20140706 梅雨空の下の散歩道 (2):ジョウザンミドリシジミ、ウスイロオナガシジミ、ウラクロシジミの開翅
2014年 07月 10日
▊DIARY #596 :
kmkurobeさんとの白馬村散歩の「つづき」です。本日の天気は雲が多く時々陽が差しました。このような変化のある天候はチョウの撮影には適していると思う。とにかくピーカンは暑くて困るし、良い写真も撮れないことがおおいからね。また、今回、驚いたのはマイマイガの大発生だ。なにしろいたるところに毛虫がいて、知らぬ間に服にもついているので気色悪い。この大発生は10年周期らしい。
█ マイマイガの大量発生とゾンビウィルス
下の写真のように細い葉が放射状につく不思議な木を見つけた。見たことがない木なので変だなと思って近づいてみると、何と「ホウノキ」だった。マイマイガがホウノキの大きな葉を葉脈だけ残して食いつくしてしまったのだ。

------- All leaves of Japanese White Bark magnolia were eaten by moth caterpillars
-------- (Olympus OM-D EM-1, MZD14-150mm)
ブナの幹にもマイマイガの幼虫がべたべたとついていた。
でも、よく見ると幼虫たちは一様に頭を下にして動かない。逆Vの字に体を曲げているものや死んで干からびているものもいる。これは別名「 ゾンビウイルス」と呼ばれるバキュロウイルス科のウイルスに集団感染したのだろう。このゾンビウィルスに感染するとマイマイガは大量死するらしい。ゾンビウィルスは恐ろしい。

------- Caterpillars of Lymantria dispar suffered from Zombie virus infection
-------- (Olympus E-P5, MZD12-40mm)
█ ジョウザンミドリシジミの開翅
この時期ジョウザンミドリシジミがとても多い。
林道に入れば、いたるところでジョウザンミドリの巴卍飛翔がみられる。でも、目よりも低い場所にはなかなか静止してくれないので、この蝶の開翅撮影ポイントはやはり限られるようだ。そこで、昨年も撮影したススキのポイントに移動した。
ジョウザンミドリのオスの♂の開翅シーンを撮影。
この色、輝き、質感を何と表現すればよいのだろう。


-------A male of the Cognatus Green Hairstreak resting with the wings opened
-------- (Olympus OM-D E-M1, MZD12-40mm )
拙いリモート撮影セットをつくったので、少し高い位置でテリ張りする♂を上から撮影してみた。今回は魚眼の8ミリレンズ使用したので、背景の様子が面白い。僕のリモート装置の竿は、仕舞い寸法が40センチくらいなので、リュックサックの中に入れることができるので便利だ-----自画自賛。

------- A male of the Cognatus Green Hairstreak resting with the wings opened
-------- (Olympus E-PL6, Lumix G 8mm Fisheye)
█ ウスイロオナガシジミの半開翅
林道脇の笹の葉上で休むウスイロオナガシジミをKendamarさんが見つけてくれた。一人で歩いていたら多分(絶対?)見つからなかったもしれない。否、絶対見つけることができなかったに違いない。やはり複数での探索は色々とメリットが大きいな。

------- A Brown-banded Hairsreak resting on the leaf
-------- (Olympus E-P5, MZD12-40mm)
この個体は翅をスリスリしていたので、もしかして開くかもしれないなと思い、淡い期待を持ちながら見守った。しばらくすると、後翅の紋が何とか見える程度だけど翅を開いてくれたではないか。この程度で開翅とはちょっとおこがましいが、ウスイロオナガはなかなか翅を開かない蝶なのでよしとしよう。

------- The Brown-banded Hairsreak resting with the wings semi-opened
--------(Olympus E-P5, MZD12-40mm)
コメントで紋に異常があることをyodaさんにご指摘いただいた。そこで以前に撮影した個体と比べてみると、たしかに紋が明らかに大きいことが確認できた。軽い紋流れかもしれないがなかなか美しい。以前に撮影した個体を円内に入れた。

------- A Brown-banded Hairsreak with enlarged black spots
--------(Olympus E-P5, MZD12-40mm)
█ ウラクロシジミの開翅
ウラクロシジミには以前から苦手意識があって、なかなか良い写真が撮影できない。そこで、午後はkmkurobeさんとウラクロポイントで待機してみることにした。そこは、沢の出会いで、沢筋にはウラクロシジミの食樹であるマンサクの木が多い。
午後2時を過ぎるころ、白い翅表を点滅させながらウラクロが飛び始めた。

-------A flying male of the Hayashi Hairstreak
--------( Olympus OM-D E-M1, MZD 14-150mm)
やや茶色いシジミチョウが現れて、少し先の葉に静止した。ウラクロの♀かもしれないと思い駆け寄ってみると、なんとそこには開翅した♀の姿があった。
ウラクロ♀の開翅は初めて。

-------A female of the Silver Hairstreak with the wings opened
--------(Olympus OM-D E-M1, MZD14-150mm)
オスも時々葉の上で開翅してくれたが、残念ながら少し距離がある上に暗かった。何とか♂の開翅も撮影できたが、まだまだ課題が多いと思う。いつか、真っ白な真珠色の翅表を撮影したいと思う。


-------A male of the Silver Hairstreak resting with the wings opened
--------(Olympus OM-D E-M1, MZD14-150mm)
▊ Notes :
本日は曇り空で時々日が差す天候だったが、これがチョウたちの開翅には良かったのかもしれない。チョウたちの開翅をファインダーで見るときはいつもドキドキするが、これがチョウ撮影の醍醐味の一つなのだろう。これからもドキドキとしたいものだ。
Kmkurobeさん、Kendamarさん今回もお世話になりました。
楽しい一日でした。
Nature Diary vol.9 (36): #596, 2014
Date: July-6 (Sunday)
Place: Hakuba, Nagano
kmkurobeさんとの白馬村散歩の「つづき」です。本日の天気は雲が多く時々陽が差しました。このような変化のある天候はチョウの撮影には適していると思う。とにかくピーカンは暑くて困るし、良い写真も撮れないことがおおいからね。また、今回、驚いたのはマイマイガの大発生だ。なにしろいたるところに毛虫がいて、知らぬ間に服にもついているので気色悪い。この大発生は10年周期らしい。
█ マイマイガの大量発生とゾンビウィルス
下の写真のように細い葉が放射状につく不思議な木を見つけた。見たことがない木なので変だなと思って近づいてみると、何と「ホウノキ」だった。マイマイガがホウノキの大きな葉を葉脈だけ残して食いつくしてしまったのだ。

-------- (Olympus OM-D EM-1, MZD14-150mm)
ブナの幹にもマイマイガの幼虫がべたべたとついていた。
でも、よく見ると幼虫たちは一様に頭を下にして動かない。逆Vの字に体を曲げているものや死んで干からびているものもいる。これは別名「 ゾンビウイルス」と呼ばれるバキュロウイルス科のウイルスに集団感染したのだろう。このゾンビウィルスに感染するとマイマイガは大量死するらしい。ゾンビウィルスは恐ろしい。

-------- (Olympus E-P5, MZD12-40mm)
█ ジョウザンミドリシジミの開翅
この時期ジョウザンミドリシジミがとても多い。
林道に入れば、いたるところでジョウザンミドリの巴卍飛翔がみられる。でも、目よりも低い場所にはなかなか静止してくれないので、この蝶の開翅撮影ポイントはやはり限られるようだ。そこで、昨年も撮影したススキのポイントに移動した。
ジョウザンミドリのオスの♂の開翅シーンを撮影。
この色、輝き、質感を何と表現すればよいのだろう。


-------- (Olympus OM-D E-M1, MZD12-40mm )
拙いリモート撮影セットをつくったので、少し高い位置でテリ張りする♂を上から撮影してみた。今回は魚眼の8ミリレンズ使用したので、背景の様子が面白い。僕のリモート装置の竿は、仕舞い寸法が40センチくらいなので、リュックサックの中に入れることができるので便利だ-----自画自賛。

-------- (Olympus E-PL6, Lumix G 8mm Fisheye)
█ ウスイロオナガシジミの半開翅
林道脇の笹の葉上で休むウスイロオナガシジミをKendamarさんが見つけてくれた。一人で歩いていたら多分(絶対?)見つからなかったもしれない。否、絶対見つけることができなかったに違いない。やはり複数での探索は色々とメリットが大きいな。

-------- (Olympus E-P5, MZD12-40mm)
この個体は翅をスリスリしていたので、もしかして開くかもしれないなと思い、淡い期待を持ちながら見守った。しばらくすると、後翅の紋が何とか見える程度だけど翅を開いてくれたではないか。この程度で開翅とはちょっとおこがましいが、ウスイロオナガはなかなか翅を開かない蝶なのでよしとしよう。

--------(Olympus E-P5, MZD12-40mm)
コメントで紋に異常があることをyodaさんにご指摘いただいた。そこで以前に撮影した個体と比べてみると、たしかに紋が明らかに大きいことが確認できた。軽い紋流れかもしれないがなかなか美しい。以前に撮影した個体を円内に入れた。

--------(Olympus E-P5, MZD12-40mm)
█ ウラクロシジミの開翅
ウラクロシジミには以前から苦手意識があって、なかなか良い写真が撮影できない。そこで、午後はkmkurobeさんとウラクロポイントで待機してみることにした。そこは、沢の出会いで、沢筋にはウラクロシジミの食樹であるマンサクの木が多い。
午後2時を過ぎるころ、白い翅表を点滅させながらウラクロが飛び始めた。

--------( Olympus OM-D E-M1, MZD 14-150mm)
やや茶色いシジミチョウが現れて、少し先の葉に静止した。ウラクロの♀かもしれないと思い駆け寄ってみると、なんとそこには開翅した♀の姿があった。
ウラクロ♀の開翅は初めて。

--------(Olympus OM-D E-M1, MZD14-150mm)
オスも時々葉の上で開翅してくれたが、残念ながら少し距離がある上に暗かった。何とか♂の開翅も撮影できたが、まだまだ課題が多いと思う。いつか、真っ白な真珠色の翅表を撮影したいと思う。


--------(Olympus OM-D E-M1, MZD14-150mm)
▊ Notes :
本日は曇り空で時々日が差す天候だったが、これがチョウたちの開翅には良かったのかもしれない。チョウたちの開翅をファインダーで見るときはいつもドキドキするが、これがチョウ撮影の醍醐味の一つなのだろう。これからもドキドキとしたいものだ。
Kmkurobeさん、Kendamarさん今回もお世話になりました。
楽しい一日でした。
Date: July-6 (Sunday)
Place: Hakuba, Nagano
成果の多い白馬遠征ですね。
ウラクロ雄の近接開翅画像も時間の問題になった感じでしょうか。
ウスイロは基部側の斑紋が強く、ちょっとした斑紋異常に感じました。
ウラクロ雄の近接開翅画像も時間の問題になった感じでしょうか。
ウスイロは基部側の斑紋が強く、ちょっとした斑紋異常に感じました。
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ウラクロ雌の翅表の色、絶品ですね・・・・・
いやいや、まだいけるかな・・・・・
最近は朝方は、同じ場所でジョウザンの大乱舞、昼はお休み。夕方はエゾとウラクロ。
時間の意識というはすごいものですね。
いやいや、まだいけるかな・・・・・
最近は朝方は、同じ場所でジョウザンの大乱舞、昼はお休み。夕方はエゾとウラクロ。
時間の意識というはすごいものですね。
ウラクロの開翅は素晴らしいですね。
今年はなぜかゼフには縁がないのですが、一度くらいは挑戦したくなってきました。
今年はなぜかゼフには縁がないのですが、一度くらいは挑戦したくなってきました。
by tyu-rinkazan
| 2014-07-10 21:37
| ▣ウラクロシジミ
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Comments(6)
