060930 おいでませ山口3 (山口県美祢郡)
2006年 09月 30日
■ おいでませ山口2 (アオイトトンボなど)。。。。。.
■ おいでませ山口3 (オオウラギンヒョウモンなど)
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。。。。。宇部市街から車(レンタカー)で1時間ほどで、広いカルスト地形にでた。
。。。。。カルスト地形とは石灰岩で出来た大地が、雨水などの浸食を受けて出来た地形のことだ。
。。。。。樹木が育ちにくく、見渡す限りの草原を形成している。
。。。。。適当な場所で車を止め、秋の草原を歩いてみた。
。。。。。風が吹きぬけ波打つ草原には、今はハイカーの姿もなく、風の音以外は耳にする音もない。
。◆広々としたカルスト地形の草原◆
。。。。。1人でこの広い草原を歩くのは本当に気持ちが良い。
。。。。。すばらしい散歩道だ。
。。。。。草原の中を網目のようにはしるパス(散歩道)を歩いてみると、しばらくしてヒヨドリバナを主体とす
。。。。。る小さなお花畑を見つけた。
。。。。。みると、そこに数頭の大きなヒョウモンが訪花しているではないか。
。。。。。ウーム、オオウラギンヒョウモンの♀だ!
。。。。。時期的にかなり遅いので、オオウラギン様へのお目通しはかなわぬかもしれないと思っていたが、
。。。。。なんという幸運だろう。まあ、時期も時期ゆえ、観察できた個体は、さすがに翅の辺縁が破損して、
。。。。。痛々しく感じるが-----。
。。。。。翅表の模様から本種であることは容易に認識できるが、裏面にはウラギン系ヒョウモンに特徴的
。。。。。な模様があり、濃い茶の幅広い帯が目立つ。
。。。。。飛んでいても、翅表の大きな黒紋と裏面の帯びが見え隠れするために、遠くからでも本種である
。。。。。ことがすぐにわかる。
。◆オオウラギンヒョウモン Large High Brown ♀の翅裏◆
。。。。。突然、1頭が地面に降りた。
。。。。。しめた、産卵に違いない。
。。。。。急いで駆け寄り、写真を撮ろうとするが、葉の下にもぐりこんでいて、中々難しい。
。。。。。でも、不明瞭ながら何とか数枚だけ写すことができた。
。。。。。その後、もう1頭の別な個体も同様の産卵行動を示した。
。。。。。オオウラギンヒョウモンはスミレが食草だが、スミレ(マンジュリカ)の葉に直接産卵すのではな
。。。。。さそうだ。
。◆オオウラギンヒョウモン Large High Brown ♀の産卵◆
。。。。。さらに、ヒヨドリバナで待ち伏せして、飛翔写真にも挑戦してみた。
。。。。。何とか数枚の満足できるカットをゲットできた。
。。。。。見ていると、1回の吸蜜に数分の時間をかけて、通常のヒョウモン類のように忙しく飛び回ることは
。。。。。ない。
。◆オオウラギンヒョウモン Large High Brown ♀の飛翔◆
。◆オオウラギンヒョウモン Large High Brown ♀の飛翔◆
。。。このお花畑には、オオウラギンヒョウモンの他にはあまり蝶の姿は見かけず、数頭のキタテハと
。。。ツマグロヒョウモンのみが認められた。
。◆キタテハ Chinese Comma◆
。◆ツマグロヒョウモン Indian Fritillary の産卵◆
。。。。。。出来ない蝶になってしまった。
。。。。。。何とか運良く目的のオオウラギンヒョウモンの撮影に成功した。
。。。。。。無理してここまで来た甲斐があったというものだ。
。。。。。。ここはカルスト地形のため、草原が保たれる貴重な場所だ。
。。。。。。オオウラギンヒョウモンがこれからもこの草原で群れ遊ぶことを祈りながら、宇部に戻ることに
。。。。。。した。
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fanseab at 2006-09-30 23:36
虫林さんの決め台詞?ではないですが、「ウーム、すばらしい画像の連続ですね」。産卵は厳しいアングルでよくぞものにされました。2枚目は思わず小生もフィッシュアイで撮りたくなる画像です。これでもかっという、ハートマークが鈴なり状態で目の毒です(^^)
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fanseabさん、ありがとうございます。
オオウラギンヒョウモンは時期的に多分無理ではないかと思っていただけに、出会えたときは嬉しかったです。
贅沢とはいえ、あと2週間くらい早ければもっと良い写真が取れたと思います。たしかにハートマークが並んでいますね。
オオウラギンヒョウモンは時期的に多分無理ではないかと思っていただけに、出会えたときは嬉しかったです。
贅沢とはいえ、あと2週間くらい早ければもっと良い写真が取れたと思います。たしかにハートマークが並んでいますね。
虫林さんが、山口まで行ってただで帰るわけはないと思っていたら、出ましたねオオウラギン。
2枚目の広角画像は、オオウラギンらしい迫力満点ですね。もっとも見たことありませんが(笑)
2枚目の広角画像は、オオウラギンらしい迫力満点ですね。もっとも見たことありませんが(笑)
theclaさん、山口にはヒヌマにつられていったので、オオウラギンのことは頭にありませんでした。でも、現地で、その可能性に気づき、ダメもとで行ったということです。ぼろぼろでしたが、何とか撮影できて良かったです。
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chochoensis
at 2006-10-01 07:10
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虫林さん、「オオウラギンヒョウモン」やりましたね!まさか、撮影されていたとは、驚きました。おめでとうございます!!!おまけに、産卵シーンまでゲットされるとは、流石です・・・。山口のオオウラギンヒョウモンは昔と違って難しいと聞いていたので、新鮮な驚きでした・・・。幸運に拍手!
chochoensisさん、ありがとうございます。
草原を1時間30分ほど散歩してみましたが、7-8頭は観察できました。
でも、一目でそれとわかる蝶ですね。特にメスはfanseabさんが書かれているように、後翅表面の外縁に並ぶハートマークが印象的です。
幸運でした。
草原を1時間30分ほど散歩してみましたが、7-8頭は観察できました。
でも、一目でそれとわかる蝶ですね。特にメスはfanseabさんが書かれているように、後翅表面の外縁に並ぶハートマークが印象的です。
幸運でした。
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maeda
at 2006-10-01 08:20
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この時期の山口ということでもしや、と思っていたらやっぱり登場しましたね。
2枚目は大迫力でいいですね。ツーショットも貴重です。
2枚目は大迫力でいいですね。ツーショットも貴重です。
maedaさん、今、山口宇部空港のラウンジで、飛行機の待ち時間を利用して書いています。暇をもてあましています(笑)。
広島にお住まいになっていたとのことですが、意外と灯台下暗しというやつで、見逃してしまうものなのですね。離れて初めてその価値が認識できることは良くあります。機会はまだまだありますので、どうぞチャレンジを----。
広島にお住まいになっていたとのことですが、意外と灯台下暗しというやつで、見逃してしまうものなのですね。離れて初めてその価値が認識できることは良くあります。機会はまだまだありますので、どうぞチャレンジを----。
furuさん、時期的にはかなり遅いので、ダメかなと思ったのですが、幸運でした。なにしろ飛んでいるヒョウモンはツマグロ以外はこの蝶なので、贅沢な時間を過ごすことができました。
次回はもう少し早い時期にチャレンジしてみたいと思っています。
次回はもう少し早い時期にチャレンジしてみたいと思っています。
山口まで来られていたのですね。オオウラギンおりましたか。産卵シーンは流石ですね。エエもん見せていただきました。
九州島でも先の台風の塩害はかなりひどいです。最初は何じゃこりゃあ?って感じで木が枯れてました。塩害と知ってさらに驚きました。有明海の海岸線は不毛地帯と化してました。
九州島でも先の台風の塩害はかなりひどいです。最初は何じゃこりゃあ?って感じで木が枯れてました。塩害と知ってさらに驚きました。有明海の海岸線は不毛地帯と化してました。
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banyan10 at 2006-10-01 17:30
おおっ、これはすごいですね、ド迫力ですね!。
♀の黒紋に圧倒されて、翅がボロだなんてしばらくきがつきませんでしたね。
オオウラギンは写真ですらあまり見た事ないですね、一度お目にかかってみたいです。
♀の黒紋に圧倒されて、翅がボロだなんてしばらくきがつきませんでしたね。
オオウラギンは写真ですらあまり見た事ないですね、一度お目にかかってみたいです。
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mtana2
at 2006-10-01 18:49
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nomusanさん、塩害というのがこれほどすごいとは思いませんでした。先の台風の時は宇部では風が強く、あまり雨は降らなかったみたいです。多分ですが、そのため、濃い濃度の塩が葉について、見る見る枯れてしまったのでしょう。ビックリしました。でも、これからきっと逞しく葉を出してくれる事でしょう。でも、植物の中には塩に強い種もあるのですね。これも興味深く見させていただきました。
mtanaさん、各日記でのご丁寧なコメント、有難うございます。
fanseabさんが書かれていましたが、翅のハート型の紋はなかなか面白いですね。言われてみて、なるほどと思いました。
ボロでも貫禄はあるみたいです。
fanseabさんが書かれていましたが、翅のハート型の紋はなかなか面白いですね。言われてみて、なるほどと思いました。
ボロでも貫禄はあるみたいです。
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Noreen05 at 2006-10-01 22:51
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6422j-nozomu2 at 2006-10-01 23:10
オオウラギンヒョウモン撮影おめでとうございます。山口県に生息しているとは知りませんでした。流石にヒョウモン類の王様、いや違った女王様、迫力ありますね。パート1パート2のトンボも興味深く拝見させていただきました。私トンポも大好きなんですが、最近撮影超手を抜いています。それから遅れましたが、サイトリンクだけでブログリンク忘れていましたので、早速リンクさせていただきます。
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Luehdorf
at 2006-10-02 01:53
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オオウラギン、いいですネ!
一昨年の5月5日、入笠山でヒメギフを追いかけていた我が父と同じ年(1927年生)の諏訪のチョウ屋さんが、「長野にもまだいる。鉢伏山の岡谷の方から入って道を詰めた所で翔んでたんだ。後翅のハートマークをはっきり見たんだから」とおっしゃってました。「オレはもう年だけどあんたなら大丈夫」とまで…。ボクだってもう若くはないんですが、大先輩の言をあたら無にする事はできないので、攻めてみようかなと思ってます。どうなることやら…。
一昨年の5月5日、入笠山でヒメギフを追いかけていた我が父と同じ年(1927年生)の諏訪のチョウ屋さんが、「長野にもまだいる。鉢伏山の岡谷の方から入って道を詰めた所で翔んでたんだ。後翅のハートマークをはっきり見たんだから」とおっしゃってました。「オレはもう年だけどあんたなら大丈夫」とまで…。ボクだってもう若くはないんですが、大先輩の言をあたら無にする事はできないので、攻めてみようかなと思ってます。どうなることやら…。
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papilabo at 2006-10-02 02:46
オオウラギンヒョウモンは痛んでいるとはいえ、みなさんおっしゃるように迫力がありますね。
大きな黒い紋も縁取りに並んでいるハート模様も素敵です。
カルスト地形というのは初めて知りましたが、すごーく広くても山梨の草原と違って安心してうろうろ出来そうですね。
トンボたちもとてもキレイな色で魅力的です。
大きな黒い紋も縁取りに並んでいるハート模様も素敵です。
カルスト地形というのは初めて知りましたが、すごーく広くても山梨の草原と違って安心してうろうろ出来そうですね。
トンボたちもとてもキレイな色で魅力的です。
nozomuさん、有難うございました。
オオウラギンは出会う事ができてラッキーでした。でも、今度はもう少し新鮮な個体の時期に訪れてみたいです。
オスの写真も撮影しておりませんので。
まあ、宿題が多いということは、まだまだ楽しめるわけですね。
オオウラギンは出会う事ができてラッキーでした。でも、今度はもう少し新鮮な個体の時期に訪れてみたいです。
オスの写真も撮影しておりませんので。
まあ、宿題が多いということは、まだまだ楽しめるわけですね。
Luehdorfさん、有難うございます。
そうなんです。本州でもまだ長野や青森でオオウラギンの夢を追いかけているという人が何人もいるみたいですね。是非ともその蝶屋さんの情報を確認してください。「オオウラギンヒョウモンを長野で再び発見!」を期待しております。
そうなんです。本州でもまだ長野や青森でオオウラギンの夢を追いかけているという人が何人もいるみたいですね。是非ともその蝶屋さんの情報を確認してください。「オオウラギンヒョウモンを長野で再び発見!」を期待しております。
Papilaboさん、有難うございます。
オオウラギンの草原は、草の丈が低いのでPapilaboも入っていけますよ。また、草原としてもホントに素晴らしく、すわってお弁当を食べていると、日本ではないみたいな気持ちになります。そうですね、今年の7月に訪れた内モンゴルの草原にも少し似ています。「草原評論家(?)」の私がいうのだから間違いありません。
オオウラギンの草原は、草の丈が低いのでPapilaboも入っていけますよ。また、草原としてもホントに素晴らしく、すわってお弁当を食べていると、日本ではないみたいな気持ちになります。そうですね、今年の7月に訪れた内モンゴルの草原にも少し似ています。「草原評論家(?)」の私がいうのだから間違いありません。
オオウラギンヒョウモン、素晴らしいですね。
この時期でもチャンスあるんですね。しかも個体数も多そうですね。
九州に行こうと思っていましたが、これは来年は山口ですね。
産卵、飛翔とも貴重なチャンスをものにされていますね。
この時期でもチャンスあるんですね。しかも個体数も多そうですね。
九州に行こうと思っていましたが、これは来年は山口ですね。
産卵、飛翔とも貴重なチャンスをものにされていますね。
ダンダラさん、有難うございます。
時期的には本当にぎりぎりで、ボロボロの個体でした。
広大な場所なのですが、偶然に発見したお花畑では、個体数はそこそこ見ることが出来ました。
でも、お花畑以外でも時たま見かけましたので、広く分布しているものと思われます。
来年行かれるチャンスが出来たらいいですね。
時期的には本当にぎりぎりで、ボロボロの個体でした。
広大な場所なのですが、偶然に発見したお花畑では、個体数はそこそこ見ることが出来ました。
でも、お花畑以外でも時たま見かけましたので、広く分布しているものと思われます。
来年行かれるチャンスが出来たらいいですね。
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愛野緑
at 2006-10-03 00:02
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私が中学生の頃の秋に、青梅市で採ったのはオオウラギンヒョモンだと思っているのですが、残念ながら標本は残っていません。
図鑑に後翅裏面の銀紋がウラギンは山形、オオウラギンはハート形と書いてあり、確かにハート形だったと記憶の底にあるのですが、現状標本はないし、青梅や奥多摩でも今では採集されていないので、同定違いだったのかな?と思わざるをえません。でもあれは確かに・・・。
2枚目の写真の個体は黒い紋がおおきいですね。斑紋異常ではないのでしょうか?
図鑑に後翅裏面の銀紋がウラギンは山形、オオウラギンはハート形と書いてあり、確かにハート形だったと記憶の底にあるのですが、現状標本はないし、青梅や奥多摩でも今では採集されていないので、同定違いだったのかな?と思わざるをえません。でもあれは確かに・・・。
2枚目の写真の個体は黒い紋がおおきいですね。斑紋異常ではないのでしょうか?
愛野緑さん、
オオウラギンの思い出は貴重ですね。
私が育った神奈川の海辺の町で、リュウキュウアサギマダラを中学生の頃に見かけたことがあります。その時、写真を撮っておけば良かったのにと思いました。
大事な記録として、頭の中に記憶されています。
2枚目の写真の黒い紋は確かにやや大きい様ですが、現地で見たときはどの個体もその紋の大きさにビックリしました。
2枚目の個体の紋が大きく見えるのは、多分、FISHEYEレンズで強調されたのかも知れませんね。
オオウラギンの思い出は貴重ですね。
私が育った神奈川の海辺の町で、リュウキュウアサギマダラを中学生の頃に見かけたことがあります。その時、写真を撮っておけば良かったのにと思いました。
大事な記録として、頭の中に記憶されています。
2枚目の写真の黒い紋は確かにやや大きい様ですが、現地で見たときはどの個体もその紋の大きさにビックリしました。
2枚目の個体の紋が大きく見えるのは、多分、FISHEYEレンズで強調されたのかも知れませんね。
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kenken
at 2006-10-07 13:55
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ちょっとコメントが遅くなりました。
オオウラギン、良い雰囲気が出ていますね。私も昨年、夏眠明けの個体を撮影しましたが、こういうスレた個体のほうが味があって良いと思います。カルスト地形の草原がいつまでも維持され、末永くハートマークが舞い続けることを願っています。
キタテハ、青斑が印象的です。
オオウラギン、良い雰囲気が出ていますね。私も昨年、夏眠明けの個体を撮影しましたが、こういうスレた個体のほうが味があって良いと思います。カルスト地形の草原がいつまでも維持され、末永くハートマークが舞い続けることを願っています。
キタテハ、青斑が印象的です。
kenkenさん、コメント有難うございます。
今回は時期も時期なので、オオウラギンは擦れた個体でした。いつか私も綺麗な個体の写真を撮影したいと思っています。オスも見てみたいです。
今回は時期も時期なので、オオウラギンは擦れた個体でした。いつか私も綺麗な個体の写真を撮影したいと思っています。オスも見てみたいです。
by tyu-rinkazan
| 2006-09-30 22:44
| ▣オオウラギンヒョウモン
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