstreak
ポイントのアカガシを見上げていると、茶色っぽい小型のシジミチョウ(ムラサキシジミ)とともに、一見してそれとわかる白い大型のシジミチョウが何頭か飛び出した----ウーム、キリシマミドリに違いない。
相変わらず、飛ぶ姿は見えても撮影可能位置まではなかなか降りてこなかった。
しばらく見守っているとやっと1頭が比較的低い枝の葉上に静止したのをダンダラさんが教えてくれた。残念ながら葉が邪魔をしてチョウの体の一部しか見えない。しかし、翅裏の模様はまさしく今回の目標「キリシマミドリのメス」だった。
一応、ボウズは免れた---ホッとした。

A female of Wonderful Green Hairstreak resting on the leaf.
Olympus E-3, Sigma 150mm Macro, ASA400
(2010-August-22, Shizuoka)
幼木での産卵シーンを期待して、林道を歩いてみた。
途中、何の変哲もないアカガシを叩くと、キリシマミドリが数頭飛び出したので驚いた。その内の1頭は15mほど追跡したところ、うまい具合にヒノキの枝先に静止してくれた。
ヒノキの枝先のキリシマミドリのシルエット。

A male of Wonderful Green Hairstreak resting on the leaf.
Olympus E-3, Sigma 150mm Macro, ASA400
(2010-August-22, Shizuoka)
枝先に静止するチョウは飛び去る様子もないので、順光になるように、背丈ほどもあるススキをかき分けてゆっくりと回り込んでみた。
ファインダーで見ると、翅裏の様子はどうやらキリシマミドリのオスだが、見るからに尾羽打ち枯らして色も褪せている。この時期のオスなのだから古くても当たり前なのだ。

A male of Wonderful Green Hairstreak resting on the leaf.
Olympus E-3, Sigma 150mm Macro, ASA400、トリミング
(2010-August-22, Shizuoka)
静止しているキリシマミドリの後翅が一部欠損していた。その欠損部からは反対側の翅表の緑色がはっきりと見えた。

A male of Wonderful Green Hairstreak resting on the leaf.
Olympus E-3, Sigma 150mm Macro, ASA400
(2010-August-22, Shizuoka)
▶その他; Miscelaneous
前回の撮影行(8月初旬)には、あまり姿を見せなかったムラサキシジミが今回は多く見られた。
キリシマミドリとは同所的に棲息するようだが、大きさが明らかに異なるのと飛翔時の色も異なるので両者を見間違うことはない(キリシマミドリの方が大きくて白い)。

Japanese Oakblue
Olympus E-3, Sigma 150mm Macro, ASA400
(2010-August-22, Shizuoka)
この林道には、アオスジアゲハ、クロアゲハ、カラスアゲハ、ジャコウアゲハなど、この時期アゲハの仲間が多く見られた。
アオスジアゲハはサンショウの花に集まっていた。

Common Bluebottle
Olympus E-3, Sigma 150mm Macro, ASA400
(2010-August-22, Shizuoka)
ジャコウアゲハもフワフワと緩やかに飛翔する姿がしばしば認められた。メスは明るい茶色で、いつみても美しい。

Chinese Windmill
Olympus E-3, Sigma 150mm Macro, ASA400
(2010-August-22, Shizuoka)
ジャノメチョウはどこにいっても見られるチョウの1種だが、この時にみた個体はとりわけ大きくて、大きさはおよそオオヒカゲほどもあった。

Dryad
Olympus E-3, Sigma 150mm Macro, ASA400
(2010-August-22, Shizuoka)
§ Afterword §
今回は時期外れではあるが、「ボウズ覚悟、玉砕覚悟」で前回見つけたポイントをもう一度訪れてみたのだが、何とかまたキリシマミドリの姿を見ることができ、また撮影できたのは嬉しい限りだ。
しかし、撮影できた♂♀のキリシマミドリは、両方とも満足いく写真からはほど遠く、これからもリスク覚悟に通うことになるだろう。でも、今回の撮影も含めて、キリシマミドリシジミの生態が少しずつわかってきたような気がしている。今年はあと1回くらいは訪れてみたいものだ。
今回は「チェレンジ撮影行」にも関わらず、お付き合いいただいたダンダラさんに感謝します。
以上、 by 虫林花山
なかなか掲載されないのでどうしたのかと思っていましたが、ちゃんと撮影できていたのですね。
このポイントは思っていた以上に可能性が高そうな気がしてきました。
予報で天気の良さそうな北の方へ予定を変えたので合流できずに残念でした。
このポイントは思っていた以上に可能性が高そうな気がしてきました。
予報で天気の良さそうな北の方へ予定を変えたので合流できずに残念でした。
0
色々お世話になりました。
時期的にどうかなという感じでしたが、おかげさまで何とか証拠写真を撮影できました。
自分の技術の限界でチャレンジするという感じは楽しい経験でした。
ありがとうございました。
時期的にどうかなという感じでしたが、おかげさまで何とか証拠写真を撮影できました。
自分の技術の限界でチャレンジするという感じは楽しい経験でした。
ありがとうございました。
キリシマミドリはかなりハードルが高そうなので、まずジャコウアゲハの♀を綺麗に撮りたいと思ったヒメオオです。
虫林さん、「キリシマミドリシジミ」・・・葉に隠れた雌の姿にドキドキしてしまいました・・・。素敵ですね。雄は時期的に遅かったのでしょうか・・・お疲れ様でした。
ごまさん、
ご無沙汰です。
そちらのブログ拝見しました。
すごいじゃないですか。綺麗なオスを撮影されていますね。
今回は♀狙いで何とか証拠写真が撮影できました。
もう少し生態を観察していきたいと思っています。
ご無沙汰です。
そちらのブログ拝見しました。
すごいじゃないですか。綺麗なオスを撮影されていますね。
今回は♀狙いで何とか証拠写真が撮影できました。
もう少し生態を観察していきたいと思っています。
chochoensisさん、
コメント有難うございました。
オスはさすがに遅すぎました。でも、まだ何頭も見ることができました。
でも、古くなたとはいえ、やはり白と緑の点滅は心が揺さぶられますね。メスはオスと異なる飛び方のようで、飛んでいるとなんとなくわかるかもしれません。
コメント有難うございました。
オスはさすがに遅すぎました。でも、まだ何頭も見ることができました。
でも、古くなたとはいえ、やはり白と緑の点滅は心が揺さぶられますね。メスはオスと異なる飛び方のようで、飛んでいるとなんとなくわかるかもしれません。
すっごーく遅れましたがキリシマ♀の撮影おめでとう御座居ます。このわずかに顔をのぞかせているところが、なかなか奥ゆかしくてキリシマの風格を感じさせます。暑い中、ご苦労様でした。
by tyu-rinkazan
| 2010-08-26 23:54
| ▣キリシマミドリシジミ
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Comments(12)
