20150628 梅雨入りのみちのく散歩道:ダイセンシジミが開翅した
2015年 07月 04日
▊DIARY Vol.10 (670): #32, 2015 ▊:
本日は岩手滞在の最終日(日曜日)。
朝からドン曇り、風も強くて寒い。
ゼフが多い雑木林に行くことにした。
▊ ダイセンシジミが開翅した
本日は悪天候だが、下草にダイセンシジミが止まっていた。
kmkurobeさんが見つけてくれた。
彼の「蝶目 Butterfly eyes」は本物だ。
このチョウはウラミスジチョウとも呼ばれるが、僕はダイセンシジミの名前の方を好む。古いといわれるかもしれないが、和名は勝手に変えるべきではない(憲法のようなもの)。ここでは裏面の白い線状紋が乱れるシグナートュス型 (signatus type)が多い。このタイプは北海道から東北地方に多く、関東以西は紋の変異が乏しいクェルシボーラ型 (quercivora type)になる。ここで見られるダイセンシジミの約8割がシグナートュス型だ。
シグナートュス型の斑紋多型は見ていて飽きない。
----▶ シグナートュス型ダイセンシジミ- The Alphabetical Hairstreak (signatus type)
-----(Iwate, 28/June/2015、Canon 70D + EF8-15mm Fisheye, Canon 6D + EF100mm Macro)
このチョウの開翅は過去に1度だけ撮影。
そう簡単に翅を開いてくれない。
ところが、目の前のダイセンシジミがおもむろに翅を開き始めた。
翅が開かれるにしたがって見えてくる青い紋が目に鮮やかに写る。
----▶ ダイセンシジミ- The Alphabetical Hairstreak (signatus type)
-----(Iwate, 26/June/2015、Canon 6D + EF100mm Macro)
裏面がクェルシボーラ型を示す別の個体。
驚いたことにこちらも開き始めたではないか。
複数のダイセンが開いてくれるとは驚き
ダイセンシジミの開翅を2度も撮影。
----▶ 開翅するダイセンシジミ- The Alphabetical Hairstreak (quercivora type)
-----(Iwate, 28/June/2015、Canon 70D + EF8-15mm Fisheye, Canon 6D + EF100mm Macro)
数回しかシャッター切らなかったが、飛翔写真が撮影できた。
----▶ 飛翔するダイセンシジミ- The Alphabetical Hairstreak (quercivora type)
-----(Iwate, 28/June/2015、Canon 70D + EF8-15mm Fisheye, Canon 6D + EF100mm Macro)
▊ みちのくのオオムラサキ
突然、大きなタテハチョウが飛び出した。
みると、オオムラサキだった。
こちらのオオムラサキは、関東のものに比べて小型、紋が黄色い(東北亜種)。
僕はこれまでこちらでオオムラサキを撮影したことが無かったのでとても嬉しい。
何といっても国蝶だからね。
----▶ オオムラサキ-Sasakia charonda
-----(Iwate, 28/June/2015、Canon 70D + EF8-15mm Fisheye, Canon 6D + EF100mm Macro)
▊ エゾミドリシジミ
----▶ エゾミドリシジミ♀-Favonius saphirinus
-----(Iwate, 28/June/2015、Canon 70D + EF8-15mm Fisheye, Canon 6D + EF100mm Macro)
▊ その他の昆虫
----▶ ムツボシタマムシ-Caligula japonica
-----(Iwate, 28/June/2015、Canon 6D + EF100mm macro)
----▶ オジロアシナガゾウムシ-Mesalcidodes trifidus
-----(Iwate, 28/June/2015、Canon 6D + EF100mm Macro)
クスサンの幼虫は栗の花に擬態しているように見える。
----▶ クスサンの幼虫-Caligula japonica
-----(Iwate, 28/June/2015、Canon 6D + EF100mm Macro)
🔍虫眼鏡ノート
これで、みつのく岩手の旅は終了です。
今年のみちのく岩手の旅では、虫友のkmkurobeさんと山口進さんが僕の予定に合わせて来てくれました。残念ながら悪天候でキマルリの良い写真が撮影できなかったのが心残りではあるが、それ以外は一通りのチョウたちや甲虫が撮影できたので良かったなと思います。また、ご一緒したいと思います。ご苦労様でした。
Written by 虫林花山
本日は岩手滞在の最終日(日曜日)。
朝からドン曇り、風も強くて寒い。
ゼフが多い雑木林に行くことにした。
▊ ダイセンシジミが開翅した
本日は悪天候だが、下草にダイセンシジミが止まっていた。
kmkurobeさんが見つけてくれた。
彼の「蝶目 Butterfly eyes」は本物だ。
このチョウはウラミスジチョウとも呼ばれるが、僕はダイセンシジミの名前の方を好む。古いといわれるかもしれないが、和名は勝手に変えるべきではない(憲法のようなもの)。ここでは裏面の白い線状紋が乱れるシグナートュス型 (signatus type)が多い。このタイプは北海道から東北地方に多く、関東以西は紋の変異が乏しいクェルシボーラ型 (quercivora type)になる。ここで見られるダイセンシジミの約8割がシグナートュス型だ。
シグナートュス型の斑紋多型は見ていて飽きない。
-----(Iwate, 28/June/2015、Canon 70D + EF8-15mm Fisheye, Canon 6D + EF100mm Macro)
このチョウの開翅は過去に1度だけ撮影。
そう簡単に翅を開いてくれない。
ところが、目の前のダイセンシジミがおもむろに翅を開き始めた。
翅が開かれるにしたがって見えてくる青い紋が目に鮮やかに写る。
-----(Iwate, 26/June/2015、Canon 6D + EF100mm Macro)
裏面がクェルシボーラ型を示す別の個体。
驚いたことにこちらも開き始めたではないか。
複数のダイセンが開いてくれるとは驚き
ダイセンシジミの開翅を2度も撮影。
-----(Iwate, 28/June/2015、Canon 70D + EF8-15mm Fisheye, Canon 6D + EF100mm Macro)
数回しかシャッター切らなかったが、飛翔写真が撮影できた。
-----(Iwate, 28/June/2015、Canon 70D + EF8-15mm Fisheye, Canon 6D + EF100mm Macro)
▊ みちのくのオオムラサキ
突然、大きなタテハチョウが飛び出した。
みると、オオムラサキだった。
こちらのオオムラサキは、関東のものに比べて小型、紋が黄色い(東北亜種)。
僕はこれまでこちらでオオムラサキを撮影したことが無かったのでとても嬉しい。
何といっても国蝶だからね。
-----(Iwate, 28/June/2015、Canon 70D + EF8-15mm Fisheye, Canon 6D + EF100mm Macro)
▊ エゾミドリシジミ
-----(Iwate, 28/June/2015、Canon 70D + EF8-15mm Fisheye, Canon 6D + EF100mm Macro)
▊ その他の昆虫
-----(Iwate, 28/June/2015、Canon 6D + EF100mm macro)
-----(Iwate, 28/June/2015、Canon 6D + EF100mm Macro)
クスサンの幼虫は栗の花に擬態しているように見える。
-----(Iwate, 28/June/2015、Canon 6D + EF100mm Macro)
🔍虫眼鏡ノート
これで、みつのく岩手の旅は終了です。
今年のみちのく岩手の旅では、虫友のkmkurobeさんと山口進さんが僕の予定に合わせて来てくれました。残念ながら悪天候でキマルリの良い写真が撮影できなかったのが心残りではあるが、それ以外は一通りのチョウたちや甲虫が撮影できたので良かったなと思います。また、ご一緒したいと思います。ご苦労様でした。
Written by 虫林花山
Commented
at 2015-07-04 11:08
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented
by
banyan10 at 2015-07-04 13:08
僕はすでにウラミスジになってから撮影を始めたのでダイセンは違和感があります。(笑)
逆のケースではキタキチョウがまだ馴染めませんね。(^^;
僕も今年は1日で2回の開翅を撮影しているので、当たり年なのでしょうか。
シグナートュスはいつか撮影したいです。
逆のケースではキタキチョウがまだ馴染めませんね。(^^;
僕も今年は1日で2回の開翅を撮影しているので、当たり年なのでしょうか。
シグナートュスはいつか撮影したいです。
0
Commented
by
虫林
at 2015-07-04 17:03
x
Commented
by
虫林
at 2015-07-04 17:06
x
ダイセンの開翅、素敵です。
一見ムラサキシジミかと思うような、黒地に大きなブルーがとても美しいですね。
この蝶には、私も先日久しぶりに出会ったのですが、どれほど待っても翅を開いてくれませんでした。
先にアップされたアイノの見事な写真といい、虫林さんが昆虫たちに歓迎されているかのような出会いの数々に恵まれておられるのは最高ですね。
一見ムラサキシジミかと思うような、黒地に大きなブルーがとても美しいですね。
この蝶には、私も先日久しぶりに出会ったのですが、どれほど待っても翅を開いてくれませんでした。
先にアップされたアイノの見事な写真といい、虫林さんが昆虫たちに歓迎されているかのような出会いの数々に恵まれておられるのは最高ですね。
Commented
by
himeoo27 at 2015-07-05 15:37
Commented
by
虫林
at 2015-07-06 18:36
x
Commented
by
虫林
at 2015-07-06 18:39
x
by tyu-rinkazan
| 2015-07-04 00:31
| ▣ダイセンシジミ
|
Comments(8)