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20070701 みちのくのゼフィルス(岩手県)

本日(日曜日)の目標は、みちのくのゼフィルスだ。

ゼフィリストの朝は早い。虫林にしては非常に早起きしてポイントに向かった。しかし、ゼフポイントに到着すると、すでに先客がいて林を叩いているではないか。彼はこちらの車に気がつくと、駆け寄ってきてくれて、帽子をとった。虫林の古い虫友であるH氏だ。お会いするのはかれこれ20年ぶりくらいだろうか。

短い時間であるが、色々な話をすることができた。見たところとても元気そうで、笑顔は昔のままである。彼はこの後、フジミドリを撮影しにいくという。同行したいのはやまやまであったが、本日は昼前の新幹線で帰宅することにしていた。------残念だ。またお互いに連絡することを確認してわかれた。虫林としては昔の虫友に会えただけでも幸せだ。ここまでやってきた甲斐があるというものだ。

過ぎ去った昔の思い出(記憶)というものは、掲載写真の家のようにだんだんと輪郭がぼけてくる。しかし、決して忘れることはなく、きっかけがあれば鮮明によみがえるものだ。
20070701 みちのくのゼフィルス(岩手県)_d0090322_1234960.jpg
。。過ぎ去ったよき日々への郷愁

。。。Nostalgia for old times
。。。. Pentax K10D, Pentax 100mm Macro , ASA100
。。。.(2007-July-01, Iwate)

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§ダイセンシジミ§
広葉樹の林をぺたぺたと叩いていると、小型のシジミチョウがひらひらと舞い降りた。
みるとダイセンシジミだ。後翅裏面の紋が基部のところで乱れている。なるほど、これが噂に聞くsignatus型というものらしい。

signatus型は北海道のダイセンシジミでは大部分がこの型だそうで、東北地方北部にも多くでるものらしい。虫林はもちろん初めて見るので嬉しい。
20070701 みちのくのゼフィルス(岩手県)_d0090322_1244851.jpg
。。シグナトュス型ダイセンシジミ Wagimo signatus (f. signatus)

。。。 Wagimo signatus resting on the leaf
。。。.Pentax K10D, Pentax D-FA 100mm Macro , ASA100
。。。.(2007-July-01, Iwate)


このsignatus型のダイセンシジミを虫の目レンズで撮影してみた。
20070701 みちのくのゼフィルス(岩手県)_d0090322_12503.jpg
。。虫の目像:シグナトュス型ダイセンシジミ Wagimo signatus (f. signatus)

。。。 Insect-eye image of Wagimo signatus resting on the leaf.
。。。.Ricoh GX-8, gyorome-8, ASA100
。。。.(2007-July-01, Iwate)


さらに良く見るタイプであるケルキボルス型と呼ばれるダイセンシジミも見つかった。両者が混在しているのがわかる。
20070701 みちのくのゼフィルス(岩手県)_d0090322_1251362.jpg
。。ケルキボルス型ダイセンシジミ Wagimo signatus (f. quercivorus)

。。。 Wagimo signatus resting on the leaf of the leaf.
。。。.Pentax K10D, Pentax D-FA 100mm Macro , ASA100
。。。.(2007-July-01, Iwate)

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§メスアカミドリシジミ§
葉の上にメスアカミドリシジミを発見した。
20070701 みちのくのゼフィルス(岩手県)_d0090322_1252735.jpg
。。メスアカミドリシジミ Chrysozephyrus smaragdinus

。。。Chrysozephyrus smaragdinus resting with the wings opened
。。。.Pentax K10D, Pentax D-FA 100mm Macro , ASA100
。。。.(2007-July-01, Iwate)


しばらく見ていたところ、もじもじしたと思ったら急に翅を開いた。クリソ独特の強い緑の輝きが現れた。さすが、アイノと並ぶ輝きだ。
20070701 みちのくのゼフィルス(岩手県)_d0090322_1253921.jpg
。。メスアカミドリシジミ Chrysozephyrus smaragdinus

。。。 Chrysozephyrus smaragdinus resting with the wings opened
。。。.Pentax K10D, Pentax D-FA 100mm Macro , ASA100
。。。.(2007-July-01, Iwate)


さらに虫の目レンズで輝くメスアカミドリを近接撮影してみた。
20070701 みちのくのゼフィルス(岩手県)_d0090322_1255184.jpg
。。虫の目像:メスアカミドリシジミ Chrysozephyrus smaragdinus

。。。 Insect-eye image of Chrysozephyrus smaragdinus resting on the leaf.
。。。.Ricoh GX-8, gyorome-8, ASA100
。。。.(2007-July-01, Iwate)

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§アイノミドリシジミ§
メスアカと同じくクリソに属するアイノミドリも飛び出した。地色がやけに濃い褐色なので、飛んでいるときはかなり黒っぽくみえた。葉の上で静止したので、近寄ってみると明らかにアイノミドリだった。
20070701 みちのくのゼフィルス(岩手県)_d0090322_126637.jpg
。。アイノミドリシジミ♀ Chrysozephyrus brillantinus

。。。 A female of Chrysozephyrus brillantinus resting on the leaf with the wings closed
。。。.Pentax K10D, Pentax D-FA 100mm Macro , ASA100
。。。.(2007-July-01, Iwate)

20070701 みちのくのゼフィルス(岩手県)_d0090322_11204543.jpg
。。アイノミドリシジミ♀ Chrysozephyrus brillantinus

。。。 A female of Chrysozephyrus brillantinus resting on the leaf with the wings closed
。。。.Pentax K10D, Pentax D-FA 100mm Macro , ASA100
。。。.(2007-July-01, Iwate)



心の中で「開けゴマ!」じゃなかった「開けアイノ」ととなえたら、翅を開き美しいオレンジ色の紋が現れた。メスアカミドリの♀にも似ているが、れっきとしたアイノミドリである。
20070701 みちのくのゼフィルス(岩手県)_d0090322_1261897.jpg
。。アイノミドリシジミ♀ Chrysozephyrus brillantinus

。。。 A female of Chrysozephyrus brillantinus resting with the wings opened
。。。.Pentax K10D, Pentax D-FA 100mm Macro , ASA100
。。。.(2007-July-01, Iwate)

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§エゾミドリシジミ§
イタドリの葉上でファボニウスの仲間を見つけた。尾状突起が短く、エゾミドリのようだ。このエゾミドリとジョウザンは良く似ているので紛らわしい。
20070701 みちのくのゼフィルス(岩手県)_d0090322_1263335.jpg
。。エゾミドリシジミFavonius jezoensis

。。。 Favonius jezoensis resting on the leaf.with the wings closed
。。。.Pentax K10D, Pentax D-FA 100mm Macro , ASA100
。。。.(2007-July-01, Iwate)


この個体も遠路はるばる来た虫林のために、翅を全開して歓迎してくれた。
20070701 みちのくのゼフィルス(岩手県)_d0090322_1264663.jpg
。。開翅:エゾミドリシジミFavonius jezoensis

。。。 Favonius jezoensis resting on the leaf.with the wings opened
。。。.Pentax K10D, Pentax D-FA 100mm Macro , ASA100
。。。.(2007-July-01, Iwate)

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§ミズイロオナガシジミ§
20070701 みちのくのゼフィルス(岩手県)_d0090322_127263.jpg
。。開翅:ミズイロオナガシジミAntigius attilia

。。。 Antigius attilia resting on the leaf.with the wings opened
。。。.Pentax K10D, Pentax D-FA 100mm Macro , ASA100
。。。.(2007-July-01, Iwate)

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§キタアカシジミ§
今回、キタアカシジミもメインターゲットだった。この場所には数本の大きなカシワの木があり、そこでキタアカが発生しているそうだ。実際にカシワを叩いてみると、1頭のアカシジミがとびだした見逃さないように注意しながら、行方を追ってみると、別な木に静止した。
多分、キタアカシジミに間違いない!

静止した場所はまだ高さ5m以上ある。そこでレンズを70-300mmに換えて、撮影してみた。手振れが怖いので、ASA1600に上げた。そのままでは被写体が小さく、掲載写真はトリミングしている。証拠写真程度のものになって残念だが仕方がない。
20070701 みちのくのゼフィルス(岩手県)_d0090322_1271750.jpg
。。キタアカシジミJaponica onoi

。。。 Japonica onoi resting on the leaf
。。。.Pentax K10D, Sigma 70-300mm, ASA1600
。。。.(2007-July-01, Iwate)

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結局、ゼフの撮影を終了して、ホテルに戻り、午前11時頃の新幹線で盛岡を離れた。今回の盛岡訪問では、天気もそこそこ恵まれて、多くの種類のチョウ達を撮影できた。
色々なアドバイスを頂いた虫友のHさん、またいつかお会いできたら嬉しいです。

「どんと晴れ」-----おしまい!という意味だそうです。
Commented by Celastrina at 2007-07-03 06:36
すばらしいアイノですね。
過去30年間に累計すると200個体ほどの東北産アイノ
♀を見てきましたが、このレベルのものはベスト2-3に相応します。
Commented by kenken at 2007-07-03 07:26
ひゃあ~、これは美麗画像の連発ですなぁ~
signataダイセンのアップはえぇなぁ。こいつ、個体によっていろいろ違うので撮り飽きませんよね。
これ、確かにアイノやね・・・凄いぞ、凄いぞ、メスアカを思わせるA斑!
Commented by chochoensis at 2007-07-03 10:10
虫林さん、凄い!「シグナータ」はじめて拝見します・・・素晴らしいですね・・・。メスアカ・アイノ・エゾと綺麗どころもバッチリ撮影ですね、おめでとうございます。ミズイロオナガの前翅も見てみたいですね・・・キタアカも未だ見て居ないので羨ましいです、素晴らしい写真ありがとう!!!
Commented by 虫林 at 2007-07-03 13:02
Celastrinaさん、ありがとうございます。
アイノのメスの斑紋についてはよくわかりませんが、地域によって色々と特徴があるみたいで面白いですね。とても新鮮で綺麗な個体でした。驚きました。
Commented by 虫林 at 2007-07-03 13:04
kenkenさん、
シグナータ型は山梨にはいないので、とても嬉しく思いました。この個体はクルッと輪を作っているのが気に入っています。
アイノのメスは本当にメスアカみたいで、翅を閉じた状態の写真を再確認しました。
Commented by 虫林 at 2007-07-03 13:08
chochoensisさん、
シグナータ型は面白いですね。ここでは、通常型と混生しているみたいでしたが、見た個体が1頭だけですから、頻度などについてはよくわかりません。キタアカは実は2頭飛び出しましたのが、どちらもまともな写真が撮影できないで、悔しく思っています。いつかリベンジします。
Commented by luehdorf at 2007-07-03 18:52
「signata」でアルファベット26文字全部を…。とかの記事を読んだことがあり、Sと二人で龍泉洞上のカシワ林で頑張ったのですが…。
半分くらいは「signata」だったような記憶があります。
アイノのA♀、カッコいいですね!
Commented by grassmonblue at 2007-07-03 18:55
前回と続けて
楽しくうっとりと拝見しました。
貴重なチョウたちの美しさ遺憾なく再現されていますね。
Commented by kmkurobe at 2007-07-03 19:14
またまた「超弩級画像」の連発ですね。メスアカの撮影で苦労していた私にとってこの色が出したかったのですよ、うらやましいですね。
やはり上前方から撮らないといい色出ませんね。緑色が青っぽくなってしまいます。
みなさんご指摘のアイノの雌コレはスゴイ。ものがスゴイのはもちろんですが、最高に雰囲気を伝える撮影をされていますね。
こんどはなにを撮影されるのですかね?
恐れ入りました。スゴイスゴイ・・・・・・
Commented by ヘムレン at 2007-07-03 20:32
すごいっすごいっ!さすがですね。。見事なゼフのそろい踏みです。アイノもメスアカもエゾも・・・・さずがです。。いくら東北に行っても、なかなかこの成果は・・。。それにしても、シグナタ!!見たいです。混棲してるんですね。。ほほ~~。。すばらしい!ありがとうございました。
Commented by maeda at 2007-07-03 20:55
メタリックの光もすばらしいですが、アイノ♀の橙紋がすごいです。
こちらでも飼育するとしばしば見ることが出来ますが、屋外となるとどうだか分かりません。
gyoromeの絵も一連の写真の中で、その面白さがよく出ています。
私はgyorome一休み中です。装着するカメラを嫁と息子がマクロで使っています。
Commented by 虫林 at 2007-07-03 20:56
luehdorf さん、
ダイセンシジミのシグナータ型の出現率が、半分くらいというのは貴重なデータですね。シグナータ型の模様は色々ですから、面白かったでしょうね。また機会ができたら、ダイセンをもっと撮影してみたいです。
Commented by 虫林 at 2007-07-03 20:58
grassmonblue さん、
お褒めいただき恐縮です。今回は天気もまずまずで、楽しい散歩ができました。成果は時の運ですね。
Commented by 虫林 at 2007-07-03 21:03
kmkurobeさん、
ゼフの開翅を待つのは辛いですね。小生は短気なので、15分くらいするとあきらめようかどうしようか考えてしまいます。このメスアカはちょうど10分くらい待った時に開翅してくれましたので、セーフでした。
アイノの開翅はたしかそんなに時間はかかりませんでした。
Commented by 虫林 at 2007-07-03 21:06
ヘムレンさん、お褒めいただき有難うございます。
今回は、非常にラッキーでしたね。東北ではゼフはまだ豊富なようですが、今回撮影した場所は、耕作地の中に取り残された林で、環境的には危なっかしい場所でした。
Commented by 虫林 at 2007-07-03 21:08
maedaさん、
アイノの橙紋については、あまり良く分からないのですが、非常に綺麗な個体で、撮影を十分に楽しむ事ができました。
gyoromeは、時々使用する事にしていますが、なかなか特徴を出すのに工夫が要ります。
Commented by fanseab at 2007-07-03 22:11
凄い成果ですね。ただでさえ見つからないダイセンの正常型・異常型を同時に撮影されるとは!個体数が多いのでしょうか?その他のゼフも溜息が出ます。カシワアカ(キタアカ)、次回のリベンジ画像を期待しております。
Commented by 虫林 at 2007-07-03 23:19
fanseabさん、
有難うございます。
ダイセンばかりではなく、他のゼフも個体数は非常に多いと思います。
今回は開翅がいくつか撮影できて良かったです。条件が良いときはそれほど多くはないと思いますので、嬉しかったです。
キタアカは次回のリベンジに期待してください。
Commented by nomusan at 2007-07-03 23:36
すっかり出遅れてしまいましたが、前編と合わせてじっくりと拝見させて頂きました。いや、もうただただため息ばかりです。見事に全ての蝶の美しさを表現されていますね。本当に素晴らしい画像ばかりです。
 中でも、やっぱりChrysoの輝きは特別ですね。アイノの♀は言葉もありません。今夜は眠れそうにありません(笑)。
Commented by 虫林 at 2007-07-04 08:08
nomusanさん、
有難うございます。写真はまだまだですが、お褒め頂くと元気がでます。
クリソは九州では山岳地帯に棲息し、数も少ないのでしょうか?
東北岩手県では、盛岡市の郊外の林で、クリソを初め色々なゼフが見ることができましたね。小生の住む山梨でも、もっと良いところを開拓しようと思います。いつか、クリソの写真を撮影しにお出でください。
Commented by ダンダラ at 2007-07-04 21:16
素晴らしい成果ですね。
アイノはミドリシジミ以上にA型もAB型も見事ですから、そのうちきちんと撮影したいと思っていました。
これは来年は東北遠征も考えないと行けないですね。
お見事です、恐れ入りました。
Commented by cactuss at 2007-07-04 21:26
すばらしい写真の数々、うらやましい限りです。
東北地方はゼフが多い様ですね。
群馬の山地ではこれからなので、今年は県内撮影種を増やしたいものです。
Commented by 霧島緑 at 2007-07-04 23:16
各種ゼフの撮影おめでとうございます。
ゼフの写真は雄の煌びやかな翅表に憧れますが、このアイノ雌の写真を拝見し、シックな雌の美しさも素晴らしいなと感じております。
Commented by 虫林 at 2007-07-05 23:45
ダンダラさん、コメント有難うございます。
現在、少し遠いところにいますので返事が遅れました。やっとネットが繋がりました。
アイノは岩手ではほとんどA型だと思います。今回は綺麗な個体を撮影できて、ラッキーでした。
Commented by 虫林 at 2007-07-05 23:46
cactussさん、有難うございます。
東北は今がゼフの最盛期(低地)でしたね。
群馬のゼフはこれからですので、楽しみですね。
Commented by 虫林 at 2007-07-05 23:49
霧島緑さん、
コメント有難うございます。
アイノミドリの♀のA型は、翅を開いたときにハッとしてしまいました。
おっしゃるとおりで、♀もなかなか味わい深いものですね。
Commented by mtana2 at 2007-07-06 23:28
イヤーッ、すごい成果で、ビックリです。我々も山形でなく岩手にすればよかったかな。
画像も素晴らしくて楽しめました。
Commented by 虫林 at 2007-07-07 07:38
mtana2さん、
コメント有難うございます。山形でも皆さんすばらしい成果を上げられたようですね。
今回は天気にも恵まれて、楽しい撮影ができました。
Commented by たにつち at 2007-07-08 22:11
シグナータ型ですか~あこがれますね。
こちらで普通のウラミスジでさえ、まだ押さえられませんから、困ったものです。
晴れ間を見つけて出撃だ!
Commented by 虫林 at 2007-07-09 17:06
たにつちさん、
コメント有難うございました。シグナータ型は東北だと約半分に出るようですので、小生は2匹で、それぞれが別のタイプですから、かなりラッキーだったと思います。天気をみて、是非とも出撃してください。
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by tyu-rinkazan | 2007-07-03 01:29 | ▣メスアカミドリシジミ | Comments(30)

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by 虫林花山
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