20250322 県南の散歩道：イシガケチョウ、お前もか？ : NATURE DIARY

▊DIARY Vol.18 (824): #05, 2025 ▊

🔍 虫眼鏡ノート
数日前は雪が降ったのに、本日は天気が良く、日中の気温は20度越えるそうだ。そこで、県南部のS温泉の林道でスギタニルリシジミなどの春の蝶を撮影に行くことにした。この撮影行は来週訪れる石垣島の予行演習的意味がある。というのも、昨年から蝶の撮影に導入したフジノン FX150-600mmは、僕にとっては重く大きいので本番（石垣島）前に慣れる必要があるからね。

▊ イシガケチョウ 　Cyrestis thyodamas
林道を歩いていたら、目の前にひらひらと飛ぶやや大きめの蝶が静止した。なんとイシガケチョウだった。この蝶は南方系（三重県以西の西日本）の蝶だ。近年分布を広げているのはどこから読んだ覚えがあるが、まさか山梨県で越冬個体を見るとは思わなかった。ちなみに越冬個体が見られたということは定着した可能性が高いことになる。本日はさらに別な場所でもイシガケチョウが飛ぶ姿を見かけたので、個体数は少なくなさそうだ。

温暖化の影響かどうかわからないが、近年、いろいろな南方系の蝶たちが北進して分布を広げている。「イシガケチョウ、お前もか？」

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▶イシガケチョウの越冬個体
山梨県南部町 XF150-600mmF5.6-8 R LM OIS WR

▊ スギタニルリシジミ 　Celastrina sugitanii
スギタニルリシジミの棲息地であるS川温泉の林道に行ってみたが、山桜の花はまだ蕾で、スミレさえもほとんど咲いていない。それでも、目的のスギタニルリシジミは数頭観察できた。この場所には「トチノキ」は自生していないので、ここでのホストプラントは他の植物になる。そのせいか、ここのスギタニは他よりも大きい。