20250915 秋の散歩道：シロオビドイカミキリとアカジマトラカミキリ

▊DIARY Vol.18 (830): #11, 2025 ▊

🔍 虫眼鏡ノート
このところ風邪をこじらしたみたいで、症状がなかなか取れず、しばらく昆虫撮影にも出ていなかった。そろそろフィールドに出ないとWeekend Naturalistの名がすたるなと思っていたら、カミキリ屋のTSさんからフィールド散歩のお誘いが来た（どうやら僕がSNSの更新をしていなかったので安否確認も兼ねての連絡らしい）。僕にとっては渡りに船で二つ返事でOKしたのは言うまでもない。
　TSさんによると、今回のフィールド行の目的はシロオビドイカミキリとアカジマトラカミキリと言うことだ。アカジマトラは過去に何度か撮影していたが、シロオビドイカミキリはまだ未撮影だったので、出会えたら嬉しいカミキリムシだ。

▊ シロオビドイカミキリ Mimectatina fuscoplagiata
シロオビドイカミキリのポイントはモミが主体の樹林帯で、標高は1500mを超えるあたりだと思われた。早速、道路脇に倒れたモミの枯れ枝を叩いていたところ、程なくシロオビドイカミキリが落ちてきた。シロオビドイカミキリは大きさ、形がドイカミキリに似ているが、明らかに白っぽくて、模様が樹皮に巧みに擬態している。
▶山梨県鳴沢村 Olmpus Tough TG5



▊ フジコブヤハズカミキリ Mesechthistatus fujisanus
広葉樹の枯れ葉からフジコブヤハズカミキリを見つけた。コブヤハズの仲間は土色で地味な色彩だが、「美濃焼」を思わせるような凸凹とした体が僕にはとても格好良く見える。鞘翅後部に並ぶ２つの大きな白紋がフジコブヤハズカミキリの証だ。
▶山梨県鳴沢村 Olmpus Tough TG5



▊ アカジマトラカミキリAkajimatora bella bella
場所を変えてアカジマトラカミキリのポイントに移動した。アカジマトラカミキリはフォトジェニックなので秋になると撮影してみたいカミキリムシだ。これkまでアカジマトラは昼間に撮影してきたが、TSさんの話だと午後3時過ぎから木の影となる部分に飛来すると言うことだった。待っていると、ひっそりと枝に静止するアカジマトラカミキリを見ることができた。▶山梨県北杜市 Olmpus Tough TG5

▶山梨県北杜市 Olmpus Tough TG5



▊ ウンモンテントウnatis halonis
▶山梨県鳴沢村 Olmpus Tough TG5

by 虫林花山