20071006 南アルプス:タニグチコブヤハズカミキリ(長野県)
2007年 10月 06日
朝、起きて新しく始まったNHKの連ドラ「チリトテチン」を見ながら、朝食を摂っていると、家内が「今日はどちらへ?」と聞いてきた。この2週間ほど、仕事に忙殺されていたので、その言葉はとても嬉しい。それでは、お言葉に甘えて-。
-----といいながらも、外を見ると少し曇っているので、しばらくウラウラしていたが、朝10時頃になると青空も見えてきて絶好の散歩日和になったではないか。よし、出陣じゃ。
数日前、「ふしあな日記」のSpaticaさんから、稀種(タニグチコブヤハズカミキリ)の棲息地を教えていただいた。そこで、本日はタニグチコブの撮影にチャレンジすることにした。カミキリムシを目的に散歩するのは、ブログを開いてから多分これが初めてだろうと思う。でも、タニグチコブは、元カミキリ屋の心をくすぐる非常に魅力あるカミキリなのだ。
問題はカミキリ探しの実践から長いこと離れていたので、カンを取り戻すことが出来るか不安だった。なにしろ、タニグチコブは翅が癒着して飛ぶことが出来ないカミキリムシときている。
**************************************************
§ツリバナ Euonymus oxyphyllus §
タニグチコブはブナ帯からトウヒ帯に棲息しているので、結構標高を稼がなくてはならない。途中、展望台からみると、八ヶ岳が一望のもとに見えた。
。。◆八ヶ岳を望む◆
。。。Mt. Yatsugatake
。。。 Pentax K100D, Sigma 18-55mm, ASA 200
。。。(2007-October-06, Nagano)
標高が1000mを越えるあたりから、紅葉がみられるようになった。とくに美しい赤い実をつけているのはツリバナだろうか?。
。。◆ツリバナ◆
。。。Euonymus oxyphyllus
。。。 Pentax K10D, Pentax D-FA 100mm MACRO, ASA 200, Flash (+)
。。。(2007-October-06, Nagano)
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§タニグチコブヤハズカミキリ Mesechthistatus taniguchi§
教えていただいた場所に到着すると、なるほど林床にマルバダケブキが多い。
早速、みて歩くが、すでに葉が落ちて腐っているものが多く、枯葉が非常に少ないのだ。
あれ、この時期ではもしかして遅いのかな?
さらに見つけた枯葉もすでに検索済みのようだ。
ウーム、これではタニグチを発見するのはかなり難しいだろう。結局、1時間ほども行ったり来たりしてタニグチコブを探したが見つけることが出来ず、場所を移動することにした。
花の時期だと、マルバダケブキを探すことは極めて簡単だろう。というのも、この花は背が高く、遠くからでも見えるからだ。しかし、今は実になってしまっていて、注意しないと見逃してしまう。
しばらく、車で走り回って、やっと林の中に比較的大きなマルバダケブキの群落を見つけることができた。
。。◆林の中のマルバダケブキ◆
。。。L. dentata
。。。 GR-D, GW-1, ASA100
。。。(2007-October-06, Nagano)
しかし、探せども探せどもタニグチコブが見つからない。ほとんどのマルバダケブキの葉は腐ってしまって、枯葉が残っていないのだ。しょうがないので、イタドリの枯葉など範囲を広げてみて歩いた。
でもいない------.
1時間以上探索しただろうか。
こりゃ~、今日はnot my day かな?
---------と諦めかけたとき、落ちて黒色になったマルバダケブキの葉をめくってみると、待望のタニグチコブ様(もう様になってしまった)が鎮座していたのだ。
。。◆タニグチコブヤハズカミキリ Mesechthistatus taniguchi◆
。。。A female of M. Taniguchi resting on the dropped leaf
。。。 Pentax D10, Pentax D-FA 100mm Macro, ASA 200
。。。(2007-October-06, Nagano)
カミキリムシの中には鞘翅が癒着し、飛べない仲間がいる。それが、コブヤハズカミキリ、セダカコブヤハズカミキリの仲間なのだ。この虫は、茶色で不恰好なカミキリムシであるが、カミキリ屋の目には、とても格好良くうつるのだ。
つまり、コブヤハズカミキリの仲間は不格好で格好良い虫なのだ
コブヤハズカミキリ属は、日本特産属で、4種(コブヤハズ、マヤサンコブヤハズ、タニグチコブヤハズ、フジコブヤハズ)に分かれる。タニグチコブヤハズは南アルプスを中心とした中部山岳地帯だけに分布する。
。。◆タニグチコブヤハズカミキリ Mesechthistatus taniguchi◆
。。。A female of M. Taniguchi resting on the dropped leaf
。。。 Pentax D10, Pentax D-FA 100mm Macro, ASA 200
。。。(2007-October-06, Nagano)
マルバダケブキの他にも、イタドリやシシウドなどの枯葉もめくってみたりしたが、発見する事ができなかった。マルバダケブキはどこでもあるような植物ではなく、林の中の微妙に日の当たる少しじめじめした場所に群生している。
虫林の見つけた場所は、Spaticaさんのポイントとは離れているので、かなり広く分布しているのだろう。両方のポイントとも、マルバダケブキを指標にしたので、カラマツ林の中の林床である。
。。。。。。。。。。◆タニグチコブヤハズカミキリ Mesechthistatus taniguchi◆
。。。。。。。。。。。A female of M. Taniguchi resting on the dropped leaf
。。。。。。。。。。。 Ricoh GR-D, GW-1, ASA100
。。。。。。。。。。。(2007-October-06, Nagano)
一頭を見つけたことで、元気になり、さらに探索を続けてみると、もう一頭が、やや乾いた枯葉の中にもぐりこんでいるのを見つけた。
。。◆タニグチコブヤハズカミキリ Mesechthistatus taniguchi◆
。。。A female of M. Taniguchi resting on the dropped leaf
。。。 Pentax D10, Pentax D-FA 100mm Macro, ASA 200
。。。(2007-October-06, Nagano)
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§虫の目像 Insect-eye image§
gyromeで近接撮影をしてみた。拡大してみると、体の表面がデコボコしているのがわかる。
目が少し怖いね。
。。◆虫の目像:タニグチコブヤハズカミキリ Mesechthistatus taniguchi◆
。。。A female of M. Taniguchi resting on the dropped leaf
。。。 Ricoh Caplio GX-8, gyorome-8, ASA100
。。。(2007-October-06, Nagano)
タニグチコブの特徴は、鞘羽表面にある1対の黒い紋である。この紋こそ、タニグチの証なのだ。
さらに、よく見て欲しい。
これだけ拡大すると、鞘翅の左右が完全に癒着しているのがわかる。
これでは飛ぶ事ができないよね。
。。◆虫の目像:黒い紋と癒着した鞘翅◆
。。。A pair of black dots and fused wings
。。。 Ricoh Caplio GX-8, gyorome-8, ASA100
。。。(2007-October-06, Nagano)
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§ヒサゴゴミムシダマシ Misolampidus rugipennis§
マルバダケブキの枯葉の中で、ヒサゴゴミムシダマシを見つけた。なかなか立派な甲虫で、図鑑で調べてみると、本州(中部山岳)と九州に分布し、個体数は少ないそうである。
。。◆ヒサゴゴミムシダマシ Misolampidus rugipennis◆
。。。M. rugipennis resting on the dropped leaf
。。。 Pentax K10D, Pentax D-FA 100mm Macro, ASA200
。。。(2007-October-06, Nagano)
。。◆ヒサゴゴミムシダマシ Misolampidus rugipennis◆
。。。M. rugipennis resting on the dropped leaf
。。。 Pentax K10D, Pentax D-FA 100mm Macro, ASA200
。。。(2007-October-06, Nagano)
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§Epilogue§
タニグチコブヤハズカミキリは、南アルプスを中心に分布するので、是非とも撮影したいと思ってきた。このカミキリは、虫林がカミキリムシの収集を行っていた頃(昔)には、極めて稀な種として知られ、垂涎の的になっていたからだ。
コブヤハズの生態が解明され、秋に成虫が出現し、枯れ葉に集まることがわかってからは、憧れのタニグチも観察が可能になったのは嬉しい事である。
とわいえ、本日はなかなかタニグチコブを見つけることができず、最後にやっと2頭発見するにとどまった。でも0と1との違いは限りなく大きいのだ。また、苦労して発見した時は本当に嬉しいものだね。
最後にSpaticaさん、情報を有難うございました。
-----といいながらも、外を見ると少し曇っているので、しばらくウラウラしていたが、朝10時頃になると青空も見えてきて絶好の散歩日和になったではないか。よし、出陣じゃ。
数日前、「ふしあな日記」のSpaticaさんから、稀種(タニグチコブヤハズカミキリ)の棲息地を教えていただいた。そこで、本日はタニグチコブの撮影にチャレンジすることにした。カミキリムシを目的に散歩するのは、ブログを開いてから多分これが初めてだろうと思う。でも、タニグチコブは、元カミキリ屋の心をくすぐる非常に魅力あるカミキリなのだ。
問題はカミキリ探しの実践から長いこと離れていたので、カンを取り戻すことが出来るか不安だった。なにしろ、タニグチコブは翅が癒着して飛ぶことが出来ないカミキリムシときている。
§ツリバナ Euonymus oxyphyllus §
タニグチコブはブナ帯からトウヒ帯に棲息しているので、結構標高を稼がなくてはならない。途中、展望台からみると、八ヶ岳が一望のもとに見えた。
。。。Mt. Yatsugatake
。。。 Pentax K100D, Sigma 18-55mm, ASA 200
。。。(2007-October-06, Nagano)
標高が1000mを越えるあたりから、紅葉がみられるようになった。とくに美しい赤い実をつけているのはツリバナだろうか?。
。。。Euonymus oxyphyllus
。。。 Pentax K10D, Pentax D-FA 100mm MACRO, ASA 200, Flash (+)
。。。(2007-October-06, Nagano)
§タニグチコブヤハズカミキリ Mesechthistatus taniguchi§
教えていただいた場所に到着すると、なるほど林床にマルバダケブキが多い。
早速、みて歩くが、すでに葉が落ちて腐っているものが多く、枯葉が非常に少ないのだ。
あれ、この時期ではもしかして遅いのかな?
さらに見つけた枯葉もすでに検索済みのようだ。
ウーム、これではタニグチを発見するのはかなり難しいだろう。結局、1時間ほども行ったり来たりしてタニグチコブを探したが見つけることが出来ず、場所を移動することにした。
花の時期だと、マルバダケブキを探すことは極めて簡単だろう。というのも、この花は背が高く、遠くからでも見えるからだ。しかし、今は実になってしまっていて、注意しないと見逃してしまう。
しばらく、車で走り回って、やっと林の中に比較的大きなマルバダケブキの群落を見つけることができた。
。。。L. dentata
。。。 GR-D, GW-1, ASA100
。。。(2007-October-06, Nagano)
しかし、探せども探せどもタニグチコブが見つからない。ほとんどのマルバダケブキの葉は腐ってしまって、枯葉が残っていないのだ。しょうがないので、イタドリの枯葉など範囲を広げてみて歩いた。
でもいない------.
1時間以上探索しただろうか。
こりゃ~、今日はnot my day かな?
---------と諦めかけたとき、落ちて黒色になったマルバダケブキの葉をめくってみると、待望のタニグチコブ様(もう様になってしまった)が鎮座していたのだ。
。。。A female of M. Taniguchi resting on the dropped leaf
。。。 Pentax D10, Pentax D-FA 100mm Macro, ASA 200
。。。(2007-October-06, Nagano)
カミキリムシの中には鞘翅が癒着し、飛べない仲間がいる。それが、コブヤハズカミキリ、セダカコブヤハズカミキリの仲間なのだ。この虫は、茶色で不恰好なカミキリムシであるが、カミキリ屋の目には、とても格好良くうつるのだ。
つまり、コブヤハズカミキリの仲間は不格好で格好良い虫なのだ
コブヤハズカミキリ属は、日本特産属で、4種(コブヤハズ、マヤサンコブヤハズ、タニグチコブヤハズ、フジコブヤハズ)に分かれる。タニグチコブヤハズは南アルプスを中心とした中部山岳地帯だけに分布する。
。。。A female of M. Taniguchi resting on the dropped leaf
。。。 Pentax D10, Pentax D-FA 100mm Macro, ASA 200
。。。(2007-October-06, Nagano)
マルバダケブキの他にも、イタドリやシシウドなどの枯葉もめくってみたりしたが、発見する事ができなかった。マルバダケブキはどこでもあるような植物ではなく、林の中の微妙に日の当たる少しじめじめした場所に群生している。
虫林の見つけた場所は、Spaticaさんのポイントとは離れているので、かなり広く分布しているのだろう。両方のポイントとも、マルバダケブキを指標にしたので、カラマツ林の中の林床である。
。。。。。。。。。。。A female of M. Taniguchi resting on the dropped leaf
。。。。。。。。。。。 Ricoh GR-D, GW-1, ASA100
。。。。。。。。。。。(2007-October-06, Nagano)
一頭を見つけたことで、元気になり、さらに探索を続けてみると、もう一頭が、やや乾いた枯葉の中にもぐりこんでいるのを見つけた。
。。。A female of M. Taniguchi resting on the dropped leaf
。。。 Pentax D10, Pentax D-FA 100mm Macro, ASA 200
。。。(2007-October-06, Nagano)
§虫の目像 Insect-eye image§
gyromeで近接撮影をしてみた。拡大してみると、体の表面がデコボコしているのがわかる。
目が少し怖いね。
。。。A female of M. Taniguchi resting on the dropped leaf
。。。 Ricoh Caplio GX-8, gyorome-8, ASA100
。。。(2007-October-06, Nagano)
タニグチコブの特徴は、鞘羽表面にある1対の黒い紋である。この紋こそ、タニグチの証なのだ。
さらに、よく見て欲しい。
これだけ拡大すると、鞘翅の左右が完全に癒着しているのがわかる。
これでは飛ぶ事ができないよね。
。。。A pair of black dots and fused wings
。。。 Ricoh Caplio GX-8, gyorome-8, ASA100
。。。(2007-October-06, Nagano)
§ヒサゴゴミムシダマシ Misolampidus rugipennis§
マルバダケブキの枯葉の中で、ヒサゴゴミムシダマシを見つけた。なかなか立派な甲虫で、図鑑で調べてみると、本州(中部山岳)と九州に分布し、個体数は少ないそうである。
。。。M. rugipennis resting on the dropped leaf
。。。 Pentax K10D, Pentax D-FA 100mm Macro, ASA200
。。。(2007-October-06, Nagano)
。。。M. rugipennis resting on the dropped leaf
。。。 Pentax K10D, Pentax D-FA 100mm Macro, ASA200
。。。(2007-October-06, Nagano)
§Epilogue§
タニグチコブヤハズカミキリは、南アルプスを中心に分布するので、是非とも撮影したいと思ってきた。このカミキリは、虫林がカミキリムシの収集を行っていた頃(昔)には、極めて稀な種として知られ、垂涎の的になっていたからだ。
コブヤハズの生態が解明され、秋に成虫が出現し、枯れ葉に集まることがわかってからは、憧れのタニグチも観察が可能になったのは嬉しい事である。
とわいえ、本日はなかなかタニグチコブを見つけることができず、最後にやっと2頭発見するにとどまった。でも0と1との違いは限りなく大きいのだ。また、苦労して発見した時は本当に嬉しいものだね。
最後にSpaticaさん、情報を有難うございました。
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chochoensis at 2007-10-06 22:22
虫林さん、=タニグチコブヤハズカミキリ=なんて素敵なんでしょう!ヤハズカミキリの仲間にもこんなのがいるんですね・・・すばらしい写真に感謝です。虫の目レンズの写真は更に凄いです・・・鞘翅の模様といい、凸凹の突起と言い、素敵です・・・。いつか見てみたいなァ・・・。
0
学会の幹事ご苦労様でした。
この連休はほっとされて素敵な休日になっているようですね。
タニグチコブヤハズはカミキリのことは何もわからない私でも名前と顔が一致する数少ないカミキリです。
でもこんな環境で見つかるとは知りませんでした。この時期は蝶も一段落ですから探すには絶好の機会ですね。
でもあんまりカミキリ病がひどくならないように、チョウの方もよろしくです。
この連休はほっとされて素敵な休日になっているようですね。
タニグチコブヤハズはカミキリのことは何もわからない私でも名前と顔が一致する数少ないカミキリです。
でもこんな環境で見つかるとは知りませんでした。この時期は蝶も一段落ですから探すには絶好の機会ですね。
でもあんまりカミキリ病がひどくならないように、チョウの方もよろしくです。
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banyan10 at 2007-10-06 23:18
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ぴくぱ
at 2007-10-06 23:45
x
これは珍しいものを見せていただきました。カミキリはまったくわからないのですが、この形は惹かれるものがあります。垂涎の的というのがうなずけますね。蝶が少なくなるこの季節、こんな楽しみ方もあるんですね。
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kmkurobe
at 2007-10-07 00:06
x
いつも出かけるクモツキの林道にいます。多分タニグチではないかと思うのですが・・・・・コブヤハズの類は何回か見ています。
イワナ釣りに凝っている頃時々路上を歩いていました。
明日捜してみようかな・・・・・
イワナ釣りに凝っている頃時々路上を歩いていました。
明日捜してみようかな・・・・・
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cactuss at 2007-10-07 00:36
chochoensisさん、暖かいコメント有難うございます。タニグチコブヤハズを初め、コブヤハズの4種は、住み分けをしていまして、分布域の境界部では、非武装地帯と呼ばれる、空白域があるそうです。
僕もこの虫の「不恰好で格好よい」ところが好きですね。
僕もこの虫の「不恰好で格好よい」ところが好きですね。
ダンダラさん、有難うございます。
今回の学会はかなりプレッシャーになっていましたので、無事に終了してほっとしています。
山梨県では、タニグチコブの他にフジコブも産しますので、いつかこちらもチャレンジしたいと思っています。今回は、棲息環境の調査がメインの目的で、これから同様の環境で山梨県側でも探してみたいですね。
チョウもカミキリもと私は欲張りなんだと思います。
今回の学会はかなりプレッシャーになっていましたので、無事に終了してほっとしています。
山梨県では、タニグチコブの他にフジコブも産しますので、いつかこちらもチャレンジしたいと思っています。今回は、棲息環境の調査がメインの目的で、これから同様の環境で山梨県側でも探してみたいですね。
チョウもカミキリもと私は欲張りなんだと思います。
ぴくぱ さん、
カミキリムシのマニアの中では、コブヤハズの仲間は人気の高いものだと思います。それは採集し難いことと格好が良いからでしょうね。
タニグチは、秋に発生し、枯葉に集まる習性が発見され、「コブたたき」と呼ばれる採集法が確立してから少し身近になりましたが、それまでは高嶺の花でしたね。チョウが少なくなるこの時期が旬ですので、ありがたいです。
カミキリムシのマニアの中では、コブヤハズの仲間は人気の高いものだと思います。それは採集し難いことと格好が良いからでしょうね。
タニグチは、秋に発生し、枯葉に集まる習性が発見され、「コブたたき」と呼ばれる採集法が確立してから少し身近になりましたが、それまでは高嶺の花でしたね。チョウが少なくなるこの時期が旬ですので、ありがたいです。
kmkurobeさん、
そうなんです。コブヤハズの仲間って、何気なく林道を歩いていたりしますね。でも、狙って探すとなると、秋の枯葉探ししかありませんね。
えーとね、長野県の白馬あたりだと、タニグチは分布していません。その辺りは、マヤサンコブの領域に入ります。両者は住み分けをしていますので、分布域はほとんど重ならないようです。マヤサンコブも魅力的ですね。
そうなんです。コブヤハズの仲間って、何気なく林道を歩いていたりしますね。でも、狙って探すとなると、秋の枯葉探ししかありませんね。
えーとね、長野県の白馬あたりだと、タニグチは分布していません。その辺りは、マヤサンコブの領域に入ります。両者は住み分けをしていますので、分布域はほとんど重ならないようです。マヤサンコブも魅力的ですね。
cactuss、有難うございます。
何とか目的のカミキリを見つけることができました。
でも、もう少しであきらめて帰るところでしたので、野球で言えば、九回裏ツーアウトからの逆転ヒットという感じで、危ないところでしたね。
僕は他の人よりも昆虫を探す嗅覚が発達しているとは思ったことはありません。今回はラッキーでしたね。
何とか目的のカミキリを見つけることができました。
でも、もう少しであきらめて帰るところでしたので、野球で言えば、九回裏ツーアウトからの逆転ヒットという感じで、危ないところでしたね。
僕は他の人よりも昆虫を探す嗅覚が発達しているとは思ったことはありません。今回はラッキーでしたね。
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ぽんぽこ山本
at 2007-10-07 19:35
x
メススジゲンゴロウを探しに飯山に出かけてきました。 笹とサワフタギの藪に車の頭を突っ込み、細い細い林道でUターンしていましたらフロントガラスでコブがウロウロ! 直ぐに逃げて葉隠れの術!ドロン。
その後叩きましたが目撃ならずで終了しました。
その後叩きましたが目撃ならずで終了しました。
初めてコメントさせていただきますspaticaです。
ポイントを聞かれた人間としては見つからなかったらどうしよう…と考えたりしましたが、杞憂に終わったようですね。しっかりと見つけて撮影されたのでホッとしています。
たとえポイントが分かっていても一発で見つけられるとは限らないのが虫探しですが、キッチリ決められる虫林さんはさすが!!ですね。何はともあれよかったよかった、です。
ポイントを聞かれた人間としては見つからなかったらどうしよう…と考えたりしましたが、杞憂に終わったようですね。しっかりと見つけて撮影されたのでホッとしています。
たとえポイントが分かっていても一発で見つけられるとは限らないのが虫探しですが、キッチリ決められる虫林さんはさすが!!ですね。何はともあれよかったよかった、です。
不恰好で格好のいい虫・・・なんか納得してしまいました。
ぽんぽこ山本さん、
メススジゲンゴロウですか?いい虫をお探しでしたね。
昔、標高の高い沼で1度だけ見たことがありますが、大きくて、格好も良くて素晴らしい甲虫です。数は少ないかも知れませんね。
コブは残念でしたね。地面に落ちた虫を探すのはコブとはいえ、不可能に近いですものね。
メススジゲンゴロウですか?いい虫をお探しでしたね。
昔、標高の高い沼で1度だけ見たことがありますが、大きくて、格好も良くて素晴らしい甲虫です。数は少ないかも知れませんね。
コブは残念でしたね。地面に落ちた虫を探すのはコブとはいえ、不可能に近いですものね。
spaticaさん、ようこそいらっしゃいました。
有難うございます。おかげで、憧れのタニグチコブの撮影をすることができました。時期的に遅かったみたいで、マルバダケブキの枯葉がほとんどありませんでしたが、最後にやっと2頭ほど観察できました。
気を使わせてしまったみたいで、恐縮します。
いつか、ご一緒しましょうね。
有難うございます。おかげで、憧れのタニグチコブの撮影をすることができました。時期的に遅かったみたいで、マルバダケブキの枯葉がほとんどありませんでしたが、最後にやっと2頭ほど観察できました。
気を使わせてしまったみたいで、恐縮します。
いつか、ご一緒しましょうね。
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by
愛野緑
at 2007-10-08 10:18
x
この時期コブ探しが旬のようですね。私も昔探すまねごとをしましたが、見つかりませんでした・・・。
我が西多摩昆虫同好会でも、コブ好きの方が毎年山梨県東部の山中に出かけているようです。今年はフジは少ないながら採れているようですが、セダカは見つからないようです。
我が西多摩昆虫同好会でも、コブ好きの方が毎年山梨県東部の山中に出かけているようです。今年はフジは少ないながら採れているようですが、セダカは見つからないようです。
虫林さん、こんにちは
いつもマメに更新されていますね。仕事もお忙しそうなのにびっくりでっす。カミキリ探しも面白うそうですね。週末にでも富士山麓に出かけてみようかな?
土曜日まで台湾に所用で行ってきました。今回は、マクロレンズ修理中、小雨のぱらつく状況だったんですが、楽しんできました。ブログを更新したので、またご覧下さい。先ほど、拝見しましたが、昨年虫林さんも台湾に行かれてたんですね。素晴らしい写真ばかりで感動もんです。特に、飛翔写真は真似できません。次回は、腕も機械も揃えて最盛期に出かけたいです。
いつもマメに更新されていますね。仕事もお忙しそうなのにびっくりでっす。カミキリ探しも面白うそうですね。週末にでも富士山麓に出かけてみようかな?
土曜日まで台湾に所用で行ってきました。今回は、マクロレンズ修理中、小雨のぱらつく状況だったんですが、楽しんできました。ブログを更新したので、またご覧下さい。先ほど、拝見しましたが、昨年虫林さんも台湾に行かれてたんですね。素晴らしい写真ばかりで感動もんです。特に、飛翔写真は真似できません。次回は、腕も機械も揃えて最盛期に出かけたいです。
こんにちは。
すごいですね、タニグチコブヤハズを見つけたんですね。
枯れは葉に集まるのですか、面白い習性があるんですね。
昔コブヤハズとフジコブヤハズには出会いましたが、もう何十年も出会っていません。
また会ってみたくなりましたよ。
すごいですね、タニグチコブヤハズを見つけたんですね。
枯れは葉に集まるのですか、面白い習性があるんですね。
昔コブヤハズとフジコブヤハズには出会いましたが、もう何十年も出会っていません。
また会ってみたくなりましたよ。
アッキーマッキーさん、
カミキリも面白いですよ。今の時期だと、コブハヤズとアカジマトラがスターです。富士山麓には、タニグチコブヤハズの代わりに、フジコブヤハズという、これまた素晴らしいものがいます。写真が撮影できたら最高ですね。台湾に行かれたとのこと、羨ましいですね。昨年、11月の終わりから、12月初めにかけて少しだけ行くことができましたが、とても蝶が多くて、人も温かく、良い思いでです。あとで、そちらも覗いてみますね。
カミキリも面白いですよ。今の時期だと、コブハヤズとアカジマトラがスターです。富士山麓には、タニグチコブヤハズの代わりに、フジコブヤハズという、これまた素晴らしいものがいます。写真が撮影できたら最高ですね。台湾に行かれたとのこと、羨ましいですね。昨年、11月の終わりから、12月初めにかけて少しだけ行くことができましたが、とても蝶が多くて、人も温かく、良い思いでです。あとで、そちらも覗いてみますね。
KAZさん、
タニグチは以前から撮影したいカミキリムシの上位にランクされるものでした。今回はSpaticaさんからアドバイスをいただき、撮影する事ができ、とても嬉しいです。
タニグチだけでなく、コブ、セダカコブの仲間は、秋に発生し枯葉に集まるみたいです。この採取法が開発されてから、身近な虫になりました。
タニグチコブは、10数年前に、側溝に落ちていたのを拾ったことがありますが、これを狙って撮影したの初めてです。
タニグチは以前から撮影したいカミキリムシの上位にランクされるものでした。今回はSpaticaさんからアドバイスをいただき、撮影する事ができ、とても嬉しいです。
タニグチだけでなく、コブ、セダカコブの仲間は、秋に発生し枯葉に集まるみたいです。この採取法が開発されてから、身近な虫になりました。
タニグチコブは、10数年前に、側溝に落ちていたのを拾ったことがありますが、これを狙って撮影したの初めてです。
虫林さん、ありがとうございました。台湾はまたぜひ行ってみたいですね。
Commented
by
miyagi
at 2007-10-09 21:08
x
虫林さん☆gyoromeで撮ったタニグチコブの胴は哺乳類のようです。まるで犀みたいな(^^;甲は青い目の仮面を連想しました。
miyagiさん
なるほど良く見ると、サイみたいですね。翅はお面とは、さすがmiyagiさんの感性は面白いです。脱帽です。
なるほど良く見ると、サイみたいですね。翅はお面とは、さすがmiyagiさんの感性は面白いです。脱帽です。
by tyu-rinkazan
| 2007-10-06 21:58
| ■カミキリムシ
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Comments(28)