20140808 富士山麓の散歩道;ヤマキチョウ、ミヤマカラスシジミ、ムモンアカシジミなど
2014年 08月 09日
▊DIARY #602 :
下の写真は大学キャンパスの何気ない昼下がりの光景を撮影したものだが、幹に静止しているアブラゼミは「暑い夏を表す季虫?(季語のかわり)」になる。このような写真は通常の昆虫写真とも違い、また風景写真とも少し異なるものだ。いわば、昆虫写真と風景写真がハイブリッドした「昆虫・風景写真 Insect-Landscape Photo」といえるジャンルになるかも知れないな。略してILPかな。

--- Summer Time -(Olympus Pen E-P5, MZD14-42mm f3.5-5.6 II)
暦の上では秋になったが(立秋)、まだまだ暑い。
金曜日は無理やり夏休みをとって富士山麓の草原を散歩することにした。
そろそろレモンイエローのヤマキチョウが出てくる時期だからね。
█ ミヤマカラスシジミと富士山
クロウメモドキが点在する富士山麓の草原にはミヤマカラスシジミが多い。
草原内を歩いてみると、茶色いシジミチョウがしばしば飛び出した。多くの個体はスレて翅も破損している。やっと新鮮な個体(♀)を見つけて撮影していると、雲の間から富士山が少し顔を見せてくれた。ストロボを併用して背景に富士山の姿を写し込むことができたが、雲が全体に多いので背景の富士山の姿が不明瞭になってしまった。

--- A female of the Mera Black Hairstreak in the background of Mt. Fuji
----(Canon EOS 7D, EF8-12mm f4 USM, Speedlight 270EX)
羽化直の美しい♀を見つけた。ミヤマカラスシジミはどちらかというと地味なチョウなのだが、この個体はファインダーで見るととても艶やかに目に映る。何か変だなと思ってよく見ると、尾状突起の付着部付近に青白い鱗粉がかなり発達していた。



----- A female of the Mera Black Hairstreak with well-developed blue-whitish granules
----- (Canon EOS 6D, EF100mm f2.8L Macro IS USM)
ミヤマカラスシジミの複眼は黒くて大きい。
そこで、オリンパスのTG-2のスーパーマクロで頭部のアップをしてみた。現在では深度合成などの新機能を付加したTG-3が発売されてしまい、TG-2は一時代前の機種になった。デジカメとくにコンデジの機種ターンオーバーの間隔は短い。

----- Close-up view of a female of the Mera Black Hairstreak - (Olympus Styrus Tough TG-2)
█ ヤマキチョウは立秋の蝶
空は曇って、時々小雨まで降っていたのでヤマキチョウの撮影は諦めていた。でも、薄日が差した時にレモンイエローの蝶が飛ぶ姿を見ることができた。とにかく望遠飛翔でその姿を写しとめることにしたが、ススキの間を縫うように飛ぶので困った。


----- A male of the Brimstone flying on the grassland- (Canon EOS 6D, EF70-200mm f4L IS USM, Extender EF 1.4x II)
やっと黄色い花で吸蜜してくれたので、近づいて撮影することができた。

----- A male of the Brimstone feeding on the yellow flower
----- (Canon EOS 6D, EF70-200mm f4L IS USM, Extender EF 1.4x II)
█ 予想外のムモンアカシジミ
奥に歩を進めていくと、葉上にオレンジ色のシジミチョウを見つけた。ムモンアカシジミだ。ここにムモンアカがいるとは驚いた。とにかく、今年はまったく予想しなかった場所でムモンアカに偶然会うのが2度目になる。昼過ぎのムモンアカの活動時間に再度訪れてみたが、高所を飛ぶ個体を数頭見かけただけなので、数は少ないようだ。


----- A Jonasi Orange Hairstreak resting on the leaf - (Canon EOS 6D, EF70-200mm f4L IS USM, Extender EF 1.4x II)
█ その他
ミヤマチャバネセセリは美しいセセリだ。春に出現する第1化はこれまでしばしば見かけたが、第2化の時には他の蝶の撮影が忙しく、これまであまり撮影してこなかった。もちろん、第2化の交尾シーンの撮影は初めてだと思う。

----- The Janson’s Swift - (Canon EOS 6D, EF100mm f2.8L Macro IS USM)
いつのまにかオオウラギンスジヒョウモンが多くみられるようになってきた。足元から飛び出したオオウラギンスジヒョウモンの交尾ペアも見つけた。

----- The Great Eastern Silverstripe - (Canon EOS 6D, EF70-200mm f4L IS USM, Extender EF 1.4x II)
とても新鮮で綺麗なアサマイチモンジを撮影できた。

----- The Asama Admiral- (Canon EOS 6D, EF70-200mm f4L IS USM, Extender EF 1.4x II)
ヤマトスジグロシロチョウの吸水

----- The Yamato Gray-veined White- (Canon EOS 6D, EF70-200mm f4L IS USM, Extender EF 1.4x II)
誰かが落としたメロンの皮(トラップ?)。
たくさんのジャノメチョウが「押しくらまんじゅう状態」で吸汁していた。

----- The Dryard - (Canon EOS 6D, EF70-200mm f4L IS USM, Extender EF 1.4x II)
▊ Postscript :
過日、使用しなくなった古いカメラとレンズを全て整理(売却処分)してしまった。銀塩時代からのものも含むので相当な量と数になった。僕はカメラ・レンズの収集家ではないので、使っていない機材を処分することにはあまりこだわりはなかった。その結果、通常のフィールド散歩では、「キャノンEOS 6Dと7D、オリンパスのOMD E-M1とペンE-P5」の2本立てということになった。自分なりの「写真ライフを楽しむためのシステム」が一応完成した-------と勝手に思っている。
ところで、今週は笹井芳樹氏の突然の自殺でSTAP細胞がまた注目されているが、今の世の中はサイエンスよりもスキャンダルとしてのSTAP細胞を重要視しているようにみえる。僕から見れば、笹井氏はスケープゴートになった感が強い。是非ともSTAP細胞をサイエンスの世界に戻してほしい----無理かな。

Nature Diary vol.9 (42): #602, 2014
Date: August-08 (Friday)
Place: Fuji, Yamanashi
下の写真は大学キャンパスの何気ない昼下がりの光景を撮影したものだが、幹に静止しているアブラゼミは「暑い夏を表す季虫?(季語のかわり)」になる。このような写真は通常の昆虫写真とも違い、また風景写真とも少し異なるものだ。いわば、昆虫写真と風景写真がハイブリッドした「昆虫・風景写真 Insect-Landscape Photo」といえるジャンルになるかも知れないな。略してILPかな。

暦の上では秋になったが(立秋)、まだまだ暑い。
金曜日は無理やり夏休みをとって富士山麓の草原を散歩することにした。
そろそろレモンイエローのヤマキチョウが出てくる時期だからね。
█ ミヤマカラスシジミと富士山
クロウメモドキが点在する富士山麓の草原にはミヤマカラスシジミが多い。
草原内を歩いてみると、茶色いシジミチョウがしばしば飛び出した。多くの個体はスレて翅も破損している。やっと新鮮な個体(♀)を見つけて撮影していると、雲の間から富士山が少し顔を見せてくれた。ストロボを併用して背景に富士山の姿を写し込むことができたが、雲が全体に多いので背景の富士山の姿が不明瞭になってしまった。

----(Canon EOS 7D, EF8-12mm f4 USM, Speedlight 270EX)
羽化直の美しい♀を見つけた。ミヤマカラスシジミはどちらかというと地味なチョウなのだが、この個体はファインダーで見るととても艶やかに目に映る。何か変だなと思ってよく見ると、尾状突起の付着部付近に青白い鱗粉がかなり発達していた。



----- (Canon EOS 6D, EF100mm f2.8L Macro IS USM)
ミヤマカラスシジミの複眼は黒くて大きい。
そこで、オリンパスのTG-2のスーパーマクロで頭部のアップをしてみた。現在では深度合成などの新機能を付加したTG-3が発売されてしまい、TG-2は一時代前の機種になった。デジカメとくにコンデジの機種ターンオーバーの間隔は短い。

█ ヤマキチョウは立秋の蝶
空は曇って、時々小雨まで降っていたのでヤマキチョウの撮影は諦めていた。でも、薄日が差した時にレモンイエローの蝶が飛ぶ姿を見ることができた。とにかく望遠飛翔でその姿を写しとめることにしたが、ススキの間を縫うように飛ぶので困った。


やっと黄色い花で吸蜜してくれたので、近づいて撮影することができた。

----- (Canon EOS 6D, EF70-200mm f4L IS USM, Extender EF 1.4x II)
█ 予想外のムモンアカシジミ
奥に歩を進めていくと、葉上にオレンジ色のシジミチョウを見つけた。ムモンアカシジミだ。ここにムモンアカがいるとは驚いた。とにかく、今年はまったく予想しなかった場所でムモンアカに偶然会うのが2度目になる。昼過ぎのムモンアカの活動時間に再度訪れてみたが、高所を飛ぶ個体を数頭見かけただけなので、数は少ないようだ。


█ その他
ミヤマチャバネセセリは美しいセセリだ。春に出現する第1化はこれまでしばしば見かけたが、第2化の時には他の蝶の撮影が忙しく、これまであまり撮影してこなかった。もちろん、第2化の交尾シーンの撮影は初めてだと思う。

いつのまにかオオウラギンスジヒョウモンが多くみられるようになってきた。足元から飛び出したオオウラギンスジヒョウモンの交尾ペアも見つけた。

とても新鮮で綺麗なアサマイチモンジを撮影できた。

ヤマトスジグロシロチョウの吸水

誰かが落としたメロンの皮(トラップ?)。
たくさんのジャノメチョウが「押しくらまんじゅう状態」で吸汁していた。

▊ Postscript :
過日、使用しなくなった古いカメラとレンズを全て整理(売却処分)してしまった。銀塩時代からのものも含むので相当な量と数になった。僕はカメラ・レンズの収集家ではないので、使っていない機材を処分することにはあまりこだわりはなかった。その結果、通常のフィールド散歩では、「キャノンEOS 6Dと7D、オリンパスのOMD E-M1とペンE-P5」の2本立てということになった。自分なりの「写真ライフを楽しむためのシステム」が一応完成した-------と勝手に思っている。
ところで、今週は笹井芳樹氏の突然の自殺でSTAP細胞がまた注目されているが、今の世の中はサイエンスよりもスキャンダルとしてのSTAP細胞を重要視しているようにみえる。僕から見れば、笹井氏はスケープゴートになった感が強い。是非ともSTAP細胞をサイエンスの世界に戻してほしい----無理かな。

Date: August-08 (Friday)
Place: Fuji, Yamanashi
超新鮮な“ミヤマカラスシジミ”にウットリです。まさしく羽化直、って感じですね。とてもきれいです。
6D+100mmマクロですか...素晴らしい写りですね。
私も、6Dが気になって..ます。
もうヤマキチョウ・ムモンアカシジミの時季ですか...今年の夏も終盤戦ですね。いつも素敵なブログ、楽しみにしています。
6D+100mmマクロですか...素晴らしい写りですね。
私も、6Dが気になって..ます。
もうヤマキチョウ・ムモンアカシジミの時季ですか...今年の夏も終盤戦ですね。いつも素敵なブログ、楽しみにしています。
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ピカピカのミヤマカラスシジミ、ヤマキチョウ、ムモンアカシジミ、どれも美しいですね!ヤマトスジグロシロチョウとジャノメチョウの集団からは蝶の力強さを感じます。
富士山麓の素晴らしい自然を楽しませて頂きました。
富士山麓の素晴らしい自然を楽しませて頂きました。
midoriさん、
有難うございます。ちょうど羽化直のメスに運良くであうことができました。
6Dは夏から導入しましたが、実はフルサイズでありながら、APS-Cの7Dよりも小さいのです。僕自身はとても気に入っています。
そろそろ夏も終わりで寂しくなります。
有難うございます。ちょうど羽化直のメスに運良くであうことができました。
6Dは夏から導入しましたが、実はフルサイズでありながら、APS-Cの7Dよりも小さいのです。僕自身はとても気に入っています。
そろそろ夏も終わりで寂しくなります。
この時期でも新鮮なミヤマカラスが見つかるのですね。
アサマイチモンジも羽化直でまだ濡れているような美しさですね。
ミヤマチャバネは毎年撮りたいと思いながらスルーしてしまっていますが、交尾まで撮られて羨ましいです。
ジャノメチョウの大集団もすごく面白いと思います。
アサマイチモンジも羽化直でまだ濡れているような美しさですね。
ミヤマチャバネは毎年撮りたいと思いながらスルーしてしまっていますが、交尾まで撮られて羨ましいです。
ジャノメチョウの大集団もすごく面白いと思います。
これほど多彩なチョウチョに会える
そのことにため息出ちゃいます・・・
今、東京で出会うチョウチョって
ヤマトシジミ、アゲハ、
そのくらいしか浮かんできませんから
ミヤマカラスシジミ 一度だけ出会いました。
ミドリシジミと間違えました(笑)
かわらなでしこ大好きです。
STAP細胞の事件、ニュースで何度か聞いていますが
真実が報道されることはきっと無いのでしょうね・・・
そのことにため息出ちゃいます・・・
今、東京で出会うチョウチョって
ヤマトシジミ、アゲハ、
そのくらいしか浮かんできませんから
ミヤマカラスシジミ 一度だけ出会いました。
ミドリシジミと間違えました(笑)
かわらなでしこ大好きです。
STAP細胞の事件、ニュースで何度か聞いていますが
真実が報道されることはきっと無いのでしょうね・・・
kontyさん、
暖かいコメント有難うございます。
ミヤマカラスシジミはスレが多くてダメかなとも思いましたが、新
鮮な個体を見つけることができて良かったです。スレていると気
合が入りませんものね。ジャノメチョウのおしくらまんじゅう状態は僕もびっくりとしました。
暖かいコメント有難うございます。
ミヤマカラスシジミはスレが多くてダメかなとも思いましたが、新
鮮な個体を見つけることができて良かったです。スレていると気
合が入りませんものね。ジャノメチョウのおしくらまんじゅう状態は僕もびっくりとしました。
Shippoさん、
有難うございます。
今の時期だと東京では撮影できる種類が限られますね。でも、
Shippoさんは丁寧に撮影されているので、いつも感心して拝見
させていただいています。
撮影テーマの工夫で写真は面白くなりますね。
有難うございます。
今の時期だと東京では撮影できる種類が限られますね。でも、
Shippoさんは丁寧に撮影されているので、いつも感心して拝見
させていただいています。
撮影テーマの工夫で写真は面白くなりますね。
ダンダラさん、
コメントありがとうございます。
ヤマキチョウはなかなか静止してくれなかったので、望遠飛翔で
撮影しましたが、欲をかかなければ結構いけますね。
ムモンアカはびっくりとしました。このあたりだと記録があるのか
な?活動時間帯にも再訪問したのですが、数はあまり多くない
かもしれません。来年が楽しみです。
コメントありがとうございます。
ヤマキチョウはなかなか静止してくれなかったので、望遠飛翔で
撮影しましたが、欲をかかなければ結構いけますね。
ムモンアカはびっくりとしました。このあたりだと記録があるのか
な?活動時間帯にも再訪問したのですが、数はあまり多くない
かもしれません。来年が楽しみです。
by tyu-rinkazan
| 2014-08-09 18:43
| ▣ミヤマカラスシジミ
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Comments(10)
