20220618 みちのく天牛散歩：モモブトハナカミキリなど : NATURE DIARY

▊DIARY Vol.16 (811): #22, 2022 ▊

🔍 虫眼鏡ノート

カミキリムシは「紙切り虫」ではなく「髪切り虫」と書きます。でも、カミキリムシをこよなく愛するカミキリ屋は「天牛」という文字を使うことが多いようです。「天牛」は字体から受ける印象がとてもスッキリしているし、文字としての品も良いように思います（個人的感想）。
　大阪に「天牛（てんぎゅう）書店」という名前の古い古書店がありますが、この店の名前はカミキリムシに因んでいるのかなと思い、いつか訪れた時に聞いてみようと思っています（多分、違うね）。

今回は所用で訪れた岩手県で出会った天牛数種を供覧します。

▊ モモブトハナカミキリ 　Oedecnema gebleri

モモブトハナカミキリは北方系のカミキリムシで、北海道から本州中部までみられます。本州では稀な種類に入りますが、岩手県では北上山地を中心に比較的よく見ることができます。

満開のカンボクに、モモブトハナカミキリが何頭も飛来していました。

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▶飛翔するモモブトハナカミキリ
岩手県 Fujifilm X-T4, XF70-300mmF4-5.6 R LM OIS WR

同じ個体を同じ角度で、16ミリの広角と80ミリのマクロレンズで撮影してみました。
当然ですが、全く違う印象の写真になりますね。
モモブトハナカミキリのメスは、腿が太くならない。

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▶モモブトハナカミキリ♀
岩手県 Fujifilm X-pro3, XF16mmF1.4 R WR, XF80mm F2.8 R LM OIS WR Macro

モモブトハナカミキリのオスは、その名が示すように腿が膨らんでいる。

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▶モモブトハナカミキリ♂
岩手県 Fujifilm X-T4, XF70-300mmF4-5.6 R LM OIS WR

▊ ハンノキカミキリ Cagosima sanguinolenta

伐採後のハンノキ幼木にハンノキカミキリを見つけました。
このカミキリはフォトジェニックなので、見つけると嬉しい虫です。