20120610 クヌギ林の散歩道:クロミドリシジミ
2012年 06月 11日
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Nature Diary 7(29):#454
<ストロボ近接撮影システム>
昨日(土曜日)は東京出張の折に、新宿のヨドバシカメラに立ち寄ってE-TTL調光が可能な「オフカメラシューコード OC-E3」を購入した。目的はキャノンEF100㎜マクロレンズのレンズフードに純正小型ストロボ270EXを、本体から離して逆向き(表裏を逆)に取り付けるためだ(ベルクロと輪ゴム)。本来、7Dであれば連結しなくても、内臓フラッシュと同調させて270EXを使用できるが、僕のカメラは内臓フラッシュが故障中。このストロボ近接撮影システムは、単純だけど意外にカメラとのバランスが良くて使いやすい。

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このところ、公私ともにバタバタと忙しく、フィールド散歩にも出ることが出来なかった。気がつけば、季節はいつの間にか初夏から夏になろうとしている。この時期は一年で最も昆虫の種類が多くて、趣味の撮影と仕事の狭間で悩むのが常だ。撮影は中止してもだれも痛まないが仕事は周りに迷惑がかかるので、手を抜くことはできない。若い時は何日も寝ないで両立できたものだが------。
本日(日曜日)は天気があまり良くなさそうなので、近くのクヌギ林にゼフィルス(ゼフ)の様子を見に行くことにした。今年はこれまでゼフをまったく撮影していない。
ウラナミアカシジミ; The Zebra Hairstreak
クヌギの枝を少し叩くとほどなくウラナミアカシジミが次々に飛び出した。ウラナミアカは近年全国的に数が減っているそうだが、ここでの個体数は少なくない。
下草のウラナミアカをシグマ24㎜マクロで撮影した。このレンズは広角域をカバーする「寄れる広角レンズ?」という位置づけだが、背景はかなりボケる。適度な画角(環境をほどほどに入れた)とやわらかい背景のボケ具合はお気に入りだ----まあ、ボケ味は好みの問題だけどね。

► ウラナミアカシジミ
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The Zebra Hairstreak resting on the leaf.
Canon 7D, Sigma 24mm, ISO400 (2012-June-10, Kofu-shi)
クロミドリシジミ; The Copper Hairstreak
クロミドリシジミ(クロミ)は飛び出してもなかなか撮影に適した場所に止まってくれない(当たり前)。例によって見失っていると、偶然目の前のクズの草上にクロミ♂を見つけることができた。クズの葉上には、昨夜の雨による水滴が沢山ついていた。

► 葉上に静止するクロミドリシジミ
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A male of the Copper Hairstreak resting on the leaf.
Canon 7D, EF100mm Macro, ISO400 (2012-June-10, Kofu-shi)
しばらく観察していると翅を開き始めたので、その様子を時系列撮影することができた。チョウの撮影ではこの瞬間はいつもドキドキする。

► クロミドリシジミの開翅
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Photographs of a male of the Copper Hairstreak taken in time series
Canon 7D, EF100mm Macro, ISO400 (2012-June-10, Kofu-shi)

► クロミドリシジミの開翅
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A male of the Copper Hairstreak
Canon 7D, Sigma 24mm, ISO400 (2012-June-10, Kofu-shi)
少しずつ移動して開翅のアップを撮影したところ、翅の表面に少しスリキズがあった。♂は活動が激しいので、よほど新しくないと翅表に傷がついしまうのだろう。

► クロミドリシジミの開翅
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A male of the Copper Hairstreak resting the leaf with the wings opened.
Canon 7D, EF100mm Macro, ISO400 (2012-June-10, Kofu-shi)
ハラグロオオテントウムシ; Callicaria superba
葉の上に大きなテントウムシを見つけた。
オオテントウムシに違いない(ハラグロオオテントウムシ)。虫林は以前からオオテントウムシに憧れていたが、個体数が少ないためか、それとも局所的な分布を示すためなのか、これまで出合えずにいた。憧れの虫にやっと出会えた。
やはり、この虫はどことなく重厚で、特別なオーラがあるな。

► ハラグロオオテントウムシ
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Callicaria superba
Canon 7D, EF100mm Macro, ISO400 (2012-June-10, Kofu-shi)
モノサシトンボ; Copera annulata
モノサシトンボは大型のイトトンボ。腹部に等間隔の線が入っているので、その名前の由来は容易に想像できる。命名した人はなかなかセンスがある。

► モノサシトンボ
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Copera annulata
Canon 7D, EF100mm Macro, ISO400 (2012-June-10, Kofu-shi)
オスの体色は黒っぽいが、メスはオスに比べて黄色みが強い。

► モノサシトンボの♂(上)とメス(下)
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Copera annulata
Canon 7D, EF100mm Macro, ISO400 (2012-June-10, Kofu-shi)
イトトンボの頭部を拡大してみた。大きな複眼が面白い。撮影していたら、突然視界から消えた。戻ってきたときには、口にブヨのような昆虫を加えていた(下の写真の上)。

► モノサシトンボ
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Copera annulata
Canon 7D, EF100mm Macro, ISO400 (2012-June-10, Kofu-shi)
その他;Miscellaneous
少し山側に行くと、道路上に多数のテングチョウ、ミスジチョウが吸水に来ていた。こんなに多数のミスジチョウを見たことがなかった。ミスジチョウの食樹のカエデの木が多いのかなと思ったが、さして多いようにも見えなかった。今年のオフシーズンの幼虫さがしが面白そうだ。
スミナガシも何頭か見かけたが、飛び去ってしまい、撮影することはできなかった。

►ミスジチョウ
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The Sailer
Canon 7D, EF100mm Macro, ISO400 (2012-June-10, Kofu-shi)

► ウスアカオトシブミ
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Apoderus rubidus
Canon 7D, EF100mm Macro, ISO400 (2012-June-10, Kofu-shi)
§ Afterword §
本日は久しぶりに近場のチョウたちを見ることができた。クロミドリは時期的に少し早いかなと思ったが、元気な姿を何頭か見ることができた。虫林には以前から会いたいと思っていたオオテントウムシに出会えたのがとても嬉しかった。
来週からの週末は、3週連続で出張が予定されている。何とか(強引に)時間を見つけて、フィールド散歩に出たいと願っているが、ちょうど梅雨の時期なのでどうなることやら。
以上、 by 虫林花山
Nature Diary 7(29):#454
<ストロボ近接撮影システム>
昨日(土曜日)は東京出張の折に、新宿のヨドバシカメラに立ち寄ってE-TTL調光が可能な「オフカメラシューコード OC-E3」を購入した。目的はキャノンEF100㎜マクロレンズのレンズフードに純正小型ストロボ270EXを、本体から離して逆向き(表裏を逆)に取り付けるためだ(ベルクロと輪ゴム)。本来、7Dであれば連結しなくても、内臓フラッシュと同調させて270EXを使用できるが、僕のカメラは内臓フラッシュが故障中。このストロボ近接撮影システムは、単純だけど意外にカメラとのバランスが良くて使いやすい。

このところ、公私ともにバタバタと忙しく、フィールド散歩にも出ることが出来なかった。気がつけば、季節はいつの間にか初夏から夏になろうとしている。この時期は一年で最も昆虫の種類が多くて、趣味の撮影と仕事の狭間で悩むのが常だ。撮影は中止してもだれも痛まないが仕事は周りに迷惑がかかるので、手を抜くことはできない。若い時は何日も寝ないで両立できたものだが------。
本日(日曜日)は天気があまり良くなさそうなので、近くのクヌギ林にゼフィルス(ゼフ)の様子を見に行くことにした。今年はこれまでゼフをまったく撮影していない。
ウラナミアカシジミ; The Zebra Hairstreak
クヌギの枝を少し叩くとほどなくウラナミアカシジミが次々に飛び出した。ウラナミアカは近年全国的に数が減っているそうだが、ここでの個体数は少なくない。
下草のウラナミアカをシグマ24㎜マクロで撮影した。このレンズは広角域をカバーする「寄れる広角レンズ?」という位置づけだが、背景はかなりボケる。適度な画角(環境をほどほどに入れた)とやわらかい背景のボケ具合はお気に入りだ----まあ、ボケ味は好みの問題だけどね。

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The Zebra Hairstreak resting on the leaf.
Canon 7D, Sigma 24mm, ISO400 (2012-June-10, Kofu-shi)
クロミドリシジミ; The Copper Hairstreak
クロミドリシジミ(クロミ)は飛び出してもなかなか撮影に適した場所に止まってくれない(当たり前)。例によって見失っていると、偶然目の前のクズの草上にクロミ♂を見つけることができた。クズの葉上には、昨夜の雨による水滴が沢山ついていた。

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A male of the Copper Hairstreak resting on the leaf.
Canon 7D, EF100mm Macro, ISO400 (2012-June-10, Kofu-shi)
しばらく観察していると翅を開き始めたので、その様子を時系列撮影することができた。チョウの撮影ではこの瞬間はいつもドキドキする。

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Photographs of a male of the Copper Hairstreak taken in time series
Canon 7D, EF100mm Macro, ISO400 (2012-June-10, Kofu-shi)

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A male of the Copper Hairstreak
Canon 7D, Sigma 24mm, ISO400 (2012-June-10, Kofu-shi)
少しずつ移動して開翅のアップを撮影したところ、翅の表面に少しスリキズがあった。♂は活動が激しいので、よほど新しくないと翅表に傷がついしまうのだろう。

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A male of the Copper Hairstreak resting the leaf with the wings opened.
Canon 7D, EF100mm Macro, ISO400 (2012-June-10, Kofu-shi)
ハラグロオオテントウムシ; Callicaria superba
葉の上に大きなテントウムシを見つけた。
オオテントウムシに違いない(ハラグロオオテントウムシ)。虫林は以前からオオテントウムシに憧れていたが、個体数が少ないためか、それとも局所的な分布を示すためなのか、これまで出合えずにいた。憧れの虫にやっと出会えた。
やはり、この虫はどことなく重厚で、特別なオーラがあるな。

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Callicaria superba
Canon 7D, EF100mm Macro, ISO400 (2012-June-10, Kofu-shi)
モノサシトンボ; Copera annulata
モノサシトンボは大型のイトトンボ。腹部に等間隔の線が入っているので、その名前の由来は容易に想像できる。命名した人はなかなかセンスがある。

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Copera annulata
Canon 7D, EF100mm Macro, ISO400 (2012-June-10, Kofu-shi)
オスの体色は黒っぽいが、メスはオスに比べて黄色みが強い。

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Copera annulata
Canon 7D, EF100mm Macro, ISO400 (2012-June-10, Kofu-shi)
イトトンボの頭部を拡大してみた。大きな複眼が面白い。撮影していたら、突然視界から消えた。戻ってきたときには、口にブヨのような昆虫を加えていた(下の写真の上)。

.
Copera annulata
Canon 7D, EF100mm Macro, ISO400 (2012-June-10, Kofu-shi)
その他;Miscellaneous
少し山側に行くと、道路上に多数のテングチョウ、ミスジチョウが吸水に来ていた。こんなに多数のミスジチョウを見たことがなかった。ミスジチョウの食樹のカエデの木が多いのかなと思ったが、さして多いようにも見えなかった。今年のオフシーズンの幼虫さがしが面白そうだ。
スミナガシも何頭か見かけたが、飛び去ってしまい、撮影することはできなかった。

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The Sailer
Canon 7D, EF100mm Macro, ISO400 (2012-June-10, Kofu-shi)

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Apoderus rubidus
Canon 7D, EF100mm Macro, ISO400 (2012-June-10, Kofu-shi)
§ Afterword §
本日は久しぶりに近場のチョウたちを見ることができた。クロミドリは時期的に少し早いかなと思ったが、元気な姿を何頭か見ることができた。虫林には以前から会いたいと思っていたオオテントウムシに出会えたのがとても嬉しかった。
来週からの週末は、3週連続で出張が予定されている。何とか(強引に)時間を見つけて、フィールド散歩に出たいと願っているが、ちょうど梅雨の時期なのでどうなることやら。
以上、 by 虫林花山
今年もクロミの季節ですね。
見事です(^_^)/
雨あがりの雰囲気でましたね。
うーん、いいなぁ。
マクロのボケ具合、すごくいいと思いますー。
出張ですか(^_^;)忙しそうですね。体に気をつけてください。
見事です(^_^)/
雨あがりの雰囲気でましたね。
うーん、いいなぁ。
マクロのボケ具合、すごくいいと思いますー。
出張ですか(^_^;)忙しそうですね。体に気をつけてください。
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クロミドリシジミはまだ未見なのでいつかは見てみたいのですが、今の所近場で手一杯です(笑
ハラグロオオテントウムシ。。。実際みたら大きくて驚くくらいなんでしょうか?(^^;;もちろんまだ未見です。
お忙しそうですが、十分お身体には気をつけてください。
ハラグロオオテントウムシ。。。実際みたら大きくて驚くくらいなんでしょうか?(^^;;もちろんまだ未見です。
お忙しそうですが、十分お身体には気をつけてください。
オオテントウムシ!?
どのくらいの大きさだろう・・・?
私は先日、初めてカメノコテントウを見て仰天しました^^;
もっと、大きいのかな!
クロミドリシジミ・・・渋い~
今年は、どんなゼフとの出会いがあるのか
私もどきどきしてます。
ここのところ、蝶が少なく
蛾の撮影頻度が増えてます^^;
どのくらいの大きさだろう・・・?
私は先日、初めてカメノコテントウを見て仰天しました^^;
もっと、大きいのかな!
クロミドリシジミ・・・渋い~
今年は、どんなゼフとの出会いがあるのか
私もどきどきしてます。
ここのところ、蝶が少なく
蛾の撮影頻度が増えてます^^;
毎年この時期に虫林さんのクロミドリの写真をうっとりと眺めております。
私もいつか見てみたい蝶の一つです。
私もいつか見てみたい蝶の一つです。
Shippoさん、
オオテントウはほとんどカメノコテントウと同じ大きさですよ。
オオテントウは数があまり多くなさそうなので、これまでみることができませんでした。
今年のゼフはこれからですね。僕も楽しみにしていますが、よそ見してると季節が駆け足で過ぎてしまうのが残念です。
オオテントウはほとんどカメノコテントウと同じ大きさですよ。
オオテントウは数があまり多くなさそうなので、これまでみることができませんでした。
今年のゼフはこれからですね。僕も楽しみにしていますが、よそ見してると季節が駆け足で過ぎてしまうのが残念です。
綺麗なクロミドリの開翅ですね。
ウラナミアカと併せてこちらでは難関種です。
おおてんとうには驚きました。
これ一度も見たことがないのですよ。
かっての甲虫マニアだった頃を思い出すと、興奮ものです。
しかもいい写真に仕上がってますね。
うーんこれは恐れ入りました。
ウラナミアカと併せてこちらでは難関種です。
おおてんとうには驚きました。
これ一度も見たことがないのですよ。
かっての甲虫マニアだった頃を思い出すと、興奮ものです。
しかもいい写真に仕上がってますね。
うーんこれは恐れ入りました。
昨年、虫林さんのクロミドリを見て目が点になりましたが、今年は瞳孔が開きっぱなしで、夢の中に出てきそうです。
トラフシジミの青を抜いたような深くて渋い不思議な輝きですね。
トラフシジミの青を抜いたような深くて渋い不思議な輝きですね。
yoda-1さん、
有難うございます。
昨年はご一緒で来て楽しかったですね。
フィールド図鑑の写真はこれまでで一番キズが無いものでしたが、周囲の黒帯は今回の方が綺麗に出ていますね。
今週末は天気がね~。
有難うございます。
昨年はご一緒で来て楽しかったですね。
フィールド図鑑の写真はこれまでで一番キズが無いものでしたが、周囲の黒帯は今回の方が綺麗に出ていますね。
今週末は天気がね~。
kmkurobeさん、
有難うございます。
そちらではウラナミアカも少ないのですよね。ここはウラナミアカが現在最も多いようですが、これからクロミの数が増えてきます。
オオテントウは以前からあこがれていたので、見つけた時には嬉しかったです。
有難うございます。
そちらではウラナミアカも少ないのですよね。ここはウラナミアカが現在最も多いようですが、これからクロミの数が増えてきます。
オオテントウは以前からあこがれていたので、見つけた時には嬉しかったです。
最初のクロミドリ、素晴らしいですね。
クロミドリの魅力が存分に表現されています。
ミスジチョウも良いですね。あまり写真のストックがないので撮影したいと思っているのですが、タイミングが合いそうもないです。
クロミドリの魅力が存分に表現されています。
ミスジチョウも良いですね。あまり写真のストックがないので撮影したいと思っているのですが、タイミングが合いそうもないです。
ダンダラさん、
有難うございます。
今回、新しく訪れた林道には、ミスジチョウがたくさんいました(異常発生なのかも?)。ただ、道路上ばかりでしたので、なかなか良い写真は撮影できませんでした。いつかじっくりとミスジチョウの写真を撮影してみたいと思います。
有難うございます。
今回、新しく訪れた林道には、ミスジチョウがたくさんいました(異常発生なのかも?)。ただ、道路上ばかりでしたので、なかなか良い写真は撮影できませんでした。いつかじっくりとミスジチョウの写真を撮影してみたいと思います。
今年はクロミ撮影に行くタイミングを逸してしまったようです。
残念 !
いつもながらの見事な開翅劇撮影、まったくもってお見事です。
ハラグロオオテントウムシ、本当に存在感がありますね。
虫林さんの写真が上手いせいかな?
残念 !
いつもながらの見事な開翅劇撮影、まったくもってお見事です。
ハラグロオオテントウムシ、本当に存在感がありますね。
虫林さんの写真が上手いせいかな?
by tyu-rinkazan
| 2012-06-11 00:17
| ▣クロミドリシジミ
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Comments(27)
