20070623 本州のオオウラギンヒョウモン (山口県)

ヒヌマイトトンボを観察して、ホテルに戻ったのが朝の10時。山口宇部空港からの飛行機の出発時間は午後2時30分。------ウーム、今回もタイトだ。
急いでレンタカーを借りに、日産レンタカー宇部店にいったところ、誰もお店にいない。電話で聞いてみると、「配車に出ているので少しお待ちください」という。さらに聞いてみると、「今、お貸しできる車がありません」ときた。オーマイガット!

そこで、タクシーでトヨタレンタカーまで行くと、今度はすぐに借りることができた。
このごたごたで少し遅れたので、このまま順調に現地に到着できたとして、現地での滞在時間は1時間強、そこから直接に空港に向かえば飛行機の出発時間に間に合うだろう。特割りチケットなので、遅れるとダメージが大きい。

昨年秋に山口県を訪れた時にも、オオウラギンヒョウモン♀を撮影した(既にボロボロだったけどね)。今回は6月下旬ということで、もし出現していたとしても多分、♂だろうか------というような期待を胸に一路車を発生地まで走らせた。

広い草原は昨年と同様に温かく虫林を迎えてくれた。
空には厚い雲がかかっているが、部分的に青空が見えている。
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。。オオウラギンヒョウモンが棲む草原

。。。This grassland is the habitat of Fabriciana nerippe
。。。.Pentax K100D, Pentax DA 10-17mm Fisheye, X1.4 Telecon , ASA100
。。。.(2007-June-23, Yamaguchi)

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昨年、オオウラギンに出会ったポイントに車を停車し、草原の中の小道を歩いた。歩き始めて10分ほどで、眼前20mくらい先でヒョウモンの仲間が飛んだ。オオウラギンに違いない!
飛び去るこのヒョウモンチョウを追いかけたがすぐに見失ってしまった。でも、オオウラギン(らしき蝶)を見ることが出来たのは嬉しい。時期的に早いかもしれないと思ったが、すでに発生していたのだ。

§飛翔§

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。。飛翔するオオウラギンヒョウモン Fabriciana nerippe

。。。 A male of Fabriciana nerippe flying in the background of grassland.
。。。. Pentax K100D, Pentax DA 10-17mm Fisheye, X1.4 Telecon , ASA100
。。。.(2007-June-23, Yamaguchi)


§静止§
さらに歩いていくと、アザミが咲いている場所にでた。晴れていればこんな場所がオオウラギンのレストランになるのだがなあ-----などと思いながら、ふとみると横の葉の上になんとオオウラギンヒョウモン様が鎮座しているではないか。

高鳴る胸の鼓動を抑えながらそっと近づき、近接撮影に成功した。
みると、まだ新鮮なオスのようである。後翅辺縁に並ぶハートマークが本種であることを物語っている。
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。。静止するオオウラギンヒョウモン Fabriciana nerippe

。。。 A male of Fabriciana nerippe resting on the grass leaf with the wings opened.
。。。.Pentax K10D, Pentax D-FA 100mm MACRO, ASA100
。。。.(2007-June-23, Yamaguchi)


さらに、GR-Dにワイコンを装着して、縦位置での広角写真を撮影した。
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。。。。。。。。。。広角:静止するオオウラギンヒョウモン Fabriciana nerippe

。。。。。。。。。。。 A male of Fabriciana nerippe resting on the grass leaf
。。。。。。。。。。。.Ricoh DR-D, GW1, ASA100
。。。。。。。。。。。.(2007-June-23, Yamaguchi)


§吸蜜§
オオウラギンヒョウモンは草原のアザミの花が大好きなようで、周りに咲いているヒメジオンに目もくれず(少しはくれていたみたいだが)、アザミの花に吸蜜にやってきた。吸蜜時間は数分くらいだろうか。

草原をバックにアザミに吸蜜するオオウラギンヒョウモン。何とステレオタイプな写真だろうか。しかし、これこそがこのオオウラギンヒョウモンの特徴を表していると思う。
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。。アザミで吸蜜するオオウラギンヒョウモン Fabriciana nerippe

。。。 A male of Fabriciana nerippe feeding at thistle
。。。.Pentax K10D, Pentax DA 10-17mm, X1.4 Telecon ASA100, ASA100
。。。.(2007-June-23, Yamaguchi)


さらに少しアップにして撮影してみた。やはり新鮮なオスのようである。
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。。アザミで吸蜜するオオウラギンヒョウモン Fabriciana nerippe

。。。 A male of Fabriciana nerippe feeding at thistle
。。。.Pentax K10D, Pentax D-FA 100mm MACRO, ASA100
。。。.(2007-June-23, Yamaguchi)


翅裏が見える写真が撮影したかったが、なかなかうまく撮影できなかった。この写真は何とか一瞬、翅を閉じてくれたので撮影できたのだ。
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。。。。。。。。。。アザミで吸蜜するオオウラギンヒョウモン Fabriciana nerippe

。。。。。。。。。。。 A male of Fabriciana nerippe feeding at thistle
。。。。。。。。。。。.Pentax K10D, Pentax D-FA 100mm MACRO, ASA100
。。。。。。。。。。。.(2007-June-23, Yamaguchi)

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§ダイミョウセセリ§
ホワイトバンドつきのダイミョウセセリ(こちらでは全てホワイトバンド付き)を見つけた。関東地方の人間にとっては、このホワイトバンドが非常に面白く目に映るのだ。少し古い個体で、通常であればレンズを向けないが、今回は撮影した。
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。。ダイミョウセセリ Daimio tethys

。。。 A female of Daimio tethys feeding at the flower
。。。.Pentax K10D, Pentax D-FA 100mm MACRO, ASA100
。。。.(2007-June-23, Yamaguchi)

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オオウラギンヒョウモンの新鮮なオスに出会えてとても嬉しかった。飛行機の時間が押しているので、ゆっくりと観察することが出来なかったが、会えただけでもよしとするべきだろうね。

オオウラギンヒョウモンは、以前には本州、四国、九州に広く分布していたみたいだが、現在では九州を除くほとんどの記録地で絶滅しており、とくに本州では風前の灯といったところであろう。何時までもこの愛らしいヒョウモンチョウが元気でいることを祈りながら現地を離れた。
Commented by kmkurobe at 2007-06-24 15:06
恐れ入りました。言葉もございません。私のモデル撮影と違い、
完璧なシチュエーション完璧な撮影ですね。
虫林さんことしは本当に当たってますね。
飛翔まで撮影されているのは本当にすごいですね。
Commented by chochoensis at 2007-06-24 15:51 x
「ウハー!素敵!・・・」さすが、虫林さんです、綺麗な固体ですね、個体も完全なら、撮影技術も満点で素晴らしい写真です!!!おめでとうございました。私もいつか撮影してみたい「オオウラギンヒョウモン」憧れています。素晴らしい写真をありがとうございます、短い時間で吸蜜や飛翔を撮影されて良かったですね!
Commented by mtana2 at 2007-06-24 16:33 x
ヒヌマイトトンボ、オオウラギンヒョウモン、おめでとうございます。
どちらも、素晴らしいです。
天も味方に、短時間ですごい成果でしたね。
Commented by maeda at 2007-06-24 17:42 x
いやー、すばらしいです。
九州と山口でしか野生のものは見られないので、いつも山口の状況が気になっておりました。
大丈夫そうですね。
Commented by ヘムレン at 2007-06-24 18:13 x
さすがですね。。短い時間で大変な成果です。。一度、訪れてみたいところですが、なかなか・・・(^^;)。。飛翔も素晴らしいです。
Commented by 6422j-nozomu2 at 2007-06-24 19:26
オウラギンヒョウモン、やはりヒョウモンチョウの王様ですね。発生間もないと見えて実に美しいです。2枚目の飛翔写真特に感動いたしました。なるほどこのような環境に生息しているのですね。大事にしなければならない蝶です。
Commented by ダンダラ at 2007-06-24 19:36 x
オオウラギンヒョウモン、撮影したい蝶をだんだんつぶしていっている中で、まだ残っています。
ここ1.2年でとは思っているのですが・・・
こんな感じの所にいるんですね、素晴らしいなー。
これは是非行かなくてはなりません。
広い草原を飛ぶオオウラギンヒョウモン、素晴らしいです。
Commented by 虫林 at 2007-06-24 20:55 x
kmkurobeさん、
有難うございます。今年は運が良いみたいですね。
オオウラギンはまだ発生初期でオスのみでしたが、なんとか見ることができました。草原を自由に飛び回るオオウラギンを本州でもいつまでも見てみたいですね。
Commented by 虫林 at 2007-06-24 20:58 x
chochoensisさん、
有難うございます。オオウラギンの棲息する草原は広くて気持ちが良いですから、散歩もかねて是非とも訪れて見てください。
元気なオオウラギンヒョウモンは見ていて楽しくなります。
Commented by 虫林 at 2007-06-24 21:02 x
mtanaさん、
有難うございます。ヒヌマもオオウラギンも是非とも見たいと思っていたので、とても嬉しかったです。こんな幸運もなかなか無いですので、素直に喜んでいます。
Commented by 虫林 at 2007-06-24 21:05 x
maedaさん、
山口でも環境的には非常に良い状態ですね。まだ元気に飛ぶ姿を見ることができると思います。でも、やはり心配ですね。
Commented by 虫林 at 2007-06-24 21:08 x
ヘムレンさん
ヒヌマイトトンボは必ず見ることができると信じていましたが、オオウラギンヒョウモンは、イチかバチかでした。結果的に両者とも見ることができて非常に嬉しく思いました。ラッキーでしたね。
Commented by 虫林 at 2007-06-24 21:11 x
nozomuさん、
オオウラギンヒョウモンは発生初期でしたので、観察できた個体は全てオスで、とても新鮮でした。発生環境hば素晴らしく良いので、しばらくは安泰だと思います。でも油断しないで保護しないといけませんね。
Commented by 虫林 at 2007-06-24 21:14 x
ダンダラさん、
ここのオオウラギンは広い草原を我が物顔で飛び回っています。とても広々とした環境です。ハイカーや観光客もそれほど多くないので、とても気持ちがよく撮影できます。こんな良い場所は是非とも後世に残したいですね。是非とも訪れてみてください。
Commented by banyan10 at 2007-06-24 21:45
どれも羨ましく綺麗に撮れていますが、飛翔写真は最高ですね。
まだ発生初期ということは観察会の場所より遅いところなのですね。
遠いですが、いつか行ってみたいです。
↓のヒヌマイトトンボもうっとりです。イトトンボは魅力的なものが多いですね。
Commented by 虫林 at 2007-06-24 21:58 x
banyanさん、
コメント有難うございます。
今回はオオウラギンの記事を出そうかどうか迷い、またどのような場所かわかるような飛翔写真を載せるかどうか迷いました。しかしオオウラギンの写真を出すのであれば、飛翔も控えても意味がないと思いましたので掲載しました。環境は大変素晴らしく、これからも元気でいてくれると確信しています。ヒヌマはなかなか魅力的ですが、発見するのは一苦労です。東京でも棲息地がありますよ。
Commented by grassmonblue at 2007-06-24 22:18 x
1時間のなかでの撮影
すごいの一言です。
いい画像を見せていただきました。
Commented by 霧島緑 at 2007-06-24 22:24 x
素晴らしいものを見させていただきました。
中でもスケールの大きな草原を背景に飛翔するオオウラギンのショットは、さも自分がそこに居るような錯覚におちいってしまいそうでした。
Commented by cactuss at 2007-06-24 22:33
短時間でよくこれだけ撮影されましたね。
大草原をバックにしたオオウラギンヒョウモンの写真は絵になりますね。
広角で近づいて撮影できたということはおとなしい蝶だったんですね。
Commented by 愛野緑 at 2007-06-24 22:44 x
飛翔の絵がとても良いですね。
こんなに撮影していて、飛行機の時間に間に合うのか、読んでいて心配になりました(^^)。
おめでとうございます。
Commented by 虫林 at 2007-06-25 05:07 x
grassmonblue さん、
有難うございます。短い時間でしたが、昨年秋に撮影しているので、場所などについての不安はありませんでした。まあ、ダメもとで行ったというのが実情です。
Commented by 虫林 at 2007-06-25 05:09 x
霧島緑さん、
ここの草原は本当に素晴らしく、特殊な環境ですので、オオウラギンも良い状態だと思われます。飛翔写真の背景としては最高ですね。
Commented by 虫林 at 2007-06-25 05:11 x
cactussさん、
曇っているせいでしょうか、葉の上の個体も吸蜜の個体もかなりのんびりとしていたように思われます。しかし一旦飛ぶとやはり結構なスピードを出しますね。
Commented by 虫林 at 2007-06-25 05:14 x
愛野緑さん、
有難うございます。昨年、同じ場所を訪れていましたので、場所に対する不安はありませんでした。ただ、車のナビゲーターが不安でしたね。
これからはもっと時間に余裕を持たせて行動したいです。
Commented by luehdorf at 2007-06-25 18:47 x
ヒヌマイトトンボ、いい画を見せて頂ました。我が家の障子の桟で翅を休めるペアを思い出しました。特に黄色がかったメス…。そして背部の四つ星…。
ショウジョウトンボの未熟個体も可愛いですね。目もくらむような真っ赤なヤツにしかお目にかかっていないものですから…。
オオウラギン、ホントにおめでとうございます。
Commented by 虫林 at 2007-06-25 19:21 x
luehdorfさん、
ワオ!luehdorfさんはヒヌマイトトンボと浅からぬ仲なんですね。懐かしく感じていただければ幸いです。とっても綺麗なイトトンボだったです。
ショウジョウトンボの未成熟個体は、初めは赤とんぼの仲間かなとも思ったのですが、真っ赤なものと比較して、多分間違いないと思います。赤い色が、羽化してから色づいてくる見たいですね。トマトみたいです。
オオウラギンヒョウモンは半分あきらめていたのですが、行ってみるものですね。ラッキーでした。
コメント、ありがとうございました。
Commented by 空飛ぶ親子 at 2007-06-25 20:29 x
はじめまして!
山口県に来られていたのですね。私たちも3月に山口へ引っ越してきました。
オオウラギンヒョウモンの♂、ピカピカですね!
どの写真もすばらしいです。特に縦広角、飛翔写真が個人的には大好きです。
私たちも来月、オオウラギンに会いに行きたいと思っています。
Commented by KAZ at 2007-06-25 21:44 x
こんばんは。
行かれたのですね、昨秋の♀にはどぎもをぬかれましたが、今回はピッカピカの♂、羨ましい限りです。
さすがオオウラギン、♂にも風格がありますね。
どれもみな良い写真ばかり、行きたくなりますね。
でも遠いなあ!。
Commented by 虫林 at 2007-06-25 22:10 x
空飛ぶ親子さん、
いらっしゃい。山口はとてもよいところですね。
オオウラギンはまだ少し早いかなと思っていたのですが、幸いにしてピカピカの♂が出てきてくれました。来月くらいだと、♂♀揃ってちょうど良いですね!成果を期待しています。でも、ここは蝶の姿を見なくても、ご家族でお散歩するには最高ですね。

なお、ヒヌマイトトンボは一般の観察会が来月開かれるようです。ヒヌマも発生初期で個体数が少なかったですが、来月ならかなり見られるようです。この場所も宇部市内から近く、トンボの観察には、とてもよいところでした。
コメント有難うございました。これからも宜しくお願いします。
Commented by 虫林 at 2007-06-25 22:16 x
KAZさん、コメント有難うございます。
何しろ広いので、昨年撮影した場所に車を止め、歩いてみましたら、運良く何頭かのオオウラギンと出会う事ができました。でも、オオウラギンは多分広い範囲で、生活していると思います。散歩するだけでも良いところですよ。
羽田から行けば、1時間30分くらいで、そんな遠くありません。料金も特割を使えば、新幹線よりかなり安くなります。奥様とどうぞ。
Commented by fanseab at 2007-06-25 22:38
オオウラギン撮影おめでとうございます。やはり昨年秋の下見?が
功を奏しているのではないでしょうか?広い草原に飛ぶヒョウモンと
アザミ吸蜜シーンを撮る・・・。尽きない蝶撮影の醍醐味だと思います。
Commented by kenken at 2007-06-25 22:50 x
大草原をバックにオオウラギン・・・心癒される瞬間です。
それにしても、お仕事柄なのでしょうか、いろんなところにお出かけですねぇ~ こんな出張中の楽しみがあると仕事も動機づけられます。
う~む、私も撮りたいオオウラギン・・・九州出張ないかなぁ・・・自費で行くか・・・
Commented by 虫林 at 2007-06-26 06:52 x
fanseabさん、
有難うございます。全くその通りで、昨年は、今年来るとは全く思いも寄りませんでしたが、結果的に良い下見になりました。
広い草原で蝶を追うのは、本当に気持ちが良いものでしたね。こんなことがあると、さらに蝶の撮影にはまりそうで怖いです(笑)。
Commented by 虫林 at 2007-06-26 07:03 x
kenkenさん、
そうですね、何しろ色々遠征することが多いですね。遠征の時に時間を何とかやりくりして、フィールドに出るようにしていますので、それが楽しみになることが多いですね。大都市圏への遠征は、少し元気がありません(笑)。実は、今週も来週も遠征が入っていまして、どうなる事やら楽しみではあります。コメント有難うございました。
Commented by furu at 2007-07-01 08:10 x
出遅れ過ぎてしまいましたが、素晴らしい成果おめでとうございます。
飛翔も広角も良いですね〜。いつか行ってみたいと思わせる環境ですね。
Commented by 虫林 at 2007-07-01 22:47 x
furuさん、コメント有難うございます。
オオウラギンは時期的には少し早いみたいですので、大丈夫かな?よ持っていたのですが、ラッキーでしたね。
ここは大変気持ちが良い場所ですので、いかれるときっと良いと思います。
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by tyu-rinkazan | 2007-06-24 14:16 | ▣オオウラギンヒョウモン | Comments(36)