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20210213 早春の散歩道:河原のフチグロトゲエダシャク



DIARY Vol.15 (786): #06, 2021 :

気温も上がり、春を実感できるうららかな日になりました。そこで、日頃、敬して止まないナチュラリストでプロ写真家の山口進さんを誘って、近場のフィールドを散歩することにしました。日頃コロナ禍で息を殺して生活しているので、このフィールド散歩は「苦中作楽」といったところです。


フチグロトゲエダシャクが飛ぶ河原

フチグロトゲエダシャクは地味な色彩で、決して美しいとはいえないが
、この蛾をみると春を感じることができるのです。そこで、毎年この時期になるとこの蛾に会うために広い河原を行ったり来たり-----。

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フチグロトゲエダシャクの生息地(写真は山口進氏)
Feb-13-2021, Kofu, Yamanashi, Panasonic DC-G9 pro + Lumix G 8mm, Lumix G Macro 30mm



この蛾の飛翔は非常に不規則で、色彩も枯葉の中に溶け込んでしまいます。ですので、せっかく見つけても見失ってしまう(撮影できるのは10頭に1回くらいの確率)。とにかく、ストレスフルなのだ。
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フチグロトゲエダシャク雄
Feb-13-2021, Kofu, Yamanashi, Panasonic DC-G9 pro + Lumix G Fisheye 8mm, Lumix G Macro 30mm



フチグロトゲエダシャクの交尾

有難いことに、同行の山口進氏が交尾をみつけてくれた。グッジョブ!

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▶フチグロトゲエダシャクの
交尾
Feb-13-2021, Kofu, Yamanashi, Panasonic DC-G9 pro + Lumix G Macro 30mm



セツブンソウ

毎年この時期に咲くセツブンソウの群落を訪れてみた。セツブンソウという花は土壌を選ぶために、その発生地は限られるようです。山梨県ではここを含めて数カ所ですが、この発生地は、民家の裏庭です。私はすでにお亡くなりになったお婆さんの時代から知っていますが、母娘で世話された当地のセツブンソウにはどこか暖かい愛情が感じらます。

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セツブンソウの花
Feb-13-2021, Kofu, Yamanashi, Panasonic DC-G9 pro + Lumix G Macro 30mm



イソヒヨドリ

土手の上をゆっくり歩いていくと、工事用の大きなコンクリートの上に「青い鳥」を見つけました。磯ヒヨドリです。僕は神奈川の海辺で育ったので、この鳥とは馴染みが深いのですが、こんな内陸部でこの鳥に出会えるとは意外でした。ネットで調べてみると、近頃は大都市のビル街でも時々見かけるようです。
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イソヒヨドリ
Feb-13-2021, Kofu, Yamanashi, Panasonic DC-G9 pro + Lumix G Macro 30mm



🔍虫眼鏡ノート

あまつさえ、コロナ禍でバタバタしているというのに、政界はあいも変わらず「接待」だの「高級贈り物」だのとアホなことでかまびすしい。虫林は医療の場に身を置いているが、政治もつまるところ「信頼」だと思う。信頼のない医療も政治も「クリープを入れないコーヒーみたい(古い表現)」。これから先、凄まじい変異株が猖獗を極めて、人口を半減するような事態が起こらないことを祈るばかりです。


Written by 虫林花山

Commented by ダンダラ at 2021-02-23 10:00 x
フチグロトゲエダシャクはまだ見たことはありませんが、撮影してみたい蛾です。
撮影はそんなに難しいんですね。
交尾まで撮影されるとはさすがですね。
セツブンソウも素晴らしいですね。
Commented by KAZ at 2021-02-24 11:53 x
もうフチグロトゲエダシャクですか、早いですね。
こちらでも河川沿いにいるようなので探しに行こうと思っていますが、
なかなか腰が重くて実現しません。
一度は撮影してみたい憧れのフユシャクです。
Commented by 虫林 at 2021-02-25 08:45 x
ダンダラさん、
コメント有難うございます。フチグロは春一番の蛾です。
メスを見つけるにはオスの飛翔を追うしかないのですが、なかなか難しいです。
山梨のセツブンソウは早いみたいですので、他所では3月ですかね。
Commented by 虫林 at 2021-02-25 08:49 x
KAZさん、
コメント有難うございます。
フチグロは意外に局所的な発生なので、見つけるのは結構骨が折れます。
でも、散歩がてら歩いてみれば良いと思います。
うまく見つかると良いですね。
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by tyu-rinkazan | 2021-02-22 20:47 | ■他の昆虫 | Comments(4)

Photographic Adventures for Insects and Flowers


by 虫林花山
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