20150927 高原の散歩道:「ゲレンデトノサマバッタ」と「フジコブヤハズカミキリ」に出会う
2015年 10月 02日
▊DIARY Vol.10 (691): #53, 2015 ▊:
朝晩が涼しくなって、昆虫たちの姿も少なくなってきた。少し寂しいが、自然界の生物にとって晩秋から冬は総じてお休みの季節だ。十分に栄養と休息をとって、きたる春に備えなければならない。ところが、人間は秋でも冬でも変わりなく活動を続けている。これは「大自然の摂理」、「生物共通の生理」に反しているにちがいない-----などとホラを吹いて周囲を煙に巻いているが誰も耳を貸さない。
本日(土曜日)は「ゲレンデトノサマバッタ」に会いに、昆虫写真家のYさんと信州の小さなスキー場に向かった。
▊ 高原のスキー場でトノサマバッタに出会う
トノサマバッタといえば、子供の頃に「裏の原っぱで追いかけた虫」だ。ところが八ヶ岳のあるスキー場(標高1800メートル)のゲレンデにはトノサマバッタがたくさん棲息しているという--------うーむ、面白い。
到着してみると、この時期のスキーゲレンデはススキの原。
曇り空で肌寒い。これではトノサマバッタも出てきそうもないが、とにかく探してみることにした。歩き始めてほどなく、Yさんがきれいなトノサマバッタを見つけてくれた--------さすがプロの目(お世辞)。トノサマバッタは本来警戒心が強くてなかなか近づけない虫だが、本日は動きが鈍いようだ。

----▶ トノサマバッタ-Locusta
-----(Nagano, 27/September/2015, Canon EOS70D, EF8-15mm F4/L Fisheye USM
TG-3の顕微鏡モードで顔をアップ。
トノサマバッタは「仮面ライダー」(挿入図)。

----▶ トノサマバッタ-A close-up image of the face of locusta
-----(Nagano, 27/September/2015, Olympus Stylus TG-3 tough
▊ 白樺林とキノコ
フォトジェニックなベニテングダケは白樺林に出るという。そこで、この可愛いキノコを探して白樺林の中をゆっくりと歩いてみたが、残念ながらみることはできなかった。しかし、林の中には色々なキノコが豊富で楽しめた。


----▶ 白樺林とキノコ-White birch forest and mushrooms
-----(Nagano, 27/September/2015, Canon EOS6D, EF100mm F2.8/L Macro IS USM
▊ フジコブヤハズカミキリ
白樺林の中にマルバダケブキの群落を発見。葉の一部が枯れて垂れ下がり、いかにもコブヤハズの仲間が入っていそうに見えた。早速、同行のYさんに声をかけて、枯葉を少しめくってみた。
ほどなく、枯葉の中にぶこ可愛いコブヤハズカミキリを見つけた。
鞘翅に大きな白い紋があるのでフジコブヤハズカミキリだ。

----▶ フジコブヤハズカミキリ-Mesechthistatus fujisanus
-----(Nagano, 27/September/2015, Olympus Stylus TG-3 tough
TG−3の顕微鏡モードで、フジコブヤハズカミキリを近接深度合成。
この写真は斜めから撮影しているので、翅の表面のゴツゴツ、デコボコした感じがよく出ている。さらに顕微鏡モードでかなり近接しても、深度合成を用いれば背景も写し出すことができるので便利だ。

----▶ フジコブヤハズカミキリ-Mesechthistatus fujisanus
-----(Nagano, 27/September/2015, Olympus Stylus TG-3 tough
コブヤハズカミキリの仲間は飛ぶことができない。
そのため、オサムシみたいに地方変異が多い。フジコブヤハズカミキリは南アルプスと八ヶ岳に分布するみたいだが、両者は非連続的な分布を示す。



----▶ フジコブヤハズカミキリ-Mesechthistatus fujisanus
-----(Nagano, 22/September/2015, Canon EOS6D, EF100mm Macro F4/L IS USM
🔍虫眼鏡ノート
秋は学会シーズンなので、あっちへ行ったりこっちへ行ったりとまるで渡り鳥のようだ。昨日(土曜日)も昼はつくば市の国際会議場で開催された学会に出席し、夜は夜で新宿の京王プラザホテルで行われた知人の教授就任パーティに出向いた。当然、帰宅は夜遅くなったが、日曜日は朝からフィールドへ-----。毎日慌ただしい日常の中で、週末のフィールド散歩は「自分を取り戻す時間」になっていると思う。そんな時間を大事にしたいと思います。
Written by 虫林花山
朝晩が涼しくなって、昆虫たちの姿も少なくなってきた。少し寂しいが、自然界の生物にとって晩秋から冬は総じてお休みの季節だ。十分に栄養と休息をとって、きたる春に備えなければならない。ところが、人間は秋でも冬でも変わりなく活動を続けている。これは「大自然の摂理」、「生物共通の生理」に反しているにちがいない-----などとホラを吹いて周囲を煙に巻いているが誰も耳を貸さない。
本日(土曜日)は「ゲレンデトノサマバッタ」に会いに、昆虫写真家のYさんと信州の小さなスキー場に向かった。
▊ 高原のスキー場でトノサマバッタに出会う
トノサマバッタといえば、子供の頃に「裏の原っぱで追いかけた虫」だ。ところが八ヶ岳のあるスキー場(標高1800メートル)のゲレンデにはトノサマバッタがたくさん棲息しているという--------うーむ、面白い。
到着してみると、この時期のスキーゲレンデはススキの原。
曇り空で肌寒い。これではトノサマバッタも出てきそうもないが、とにかく探してみることにした。歩き始めてほどなく、Yさんがきれいなトノサマバッタを見つけてくれた--------さすがプロの目(お世辞)。トノサマバッタは本来警戒心が強くてなかなか近づけない虫だが、本日は動きが鈍いようだ。

-----(Nagano, 27/September/2015, Canon EOS70D, EF8-15mm F4/L Fisheye USM
TG-3の顕微鏡モードで顔をアップ。
トノサマバッタは「仮面ライダー」(挿入図)。

-----(Nagano, 27/September/2015, Olympus Stylus TG-3 tough
▊ 白樺林とキノコ
フォトジェニックなベニテングダケは白樺林に出るという。そこで、この可愛いキノコを探して白樺林の中をゆっくりと歩いてみたが、残念ながらみることはできなかった。しかし、林の中には色々なキノコが豊富で楽しめた。


-----(Nagano, 27/September/2015, Canon EOS6D, EF100mm F2.8/L Macro IS USM
▊ フジコブヤハズカミキリ
白樺林の中にマルバダケブキの群落を発見。葉の一部が枯れて垂れ下がり、いかにもコブヤハズの仲間が入っていそうに見えた。早速、同行のYさんに声をかけて、枯葉を少しめくってみた。
ほどなく、枯葉の中にぶこ可愛いコブヤハズカミキリを見つけた。
鞘翅に大きな白い紋があるのでフジコブヤハズカミキリだ。

-----(Nagano, 27/September/2015, Olympus Stylus TG-3 tough
TG−3の顕微鏡モードで、フジコブヤハズカミキリを近接深度合成。
この写真は斜めから撮影しているので、翅の表面のゴツゴツ、デコボコした感じがよく出ている。さらに顕微鏡モードでかなり近接しても、深度合成を用いれば背景も写し出すことができるので便利だ。

-----(Nagano, 27/September/2015, Olympus Stylus TG-3 tough
コブヤハズカミキリの仲間は飛ぶことができない。
そのため、オサムシみたいに地方変異が多い。フジコブヤハズカミキリは南アルプスと八ヶ岳に分布するみたいだが、両者は非連続的な分布を示す。



-----(Nagano, 22/September/2015, Canon EOS6D, EF100mm Macro F4/L IS USM
🔍虫眼鏡ノート
秋は学会シーズンなので、あっちへ行ったりこっちへ行ったりとまるで渡り鳥のようだ。昨日(土曜日)も昼はつくば市の国際会議場で開催された学会に出席し、夜は夜で新宿の京王プラザホテルで行われた知人の教授就任パーティに出向いた。当然、帰宅は夜遅くなったが、日曜日は朝からフィールドへ-----。毎日慌ただしい日常の中で、週末のフィールド散歩は「自分を取り戻す時間」になっていると思う。そんな時間を大事にしたいと思います。
Written by 虫林花山
先日、アリさんにそっくりなカメムシの子供さんに出会いました。
今日、その子が少し成長した姿に出会いました。
枯れ葉にくっついて、このカミキリさんと同じような感じで。
名前を言わずともお判りになりますでしょうか・・・
何重にも及ぶ擬態と、用心深さに感銘を受けました。
今日、その子が少し成長した姿に出会いました。
枯れ葉にくっついて、このカミキリさんと同じような感じで。
名前を言わずともお判りになりますでしょうか・・・
何重にも及ぶ擬態と、用心深さに感銘を受けました。
0
うーん素晴らしい。実は何時もの林道で探してみましたが、うまくいきませんでした。
やはり貴殿とは「目」が違うようです。
カミキリ来年はもう少し頑張ってみようかと思ってます。
スギカミキリからですね富山の。
やはり貴殿とは「目」が違うようです。
カミキリ来年はもう少し頑張ってみようかと思ってます。
スギカミキリからですね富山の。
トノサマバッタは自宅前の川原にもたくさんいて、蝶を探して歩くと目の前を勢いよく飛んでいきます。
カッコいいバッタですよね。
コブヤハズカミキリ、私には絶対見つけられそうもありません。
その場に行ったとしても、最初の15分くらいで後は根気が続かないような気がします。
でも渋くて素晴らしいカミキリですね。
カッコいいバッタですよね。
コブヤハズカミキリ、私には絶対見つけられそうもありません。
その場に行ったとしても、最初の15分くらいで後は根気が続かないような気がします。
でも渋くて素晴らしいカミキリですね。
by tyu-rinkazan
| 2015-10-02 22:23
| ■カミキリムシ
|
Comments(6)
