20130712 タイ王国の散歩道 (2):シロスソビキアゲハなど
2013年 07月 17日
≪世界自然遺産の公園≫
カオヤイ国立公園 (Khao Yai National Park) は、野生動植物の宝庫で、インドゾウやトラ、鳥ではオオサイチョウなども棲息している。そのため、2005年にはユネスコの世界遺産に登録された。当初、カオヤイ国立公園は日帰りは無理かなと思っていた。でも、現地で実際に調べてみると バンコクからは200km ちょっとの距離。ウーム、200kmというと東海道線では東京から静岡を越えて藤枝くらい、中央線では東京から上諏訪くらいの距離。往復で400km強くらいだったら日帰りはなんとか可能だな。
ならば、いざカオヤイへ!
下の写真はカオヤイ国立公園の高標高部だが、気持ちが良い草原の中に池が点在している。
道路には「ゾウの横断注意」の看板があった。実際、トレッキングした道の上にも、野生ゾウたちの落し物も落ちていたり(円内)、ジャングル内にも「ゾウの道」があるようだ。ちなみに、道路にゾウが現れたら、車は静かに止まらなければならず、クラクションなどもってのほかである。

-▶Khao Yai National Park
-- Olympus OM-D E-M5+M-ZD 14-42mm + Wcon P01
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▊Diary #528 :
公園内では一人でむやみにジャングルに立ち入ると道に迷ってしまいトラやコブラの餌食になるので、あまり奥まで歩きまわることができなかった(以前にマレーシアのジャングルで苦い経験があるので)。ここはトップクラスの散歩道なので、いつかガイドを雇ってゆっくりと歩いてみたいと思う。今回はこんな場所に身をおけただけで幸せだ---謙虚。
▊キシタアゲハ
カオヤイ国立公園の森林が見下ろせるビューポイントに立つと、何頭ものキシタアゲハ(Birdwing)が高い木の周りを滑空していた。東南アジアではしばしば目にする光景といえるが、キシタアゲハの飛翔は雄大で迫力があり、何度見ても幾つになっても胸が高鳴るものだ。写真はEF300mの手持ちで撮影し、かなりトリミングしています。

-▶Birdwing
---Canon EOS7D, EF300mm Macro
▊シロスソビキアゲハ
今回のタイ訪問ではシロスソビキアゲハかアオスソビキアゲハのどちらかでも撮影してみたいなと思っていた。種の稀少性はともかくとして、そのユニークな姿に強く惹かれる。
鉄分が多い赤土のトレッキングコースを歩いていると、足元から黒いチョウが飛び立った。
やっと草の上に静止したので確認してみると、尾が著しく長い----憧れのシロスソビキアゲハだった。その後、水たまりやその周囲で何度もその愛らしい姿を見ることができたが、このチョウは意外に敏感で、近寄るとすぐに飛び立ってしまう。飛んでいる姿はまるでトンボのようだ。また、尾が長すぎて切れやすいのだろうか、尾の先まで完全な個体はあまり多くない。

-▶Lamproptera curius curius
--Canon EOS7D, EF300mm Macro

-▶Lamproptera curius curius
-- Canon EOS7D, EF100mm Macro
▊ルリモンアゲハ
シロスソビキアゲハを見つけた場所ではルリモンアゲハも多くみかけた。ルリモンアゲハは東南アジアに広く分布し、個体数も多いが、地域によりそれぞれ紋の色合いや大きさなどに少しずつ違いがあって興味深い種といえる。このチョウは(他のアゲハも同じだが)、花に吸蜜するか、地面で吸水しないとなかなか撮影できない曲者だ。
うまい具合に葉の上に翅を全開して静止した。
そっと近づいて近接撮影したが、黒っぽい地に緑色の点が夜空の星のように輝いている。

-▶Papilio paris paris、:The Paris Peacock
-- Canon EOS7D, EF100mm Macro
▊アオタテハモドキ
このトレールにはやたらアオタテハモドキが多い。
青く輝くその姿はそれなりに美しく魅力的だが、あまりに数が多いので------。
動物の糞に群がっていたのには少し驚いた。

-▶Junonia orithya
-- Canon EOS7D, EF100mm Macro
▊チャイロイチモンジ
シロスソビキアゲハを撮影していたらチャイロイチモンジも見かけた。
大きさは日本のオオイチモンジより少し小さいくらいだが、なかなか立派で美しい。
この蝶の色合いは、赤土の上ではカモフラージュになるのかも。

-▶Moduza procris
-- Canon EOS7D, EF100mm Macro
▊ミカドアゲハの吸水集団
公園内の民家の周りでミカドアゲハの吸水集団に出会った。
よく見るとコモンタイマイ(下の写真の左下)やアオスジアゲハ、アンティファテスオナガタイマイ(下の写真の右下の緑の矢印---見にくいけど)も少数だが混ざっていた。アンティファテスオナガタイマイは優雅なチョウなので、是非とも単独で撮影したいと思ったが、うっかり近づいて飛び立たせてしまい、その後、再び見ることはなかった。

-▶Feeding water of CommonJay in group
--Canon EOS7D, EF300mm Macro
▊アサギシロチョウ♀
フウリンブッソウゲの赤い花にアナイスアサギシロチョウのメスがひっそりと訪れていた。一見するとアサギマダラの仲間かと思ったが、よく見るとシロチョウだった。このアサギシロチョウの♀は有毒のマダラチョウの仲間に擬態しているのだろう。

-▶ Pareronia anais anais、:The Common Wanderer
-- Canon EOS7D, EF300mm Macro
▊イワサキコノハ
山の上部の林では大きなコノハチョウも見かけが、残念ながら林の中の暗い場所に入り込んで撮影することができなかった。しかし、標高が低い場所の民家の周りで、イワサキコノハを撮影することができた。翅裏は本当に枯葉そのものにみえる。

-▶ Doleschallia bisaltide
--Canon EOS7D, EF100mm Macro
▊タイワンモンキアゲハ
ここにはモンキアゲハとともにタイワンモンキアゲハも同時に棲息する。

-▶ Papilio nephelus chadon
-- Canon EOS7D, EF100mm Macro
▊マダラチョウの仲間

-▶ Danaidae
-- Canon EOS7D, EF100mm Macro
▊シジミチョウの仲間

-▶Lycaenidae
-- Canon EOS7D, EF100mm Macro
▊ カオヤイ国立公園では昆虫の種類、個体数とも豊富で、シロスソビキアゲハなどこれまで憧れてきたチョウたちにも出会うことができました。この公園は標高が1000m以上もあるので、市街地に比較してとても過ごしやすい場所でした。僕が知る散歩道の中でもトップクラスのものでしょう。
ただ、国立公園の周囲では大規模なリゾート化が現在急速に進んでおり、そこでは森林がどんどんと消えていいます。この素晴らしい自然がいつまでも残されることを祈らざるを得ません。
Nature Diary vol.8(41): #528
Date: July-12 (Friday)/2013
Place: Khao Yai National Park, Thailand
カオヤイ国立公園 (Khao Yai National Park) は、野生動植物の宝庫で、インドゾウやトラ、鳥ではオオサイチョウなども棲息している。そのため、2005年にはユネスコの世界遺産に登録された。当初、カオヤイ国立公園は日帰りは無理かなと思っていた。でも、現地で実際に調べてみると バンコクからは200km ちょっとの距離。ウーム、200kmというと東海道線では東京から静岡を越えて藤枝くらい、中央線では東京から上諏訪くらいの距離。往復で400km強くらいだったら日帰りはなんとか可能だな。
ならば、いざカオヤイへ!
下の写真はカオヤイ国立公園の高標高部だが、気持ちが良い草原の中に池が点在している。
道路には「ゾウの横断注意」の看板があった。実際、トレッキングした道の上にも、野生ゾウたちの落し物も落ちていたり(円内)、ジャングル内にも「ゾウの道」があるようだ。ちなみに、道路にゾウが現れたら、車は静かに止まらなければならず、クラクションなどもってのほかである。

-- Olympus OM-D E-M5+M-ZD 14-42mm + Wcon P01
▊Diary #528 :
公園内では一人でむやみにジャングルに立ち入ると道に迷ってしまいトラやコブラの餌食になるので、あまり奥まで歩きまわることができなかった(以前にマレーシアのジャングルで苦い経験があるので)。ここはトップクラスの散歩道なので、いつかガイドを雇ってゆっくりと歩いてみたいと思う。今回はこんな場所に身をおけただけで幸せだ---謙虚。
▊キシタアゲハ
カオヤイ国立公園の森林が見下ろせるビューポイントに立つと、何頭ものキシタアゲハ(Birdwing)が高い木の周りを滑空していた。東南アジアではしばしば目にする光景といえるが、キシタアゲハの飛翔は雄大で迫力があり、何度見ても幾つになっても胸が高鳴るものだ。写真はEF300mの手持ちで撮影し、かなりトリミングしています。

---Canon EOS7D, EF300mm Macro
▊シロスソビキアゲハ
今回のタイ訪問ではシロスソビキアゲハかアオスソビキアゲハのどちらかでも撮影してみたいなと思っていた。種の稀少性はともかくとして、そのユニークな姿に強く惹かれる。
鉄分が多い赤土のトレッキングコースを歩いていると、足元から黒いチョウが飛び立った。
やっと草の上に静止したので確認してみると、尾が著しく長い----憧れのシロスソビキアゲハだった。その後、水たまりやその周囲で何度もその愛らしい姿を見ることができたが、このチョウは意外に敏感で、近寄るとすぐに飛び立ってしまう。飛んでいる姿はまるでトンボのようだ。また、尾が長すぎて切れやすいのだろうか、尾の先まで完全な個体はあまり多くない。

--Canon EOS7D, EF300mm Macro

-- Canon EOS7D, EF100mm Macro
▊ルリモンアゲハ
シロスソビキアゲハを見つけた場所ではルリモンアゲハも多くみかけた。ルリモンアゲハは東南アジアに広く分布し、個体数も多いが、地域によりそれぞれ紋の色合いや大きさなどに少しずつ違いがあって興味深い種といえる。このチョウは(他のアゲハも同じだが)、花に吸蜜するか、地面で吸水しないとなかなか撮影できない曲者だ。
うまい具合に葉の上に翅を全開して静止した。
そっと近づいて近接撮影したが、黒っぽい地に緑色の点が夜空の星のように輝いている。

-- Canon EOS7D, EF100mm Macro
▊アオタテハモドキ
このトレールにはやたらアオタテハモドキが多い。
青く輝くその姿はそれなりに美しく魅力的だが、あまりに数が多いので------。
動物の糞に群がっていたのには少し驚いた。

-- Canon EOS7D, EF100mm Macro
▊チャイロイチモンジ
シロスソビキアゲハを撮影していたらチャイロイチモンジも見かけた。
大きさは日本のオオイチモンジより少し小さいくらいだが、なかなか立派で美しい。
この蝶の色合いは、赤土の上ではカモフラージュになるのかも。

-- Canon EOS7D, EF100mm Macro
▊ミカドアゲハの吸水集団
公園内の民家の周りでミカドアゲハの吸水集団に出会った。
よく見るとコモンタイマイ(下の写真の左下)やアオスジアゲハ、アンティファテスオナガタイマイ(下の写真の右下の緑の矢印---見にくいけど)も少数だが混ざっていた。アンティファテスオナガタイマイは優雅なチョウなので、是非とも単独で撮影したいと思ったが、うっかり近づいて飛び立たせてしまい、その後、再び見ることはなかった。

--Canon EOS7D, EF300mm Macro
▊アサギシロチョウ♀
フウリンブッソウゲの赤い花にアナイスアサギシロチョウのメスがひっそりと訪れていた。一見するとアサギマダラの仲間かと思ったが、よく見るとシロチョウだった。このアサギシロチョウの♀は有毒のマダラチョウの仲間に擬態しているのだろう。

-- Canon EOS7D, EF300mm Macro
▊イワサキコノハ
山の上部の林では大きなコノハチョウも見かけが、残念ながら林の中の暗い場所に入り込んで撮影することができなかった。しかし、標高が低い場所の民家の周りで、イワサキコノハを撮影することができた。翅裏は本当に枯葉そのものにみえる。

--Canon EOS7D, EF100mm Macro
▊タイワンモンキアゲハ
ここにはモンキアゲハとともにタイワンモンキアゲハも同時に棲息する。

-- Canon EOS7D, EF100mm Macro
▊マダラチョウの仲間

-- Canon EOS7D, EF100mm Macro
▊シジミチョウの仲間

-- Canon EOS7D, EF100mm Macro
▊ カオヤイ国立公園では昆虫の種類、個体数とも豊富で、シロスソビキアゲハなどこれまで憧れてきたチョウたちにも出会うことができました。この公園は標高が1000m以上もあるので、市街地に比較してとても過ごしやすい場所でした。僕が知る散歩道の中でもトップクラスのものでしょう。
ただ、国立公園の周囲では大規模なリゾート化が現在急速に進んでおり、そこでは森林がどんどんと消えていいます。この素晴らしい自然がいつまでも残されることを祈らざるを得ません。
Nature Diary vol.8(41): #528
Date: July-12 (Friday)/2013
Place: Khao Yai National Park, Thailand
熱帯のチョウ 各種見せて頂きました。
一度見てみたいと思う憧れのチョウたちです。
鮮やかなチョウたちですね。
一度見てみたいと思う憧れのチョウたちです。
鮮やかなチョウたちですね。
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スソビキアゲハ、いいですねえ。見てみたいものです。
この蝶の和名考えた人、偉いですね。
十二単とかからイメージしたのでしょうね。
チャイロイチモンジがきれいです。
赤土に・・・なるほどそうかもしれませんね。
この蝶の和名考えた人、偉いですね。
十二単とかからイメージしたのでしょうね。
チャイロイチモンジがきれいです。
赤土に・・・なるほどそうかもしれませんね。
naoggioさん、
スソビキアゲハは以前から撮影したいと思っていましたので、
見つけた時はとてもうれしかったです。どこにでもいるというも
のではなくて、鉄分を含む赤土の水たまりがポイントになりま
した。
チャイロイチモンジは僕も美しいなと思います。
スソビキアゲハは以前から撮影したいと思っていましたので、
見つけた時はとてもうれしかったです。どこにでもいるというも
のではなくて、鉄分を含む赤土の水たまりがポイントになりま
した。
チャイロイチモンジは僕も美しいなと思います。
by tyu-rinkazan
| 2013-07-17 23:16
| ● Thailand
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