20140727 高原の散歩道:カラスシジミ、オオヒカゲ、オナガシジミ、ウスイロオナガシジミほか by 虫林花山
2014年 07月 29日
▊DIARY #600 :
日曜日は空模様が何となく微妙だったが、再び野辺山高原を越えた。
前回この場所を訪れた時、蝶の姿がとても多くてスジボソヤマキチョウの集団吸水まで見ることができた(20140720の記事)。多分、豊かで多様な樹相が関係していると思うが、蝶や甲虫の観察にはとても良さそうな散歩道に思えた。前回の訪問時は早々に引き揚げざるを得なかったが、今回は時間に余裕があるので車で流しながらもっと広範囲にゆっくりと昆虫たちを探してみたいと思う。そうそう、今回のフィールド散歩では、新規導入した 「Canon EOS 6D の試し撮り」を兼ねている。
█ ノリウツギ花上のオオトラフコガネ
まことに勝手ながら、虫林は3大フォトジェニックハナムグリ(オオチャイロハナムグリ、アオアシナガハナムグリ、オオトラフコガネ)を制定している。オオトラフコガネはその一つで、コガネムシという名前だが、茶褐色の地に明瞭な縞模様が美しいハナムグリだ。山地性の甲虫で、高原に咲くノリウツギの花で見ることが多い。
少し高い位置から見下ろすような角度で撮影した。

------- A male of the Paratrichius doenitzi
------- (Olympus OM-D E-M5, MZD14-42mm + DMW GWC1)
█ ヒヨドリバナに群れるチョウたち
ヒヨドリバナといえばアサギマダラの吸蜜が有名だが、ヒョウモンチョウの仲間をはじめ多くの蝶たちが集まる。道路わきの群落は、スジボソヤマキチョウ、ミドリヒョウモン、メスグロヒョウモン、ジャノメチョウなど「夏のチョウたちのてんこ盛り状態」だった。多数のチョウたちを一枚の写真に表現するのはとても難しい。



------- Many butterflies sucking nectar on the flowers
------- (Canon EOS 6D, EF70-200mm, X1.4 Telecon)
█ ヒメジオンの花のカラスシジミ(ミヤマカラスシジミ)とトラフシジミ
道路わきにはヒメジオンの花が多く、注意深く見ていくとカラスシジミがひっそりと訪れていた。山梨県ではミヤマカラスシジミは多いが、カラスシジミは見る機会が少ないので貴重に思える。(下の写真は良く見るとミヤマカラスシジミでした。yoda-1さんのご指摘に感謝します)

------- The Mera Black Hairstreak
------- (Olympus OM-D E-M5, MZD14-42mm + DMW GWC1)
カラスシジミは少し古くて翅が破損した個体が混ざっていたので、時期的に1週間ほど遅いのかもしれない。あいにく空は曇っていて時々小雨が降るような天気だったので、ISO感度を800くらいに設定して撮影したが、背景にあまりざらつき感が無いのが嬉しい。フルサイズセンサーの威力かな。


------- The Strymonidia w-albun
------- (Canon EOS 6D, EF70-200mm + X1.4 Telecon, EF100mm Macro)
夏型のトラフシジミも数頭みることができた。
春型に比べて夏型はまるで日に焼けたようだ。

------- The Japanese Flash
------- (Canon EOS 6D, EF70-200mm, X1.4 Telecon)
█ 湿地のオオヒカゲとキマダラモドキ
他の蝶を探していたら雨が本降りになったので、林内で雨宿りをすることにした。
雨はしばらくするとあがったので、薄暗い林内をゆっくりと歩いていくと足元からオオヒカゲやキマダラモドキが飛び立って近くの葉や木の幹などに静止した。ここは前回オオヒカゲを撮影した場所とは少し離れているが、環境的にはよく似ているので棲息していて不思議はない。両種ともこのあたり一帯に広く分布しているようだ。


------- The Large Brown
------- (Canon EOS 6D, EF100mm Macro)

------- The Pseudo-Labyrinth
------- (Canon EOS 6D, EF70-200mm, X1.4 Telecon)
█ 葉上の尾長兄弟
オニグルミの枝を長竿で叩いてみるとオナガシジミが何頭も飛び出した。また、点在するカシワの木ではハヤシミドリシジミ♀とともにウスイロオナガシジミも1頭出てきた。来年はもっと早い時期(ゼフィルスの時期)にここを訪れてみたい。
下の写真の上がオナガシジミで、下がウスイロオナガシジミだ。

------- The Walnut Hairstreak
------- (Canon EOS 6D, EF70-200mm, X1.4 Telecon)

------- The Brown-banded Hairsteak
------- (Canon EOS 6D, EF70-200mm, X1.4 Telecon)
█ サファイアブルーのハナカミキリ
何年ぶりになるだろうか、ノリウツギでフタコブルリハナカミキリを見つけた。
このカミキリは大型で美しいので、以前から是非とも撮影したいと思っていた。低地のものは鞘翅に黄緑色がのるが、高地の個体は青味が強くなる傾向が強い。標高1000mを越えるこの場所では、後者の特徴が翅色に良く出ているようだ。サファイアブルーの美しいカミキリムシだね。

------- Stenocorus caerulepensis
------- (Canon EOS 6D, EF100mm Macro)
▊ Notes :
先週の木曜日、東京都内本郷の出版社での会議後、中野のFカメラに立ち寄って、現在使用していないカメラやレンズを手放した。予想よりも多い金額で引き取ってもらえたので、以前から気になっていたCanon EOS 6Dとレンズを何本か購入することができた。何となく物々交換でEOS 6Dとレンズを手に入れたようで嬉しい。今回は初めてフィールドでEOS 6Dを使用してみた。フィールドカメラにとって最も重要なことは、「野外で使用していて楽しいこと」----だろうと思う。つまり、カメラに「人格」は無いが「機械格?」はあるからね。その点ではEOS 6Dは文句無しだった。
今回、現地ではkontyさんと諏訪のHさん、その後、横浜のUさんにもお会いして色々とお話を聞くことができました。またどこかでお会いできればうれしい限りです。

Nature Diary vol.9 (40): #600, 2014
Date: July-27 (Sunday)
Place: Nobeyama, Nagano
日曜日は空模様が何となく微妙だったが、再び野辺山高原を越えた。
前回この場所を訪れた時、蝶の姿がとても多くてスジボソヤマキチョウの集団吸水まで見ることができた(20140720の記事)。多分、豊かで多様な樹相が関係していると思うが、蝶や甲虫の観察にはとても良さそうな散歩道に思えた。前回の訪問時は早々に引き揚げざるを得なかったが、今回は時間に余裕があるので車で流しながらもっと広範囲にゆっくりと昆虫たちを探してみたいと思う。そうそう、今回のフィールド散歩では、新規導入した 「Canon EOS 6D の試し撮り」を兼ねている。
█ ノリウツギ花上のオオトラフコガネ
まことに勝手ながら、虫林は3大フォトジェニックハナムグリ(オオチャイロハナムグリ、アオアシナガハナムグリ、オオトラフコガネ)を制定している。オオトラフコガネはその一つで、コガネムシという名前だが、茶褐色の地に明瞭な縞模様が美しいハナムグリだ。山地性の甲虫で、高原に咲くノリウツギの花で見ることが多い。
少し高い位置から見下ろすような角度で撮影した。

------- (Olympus OM-D E-M5, MZD14-42mm + DMW GWC1)
█ ヒヨドリバナに群れるチョウたち
ヒヨドリバナといえばアサギマダラの吸蜜が有名だが、ヒョウモンチョウの仲間をはじめ多くの蝶たちが集まる。道路わきの群落は、スジボソヤマキチョウ、ミドリヒョウモン、メスグロヒョウモン、ジャノメチョウなど「夏のチョウたちのてんこ盛り状態」だった。多数のチョウたちを一枚の写真に表現するのはとても難しい。



------- (Canon EOS 6D, EF70-200mm, X1.4 Telecon)
█ ヒメジオンの花のカラスシジミ(ミヤマカラスシジミ)とトラフシジミ
道路わきにはヒメジオンの花が多く、注意深く見ていくとカラスシジミがひっそりと訪れていた。山梨県ではミヤマカラスシジミは多いが、カラスシジミは見る機会が少ないので貴重に思える。(下の写真は良く見るとミヤマカラスシジミでした。yoda-1さんのご指摘に感謝します)

------- (Olympus OM-D E-M5, MZD14-42mm + DMW GWC1)
カラスシジミは少し古くて翅が破損した個体が混ざっていたので、時期的に1週間ほど遅いのかもしれない。あいにく空は曇っていて時々小雨が降るような天気だったので、ISO感度を800くらいに設定して撮影したが、背景にあまりざらつき感が無いのが嬉しい。フルサイズセンサーの威力かな。


------- (Canon EOS 6D, EF70-200mm + X1.4 Telecon, EF100mm Macro)
夏型のトラフシジミも数頭みることができた。
春型に比べて夏型はまるで日に焼けたようだ。

------- (Canon EOS 6D, EF70-200mm, X1.4 Telecon)
█ 湿地のオオヒカゲとキマダラモドキ
他の蝶を探していたら雨が本降りになったので、林内で雨宿りをすることにした。
雨はしばらくするとあがったので、薄暗い林内をゆっくりと歩いていくと足元からオオヒカゲやキマダラモドキが飛び立って近くの葉や木の幹などに静止した。ここは前回オオヒカゲを撮影した場所とは少し離れているが、環境的にはよく似ているので棲息していて不思議はない。両種ともこのあたり一帯に広く分布しているようだ。


------- (Canon EOS 6D, EF100mm Macro)

------- (Canon EOS 6D, EF70-200mm, X1.4 Telecon)
█ 葉上の尾長兄弟
オニグルミの枝を長竿で叩いてみるとオナガシジミが何頭も飛び出した。また、点在するカシワの木ではハヤシミドリシジミ♀とともにウスイロオナガシジミも1頭出てきた。来年はもっと早い時期(ゼフィルスの時期)にここを訪れてみたい。
下の写真の上がオナガシジミで、下がウスイロオナガシジミだ。

------- (Canon EOS 6D, EF70-200mm, X1.4 Telecon)

------- (Canon EOS 6D, EF70-200mm, X1.4 Telecon)
█ サファイアブルーのハナカミキリ
何年ぶりになるだろうか、ノリウツギでフタコブルリハナカミキリを見つけた。
このカミキリは大型で美しいので、以前から是非とも撮影したいと思っていた。低地のものは鞘翅に黄緑色がのるが、高地の個体は青味が強くなる傾向が強い。標高1000mを越えるこの場所では、後者の特徴が翅色に良く出ているようだ。サファイアブルーの美しいカミキリムシだね。

------- (Canon EOS 6D, EF100mm Macro)
▊ Notes :
先週の木曜日、東京都内本郷の出版社での会議後、中野のFカメラに立ち寄って、現在使用していないカメラやレンズを手放した。予想よりも多い金額で引き取ってもらえたので、以前から気になっていたCanon EOS 6Dとレンズを何本か購入することができた。何となく物々交換でEOS 6Dとレンズを手に入れたようで嬉しい。今回は初めてフィールドでEOS 6Dを使用してみた。フィールドカメラにとって最も重要なことは、「野外で使用していて楽しいこと」----だろうと思う。つまり、カメラに「人格」は無いが「機械格?」はあるからね。その点ではEOS 6Dは文句無しだった。
今回、現地ではkontyさんと諏訪のHさん、その後、横浜のUさんにもお会いして色々とお話を聞くことができました。またどこかでお会いできればうれしい限りです。

Date: July-27 (Sunday)
Place: Nobeyama, Nagano
一日違いでしたが、近くの散策だったようですね。カラスシジミやフタコブルリは、こちらが行った先々でも何度も遭遇できました。度々訪れる場所なのに、今回は結構違うものが見れてなんとも楽しかったです(*^^*)
カラスシジミはこんなに新鮮な個体もいたのですね。
オオトラフも格好いいです。(^^)v
カラスシジミはこんなに新鮮な個体もいたのですね。
オオトラフも格好いいです。(^^)v
0
ヘムレンさん、
そうですか1日前に近くに来られていたのですね。お会いできな
くて残念です。ここはカラスシジミやミヤマカラスシジミが多いよ
うですね。オオトラフコガネは恰好が良いですよね。僕はこの甲
虫が大好きです。
そうですか1日前に近くに来られていたのですね。お会いできな
くて残念です。ここはカラスシジミやミヤマカラスシジミが多いよ
うですね。オオトラフコガネは恰好が良いですよね。僕はこの甲
虫が大好きです。
yoda-1さん、
ヒヨドリバナには本当にたくさんのチョウが吸蜜にきます。今回、
ここは初めてでしたので、ヒョウモンチョウ類が多いのかどうか
はなかなか判断できませんでした。それにしても多いですよね。
アレアレ、ミヤマカラスのご指摘ありがとうございます。
ヒヨドリバナには本当にたくさんのチョウが吸蜜にきます。今回、
ここは初めてでしたので、ヒョウモンチョウ類が多いのかどうか
はなかなか判断できませんでした。それにしても多いですよね。
アレアレ、ミヤマカラスのご指摘ありがとうございます。
カオヤイさん、
こんにちは!
コメント有難うございます。タイは今年は蝶が少ないのですか?
前回の訪問では失礼しました。今年は秋に学会でタイを訪問す
る予定です。その時には連絡を差し上げます。お会いできれば
嬉しいです。
蝶の吸蜜は「蝶の種類と花の種類」によるようで、このヒヨドリバ
ナはヒョウモン類には最も好まれるようです。同じ場所でもヒメジ
オンにはこれほど訪れていませんでした。蜜の味や量との関係
があるのかな?
こんにちは!
コメント有難うございます。タイは今年は蝶が少ないのですか?
前回の訪問では失礼しました。今年は秋に学会でタイを訪問す
る予定です。その時には連絡を差し上げます。お会いできれば
嬉しいです。
蝶の吸蜜は「蝶の種類と花の種類」によるようで、このヒヨドリバ
ナはヒョウモン類には最も好まれるようです。同じ場所でもヒメジ
オンにはこれほど訪れていませんでした。蜜の味や量との関係
があるのかな?
yurinさん、
コメント有難うございます。
ここは今年初めて訪れた場所です。蝶の姿が多いので、これか
らも通ってみたいと思っています。来年はとくにゼフのシーズン
に訪れのを楽しみにしています。
良い散歩道は撮影を楽しくしてくれますね。
コメント有難うございます。
ここは今年初めて訪れた場所です。蝶の姿が多いので、これか
らも通ってみたいと思っています。来年はとくにゼフのシーズン
に訪れのを楽しみにしています。
良い散歩道は撮影を楽しくしてくれますね。
旅友さん、
有難うございます。
フルサイズはメリットとデメリットがありますが、デメリットを考慮
しても画質というメリットにはかないませんでしたので導入して
みました。これからも楽しめそうです。
カラスシジミやキマダラモドキの写真は自分でも気に入っていま
す。お褒めいただき感謝します。
有難うございます。
フルサイズはメリットとデメリットがありますが、デメリットを考慮
しても画質というメリットにはかないませんでしたので導入して
みました。これからも楽しめそうです。
カラスシジミやキマダラモドキの写真は自分でも気に入っていま
す。お褒めいただき感謝します。
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
by tyu-rinkazan
| 2014-07-29 15:06
| ▣カラスシジミ
|
Comments(11)
