20210213 早春の散歩道:河原のフチグロトゲエダシャク
2021年 02月 22日
気温も上がり、春を実感できるうららかな日になりました。そこで、日頃、敬して止まないナチュラリストでプロ写真家の山口進さんを誘って、近場のフィールドを散歩することにしました。日頃コロナ禍で息を殺して生活しているので、このフィールド散歩は「苦中作楽」といったところです。
▊フチグロトゲエダシャクが飛ぶ河原
フチグロトゲエダシャクは地味な色彩で、決して美しいとはいえないが、この蛾をみると春を感じることができるのです。そこで、毎年この時期になるとこの蛾に会うために広い河原を行ったり来たり-----。
Feb-13-2021, Kofu, Yamanashi, Panasonic DC-G9 pro + Lumix G 8mm, Lumix G Macro 30mm
この蛾の飛翔は非常に不規則で、色彩も枯葉の中に溶け込んでしまいます。ですので、せっかく見つけても見失ってしまう(撮影できるのは10頭に1回くらいの確率)。とにかく、ストレスフルなのだ。
Feb-13-2021, Kofu, Yamanashi, Panasonic DC-G9 pro + Lumix G Fisheye 8mm, Lumix G Macro 30mm
▊フチグロトゲエダシャクの交尾
有難いことに、同行の山口進氏が交尾をみつけてくれた。グッジョブ!
▶フチグロトゲエダシャクの交尾
Feb-13-2021, Kofu, Yamanashi, Panasonic DC-G9 pro + Lumix G Macro 30mm
▊セツブンソウ
毎年この時期に咲くセツブンソウの群落を訪れてみた。セツブンソウという花は土壌を選ぶために、その発生地は限られるようです。山梨県ではここを含めて数カ所ですが、この発生地は、民家の裏庭です。私はすでにお亡くなりになったお婆さんの時代から知っていますが、母娘で世話された当地のセツブンソウにはどこか暖かい愛情が感じらます。
▶セツブンソウの花
Feb-13-2021, Kofu, Yamanashi, Panasonic DC-G9 pro + Lumix G Macro 30mm
▊イソヒヨドリ
土手の上をゆっくり歩いていくと、工事用の大きなコンクリートの上に「青い鳥」を見つけました。磯ヒヨドリです。僕は神奈川の海辺で育ったので、この鳥とは馴染みが深いのですが、こんな内陸部でこの鳥に出会えるとは意外でした。ネットで調べてみると、近頃は大都市のビル街でも時々見かけるようです。
▶イソヒヨドリ
Feb-13-2021, Kofu, Yamanashi, Panasonic DC-G9 pro + Lumix G Macro 30mm
🔍虫眼鏡ノート
あまつさえ、コロナ禍でバタバタしているというのに、政界はあいも変わらず「接待」だの「高級贈り物」だのとアホなことでかまびすしい。虫林は医療の場に身を置いているが、政治もつまるところ「信頼」だと思う。信頼のない医療も政治も「クリープを入れないコーヒーみたい(古い表現)」。これから先、凄まじい変異株が猖獗を極めて、人口を半減するような事態が起こらないことを祈るばかりです。
Written by 虫林花山
by tyu-rinkazan
| 2021-02-22 20:47
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