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20170127 南米フランス領ギアナの散歩道(1):カイエンヌの風景

DIARY Vol.12 (738): #01, 2017 :

フランス領ギアナ(French Guiana)は総面積の90%以上が大アマゾンの森林が広がり、地球上に残された数少ない「野生生物のパラダイス」です。しかしながら、このパラダイスへのアクセスは悪く、情報もほとんど入手できませんでした。そんな時、丸山宗利(九大)、野村周平(国立科学博物館)、山口 進(昆虫植物写真家)の各氏がフランス領ギアナで昆虫調査を行うことになり、虫林(加藤良平)もこれに参加できることになりました。

これまでにもアルゼンチンとブラジルなどの南米を訪れ、数は多くありませんが、蝶を中心に昆虫たちを撮影しました。興味深いのは、そこで見かけた昆虫たちは、日本はおろかアジアに産するものとは大きく異なることです。それは、古代のプレートテクトニクスにおける超大陸(ゴンドワナ大陸)の存在を思わせるような気がしてなりません。「奇々怪々」、「驚愕仰天」、「眉目秀麗」のゴンドワナの虫たち--------会いたい。


村の風景

羽田からパリのシャルル・ド・ゴール国際空港に飛び、オルリー空港から国内線でフランス領ギアナのカイエンヌ・フェリックス・エブエ空港に到着した。足掛け2日間にわたるアプローチだが、地球の裏側だと思えばそんな旅も長くは感じないものだ。空港からジャングルの中のロッジに向かう途中、小さなスーパーに立ち寄り買い出しした。入口から振り返ると、そこには村の風景が広がっていた。

湿気を含む生暖かい風
雲の隙間から顔を出す青空
青いトタン屋根の家
ブラジルバクやオウムの像

-----うーむ、思えば遠くに来たものだ


20170127 南米フランス領ギアナの散歩道(1):カイエンヌの風景_d0090322_09472484.jpg
----村の風景 -
(January-27-2017, French Guiana, Olympus Stylus TG4)


カイエンヌCayenneの街

カイエンヌはフランス領ギアナのキャピタルで、人口の約半分が住んでいます。しかし、街の中心部でも歩く人は少なく、どちらかといえば閑散としていた。人種的にはクレオール人とアフリカ系黒人が60%を超え、ヨーロッパ系とインド系がそれぞれ12%、先住民インディオが人口の3-4%という。確かに、街中を歩いている人をみると、黒人の割合が高いように思われました。東洋系の人はほとんどみませんでしたが、目抜き通りには中華レストランもあるので、いることはいると思います。

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----カイエンヌCayenne ----
(January-31-2017, French Guiana, Olympus Stylus TG4)


カイエンヌは大西洋に面した港町。主な産業は漁業らしい。
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----カイエンヌCayenne ----
(January-31-2017, French Guiana, Olympus Stylus TG4)


ジャングルのロッジに向う途中、眼下に広がるギアナのジャングルをみた。少し靄っていてはっきりとしないが、どこまでも続く熱帯雨林の力を感じる。

20170127 南米フランス領ギアナの散歩道(1):カイエンヌの風景_d0090322_09521217.jpg
----カイエンヌCayenne ----
(January-31-2017, French Guiana, Olympus Stylus TG4)


虫眼鏡ノート
フランス領ギアナの渡航には、黄熱病の国際予防接種証明書(イエローカード)が必要です。宿泊した場所が人の住まないジャングルの中のロッジなので、伝染病などの可能性は少ないと思いますが、用心に越したことはありませんね。今回の記事は風景写真をメインにしましたが、次回は昆虫たちを掲載していきます。



Written by 虫林花山

Commented by ダンダラ at 2017-02-05 18:04 x
ほー、これはまたすごいところに行かれましたね。
全く未知の世界で、これからのお話が楽しみです。
Commented by yurinBD at 2017-02-05 19:11
日本からはるか遠く離れた南米フランス領ギアナ、凄い昆虫がたくさんいそうでワクワクします。
続編を楽しみにしております!
Commented by clossiana at 2017-02-08 16:30
仏領、ギアナと言えば、その昔に仏の昆虫標本商ル・ムールトが活躍した舞台ですね。外国の蝶はさっぱりわかりませんが、でも南米となると何だかわくわくします。ドクチョウとか翅の透き通った蝶とか。。楽しみにしています。
Commented by 虫林 at 2017-02-08 17:51 x
ダンダラさん、
有難う御座います。
何とかブログをアップしたいと思います。
Commented by 虫林 at 2017-02-08 17:53 x
Yurinさん、
有難う御座います。
ここは日本と違う昆虫が多いので、面白いですよ。
Commented by 虫林 at 2017-02-08 17:56 x
Colossiansさん、
おっしゃ通りで、その昔、ルムールトが活躍したところです。
フランス領ということもありますね。
Commented by Sippo5655 at 2017-02-11 21:33
すっごい虫の世界に突入なんですね!!
どんな出逢いが待っているのでしょうか(*´∇`*)
ほとんど東京で過ごす私には想像もつきません。
楽しみにしています!
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by tyu-rinkazan | 2017-02-05 10:04 | ● France | Comments(7)

Photographic Adventures for Insects and Flowers


by 虫林花山
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