20150125 大寒の散歩道:八ヶ岳で宝探し(ミドリシジミの越冬卵)
2015年 01月 25日
▊DIARY Vol.10 (643): #05, 2015 ▊:
大寒の候。
日曜日は朝から快晴。
一年で最も寒いこの時期(大寒)にはなかなか「蝶」の成虫にはお目通りすることができません。そこで、本日は八ヶ岳の高原でミドリシジミの越冬卵でも探してみることにしました。虫林はゼフィルス(ミドリシジミの仲間)の越冬卵探しがさして得意というわけではありませんが(むしろ根性が無くて飽きっぽいので苦手)、なんとなく「冬の宝もの探し」のようで楽しいものです。とかく家に閉じこもりがちなこの季節には、Treasure Hunter になってフィールドを歩いてみるだけでも良いかなと思います。
▊ ハンノキ林の小川
ミドリシジミのポイントは八ヶ岳高原の湿地の周りのハンノキ林。
暖かい季節に湿地帯を歩くとズブズブと足を取られて歩きにくいものだが、寒いこの時期には地面が凍っているので楽に歩ける。表面だけが凍っているので歩くたびにバキバキと音がするのがまた面白い。この湿地帯とハンノキ林の境界に綺麗な小川が流れていた。

----⏩ 林の中を流れる綺麗な小川-Small Stream
-----(Hokuto-shi, Yamanashi, Jan/25/2015、Olympus Pen EP-5, EF14-42mm F3.5-5.6 + Panasonic DMW GWC1 )
▊ 川面を飛ぶフユユスリカ
小川に沿って歩いていくと沢山のフユユスリカが飛んでいた。
ユスリカの仲間は日本に2000種もいるというのだから驚きだ。成虫の寿命は長くても1-数日ぐらいなので、羽化するとすぐに交尾し、産卵後まもなく死んでしまう。また、口器が無く消化器も退化して食事を摂る事ができないので、普通の蚊のように動物の血を吸ったりしない。安心といえば安心だが、ユスリカを抗原としたアレルギー性鼻炎や「ユスリカ喘息」と呼ばれる呼吸器疾患が知られている(Wikipedia, ユスリカ)。
地面が凍るこの時期に飛び回るなんて------。

----⏩ フユユスリカ- Winter Chironomid
-----(Hokuto-shi, Yamanashi, Jan/25/2015、Olympus OM-D E-M1, MZD60mm f2.8 Macro ED MSC)
▊ ミドリシジミの越冬卵をみつけた
ハンノキの樹幹にお目当ての宝物(越冬卵)を見つけた。
ミドリシジミのものにちがいない。

----⏩ 小川の縁のハンノキにミドリシジミの越冬卵-Overwintering Eggs of the Green Hairstreak
-----(Hokuto-shi, Yamanashi, Jan/25/2015、Olympus Pen EP-5, EF14-42mm F3.5-5.6 + Panasonic DMW GWC1 )
越冬卵をTG-3の顕微鏡モード+深度合成で撮影した(下の写真の上)。
越冬卵を強調するために強めのLEDライト(手持ち)を補助光として用いている。
TG-3の深度合成機能は顕微鏡モードでの超拡大時に被写体の焦点深度を増すために用いるのが一般的。でも、TG-3にフィッシュアイコンバーター(TG1)を付けてほどほどの拡大の顕微鏡モード+深度合成で撮影すると背景も明瞭に映し出すことができる(パンフォーカスになる)ことがわかった。魚露目も同様の効果があるが、フィッシュアイ(デフォルメ)効果が強すぎるので(それが良いともいえるのだが)、最近はもっぱらこちらを使用することが多くなってきている。でも、動きのあるものには不可(風があるときはNG)でやっぱり画質がね-----。


----⏩ ミドリシジミの越冬卵- Overwintering Eggs of the Green Hairstreak
-----(Hokuto-shi, Yamanashi, Jan/25/2015、Olympus Stylus TG-3 Tough with FCON TG1, E-M1, MZD60mm f2.8 Macro)
▊ クロナガオサムシとアオゴミムシ
林の中の古い切り株を崩してみると、中からクロナガオサムシがでてきた。
八ヶ岳のクロナガオサにはヤツクロナガオサムシというのも知られているが、こちらはホソクロナガの亜種だ。今回のオサムシはただのクロナガオサムシで良いと思うが-----。オサムシは同定が難しくていつも困るな。

----⏩ クロナガオサムシ- Carabus procerulus
-----(Hokuto-shi, Yamanashi, Jan/25/2015、Olympus Pen EP-5, EF14-42mm F3.5-5.6 + Panasonic DMW GWC1)
切り株からは集団越冬するアオゴミムシも出てきた。
金緑色に輝く美しいゴミムシだ。

----⏩ アオゴミムジ-Chlaenius pallipes
-----(Hokuto-shi, Yamanashi, Jan/25/2015、Olympus Pen EP-5, EF14-42mm F3.5-5.6 + Panasonic DMW GWC1)
▊ モズのはやにえ(速贄)

----⏩ モズのはやにえ-Butcher-bird Prey impaled on twigs
-----(Hokuto-shi, Yamanashi, Jan/25/2015、Olympus Pen EP-5, EF14-42mm F3.5-5.6 + Panasonic DMW GWC1)
▊Note ▊
大寒の時期なのだが本日は比較的暖かかった。八ヶ岳の高原を散歩したが、ここは雪が降るとアプローチできなくなる場所なので、今週あたりがリミットかなと思う。というのも僕の車は4輪駆動だがノーマルタイヤだからね。まだまだ寒い日が続くけど、確実に日が長くなってきているのが実感できるようになってきた。
あと1か月ほどで春が来る。
春が来る前にオリンパスの新しいレンズ40-150mm Proを試してみたいな。
By 虫林花山
大寒の候。
日曜日は朝から快晴。
一年で最も寒いこの時期(大寒)にはなかなか「蝶」の成虫にはお目通りすることができません。そこで、本日は八ヶ岳の高原でミドリシジミの越冬卵でも探してみることにしました。虫林はゼフィルス(ミドリシジミの仲間)の越冬卵探しがさして得意というわけではありませんが(むしろ根性が無くて飽きっぽいので苦手)、なんとなく「冬の宝もの探し」のようで楽しいものです。とかく家に閉じこもりがちなこの季節には、Treasure Hunter になってフィールドを歩いてみるだけでも良いかなと思います。
▊ ハンノキ林の小川
ミドリシジミのポイントは八ヶ岳高原の湿地の周りのハンノキ林。
暖かい季節に湿地帯を歩くとズブズブと足を取られて歩きにくいものだが、寒いこの時期には地面が凍っているので楽に歩ける。表面だけが凍っているので歩くたびにバキバキと音がするのがまた面白い。この湿地帯とハンノキ林の境界に綺麗な小川が流れていた。

-----(Hokuto-shi, Yamanashi, Jan/25/2015、Olympus Pen EP-5, EF14-42mm F3.5-5.6 + Panasonic DMW GWC1 )
▊ 川面を飛ぶフユユスリカ
小川に沿って歩いていくと沢山のフユユスリカが飛んでいた。
ユスリカの仲間は日本に2000種もいるというのだから驚きだ。成虫の寿命は長くても1-数日ぐらいなので、羽化するとすぐに交尾し、産卵後まもなく死んでしまう。また、口器が無く消化器も退化して食事を摂る事ができないので、普通の蚊のように動物の血を吸ったりしない。安心といえば安心だが、ユスリカを抗原としたアレルギー性鼻炎や「ユスリカ喘息」と呼ばれる呼吸器疾患が知られている(Wikipedia, ユスリカ)。
地面が凍るこの時期に飛び回るなんて------。

-----(Hokuto-shi, Yamanashi, Jan/25/2015、Olympus OM-D E-M1, MZD60mm f2.8 Macro ED MSC)
▊ ミドリシジミの越冬卵をみつけた
ハンノキの樹幹にお目当ての宝物(越冬卵)を見つけた。
ミドリシジミのものにちがいない。

-----(Hokuto-shi, Yamanashi, Jan/25/2015、Olympus Pen EP-5, EF14-42mm F3.5-5.6 + Panasonic DMW GWC1 )
越冬卵をTG-3の顕微鏡モード+深度合成で撮影した(下の写真の上)。
越冬卵を強調するために強めのLEDライト(手持ち)を補助光として用いている。
TG-3の深度合成機能は顕微鏡モードでの超拡大時に被写体の焦点深度を増すために用いるのが一般的。でも、TG-3にフィッシュアイコンバーター(TG1)を付けてほどほどの拡大の顕微鏡モード+深度合成で撮影すると背景も明瞭に映し出すことができる(パンフォーカスになる)ことがわかった。魚露目も同様の効果があるが、フィッシュアイ(デフォルメ)効果が強すぎるので(それが良いともいえるのだが)、最近はもっぱらこちらを使用することが多くなってきている。でも、動きのあるものには不可(風があるときはNG)でやっぱり画質がね-----。


-----(Hokuto-shi, Yamanashi, Jan/25/2015、Olympus Stylus TG-3 Tough with FCON TG1, E-M1, MZD60mm f2.8 Macro)
▊ クロナガオサムシとアオゴミムシ
林の中の古い切り株を崩してみると、中からクロナガオサムシがでてきた。
八ヶ岳のクロナガオサにはヤツクロナガオサムシというのも知られているが、こちらはホソクロナガの亜種だ。今回のオサムシはただのクロナガオサムシで良いと思うが-----。オサムシは同定が難しくていつも困るな。

-----(Hokuto-shi, Yamanashi, Jan/25/2015、Olympus Pen EP-5, EF14-42mm F3.5-5.6 + Panasonic DMW GWC1)
切り株からは集団越冬するアオゴミムシも出てきた。
金緑色に輝く美しいゴミムシだ。

-----(Hokuto-shi, Yamanashi, Jan/25/2015、Olympus Pen EP-5, EF14-42mm F3.5-5.6 + Panasonic DMW GWC1)
▊ モズのはやにえ(速贄)

-----(Hokuto-shi, Yamanashi, Jan/25/2015、Olympus Pen EP-5, EF14-42mm F3.5-5.6 + Panasonic DMW GWC1)
▊Note ▊
大寒の時期なのだが本日は比較的暖かかった。八ヶ岳の高原を散歩したが、ここは雪が降るとアプローチできなくなる場所なので、今週あたりがリミットかなと思う。というのも僕の車は4輪駆動だがノーマルタイヤだからね。まだまだ寒い日が続くけど、確実に日が長くなってきているのが実感できるようになってきた。
あと1か月ほどで春が来る。
春が来る前にオリンパスの新しいレンズ40-150mm Proを試してみたいな。
By 虫林花山
TG-3も工夫次第でいろいろなシーンに対応できて本当に使い道の広いカメラですね。
そろそろ家内の実家の裏山ではテングチョウあたりが出るかななんて思うのですが、先日行ったら太陽光パネルがずらっと並んでいてびっくりしました。
そろそろ家内の実家の裏山ではテングチョウあたりが出るかななんて思うのですが、先日行ったら太陽光パネルがずらっと並んでいてびっくりしました。
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極寒のこの季節に、こんなにもいろいろ見つけられるなんて・・・
私には、無理だあ><
ミドリシジミの卵すら、見つけられない、、あああ。
モズのはやにえは、数年前はいくつか見つけたのですが
ここのところ、さっぱり見当たりません。
ユスリカの寿命は、そんなに短いのですね・・・
人間は、一生を本当に大切にしなければ。
私には、無理だあ><
ミドリシジミの卵すら、見つけられない、、あああ。
モズのはやにえは、数年前はいくつか見つけたのですが
ここのところ、さっぱり見当たりません。
ユスリカの寿命は、そんなに短いのですね・・・
人間は、一生を本当に大切にしなければ。
ダンダラさん、
TG-3は特殊な機能があるようですので、色々と試
してみる価値がありますね。次は飛翔写真なども試
みてみると面白いかもしれません。
以前はブドウ畑だった南斜面に黒い板が並んでいて
僕も驚きました。
TG-3は特殊な機能があるようですので、色々と試
してみる価値がありますね。次は飛翔写真なども試
みてみると面白いかもしれません。
以前はブドウ畑だった南斜面に黒い板が並んでいて
僕も驚きました。
Shippoさん、
ミドリシジミの越冬卵は直径10㎝以内の細いハンノ
キで見つけることができました。見つかると良いで
すね。フユシャクもユスリカと同じで、冬に羽化し
ますが口がありません。
虫の世界は驚くべき機構がありますね。
ミドリシジミの越冬卵は直径10㎝以内の細いハンノ
キで見つけることができました。見つかると良いで
すね。フユシャクもユスリカと同じで、冬に羽化し
ますが口がありません。
虫の世界は驚くべき機構がありますね。
by tyu-rinkazan
| 2015-01-25 20:31
| ▣ミドリシジミ
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Comments(6)
