20170127 南米フランス領ギアナの散歩道(1):カイエンヌの風景
2017年 02月 05日
▊DIARY Vol.12 (738): #01, 2017 ▊:
フランス領ギアナ(French Guiana)は総面積の90%以上が大アマゾンの森林が広がり、地球上に残された数少ない「野生生物のパラダイス」です。しかしながら、このパラダイスへのアクセスは悪く、情報もほとんど入手できませんでした。そんな時、丸山宗利(九大)、野村周平(国立科学博物館)、山口 進(昆虫植物写真家)の各氏がフランス領ギアナで昆虫調査を行うことになり、虫林(加藤良平)もこれに参加できることになりました。
これまでにもアルゼンチンとブラジルなどの南米を訪れ、数は多くありませんが、蝶を中心に昆虫たちを撮影しました。興味深いのは、そこで見かけた昆虫たちは、日本はおろかアジアに産するものとは大きく異なることです。それは、古代のプレートテクトニクスにおける超大陸(ゴンドワナ大陸)の存在を思わせるような気がしてなりません。「奇々怪々」、「驚愕仰天」、「眉目秀麗」のゴンドワナの虫たち--------会いたい。
▊村の風景
羽田からパリのシャルル・ド・ゴール国際空港に飛び、オルリー空港から国内線でフランス領ギアナのカイエンヌ・フェリックス・エブエ空港に到着した。足掛け2日間にわたるアプローチだが、地球の裏側だと思えばそんな旅も長くは感じないものだ。空港からジャングルの中のロッジに向かう途中、小さなスーパーに立ち寄り買い出しした。入口から振り返ると、そこには村の風景が広がっていた。
湿気を含む生暖かい風
雲の隙間から顔を出す青空
青いトタン屋根の家
ブラジルバクやオウムの像
-----うーむ、思えば遠くに来たものだ
----▶村の風景 - (January-27-2017, French Guiana, Olympus Stylus TG4)
▊カイエンヌCayenneの街
カイエンヌはフランス領ギアナのキャピタルで、人口の約半分が住んでいます。しかし、街の中心部でも歩く人は少なく、どちらかといえば閑散としていた。人種的にはクレオール人とアフリカ系黒人が60%を超え、ヨーロッパ系とインド系がそれぞれ12%、先住民インディオが人口の3-4%という。確かに、街中を歩いている人をみると、黒人の割合が高いように思われました。東洋系の人はほとんどみませんでしたが、目抜き通りには中華レストランもあるので、いることはいると思います。
----▶カイエンヌCayenne ---- (January-31-2017, French Guiana, Olympus Stylus TG4)
カイエンヌは大西洋に面した港町。主な産業は漁業らしい。
----▶カイエンヌCayenne ---- (January-31-2017, French Guiana, Olympus Stylus TG4)
ジャングルのロッジに向う途中、眼下に広がるギアナのジャングルをみた。少し靄っていてはっきりとしないが、どこまでも続く熱帯雨林の力を感じる。
----▶カイエンヌCayenne ---- (January-31-2017, French Guiana, Olympus Stylus TG4)
▊虫眼鏡ノート
フランス領ギアナの渡航には、黄熱病の国際予防接種証明書(イエローカード)が必要です。宿泊した場所が人の住まないジャングルの中のロッジなので、伝染病などの可能性は少ないと思いますが、用心に越したことはありませんね。今回の記事は風景写真をメインにしましたが、次回は昆虫たちを掲載していきます。
Written by 虫林花山
フランス領ギアナ(French Guiana)は総面積の90%以上が大アマゾンの森林が広がり、地球上に残された数少ない「野生生物のパラダイス」です。しかしながら、このパラダイスへのアクセスは悪く、情報もほとんど入手できませんでした。そんな時、丸山宗利(九大)、野村周平(国立科学博物館)、山口 進(昆虫植物写真家)の各氏がフランス領ギアナで昆虫調査を行うことになり、虫林(加藤良平)もこれに参加できることになりました。
これまでにもアルゼンチンとブラジルなどの南米を訪れ、数は多くありませんが、蝶を中心に昆虫たちを撮影しました。興味深いのは、そこで見かけた昆虫たちは、日本はおろかアジアに産するものとは大きく異なることです。それは、古代のプレートテクトニクスにおける超大陸(ゴンドワナ大陸)の存在を思わせるような気がしてなりません。「奇々怪々」、「驚愕仰天」、「眉目秀麗」のゴンドワナの虫たち--------会いたい。
▊村の風景
羽田からパリのシャルル・ド・ゴール国際空港に飛び、オルリー空港から国内線でフランス領ギアナのカイエンヌ・フェリックス・エブエ空港に到着した。足掛け2日間にわたるアプローチだが、地球の裏側だと思えばそんな旅も長くは感じないものだ。空港からジャングルの中のロッジに向かう途中、小さなスーパーに立ち寄り買い出しした。入口から振り返ると、そこには村の風景が広がっていた。
湿気を含む生暖かい風
雲の隙間から顔を出す青空
青いトタン屋根の家
ブラジルバクやオウムの像
-----うーむ、思えば遠くに来たものだ
▊カイエンヌCayenneの街
カイエンヌはフランス領ギアナのキャピタルで、人口の約半分が住んでいます。しかし、街の中心部でも歩く人は少なく、どちらかといえば閑散としていた。人種的にはクレオール人とアフリカ系黒人が60%を超え、ヨーロッパ系とインド系がそれぞれ12%、先住民インディオが人口の3-4%という。確かに、街中を歩いている人をみると、黒人の割合が高いように思われました。東洋系の人はほとんどみませんでしたが、目抜き通りには中華レストランもあるので、いることはいると思います。
カイエンヌは大西洋に面した港町。主な産業は漁業らしい。
ジャングルのロッジに向う途中、眼下に広がるギアナのジャングルをみた。少し靄っていてはっきりとしないが、どこまでも続く熱帯雨林の力を感じる。
▊虫眼鏡ノート
フランス領ギアナの渡航には、黄熱病の国際予防接種証明書(イエローカード)が必要です。宿泊した場所が人の住まないジャングルの中のロッジなので、伝染病などの可能性は少ないと思いますが、用心に越したことはありませんね。今回の記事は風景写真をメインにしましたが、次回は昆虫たちを掲載していきます。
Written by 虫林花山
ほー、これはまたすごいところに行かれましたね。
全く未知の世界で、これからのお話が楽しみです。
全く未知の世界で、これからのお話が楽しみです。
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yurinBD at 2017-02-05 19:11
日本からはるか遠く離れた南米フランス領ギアナ、凄い昆虫がたくさんいそうでワクワクします。
続編を楽しみにしております!
続編を楽しみにしております!
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clossiana at 2017-02-08 16:30
仏領、ギアナと言えば、その昔に仏の昆虫標本商ル・ムールトが活躍した舞台ですね。外国の蝶はさっぱりわかりませんが、でも南米となると何だかわくわくします。ドクチョウとか翅の透き通った蝶とか。。楽しみにしています。
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虫林
at 2017-02-08 17:51
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虫林
at 2017-02-08 17:53
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虫林
at 2017-02-08 17:56
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Sippo5655 at 2017-02-11 21:33
by tyu-rinkazan
| 2017-02-05 10:04
| ● France
|
Comments(7)