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20120617 山形の散歩道:朝日型ヒメシジミほか

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Nature Diary vol 7(31):#456


帰路に立ち寄った朝日連峰に棲息するヒメシジミは、俗に「朝日型」と呼ばれていて、ブルース愛好家の間では結構人気が高いそうだ。今回の山形行で是非とも撮影してみたいものの一つだった。


ヒメシジミ; Plebejus argus, The Silver-studded Blue

教えて頂いた河原を適当に歩いてみると、やけに青さがめだつヒメシジミが沢山飛んでいた。今年の山形地方は、冬の豪雪でチョウの発生がかなり遅れているということを永幡さんからお聞きしていたので、時期的に少し早いかなと思ったのだが------ひと安心だ。

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河原のヒメシジミ♂

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A male of the Silver-studded Blue resting on the fruit of wild rose in the background of the river.
Canon 7D, Sigma 10mm, fisheye, x1.4 telecon, ISO400 (2012-June-17, Yamagata-ken)

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ヒメシジミ♂

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Four males of the Silver-studded Blue basking on the leaf with the wings opened.
Canon 7D, EF100mm Macro, ISO400 (2012-June-17, Yamagata)



<朝日型ヒメシジミ>
ここのヒメシジミは青い部分が広く、翅脈や後翅辺縁の黒い帯が狭くて点状紋が明瞭。

以前に上高地で撮影したヒメシジミも同様の特徴が出現していたように思えるが、大きさはこちらの方が大きくて、僕にはとてもゴージャスにみえた。

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朝日型ヒメシジミ♂

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An Asahi subtype of the Silver-studded Blue is characterized by the broad blue area in the wing surfaces.
Canon 7D, EF100mm Macro, ISO400 (2012-June-17, Yamagata)


下の写真は2頭のオスが開翅しているが、左側は翅辺縁の黒帯が狭いが右側の個体では黒帯がより広い。基本的な表現型は朝日型だが、個体によって青い部分の面積は差があるな。

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ヒメシジミ♂

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The Silver-studded Blue
Canon 7D, EF100mm Macro, ISO400 (2012-June-17, Yamagata)

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ヒメシジミ♂の裏面

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A male of the Silver-studded Blue resting on the leaf with the wings closed.
Canon 7D, EF100mm Macro, ISO400 (2012-June-17, Yamagata)



<♀の斑紋多型>
朝日型というと、オスの青い面積の広さで有名だが、メスの色彩はどうかな?

メスの色彩は思った以上に多様で興味深い。

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ヒメシジミ♀

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A female of the Silver-studded Blue
Canon 7D, EF100mm Macro, ISO400 (2012-June-17, Yamagata)


下の写真の上に掲載した個体は、後翅後部辺縁に並ぶ白紋がとても明瞭だ。

今までに他の場所で撮影した個体を見返してみても、この白紋の明瞭さは格別だと思う。他にもみられたので、この地方の美しい色彩変異かなと思っている。

一方、下の写真の下のように、橙色紋がほぼ消失して真っ黒になった個体も見られた。

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ヒメシジミ♀の斑紋多型

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Coloring polymorphism in female of the Silver-studded Blue .
Canon 7D, EF100mm Macro, ISO400 (2012-June-17, Yamagata)



<求愛行動や交尾、産卵>

20120617 山形の散歩道:朝日型ヒメシジミほか_d0090322_16501634.jpg
ヒメシジミ求愛

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Courtship display of the Silver-studded Blue
Canon 7D, EF100mm Macro, ISO400 (2012-June-17, Yamagata)

20120617 山形の散歩道:朝日型ヒメシジミほか_d0090322_16503359.jpg
ヒメシジミ交尾

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Mating of the Silver-studded Blue
Canon 7D, EF100mm Macro, ISO400 (2012-June-17, Yamagata)

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ヒメシジミ♀の産卵

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Egg-lying of the Silver-studded Blue
Canon 7D, EF100mm Macro, ISO400 (2012-June-17, Yamagata)




マルツヤニジゴミムシダマシ; Addia scatebrae

<虹色の虫>
古い材木上にマルツヤニジゴミムシダマシを見つけた。

拡大してみると、翅の虹色がとても奇麗だった。

昆虫の翅が虹色といっても知らない人は信じてくれないだろう。
でも、実際に数種のゴミムシダマシでは虹色の翅を持つのだ。

20120617 山形の散歩道:朝日型ヒメシジミほか_d0090322_16514482.jpg
マルツヤニジゴミムシダマシ

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Addia scatebrae
Canon 7D, EF100mm Macro, ISO400 (2012-June-17, Yamagata)



イタヤハマキチョッキリ; Byctiscus (Byctiscus) venustus

<オトシブミの最美麗種>
カエデの葉を巻くオトシブミ。紅色の金属光沢が美しい。

このオトシブミは虫林が以前より最美麗種として注目していたもので、是非ともクローズアップで撮影したいと思っていた。

しかし、カエデの葉を巻く様子は撮影できたものの、クローズアップしようとしたら落ちてしまった。
とても残念だが、次回に期待しよう。

20120617 山形の散歩道:朝日型ヒメシジミほか_d0090322_1652655.jpg
イタヤハマキチョッキリ

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Byctiscus (Byctiscus) venustus
Canon 7D, EF100mm Macro, ISO400 (2012-June-17, Yamagata-ken)



§ Afterword §

ブルースブラザース(アサマ、ヒメ、ミヤマ)は僕のお気に入りのチョウたちなので、今回の朝日型ヒメシジミは記事のメインディッシュとした。色彩変異が明瞭な朝日型のヒメシジミはやはり興味がつきないものだったな。山形から帰路、ちょうどポイントが山形市から新潟に出る途中だったので、次回は行きと帰りに2回寄れることになるだろう。

ちょっと海外出張していたので、「朝日型ヒメシジミ」をアップするのが遅れてしまった。これで一応、山形での記事は終了となります。





以上、 by 虫林花山




Commented by 22wn3288 at 2012-06-24 10:39
ヒメシジミも綺麗ですね。
雄、雌とも個体によって変化があることが良く分かりました。
1枚の写真で2個体見られると成程と思いますし、1個体でも続けて見れると納得します。
興味が出ますね。
Commented by thecla at 2012-06-24 18:09
朝日型のヒメシジミ、僕も前にチョウアカ撮影の時にこだわって撮影しました。ブルーの広がり方が高地性のアサマを思わせる様でいい蝶だと思います。♀もバリュエーションがあって撮っていて楽しかったのを思い出しました。
この時期の山形もいいですね〜。
Commented by banyan10 at 2012-06-24 19:13
朝日型は知りませんでした。
3枚目の個体は本当に黒い部分が少ないですね。
雌の白紋も綺麗です。
ヒメシジミは観察機会も多いですが、産卵は見たことないので課題の1つです。ヨモギの産卵でしょうか。
Commented by himeoo27 at 2012-06-24 19:52
アサマシジミの地域変異は私も聞いたことがありましたが、
近似種のヒメシジミも同様の変異があることを初めて知り
ました。裏面の模様の異常紋と併せてこれから良く観察し
てみます。
Commented by kmkurobe at 2012-06-24 19:55
当地にもそれらしい個体が混じっているようなきがします。
オトシブミの写真すばらしい。
甲虫の神髄わ極めていらっしゃる虫林さんならではの描写ですね。
Commented by hemlenk at 2012-06-25 05:40
朝日型、おめでとうございます(^^)v
青が明るくみえますね。これに近い感じのヒメシジミ、どこかで撮った気がしますが、どこだったか?(^_^;)標高の高いところだったように思います。
個体差も大きいヒメシジミ。細かく見ながら観察したいですね。(^^)v
Commented by H.A. at 2012-06-25 10:42
ヒメシジミは地域差というか、個体差もあり私も撮っていて飽きない種類です。
昨年は白紋あり、橙なしを撮りましたが、↓
http://hits.blog.ocn.ne.jp/tyou/2011/12/2011_95d9.html
白あり橙ありは初めて見ました。
Commented by naoggio at 2012-06-25 11:10
信州の黒点タイプと似ていますが確かにこちらの方が豪華な感じがしますね。ヒメシジミ界のヤリガタケシジミ(わけわからん)?
縁毛も長くて裏面きれいですね。
メスの白紋発達タイプも面白いです。
たいへん興味深いものを見せて頂きありがとうございました。
Commented by 虫林 at 2012-06-26 00:42
22wn3288 さん、
ヒメシジミはなかなか興味ある種類です。
とくにメスは色彩が多様でおもしろいようですね。
このシジミは個体数が多いので損をしているかもしれません。
Commented by 虫林 at 2012-06-26 00:44
theclaさん、
今年は発生が遅れていて、チョウアカにはかすりもしませんでした。
ヒメシジミはそんな僕を癒してくれました。
とくに♀は興味がつきないですね。
Commented by 虫林 at 2012-06-26 00:46
banyanさん、
朝日型は知る人ぞ知るといったマニアックなタイプですね。
オスは青い部分が多くて、一見、ミヤマシジミのように見える個体もあります。
産卵はヨモギでした。
Commented by 虫林 at 2012-06-26 00:48
ヒメオオさん、
アサマシジミは地域変異がより明瞭ですが、ヒメシジミではそれほど固定していないためか、亜種の認定は難しいみたいです。
朝日型は比較的特徴が明確なように思えました。
Commented by 虫林 at 2012-06-26 00:49
kmkurobeさん、
そうですね、そちらのヒメシジミもそんな目で調べてみると楽しいかもしれませんね。
オトシブミは本当に綺麗で、クローズアップが撮影できなかったことを悔やんでいます。
Commented by 虫林 at 2012-06-26 00:51
ヘムレンさん、
標高が高いところのヒメシジミは、やはり黒点が明瞭になります。僕は上高地のヒメシジミがこのように黒点が明瞭に思えます。
色々と検討してみると面白いですね。
Commented by 虫林 at 2012-06-26 00:53
H.A.さん、
ご指摘の橙(-)、白紋(+)を見せていただきました。
異様な感じで、とにかくユニークですね。
ヒメシジミはもう少し注意して観察すると、面白いことが分かってきますね。
Commented by 虫林 at 2012-06-26 00:56
naoggioさん、
コメント有難うございます。
僕の経験では、上高地で見たヒメシジミが、黒点が明瞭で、青い部分が広く見られました。オスも良いのですが、メスの多型も興味あります。
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by tyu-rinkazan | 2012-06-23 16:53 | Comments(16)

Photographic Adventures for Insects and Flowers


by 虫林花山
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