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20120819 英国の散歩道;チョークヒルブルーなど

Nature Diary vol.7(43): #468

<書店 Hatchard>
ロンドンには大きな書店が多い。中でもチャリングクロスロードの Foyles や Waterstones などはつとに有名だ。しかし、こと花、虫、鳥などの Natural History に関しては、これらの有名店よりもピカデリーの Hatchard がより充実している。ちなみに、日本チョウ類保全協会事務局長の中村康弘氏から推薦された Discover Butterfly in Britain という本 (観察ポイントが地図付で紹介されている) は Hatchard で見つけた。

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書店 Hatchard 店内と Discover Butterfly in Britain






<英国チョウ類保全協会 Butterfly Conservation>


この Discover Butterfly in Britain にも英国チョウ類保全協会のロゴマークがついている。みると、最近英国で発刊されたチョウの本には、そのロゴマークが付けられているようだ。英国チョウ類保全協会 (Butterfly Conservation) は1968年に設立され、会員数が現在では16000人を超え、30以上の支部が出来ているというから驚きだ。

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英国チョウ類保全協会 http://www.butterfly-conservation.org/


ひるがえって、日本では日本チョウ類保全協会(Japan Butterfly Conservation Society)が2006年に発足。本邦ではこの JBCS を中心に活発な保全活動が展開されているが、チョウの保全に関する一般的な意識は、残念ながら英国に比べてまだまだ低いように思う。不肖虫林も日本チョウ類保全協会の活動に少しでもお役に立ちたいと思う。




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チョークヒルブルー; Chalkhill Blue

本日は宿泊したマーロー(Marlow)からオックスフォードを通って、友人が住むウェールズのカーディフ(Cardiff)までドライブする予定。前述のガイドブック Discover Butterfly in Britain をみると、オックスフォード州の Aston Rowantには美しいチョークヒルブルーが棲息していると記載されている。チョークヒルブルーはその名前のように石灰岩質の丘に棲息するシジミチョウでその分布は局所的。

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チョークヒルブルーが棲息する丘

The habitat of Chalkhill Blue
Olympus E-5, ZD12-60mm, ISO400 (2012-August-17, Aston Rowant, UK)



チョークヒルブルーは英国で絶滅が危惧されている蝶(56種類)のひとつだ。このチョウの数が減った原因は、棲息する石灰岩の低い丘が自然破壊にさらされやすいためといわれている。でも、近年は保全活動の効果もあって、チョークヒルブルーの数は増してきたということだ。実際、Aston Rowantの牧草地にはこのチョウが極めて多い。

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吸蜜するチョークヒルブルー

A male of Chalkhill Blue feeding nectar on the flower
Olympus E-5, ZD12-60mm, ISO400 (2012-August-17, Aston Rowant, UK)

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求愛するチョークヒルブルー

A pair of Chalkhill Blue showing a courtship behaviour.
Olympus E-5, ZD12-60mm, ISO400 (2012-August-17, Aston Rowant, UK)





その他; Miscellaneous

チョークヒルブルーはゴマシジミほどの大きさがあるが、それに比べると約半分ほどの大きさでちらちら飛ぶシジミチョウがいた。翅の模様からメスかなと思ったのだが、良く見ると翅表面の輝きは♂。

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ブラウンアーグス

Brown Argus
Olympus E-5, ZD12-60mm, ISO400 (2012-August-17, Aston Rowant, UK)



シルバースポッテッドスキッパーは英国では非常に局所的で、南イングランドの一部に少数棲息するにすぎない。
今回、撮影できたので非常に驚いた。

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シルバースポッテッドスキッパー

Silver-spotted Skipper
Olympus E-5, ZD12-60mm, ISO400 (2012-August-17, Aston Rowant, UK)



§ Afterword §

何年かぶりのイギリスは、見るものが全て懐かしく、また友人たちと旧交を温めることができた。

実はウェールズのカーディフでは、アームズパークラグビー場の元グランドマンで勲章を受けた Bill Hardyman のお墓参りもすることができた。彼には生前、ラクビーだけでなく個人的にもとてもお世話になった。ことに家内などはまるで実の娘のように可愛がってもらった。
ウェールズの人は情に厚い。

これで英国の散歩道シリーズは終了とします。




Written by 虫林花山





Commented by ごま at 2012-08-22 12:58
外国の蝶もいいもんですね。
いつも羨ましく拝見してます(^_^;)
日本の蝶を全部撮ってからかなぁ~。
Commented by Sippo5655 at 2012-08-22 23:11
素敵なイギリスの旅路となりましたね!
チョウチョたちのお顔を見ていると、おんなじだあって
なんだか、すごく共感が持てました。
チョークヒルブルー 私、ミヤマシジミのこと 連想してました。
英国の保全協会、これほどに多くの人が
日本もそうあって欲しいと切に願います。
ラストのセセリ、お茶目な表情が本当に可愛い(*^-^*)
Commented by bjynp at 2012-08-23 23:29
こんばんわ♪
英国の絶滅危惧種まで撮影して来られるとはさすが、虫林さん。すごい!
英国の牧草地は、のどかでいいですね。また行ってみたいなぁ。
アッキーマッキー
Commented by kmkurobe at 2012-08-24 16:14
虫林さんの写真は雰囲気といい押さえた表現といい、まるでヨーロッパの生態図鑑のようですね。チョークヒルブルーのブルーは本当に良い色がでていますね。
Commented by 虫林 at 2012-08-25 21:26
ごまさん、
コメント有難うございました。
チョウの撮影を目的で海外に行ったことがないので、
いつも中途半端ですが、それなりに楽しめますね。
日本のチョウは僕も全部撮りたいな~。
Commented by 虫林 at 2012-08-25 21:29
Shippoさん、
コメント有難うございます。
イギリスの旅はとてものんびりとできました。
久しぶりで思い出の地を巡ることができて、
嬉しかったです。
チョークヒルブルーはけっこう大きくて、とても綺麗です。
チョウ類の保全はもう少し意識を高めたいものです。
Commented by 虫林 at 2012-08-25 21:30
アッキーマッキーさん、
コメント有難うございます。
英国の牧草地は独特の雰囲気ですね。
僕もこの景色は大好きです。
また行ってみたいな。
Commented by 虫林 at 2012-08-25 21:32
kmkurobeさん、
コメント有難うございます。
英国での撮影は気候の違いや景色の違い
があって、面白いです。
チョークヒルブルーの青色というか水色は目に
しみました。
Commented by maeda at 2012-08-25 21:51
こんなガイド本があること自体、日本とは違いますよね。後進国です、日本は。
この本は行くことはないだろうと思いながら手元にあります。
http://erebia.blog79.fc2.com/blog-entry-1129.html
実際に歩かれている虫林さん、凄い!
Commented by 虫林 at 2012-08-26 00:03
maedaさん、
コメント有難うございます。
そろそろ落ち着かれましたね。

こんなガイド本は日本では無理でしょうね。
あちらのチョウの保全は鳥と同じようなスタイルで根づいて
いるのかもしれません。
この本をすでにお持ちとはすごいです。いつかその本にした
がってイギリスを旅行されると楽しいです。
Commented by 蝶調 at 2012-08-26 00:35
イギリスの風景しっかり楽しませていただきました。いつも有難うございます。
還暦の記念で奥さまと一緒の旅とか、いい旅だったことでしょうね。わたしも還暦の年には若い頃暮らした町を訪れ懐かしく楽しんだことがあります。
蝶ファンの私たちの期待を裏切らないで最後にイギリスの蝶をちゃんと付けて下さるところはさすが虫林さんですね。

もう落ち付いていらっしゃるようなので先日のお礼を一言申し上げたくて書かせていただきました。里親募集の件では大変お世話になりました。不躾なお願いにページを割いて下さったことに感謝しています。

おかげ様でウスイロコノマのことも何とか乗り切ることが出来ました。自然に任せた方が良かったのかもしれませんが大量の飼育の中で勉強になったことも沢山あり蝶たちには感謝しています。

これからも虫林さんの素敵な写真を楽しませていただけることを期待しています。
Commented by 虫林 at 2012-08-28 16:58
蝶調さん、
ご覧いただきまして有り難うございます。
家内と二人きりの旅は久しぶりでした。思い出の土地を再び
訪れることができて嬉しく思います。
今回は蝶禁でいこうかなと思いましたが、やはりだめでした。
ウスイロコノマがうまくいったとのこと、よかったです。
こちらではクロコノマは見ることがあっても、ウスイロコノマ
は見ることができません。羨ましく思います。
今後ともどうぞ宜しくお願い申し上げます。
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by tyu-rinkazan | 2012-08-22 07:03 | ● United Kingdom | Comments(12)

Photographic Adventures for Insects and Flowers


by 虫林花山
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