20120107 冬の散歩道:オオオサムシなど
2012年 01月 09日
<亜種と人種>
飛ぶことができないオサムシは地域ごとにその形態が特化する-----亜種。
人間ではアフリカの黒人、アジアの黄色人種、ヨーロッパの白人、その他いろいろな人種があって、皮膚の色や種々の形態はそれぞれ違う。この違いは亜種以下のものだという研究者もいるし、亜種程度の違いという研究者もいる。つまるところ、生物において大切なのは、種の違いだけで、亜種の違いはあまり意味がないとも思える。ゴリラに似ている人はいるけれど、人とゴリラの間に子供が出来たという報告はないからね。
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Nature Diary #428
朝食後、車で30分ほどの北杜市の山林を訪れた。
そこは、里山の趣を残すナラ類主体の雑木林で、不思議に観察できる昆虫たちの種類が多い場所だ。夏にはゼフィルス狙いで何度か訪れるが、冬に訪れることは少ない。

► 葉を落とした冬の木々たち Grove of the mixed trees
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Canon 60D, Sigma 10mm F2.8 DC Fisheye HSM, Kenko Teleplus MC4, ASA400 (山梨県北杜市、1月7日)
本日は昔とった杵柄というやつで、手クワで「おさぼり」をやることにした。
「おさぼり」とは、「仕事をさぼる」ことではなくて、晩秋から初春の間に、土中や朽木中で越冬中のオサムシを掘り出す方法のことで、「オサムシ堀り→オサ堀り」である。

► オサ堀り
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Canon 7D, Sigma 10mm Fisheye, Telecon X1.4, ASA400 (山梨県北杜市、1月7日)
何てことのない斜面を軽く崩してみると、とうとう中からオサムシ(黄色い破線)が出てきた。
採集と違って撮影目的の場合、オサムシが越冬する状態がわかるように掘り出す必要がある。すなわち、越冬する小部屋がわかるように、注意深く掘らなければならない。これは難しいことのように思えるかも知れないが、本日見つけた3頭のうち2頭でうまく見ることができた。


► 越冬していたオオサムシ Overwintering ground beetle
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Canon 7D, EF 100mm F2.8L Macro IS USM, ASA400 (山梨県北杜市、1月7日)
土から出てきたのは少し青みを帯びた黒色の大きなオサムシだった。
オオオサムシの中部亜種チュウブオオオサムシ。

► 越冬していたチュウブオオオサムシ Carabus dehaanii punctatostriatus
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Ricoh GXR, S10, ASA100 (山梨県北杜市、1月7日)
小さなセミの幼虫も出た。
ここだと多分、コエゾゼミかエゾハルゼミの幼虫かな。
すぐに土の中に戻した。

► セミの幼虫
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Ricoh GXR, S10, ASA100 (山梨県北杜市、1月7日)
朽木を崩すと大きなスズメバチが越冬していた。
どうやら腹部が黒いので、ヒメスズメバチだ。
ヒメスズメバチはオオスズメバチの次に大きなスズメバチだが、こちらはオオスズメバチと異なり、とてもおとなしくて攻撃性はほとんどないといわれている。
こころ優しいスズメバチ。

► 越冬するヒメスズメバチ Vespa ducalis
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Canon 7D, EF 100mm F2.8L Macro IS USM, ASA400 (山梨県北杜市、1月7日)
§ Afterword §
本格的な冬になって昆虫たちの姿見ることが難しくなってきた。
寒くなると南の国で昆虫たちと戯れてみたくなる。でも、なかなかそう上手くいかないのが世の常だ。寒い中でも工夫して何とか昆虫たちを見てみたいと思う。今回はオサ掘りでオオオサムシを見ることができたが、このオサ掘りはとても楽しい(腕が疲れるけど----)。また、どこか他の地域でオサ掘りをやってみたいなと思う。
以上、 by 虫林花山
飛ぶことができないオサムシは地域ごとにその形態が特化する-----亜種。
人間ではアフリカの黒人、アジアの黄色人種、ヨーロッパの白人、その他いろいろな人種があって、皮膚の色や種々の形態はそれぞれ違う。この違いは亜種以下のものだという研究者もいるし、亜種程度の違いという研究者もいる。つまるところ、生物において大切なのは、種の違いだけで、亜種の違いはあまり意味がないとも思える。ゴリラに似ている人はいるけれど、人とゴリラの間に子供が出来たという報告はないからね。
Nature Diary #428
朝食後、車で30分ほどの北杜市の山林を訪れた。
そこは、里山の趣を残すナラ類主体の雑木林で、不思議に観察できる昆虫たちの種類が多い場所だ。夏にはゼフィルス狙いで何度か訪れるが、冬に訪れることは少ない。

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Canon 60D, Sigma 10mm F2.8 DC Fisheye HSM, Kenko Teleplus MC4, ASA400 (山梨県北杜市、1月7日)
本日は昔とった杵柄というやつで、手クワで「おさぼり」をやることにした。
「おさぼり」とは、「仕事をさぼる」ことではなくて、晩秋から初春の間に、土中や朽木中で越冬中のオサムシを掘り出す方法のことで、「オサムシ堀り→オサ堀り」である。

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Canon 7D, Sigma 10mm Fisheye, Telecon X1.4, ASA400 (山梨県北杜市、1月7日)
何てことのない斜面を軽く崩してみると、とうとう中からオサムシ(黄色い破線)が出てきた。
採集と違って撮影目的の場合、オサムシが越冬する状態がわかるように掘り出す必要がある。すなわち、越冬する小部屋がわかるように、注意深く掘らなければならない。これは難しいことのように思えるかも知れないが、本日見つけた3頭のうち2頭でうまく見ることができた。


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Canon 7D, EF 100mm F2.8L Macro IS USM, ASA400 (山梨県北杜市、1月7日)
土から出てきたのは少し青みを帯びた黒色の大きなオサムシだった。
オオオサムシの中部亜種チュウブオオオサムシ。

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Ricoh GXR, S10, ASA100 (山梨県北杜市、1月7日)
小さなセミの幼虫も出た。
ここだと多分、コエゾゼミかエゾハルゼミの幼虫かな。
すぐに土の中に戻した。

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Ricoh GXR, S10, ASA100 (山梨県北杜市、1月7日)
朽木を崩すと大きなスズメバチが越冬していた。
どうやら腹部が黒いので、ヒメスズメバチだ。
ヒメスズメバチはオオスズメバチの次に大きなスズメバチだが、こちらはオオスズメバチと異なり、とてもおとなしくて攻撃性はほとんどないといわれている。
こころ優しいスズメバチ。

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Canon 7D, EF 100mm F2.8L Macro IS USM, ASA400 (山梨県北杜市、1月7日)
§ Afterword §
本格的な冬になって昆虫たちの姿見ることが難しくなってきた。
寒くなると南の国で昆虫たちと戯れてみたくなる。でも、なかなかそう上手くいかないのが世の常だ。寒い中でも工夫して何とか昆虫たちを見てみたいと思う。今回はオサ掘りでオオオサムシを見ることができたが、このオサ掘りはとても楽しい(腕が疲れるけど----)。また、どこか他の地域でオサ掘りをやってみたいなと思う。
以上、 by 虫林花山
「オサホリ」は行ったことはありませんが、
クワガタムシを採取&飼育していた時「朽木割」は何度かチャレンジしたことがあります。目標のクワガタは出てきたことは無く、出てきても「コクワガタ」や「カミキリムシ」の仲間くらいでした。
クワガタムシを採取&飼育していた時「朽木割」は何度かチャレンジしたことがあります。目標のクワガタは出てきたことは無く、出てきても「コクワガタ」や「カミキリムシ」の仲間くらいでした。
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Akakokkoさん、
コメント有難う御座います。
冬でも色々な昆虫たちが隠れているので、迷惑だろうなと思いながらも観察させてもらっています。
オオスズメバチだと危険ですが、このヒメスズメバチは温厚な性格で、襲ったりすることはなさそうです。
コメント有難う御座います。
冬でも色々な昆虫たちが隠れているので、迷惑だろうなと思いながらも観察させてもらっています。
オオスズメバチだと危険ですが、このヒメスズメバチは温厚な性格で、襲ったりすることはなさそうです。
寒中お見舞い申し上げます。
すっかり挨拶が遅くなってしまい申し訳ありません。
今年も虫林さんの素敵な写真を楽しみに、又、参考にさせていただきたいと思います。
今年もどうぞよろしくお願いいたします。
すっかり挨拶が遅くなってしまい申し訳ありません。
今年も虫林さんの素敵な写真を楽しみに、又、参考にさせていただきたいと思います。
今年もどうぞよろしくお願いいたします。
by tyu-rinkazan
| 2012-01-09 07:29
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Comments(6)
