20120617 山形の散歩道:朝日型ヒメシジミほか
2012年 06月 23日
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Nature Diary vol 7(31):#456
帰路に立ち寄った朝日連峰に棲息するヒメシジミは、俗に「朝日型」と呼ばれていて、ブルース愛好家の間では結構人気が高いそうだ。今回の山形行で是非とも撮影してみたいものの一つだった。
ヒメシジミ; Plebejus argus, The Silver-studded Blue
教えて頂いた河原を適当に歩いてみると、やけに青さがめだつヒメシジミが沢山飛んでいた。今年の山形地方は、冬の豪雪でチョウの発生がかなり遅れているということを永幡さんからお聞きしていたので、時期的に少し早いかなと思ったのだが------ひと安心だ。

► 河原のヒメシジミ♂
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A male of the Silver-studded Blue resting on the fruit of wild rose in the background of the river.
Canon 7D, Sigma 10mm, fisheye, x1.4 telecon, ISO400 (2012-June-17, Yamagata-ken)

► ヒメシジミ♂
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Four males of the Silver-studded Blue basking on the leaf with the wings opened.
Canon 7D, EF100mm Macro, ISO400 (2012-June-17, Yamagata)
<朝日型ヒメシジミ>
ここのヒメシジミは青い部分が広く、翅脈や後翅辺縁の黒い帯が狭くて点状紋が明瞭。
以前に上高地で撮影したヒメシジミも同様の特徴が出現していたように思えるが、大きさはこちらの方が大きくて、僕にはとてもゴージャスにみえた。

► 朝日型ヒメシジミ♂
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An Asahi subtype of the Silver-studded Blue is characterized by the broad blue area in the wing surfaces.
Canon 7D, EF100mm Macro, ISO400 (2012-June-17, Yamagata)
下の写真は2頭のオスが開翅しているが、左側は翅辺縁の黒帯が狭いが右側の個体では黒帯がより広い。基本的な表現型は朝日型だが、個体によって青い部分の面積は差があるな。

► ヒメシジミ♂
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The Silver-studded Blue
Canon 7D, EF100mm Macro, ISO400 (2012-June-17, Yamagata)

► ヒメシジミ♂の裏面
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A male of the Silver-studded Blue resting on the leaf with the wings closed.
Canon 7D, EF100mm Macro, ISO400 (2012-June-17, Yamagata)
<♀の斑紋多型>
朝日型というと、オスの青い面積の広さで有名だが、メスの色彩はどうかな?
メスの色彩は思った以上に多様で興味深い。

► ヒメシジミ♀
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A female of the Silver-studded Blue
Canon 7D, EF100mm Macro, ISO400 (2012-June-17, Yamagata)
下の写真の上に掲載した個体は、後翅後部辺縁に並ぶ白紋がとても明瞭だ。
今までに他の場所で撮影した個体を見返してみても、この白紋の明瞭さは格別だと思う。他にもみられたので、この地方の美しい色彩変異かなと思っている。
一方、下の写真の下のように、橙色紋がほぼ消失して真っ黒になった個体も見られた。

► ヒメシジミ♀の斑紋多型
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Coloring polymorphism in female of the Silver-studded Blue .
Canon 7D, EF100mm Macro, ISO400 (2012-June-17, Yamagata)
<求愛行動や交尾、産卵>

► ヒメシジミ求愛
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Courtship display of the Silver-studded Blue
Canon 7D, EF100mm Macro, ISO400 (2012-June-17, Yamagata)

► ヒメシジミ交尾
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Mating of the Silver-studded Blue
Canon 7D, EF100mm Macro, ISO400 (2012-June-17, Yamagata)

► ヒメシジミ♀の産卵
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Egg-lying of the Silver-studded Blue
Canon 7D, EF100mm Macro, ISO400 (2012-June-17, Yamagata)
マルツヤニジゴミムシダマシ; Addia scatebrae
<虹色の虫>
古い材木上にマルツヤニジゴミムシダマシを見つけた。
拡大してみると、翅の虹色がとても奇麗だった。
昆虫の翅が虹色といっても知らない人は信じてくれないだろう。
でも、実際に数種のゴミムシダマシでは虹色の翅を持つのだ。

► マルツヤニジゴミムシダマシ
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Addia scatebrae
Canon 7D, EF100mm Macro, ISO400 (2012-June-17, Yamagata)
イタヤハマキチョッキリ; Byctiscus (Byctiscus) venustus
<オトシブミの最美麗種>
カエデの葉を巻くオトシブミ。紅色の金属光沢が美しい。
このオトシブミは虫林が以前より最美麗種として注目していたもので、是非ともクローズアップで撮影したいと思っていた。
しかし、カエデの葉を巻く様子は撮影できたものの、クローズアップしようとしたら落ちてしまった。
とても残念だが、次回に期待しよう。

► イタヤハマキチョッキリ
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Byctiscus (Byctiscus) venustus
Canon 7D, EF100mm Macro, ISO400 (2012-June-17, Yamagata-ken)
§ Afterword §
ブルースブラザース(アサマ、ヒメ、ミヤマ)は僕のお気に入りのチョウたちなので、今回の朝日型ヒメシジミは記事のメインディッシュとした。色彩変異が明瞭な朝日型のヒメシジミはやはり興味がつきないものだったな。山形から帰路、ちょうどポイントが山形市から新潟に出る途中だったので、次回は行きと帰りに2回寄れることになるだろう。
ちょっと海外出張していたので、「朝日型ヒメシジミ」をアップするのが遅れてしまった。これで一応、山形での記事は終了となります。
以上、 by 虫林花山
Nature Diary vol 7(31):#456
帰路に立ち寄った朝日連峰に棲息するヒメシジミは、俗に「朝日型」と呼ばれていて、ブルース愛好家の間では結構人気が高いそうだ。今回の山形行で是非とも撮影してみたいものの一つだった。
ヒメシジミ; Plebejus argus, The Silver-studded Blue
教えて頂いた河原を適当に歩いてみると、やけに青さがめだつヒメシジミが沢山飛んでいた。今年の山形地方は、冬の豪雪でチョウの発生がかなり遅れているということを永幡さんからお聞きしていたので、時期的に少し早いかなと思ったのだが------ひと安心だ。

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A male of the Silver-studded Blue resting on the fruit of wild rose in the background of the river.
Canon 7D, Sigma 10mm, fisheye, x1.4 telecon, ISO400 (2012-June-17, Yamagata-ken)

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Four males of the Silver-studded Blue basking on the leaf with the wings opened.
Canon 7D, EF100mm Macro, ISO400 (2012-June-17, Yamagata)
<朝日型ヒメシジミ>
ここのヒメシジミは青い部分が広く、翅脈や後翅辺縁の黒い帯が狭くて点状紋が明瞭。
以前に上高地で撮影したヒメシジミも同様の特徴が出現していたように思えるが、大きさはこちらの方が大きくて、僕にはとてもゴージャスにみえた。

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An Asahi subtype of the Silver-studded Blue is characterized by the broad blue area in the wing surfaces.
Canon 7D, EF100mm Macro, ISO400 (2012-June-17, Yamagata)
下の写真は2頭のオスが開翅しているが、左側は翅辺縁の黒帯が狭いが右側の個体では黒帯がより広い。基本的な表現型は朝日型だが、個体によって青い部分の面積は差があるな。

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The Silver-studded Blue
Canon 7D, EF100mm Macro, ISO400 (2012-June-17, Yamagata)

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A male of the Silver-studded Blue resting on the leaf with the wings closed.
Canon 7D, EF100mm Macro, ISO400 (2012-June-17, Yamagata)
<♀の斑紋多型>
朝日型というと、オスの青い面積の広さで有名だが、メスの色彩はどうかな?
メスの色彩は思った以上に多様で興味深い。

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A female of the Silver-studded Blue
Canon 7D, EF100mm Macro, ISO400 (2012-June-17, Yamagata)
下の写真の上に掲載した個体は、後翅後部辺縁に並ぶ白紋がとても明瞭だ。
今までに他の場所で撮影した個体を見返してみても、この白紋の明瞭さは格別だと思う。他にもみられたので、この地方の美しい色彩変異かなと思っている。
一方、下の写真の下のように、橙色紋がほぼ消失して真っ黒になった個体も見られた。

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Coloring polymorphism in female of the Silver-studded Blue .
Canon 7D, EF100mm Macro, ISO400 (2012-June-17, Yamagata)
<求愛行動や交尾、産卵>

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Courtship display of the Silver-studded Blue
Canon 7D, EF100mm Macro, ISO400 (2012-June-17, Yamagata)

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Mating of the Silver-studded Blue
Canon 7D, EF100mm Macro, ISO400 (2012-June-17, Yamagata)

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Egg-lying of the Silver-studded Blue
Canon 7D, EF100mm Macro, ISO400 (2012-June-17, Yamagata)
マルツヤニジゴミムシダマシ; Addia scatebrae
<虹色の虫>
古い材木上にマルツヤニジゴミムシダマシを見つけた。
拡大してみると、翅の虹色がとても奇麗だった。
昆虫の翅が虹色といっても知らない人は信じてくれないだろう。
でも、実際に数種のゴミムシダマシでは虹色の翅を持つのだ。

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Addia scatebrae
Canon 7D, EF100mm Macro, ISO400 (2012-June-17, Yamagata)
イタヤハマキチョッキリ; Byctiscus (Byctiscus) venustus
<オトシブミの最美麗種>
カエデの葉を巻くオトシブミ。紅色の金属光沢が美しい。
このオトシブミは虫林が以前より最美麗種として注目していたもので、是非ともクローズアップで撮影したいと思っていた。
しかし、カエデの葉を巻く様子は撮影できたものの、クローズアップしようとしたら落ちてしまった。
とても残念だが、次回に期待しよう。

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Byctiscus (Byctiscus) venustus
Canon 7D, EF100mm Macro, ISO400 (2012-June-17, Yamagata-ken)
§ Afterword §
ブルースブラザース(アサマ、ヒメ、ミヤマ)は僕のお気に入りのチョウたちなので、今回の朝日型ヒメシジミは記事のメインディッシュとした。色彩変異が明瞭な朝日型のヒメシジミはやはり興味がつきないものだったな。山形から帰路、ちょうどポイントが山形市から新潟に出る途中だったので、次回は行きと帰りに2回寄れることになるだろう。
ちょっと海外出張していたので、「朝日型ヒメシジミ」をアップするのが遅れてしまった。これで一応、山形での記事は終了となります。
以上、 by 虫林花山
ヒメシジミも綺麗ですね。
雄、雌とも個体によって変化があることが良く分かりました。
1枚の写真で2個体見られると成程と思いますし、1個体でも続けて見れると納得します。
興味が出ますね。
雄、雌とも個体によって変化があることが良く分かりました。
1枚の写真で2個体見られると成程と思いますし、1個体でも続けて見れると納得します。
興味が出ますね。
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朝日型のヒメシジミ、僕も前にチョウアカ撮影の時にこだわって撮影しました。ブルーの広がり方が高地性のアサマを思わせる様でいい蝶だと思います。♀もバリュエーションがあって撮っていて楽しかったのを思い出しました。
この時期の山形もいいですね〜。
この時期の山形もいいですね〜。
朝日型、おめでとうございます(^^)v
青が明るくみえますね。これに近い感じのヒメシジミ、どこかで撮った気がしますが、どこだったか?(^_^;)標高の高いところだったように思います。
個体差も大きいヒメシジミ。細かく見ながら観察したいですね。(^^)v
青が明るくみえますね。これに近い感じのヒメシジミ、どこかで撮った気がしますが、どこだったか?(^_^;)標高の高いところだったように思います。
個体差も大きいヒメシジミ。細かく見ながら観察したいですね。(^^)v
ヒメシジミは地域差というか、個体差もあり私も撮っていて飽きない種類です。
昨年は白紋あり、橙なしを撮りましたが、↓
http://hits.blog.ocn.ne.jp/tyou/2011/12/2011_95d9.html
白あり橙ありは初めて見ました。
昨年は白紋あり、橙なしを撮りましたが、↓
http://hits.blog.ocn.ne.jp/tyou/2011/12/2011_95d9.html
白あり橙ありは初めて見ました。
信州の黒点タイプと似ていますが確かにこちらの方が豪華な感じがしますね。ヒメシジミ界のヤリガタケシジミ(わけわからん)?
縁毛も長くて裏面きれいですね。
メスの白紋発達タイプも面白いです。
たいへん興味深いものを見せて頂きありがとうございました。
縁毛も長くて裏面きれいですね。
メスの白紋発達タイプも面白いです。
たいへん興味深いものを見せて頂きありがとうございました。
by tyu-rinkazan
| 2012-06-23 16:53
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Comments(16)
