20130414 越中・越後の散歩道:桜とギフチョウ
2013年 04月 16日
▊ 過去回帰 Back to the past:
中学生の頃、友人と二人で訪れた神奈川県の丹沢山中で、満開の桜の花に次々と飛来するギフチョウ(桜ギフ)に狂喜した。時は過ぎ、丹沢のギフチョウはすでに絶滅してしまったが、その時の桜ギフの記憶(興奮)は大脳の記憶中枢にしっかりとホールドされ、今でもけっして消えることはない。桜ギフは当時の僕にワープさせてくれるのだ(過去回帰 Back to the past)。
**************************************************************************************************** ▊Diary
日曜日は、 kmkurobeさん (安曇野の蝶と自然)の「越中・越後の桜ギフ撮影行」に同行させていただくことになった。
また、ネイチャーkendamar さん(ネイチャーKendamarの歳時記)もご一緒でさらに楽しみだ。
待ち合わせ場所の白馬村には早朝7時前に到着した。霜が降りて白くなった地面に土筆、蕗の薹が伸び、背景には白馬連峰が白く輝いていた。虫林が好む古いアメリカンポップスに「朝日のあたる家」というタイトルの歌があるが(昔は懐メロなどバカにしていたものだが、今では---)、早朝の白馬ではそれをもじって「朝日のあたる土筆(ツクシ) 」を撮影してみた。いつ訪れても、何度訪れても、白馬村はへっぽこ写真家の僕に撮る勇気を与えてくれる。うーむ、パワースポットかも?

------▶ The Horsetails of the Rising Sun
-------- Ricoh GR-D III
█ ギフチョウ The Luehdorfia
昨年も桜の時期に訪れた越中の桜ギフポイントを再訪。桜の花は8分咲きから満開。
ギフチョウたちがポツポツと桜の花に飛来----桜ギフ撮影。
ここの桜の木は高いので、下から見上げると必然的に背景が空になってしまい、チョウの姿が逆光でつぶれてしまうのが難点だ。そこで、樹高2mほどの幼木や下の方まで枝がある木を選んで、その周りで座ったり寝転んだりして待機することにした。ギフチョウたちは土手に咲くタチツボスミレで吸蜜した後に地表近くを飛んでくるので、最初は桜の木の低い場所で吸蜜するはずだ------というと聞こえが良いが、実のところ連戦で少し疲れていたのでさぼって休んでいたというのが本音。

------▶ The Cherry Luehdorfia
--------Canon EOS 7D, EF 300mm F4 L IS USM
カタクリとギフチョウのツーショットは「日本の春」の風物詩として有名だ。ところが、ギフチョウの発生地ではカタクリが無い場所の方が圧倒的に多いのだ(大部分はスミレでの吸蜜)。ステレオタイプの概念にとらわれて、わざわざ本来無いはずのカタクリを植えている保護地域もあるみたいだが、そんな場所でしょぼいカタクリの花をみても違和感しか感じないのだが-----。
桜ギフもカタクリギフと同様に「日本の春」の風物詩だと思う。
しかし、なかなかサクラの花とギフチョウの満足できる写真が撮れない。

------▶ The Luehdorfia suckling nectar from the cherry blossom.
--------Canon EOS 7D, EF 300mm F4 L IS USM
待機した桜の木の近くに何本かのオオヤマザクラがあった。オオヤマサクラは基本的には野生種で、ソメイヨシノよりも明らかにピンクが濃く、ベニヤマザクラ(紅山桜)とも呼ばれている。どちらかといえば北方系で、北海道や東北地方にこの桜の名所が多いようだ。薄茶色の若葉も伸びていて、ソメイヨシノとは雰囲気が明らかに異なる。
待っていると、そのオオヤマサクラの花にもギフチョウたちは訪れてくれた。

------▶ The Luehdorfia suckling nectar from the Sargent's cherry
--------Canon EOS 7D, EF 300mm F4 L IS USM
白馬村までの帰途に立ち寄った越後では新鮮なオスを撮影。
色白の越後美男子。南信で黒ギフを撮影した後だったので、ことさら白く見えた。

------▶ The white Luehdorfia
--------Canon EOS 7D, EF 300mm F4 L IS USM
ここのカンアオイはスペードの形の葉が面白い。
クビキカンアオイ(クロヒメカンアオイ)というらしい。

------▶ Heterotropa yoshikawae
--------Canon EOS 7D, EF 300mm F4 L IS USM
日本海側のイカリソウはシロバナになる。
ナガバではないスミレサイシンも目に新鮮だ。

------▶ Epimedium grandiflorum and Viola vaginata
--------Canon EOS 7D, EF 300mm F4 L IS USM
▊Afterword
本日は気温が高いものの雲が覆っていて、時々雲が切れて日がさすとギフチョウたちがポツポツ飛来した。この場所は昨年の実績から考えると、もう少し多くの個体を期待したのだが、なかなかそうはいかないのが自然である。
でも、目的の桜ギフは十分に楽しめたのでいうことなし。
蝶写友 kmkurobeさん、ネイチャーKendamarさんには今回もお世話になりました。
越中、越後での楽しい Back to the past の一日でした----感謝。
Nature Diary vol.8(21): #508
April 14th, 2013, Toyama and Nagano
Written by Tyurinkazan (虫林花山)
中学生の頃、友人と二人で訪れた神奈川県の丹沢山中で、満開の桜の花に次々と飛来するギフチョウ(桜ギフ)に狂喜した。時は過ぎ、丹沢のギフチョウはすでに絶滅してしまったが、その時の桜ギフの記憶(興奮)は大脳の記憶中枢にしっかりとホールドされ、今でもけっして消えることはない。桜ギフは当時の僕にワープさせてくれるのだ(過去回帰 Back to the past)。
日曜日は、 kmkurobeさん (安曇野の蝶と自然)の「越中・越後の桜ギフ撮影行」に同行させていただくことになった。
また、ネイチャーkendamar さん(ネイチャーKendamarの歳時記)もご一緒でさらに楽しみだ。
待ち合わせ場所の白馬村には早朝7時前に到着した。霜が降りて白くなった地面に土筆、蕗の薹が伸び、背景には白馬連峰が白く輝いていた。虫林が好む古いアメリカンポップスに「朝日のあたる家」というタイトルの歌があるが(昔は懐メロなどバカにしていたものだが、今では---)、早朝の白馬ではそれをもじって「朝日のあたる土筆(ツクシ) 」を撮影してみた。いつ訪れても、何度訪れても、白馬村はへっぽこ写真家の僕に撮る勇気を与えてくれる。うーむ、パワースポットかも?

-------- Ricoh GR-D III
█ ギフチョウ The Luehdorfia
昨年も桜の時期に訪れた越中の桜ギフポイントを再訪。桜の花は8分咲きから満開。
ギフチョウたちがポツポツと桜の花に飛来----桜ギフ撮影。
ここの桜の木は高いので、下から見上げると必然的に背景が空になってしまい、チョウの姿が逆光でつぶれてしまうのが難点だ。そこで、樹高2mほどの幼木や下の方まで枝がある木を選んで、その周りで座ったり寝転んだりして待機することにした。ギフチョウたちは土手に咲くタチツボスミレで吸蜜した後に地表近くを飛んでくるので、最初は桜の木の低い場所で吸蜜するはずだ------というと聞こえが良いが、実のところ連戦で少し疲れていたのでさぼって休んでいたというのが本音。

--------Canon EOS 7D, EF 300mm F4 L IS USM
カタクリとギフチョウのツーショットは「日本の春」の風物詩として有名だ。ところが、ギフチョウの発生地ではカタクリが無い場所の方が圧倒的に多いのだ(大部分はスミレでの吸蜜)。ステレオタイプの概念にとらわれて、わざわざ本来無いはずのカタクリを植えている保護地域もあるみたいだが、そんな場所でしょぼいカタクリの花をみても違和感しか感じないのだが-----。
桜ギフもカタクリギフと同様に「日本の春」の風物詩だと思う。
しかし、なかなかサクラの花とギフチョウの満足できる写真が撮れない。

--------Canon EOS 7D, EF 300mm F4 L IS USM
待機した桜の木の近くに何本かのオオヤマザクラがあった。オオヤマサクラは基本的には野生種で、ソメイヨシノよりも明らかにピンクが濃く、ベニヤマザクラ(紅山桜)とも呼ばれている。どちらかといえば北方系で、北海道や東北地方にこの桜の名所が多いようだ。薄茶色の若葉も伸びていて、ソメイヨシノとは雰囲気が明らかに異なる。
待っていると、そのオオヤマサクラの花にもギフチョウたちは訪れてくれた。

--------Canon EOS 7D, EF 300mm F4 L IS USM
白馬村までの帰途に立ち寄った越後では新鮮なオスを撮影。
色白の越後美男子。南信で黒ギフを撮影した後だったので、ことさら白く見えた。

--------Canon EOS 7D, EF 300mm F4 L IS USM
ここのカンアオイはスペードの形の葉が面白い。
クビキカンアオイ(クロヒメカンアオイ)というらしい。

--------Canon EOS 7D, EF 300mm F4 L IS USM
日本海側のイカリソウはシロバナになる。
ナガバではないスミレサイシンも目に新鮮だ。

--------Canon EOS 7D, EF 300mm F4 L IS USM
▊Afterword
本日は気温が高いものの雲が覆っていて、時々雲が切れて日がさすとギフチョウたちがポツポツ飛来した。この場所は昨年の実績から考えると、もう少し多くの個体を期待したのだが、なかなかそうはいかないのが自然である。
でも、目的の桜ギフは十分に楽しめたのでいうことなし。
蝶写友 kmkurobeさん、ネイチャーKendamarさんには今回もお世話になりました。
越中、越後での楽しい Back to the past の一日でした----感謝。
Nature Diary vol.8(21): #508
April 14th, 2013, Toyama and Nagano
Written by Tyurinkazan (虫林花山)
丹沢のギフ…なつかしいですね。
小生は、チャレンジを重ねているうちに絶滅が宣言されてしまい、結局、残念な思い出として残っています(^_^;)
カンアオイの種類は多いですね。
なかなか覚えられません(^_^;)
桜ギフ、空背景で個体も、きれいに入るし、春の雰囲気いっぱいです(=^・^=)
小生は、チャレンジを重ねているうちに絶滅が宣言されてしまい、結局、残念な思い出として残っています(^_^;)
カンアオイの種類は多いですね。
なかなか覚えられません(^_^;)
桜ギフ、空背景で個体も、きれいに入るし、春の雰囲気いっぱいです(=^・^=)
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私は大学の実習で蝶の趣味に目覚めたので、丹沢のギフチョウは話しに聞くだけです。
さすがのキャリアですね。
豪華な桜とギフの写真、良いですね。
写真もですが、満開の桜の中を飛ぶギフチョウ・・・その中に身を置くことの出来る幸福感というか充実感が何とも言えないですね。
私も今年は一度位チャレンジしてみたくなりました。
さすがのキャリアですね。
豪華な桜とギフの写真、良いですね。
写真もですが、満開の桜の中を飛ぶギフチョウ・・・その中に身を置くことの出来る幸福感というか充実感が何とも言えないですね。
私も今年は一度位チャレンジしてみたくなりました。
このサクラとギフチョウはやはりはんとも和風を感じてしまい、いいものですね。
4つ組画像の右下が特に好みですが、満開のサクラの中での撮影はもうすべての時が凝縮されてそこにあるような・・・。
EF300mmF4Lは、かように単体で使用すると、シャープなものですね。(YODAはいつも1.4×を加えているので)
4つ組画像の右下が特に好みですが、満開のサクラの中での撮影はもうすべての時が凝縮されてそこにあるような・・・。
EF300mmF4Lは、かように単体で使用すると、シャープなものですね。(YODAはいつも1.4×を加えているので)
ヘムレンさん、
丹沢のギフチョウは絶滅して久しいのですが、やはり保護が
難しかったようですね。山梨でも昔見ることができた場所で
いまは姿が消えたところもかなりあるようです。
桜とギフチョウのコンビネーションは今年のテーマでした。
でも、満足がいく写真は難しいです。
丹沢のギフチョウは絶滅して久しいのですが、やはり保護が
難しかったようですね。山梨でも昔見ることができた場所で
いまは姿が消えたところもかなりあるようです。
桜とギフチョウのコンビネーションは今年のテーマでした。
でも、満足がいく写真は難しいです。
ダンダラさん
僕は途中からカミキリムシに興味が移ってしまったので、
蝶のキャリアとしてはそれほど長くありません。でも、
長さではなく、意欲ですよね。
昨年は沢山の個体が見れたのですが、今年は天候のせいか
個体数はそれほど多くありませんでした。でも、低い2m
ほどの幼木にも来てくれたので、その時は撮影は楽でした。
是非ともチャレンジされたら良いと思います。
僕は途中からカミキリムシに興味が移ってしまったので、
蝶のキャリアとしてはそれほど長くありません。でも、
長さではなく、意欲ですよね。
昨年は沢山の個体が見れたのですが、今年は天候のせいか
個体数はそれほど多くありませんでした。でも、低い2m
ほどの幼木にも来てくれたので、その時は撮影は楽でした。
是非ともチャレンジされたら良いと思います。
yoda-1さん、
桜とギフチョウには子供のときからのこだわりがありますが、
なかなか満足がいく撮影ができません。もっと努力しなけれ
ばいけませんね。右下はバックがスギの木でしたので、背景
が暗くて蝶がくっきりしていて僕も好きです。
300mmは手ぶれさえ無ければ、本当にシャープな画像を撮
影できます。ただ手ぶれは僕の体力ではしばしば防ぐことが
できません。ましてX1.4のコンバータを入れると難しいです。
でも、試してみようかな。
桜とギフチョウには子供のときからのこだわりがありますが、
なかなか満足がいく撮影ができません。もっと努力しなけれ
ばいけませんね。右下はバックがスギの木でしたので、背景
が暗くて蝶がくっきりしていて僕も好きです。
300mmは手ぶれさえ無ければ、本当にシャープな画像を撮
影できます。ただ手ぶれは僕の体力ではしばしば防ぐことが
できません。ましてX1.4のコンバータを入れると難しいです。
でも、試してみようかな。
22wn3288さん、
コメント有難うございます。
桜とギフのコンビネーションは今年のテーマにしていました。
でも、実際に撮影してみると、やはり難しくて、これで満足と
いえるようなショットは撮れませんでした。
でも、目標があるから楽しいので、またいつかトライしてみた
いと思っています。
コメント有難うございます。
桜とギフのコンビネーションは今年のテーマにしていました。
でも、実際に撮影してみると、やはり難しくて、これで満足と
いえるようなショットは撮れませんでした。
でも、目標があるから楽しいので、またいつかトライしてみた
いと思っています。
毎度たのしい時間を共有させていただきありがとうございました。さすがのできばえですね。姫川下流の♂の黄色はまさに最南端の黒ギフと対極ですね。
それにしてもすばらしく費用減されていますね。
恐れ入りました・・・・・
それにしてもすばらしく費用減されていますね。
恐れ入りました・・・・・
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
桜にギフチョウ・・・!
本当に春らしい素敵な絵ですね。:.゚ヽ(*´∀`)ノ゚.:。+゚
カタクリって、、そうなんですか~。
あまりにもカタクリ&ギフの絵が出回っているから、私もそんな印象でしたが、考えをあらためました^^
黒バックの桜ギフ素敵です!
白い帯の男の子、、本当に白い。。。・ ・
あっと、つくしいっぱい、これも凄いですっ
本当に春らしい素敵な絵ですね。:.゚ヽ(*´∀`)ノ゚.:。+゚
カタクリって、、そうなんですか~。
あまりにもカタクリ&ギフの絵が出回っているから、私もそんな印象でしたが、考えをあらためました^^
黒バックの桜ギフ素敵です!
白い帯の男の子、、本当に白い。。。・ ・
あっと、つくしいっぱい、これも凄いですっ
中学生の頃、大山近辺を始めずいぶん丹沢に通いましたがとうとうギフチョウを見ることはできませんでした。
丹沢ではありませんが唯一石老山で飛んでいるのを見たきりです。虫林さんがうらやましいです。
ニューオーリンズのThe Rising Sun ですね。懐かしいですね。
娼館を歌った元歌とアニマルズのカバーがあるようですが、私が聞いたのは多分アニマルズなんでしょうね。覚えていた冒頭の歌詞からするとそのようです。
土筆の写真はすごいですね。静かな大地の息吹、感動してしまいました。
もちろんギフチョウも素敵ですが。
丹沢ではありませんが唯一石老山で飛んでいるのを見たきりです。虫林さんがうらやましいです。
ニューオーリンズのThe Rising Sun ですね。懐かしいですね。
娼館を歌った元歌とアニマルズのカバーがあるようですが、私が聞いたのは多分アニマルズなんでしょうね。覚えていた冒頭の歌詞からするとそのようです。
土筆の写真はすごいですね。静かな大地の息吹、感動してしまいました。
もちろんギフチョウも素敵ですが。
kmkurobeさん、
お世話になりました。
こちらこそいつも楽しい一日をいただいて感謝しています。
気のおけない方達との撮影行は楽しいものですね。
桜ギフの撮影はやはり難しいです。でも、課題があるから
楽しいです。また、宜しくお願いします。
お世話になりました。
こちらこそいつも楽しい一日をいただいて感謝しています。
気のおけない方達との撮影行は楽しいものですね。
桜ギフの撮影はやはり難しいです。でも、課題があるから
楽しいです。また、宜しくお願いします。
非公開コメントさん、
有り難うございます。
有り難うございます。
by tyu-rinkazan
| 2013-04-16 22:00
| ▣ギフ
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Comments(16)
