NATURE DIARY

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20150807 ブナの森の散歩道:ソリダの木にて

DIARY Vol.10 (680): #42, 2015 :  

夏休みをとって虫と戯れたいが、相変わらず忙しくて時間が取れない。毎週のように東京と山梨を行ったり来たりしている。こんな暑くて忙しい時のウィークエンドくらいは、涼しい家の中で好きな推理小説でも読みながらのんびりしたくなる。いやいや、とにかくフィールド出よう。夏は残り少ないのだから-----。


ソリダの木にて

カミキリ屋だった虫林は、今でもブナの森の散歩では立ち枯れを目で追ってしまう。
そこに、ソリダがいるかもしれないからだ。
ソリダとはオオホソコバネカミキリNecydalis solidaのことだ。
 
でも、そう簡単にソリダは見ることができない。
それで良いのだ。
憧れの虫に簡単に出会ってはいけない。
憧れの虫に無理やり出会ってはいけない。
会った途端に憧れでなくなるから--------。

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---- ソリダの木-A blighted beech tree of Solida

-----(Otari-mura, 07/August/2015, Canon EOS 70D, EF8-12mm Fisheye



ヒゲナガゴマフカミキリ

ほとんどの昆虫たちは、多かれ少なかれ何かに擬態している。
それは樹皮だったり、枯葉だったり、花だったりする。
ヒゲナガゴマフカミキリの樹皮擬態はトップクラスだろう。
静止していると、まるで樹皮の溶け込んでしまうようだ。

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---- ヒゲナガゴマフカミキリ-Palimna liturata.

-----(Otari-mura, 08/August/2015, Canon EOS70D, 8-12mm Fisheye, TG-3 + ワイコン



ウスバカミキリ

ブナの立ち枯れには大きな穴が多い。
キツツキがつついた穴だろう。
穴の中を覗いてみるとウスバカミキリを見つけた。
相変わらず怪しいやつだ。

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---- ウスバカミキリ-Aegosoma sinicum sinicum

-----(Otari-mura, 08/August/2015, Canon EOS70D, 8-12mm Fisheye, TG-3 + ワイコン



ルリボシカミキリ

この立ち枯れには何頭ものルリボシカミキリが付いていた。
光の加減でこのカミキリは美しく輝く。

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---- ルリボシカミキリ-Rosalia batesi

-----(Otari-mura, 08/August/2015, Canon EOS70D, EF100mm Macro


??虫眼鏡ノート

昨年、信州のブナの森で見つけた立ち枯れ「ソリダの木」に、今年は2度ほど立ち寄ってみた。しかし、これまでオオホソコバネカミキリ(ソリダ)に出会っていない。虫を見つけるセンスが無いのか、眼が悪いのか、個体数が少ないためだろうか、それとも虫林の行いが悪いためだろうか、理由はわからない。多分、虫林の日頃の行いの悪さが問題なのかな。うーむ、反省。

近いうちにまた訪れてみたいと思っている。
虫屋とは健気なものなのだと思う。

Written by 虫林花山





Commented by Sippo5655 at 2015-08-11 22:05
ソリダの木
そう書かれるだけで、なんだかドキドキわくわくしちゃいます!
こんなに大きな体の人間が、
小さな小さな虫の世界に、ドキドキするって。
すばらしいことだなあって、
だって、彼らは、人間よりずっとずっと、賢くて。
呼んでも、答えてくれなくて。
木も、草も、花も、
彼らを支えてくれるオアシスであり
また、いのちの闘いの場でもあり・・・
by tyu-rinkazan | 2015-08-11 21:06 | ■カミキリムシ | Comments(1)