20070728 八ヶ岳南麓ミヤマシロチョウ調査 (山梨県)
2007年 07月 29日
日本チョウ類保全協会のミヤマシロチョウ調査に、恥ずかしながら虫林も手を上げた。いつも活動にレイジーな虫林も少しはお役に立とうと思ったからだ。
すると事務局のN氏から電話をいただき、「八ヶ岳の山梨県側の○×にある棲息地を調べて下さい」という。ムム、なにやらスパイ大作戦の指令みたいでワクワクするじゃないか。
彼は電話の最後に、「このテープは数秒後に自動的に消滅する」-----というかわりに、「多分、そこはいない可能性が高いと思いますけど」と付け加えた。
何?絶滅を確認しろということか。
これは困った。研究というのはPositiveを証明するよりもNegativeを証明するほうが実はよっぽど難しいのだ。つまり、いることを証明するよりもいないことを証明するほうが気を使う必要がある。そこで、天気の回復を待って、満を持して本日に調査を決行することにした。こんな天気の良い日に出てこなければ、本当にいない可能性が高いだろう。
しかし、いないことの証明に快晴を待つのもちょっとつらいものだね。
**************************************************
目的のポイントは、こんな場所をよくも見つけたものだと思うような山中奥深くにわけ入ったところだった。N氏にK氏の書いたという手書きの地図を送っていただいたから良かったものの、無ければ1人では絶対に行かない、否、行けない場所だ。
実際、地図に注意しろと書かれていても、しょっぱなから道を間違え、1時間の時間的ロスならびに体力的なロスをした。道はあるような無いような心もとないもので、現地まで横滑り、しりもち、躓きながらやっとついた。
ミヤマシロチョウの棲息地は、なかなか気持ちの良い場所で、風の通りが良く、視界が開け、八ヶ岳の頂上に続く斜面が一望できる。大きな石に座り、汗を拭きながら環境を撮影した。写真の茂みは食樹のヒロハノヘビノボラズである。
。。◆八ヶ岳南側のミヤマシロチョウ棲息地◆
。。。 Habitat of Aporia hippie japonica in south part of Mt. Yatsugatake
。。。. Ricoh GR-D, ASA 100
。。。.(2007-July-28, Yatsugatake, Yamanashi)
ここにはミヤマシロチョウの食樹のヒロハノヘビノボラズが多い。調査前に図鑑でヒロハノヘビノボラズを調べてきたが、葉の形や長い棘が特徴的なのですぐにわかった。
それにしてヘビノボラズとは洒落た名前をつけたものだ。その名前の意味は、長くて鋭い棘があるので、ヘビも登らないということだ。ヘビは木登りの名人なのだろうか?
確かに、サルノボラスあるいはリスノボラズでは格好がわるいか。
。。◆ヒロハノヘビノボラズ◆
。。。 Feeding plant of Aporia hippie japonica
。。。. Ricoh GR-D, ASA 100
。。。.(2007-July-28, Yatsugatake, Yamanashi)
**************************************************
下草には背の高いササが密生しているので、ミヤマシロチョウが吸蜜する花が少ない。一通り見回してみると、一箇所に、イボタとノリウツギの花が咲いているのを見つけた。
そこで、待つしかないな。
暑いさなか、じっと花の前で1時間ほど待ったが、ミヤマシロチョウはもちろんセセリ類以外のチョウは1頭も飛ばない。
ウーム、もう少し待って帰ろう----と思った矢先、突然、ミヤマシロチョウが後ろのノリウツギの花に飛来し、さらに虫林の待つ、イボタの花に移ってきた。
-----良かった。山梨県側のミヤマシロチョウは絶滅していなかったのだ。
。。◆ 吸蜜:ミヤマシロチョウ♂Aporia hippie japonica ◆
。。。 A butterfly, Aporia hippie japonica, feeding at the flowers
。。。. Pentax K10D, Tamron 70-300mm, ASA 100
。。。.(2007-July-28, Yatsugatake, Yamanashi)
ミヤマシロは虫林を全く気にせずに、一心不乱に吸密している。
そこで、チョウが近くの花に移った時を見計らって、GR-Dでタテ位置広角撮影をした。
。。。。。。。。。。◆ 吸蜜:ミヤマシロチョウAporia hippie japonica ◆
。。。。。。。。。。。 A butterfly, Aporia hippie japonica, feeding at the flowers
。。。。。。。。。。。. Ricoh GR-D, ASA 100
。。。。。。。。。。。.(2007-July-28, Yatsugatake, Yamanashi)
それほど数を見たわけではないが、たまたま♂♀が一緒の吸蜜となった場面。
翅表の色の違いが一目瞭然でわかる。もちろん、白いのが♂で黒っぽいのが♀。
。。◆ 吸蜜:ミヤマシロチョウ♂♀Aporia hippie japonica ◆
。。。 Male and female of, Aporia hippie japonica feeding at the flowers
。。。. Pentax K10D, Tamron 70-300mm, ASA 100
。。。.(2007-July-28, Yatsugatake, Yamanashi)
観察できたミヤマシロチョウは、ほとんどが♂で、♀は1頭のみであった。
発生初期なのかな?それとも♂の頻度が高いのかな?
。。◆ 吸蜜:ミヤマシロチョウ♂ Aporia hippie japonica ◆
。。。 A male of Aporia hippie japonica feeding at the flowers
。。。. Pentax K10D, Tamron 70-300mm, ASA 100
。。。.(2007-July-28, Yatsugatake, Yamanashi)
鳥の写真では、目に光が入ると、生き生きして見える効果がでる。多分、昆虫写真も同様で、この写真のように目に光が入ることがあるが、生き生きと見えるだろうか。
。。◆ 吸蜜:ミヤマシロチョウAporia hippie japonica ◆
。。。 A male of Aporia hippie japonica feeding at the flowers
。。。. Pentax K10D, Tamron 70-300mm, ASA 100
。。。.(2007-July-28, Yatsugatake, Yamanashi)
**************************************************
§Rejection of mating§
交尾拒否の2枚の写真は、実はgyoromeで撮影したものだ。-------ということは、レンズからチョウまで距離はかなり短いことになる。
メスを見ていると、しばしば♂がやってきて、求愛行動を示した。時には、かなり長い間、求愛行動が続くこともあるみたいだ。
。。◆ ミヤマシロチョウ交尾拒否Aporia hippie japonica ◆
。。。 Rejection of mating
。。。. Ricoh Caplio GX-8, gyorome-8, ASA100
。。。.(2007-July-28, Yatsugatake, Yamanashi)
♂が離れたときに、♀がどのようにして交尾拒否をしたかを写した。
ご覧のように後ろ翅をしっかりあわせ、尾部を翅で完全に隠しているではないか。なるほど、これでは♂はどうにも出来ないというわけだ。
この姿勢は♂が離れた後も数秒間続いた。
。。◆ ミヤマシロチョウの交尾拒否Aporia hippie japonica ◆
。。。 Rejection style of mating
。。。. Ricoh Caplio GX-8, gyorome-8, ASA100
。。。.(2007-July-28, Yatsugatake, Yamanashi)
**************************************************
§Flying feature§
せっかく天気も良く、シャッター速度も上げられるので、飛翔写真も一応写した。
一応と書いたのは、バックグラウンドに林があり、面白くないからだ。
。。◆ ミヤマシロチョウの飛翔Aporia hippie japonica ◆
。。。 Flying feature of Aporia hippie
。。。. Pentax K100D, Sigma 15mm Fish-eye ASA400
。。。.(2007-July-28, Yatsugatake, Yamanashi)
。。◆ ミヤマシロチョウの飛翔Aporia hippie japonica ◆
。。。 Flying feature of Aporia hippie
。。。. Pentax K100D, Sigma 15mm Fish-eye ASA400
。。。.(2007-July-28, Yatsugatake, Yamanashi)
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§Insect-eye image§
虫の目写真の場合はGX-8を使うので、写真の形が一眼レフカメラのものと異なる(GR-Dは選択できるので、一眼に近い形を選んでいる)。そこで、横位置の写真の場合は、上下のみをトリミングして、写真の形に統一性を持たせている。
ミヤマシロチョウはノンビリとしたチョウなので、吸蜜中であれば、虫の目像でさえも写すことができるのだ。
。。◆ 虫の目像Aporia hippie japonica ◆
。。。Insect-eye image of female of, Aporia hippie japonica feeding at the flowers
。。。. Ricoh Caplio GX-8, gyorome-8, ASA100
。。。.(2007-July-28, Yatsugatake, Yamanashi)
このくらい近づくと、ほとんど接するくらいの距離なのだが、一心不乱に吸蜜している。
ミヤマシロチョウは本当にノンビリしたチョウだね。
。。◆ 虫の目像Aporia hippie japonica ◆
。。。Insect-eye image of female of, Aporia hippie japonica feeding at the flowers
。。。. Ricoh Caplio GX-8, gyorome-8, ASA100
。。。.(2007-July-28, Yatsugatake, Yamanashi)
**************************************************
ミヤマシロチョウが山梨県側での消息が確認できたので、意気揚々引き上げた。
午後の夕立の後、原村で「ぽんぽこ山本」氏にお会いして、お話を色々うかがった(ぽんぽこ山本さん、有難うございました)。
その後、ミドリシジミのイブニングフライトをみようと、夕方1人で、ハンノキ林にたたずんでいたら、突然に虫林の携帯電話が鳴った。
電話の主は、保全協会のN氏であった。
もちろん、喜んでミヤマシロチョウの確認を報告したが、同時に採集者らしき人物が1人現れたことも述べた。
採集者と思しき人物は、虫林が引き上げる少し前にその場所にやってきた。ネットはもちろん出さず、ただじっとポイントから離れずにいたのだ。彼は登山者の格好をして、東京から来たと言っていた。話しによると、10年前にもここを訪れたことがあることを何となく聞き出した。
多分、虫林がひきあげるのを待っていたのだろう。
こんな場所に来る登山者などありえないのだから------。
しかし、後悔しているのは、採集者と思しきその人を厳しく追い払ったりしなかったのだ。
保全協会のN氏は、電話で「それは採集者ではなく、密猟者ですよ、ミヤマシロチョウは天然記念物ですからね」といった。恥ずかしながら、山梨県側のミヤマシロが天然記念物であることすら、虫林は知らなかった。誘われて協会に入会したものの、保全協会員としてこれは全く失格だ。そうと自覚していれば、もっと問い詰めるべきであっただろう。
それは虫林が、法的規制の知識に鈍感でありすぎたのが原因といえる。貴重なミヤマシロチョウを守れ(ら)なかった。
----後悔している。
帰宅後、山梨県のミヤマシロチョウの天然記念物指定について調べてみると、驚いたことにこれがなかなか大変で、結局、ネット上では調べることができなかった。最後に、「山梨の蝶(甲州昆虫同好会編著)」という本で、県指定の天然記念物として、キマダラルリツバメとミヤマシロチョウが昭和52年に認定されたという一文を発見した。ミヤマシロチョウは既に指定されていた長野県と協力して保護するということで認定されたらしい。
それでは、八ヶ岳の山梨県側にすむオオイチモンジやヤツタカネヒカゲ、クモマツマキチョウなどはどうなっているのだろうか?知れば知るほど、山梨県の蝶類保護に関する認識の不足が見えてきて、悲しくなってしまう(自分の認識の無さは棚上げ)。
ミヤマシロチョウの棲息を確認できたのは良かったが、別なことで懺悔の一日になってしまった。
ポンポコ山本さんに、チョウの法規制について、メールを頂いた。
これによると、国の自然公園法・文化財保護法 県の希少野生動植物保護条例・文化財保護条例ほかによって法的に守られているとのことでした。
すると事務局のN氏から電話をいただき、「八ヶ岳の山梨県側の○×にある棲息地を調べて下さい」という。ムム、なにやらスパイ大作戦の指令みたいでワクワクするじゃないか。
彼は電話の最後に、「このテープは数秒後に自動的に消滅する」-----というかわりに、「多分、そこはいない可能性が高いと思いますけど」と付け加えた。
何?絶滅を確認しろということか。
これは困った。研究というのはPositiveを証明するよりもNegativeを証明するほうが実はよっぽど難しいのだ。つまり、いることを証明するよりもいないことを証明するほうが気を使う必要がある。そこで、天気の回復を待って、満を持して本日に調査を決行することにした。こんな天気の良い日に出てこなければ、本当にいない可能性が高いだろう。
しかし、いないことの証明に快晴を待つのもちょっとつらいものだね。
目的のポイントは、こんな場所をよくも見つけたものだと思うような山中奥深くにわけ入ったところだった。N氏にK氏の書いたという手書きの地図を送っていただいたから良かったものの、無ければ1人では絶対に行かない、否、行けない場所だ。
実際、地図に注意しろと書かれていても、しょっぱなから道を間違え、1時間の時間的ロスならびに体力的なロスをした。道はあるような無いような心もとないもので、現地まで横滑り、しりもち、躓きながらやっとついた。
ミヤマシロチョウの棲息地は、なかなか気持ちの良い場所で、風の通りが良く、視界が開け、八ヶ岳の頂上に続く斜面が一望できる。大きな石に座り、汗を拭きながら環境を撮影した。写真の茂みは食樹のヒロハノヘビノボラズである。
。。。 Habitat of Aporia hippie japonica in south part of Mt. Yatsugatake
。。。. Ricoh GR-D, ASA 100
。。。.(2007-July-28, Yatsugatake, Yamanashi)
ここにはミヤマシロチョウの食樹のヒロハノヘビノボラズが多い。調査前に図鑑でヒロハノヘビノボラズを調べてきたが、葉の形や長い棘が特徴的なのですぐにわかった。
それにしてヘビノボラズとは洒落た名前をつけたものだ。その名前の意味は、長くて鋭い棘があるので、ヘビも登らないということだ。ヘビは木登りの名人なのだろうか?
確かに、サルノボラスあるいはリスノボラズでは格好がわるいか。
。。。 Feeding plant of Aporia hippie japonica
。。。. Ricoh GR-D, ASA 100
。。。.(2007-July-28, Yatsugatake, Yamanashi)
下草には背の高いササが密生しているので、ミヤマシロチョウが吸蜜する花が少ない。一通り見回してみると、一箇所に、イボタとノリウツギの花が咲いているのを見つけた。
そこで、待つしかないな。
暑いさなか、じっと花の前で1時間ほど待ったが、ミヤマシロチョウはもちろんセセリ類以外のチョウは1頭も飛ばない。
ウーム、もう少し待って帰ろう----と思った矢先、突然、ミヤマシロチョウが後ろのノリウツギの花に飛来し、さらに虫林の待つ、イボタの花に移ってきた。
-----良かった。山梨県側のミヤマシロチョウは絶滅していなかったのだ。
。。。 A butterfly, Aporia hippie japonica, feeding at the flowers
。。。. Pentax K10D, Tamron 70-300mm, ASA 100
。。。.(2007-July-28, Yatsugatake, Yamanashi)
ミヤマシロは虫林を全く気にせずに、一心不乱に吸密している。
そこで、チョウが近くの花に移った時を見計らって、GR-Dでタテ位置広角撮影をした。
。。。。。。。。。。。 A butterfly, Aporia hippie japonica, feeding at the flowers
。。。。。。。。。。。. Ricoh GR-D, ASA 100
。。。。。。。。。。。.(2007-July-28, Yatsugatake, Yamanashi)
それほど数を見たわけではないが、たまたま♂♀が一緒の吸蜜となった場面。
翅表の色の違いが一目瞭然でわかる。もちろん、白いのが♂で黒っぽいのが♀。
。。。 Male and female of, Aporia hippie japonica feeding at the flowers
。。。. Pentax K10D, Tamron 70-300mm, ASA 100
。。。.(2007-July-28, Yatsugatake, Yamanashi)
観察できたミヤマシロチョウは、ほとんどが♂で、♀は1頭のみであった。
発生初期なのかな?それとも♂の頻度が高いのかな?
。。。 A male of Aporia hippie japonica feeding at the flowers
。。。. Pentax K10D, Tamron 70-300mm, ASA 100
。。。.(2007-July-28, Yatsugatake, Yamanashi)
鳥の写真では、目に光が入ると、生き生きして見える効果がでる。多分、昆虫写真も同様で、この写真のように目に光が入ることがあるが、生き生きと見えるだろうか。
。。。 A male of Aporia hippie japonica feeding at the flowers
。。。. Pentax K10D, Tamron 70-300mm, ASA 100
。。。.(2007-July-28, Yatsugatake, Yamanashi)
§Rejection of mating§
交尾拒否の2枚の写真は、実はgyoromeで撮影したものだ。-------ということは、レンズからチョウまで距離はかなり短いことになる。
メスを見ていると、しばしば♂がやってきて、求愛行動を示した。時には、かなり長い間、求愛行動が続くこともあるみたいだ。
。。。 Rejection of mating
。。。. Ricoh Caplio GX-8, gyorome-8, ASA100
。。。.(2007-July-28, Yatsugatake, Yamanashi)
♂が離れたときに、♀がどのようにして交尾拒否をしたかを写した。
ご覧のように後ろ翅をしっかりあわせ、尾部を翅で完全に隠しているではないか。なるほど、これでは♂はどうにも出来ないというわけだ。
この姿勢は♂が離れた後も数秒間続いた。
。。。 Rejection style of mating
。。。. Ricoh Caplio GX-8, gyorome-8, ASA100
。。。.(2007-July-28, Yatsugatake, Yamanashi)
§Flying feature§
せっかく天気も良く、シャッター速度も上げられるので、飛翔写真も一応写した。
一応と書いたのは、バックグラウンドに林があり、面白くないからだ。
。。。 Flying feature of Aporia hippie
。。。. Pentax K100D, Sigma 15mm Fish-eye ASA400
。。。.(2007-July-28, Yatsugatake, Yamanashi)
。。。 Flying feature of Aporia hippie
。。。. Pentax K100D, Sigma 15mm Fish-eye ASA400
。。。.(2007-July-28, Yatsugatake, Yamanashi)
§Insect-eye image§
虫の目写真の場合はGX-8を使うので、写真の形が一眼レフカメラのものと異なる(GR-Dは選択できるので、一眼に近い形を選んでいる)。そこで、横位置の写真の場合は、上下のみをトリミングして、写真の形に統一性を持たせている。
ミヤマシロチョウはノンビリとしたチョウなので、吸蜜中であれば、虫の目像でさえも写すことができるのだ。
。。。Insect-eye image of female of, Aporia hippie japonica feeding at the flowers
。。。. Ricoh Caplio GX-8, gyorome-8, ASA100
。。。.(2007-July-28, Yatsugatake, Yamanashi)
このくらい近づくと、ほとんど接するくらいの距離なのだが、一心不乱に吸蜜している。
ミヤマシロチョウは本当にノンビリしたチョウだね。
。。。Insect-eye image of female of, Aporia hippie japonica feeding at the flowers
。。。. Ricoh Caplio GX-8, gyorome-8, ASA100
。。。.(2007-July-28, Yatsugatake, Yamanashi)
ミヤマシロチョウが山梨県側での消息が確認できたので、意気揚々引き上げた。
午後の夕立の後、原村で「ぽんぽこ山本」氏にお会いして、お話を色々うかがった(ぽんぽこ山本さん、有難うございました)。
その後、ミドリシジミのイブニングフライトをみようと、夕方1人で、ハンノキ林にたたずんでいたら、突然に虫林の携帯電話が鳴った。
電話の主は、保全協会のN氏であった。
もちろん、喜んでミヤマシロチョウの確認を報告したが、同時に採集者らしき人物が1人現れたことも述べた。
採集者と思しき人物は、虫林が引き上げる少し前にその場所にやってきた。ネットはもちろん出さず、ただじっとポイントから離れずにいたのだ。彼は登山者の格好をして、東京から来たと言っていた。話しによると、10年前にもここを訪れたことがあることを何となく聞き出した。
多分、虫林がひきあげるのを待っていたのだろう。
こんな場所に来る登山者などありえないのだから------。
しかし、後悔しているのは、採集者と思しきその人を厳しく追い払ったりしなかったのだ。
保全協会のN氏は、電話で「それは採集者ではなく、密猟者ですよ、ミヤマシロチョウは天然記念物ですからね」といった。恥ずかしながら、山梨県側のミヤマシロが天然記念物であることすら、虫林は知らなかった。誘われて協会に入会したものの、保全協会員としてこれは全く失格だ。そうと自覚していれば、もっと問い詰めるべきであっただろう。
それは虫林が、法的規制の知識に鈍感でありすぎたのが原因といえる。貴重なミヤマシロチョウを守れ(ら)なかった。
----後悔している。
帰宅後、山梨県のミヤマシロチョウの天然記念物指定について調べてみると、驚いたことにこれがなかなか大変で、結局、ネット上では調べることができなかった。最後に、「山梨の蝶(甲州昆虫同好会編著)」という本で、県指定の天然記念物として、キマダラルリツバメとミヤマシロチョウが昭和52年に認定されたという一文を発見した。ミヤマシロチョウは既に指定されていた長野県と協力して保護するということで認定されたらしい。
それでは、八ヶ岳の山梨県側にすむオオイチモンジやヤツタカネヒカゲ、クモマツマキチョウなどはどうなっているのだろうか?知れば知るほど、山梨県の蝶類保護に関する認識の不足が見えてきて、悲しくなってしまう(自分の認識の無さは棚上げ)。
ミヤマシロチョウの棲息を確認できたのは良かったが、別なことで懺悔の一日になってしまった。
ポンポコ山本さんに、チョウの法規制について、メールを頂いた。
これによると、国の自然公園法・文化財保護法 県の希少野生動植物保護条例・文化財保護条例ほかによって法的に守られているとのことでした。
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banyan10 at 2007-07-29 19:11
先日はありがとうございました。
ミヤマシロの調査お疲れ様です。
生息を確認できただけでなく、数々の生態の撮影は素晴らしいですね。
密猟者への注意は難しいですね。
僕も知識が乏しいので、説明くらいできるようになりたいとは思っています。
保全協会のHPにリストがあればなんて思うのも会員としては失格でしょうかね。(笑)
ミヤマシロの調査お疲れ様です。
生息を確認できただけでなく、数々の生態の撮影は素晴らしいですね。
密猟者への注意は難しいですね。
僕も知識が乏しいので、説明くらいできるようになりたいとは思っています。
保全協会のHPにリストがあればなんて思うのも会員としては失格でしょうかね。(笑)
0
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by
thecla
at 2007-07-29 19:31
x
ミヤマシロ調査お疲れ様です。
山梨側も成虫が確認できてよかったですね。あっ、秋の調査地が増えてしまった、なんて不心得なことを一瞬思ってしまいました。
ただ、記事を拝見する限りでは、吸蜜植物も少なく危機的状況にあるようなので、ちょっと心配です。
昨夏、私が撮影した場所も秋の調査で越冬巣が確認できなかったので心配しています。今年は発生が遅れているようなので♀探しで、来週あたり訪ねてみようかなと思っています。
なお、八ヶ岳中信高原国定公園のミヤマシロチョウは「指定動物」としても捕獲が禁止されています。
山梨側も成虫が確認できてよかったですね。あっ、秋の調査地が増えてしまった、なんて不心得なことを一瞬思ってしまいました。
ただ、記事を拝見する限りでは、吸蜜植物も少なく危機的状況にあるようなので、ちょっと心配です。
昨夏、私が撮影した場所も秋の調査で越冬巣が確認できなかったので心配しています。今年は発生が遅れているようなので♀探しで、来週あたり訪ねてみようかなと思っています。
なお、八ヶ岳中信高原国定公園のミヤマシロチョウは「指定動物」としても捕獲が禁止されています。
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fanseab at 2007-07-29 19:46
調査活動お疲れ様でした。後半のくだりを読むと密漁者は本当にハイエナのような輩で不愉快ですね。
それにしても交尾拒否他様々な生態写真、お見事です。特に♀の交尾拒否姿勢は貴重なワンシーンで、gyoromeの深度が最高度に活かされた絵でしょう。小生、何故か南方のアサギシロチョウ(Pareronia属)を思い出してしまいました。
それにしても交尾拒否他様々な生態写真、お見事です。特に♀の交尾拒否姿勢は貴重なワンシーンで、gyoromeの深度が最高度に活かされた絵でしょう。小生、何故か南方のアサギシロチョウ(Pareronia属)を思い出してしまいました。
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by
kmkurobe at 2007-07-29 20:29
素晴らしい組写真ですね。これだけで「八ヶ岳のミヤマシロチョウ」という写真集ができてしまいますよ。
しかし密猟者は白馬でも頭が下がるほど忍耐強くじっとしています。
いい大人が挨拶もできずに顔を背けている様は、なんか悲しいものを感じますね。私ももと採集者ですが、こんな思いをするのなら絶対採集などしないと思うのですがね。
しかし密猟者は白馬でも頭が下がるほど忍耐強くじっとしています。
いい大人が挨拶もできずに顔を背けている様は、なんか悲しいものを感じますね。私ももと採集者ですが、こんな思いをするのなら絶対採集などしないと思うのですがね。
調査活動お疲れさまでした。
懺悔などする必要はありませんよ。そこに貴殿が存在したということが立派なことですから。それに1つ勉強になったではありませんか。今回のことを敢えて「失敗」と呼ばれるならば、それを次回の「成功」につなげれば良いだけのことです。このブログのお読みの方々にもミヤマシロチョウが山梨県の天然記念物であるということが伝わりましたし。皆さんで協力していきましょう。
私、密猟者と思しき人を見かけたら、その方の生態写真をビシビシ撮影してしまいます。(笑)
懺悔などする必要はありませんよ。そこに貴殿が存在したということが立派なことですから。それに1つ勉強になったではありませんか。今回のことを敢えて「失敗」と呼ばれるならば、それを次回の「成功」につなげれば良いだけのことです。このブログのお読みの方々にもミヤマシロチョウが山梨県の天然記念物であるということが伝わりましたし。皆さんで協力していきましょう。
私、密猟者と思しき人を見かけたら、その方の生態写真をビシビシ撮影してしまいます。(笑)
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by
cactuss at 2007-07-29 20:46
ミヤマシロチョウのすばらしい写真の数々、熱中して読んでしまいました。長野、群馬では高山蝶は採集禁止だとは知っていましたが、山梨県でミヤマシロチョウが天然記念物とは知りませんでした。後から来た密猟者は法律を犯してまで、ほしいのでしょうか。最近は厳しくなって、公になれば職を辞さなければならない事にもなりかねないのに、勇気がありますね。
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maeda
at 2007-07-29 21:24
x
居るか居ないか分からないポイントを調べただけでも十分では無いでしょうか。
そこにたまたま現れた採集者をどうするか、難しいですね。
話を切り出すタイミングとか、私ならその事実を知っていても注意できたかどうか自信がありません。
そこにたまたま現れた採集者をどうするか、難しいですね。
話を切り出すタイミングとか、私ならその事実を知っていても注意できたかどうか自信がありません。
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by
grassmonblue
at 2007-07-29 22:32
x
お疲れ様でした。いてよかったです。
絶滅していなかったものも良かったし、虫林さんご苦労の末見つけられてよかったです。
長野県側でも、非常にグルーミイな状況を目の当たりにしてきました。
またN氏の情熱と行動力に敬服しています。これからも力を貸してあげてください。
絶滅していなかったものも良かったし、虫林さんご苦労の末見つけられてよかったです。
長野県側でも、非常にグルーミイな状況を目の当たりにしてきました。
またN氏の情熱と行動力に敬服しています。これからも力を貸してあげてください。
こんばんは。
私は自然が残っていれば蝶はそう簡単には絶滅しないと思っていますが、ミヤマシロ、いて良かったですね。
7月中旬に密かに日光のオオイチモンジを探しましたが、さすがに姿は見ませんでした。
昔福島県側では何度か見かけたのですが、今はどうなっている事やら心配です。
ミヤマシロは昔清里の山側で沢山見かけましたが今はどうなんでしょうね。
私は自然が残っていれば蝶はそう簡単には絶滅しないと思っていますが、ミヤマシロ、いて良かったですね。
7月中旬に密かに日光のオオイチモンジを探しましたが、さすがに姿は見ませんでした。
昔福島県側では何度か見かけたのですが、今はどうなっている事やら心配です。
ミヤマシロは昔清里の山側で沢山見かけましたが今はどうなんでしょうね。
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日本チョウ類保全協会中村
at 2007-07-30 10:11
x
虫林さま
ミヤマシロチョウの調査ご協力ありがとうございました。到着するまでなかなかたいへんだったようで本当にありがとうございました。
協会ではさまざまなチョウの保全を推進していますが、昨年度からミヤマシロチョウにも力をいれて取り組んでいます。
18,19日には八ヶ岳、浅間山系での現地視察および今後の話し合いを開催し、少しずつよい方向にいっています。ミヤマシロは高山チョウとはいわれるものの、その中では標高の低いところにいるため、かなり減少しています。なんとか、昔のように集団吸水をぜひ復活できればと願っています。ミヤマシロの減少の主要因はもちろん採集ではなく、環境の変化です。しかし、法的な問題を別にしても、少なくなった状況では、採集によるダメージを危惧しますし、少なくなったチョウについては、採集から保全へと一人一人が考えていけるような状況になることを願っています。
theclaさんには昨年度調査でお世話になっていますが、ミヤマシロの保全グループを充実させていきたいと思っております。引き続きみなさまのご協力の程、よろしくお願いいたします。
ミヤマシロチョウの調査ご協力ありがとうございました。到着するまでなかなかたいへんだったようで本当にありがとうございました。
協会ではさまざまなチョウの保全を推進していますが、昨年度からミヤマシロチョウにも力をいれて取り組んでいます。
18,19日には八ヶ岳、浅間山系での現地視察および今後の話し合いを開催し、少しずつよい方向にいっています。ミヤマシロは高山チョウとはいわれるものの、その中では標高の低いところにいるため、かなり減少しています。なんとか、昔のように集団吸水をぜひ復活できればと願っています。ミヤマシロの減少の主要因はもちろん採集ではなく、環境の変化です。しかし、法的な問題を別にしても、少なくなった状況では、採集によるダメージを危惧しますし、少なくなったチョウについては、採集から保全へと一人一人が考えていけるような状況になることを願っています。
theclaさんには昨年度調査でお世話になっていますが、ミヤマシロの保全グループを充実させていきたいと思っております。引き続きみなさまのご協力の程、よろしくお願いいたします。
Commented
by
chochoensis
at 2007-07-30 10:46
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「ミヤマシロチョウ」調査、お疲れ様でした・・・なかなか大変な調査だったようで、頭が下がります。山梨県では昭和52年から天然記念物指定だったのですか・・・それらのことも知りませんんでした、これから色んな法規制も勉強してみたいです・・・ありがとうございました。もう何年もあっていないので、観察してみたいチョウです。
banyanさん、
先日は偶然お会いして嬉しく思いました。
八ヶ岳周辺のミヤマシロは、かなり減少してしまったようです。
行政は、天然記念物に指定すれば良いと思っているのかもしれませんが、それが全く無意味であることは自明の理ですよね。
蝶の保護に関する法的規則は、おっしゃるとおりで、どこかにアクセスすれば、いつも簡単にわかるようにしていただきたいと思います。
先日は偶然お会いして嬉しく思いました。
八ヶ岳周辺のミヤマシロは、かなり減少してしまったようです。
行政は、天然記念物に指定すれば良いと思っているのかもしれませんが、それが全く無意味であることは自明の理ですよね。
蝶の保護に関する法的規則は、おっしゃるとおりで、どこかにアクセスすれば、いつも簡単にわかるようにしていただきたいと思います。
theclaさん、
だめかもしれないと思いながら訪れて、ミヤマシロが飛んできたときには、本当に嬉しかったですね。こんな感激を味わえただけでも、参加した意味は十分にありました。
私の訪れた場所には、吸蜜植物が非常に少なく、アザミやクガイソウなどの、ミヤマシロの好む花は皆無でした。
食樹は非常に豊富にありましたので、それが個体数減少の大きな原因となっているのかも知れません。
だめかもしれないと思いながら訪れて、ミヤマシロが飛んできたときには、本当に嬉しかったですね。こんな感激を味わえただけでも、参加した意味は十分にありました。
私の訪れた場所には、吸蜜植物が非常に少なく、アザミやクガイソウなどの、ミヤマシロの好む花は皆無でした。
食樹は非常に豊富にありましたので、それが個体数減少の大きな原因となっているのかも知れません。
fanseabさん、
そこで出会った人は、昆虫愛好家や採集者といえるものでは無く、密猟者なんですね。私と言葉を交わすことも少なく、目はいつも警戒していました。かといって立ち去ることも無く、今考えると、怪しかったです。
ハイエナのようなという表現は当たっているかもしれません。
ミヤマシロの写真撮影は、なかなか楽しかったです。というのも、自分の目の前の花しかいないのですから、色々と工夫する余裕がありました。
スンダランドのアサギシロチョウは一度見てみたいですね。
そこで出会った人は、昆虫愛好家や採集者といえるものでは無く、密猟者なんですね。私と言葉を交わすことも少なく、目はいつも警戒していました。かといって立ち去ることも無く、今考えると、怪しかったです。
ハイエナのようなという表現は当たっているかもしれません。
ミヤマシロの写真撮影は、なかなか楽しかったです。というのも、自分の目の前の花しかいないのですから、色々と工夫する余裕がありました。
スンダランドのアサギシロチョウは一度見てみたいですね。
kmkurobeさん、
お褒めいただき、真にありがとうございます。
密猟者の問題は、白馬の場合はもっと身近でしょうね。
小生も採集者に関しては、理解できる部分があり、同じ昆虫愛好家としての枠の中で考えられます。しかし、密猟者は別ですね。
お褒めいただき、真にありがとうございます。
密猟者の問題は、白馬の場合はもっと身近でしょうね。
小生も採集者に関しては、理解できる部分があり、同じ昆虫愛好家としての枠の中で考えられます。しかし、密猟者は別ですね。
ミヤマシロの調査ご苦労様です。
私ならようようポイントについても、ネガティブなイメージが先行して1時間もそこで待っていられたかどうかわかりません。
さすが虫林さんですね。
密猟者の話は不愉快ですね。そんなポイントにまで出没するくらいですからかなりのベテランなんでしょうけど、いつまで経ってもそのレベルから先には行けず、人の目を盗んで採集するとはね。
私ならようようポイントについても、ネガティブなイメージが先行して1時間もそこで待っていられたかどうかわかりません。
さすが虫林さんですね。
密猟者の話は不愉快ですね。そんなポイントにまで出没するくらいですからかなりのベテランなんでしょうけど、いつまで経ってもそのレベルから先には行けず、人の目を盗んで採集するとはね。
kenkenさん、
暖かいコメントありがとうございます。小生が去った後に、ミヤマシロが採集されたとすると、責任を感じていました。
採集者も自然を愛する方も多くいると思いますので、できるだけ仲間として扱いたいと思いますが、密猟者は全くそれとは別で困りますね。
現場で説得しても聞く相手ではなさそうだし、そこで喧嘩しても良い結果にはならないでしょう。だとすれば、密猟者の写真をビシバシ撮るのはグッドアイデアですね。そして、密猟者の写真集でも作成しておくのも良いかもしれません。
暖かいコメントありがとうございます。小生が去った後に、ミヤマシロが採集されたとすると、責任を感じていました。
採集者も自然を愛する方も多くいると思いますので、できるだけ仲間として扱いたいと思いますが、密猟者は全くそれとは別で困りますね。
現場で説得しても聞く相手ではなさそうだし、そこで喧嘩しても良い結果にはならないでしょう。だとすれば、密猟者の写真をビシバシ撮るのはグッドアイデアですね。そして、密猟者の写真集でも作成しておくのも良いかもしれません。
cactussさん、
cactussさんのお友達が、ギフチョウの保護でがんばられているので、春に富士川のポイントでお会いするのを楽しみにしています。
山梨県での蝶の採集規制は、他県に比べてかなり遅れているようです。それを良いことに、他県から密猟者が入ってくるのかも知れません。残念なことですね。やはり、欲しいとなると目がくらむのでしょうね。
もっと問題なのは、沢山採集したものを、ネットで販売することですね。
何とかならないものですかね。
cactussさんのお友達が、ギフチョウの保護でがんばられているので、春に富士川のポイントでお会いするのを楽しみにしています。
山梨県での蝶の採集規制は、他県に比べてかなり遅れているようです。それを良いことに、他県から密猟者が入ってくるのかも知れません。残念なことですね。やはり、欲しいとなると目がくらむのでしょうね。
もっと問題なのは、沢山採集したものを、ネットで販売することですね。
何とかならないものですかね。
maedaさん、
暖かいコメントありがとうございます。
登山者など到底訪れない山の中で、密猟者に出くわしたときの対応は、なかなか難しいものですね。我々は警察官ではないので----逮捕することもできませんし。
でも、何もしないのも、それはそれで問題で、kenkenさんが書かれた様に、最低限、写真を撮影しておくことが大事なのかも知れません。
暖かいコメントありがとうございます。
登山者など到底訪れない山の中で、密猟者に出くわしたときの対応は、なかなか難しいものですね。我々は警察官ではないので----逮捕することもできませんし。
でも、何もしないのも、それはそれで問題で、kenkenさんが書かれた様に、最低限、写真を撮影しておくことが大事なのかも知れません。
grassmonblueさん、
いるのかいないのか半信半疑で訪れたので、飛来したときは感動しましたよ。この感動を味わえただけで、このプロジェクトに参加した意義があったと思っています。ありがたいことです。
長野県側でもミヤマシロの個体数が著しく減っているとのこと、残念ですね。こんな無警戒でのんびりした蝶はいつまでも見ていたいです。
N氏には最初に会ったときから好印象を持っています。
いるのかいないのか半信半疑で訪れたので、飛来したときは感動しましたよ。この感動を味わえただけで、このプロジェクトに参加した意義があったと思っています。ありがたいことです。
長野県側でもミヤマシロの個体数が著しく減っているとのこと、残念ですね。こんな無警戒でのんびりした蝶はいつまでも見ていたいです。
N氏には最初に会ったときから好印象を持っています。
KAZさん、
コメントありがとうございます。
自然が残っていれば、蝶は確かに絶滅しないと思います。
今回、そこを訪れて驚いたのは、吸蜜植物が極端に少ない点でした。
ですから、食樹は以前と変わらず沢山あるのですが、下草が伸びて、花が消滅してしまったみたいです。一見、環境が良いようですが、実は悪化しているのかも知れませんね。
日光のオオイチは、小生が中学生の時に、1メスをみました。懐かしいですね。清里の登山口あたりもポイントらしいのですが、1週間前に訪れたときには、ミヤマシロが飛ぶような雰囲気は乏しかったですよ。心配ですね。
コメントありがとうございます。
自然が残っていれば、蝶は確かに絶滅しないと思います。
今回、そこを訪れて驚いたのは、吸蜜植物が極端に少ない点でした。
ですから、食樹は以前と変わらず沢山あるのですが、下草が伸びて、花が消滅してしまったみたいです。一見、環境が良いようですが、実は悪化しているのかも知れませんね。
日光のオオイチは、小生が中学生の時に、1メスをみました。懐かしいですね。清里の登山口あたりもポイントらしいのですが、1週間前に訪れたときには、ミヤマシロが飛ぶような雰囲気は乏しかったですよ。心配ですね。
中村さん、
ご丁寧なコメントありがとうございます。
以前に多産した場所で、今はいるかどうかわからない場所を訪れ、半信半疑の中で、ミヤマシロが飛来した時の感動は忘れられません。これだけでも、このプロジェクトに参加させていただいた価値がありました。
調査の詳しい内容については、後日、報告書を送らせていただきます。
採集に関しては、おっしゃるとおりで、個体数が少なく、存続がクリティカルな状態での採集は、とどめをさす可能性がありますね。
今回の出来事は、小生のこれからの自然とのかかわりにおいても、ある意味、重要な経験をさせてもらったと喜んでいます。
蝶の保全が少しでも多くの人に理解されるように、微力ですが協力させていただきます。こちらこそ、これからも宜しくお願いします。
ご丁寧なコメントありがとうございます。
以前に多産した場所で、今はいるかどうかわからない場所を訪れ、半信半疑の中で、ミヤマシロが飛来した時の感動は忘れられません。これだけでも、このプロジェクトに参加させていただいた価値がありました。
調査の詳しい内容については、後日、報告書を送らせていただきます。
採集に関しては、おっしゃるとおりで、個体数が少なく、存続がクリティカルな状態での採集は、とどめをさす可能性がありますね。
今回の出来事は、小生のこれからの自然とのかかわりにおいても、ある意味、重要な経験をさせてもらったと喜んでいます。
蝶の保全が少しでも多くの人に理解されるように、微力ですが協力させていただきます。こちらこそ、これからも宜しくお願いします。
chochoensisさん、
ありがとうございます。
蝶の保護に関する法的な規制に関して、小生は今まであまりにも鈍感でした。写真を撮影する限りにおいて、それらを意識する機会は非常に少なかったためと思います。
でも、保全を訴えるには、それを説明できるくらいの知識が必要なことは身をもって感じましたので、少し勉強しなければなりませんね。
ミヤマシロは、目の前でものんびりと吸蜜してくれるので、とてもかわいいですよ。こののんびりさがあだとなって、見つけられればほとんど採集されてしまう危険がありますね。是非とも見てください。
ありがとうございます。
蝶の保護に関する法的な規制に関して、小生は今まであまりにも鈍感でした。写真を撮影する限りにおいて、それらを意識する機会は非常に少なかったためと思います。
でも、保全を訴えるには、それを説明できるくらいの知識が必要なことは身をもって感じましたので、少し勉強しなければなりませんね。
ミヤマシロは、目の前でものんびりと吸蜜してくれるので、とてもかわいいですよ。こののんびりさがあだとなって、見つけられればほとんど採集されてしまう危険がありますね。是非とも見てください。
ダンダラさん、
ありがとうございます。
小生も炎天下の中で、花の前で1時間以上待っているのはちょっときつかったです。でも、この環境ではもしかしたら生き残っているかもしれないということだけで、粘っていました。運よく、あきらめる前に飛来してくれて良かったです。
密猟者は、年は40歳前後でしたが、蝶に関してはかなりのベテランでした。挨拶もせず、ほとんど言葉も交わさず、挙動不審でした。しばらくいなくなったので、帰ったのかなと思いましたが、小生が帰るときにはまだ立っていました。ネットを出しませんでしたが、明らかに密猟者だと思います。これからは、顔写真くらいは撮影して、本部に報告します。
ありがとうございます。
小生も炎天下の中で、花の前で1時間以上待っているのはちょっときつかったです。でも、この環境ではもしかしたら生き残っているかもしれないということだけで、粘っていました。運よく、あきらめる前に飛来してくれて良かったです。
密猟者は、年は40歳前後でしたが、蝶に関してはかなりのベテランでした。挨拶もせず、ほとんど言葉も交わさず、挙動不審でした。しばらくいなくなったので、帰ったのかなと思いましたが、小生が帰るときにはまだ立っていました。ネットを出しませんでしたが、明らかに密猟者だと思います。これからは、顔写真くらいは撮影して、本部に報告します。
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たにつち
at 2007-07-31 12:43
x
素晴らしいですね!山梨では、もういなくなったのかと思っていました。
お疲れ様でしたが、地元調査員として、うらやましい経験されたと思います。
いつまでも、環境と生息が続いてほしいですね。
保護対象種のリストや関係法は複雑ですよね。私も整理して掲載しようか、なんて考えたことがあります。
しかし、そこまで厚かましい密猟者はすごいですね。恥ずかしくないのでしょうか。
お疲れ様でしたが、地元調査員として、うらやましい経験されたと思います。
いつまでも、環境と生息が続いてほしいですね。
保護対象種のリストや関係法は複雑ですよね。私も整理して掲載しようか、なんて考えたことがあります。
しかし、そこまで厚かましい密猟者はすごいですね。恥ずかしくないのでしょうか。
たにつちさん、
ありがとうございます。
いなくなったかも知れないと思われるミヤマシロが、目の前に元気に現れたときは、本当に感激しましたよ。おっしゃるとおりで、良い経験をさせていただきました。
いつまでも生息が持続して欲しいですが、吸蜜植物がほとんど見られないので、心配です。
小生は採集そのものに反対ではありません。むしろ、自然を知るには、ある程度の採集行為は必要ではないかと考えています。しかし、非常に少なくなった種類を選択的に採集するのは、自分勝手な行いとしか思えませんね。
また、山梨にも遊びに来てください。蝶がいなくても一緒にお話できるだけでも良いでしょう?
ありがとうございます。
いなくなったかも知れないと思われるミヤマシロが、目の前に元気に現れたときは、本当に感激しましたよ。おっしゃるとおりで、良い経験をさせていただきました。
いつまでも生息が持続して欲しいですが、吸蜜植物がほとんど見られないので、心配です。
小生は採集そのものに反対ではありません。むしろ、自然を知るには、ある程度の採集行為は必要ではないかと考えています。しかし、非常に少なくなった種類を選択的に採集するのは、自分勝手な行いとしか思えませんね。
また、山梨にも遊びに来てください。蝶がいなくても一緒にお話できるだけでも良いでしょう?
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霧島緑
at 2007-07-31 20:39
x
ミヤマシロ発見、おめでとうございます。さぞ嬉しかったことと思います。
写真も大変素晴らしく、見事です。
ただ、密猟者とおぼしき登山者との遭遇は、後味の悪いものとなってしまいましたね。
実は私も先日の上高地行の際、不審な2人づれに遭遇し、網こそ持っていなかったもののオオイチ・ポイントを離れようとせず、一人がコンデジ撮影していましたが、何かおかしいなと直感し、注意したところいやな雰囲気となり、身の危険も感じました。
単独行動では何かと強い行動にも出られず、その場を離れましたが、後味の悪さだけが残ってしまいました。
このような時は複数での行動が得策かなと感じています。
写真も大変素晴らしく、見事です。
ただ、密猟者とおぼしき登山者との遭遇は、後味の悪いものとなってしまいましたね。
実は私も先日の上高地行の際、不審な2人づれに遭遇し、網こそ持っていなかったもののオオイチ・ポイントを離れようとせず、一人がコンデジ撮影していましたが、何かおかしいなと直感し、注意したところいやな雰囲気となり、身の危険も感じました。
単独行動では何かと強い行動にも出られず、その場を離れましたが、後味の悪さだけが残ってしまいました。
このような時は複数での行動が得策かなと感じています。
霧島緑さん、
コメント有難うございます。
そうなんです。心配していただけに、姿を見たときには興奮しました。
せっかくのオオイチモンジの撮影が気分の悪いものになって残念でしたね。
山の中で、不審者(密猟者らしきヒト)に出会ったときに、どこまで問い詰めるかが難しいですね。上高地でも密猟者はいくらでもいると思います。
でも、現場を目撃しない限り、怒るわけにもいかないし、怒っても喧嘩になる可能性も大です。やはり、何気なく名前や住所などを聞いて、ついでにその人の写真を撮影して、どこかに報告しておくのが良いと思います。
コメント有難うございます。
そうなんです。心配していただけに、姿を見たときには興奮しました。
せっかくのオオイチモンジの撮影が気分の悪いものになって残念でしたね。
山の中で、不審者(密猟者らしきヒト)に出会ったときに、どこまで問い詰めるかが難しいですね。上高地でも密猟者はいくらでもいると思います。
でも、現場を目撃しない限り、怒るわけにもいかないし、怒っても喧嘩になる可能性も大です。やはり、何気なく名前や住所などを聞いて、ついでにその人の写真を撮影して、どこかに報告しておくのが良いと思います。
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ainomidori443zeph at 2007-08-01 09:32
ミヤマシロ調査、良い結果で良かったですね。いるかいないか分からない場所でじっとしているのは辛いですね。一人では熊でも出てきそうで怖いです。
まだまだ探せば、人知れず生き残っているものがいる!ということでしょうか?
まだまだ探せば、人知れず生き残っているものがいる!ということでしょうか?
愛野緑さん、
コメントありがとうございます。
確かに山の中で一人では、熊のことを考えると少し怖いですね。さらに密猟者も不愉快なだけではなく、何をするかわからない恐ろしさがあります。できれば、ペアで行動したほうがよさそうです。
おっしゃるとおりで、八ヶ岳は広いので、人知れずミヤマシロの楽園が存在することを願っています。可能性は大ですよね!
コメントありがとうございます。
確かに山の中で一人では、熊のことを考えると少し怖いですね。さらに密猟者も不愉快なだけではなく、何をするかわからない恐ろしさがあります。できれば、ペアで行動したほうがよさそうです。
おっしゃるとおりで、八ヶ岳は広いので、人知れずミヤマシロの楽園が存在することを願っています。可能性は大ですよね!
by tyu-rinkazan
| 2007-07-29 17:44
| ▣ミヤマシロチョウ
|
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