20150919 シルバーウィークの散歩道:高嶺のヒメオオクワガタにやっと出会えた
2015年 09月 21日
▊DIARY Vol.10 (688): #50, 2015 ▊:
これまで何度もヒメオオクワガタ(以下、ヒメオオ)の探索行を行ってきましたが、残念ながらまだ一度も出会えていません。虫林にとっては「憧れの虫」です。憧れの虫は出会えない(出会うことが難しい)から憧れなのですが、憧れのままで終わるのはなんとも残念です。連休初日の今日(土曜日)は、「高嶺の花」ならぬ「高嶺のヒメオオ」を探して、県内のブナ・ミズナラ帯を散歩してみることにしました。
▊ 秋の風物詩(きのこ売店)
秋になると野生のキノコを売る店が増えます。
並んでいるキノコを見るとハナイグチ、タマゴタケ、クロタケ、ハイイロシメジ、キシメジ、シモフリシメジ、コウタケ、ホウキタケなどがあるようです。とにかく、野生のキノコはそれぞれが秋の風物詩です。
----▶ キノコを売る店-
-----(Yamanashi, 19/September/2015, Canon EOS 6D, EF24-70mm F4/L IS USM
▊ とうとうヒメオオクワガタを発見!
ブナ・ミズナラが混在する林に沿った道をゆっくりと歩いた。
道路脇のヤナギの木をみていくが、そこにヒメオオの姿はない。
この場所で探し始めてから何本のヤナギの木を見ただろうか?
諦めて帰ろうとした時、高さ5mほどのヤナギの木の枝に黒い塊を見つけた。
早速、望遠レンズで撮影して確認すると交尾しているクワガタでした。
腹部が黒いのでヒメオオに違いありません。
葉が邪魔してうまく撮影できませんが、とにかくヒメオオに出会えたので満足。
----▶ ヒメオオクワガタ- Dorcus montivagus montivagus
-----(Yamanashi, 19/September/2015, Olympus OM-D E-M1, MZD40-150mm F2.8
さらにこの木では手の届く範囲の枝に単独のオスが発見できました。
でも、かなり古い個体のようで、両方の触角の半分が欠損し、大顎もすり減っているようです。クワガタの触角は匂いやメスのフェロモンを感じ取るためのセンサー。これが欠損するとメスを見つけることができません。
近くで見るヒメオオの♂はとても迫力があります。
----▶ ヒメオオクワガタ- Dorcus montivagus montivagus
-----(Yamanashi, 19/September/2015, Olympus OM-D E-M1, MZD40-150mm F2.8, Olympus Stylus TG-3 Tough
----▶ ヒメオオクワガタ- Dorcus montivagus montivagus
-----(Yamanashi, 19/September/2015, Canon EOS 70D, EF8-15mm F4/L USM
▊ ハスオビヒゲナガカミキリに出会った
----▶ ハスオビヒゲカミキリ- Cleptometopus bimaculatus
-----(Yamanashi, 19/September/2015, Olympus OM-D E-M1, MZD60mm Macro, Stylus TG-3
🔍虫眼鏡ノート
性格、性質などを考慮しながら場所を決めてヒメオオを探すのはなかなか楽しいものです。今回やっと憧れのヒメオオに会えてとても嬉しく思いました。
今回の散歩の前に家で「検索入門 クワガタムシ」(黒澤良彦、岡島秀治、山口進 著)をめくってみました。このハンディなフィールド図鑑は初版(昭和63年)からすでに27年もたっていますが、内容は驚くほど豊富かつ正確。今でも古さはまったく感じられません。この本は「クワガタムシのバイブル」といわれるのがよくわかります。年号をまたぐ名著ですね。
ところで、ラグビーW杯で日本チームが南アフリカのスプリングボックスに勝利した! おめでとう!
Written by 虫林花山
これまで何度もヒメオオクワガタ(以下、ヒメオオ)の探索行を行ってきましたが、残念ながらまだ一度も出会えていません。虫林にとっては「憧れの虫」です。憧れの虫は出会えない(出会うことが難しい)から憧れなのですが、憧れのままで終わるのはなんとも残念です。連休初日の今日(土曜日)は、「高嶺の花」ならぬ「高嶺のヒメオオ」を探して、県内のブナ・ミズナラ帯を散歩してみることにしました。
▊ 秋の風物詩(きのこ売店)
秋になると野生のキノコを売る店が増えます。
並んでいるキノコを見るとハナイグチ、タマゴタケ、クロタケ、ハイイロシメジ、キシメジ、シモフリシメジ、コウタケ、ホウキタケなどがあるようです。とにかく、野生のキノコはそれぞれが秋の風物詩です。
-----(Yamanashi, 19/September/2015, Canon EOS 6D, EF24-70mm F4/L IS USM
▊ とうとうヒメオオクワガタを発見!
ブナ・ミズナラが混在する林に沿った道をゆっくりと歩いた。
道路脇のヤナギの木をみていくが、そこにヒメオオの姿はない。
この場所で探し始めてから何本のヤナギの木を見ただろうか?
諦めて帰ろうとした時、高さ5mほどのヤナギの木の枝に黒い塊を見つけた。
早速、望遠レンズで撮影して確認すると交尾しているクワガタでした。
腹部が黒いのでヒメオオに違いありません。
葉が邪魔してうまく撮影できませんが、とにかくヒメオオに出会えたので満足。
-----(Yamanashi, 19/September/2015, Olympus OM-D E-M1, MZD40-150mm F2.8
さらにこの木では手の届く範囲の枝に単独のオスが発見できました。
でも、かなり古い個体のようで、両方の触角の半分が欠損し、大顎もすり減っているようです。クワガタの触角は匂いやメスのフェロモンを感じ取るためのセンサー。これが欠損するとメスを見つけることができません。
近くで見るヒメオオの♂はとても迫力があります。
-----(Yamanashi, 19/September/2015, Olympus OM-D E-M1, MZD40-150mm F2.8, Olympus Stylus TG-3 Tough
-----(Yamanashi, 19/September/2015, Canon EOS 70D, EF8-15mm F4/L USM
▊ ハスオビヒゲナガカミキリに出会った
-----(Yamanashi, 19/September/2015, Olympus OM-D E-M1, MZD60mm Macro, Stylus TG-3
🔍虫眼鏡ノート
性格、性質などを考慮しながら場所を決めてヒメオオを探すのはなかなか楽しいものです。今回やっと憧れのヒメオオに会えてとても嬉しく思いました。
今回の散歩の前に家で「検索入門 クワガタムシ」(黒澤良彦、岡島秀治、山口進 著)をめくってみました。このハンディなフィールド図鑑は初版(昭和63年)からすでに27年もたっていますが、内容は驚くほど豊富かつ正確。今でも古さはまったく感じられません。この本は「クワガタムシのバイブル」といわれるのがよくわかります。年号をまたぐ名著ですね。
ところで、ラグビーW杯で日本チームが南アフリカのスプリングボックスに勝利した! おめでとう!
Written by 虫林花山
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namiheiii at 2015-09-21 09:23
ひゃ~、すごい迫力ですね。いずれ図鑑として纏められることでしょうが、永く残されれる写真ばかりですね。
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yurinBD at 2015-09-21 21:44
ヒメオオクワガタを超広角で下から撮影されたお写真、
大迫力で素晴らしいですね!
発見されただけではなく、丁寧に撮影されておられる点、
勉強になることがイッパイです。
お写真からも苦労されて探された喜びが伝わってきました!
発見・撮影成功、おめでとうございます!
大迫力で素晴らしいですね!
発見されただけではなく、丁寧に撮影されておられる点、
勉強になることがイッパイです。
お写真からも苦労されて探された喜びが伝わってきました!
発見・撮影成功、おめでとうございます!
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himeoo27 at 2015-09-22 12:07
ヒメオオクワガタは、山梨県内の山中で一度だけ
観察したことがあります。
暑さに弱く、産卵させるのも難しく、
日本産クワガタムシでは人工飼育するのに最難関
の種の1種だと思います。
ちなみに私もこの種の産卵に失敗しました(涙)。
観察したことがあります。
暑さに弱く、産卵させるのも難しく、
日本産クワガタムシでは人工飼育するのに最難関
の種の1種だと思います。
ちなみに私もこの種の産卵に失敗しました(涙)。
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tyu-rinkazan at 2015-09-23 16:22
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tyu-rinkazan at 2015-09-23 16:24
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tyu-rinkazan at 2015-09-23 16:26
by tyu-rinkazan
| 2015-09-21 08:20
| ■甲虫
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Comments(6)