20250215 春まだ浅き河原を飛ぶフチグロトゲエダシャク : NATURE DIARY

▊DIARY Vol.18 (822): #03, 2025 ▊

🔍 虫眼鏡ノート
本日（土曜日）は朝から天気が良くて、風もなく、麗らかだ。こんな日に家の中で蟄居するのは勿体無い。そうだ、早春の河原に飛ぶフチグロトゲエダシャクでも見に行ってみよう。この春先にだけ出現する蛾は撮影が意外に難しい。小さくて、色彩が背景の枯葉に酷似しているうえに、飛翔速度は意外に速いときた。飛び出した蛾を目で追っていてもすぐに見失ってしまうのだ。まあ、僕にとって撮影のために広い河原の土手を行ったり来たりするのは、プロ野球で言えばシーズン前の行われる春のキャンプの練習みたいなものかもしれないな。

▊ フチグロトゲエダシャク 　Nyssiodes lefuarius
この蛾の幼虫はヨモギやギシギシなど、河原に普通に生えている草を食べるが、その生息ポイントは限られているようで、どこにでもいるわけではない。この場所は、何の変哲もない枯れ草に覆われた土手だが、メスのコーリングタイムになると、あいらこちらからオスが飛び出してくる。

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▶フチグロトゲエダシャクが飛ぶ河原
山梨県南アルプス市 Fujifilm X-H2S, XF80mm F2.8 R LM OIS WR Macro

飛び出したオスはなかなか静止してくれないが、たまに枯れた葉の上で翅を休める。そっと近づいてみるが、この蛾のオスは枯葉に保護色なので、認識するのが難しい。