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20071118 南紀の海岸散歩1:サツマシジミ (和歌山県)

土曜日(17日)は京都を訪れた。
京都では、午後に所用を済ませた後、息子と久しぶりに会って食事を共にした。
その後、事前に調べた18時33分の京都発特急「オーシャンアロー29号」で、本州の最南端を目指して和歌山県の紀伊半島にむかった。

この時期に紀伊半島まで行く目的は、サツマシジミやヤクシマルリシジミなどの南方系のチョウ達を撮影することだ。実は昨年もほぼ同じ時期(11月25日)に南紀を訪れたのだが、雨に降られてしまい、サツマのぼろを1頭だけ撮影できたにとどまった。そこで、今回はリベンジの南紀行となったわけである。

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日曜日(18日)の朝は、寒波のために少し寒いが、天気はすこぶる良好だ。
宿(昨年と同じ民宿)のご主人の勧めで、早起きして熊野灘に昇る朝日を拝みにいった。いったん宿に戻り一休みして、午前8時過ぎから目的の蝶を探して海沿いの道をゆっくりと歩いた。

海岸沿いの小道を散歩すると、本日は日曜日で漁がお休みなのか(もしかして漁から帰った後?)、網の手入れをしている漁夫さんに出会った。挨拶の後、許可をいただき南紀の海岸をバックに撮影してみた。
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網の手入れをする漁夫

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Pentax K100D, Sigma 18-50mm, ASA200
(2007-November-18, Kushimoto-cho, WAKAYAMA)

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嬉しいことに、気温が上昇するにつれて、多くのサツマシジミが出現した。サツマシジミは色が白く、また幾分大きいので、少し離れたところからでもそれとわかる。

サツマシジミは道路の山側で多く見られたが、海岸でも見ることができ、下の写真は背景に何とか海岸の風景を写しこむことができた。サツマシジミはここでは海岸のチョウなのだ。
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海岸の花上で休むサツマシジミ ♂ (The Albocaerulean)

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Despite rather cool condition, it was pleasing to see that the Albocaeruleans were reasonably numerous.- I saw more than 30 in various locations. I could take a photograph of a male of Albocaerulean feeding on the flower, Devil's Beggartick, in the background of coastal scenery.
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Ricoh GR-Digital, ASA100
(2007-November-18, Kushimoto-cho, WAKAYAMA)


サツマシジミの吸蜜はセンダングサやツワブキの花で多く見られた。しかし、この時期のセンダングサは、花期の終盤で、すぐに服に付着するおぞましい種を多数つけていた。センダングサの群落に入ると、その種が体についてハリネズミのようになってしまう。しかし、良い写真を撮影するためには、たとえセンダングサの海でも泳がなければならないのだ(本当かな?)。ちなみに、センダングサは英名をDevil's Beggarticksとよばれ恐れられている。

それにしても、サツマシジミの翅裏の白さは格別である。
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。。。。。。。。。。サツマシジミ:吸蜜 (The Albocaerulean)

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。。。。。。。。。。 A male of Albocaeruleans feeding on the flower.
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。。。。。。。。。。 Pentax K10D, Pentax 100mm MACRO, ASA100
。。。。。。。。。。(2007-November-18, Kushimoto-cho, WAKAYAMA)


聞くところに寄れば、サツマシジミは開翅をあまりしないそうだが、本日は天気が良いことも幸いしたのか、葉上で時々翅を開いて日光浴する姿を見かけた。とくに、サツマシジミのオスは明るい青と地色の白さのコントラストが目にまぶしく映る。---------なんと美しい蝶なのだろうか。
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。。。。。。。。。。サツマシジミ♂開翅 (The Albocaerulean)

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。。。。。。。。。。 A male of Albocaeruleans basking on a leaf with the wings opened.
. 。。。。。。。。。。 Ricoh DR-Digital, ASA100
。。。。。。。。。。(2007-November-18, Kushimoto-cho, WAKAYAMA)

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サツマシジミ♂開翅 Celastrina albocaerulea sauteri (The Albocaerulean)
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A male of Albocaeruleans basking on a leaf with the wings opened.
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Pentax K10D, Pentax 100mm MACRO, ASA100
(2007-November-18, Kushimoto-cho, WAKAYAMA)

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サツマシジミ♀開翅 Celastrina albocaerulea sauteri (The Albocaerulean)

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A female of Albocaeruleans basking on a leaf with the wings opened.
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Pentax K10D, Pentax 100mm MACRO, ASA100
(2007-November-18, Kushimoto-cho, WAKAYAMA)


サツマシジミは、光線の加減で、翅の模様が透けて見える。ツワブキの花で吸蜜するメスを、太陽光線に向かうように撮影してみた。翅の辺縁が毛羽立ち、蝶の輪郭を強調しているようだ。
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。。。。。。。。。。ツワブキで球蜜するサツマシジミ♀ (The Albocaerulean)

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。。。。。。。。。。 A female of Albocaeruleans resting in the backlight..
。。。。。。。。。。 Pentax K10D, Pentax 100mm MACRO, ASA100
。。。。。。。。。。(2007-November-18, Kushimoto-cho, WAKAYAMA)


サツマシジミの飛翔はメスよりもオスのほうが格段に早く、また飛行距離も長い。オスの飛ぶ姿は、白と青が交互にきらめくように交差してとても美しい。飛んでいるオスを撮影するためにメタボの体に鞭打って走るメタボダッシュは意外につらかった。少し痩せよう-----と思うのだが。
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。。。。。。。。。。海辺を飛ぶサツマシジミ♂ (The Albocaerulean)

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。。。。。。。。。。 Flying feature of a male of Albocaeruleans.
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。。。。。。。。。。 Pentax K10D, Sigma 18-50, ASA800, Trimming
。。。。。。。。。。(2007-November-18, Kushimoto-cho, WAKAYAMA)

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飛翔するサツマシジミ♂ Celastrina albocaerulea sauteri (The Albocaerulean)

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Flying feature of a male of Albocaeruleans.
. Pentax K10D, Sigma 18-50, ASA800, Trimming
(2007-November-18, Kushimoto-cho, WAKAYAMA)

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§Epilogue§

本州最南端の地の海岸でサツマシジミを追った。
ここまで来ると、観光地の白浜あたりの喧騒も無く、海と丘の間をぬうようにただ道が続いている。大きな岩に飾られた南紀の海の景色を見ながら、蝶を求めて散歩するのはとても気持ちがよく、贅沢な時間に思えた。惜しむらくは、今日中に帰宅するにためにお昼過ぎの電車に乗らなければならず、ゆっくりと散策ができなかったことだろう。

昼過ぎの電車の時間に間に合わせるために道を急いでいたところ、蝶の撮影をしている方に出会った。とても良い方で、genpapiさんというハンドルネームで、「元気蝶」というブログを管理されているという。電車の時間がおしていた為にゆっくりとお話ができなかったのが残念だったが、またいつかどこかでお会いしましょう。

とにかく、帰りの南紀から山梨は遠かった。
昼過ぎの電車に乗り、三重県回り、名古屋、塩尻経由で帰宅したが、乗り換え4回で何と10時間以上もかかったのだ。でも、窓から見えた熊野灘の海はとても綺麗で、またいつか訪れたい。
Commented by fanseab at 2007-11-19 21:47
好天に恵まれて、♂♀開翅に飛翔とすべてゲットされましたね。
昨年のリベンジおめでとうございます。特に♂開翅の淡いスカイブルー
の表現は素晴らしいです。小生はどうしてもこの青の再現ができませんでした。逆光で捉えた広角♂飛翔も素晴らしいです。小生もこんな絵を撮りたかったですね~♪
Commented by nomusan at 2007-11-19 21:55 x
サツマシジミ、素晴らしい画像を拝見させていただきました。開翅も素晴らしいし、逆光画像さらには飛翔画像とただただため息です。
 北部九州では夏を過ぎるといつの間にか姿を消してしまいますが、南紀ではまだまだ見れるのですね。
 いや、ほんまにええもん見せていただきました~。
Commented by BANYAN at 2007-11-20 02:36 x
四国の方へ行くような話を聞いた気もしますが、南紀へ行かれたのですね。
サツマシジミはまだ綺麗なのですね。
写真もどれも素晴らしいです。
来年は何とかしたい気持ちが強くなりますね。
Commented by 虫林 at 2007-11-20 07:05 x
fanseabさん、
有難うございます。
今回は好転に恵まれ、楽しい時間を過ごす事ができました。
昨年は残念な結果でしたのでよかったです。
サツマのオスは本当に美しいですね。これほどのものは思いませんでした。なかなかそれをダイレクトに写すのは1回くらいでは難しく、またこれからも何回か撮影しなければならないと思っています。
でも遠いな~。
Commented by 虫林 at 2007-11-20 07:09 x
nomusanさん、
過分なコメント有難うございます。
この時期でも、南紀ではかなりの数を見ることができました。ただやはり古いものが多く、選んで撮影しなければなりませんでした。またセンダングサの種地獄のことを思えば、もう少し早いほうが良いです。
何時かは九州でもサツマやヤクルリを見てみたいです。
Commented by 虫林 at 2007-11-20 07:15 x
banyanさん、
コメント有難うございます。
愛媛の件は私の勘違いで、来年の11月の話でした。
サツマシジミはこの時期でも、天気さえ良ければかなりの個体数を見ることができます。海に面した道沿いですので、気持ちが良い撮影行になると思います。昨年の失敗がウソのようでした。
Commented by cactuss at 2007-11-20 22:03
群馬県からだと南紀当たりが行くのに一番時間がかかる所です。
遠いところは飛行機で行きますが、南紀だと電車か高速バスで行くので時間がかかります。でも、サツマシジミの写真がこれだけ撮れるとなると今の時期に行ってみたいですね。
Commented by スギ丸 at 2007-11-20 22:04 x
2年前の信州大遠征の時ノゾピーさんたちと一緒に関西からお供した
スギ丸と申します。
南紀遠征お疲れ様でした、山梨からだと大変な移動ですね、私は実家が南紀のある町なんです。虫林さんが訪れた18日も実家に帰っていたのですがサツマのことは帰る前にまだ居るかなぁ・・・などと考えていたのですが
週末は寒波が来て寒くなるという予報のためカメラを持って帰りませんでした。でも・・こんなにまだ居たのですね!あぁ~残念です。
来月また帰るのですが流石にもう居ないでしょうね。
Commented by KAZ at 2007-11-20 22:08 x
こんばんは。
いやあー綺麗ですねー。
サツマシジミは一度は撮影に行ってみたいのですが、なかなか遠くて腰が重いです。
昔台湾で何種類ものルリシジミに出会ってとても嬉しかったの覚えていますが、やはりサツマシジミがいちばん綺麗ですね。
Commented by 虫林 at 2007-11-21 06:54 x
cuctussさん、
南紀は群馬県から直接行くとなるとかなり遠いですね。サツマ、ヤクルリとも飛行機で九州に行った方が近いかもしれません。小生の場合も所用で、京都、大阪に出かけたついでに寄るくらいです。でも、南方系の蝶が多くて南紀はとてもよいところですよ。
Commented by 虫林 at 2007-11-21 07:00 x
スギ丸さん、ご無沙汰です。その節は色々お世話になりました。
18日に南紀のご実家にいらっしゃったのあれば、お会いできればよかったですね。小生も寒波を気にしていたのですが、幸いにしてそれほど寒くなく、日向を歩くと汗ばんでしまいました。サツマ、ヤクルリともこの時期でもかなりの個体数を見ることができました。来月がまだ生き残っているかどうかは興味ありますね。
Commented by 虫林 at 2007-11-21 07:04 x
KAZさん、
本州のサツマは北上しているみたいで、最近では大阪あたりでも見つかっているみたいです。でも、個体数が多いのは南紀かな?
南紀の海辺でサツマシジミを見ながら散歩するのはとても良いと思います。僕はこの海岸歩きがとても好きで、また行ってみたいと思います。
Commented by ダンダラ at 2007-11-21 09:16 x
仕事がらみとはいえ南紀にまで遠征されていたのですね。
サツマの素晴らしい写真、撮影成功おめでとうございます。
特に飛翔写真はすごいですね。前回のキタテハといい、すっかり飛翔写真をマスターされたようですね。
レンズも変えられたようですが、どの位で撮影されているのですか。
Commented by chochoensis at 2007-11-21 13:34
虫林さん、未だ見た事もない「サツマシジミ」翅表・・・綺麗ですね・・・撮影技術とともに写真の素晴らしさが目に沁みます・・・更に素敵なのが逆光の写真!痺れます・・・こういう写真が大好きです!おめでとうございました・・・。
Commented by 虫林 at 2007-11-21 19:51 x
ダンダラさん、
ありがとうございます。
少し無理して南紀まで足をのばしたかいがありました。
飛翔写真に用いるレンズは18-50mm、F2.8の18mm側で撮影しています。この明るいシグマのレンズを購入してから、主にこのレンズを飛翔写真に使用することが多くなりました。今回の場合、ISO800、シャッター速度優先1/2000固定にしますと、天気が良かったので、絞りはF8くらい稼げたと思います。
でも、失敗も沢山ありますので、マスターしたとは恥ずかしくていえません(今回は実は失敗が多かったです)。また飛翔写真は大体、Trimmingして掲載しています。
Commented by 虫林 at 2007-11-21 19:56 x
chohcoensisさん、
いつも暖かいコメントありがとうございます。
サツマは2年越しですので、撮影できて本当に嬉しく思いました。
逆光の写真は、地面にはいつくばって、ヒトには到底見せれないような格好で撮影しています(笑)。
サツマの翅の模様が透けて見えて、ファインダーを見ながら興奮しました。
Commented by 6422j-nozomu2 at 2007-11-21 21:56
サツマ、♂♀開翅撮影おめでとうございます。更に飛翔まで成功とは大成果でしたね。帰り10時間超とはお疲れさまでした。次回はヤクルリのようですね。エエ写真楽しみです。
Commented by 虫林 at 2007-11-21 22:40 x
nozomuさん、
有難うございます。2年越しのサツマですので、嬉しかったです。
10時間以上、電車に揺られるのは、さすがに疲れましたが、南紀の海はとても気持ちがよいので、また訪れてみたいです。
Commented by ぴくぱ at 2007-11-22 00:23 x
おお、なんと言う奇遇でしょうか。genpapiさんとはヤフーのブログで行き来しています。まだお目にかかったことはなく、コメントのやり取りだけしていたのですが、虫林さんに先を越されてしまいました(笑)。
Commented by 虫林 at 2007-11-22 16:40 x
ぴくぱさん、
genpapiさんをご存知なのですね。奇遇です。
時間がおしていたので、あまり話せませんでしたが、とても良いヒトのようですね。時々「元気蝶」も覗かせていただきます。
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by tyu-rinkazan | 2007-11-19 19:24 | ▣サツマシジミ | Comments(20)