20101015 イグアス散歩 (3):トンボ(スカシ)マダラ
2010年 11月 14日
Nature Diary #0358
Date: October 16 (Saturday), 2010
Place: Iguazu National Park in Brazil
Weather: Cloudy
§ Diary §
イグアスで最も大きい「悪魔の喉笛」と呼ばれる滝への入り口を過ぎて、キャンプ場に至るトレールを歩いた。ここまでくると、滝を見学する観光客の姿は一切無くなり、鳥たちやホエザルの声だけがジャングルに響いていた。
▶オオハシ; Tucano
突然、カラスほどの大きさの鳥が少し先の木に静止した。
みると、中南米だけに特産する トュ-カンTucan(和名 オオハシ) だった。
トューカン(アルゼンチンではトュカーノ) はイグアスを代表する鳥で、土産物屋にはこの鳥の置物などが沢山並んでいた。大きなクチバシを持つトュ-カンは、ディズニー映画のキャラクター的な愛嬌があって、まるでオモチャの鳥が動いているようだ。


#1: トュ-カン Tucan (オオハシ)
.
A Tucan resting on the branch of the tree.(#1) and suddenly took off (#2)
Olympus E-3, Sigma 150mm Macro, ASA400
(2010-October-16, Iguazu, Brazil)
▶クリスタルスカシトンボマダラ; Episcada hymenae
小道の脇に咲く黄色い花で、ヒメシロチョウほどの大きさの透明な翅を持つチョウを発見。このチョウは、翅がトンボのように透明で、まるでガラス細工のようだ。
ところで、下の写真でその蝶がどこにいるかお分かりだろうか。

#3: 吸蜜するトンボマダラ
.
A Glass Wing Butterfly feeding nectar on the flower.
Olympus EP-1, MZD 14-42mm, ASA200
(2010-October-16, Igazu)
トンボマダラ科(スカシマダラ科)の蝶は、大部分が中南米に特産する。この仲間はトンボのように透明な翅を持つものが多く、英名ではグラスウィングと呼ばれている。
下の写真の蝶はブラジルの蝶の図鑑ではCrystalinaと呼ばれているので、クリスタルトンボマダラチョウとしておく。

#4: 吸蜜するトンボマダラ
.
A Glass Wing Butterfly feeding nectar on the flower.
Olympus E-620, ZD8mm, EC-14, ASA400
(2010-October-16, Igazu)
ひらひらと花から花へと飛び移りながら吸蜜を繰り返していたが、前後翅とも透明で透けているので、いったん目を離すと背景に溶け込んでしまう。
このスカシトンボマダラの仲間は似た種類が多いので同定がなかなか難しい。

#5: 吸蜜するスカシマダラ
.
A Glass Wing Butterfly feeding nectar on the flower.
Olympus E-3, Sigma 150mm Macro, ASA800
(2010-October-16, Igazu)

#6: スカシマダラ
.
Glass Wing Butterfly
Olympus E-3, Sigma 150mm Macro, ASA800
(2010-October-16, Igazu)

#7: スカシマダラ
.
Glass Wing Butterfly
Olympus E-3, Sigma 150mm Macro, ASA800
(2010-October-16, Igazu)
▶クロフチトンボマダラ; Epityches eupompe
こちらは別の種類で和名をクロフチトンボマダラという。

#8: クロフチトンボマダラ
.
Epityches eupompe
Olympus E-3, ZD35mm Macro, ASA400
(2010-October-16, Igazu)

#9: クロフチトンボマダラ
.
Epityches eupompe
Olympus EP-1, MZD 14-42mm, ASA200
(2010-October-16, Igazu)
▶トンボマダラ; Greta oto
途中で雨が強くなってきたので、林の中の大きな木の下で雨宿りをしていたら、目の前の葉でトンボマダラを見つけた。。南米の透明な翅を持つチョウでは、しばしば写真に掲載されているのがこの学名がGreta otoというトンボマダラGlass Wing Butterflyだろう。
トンボマダラの仲間はジャングルの中の下草で生活するものが多いといわれている。
とにかく光量が少ないのでストロボを用いて撮影した。

#9: トンボマダラ
.
Glass Wing Butterfly
Olympus E-620, Sigma 150mm Macro, ASA400
(2010-October-16, Igazu)
▶キボシカバタテハマダラ; Tithorea harmonia pseudonyma
この蝶はキボシカバタテハマダラという名前らしい。
キボシカバマダラというチョウは、亜種も含めてかなり多彩なので、種の同定には自信が持てない。

#11: キボシカバタテハマダラ
.
Tithorea harmonia pseudonyma
Olympus E-3, Sigma 150mm Macro, ASA400
(2010-October-16, Igazu)
林の縁でマダラチョウの一種を追っていたら、虫林の利き手の指で汗を吸い始めた。
そのままではカメラが持てないで困っていると、ちょうどそこにドイツから来たという観光客(若い女性)が通りかかり、虫林の指のチョウを興味深そうに見ていた。
そこで、彼女にお願いして指を出してもらい、虫林の指に静止しているチョウを彼女の指にそっと移した。彼女は思いがけない出来事に目を輝かせて驚いていた。その後、是非とも写真がほしいというので、後程メールとともにこの写真を送り届けた。

#12: キボシカバタテハマダラ
.
Tithorea harmonia pseudonyma
Olympus E-3, ZD35mm Macro, ASA400
(2010-October-16, Igazu)
**************************************************
§ Afterword §
近頃忙しいので、ブラジルで撮影できた写真の整理がなかなかできなかったが、やっとスカシマダラの仲間をアップすることができた。とにかく南米の蝶たちはユニークなものが多くて興味深い。しかし、どの種も良く似ていて同定には苦労する。
上の写真で種名が間違っていたら、教えていただければ幸いです。
次回でそろそろイグアス散歩のチョウの日記を終了。
以上、 by 虫林花山
Date: October 16 (Saturday), 2010
Place: Iguazu National Park in Brazil
Weather: Cloudy
§ Diary §
イグアスで最も大きい「悪魔の喉笛」と呼ばれる滝への入り口を過ぎて、キャンプ場に至るトレールを歩いた。ここまでくると、滝を見学する観光客の姿は一切無くなり、鳥たちやホエザルの声だけがジャングルに響いていた。
▶オオハシ; Tucano
突然、カラスほどの大きさの鳥が少し先の木に静止した。
みると、中南米だけに特産する トュ-カンTucan(和名 オオハシ) だった。
トューカン(アルゼンチンではトュカーノ) はイグアスを代表する鳥で、土産物屋にはこの鳥の置物などが沢山並んでいた。大きなクチバシを持つトュ-カンは、ディズニー映画のキャラクター的な愛嬌があって、まるでオモチャの鳥が動いているようだ。


.
A Tucan resting on the branch of the tree.(#1) and suddenly took off (#2)
Olympus E-3, Sigma 150mm Macro, ASA400
(2010-October-16, Iguazu, Brazil)
▶クリスタルスカシトンボマダラ; Episcada hymenae
小道の脇に咲く黄色い花で、ヒメシロチョウほどの大きさの透明な翅を持つチョウを発見。このチョウは、翅がトンボのように透明で、まるでガラス細工のようだ。
ところで、下の写真でその蝶がどこにいるかお分かりだろうか。

.
A Glass Wing Butterfly feeding nectar on the flower.
Olympus EP-1, MZD 14-42mm, ASA200
(2010-October-16, Igazu)
トンボマダラ科(スカシマダラ科)の蝶は、大部分が中南米に特産する。この仲間はトンボのように透明な翅を持つものが多く、英名ではグラスウィングと呼ばれている。
下の写真の蝶はブラジルの蝶の図鑑ではCrystalinaと呼ばれているので、クリスタルトンボマダラチョウとしておく。

.
A Glass Wing Butterfly feeding nectar on the flower.
Olympus E-620, ZD8mm, EC-14, ASA400
(2010-October-16, Igazu)
ひらひらと花から花へと飛び移りながら吸蜜を繰り返していたが、前後翅とも透明で透けているので、いったん目を離すと背景に溶け込んでしまう。
このスカシトンボマダラの仲間は似た種類が多いので同定がなかなか難しい。

.
A Glass Wing Butterfly feeding nectar on the flower.
Olympus E-3, Sigma 150mm Macro, ASA800
(2010-October-16, Igazu)

.
Glass Wing Butterfly
Olympus E-3, Sigma 150mm Macro, ASA800
(2010-October-16, Igazu)

.
Glass Wing Butterfly
Olympus E-3, Sigma 150mm Macro, ASA800
(2010-October-16, Igazu)
▶クロフチトンボマダラ; Epityches eupompe
こちらは別の種類で和名をクロフチトンボマダラという。

.
Epityches eupompe
Olympus E-3, ZD35mm Macro, ASA400
(2010-October-16, Igazu)

.
Epityches eupompe
Olympus EP-1, MZD 14-42mm, ASA200
(2010-October-16, Igazu)
▶トンボマダラ; Greta oto
途中で雨が強くなってきたので、林の中の大きな木の下で雨宿りをしていたら、目の前の葉でトンボマダラを見つけた。。南米の透明な翅を持つチョウでは、しばしば写真に掲載されているのがこの学名がGreta otoというトンボマダラGlass Wing Butterflyだろう。
トンボマダラの仲間はジャングルの中の下草で生活するものが多いといわれている。
とにかく光量が少ないのでストロボを用いて撮影した。

.
Glass Wing Butterfly
Olympus E-620, Sigma 150mm Macro, ASA400
(2010-October-16, Igazu)
▶キボシカバタテハマダラ; Tithorea harmonia pseudonyma
この蝶はキボシカバタテハマダラという名前らしい。
キボシカバマダラというチョウは、亜種も含めてかなり多彩なので、種の同定には自信が持てない。

.
Tithorea harmonia pseudonyma
Olympus E-3, Sigma 150mm Macro, ASA400
(2010-October-16, Igazu)
林の縁でマダラチョウの一種を追っていたら、虫林の利き手の指で汗を吸い始めた。
そのままではカメラが持てないで困っていると、ちょうどそこにドイツから来たという観光客(若い女性)が通りかかり、虫林の指のチョウを興味深そうに見ていた。
そこで、彼女にお願いして指を出してもらい、虫林の指に静止しているチョウを彼女の指にそっと移した。彼女は思いがけない出来事に目を輝かせて驚いていた。その後、是非とも写真がほしいというので、後程メールとともにこの写真を送り届けた。

.
Tithorea harmonia pseudonyma
Olympus E-3, ZD35mm Macro, ASA400
(2010-October-16, Igazu)
§ Afterword §
近頃忙しいので、ブラジルで撮影できた写真の整理がなかなかできなかったが、やっとスカシマダラの仲間をアップすることができた。とにかく南米の蝶たちはユニークなものが多くて興味深い。しかし、どの種も良く似ていて同定には苦労する。
上の写真で種名が間違っていたら、教えていただければ幸いです。
次回でそろそろイグアス散歩のチョウの日記を終了。
以上、 by 虫林花山
「#5: 吸蜜するスカシマダラ」の写真がメルヘンチックで大好きです。
トンボを撮影する時透明な翅の存在感を出すのに苦労しているので、ヒントになる作品だと思いました。
トンボを撮影する時透明な翅の存在感を出すのに苦労しているので、ヒントになる作品だと思いました。
0
透明な翅の蝶はなんとも不思議ですね。実物を見てみたいです。
日本にはいない蝶がたくさんいて、南米は楽しい所ですね。一度、行ってみたいと思いますが、なかなか難しいでしょうね。
日本にはいない蝶がたくさんいて、南米は楽しい所ですね。一度、行ってみたいと思いますが、なかなか難しいでしょうね。
小生、モルフォよりもこのスカシマダラが一番見てみたい蝶です。#7を拝見すると、偽瞳孔が意外と悪役っぽいので驚きました。翅の透明感を出すアングルに苦労しそうですね。
YODAも実物というか生きた状態を見てみたい蝶です。
どのような飛び方なのでhそうか。マダラチョウに近いのかな?
#7の画像とか、何か西洋のステンドグラスを見ているような気持ちになります。
3台のカメラの使い分けがお見事です。
どのような飛び方なのでhそうか。マダラチョウに近いのかな?
#7の画像とか、何か西洋のステンドグラスを見ているような気持ちになります。
3台のカメラの使い分けがお見事です。
fanseabさん、
コメント有難う御座います。
仰るととおりで、透明な蝶を撮影するときには、なるべく背景の花を写真に写しこみたいと思い苦労しました。なかなか敏感で、じっとしてくれないのでこまります。
コメント有難う御座います。
仰るととおりで、透明な蝶を撮影するときには、なるべく背景の花を写真に写しこみたいと思い苦労しました。なかなか敏感で、じっとしてくれないのでこまります。
Yoda-1さん、
コメント有難う御座います。
透明な翅の蝶の飛び方はマダラチョウそのものです。ご一緒したカバマダラのようなものですね。空に舞い上がると不思議な気持ちになりました。この蝶は気合を容れて撮影しましたが、曇っていて光量が少なかったのが残念です。
コメント有難う御座います。
透明な翅の蝶の飛び方はマダラチョウそのものです。ご一緒したカバマダラのようなものですね。空に舞い上がると不思議な気持ちになりました。この蝶は気合を容れて撮影しましたが、曇っていて光量が少なかったのが残念です。
banyanさん、
コメント有難う御座います。
クリスタルトンボスカシマダラは、イグアスでも一部でしか見ることができませんでした。この黄色い花のある場所だけです。そのほかは、気がつくと傍にいたりしますが、なかなか静止しないので困ります。似た種類が多いのも問題ですね。
コメント有難う御座います。
クリスタルトンボスカシマダラは、イグアスでも一部でしか見ることができませんでした。この黄色い花のある場所だけです。そのほかは、気がつくと傍にいたりしますが、なかなか静止しないので困ります。似た種類が多いのも問題ですね。
by tyu-rinkazan
| 2010-11-14 17:57
| ● Brazil
|
Comments(12)
