061015 秋の河原のミヤマシジミ2 (山梨県甲府市)
2006年 10月 15日
■ 秋の河原のミヤマシジミ2。。。
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本日は朝から学会のハンドアウトを書こうと思っていた。
しかし、朝食の後、あまりに天気が良いので、家内の呆れた顔を尻目に、また近くの河原まで散歩に出かけてしまった。
河原から見る空には「いわし雲」が浮かび、もう秋も終わりを告げている。
ノイバラの実を前景にして秋の空を撮影してみた。
。◆ノイバラの実と秋の空◆
今日はミヤマシジミのメスを見ることが目的だ。
ゆっくり歩いていると、数頭のオスが飛び出した。
やはり、今日は昨日よりも条件が良さそうで期待が持てるみたいだ。
ほどなく、目的のメスが飛び出した。
昨日と違い(昨日はGRデジタルのみ)、今日はPentaxの1眼も持ってきているので、開翅したメスのアップをゆっくりと写すことができた。こんなとき、100mmマクロレンズの有り難味がわかろうというものだ。
新しい個体といえないが、それでも晩秋に見られるメスの特徴である後翅の青燐が発達しているのがわかる。
。◆ミヤマシジミ♀ Lycaeides argyrognomon の開翅◆
コマツナギの葉上で開翅するメスをゆっくり見ながら、ペットボトルのお茶を飲んでいたら、突然、枝をつたわって根元に降り出した。ウームどうやら産卵だ!
ミヤマシジミの産卵は、夏まではコマツナギの上部の葉で行うが、晩秋になると根元でするといわれている。卵で越冬するための知恵なのだ。
あわててカメラで追ってみたが、草の間に入って動いているのが分かる程度で、なかなか見ることができない。地面に這いつくばって、やっと一枚だけ写真が撮れた。
。◆ミヤマシジミ♀ Lycaeides argyrognomon の産卵◆
GRデジタルにワイコンをつけて、ミヤマシジミの広角写真を撮ってみた。今日は天気が良いので、意識的に空が入る位置にカメラを構えて写した。
。◆ミヤマシジミ♂ Lycaeides argyrognomon の静止◆
ついでにGRデジタルで飛翔写真を写してみた。昨日よりは日が強く当たっているので、より速いシャッター速度で写すことができた。ただ、成功率はまだ1眼の方が良いが、数枚使える写真を撮ることができた。
。◆ミヤマシジミ♂ Lycaeides argyrognomonの飛翔◆
。◆ミヤマシジミ♀ Lycaeides argyrognomonの飛翔◆
その他の蝶としては、ウラナミシジミとキチョウがアメリカセンダングサやセイタカアワダチソウの花に集まっていたので、GRデジタルで写真を撮った。
。◆アメリカセンダングサの花で吸蜜するウラナミシジミ Zebra Hairstreak◆
。◆セイタカアワダチソウの花で吸蜜するキタテハ Chinese Comma◆
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maeda
at 2006-10-15 17:10
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産卵の知恵など誰が与えたものか、本当に自然はすばらしいですね。
些細なことでも興味が尽きません。
興味の対象をもっと人間にも向けないといけない私ですが、魅力を感じられないので困っています。
些細なことでも興味が尽きません。
興味の対象をもっと人間にも向けないといけない私ですが、魅力を感じられないので困っています。
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kenken
at 2006-10-15 17:20
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banyan10 at 2006-10-15 18:39
ミヤマシジミの産卵は夏に撮影していますが、秋は下に産むというのは知りませんでした。
撮影しやすいのは夏でしょうが、下に撮影しているのも秋ならではの貴重な生態ですね。
撮影しやすいのは夏でしょうが、下に撮影しているのも秋ならではの貴重な生態ですね。
maedaさん、
ミヤマシジミの産卵については、本を読んで知っていましたが、教科書どうりの行動をしてくれました。なんとなく、感激です。
人間の行動は複雑で、ひねくれていますので(特に小生は---)、もっと素直に行動すべきだと反省してしまいました(笑)。
ミヤマシジミの産卵については、本を読んで知っていましたが、教科書どうりの行動をしてくれました。なんとなく、感激です。
人間の行動は複雑で、ひねくれていますので(特に小生は---)、もっと素直に行動すべきだと反省してしまいました(笑)。
kenkenさん、有難うございます。
晩秋に見られるという青鱗ののったメスが目的でしたが、見られたメスが少なく、何とかこの程度です。もう少し数がいればもっと青鱗が発達した個体が目れるはずです。
広角写真は青空が背景に入ると空間の広がり方が大きくなって、見る人に感銘を与えるのでしょうね。
晩秋に見られるという青鱗ののったメスが目的でしたが、見られたメスが少なく、何とかこの程度です。もう少し数がいればもっと青鱗が発達した個体が目れるはずです。
広角写真は青空が背景に入ると空間の広がり方が大きくなって、見る人に感銘を与えるのでしょうね。
banyanさん、
夏の合宿の時に教えていただいた場所はもっとすごかったですね、あのくらい生息していれば、色々な生態がゆっくり観察できるのですが-----。
産卵シーンは何しろ根元の方にもぐりましたので、こちらも必死でした。焦って撮影しましたので、知らない人が見たらビックリした事でしょう。
夏の合宿の時に教えていただいた場所はもっとすごかったですね、あのくらい生息していれば、色々な生態がゆっくり観察できるのですが-----。
産卵シーンは何しろ根元の方にもぐりましたので、こちらも必死でした。焦って撮影しましたので、知らない人が見たらビックリした事でしょう。
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chochoensis at 2006-10-15 20:13
虫林さん、「ミヤマシジミ」の雌の開翅、素晴らしい!青色の鱗粉、何ともいえない雰囲気で好きです。メスの産卵シーン、良く撮影できましたね、驚きです・・・習性を知っていなかったら出来ないことですもの・・・すばらしい!!!
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6422j-nozomu2 at 2006-10-15 20:48
ミヤマシジミ1、2で綺麗な♂♀拝見いたしました。確かに♂の方が綺麗だと言うのが本音ですが、産卵と言う必殺技には♂は為す術なしです。貴重な写真目の保養になりました。
chochoensisさん、
本で読んで、ミヤマシジミの♀の産卵を見たいと狙っていましたが、やっと目的をはたすことができて満足です。実はこの写真はあまり綺麗とはいえませんが、最も感激した写真なのです。有難うございました。
本で読んで、ミヤマシジミの♀の産卵を見たいと狙っていましたが、やっと目的をはたすことができて満足です。実はこの写真はあまり綺麗とはいえませんが、最も感激した写真なのです。有難うございました。
furuさん、
そうですね、だらだら発生しているみたいですが、さすがに個体数は少なくなってきました。メスのもっと青鱗が発達した個体を撮影してみたいものです。下旬に来られるときは狙ってみてください。クロツも端境期から回復しているかもしれません。
そうですね、だらだら発生しているみたいですが、さすがに個体数は少なくなってきました。メスのもっと青鱗が発達した個体を撮影してみたいものです。下旬に来られるときは狙ってみてください。クロツも端境期から回復しているかもしれません。
ノゾピーさん、
ミヤマシジミは夏にご一緒したときを思い出しますでしょ。秋の個体は、オスでは後翅辺縁の黒帯が太くなり、メスではやはり後翅表面の青鱗が発達してくるみたいです。♀の方が変化が顕著ですね。
産卵などの生態写真は♀の独壇場で、♂が参加できるのは交尾のときくらいですかね(笑)。
ミヤマシジミは夏にご一緒したときを思い出しますでしょ。秋の個体は、オスでは後翅辺縁の黒帯が太くなり、メスではやはり後翅表面の青鱗が発達してくるみたいです。♀の方が変化が顕著ですね。
産卵などの生態写真は♀の独壇場で、♂が参加できるのは交尾のときくらいですかね(笑)。
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fanseab at 2006-10-15 21:12
撮影された素材の美しさもさることながら、GR-Digitalの発色の素直さに脱帽です。小生もリコー製コンデジを使用していますが、特に暖色系の色乗りが素晴らしいと思います。それに4-5枚目は開放とは思えないシャープな解像度で、やはりこのカメラ、優れものですね。素晴らしいカメラに虫林さんのテクニック、これは鬼に金棒です。次の作品も期待してます。
fanseabさん、
お褒めいただき有難うございます。背景があまりうるさくなるので、開放で撮ってみましたが、それでやっとボケがよくなりました。いろいろこれからも試してみたいと思います。
鬼に金棒とは恐れ入ります。猫に小判といわれないように精進します。
コメント、有難うございました。
お褒めいただき有難うございます。背景があまりうるさくなるので、開放で撮ってみましたが、それでやっとボケがよくなりました。いろいろこれからも試してみたいと思います。
鬼に金棒とは恐れ入ります。猫に小判といわれないように精進します。
コメント、有難うございました。
たにつちさん、
有難うございました。
産卵シーンはラッキーでした。しかし、あたふたと焦って撮影したため、大汗をかいてしまいました。
新兵器のGR-Dは、なかなかいいみたいです。まだまだ様子見の段階で、もっと色々試してみたいと思います。
有難うございました。
産卵シーンはラッキーでした。しかし、あたふたと焦って撮影したため、大汗をかいてしまいました。
新兵器のGR-Dは、なかなかいいみたいです。まだまだ様子見の段階で、もっと色々試してみたいと思います。
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miyagi
at 2006-10-17 21:06
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虫林さん はじめまして。私の方も早速、リンクさせていただきお邪魔しました。素晴らしい写真ですね。被写体だけではなく、空間がリアルに感じられて凄い☆どれに的を絞ってコメントすればいいのか迷います(^^;
今日はとりあえず、お近づきのご挨拶まで☆どうぞよろしくお願いします。
今日はとりあえず、お近づきのご挨拶まで☆どうぞよろしくお願いします。
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ainomidori443zeph at 2006-10-17 21:51
♂に引き続き♀の撮影、しかも産卵シーンまで撮影されて凄いです。自宅近くに散歩コースがあるということはとても素晴らしいです。ちょくちょく出かけられ、思いがけないシーンに巡り会えますからね!
miyagiさん、
おいで下さり、有難うございます。
写真はまだまだですが、何しろ面白いですね。
とくに、目では見えてこない世界が写真だと鮮やかに見えてくる感激はいつも感動しています。
拙いブログですが、これからも宜しくお願いします。
おいで下さり、有難うございます。
写真はまだまだですが、何しろ面白いですね。
とくに、目では見えてこない世界が写真だと鮮やかに見えてくる感激はいつも感動しています。
拙いブログですが、これからも宜しくお願いします。
愛野緑さん、
地の利の生かしてちょくちょく散歩しています。
「写真は時の運」と思っていますが、今回の産卵など、運が突然に訪れたときに、それをうまくものしなければなりませんが、やっぱりあたふたしてなかなかうまくいきません。
地の利の生かしてちょくちょく散歩しています。
「写真は時の運」と思っていますが、今回の産卵など、運が突然に訪れたときに、それをうまくものしなければなりませんが、やっぱりあたふたしてなかなかうまくいきません。
秋のミヤマシジミ♂は、秋の空が落ちてきたような感じで私も大好きです。でも、青い♀もいいです。後翅の青の出方はミヤマシジミが絶品ではないでしょうか。
これも神奈川ではいなくなってしまったのです。どこかに生き残っていて欲しいのですが。
これも神奈川ではいなくなってしまったのです。どこかに生き残っていて欲しいのですが。
theclaさん、
ミヤマシジミの♂の鮮度が意外と新しいので驚いたのですが、メスがやや古いのが解せません。多分、メスはこれからもう少しは出てくると思います。神奈川では絶滅してしまったという事ですが、残念です。こちらも甲府市内ではかなり狭い範囲ですよ。シルビアほどではありませんが、風前の灯火です。
ミヤマシジミの♂の鮮度が意外と新しいので驚いたのですが、メスがやや古いのが解せません。多分、メスはこれからもう少しは出てくると思います。神奈川では絶滅してしまったという事ですが、残念です。こちらも甲府市内ではかなり狭い範囲ですよ。シルビアほどではありませんが、風前の灯火です。
by tyu-rinkazan
| 2006-10-15 15:47
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