20131012 秋晴れの散歩道:クロツバメシジミ、キノカワガなど
2013年 10月 13日
▊Diary #551 :
朝起きると快晴。
本日(土曜日)も暑くなりそうです(実際、最高気温は31度)。
雲一つない青空の下、
細い棒の上に止まる赤トンボ、
見はるかす先に御坂山塊と富士山。
虫林が好きな石川啄木の句に 「不来方のお城の草に寝ころびて 空に吸われし十五の心」 があります。
棒の先に止まる赤トンボにも心があるのなら、心は空に吸われているのかもしれませんね-------ウーム、思わないか。
-▶ Autumn Landscape
---- Olympus Stylus TG2 tough
ツメレンゲ(爪蓮華)の群落
ツメレンゲはベンケイソウの仲間で、花茎が塔のように伸びて面白い植物です。花茎の高さは栄養状態に依存するようで、山梨県内でも場所によってかなり異なるように思います。この場所のツメレンゲの花茎は大きくてよく揃って綺麗です。今年は花茎の密度が少し低い様に感じますが、除草のせいかもしれません。
花はまだ5分咲きです。個々の花は小さいが、クローズアップすると結構綺麗。
-▶ Orostachys japonica
---- Olympus Stylus TG2 tough
ツメレンゲの群落に棲むクロツバメシジミ(以下、クロツ)。
クロツの個体数は多いようですが、なかなか静止してくれません。
でも、しばらく待っているとやっと目の前の草に止まってくれました。
僕はこの場所では良い花を決めて待ちの撮影をすることにしています。
-▶ The Black Cupid
---- Olympus OM-D E-M5+M-ZD 14-42mm + Wcon P01
ツメレンゲの花で吸蜜。
突然飛来した個体も写ってしまいました。
-▶ The Black Cupid
----Olympus E-5, Sigma 150mm Macro
クロツのクローズアップ。
翅裏の黒紋は産地によって異なるといわれています。
-▶ The Black Cupid
---- Olympus E-5, Sigma 150mm Macro
カモフラージュの名人(名蛾)キノカワガがすでに発生していました。
擬態していてわかり難いので、キノカワガの場所を黄色い輪で囲みました。
おわかりでしょうか?
-▶ Blenina senex
---- Olympus E-5, Sigma 150mm Macro
キノカワガのクローズアップ。
機の表面の色合いだけでなく、質感までも真似しています。
ただ者ではないですね。
彼らは自分の色や質感を理解していて、似ている樹皮に静止しているように思えます。
-▶ Blenina senex
---- Olympus E-5, Sigma 150mm Macro
南アルプスの林道に入ってみました。
ゆっくりと車で流してみると、林道の脇にサルナシが多いことを発見しました。
サルナシはマタタビ属のツル性の植物で、その実の味はキウイフルーツとよく似ています。
キウイフルーツはシナサルナシを品種改良したものですから味は似ていて当然です。
熟した実はとても美味しいです。
-▶ Actinidia arguta
---- Olympus Stylus TG2 tough
▊ Postscript :
本日は雲一つ無い秋晴れだった。低い日差しに目を細めながら山道を歩くと鮮やかに赤く色づいた葉を見かけた。紅葉は緑色のクロロフィルが分解され、アントシアニンという赤い色素が合成されるため。これは一種の葉の老化現象だが。今年は10月になっても気温が高いので紅葉は例年よりも遅れるかな。
散る前の一瞬の輝き。
- Autumn color
----
Nature Diary vol.8(60): #551
Date: October-12 (Saturday) /2013
Place: South Alps-shi, Yamanashi
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朝起きると快晴。
本日(土曜日)も暑くなりそうです(実際、最高気温は31度)。
雲一つない青空の下、
細い棒の上に止まる赤トンボ、
見はるかす先に御坂山塊と富士山。
虫林が好きな石川啄木の句に 「不来方のお城の草に寝ころびて 空に吸われし十五の心」 があります。
棒の先に止まる赤トンボにも心があるのなら、心は空に吸われているのかもしれませんね-------ウーム、思わないか。
---- Olympus Stylus TG2 tough
ツメレンゲ(爪蓮華)の群落
ツメレンゲはベンケイソウの仲間で、花茎が塔のように伸びて面白い植物です。花茎の高さは栄養状態に依存するようで、山梨県内でも場所によってかなり異なるように思います。この場所のツメレンゲの花茎は大きくてよく揃って綺麗です。今年は花茎の密度が少し低い様に感じますが、除草のせいかもしれません。
花はまだ5分咲きです。個々の花は小さいが、クローズアップすると結構綺麗。
---- Olympus Stylus TG2 tough
ツメレンゲの群落に棲むクロツバメシジミ(以下、クロツ)。
クロツの個体数は多いようですが、なかなか静止してくれません。
でも、しばらく待っているとやっと目の前の草に止まってくれました。
僕はこの場所では良い花を決めて待ちの撮影をすることにしています。
---- Olympus OM-D E-M5+M-ZD 14-42mm + Wcon P01
ツメレンゲの花で吸蜜。
突然飛来した個体も写ってしまいました。
----Olympus E-5, Sigma 150mm Macro
クロツのクローズアップ。
翅裏の黒紋は産地によって異なるといわれています。
---- Olympus E-5, Sigma 150mm Macro
カモフラージュの名人(名蛾)キノカワガがすでに発生していました。
擬態していてわかり難いので、キノカワガの場所を黄色い輪で囲みました。
おわかりでしょうか?
---- Olympus E-5, Sigma 150mm Macro
キノカワガのクローズアップ。
機の表面の色合いだけでなく、質感までも真似しています。
ただ者ではないですね。
彼らは自分の色や質感を理解していて、似ている樹皮に静止しているように思えます。
---- Olympus E-5, Sigma 150mm Macro
南アルプスの林道に入ってみました。
ゆっくりと車で流してみると、林道の脇にサルナシが多いことを発見しました。
サルナシはマタタビ属のツル性の植物で、その実の味はキウイフルーツとよく似ています。
キウイフルーツはシナサルナシを品種改良したものですから味は似ていて当然です。
熟した実はとても美味しいです。
---- Olympus Stylus TG2 tough
▊ Postscript :
本日は雲一つ無い秋晴れだった。低い日差しに目を細めながら山道を歩くと鮮やかに赤く色づいた葉を見かけた。紅葉は緑色のクロロフィルが分解され、アントシアニンという赤い色素が合成されるため。これは一種の葉の老化現象だが。今年は10月になっても気温が高いので紅葉は例年よりも遅れるかな。
散る前の一瞬の輝き。
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Nature Diary vol.8(60): #551
Date: October-12 (Saturday) /2013
Place: South Alps-shi, Yamanashi
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himeoo27 at 2013-10-14 07:52
昨年は「キノカワガ」myポイントで、何故か見つけられ
ませんでした。今日は久しぶりの休みなので探しに行
ってみます。
ませんでした。今日は久しぶりの休みなので探しに行
ってみます。
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虫林
at 2013-10-14 15:31
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cactuss at 2013-10-14 18:59
クロツは暑いと、ほんとにとまってくれませんね。それと、ツメレンゲを傷めないように撮影の足場を確保することが難しいことを、先日痛感しました。撮影しやすい「良い花を決めて待つ」というのが、こういう日の最良とのこと。納得いたしました。満開のツメレンゲは壮観なことと思います。
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konty33 at 2013-10-14 22:15
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虫林
at 2013-10-15 23:26
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虫林
at 2013-10-15 23:28
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虫林
at 2013-10-15 23:30
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clossiana at 2013-10-17 14:55
サルナシは北海道ではコクワと呼ばれていて子供の頃は目の色を変えて探したものでした。夏に青い実を確認しておいても食べごろの頃には誰かに先を越されて悔しい思いをしました。今でも山形あたりの道の駅で売っていたりすると、まとめ買いをしたい衝動を押さえるのに苦労します。懐かしいからかもしれませんが私にとってはキウィとは比較になりません。
by tyu-rinkazan
| 2013-10-13 18:17
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Comments(9)