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201406228 みちのくひとり旅: ダイセンシジミ (signatus type)、アイノミドリシジミ(♀開翅)ほか

DIARY #594 :

盛岡市の郊外に残る雑木林ではこの時期とてもゼフィルスが多い。

 ダイセンシジミ(ウラミスジシジミ)、シグナータ型

枝を叩いてみるとダイセンシジミが時々飛び出してきた。
下の写真は翅裏の白いすじが直線的な通常のタイプ(クェルシボーラ型)。

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---- The Alphabetical Hairstreak (quercivora type)

---- Olympus OM-D E-M1, MZD12-40mm



ここでは白いすじの模様が乱れるシグナータ型が多い。
このシグナータ型は北海道、東北、長野県あたりまで見られる。

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---- The Alphabetical Hairstreak (signatus type)

---- Olympus OM-D E-M1, MZD60mm Macro



この地でのシグナータ型の出現率は?

この日裏面を撮影できた12頭を並べてみた。
シグナータ型はなんと83%(12頭中10頭)を占めた。

盛岡周辺では通常型に比較して、シグナータ型の割合は明らかに高い。このシグナータ型は北日本に多い変異なので、その出現には遺伝的要因とともに温度などの環境要因が影響するのかも?

いつか時間ができたら検討してみたいものだ。

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---- White line pattern polymorphism

---- Olympus OM-D E-M1, MZD60mm Macro



そもそもダイセンシジミは翅を開くことが稀なチョウのようだ。
ブログの蝶仲間はダイセンシジミの開翅を撮影されている-----僕はまだ。

ダイセンシジミの翅裏を撮影していたら突然、強い陽が差してきた。
もしやと思いながら見守っていると、おもむろに翅を少し開いてくれた。
完全開翅ではなかったが、何とか開翅シーンを撮影することができた。

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---- The Alphabetical Hairstreak

---- Olympus OM-D E-M1, MZD60mm Macro




 アイノミドリシジミ

くもり空にも関わらずアイノミドリのテリ張りが始まった。

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---- The Brilliant Hairstreak

---- Olympus OM-D E-M1, Panasonic 8mm macro



静止位置が目よりも高いので、竿の先にカメラを付けてリモート撮影。このリモート撮影装置はkmkurobeさん(安曇野の蝶と自然)に教えていただき作製した。何とか撮影できたがまだまだぎこちない。もう少し練習が必要なようだ。

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---- The Brilliant Hairstreak

---- Olympus E-PL6, MZD12-40mm



アイノミドリの♀が開翅した。
前翅の橙紋が美しい。

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---- The Brilliant Hairstreak

---- Olympus E-P5, MZD60mm Macro




 ウラジロミドリシジミ

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---- The Saphirinus Green Hairstreak

---- Olympus E-P5, MZD60mm Macro





Notes :

この雑木林にはアカシジミ(キタアカシジミも多分入っている)、ウラナミアカシジミ、ミズイロオナガシジミがやはり個体数が多かったが、ときどきそれにダイセンシジミが混ざり、少ないながらもオオミドリシジミ、ハヤシミドリシジミ、アイノミドリシジミ、ウラジロミドリシジミ、ウラゴマダラシジミも見ることができた。今回、メスアカミドリシジミの姿を見なかったのは少し残念だが、この狭い場所でこれだけの種類のゼフを一同にみれるなんて、その自然力は素晴らしいと思う。


この記事で「みちのくひとり旅」編は終了。
来年も訪れてみたい------。

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Nature Diary vol.9 (34): #594, 2014
Date: June-28 (Saturday)
Place: Morioka, Iwate





Commented by みき♂ at 2014-07-04 04:13 x
こんにちは。
「みちのく一人旅」編、興味深く拝見させていただきました。
素晴らしい成果、羨ましく思います。
最後のコジャノメとヒメジャノメのツーショットも面白いですね。
Commented by 22wn3288 at 2014-07-04 09:10
ゼフィルスの各種素晴らしいですね。
変異の割合が地域により異なりますか。調べると面白そうですね。
ダイセンシジミの開翅 素敵です。
Commented by kmkurobe at 2014-07-04 21:38 x
いやすばらしい。シグナータ型をA~Zまで集めたとかいう記事が大昔に見たことがあります。少なくとも当地で゜はシグナータ型は見たことありません。盛りだくさんの「一人旅」でしたね。
いつか「二人旅」として参加させていただきたいものです。
Commented by fanseab at 2014-07-05 00:02
signatus型の変異をこれだけ例示できるほど、個体数が多いのですね。南米のウラモジタテハを思い出しました。数字の「31」に見える個体が面白いです。
Commented by yurin at 2014-07-05 06:07 x
ダイセンシジミ(シグナータ型)の翅裏の模様は流麗ですね、
アラビア文字のようにも見えます。
リモートシステムを作製されたのですね、素晴らしいです!
Commented by ダンダラ at 2014-07-05 17:53 x
ダイセンシジミのシグナータ型はいつか撮影してみたいと思いつつ、まだその機会がありません。
これだけのパターンが並んでいると壮観ですね。
Commented by himeoo27 at 2014-07-05 20:13
ウラジロミドリシジミの表翅の輝き素晴らしいですね!
兵庫県のゼフィルス銀座と並ぶような凄い「みちのく」
の自然に脱帽です。
Commented by otto-N at 2014-07-06 20:20 x
北海道での子供時代、ウラミスジシジミはダイセン(クボウラミスジ)と別種扱いになっていて、北海道にはいないダイセンに憧れていました。その50年前の図鑑をまだ持っていますが、「本種においては裏面の斑紋は著しく変化に富み、同様の斑紋を現すのはまれであるといわれている」とウラミスジの説明にありました。まさにその通りですね。
Commented by 虫林 at 2014-07-07 21:32 x
みき♂さん、
コメントありがとうございます。
今回の旅は結構な成果があがったかなと思います。
コジャノメとヒメジャノメのランデブーは面白かったです。
Commented by 虫林 at 2014-07-07 21:34 x
旅友さん、
ありがとうございます。
東北のゼフを堪能できました。
ダイセンの開翅は嬉しかったです。
Commented by 虫林 at 2014-07-07 21:37 x
kmkurobeさん、
そうですね。
いつかご一緒したいと思います。
シグナータ型は長野県でも記録があるようですが、
そちらで見ないというのは意外でした。
Commented by 虫林 at 2014-07-07 21:39 x
fanseabさん、
この時期、ダイセンの個体数はかなり多いようです。
南米のウラモジタテハに比較するのは面白いです。
ありがとうございました。
Commented by 虫林 at 2014-07-07 21:41 x
yurinさん、
コメントありがとうございます。
リモートシステムは自分で考えるよりも意外な写真が
撮影できます。これから楽しみです。
Commented by 虫林 at 2014-07-07 21:45 x
ダンダラさん、
シグナータ型はこの時期から出現しますが、けっして
少ないものではなさそうです。是非とも撮影してみてく
ださい。でも、こんな変異が出るのはどうしてなのでしょうか。
Commented by 虫林 at 2014-07-07 21:48 x
ヒメオオさん、
兵庫県のゼフ銀座はいったことがありませんが、いつ
か行ってみたいと思います。
岩手のポイントは独特の変異をみることができて、こ
れはこれで面白いです。
Commented by 虫林 at 2014-07-07 21:51 x
otto-Nさん、
コメントありがとうございます。
僕は昔からダイセンと呼んでいたのですが、近年は
ウラミスジと呼ぶほうが良いのかもしれません。
名前の由来をご教示いただきありがとうございました。
Commented by Sippo5655 at 2014-07-08 20:52
みちのく 一人 旅・・・
いいなあ~♪
昆虫相もさぞ幅広いことでしょうね!
ダイセンシジミ ミズイロオナガシジミと同じお顔してる
このもにょもにょが差異ですか!?
ウラジロミドリシジミの、このブルーの深いこと!
Commented by 虫林 at 2014-07-09 23:53 x
Shippoさん、
コメントありがとうございます。
みちのくひとり旅は成果も上がってとても良かったです。
ダイセンシジミの紋の多型はなかなか面白いでしょ。
ウラジロミドリの青は特別ですね。
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by tyu-rinkazan | 2014-07-04 03:58 | ▣ダイセンシジミ | Comments(18)