20220428 信州の散歩道:リュードルフィアの村
2022年 05月 02日
▊DIARY Vol.16 (801): #12, 2022 ▊
🔍虫眼鏡ノート
信州の白馬村のギフチョウには、「イエローバンド」と呼ばれる翅の縁が白く連続的に縁取られる色彩変異が出現する。この美しい色彩変異は白いのになぜイエローバンドと呼ぶのかな。希代のナチュラリスト:故田淵行男は、著書「生態写真 ギフチョウ・ヒメギフチョウ」の中で、この色彩変異をホワイトカラーと呼んだ。
この変異は常染色体劣性遺伝であることが交配実験で明らかにされ、雌雄同率でおおむね5−10%に出現する。また、白馬村で世代を越えて一定の割合で出現するのは「ハーディー・ワインベルクの法則 Hardy–Weinberg principle」によって理解できるだろう。この場合、(1)個体群のサイズが十分に大きく、(2)自由に交配を行い、(3)個体の流出・流入がなく、(4)突然変異が生じず、(5)遺伝子型に対する自然選択が働かないという条件が満たされていなければならない。
近年、開発が急激に進んでいる白馬村では、近い将来に法則条件が満たされなくなる危険があるかもしれないな----僕の取り越し苦労だろうか。
▊ ヒメギフチョウとギフチョウ
本日は信州にリュードルフィア(ギフチョウ、ヒメギフチョウ)の撮影に行った。
古くからの蝶友と合流し、空が晴れるのを待った。でも、気温が低くて、雲が切れない。そこで、陽がさす場所まで車で移動してみることにした。着いた先は、ギフチョウ、ヒメギフチョウの混成地としてマニアに知られる場所。
名峰「雨飾山」の姿がくっきりと見えた。

▶雨飾山
長野県Fujifilm X-T4, XF70-300mmF4-5.6 R LM OIS WR
杉林の縁のひらけた場所で待っていると、気温の上昇とともにチョウたちが飛び始めた。陽が当たる明るい場所ではヒメギフチョウが何頭も旋回し、林の中の陽だまりではギフチョウが日光浴をしていた。
混棲地でも、両種は棲み分けをしているように思えた。

▶ヒメギフチョウ
長野県Fujifilm X-T4, XF70-300mmF4-5.6 R LM OIS WR

▶ギフチョウ
長野県Fujifilm X-T4, XF70-300mmF4-5.6 R LM OIS WRR
本来の目的地であるリュードルフィアの村に戻ることにした。
村でのギフチョウ、ヒメギフチョウの棲息地は、別荘地に隣接した林。
三々午後にギフチョウやヒメギフチョウがカタクリの吸蜜に訪れた。

▶ヒメギフチョウのカタクリ吸蜜
Fujifilm X-T4, XF70-300mmF4-5.6 R LM OIS WR

▶ギフチョウのカタクリ吸蜜
Fujifilm X-T4, XF70-300mmF4-5.6 R LM OIS WR
運が良いことに、目の前の地面に交尾したギフチョウのペアを発見した。
交尾したペアは突然地面から飛び上がった。
飛ぶ姿を注視していると、低い枝に静止してくれた。
地面よりもかなり撮影しやすい場所だ。
いろいろなレンズでゆっくりと撮影することができた。

▶ギフチョウ交尾
Fujifilm X-T4, XF80mm F2.8 R LM OIS WR Macro

▶ギフチョウ交尾
Fujifilm X-T4, XF80mm F2.8 R LM OIS WR Macro

▶ギフチョウ交尾
Fujifilm X-T4, XF80mm F2.8 R LM OIS WR Macro
木の上に静止したギフチョウはイエローバンド。

▶ギフチョウイエローバンド
Fujifilm X-T4, XF70-300mmF4-5.6 R LM OIS WR

▶ギフチョウイエローバンド
Fujifilm X-T4, XF70-300mmF4-5.6 R LM OIS WR

▶ヒメギフチョウ飛翔
Panasonic G9 pro, Lumix G Fisheye 8mm, F3.5

▶ギフチョウ飛翔
Panasonic G9 pro, Lumix G Fisheye 8mm, F3.5
Written by 虫林花山
🔍虫眼鏡ノート
信州の白馬村のギフチョウには、「イエローバンド」と呼ばれる翅の縁が白く連続的に縁取られる色彩変異が出現する。この美しい色彩変異は白いのになぜイエローバンドと呼ぶのかな。希代のナチュラリスト:故田淵行男は、著書「生態写真 ギフチョウ・ヒメギフチョウ」の中で、この色彩変異をホワイトカラーと呼んだ。
この変異は常染色体劣性遺伝であることが交配実験で明らかにされ、雌雄同率でおおむね5−10%に出現する。また、白馬村で世代を越えて一定の割合で出現するのは「ハーディー・ワインベルクの法則 Hardy–Weinberg principle」によって理解できるだろう。この場合、(1)個体群のサイズが十分に大きく、(2)自由に交配を行い、(3)個体の流出・流入がなく、(4)突然変異が生じず、(5)遺伝子型に対する自然選択が働かないという条件が満たされていなければならない。
近年、開発が急激に進んでいる白馬村では、近い将来に法則条件が満たされなくなる危険があるかもしれないな----僕の取り越し苦労だろうか。
▊ ヒメギフチョウとギフチョウ
本日は信州にリュードルフィア(ギフチョウ、ヒメギフチョウ)の撮影に行った。
古くからの蝶友と合流し、空が晴れるのを待った。でも、気温が低くて、雲が切れない。そこで、陽がさす場所まで車で移動してみることにした。着いた先は、ギフチョウ、ヒメギフチョウの混成地としてマニアに知られる場所。
名峰「雨飾山」の姿がくっきりと見えた。

長野県Fujifilm X-T4, XF70-300mmF4-5.6 R LM OIS WR
杉林の縁のひらけた場所で待っていると、気温の上昇とともにチョウたちが飛び始めた。陽が当たる明るい場所ではヒメギフチョウが何頭も旋回し、林の中の陽だまりではギフチョウが日光浴をしていた。
混棲地でも、両種は棲み分けをしているように思えた。

長野県Fujifilm X-T4, XF70-300mmF4-5.6 R LM OIS WR

長野県Fujifilm X-T4, XF70-300mmF4-5.6 R LM OIS WRR
本来の目的地であるリュードルフィアの村に戻ることにした。
村でのギフチョウ、ヒメギフチョウの棲息地は、別荘地に隣接した林。
三々午後にギフチョウやヒメギフチョウがカタクリの吸蜜に訪れた。

Fujifilm X-T4, XF70-300mmF4-5.6 R LM OIS WR

Fujifilm X-T4, XF70-300mmF4-5.6 R LM OIS WR
運が良いことに、目の前の地面に交尾したギフチョウのペアを発見した。
交尾したペアは突然地面から飛び上がった。
飛ぶ姿を注視していると、低い枝に静止してくれた。
地面よりもかなり撮影しやすい場所だ。
いろいろなレンズでゆっくりと撮影することができた。

Fujifilm X-T4, XF80mm F2.8 R LM OIS WR Macro

Fujifilm X-T4, XF80mm F2.8 R LM OIS WR Macro

Fujifilm X-T4, XF80mm F2.8 R LM OIS WR Macro
木の上に静止したギフチョウはイエローバンド。

Fujifilm X-T4, XF70-300mmF4-5.6 R LM OIS WR

Fujifilm X-T4, XF70-300mmF4-5.6 R LM OIS WR

Panasonic G9 pro, Lumix G Fisheye 8mm, F3.5

Panasonic G9 pro, Lumix G Fisheye 8mm, F3.5
Written by 虫林花山
ギフチョウとヒメギフチョウの混成地、しかも本来の…
素晴らしいですね。
時期的にもちょうど良かったようで、交尾やイエローバンドまで見られたなんて羨ましいです。
素晴らしいですね。
時期的にもちょうど良かったようで、交尾やイエローバンドまで見られたなんて羨ましいです。
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ダンダラさん
写真の混棲地は、以前にダンダラさんがハイブリッドの撮影に成功したあたりだと思います。最近は白馬村内でもヒメギフが普通に見られるようになりました。白馬は今年はイエローバンドがかなり出ているようですよ。
写真の混棲地は、以前にダンダラさんがハイブリッドの撮影に成功したあたりだと思います。最近は白馬村内でもヒメギフが普通に見られるようになりました。白馬は今年はイエローバンドがかなり出ているようですよ。
by tyu-rinkazan
| 2022-05-02 21:23
| ▣ギフ
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Comments(2)
