20140722 極上の散歩道:高原のヒメヒカゲに会いに行く
2014年 07月 25日
▊DIARY #599 :
関東甲信地域も梅雨明け。
本日(火曜日)は夏休みを1日とった。
ヒメヒカゲが棲息する信州の高原。なだらかな起伏のTable land、点在する落葉松やシラビソ、目に染みる青い空、羊やレースのような白い雲、頬をなでる涼しい風
ウーム------極上の散歩道。
------- A Landscape of the Tableland
-------- (Olympus E-PL6, MZD14-42mm + DMW GWC1)
█ ヒメヒカゲ
朝露を気にしながら草原の中を探索。
足元から小さなチョウが飛び立った。
目的のヒメヒカゲ。
濃い赤茶色の翅を持つのは新鮮な♂だ。
日差しが強い時はススキの間を縫うように飛び回って♀を探している。その後を追いかけてもなかなか止まってくれないのでいささか疲れる。でも、太陽が雲に隠れると葉上で静止してくれる。この小さなチョウの小ささを表現したい。
------- A male of the Folse Ringlet resting on the leaf
-------- (Olympus E-PL6, MZD14-42mm + DMW GWC1, OMD-E-M1, MZD60mm Macro)
ヒメヒカゲは何度も飛び出したがいずれも新鮮でピカピカの♂ばかり。
今年はまだ発生(羽化)の初期らしい。例年よりも数は少ない。
チョウの撮影では、きれいな個体を撮影しようと思えば発生の初期が良い。とうのも、盛期を過ぎると数は多くなるがスレた個体が多くなってしまう。でも、盛期以降の方がメスが多く出てくるので生態面での観察は面白いのだ------結局、どちらのステージにも来なくてはならない。
------- A male of the Folse Ringlet resting on the leaf
-------- (Olympus OM-D E-M1, MZD60mm Macro)
長野県高地のものは亜種になっている。
翅裏の紋が小型で、すっきりとした印象。
この日撮影できた♂のうち「8頭を並べた組み写真」にして観察してみることにした。これを見ると、個体間で紋の数、大きさ、黄色い帯の有無などに多型がみられる。
------- A male of the Folse Ringlet
-------- (Olympus OM-D E-M1, MZD14-150mm)
ヒメヒカゲの♀は♂に比べて眼状紋や白い帯が発達してとても美しい。
地色は淡い灰褐色で、飛翔時でもメスと認識できる。
見ることができた♀は2頭のみ。
------- A female of the Folse Ringlet
-------- (Olympus OM-D E-M1, MZD60mm Macro)
後翅の片方が矮小化した奇形個体。
飛び方に不自然さはない。
------- A male of the Folse Ringlet with deformation
-------- (Olympus OM-D E-M1, MZD60mm Macro)
█ ウラジャノメ
トレッキングの径の脇の落葉松の枝でテリトリー行動を示すウラジャノメ。
何度も追いかけては元の場所に戻ってきた。
開翅すると大きな黒い紋が並んで見えた。
------- The Woodland Brown
-------- (Olympus OM-D E-M1, MZD14-150mm)
█ ヒカゲチョウの集団吸汁
林の中のミズナラの幹に何頭ものヒカゲチョウやヤマキマダラヒカゲが集まっていた。どうやら樹液を吸っているようだ。周囲を飛んでいる個体もあわせると10頭は越えているようだった。
-------The Sicelis Brown
-------- (Olympus OM-D E-M1, MZD14-150mm)
▊ Notes :
下界は暑すぎるので高原のヒメヒカゲに会いに出かけた。まだ発生初期のようで、オスばかりが目立ったが、新鮮な個体を撮影できたのは嬉しい。撮影はそこそこにして高原のトレッキングを楽しめた。やはりここは極上の散歩道だった。
Nature Diary vol.9 (39): #599, 2014
Date: July-202 (Tuesday)
Place: Okaya, Nagano
関東甲信地域も梅雨明け。
本日(火曜日)は夏休みを1日とった。
ヒメヒカゲが棲息する信州の高原。なだらかな起伏のTable land、点在する落葉松やシラビソ、目に染みる青い空、羊やレースのような白い雲、頬をなでる涼しい風
ウーム------極上の散歩道。
-------- (Olympus E-PL6, MZD14-42mm + DMW GWC1)
█ ヒメヒカゲ
朝露を気にしながら草原の中を探索。
足元から小さなチョウが飛び立った。
目的のヒメヒカゲ。
濃い赤茶色の翅を持つのは新鮮な♂だ。
日差しが強い時はススキの間を縫うように飛び回って♀を探している。その後を追いかけてもなかなか止まってくれないのでいささか疲れる。でも、太陽が雲に隠れると葉上で静止してくれる。この小さなチョウの小ささを表現したい。
-------- (Olympus E-PL6, MZD14-42mm + DMW GWC1, OMD-E-M1, MZD60mm Macro)
ヒメヒカゲは何度も飛び出したがいずれも新鮮でピカピカの♂ばかり。
今年はまだ発生(羽化)の初期らしい。例年よりも数は少ない。
チョウの撮影では、きれいな個体を撮影しようと思えば発生の初期が良い。とうのも、盛期を過ぎると数は多くなるがスレた個体が多くなってしまう。でも、盛期以降の方がメスが多く出てくるので生態面での観察は面白いのだ------結局、どちらのステージにも来なくてはならない。
-------- (Olympus OM-D E-M1, MZD60mm Macro)
長野県高地のものは亜種になっている。
翅裏の紋が小型で、すっきりとした印象。
この日撮影できた♂のうち「8頭を並べた組み写真」にして観察してみることにした。これを見ると、個体間で紋の数、大きさ、黄色い帯の有無などに多型がみられる。
-------- (Olympus OM-D E-M1, MZD14-150mm)
ヒメヒカゲの♀は♂に比べて眼状紋や白い帯が発達してとても美しい。
地色は淡い灰褐色で、飛翔時でもメスと認識できる。
見ることができた♀は2頭のみ。
-------- (Olympus OM-D E-M1, MZD60mm Macro)
後翅の片方が矮小化した奇形個体。
飛び方に不自然さはない。
-------- (Olympus OM-D E-M1, MZD60mm Macro)
█ ウラジャノメ
トレッキングの径の脇の落葉松の枝でテリトリー行動を示すウラジャノメ。
何度も追いかけては元の場所に戻ってきた。
開翅すると大きな黒い紋が並んで見えた。
-------- (Olympus OM-D E-M1, MZD14-150mm)
█ ヒカゲチョウの集団吸汁
林の中のミズナラの幹に何頭ものヒカゲチョウやヤマキマダラヒカゲが集まっていた。どうやら樹液を吸っているようだ。周囲を飛んでいる個体もあわせると10頭は越えているようだった。
-------- (Olympus OM-D E-M1, MZD14-150mm)
▊ Notes :
下界は暑すぎるので高原のヒメヒカゲに会いに出かけた。まだ発生初期のようで、オスばかりが目立ったが、新鮮な個体を撮影できたのは嬉しい。撮影はそこそこにして高原のトレッキングを楽しめた。やはりここは極上の散歩道だった。
Date: July-202 (Tuesday)
Place: Okaya, Nagano
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22wn3288 at 2014-07-25 15:57
ヒメヒカゲの小ささが上手く表現されていますね。
眼状紋は個体差がありますね。
長野のヒメヒカゲはすっきりした感じがします。
私の行った日は1頭しか見れませんでしたので、8頭の写真はとても参考になりました。
眼状紋は個体差がありますね。
長野のヒメヒカゲはすっきりした感じがします。
私の行った日は1頭しか見れませんでしたので、8頭の写真はとても参考になりました。
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himeoo27 at 2014-07-27 17:33
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虫林
at 2014-07-29 13:16
x
旅友さん、
コメントありがとうございます。
ちょうど同じような時期に訪れたみたいですね。
やはり今年は少し羽化が遅れているようでした。
前々から紋の多型には興味がありましたが、並べてみるとそれ
がわかりますね。
コメントありがとうございます。
ちょうど同じような時期に訪れたみたいですね。
やはり今年は少し羽化が遅れているようでした。
前々から紋の多型には興味がありましたが、並べてみるとそれ
がわかりますね。
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by
虫林
at 2014-07-29 13:18
x
by tyu-rinkazan
| 2014-07-25 08:33
| ▣ヒメヒカゲ
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Comments(4)