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21090221 タイ王国の散歩道:チョウの吸水集団に自然力を見た(ゲンカチャン国立公園)


Nature Diary Vol.13 (778): #09, 2019

ゲンカチャン国立公園(Kaeng Krachan National Park)は、数多あるタイの国立(自然)公園のなかで最も広く、生物多様性の宝庫。ナチュラリストを自認する虫林にとっては思望の散歩道だった。ウーム、ここで「虫見トレッキング」できるのであればそれ以上に何を望もうか。しかし、残念ながら現在はトレイルが工事中のため、途中までしか入れないとのこと------ネバーマインド!

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小川の岸の「蝶たちの水飲み場」にて

綺麗な水がトレイルを横切って流れる小川の岸に「蝶たちの水飲み場」があった。そこは砂地で到着したときはシロチョウ20頭ほどが集まっていた。そこで、ペットボトルに貯めたオ〇ッ〇(自前)を撒いてみたところ、アゲハ、タテハの仲間も加わって100頭をこえる大集団になった-----やはり僕のナニは集蝶効果があるな。ちなみに虫林は糖尿ではない。

同行の友人たちが地面に寝転ぶように(実際、寝転びながら)撮影している姿をみると、「あの~そこは僕のナニを撒いたんですけど-----」と一言注意しようとは思ったが最後まで言い出せなかった。まあ、たとえ注意したところで、「あっそ、何か問題?」と一蹴されてしまうに違いないけどね。そういう人たちなのだ。

<吸水集団の構成種>
タイリクアサギシロチョウ (Common Wanderer)、
フトヘリキシタシロチョウ (Orange Gull)、
ウスキシロチョウ (Lemon Emigrant)、
スジグロマダラシロチョウ (Redspot Sawtooth)
モンキアゲハ(Red Helen)、
ミカドアゲハ(Common Joy)、
ナガサキアゲハ(Great Mormon)、
アリステウスオナガタイマイ (Chain Swordtail)

これはゲンカチャンの自然力の大きさを示しているといえよう

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▶チョウの集団吸水

<Kaeng Krachan National Park, Feb-21-2019, Lumix G9 pro + Laica Elmart 50-200mm f2.8-4>



吸水集団におけるチョウたちの人口密度ならぬ「蝶口密度」が高く、まるで「押し競まんじゅう状態」。後から加わるチョウは、他の蝶を押しのけるように押し入るみたいだ。

体力勝負の世界かな。

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▶チョウの集団吸水は「蝶口密度が高い」

<Kaeng Krachan National Park, Feb-21-2019, Lumix G9 pro + Laica Elmart 50-200mm f2.8-4>

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▶アゲハの仲間

<Kaeng Krachan National Park, Feb-21-2019, Lumix G9 pro + Laica Elmart 50-200mm f2.8-4>


フタオチョウの仲間

この吸水場ではフタオチョウも撮影できた。初めて見たフタオチョウの姿は、想像を超えて大きく(日本のオオムラサキくらいかな)、白地を基調に線模様が入るデザインは、清潔であでやか。一言でいえばとても気品があった(このくらい褒めても足りない)。

ここのフタオチョウは日本のものと姿かたちがよく似ているが、翅の模様が若干違う。

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▶タイリクフタオチョウ Polyura eudamippus nigrobasalis

<Kaeng Krachan National Park, Feb-21-2019, Lumix G9 pro + Laica Elmart 50-200mm f2.8-4>

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▶ガンマフタオチョウPolyura gamma

<Kaeng Krachan National Park, Feb-21-2019, Lumix G9 pro + Laica Elmart 50-200mm f2.8-4>

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▶チビフタオチョウPolyura athamas attalus

<Kaeng Krachan National Park, Feb-21-2019, Lumix G9 pro + Laica Elmart 50-200mm f2.8-4>


その他の蝶たち

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▶オナガタイマイ Fivebar Swordtail

<Kaeng Krachan National Park, Feb-21-2019, Lumix G9 pro + Laica Elmart 50-200mm f2.8-4>

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▶ナガサキアゲハ Great Mormon

<Kaeng Krachan National Park, Feb-21-2019, Lumix G9 pro + Laica Elmart 50-200mm f2.8-4>

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▶チャイロタテハ Cruiser

<Kaeng Krachan National Park, Feb-21-2019, Lumix G9 pro + Laica Elmart 50-200mm f2.8-4>

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▶イワサキコノハ Autumn Leaf

<Kaeng Krachan National Park, Feb-21-2019, Lumix G9 pro + Laica Elmart 50-200mm f2.8-4>

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▶エグリバセセリ Chestnut Angel

<Kaeng Krachan National Park, Feb-21-2019, Lumix G9 pro + Laica Elmart 50-200mm f2.8-4>



虫眼鏡ノート

チョウの吸水集団をみれば、その場所の自然力を推定できるかもしれないな。虫林の吸水集団評価は、構成するチヨウの①数と②質(種類)で決まる。①と②を5段階評価で見れば、今回の集団は100頭くらいで①の項目は中の上で3.5点ぐらいかな。一方、集団を構成しているチョウは、シロチョウ科が多いものの多彩で、アゲハチヨウ科、タテハチヨウもかなり混ざっていた。とくに、3種類のフタオチョウは僕にとっては圧巻だったな。質の点の評価は文句なく5点ですね。合計で8.5点はかなり上質な吸水集団とみなすことができる。友人の話によると、ゲンカチャンの集団吸水は本来もっと数が多いとのことですので、いつか10点満点の吸水集団を見てみたいと思います。

ゲンカチャン国立公園の入り口
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Written by 虫林花山




Commented by ダンダラ at 2019-03-29 10:11 x
すごい吸水集団ですね~。
本当に押し競まんじゅう状態ですね。
一か所でフタオチョウの仲間が何種類も見られるのは素晴らしいです。
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by tyu-rinkazan | 2019-03-26 08:59 | ● Thailand | Comments(1)