20070616 メスアカミドリシジミ (山梨県北杜市)
2007年 06月 17日
梅雨に入った途端に快晴。なんで?
昨年はエルニーニョ現象とやらで、赤道域海面水温が高く、今年はラニーニャ現象で、赤道水域の海面水温が低くなっているそうだ。どちらにしても、天候不順になるらしく、困ったものである。ちなみに、エルニーニョとはスペイン語で「男の子」という意味で、ラニーニャは「女の子」という意味らしい。
何でスペイン語なの? なんで子供なの?--------ウーム、わからない。
木曜日から本日(土曜日)の正午まで、有楽町の東京フォーラムでの学会に出席した。セッション終了後、すぐ帰ったが、家に着いたのはすでに午後3時をまわってしまった。このところ、夜が遅かったり、不規則で、少し疲れてはいたが、外をみるとあまりに天気が良い。それではと、早速、ジーパンとTシャツに着替えて、北杜市の雑木林を歩いてみることにした。目的は勿論、ゼフに会うことだ。
先週まで週末のたびに天気が悪かったので、こんな素晴らしい天気は久しぶりだ。現地に到着して歩いていくと、林の向こうに綺麗な富士山が見えた。
。。◆富士山 Mt. Fuji◆
。。。 Mt. Fuji lying beyond the woods roftily.
。。。.Pentax K10D, Tamron 70-300mm
。。。.(2007-June-16, Hokuto-shi/Yamanashi)
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ウルトラマン怪獣「ガラモン」
林を抜けて伐採地にでると、風が顔をなでてとても気持ちがよい。ミズナラの幼木の葉上に、交尾している小さな黒い甲虫を見つけた。近づいてよく見てみると、どうやらカタビロトゲトゲらしい。
虫の目で拡大してみると、この虫は本当にトゲトゲで、とくに頭部にあるトサカのような4本のトゲトゲがクールじゃないか。
ウーム、このトゲトゲ具合は、何かに似ている------そうだ!ウルトラマン怪獣「ガラモン」だ。
。。◆カタビロトゲトゲ Dactylispa subquadrata◆
。。。Dactylispa subquadrata mating on the leaf
。。。.Ricoh Caplio GX-8, Gyorome-8, ASA200
。。。.(2007-June-16, Hokuto-shi/Yamanashi)
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メスアカミドリシジミ初見
この林には種々のゼフがいるはずだが、今年はこれまでここでゼフの姿をまだ見ていない。
日陰になっている林の中の道で、目の前の葉にゼフが静止した。
どうやら、今年初見のメスアカミドリシジミらしいが、光が弱く少し見にくい。そこで、慎重に100mmマクロレンズで撮影した。
。。◆メスアカミドリシジミ Chrysozephyrus smaragdinus smaragdinus ◆
。。。 Chrysozephyrus smaragdinus smaragdinus resting on the leaf
。。。.Pentax K10D, Pentax D-FA 100mm MACRO, 1/180, F2.8, ASA800
。。。.(2007-June-16, Hokuto-shi/Yamanashi)
結局、メスアカはまだ出始めのようで、見たのはこの1頭だけに終わってしまった。でも、この辺りは、伐採がよく行われるので、出会えただけで感謝してしまう。
。。◆メスアカミドリシジミ Chrysozephyrus smaragdinus smaragdinus ◆
。。。 Chrysozephyrus smaragdinus smaragdinus resting on the leaf
。。。.Pentax K10D, Pentax D-FA 100mm MACRO, 1/180, F2.8, ASA800
。。。.(2007-June-16, Hokuto-shi/Yamanashi)
近い種類にアイノミドリがあるが、アイノの活動は主に午前中であり、メスアカが午後だと本には書いてある。すると、明日午前中にでも訪れることが出来れば、アイノにも会えるかも知れない。まあ、「捕らぬ狸の皮算用」はしないに越したことはない。
。。◆メスアカミドリシジミ Chrysozephyrus smaragdinus smaragdinus ◆
。。。 Chrysozephyrus smaragdinus smaragdinus resting on the leaf
。。。.Pentax K10D, Pentax D-FA 100mm MACRO, 1/180, F2.8, ASA800
。。。.(2007-June-16, Hokuto-shi/Yamanashi)
ゼフの姿は他にも、アカシジミ、ウラゴマダラは間違いなく見ることが出来たし、オオミドリ、ミズイロオナガらしき蝶も飛んでいた。しかし、これらの蝶は撮影するチャンスはなかった。
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道路脇で、オオミスジがフワフワと飛んでいた。ここは近くに梅ノ木でもあるのだろうか、オオミスジの個体数が多い。少なくとも3頭は見かけた。
。。◆オオミスジ Neptis alwina◆
。。。 Neptis alwina resting on the leaf
。。。.Pentax K10D, Tamron 70-300mm, 1/1000, F56, ASA800
。。。.(2007-June-16, Hokuto-shi/Yamanashi)
クモガタヒョウモンがすごいスピードで飛んできて、目の前の葉に静止したので撮影した。実はその前に、メスグロヒョウモンのメスがイボタの花で吸蜜しているのを撮り損なってしまったのだ。
。。◆クモガタヒョウモン Nephargynnis anadyomene ◆
。。。 Nephargynnis anadyomene resting on the leaf
。。。.Pentax K10D, Tamron 70-300mm, 1/180, F16, ASA400
。。。.(2007-June-16, Hokuto-shi/Yamanashi)
帰りがけに、クヌギ林にも寄ってみたら、カナブン、アオカナブン、コクワガタ、スズメバチとともにヒオドシチョウが樹液を吸いにやってきていた。
。。◆ヒオドシチョウ Nymphalis xanthomelas japonica◆
。。。 Nymphalis xanthomelas japonica feeding on the tree
。。。.Pentax K10D, Tamron 70-300mm, 1/180, F4.5, ASA800
。。。.(2007-June-16, Hokuto-shi/Yamanashi)
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久しぶりの良い天気になって、散歩していても気持ちがよい。どうやら、明日もよい天気ということで、ゼフにするか、他の蝶にするか迷ってしまう。
昨年はエルニーニョ現象とやらで、赤道域海面水温が高く、今年はラニーニャ現象で、赤道水域の海面水温が低くなっているそうだ。どちらにしても、天候不順になるらしく、困ったものである。ちなみに、エルニーニョとはスペイン語で「男の子」という意味で、ラニーニャは「女の子」という意味らしい。
何でスペイン語なの? なんで子供なの?--------ウーム、わからない。
木曜日から本日(土曜日)の正午まで、有楽町の東京フォーラムでの学会に出席した。セッション終了後、すぐ帰ったが、家に着いたのはすでに午後3時をまわってしまった。このところ、夜が遅かったり、不規則で、少し疲れてはいたが、外をみるとあまりに天気が良い。それではと、早速、ジーパンとTシャツに着替えて、北杜市の雑木林を歩いてみることにした。目的は勿論、ゼフに会うことだ。
先週まで週末のたびに天気が悪かったので、こんな素晴らしい天気は久しぶりだ。現地に到着して歩いていくと、林の向こうに綺麗な富士山が見えた。
。。。 Mt. Fuji lying beyond the woods roftily.
。。。.Pentax K10D, Tamron 70-300mm
。。。.(2007-June-16, Hokuto-shi/Yamanashi)
ウルトラマン怪獣「ガラモン」
林を抜けて伐採地にでると、風が顔をなでてとても気持ちがよい。ミズナラの幼木の葉上に、交尾している小さな黒い甲虫を見つけた。近づいてよく見てみると、どうやらカタビロトゲトゲらしい。
虫の目で拡大してみると、この虫は本当にトゲトゲで、とくに頭部にあるトサカのような4本のトゲトゲがクールじゃないか。
ウーム、このトゲトゲ具合は、何かに似ている------そうだ!ウルトラマン怪獣「ガラモン」だ。
。。。Dactylispa subquadrata mating on the leaf
。。。.Ricoh Caplio GX-8, Gyorome-8, ASA200
。。。.(2007-June-16, Hokuto-shi/Yamanashi)
メスアカミドリシジミ初見
この林には種々のゼフがいるはずだが、今年はこれまでここでゼフの姿をまだ見ていない。
日陰になっている林の中の道で、目の前の葉にゼフが静止した。
どうやら、今年初見のメスアカミドリシジミらしいが、光が弱く少し見にくい。そこで、慎重に100mmマクロレンズで撮影した。
。。。 Chrysozephyrus smaragdinus smaragdinus resting on the leaf
。。。.Pentax K10D, Pentax D-FA 100mm MACRO, 1/180, F2.8, ASA800
。。。.(2007-June-16, Hokuto-shi/Yamanashi)
結局、メスアカはまだ出始めのようで、見たのはこの1頭だけに終わってしまった。でも、この辺りは、伐採がよく行われるので、出会えただけで感謝してしまう。
。。。 Chrysozephyrus smaragdinus smaragdinus resting on the leaf
。。。.Pentax K10D, Pentax D-FA 100mm MACRO, 1/180, F2.8, ASA800
。。。.(2007-June-16, Hokuto-shi/Yamanashi)
近い種類にアイノミドリがあるが、アイノの活動は主に午前中であり、メスアカが午後だと本には書いてある。すると、明日午前中にでも訪れることが出来れば、アイノにも会えるかも知れない。まあ、「捕らぬ狸の皮算用」はしないに越したことはない。
。。。 Chrysozephyrus smaragdinus smaragdinus resting on the leaf
。。。.Pentax K10D, Pentax D-FA 100mm MACRO, 1/180, F2.8, ASA800
。。。.(2007-June-16, Hokuto-shi/Yamanashi)
ゼフの姿は他にも、アカシジミ、ウラゴマダラは間違いなく見ることが出来たし、オオミドリ、ミズイロオナガらしき蝶も飛んでいた。しかし、これらの蝶は撮影するチャンスはなかった。
道路脇で、オオミスジがフワフワと飛んでいた。ここは近くに梅ノ木でもあるのだろうか、オオミスジの個体数が多い。少なくとも3頭は見かけた。
。。。 Neptis alwina resting on the leaf
。。。.Pentax K10D, Tamron 70-300mm, 1/1000, F56, ASA800
。。。.(2007-June-16, Hokuto-shi/Yamanashi)
クモガタヒョウモンがすごいスピードで飛んできて、目の前の葉に静止したので撮影した。実はその前に、メスグロヒョウモンのメスがイボタの花で吸蜜しているのを撮り損なってしまったのだ。
。。。 Nephargynnis anadyomene resting on the leaf
。。。.Pentax K10D, Tamron 70-300mm, 1/180, F16, ASA400
。。。.(2007-June-16, Hokuto-shi/Yamanashi)
帰りがけに、クヌギ林にも寄ってみたら、カナブン、アオカナブン、コクワガタ、スズメバチとともにヒオドシチョウが樹液を吸いにやってきていた。
。。。 Nymphalis xanthomelas japonica feeding on the tree
。。。.Pentax K10D, Tamron 70-300mm, 1/180, F4.5, ASA800
。。。.(2007-June-16, Hokuto-shi/Yamanashi)
久しぶりの良い天気になって、散歩していても気持ちがよい。どうやら、明日もよい天気ということで、ゼフにするか、他の蝶にするか迷ってしまう。
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Noreen05 at 2007-06-17 05:02
おはようございます。
快晴の富士山・・・見とれてしまいます。美しいです!
自分が日本人であることを再認識させて頂きました。
疲れている時こそ、フィールドへ出かけたくなりますネ。
メスアカミドリシジミ、羽化直後でしょうか!新鮮な固体ですね。
ゼフも出始めて、いよいよ夏の蝶たちの出番。
本日はアイノあたりでしょうか?(笑)
快晴の富士山・・・見とれてしまいます。美しいです!
自分が日本人であることを再認識させて頂きました。
疲れている時こそ、フィールドへ出かけたくなりますネ。
メスアカミドリシジミ、羽化直後でしょうか!新鮮な固体ですね。
ゼフも出始めて、いよいよ夏の蝶たちの出番。
本日はアイノあたりでしょうか?(笑)
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chochoensis
at 2007-06-17 06:38
x
虫林さん、午後3時を回ってからの観察で、もの凄い種類が見れるのですね・・・素晴らしい環境ですね・・・メスアカがもう出ているんですか、オオミスジもまだきれいなのが撮影出来て居ないのでうらやましいです。それと=カタビロトゲトゲ=見てみたいですね・・・。
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banyan10 at 2007-06-17 17:58
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maeda
at 2007-06-17 18:33
x
いよいよ本格的に光り物ゼフが登場ですね。これからが楽しみです。
オオミスジは札幌へ行くと見られるようです。かつては道南の蝶でしたが温暖化のせいでしょうね。
オオミスジは札幌へ行くと見られるようです。かつては道南の蝶でしたが温暖化のせいでしょうね。
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kasya5 at 2007-06-17 20:13
一枚目の富士山と3枚目のメスアカの写真良いですね。
これから色んなゼフが出てくるので楽しみですね。
これから色んなゼフが出てくるので楽しみですね。
もうメスアカが出てきましたか。そろそろフジミドリはあきらめて、来週あたりメスアカのポイントに行ってみたいと思います。
オオミスジも早いですね。
オオミスジも早いですね。
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grassmonblue
at 2007-06-17 21:01
x
富士山、綺麗です。九州人の私にとっては憧れの画像です。
オオミスジってこの時期に見れるのですね。もう10年くらい前に開田村で一回だけ見たことあります。8月の後半だったのでそのイメージが強く、ちょっと驚いてしまいました。
オオミスジってこの時期に見れるのですね。もう10年くらい前に開田村で一回だけ見たことあります。8月の後半だったのでそのイメージが強く、ちょっと驚いてしまいました。
Noreenさん、
小生はあまり富士山を意識していないのですが、綺麗な山だと思いますね。そうです、疲れている時こそ、フィールドへ出て気分転換をすることがとても大事です。
メスアカミドリシジミは新鮮な固体でした。これが出てくると、ゼフシーズン真っ盛りです。
本日はアイノあたりでしょうか?------図星です。
小生はあまり富士山を意識していないのですが、綺麗な山だと思いますね。そうです、疲れている時こそ、フィールドへ出て気分転換をすることがとても大事です。
メスアカミドリシジミは新鮮な固体でした。これが出てくると、ゼフシーズン真っ盛りです。
本日はアイノあたりでしょうか?------図星です。
chochoensisさん、
私はどちらかと言えば、午前中で帰ることが多く、午後3時以降に出かけるのは全く稀有な出来事でした。でも、意外と多くの昆虫にあうことができて驚いています。
私はどちらかと言えば、午前中で帰ることが多く、午後3時以降に出かけるのは全く稀有な出来事でした。でも、意外と多くの昆虫にあうことができて驚いています。
banyanさん、
メスアカはこの1頭だけでしたが、多分かなり発生していると思います。
こちらでは、局所的にかなりオオミスジを多く見ます。この日は少なくとも4頭は見ています。標高は4-500mくらいはありそうですよ。
メスアカはこの1頭だけでしたが、多分かなり発生していると思います。
こちらでは、局所的にかなりオオミスジを多く見ます。この日は少なくとも4頭は見ています。標高は4-500mくらいはありそうですよ。
kasyaさん、
たまには富士山の写真も良いものですね。忘れていました。富士山が山梨の山でもあることを-----。こちらでは、ゼフの最盛期にそろそろ入ります。
たまには富士山の写真も良いものですね。忘れていました。富士山が山梨の山でもあることを-----。こちらでは、ゼフの最盛期にそろそろ入ります。
furuさん、
標高さえあまり高くなければ、来週辺りはメスアカもかなり発生していると思います。楽しみですね。小生の散歩道の一部では、オオミスジが確実に見ることができますよ。説明は難しいけど----。
標高さえあまり高くなければ、来週辺りはメスアカもかなり発生していると思います。楽しみですね。小生の散歩道の一部では、オオミスジが確実に見ることができますよ。説明は難しいけど----。
grassmonblue さん、
メスアカはすでに発生していました。今回は1頭だけだったのでなんともいえませんが、本日出会ったかたもメスアカの写真は撮影されていたようです。この時期は雨が多いので、晴れの日は貴重ですね。無理しても外に出てしまいます。大人気なく(笑)。
メスアカはすでに発生していました。今回は1頭だけだったのでなんともいえませんが、本日出会ったかたもメスアカの写真は撮影されていたようです。この時期は雨が多いので、晴れの日は貴重ですね。無理しても外に出てしまいます。大人気なく(笑)。
nomusanさん、
富士山は確かに綺麗ですが、何時も身近にあるとその価値がよく分からなくなってしまいます。
確かに長野の高原地帯では、8月に発生するみたいですね。しかし、当地では、この時期ですよ。この場所ではかなり個体数が多いようで、今の時期は毎回見ることができます。
富士山は確かに綺麗ですが、何時も身近にあるとその価値がよく分からなくなってしまいます。
確かに長野の高原地帯では、8月に発生するみたいですね。しかし、当地では、この時期ですよ。この場所ではかなり個体数が多いようで、今の時期は毎回見ることができます。
by tyu-rinkazan
| 2007-06-17 01:39
| ▣メスアカミドリシジミ
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