20170128 南米フランス領ギアナの散歩道(8):奇々怪々なビワハゴロモたち
2017年 02月 19日
▊DIARY Vol.12 (744): #08, 2017 ▊:
The lantern fly (Biwahagoromo) is a fascinating bug found in tropical rain forest of Southeast Asia and South and Central AmericaLatin America and , unfortunately, not in Japan. I encountered some amazing species of the lantern fly in the forest of Kaw mountain, French Guiana.
ビワハゴロモ(Fulgoridae; lantern fly)はセミに近い仲間。おもに熱帯、亜熱帯地方に分布している。日本にはいない虫です。中南米では「ユカタンビワハゴロモ」が有名なので、今回のフレンチギアナ行でも期待していたのだが、残念ながら見ることはかなわなかった。でも、さすが南米です、いくつかの不思議な形のビワハゴロモに出会うことができました。
▊ビワハゴロモ
ジャングルの中の道を歩いていたら、目の前を真っ白い虫が飛んでいきました。尾が長いシジミチョウかなと思い、その後を慌てて追いましたが、意外に敏感で静止してもすぐに飛び立ってしまいます。それでも何とか追いついてその姿を確認したところ、シジミチョウではなくて、白くて長い尾状の突起物を持つ昆虫でした。正直なところ、暗いジャングルの中で見たこの虫は「幽霊のようで、オドロオドロしい」というのが僕の感想でした。後日、調べてみると、クジャクハゴロモ(Pterodictya reticularis)という何とも美しい名前が付いていたので驚きました。ちなみに、クジャクの尾のような長い尾は分泌されたロウ状物質だそうです。
----▶クジャクハゴロモ(Pterodictya reticularis) - (January-29-2017, Kaw mountain, French Guiana)
ライトに飛んできたビワハゴロモ。同行の丸山氏が見つけて教えてくれた。前述したように南米ではワニの顔をつけたユカタンビワハゴロモが有名だが、このビワハゴロモの突起も負けず劣らず奇々怪々、奇想天外な形で立派です。ネットで調べてみると、独特の頭をしたこの虫のおしっこには糖分が含まれていて、カタツムリやアリがおしっこを求めて近づいてくるんだそうです(http://hennaikimono.blog.jp/archives/cat_673808.html?p=2)
この個体は僕が撮影していた時に飛んでしまい、その後みることができなかった。丸山氏に申し訳ない。
----▶ビワハゴロモ(Phrictus quinquepartitus) - (January-29-2017, Kaw mountain, French Guiana)
ライトトラップには他のビワハゴロモも飛来しました。
下は緑色のビワハゴロモです。
----▶ビワハゴロモ(Phrictus sp.) - (January-29-2017, Kaw mountain, French Guiana)
Written by 虫林花山
The lantern fly (Biwahagoromo) is a fascinating bug found in tropical rain forest of Southeast Asia and South and Central AmericaLatin America and , unfortunately, not in Japan. I encountered some amazing species of the lantern fly in the forest of Kaw mountain, French Guiana.
ビワハゴロモ(Fulgoridae; lantern fly)はセミに近い仲間。おもに熱帯、亜熱帯地方に分布している。日本にはいない虫です。中南米では「ユカタンビワハゴロモ」が有名なので、今回のフレンチギアナ行でも期待していたのだが、残念ながら見ることはかなわなかった。でも、さすが南米です、いくつかの不思議な形のビワハゴロモに出会うことができました。
▊ビワハゴロモ
ジャングルの中の道を歩いていたら、目の前を真っ白い虫が飛んでいきました。尾が長いシジミチョウかなと思い、その後を慌てて追いましたが、意外に敏感で静止してもすぐに飛び立ってしまいます。それでも何とか追いついてその姿を確認したところ、シジミチョウではなくて、白くて長い尾状の突起物を持つ昆虫でした。正直なところ、暗いジャングルの中で見たこの虫は「幽霊のようで、オドロオドロしい」というのが僕の感想でした。後日、調べてみると、クジャクハゴロモ(Pterodictya reticularis)という何とも美しい名前が付いていたので驚きました。ちなみに、クジャクの尾のような長い尾は分泌されたロウ状物質だそうです。
ライトに飛んできたビワハゴロモ。同行の丸山氏が見つけて教えてくれた。前述したように南米ではワニの顔をつけたユカタンビワハゴロモが有名だが、このビワハゴロモの突起も負けず劣らず奇々怪々、奇想天外な形で立派です。ネットで調べてみると、独特の頭をしたこの虫のおしっこには糖分が含まれていて、カタツムリやアリがおしっこを求めて近づいてくるんだそうです(http://hennaikimono.blog.jp/archives/cat_673808.html?p=2)
この個体は僕が撮影していた時に飛んでしまい、その後みることができなかった。丸山氏に申し訳ない。
ライトトラップには他のビワハゴロモも飛来しました。
下は緑色のビワハゴロモです。
Written by 虫林花山
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Sippo5655 at 2017-02-19 21:33
驚きびっくりの連続ですね!
クジャクハゴロモは、ふとアゲハモドキの幼虫を
連想してしまいました^^;
ビワハゴロモもいろんな種類がいるのですね。
緑色の子は、アオバハゴロモの色に似てる!
ツノは何!?
クジャクハゴロモは、ふとアゲハモドキの幼虫を
連想してしまいました^^;
ビワハゴロモもいろんな種類がいるのですね。
緑色の子は、アオバハゴロモの色に似てる!
ツノは何!?
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虫林
at 2017-02-20 22:45
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clossiana at 2017-02-24 14:38
カブトムシもカミキリも更にはハゴロモですらも何でも本当にデカいですね。いつも見ている虫たちとは尺度が全く違っていて実感が湧いてこないです。写真でも奇々怪々なのに、いざ本物を目の前にしたら圧倒されてしまうのだろうなって感じがしました。
by tyu-rinkazan
| 2017-02-19 11:28
| ● France
|
Comments(3)